【新薬】プロゲステロン(エフメノ) HRTに用いる新たな経口黄体ホルモン製剤 2021年9月27日、黄体ホルモン製剤プロゲステロン(商品名エフメノカプセル100mg)の製造販売が承認された。 2021/10/29 医薬品
BMJ誌から 長期のホルモン補充療法はアルツハイマー病リスクに関係する フィンランドで16万人を比較したケースコントロール研究 フィンランドHelsinki大学病院のHanna Savolainen-Peltonen氏らは、同国の全国民を対象にしたデータベースから、1999~2013年にアルツハイマー病(AD)と診断された女性全員と、条件をマッチさせたADを発症していない女性を比較するケースコントロール研究を行い、全身投与するタイプのホルモン補… 2019/03/28 精神・神経
BMJ誌から ホルモン補充薬のVTEリスクはどれも同じか? 英国のプライマリケアデータでは、経皮吸収薬が安全 ホルモン補充療法(HRT)を受けている閉経期の女性に起こり得る有害事象の1つが静脈血栓塞栓症(VTE)だ。英国Nottingham大学のYana Vinogradova氏らは、英国の一般女性のプライマリケア情報を分析し、ほぼ全てのHRT用経口薬がVTEリスクを上昇させ、最もリスクが高いのは結合型ウマエストロゲンと… 2019/01/31 産婦人科
JAMA誌から ホルモン補充療法は死亡リスクに影響しない Women's Health Initiative研究を18年追跡 米国Harvard大学医学部のJoAnn E. Manson氏らは、Women's Health Initiativeのホルモン補充療法(HRT)に関する2件の試験に参加した閉経女性を、介入終了以降も約18年間追跡し、HRTはプラセボと比較して死亡リスクを上昇させていなかったと報告した。結果は、JAMA誌2017年9月12日号に掲載された。… 2017/10/04 産婦人科
婦人科疾患 ガイドライン外来診療◆更年期障害 まず受容と共感を表出しながら患者の訴えに傾聴し、さらに生活習慣の改善指導を試みる。可能であれば薬物療法の前に認知行動療法などの心理療法を試みる。薬物療法として、ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、向精神薬などが用いられる。ただし、更年期障害のように多数の因子が複合的に関与する病態… 2017/05/12 産婦人科
Ann Intern Med誌より ホルモン療法に動脈硬化の抑制効果なし ただし心血管危険因子は改善、閉経期初期女性を対象としたRCTの結果 閉経後まもない女性に対するホルモン療法(MHT)によるアテローム性動脈硬化の進行抑制効果を検討したランダム化比較試験(RCT)の結果、複数の心血管危険因子に改善が見られるものの、アテローム性動脈硬化に有意な影響は認められなかった。米国Phoenix Veterans Affairs Health Care SystemのS.… 2014/08/26 循環器
閉経女性へのホルモン補充療法はACPA陽性RAの発症リスクを低減する可能性 閉経期ホルモン補充療法(PMH)と関節リウマチ(RA)の発症リスクとの関連を調べた新たな研究で、抗シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)陽性の場合、HRT受療者ではRA発症リスクが低いという研究成果が示された。スウェーデンKarolinska InstitutetのCecilia Orellana氏らが10月26日から30日に米国サ… 2013/11/05 骨・関節・筋
JSH2014案、授乳期での使用が可能と考えられる降圧薬を提示 最終原案の段階にある日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)では、授乳期での使用が可能と考えられる降圧薬を提示することが示された。10月26日まで大阪で開催されていた総会で、埼玉医科大学の鈴木洋通氏が「女性の章」を解説する中で言及した。… 2013/10/28 循環器
JAMA誌から 慢性疾患予防を目的とするHRTは勧められない Women’s Health Initiative追跡13年の結論 閉経後女性への慢性疾患予防を目的とするホルモン補充療法(HRT)実施は支持されない--そんな結論が、Women’s Health Initiative(WHI)の長期追跡データを分析した結果、導き出された。米Brigham and Women’s HospitalのJoAnn E. Manson氏らが、JAMA誌2013年10月2日号に報告した。… 2013/10/15 循環器
JAMA Intern Med誌から 50~55歳閉経女性へのHRTは認知機能に影響しない 前向きコホート研究、WHIMSY試験の結果 閉経直後の女性に対するホルモン補充療法(HRT)による認知機能への影響を長期間観察した前向きコホート研究(WHIMSY試験)の結果、利益も有害な影響もないことが示された。米国Wake Forest大学医学部のMark A. Espeland氏らが、JAMA Internal Medicine誌電子版2013年6月24日に報告した。… 2013/07/09 産婦人科
日経メディカル2013年3月号「特集 合剤を使いこなす」転載 Vol.6 更年期障害:複雑なHRTを合剤でシンプルに 飲み忘れが多い患者では有用な選択肢 更年期障害などの治療で行うホルモン補充療法(HRT)にも、2009年から合剤が使えるようになった。エストロゲンとプロゲストーゲンの貼付薬合剤のメノエイドコンビパッチだ。骨粗鬆症合併例には内服薬(ウェールナラ)が使える(表4)。… 2013/03/19 産婦人科
「夫の求めに応じられない」56歳女性への対応は? オーストラリアGPからの挑戦状(2)解答編 前回の「オーストラリアGPからの挑戦状(2)」の解答編を始めます。まずは設問から振り返ってみましょう。 2012/12/13 産婦人科
BMJ誌から 閉経後間もない女性ではHRTの「利益あり」 乳癌や血栓塞栓症の増加はなし、約10年間介入した無作為化試験の結果 閉経から平均7カ月の女性をホルモン補充療法(HRT)または偽薬に割り付け、約10年治療を行った無作為化試験で、HRT群の死亡、心不全による入院、心筋梗塞の複合イベントリスクは偽薬群と比べて有意に低く、乳癌や血栓塞栓症のリスク上昇は見られないという結果が得られた。デンマークHvidovre病院… 2012/10/26 産婦人科
Arch Intern Med誌から 大豆イソフラボンはHRTの代替にならず 閉経女性約250人を対象とした2年間の無作為化試験の結果 ホルモン補充療法(HRT)の代替として注目されている大豆イソフラボンを2年間投与した無作為化試験で、イソフラボンは閉経女性の骨量の維持と更年期症状の改善をもたらさないことが示唆された。米Miami Veterans Affairs Healthcare SystemのSilvina Levis氏らが、Arch Intern Med誌2011年8月8/2… 2011/08/31 骨・関節・筋
JAMA誌から SSRIエスシタロプラムが更年期女性のほてりを軽減 日本でも2010年秋に抗うつ薬として承認申請が行われた選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)エスシタロプラムが、閉経前後の女性のほてりに有効で、忍容性も高いことが、多施設無作為化試験で明らかになった。米Pennsylvania 大学のEllen W. Freeman氏らが、JAMA誌2011年1月19日号に報告した。… 2011/02/04 産婦人科
JAMA誌から WHI早期中止から7年、HRT群では乳癌死亡率も上昇 エストロゲンとプロゲスチンを併用するホルモン補充療法(HRT)を受けた閉経女性は、浸潤性乳癌の累積罹患率、診断時にリンパ節転移陽性であるリスク、乳癌死亡率がいずれも有意に高いことが、無作為化試験Women's Health Initiative(WHI)の11年間の追跡データの分析で明らかになった。米Los An… 2010/11/08 産婦人科
Arch Intern Med誌から エストロゲン服用の閉経女性は腎結石リスクが2割増 WHI試験の分析結果 エストロゲンを使用している閉経女性の腎結石症リスクは、非使用女性に比べ21%高いことが、米Texas大学Southwestern Medical CenterのNaim M. Maalouf氏らの研究で分かった。米国内40施設で行われたWomen's Health Initiative(WHI)のホルモン補充療法研究に登録された女性を分析したもので、論… 2010/10/26 産婦人科
Arch Intern Med誌から 更年期の肥満女性のホットフラッシュは減量で軽快 女性の更年期障害の中で最も多いのが、ほてりやのぼせといったホットフラッシュと呼ばれる症状で、継続期間が長いためにQOLに少なからぬ影響を与える。米California大学San Francisco校のAlison J. Huang氏らは、こうした症状に悩む肥満女性に積極的な減量指導を6カ月間行うとホットフラッシュの… 2010/08/03 産婦人科
エストラーナテープは、半分に切っても貼付回数を増やせば問題ない? 2日毎に貼り替えて使用するエストラーナテープ<エストラジオール>の貼り替え日を忘れると患者から訴えがあったため、「半分に切って毎日貼り替えるように」との指示をしてしまった。 2010/03/09 産婦人科 医師限定コンテンツ
日経メディカル2009年4月号「トレンドビュー」(転載) HRTガイドライン発表へ リスクとベネフィットのエビデンスを総覧 ホルモン補充療法(HRT)の日本版ガイドラインが、まもなく発表される。現在あるエビデンスを明らかにして、7年前の米国の臨床試験中止で根付いた「HRTは怖い」というイメージを払拭する狙いがある。 2009/04/28 産婦人科
NEJM誌から 米国の乳癌罹患率低下の一因はHRTの減少 WHI試験中止後の追跡調査などで裏付け 米国では2002年以降、閉経女性を対象とするホルモン補充療法(HRT)が減少した。これと並行して乳癌の罹患率も減少したため、国民レベルでもHRTと乳癌の関係が疑われるようになった。米国Harbor-UCLA Medical CenterのRowan T. Chlebowski氏らは、HRT減少のきっかけとなったWHI試験のデータを分析… 2009/02/20 癌
5年以上のホルモン補充療法が乳癌発症リスクを高める可能性 ホルモン補充療法(HRT)と乳癌発症リスクとの関連性を示唆する研究結果が示された。研究は、WHI(Women's Health Initiative)試験結果を解析したもの。詳細はNew England Journal of Medicine誌2009年2月5日号に掲載された。… 2009/02/12 癌
【新薬】メノエイドコンビパッチ 貼付剤だけで更年期障害のHRTが可能に 2008年10月16日、更年期障害治療薬のエストラジオール・酢酸ノルエチステロン経皮吸収型製剤(商品名:メノエイドコンビパッチ)が製造承認を取得した。適応は「更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経系症状(Hot flush及び発汗)」であり、用法・用量は「1枚を3~4日ごとに1回(週2回)… 2008/12/04 産婦人科
NEJM誌から 閉経女性の性的欲求低下にテストステロンパッチが有効 HRTを受けていない814人における無作為化試験の結果 ホルモン補充療法(HRT)を受けていない閉経女性において、男性ホルモンのテストステロン投与が性的欲求低下障害の改善をもたらすことが、オーストラリアMonash大学Alfred HospitalのSusan R. Davis氏らによる無作為化試験で示された。テストステロンパッチ300μg/日の投与で満足できる性的エピソ… 2008/11/28 産婦人科
特集●閉経後女性のHRTに初のガイドライン Vol.2 治らない関節痛にHRT ホルモン補充療法(HRT)のリスクを指摘したWomen's Health Initiative(WHI)中間報告から6年。HRTのベネフィットとリスクに対する見解は整理されつつあるが、現場で使うほどにはHRTのリスクの懸念は払拭されていないと感じる医師はまだまだ少なくない。一方、更年期以上の女性のQOLが劇的に改善… 2008/11/06 産婦人科
特集●閉経後女性のHRTに初のガイドライン 「HRTは危ない」から6年、流れは変わるか 閉経後の不定愁訴などに有効とされるホルモン補充療法(HRT)だが、米国での大規模試験「Women's Health Initiative(WHI)」の2002年中間報告で、HRTを行った群では乳癌や脳卒中などの発症リスクが増加したことが発表され、強い逆風となった。WHI中間報告から6年。その間に試験の妥当性が議論さ… 2008/10/21 産婦人科
BMJ誌から 2剤併用ホルモン補充療法でほてり、性機能、睡眠障害は改善 WISDOM試験の結果 エストロゲンとプロゲステロンを併用するホルモン補充療法(HRT)の閉経女性に対する長期的な影響を調べるWISDOM試験において健康関連QOLに対する利益を分析した結果、ほてりなどの血管運動神経症状、性機能、睡眠障害などは改善されることが示された。英国MRC General Practice Research Framewo… 2008/09/15 産婦人科
ホルモン補充療法が女性のQOLに与える影響 閉経後女性へのホルモン補充療法(HRT)に関しては、2002年に発表された有名なWHI試験[1]で、当時の“常識”を覆し、心血管疾患の予防効果がないことや、乳癌が増えることが判明した後、すっかり下火になってしまいました。実際、HRTの実施が減ったのと並行して、乳癌の罹患が減ったことが、米国[… 2008/09/01 産婦人科
BMJ誌から ホルモン補充療法で胆嚢疾患リスクが64%上昇 経口よりも経皮投与の方がリスクは低い ホルモン補充療法(HRT)を受けている閉経女性を対象に、ホルモンの投与法や用いられた薬剤の種類と胆嚢疾患罹患率の関係を調べる大規模前向きコホート研究の結果、HRTを受けている閉経女性では胆嚢疾患リスクが64%上昇すること、経皮HRT(パッチ)の方がリスク上昇幅は小さいことが明らかになっ… 2008/07/28 産婦人科
【新薬】エストロゲン製剤 ジュリナ錠:天然型エストラジオール製剤で初めての経口剤 2008年6月13日、経口エストラジオール製剤(商品名:ジュリナ錠0.5mg)が薬価収載された。本薬剤は、4月16日に製造承認を取得しており、近々発売される予定である。適 2008/07/10 産婦人科
BMJ誌から 経口エストロゲンのホルモン補充療法で静脈血栓塞栓症リスクが上昇 経皮エストロゲンではリスク上昇せず 経口エストロゲン製剤は閉経女性の凝固系を活性化するとの報告があるにもかかわらず、ホルモン補充療法の静脈血栓塞栓症(VTE)リスクは軽視されてきた。今回、メタ分析により、現在の経口エストロゲン製剤の使用状況は、VTEリスクを2~3倍上昇させること、経皮エストロゲン製剤の場合にはリスク… 2008/06/12 産婦人科
JAMA誌から HRT中止後3年間も癌リスクの上昇続く WHI試験の早期中止後の追跡結果より 閉経後の女性にエストロゲンとプロゲスチンの併用またはプラセボを投与して利益とリスクを比較したWomen’s Health Initiative(WHI)試験は、ホルモン補充療法(HRT)のリスクが利益を上回ったため、追跡期間5.6年で早期中止された。では、早期中止後にリスクと利益はどう変化したのだろうか。米… 2008/04/03 産婦人科
【新薬】経皮吸収エストラジオール製剤 ル・エストロジェル:日本初の塗布用エストロゲン製剤 2007年8月9日、経皮吸収型エストロゲン製剤の「ル・エストロジェル0.06%」(一般名:エストラジオール)が発売された。同薬は外用ゲル剤であり、エストロゲン製剤としては日本で初めての塗布剤である。適応は「更年期障害および卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(Hot flush及び発汗)」である… 2007/08/09 産婦人科
閉経から15年後のホルモン補充療法開始でリスク上昇 WISDOM試験の結果 更年期障害の治療を目的とするホルモン補充療法ではなく、閉経女性の病気予防を目的としてホルモン補充を長期間行うことの是非については以前から議論がある。英国MRC General Practice Research FrameworkのMadge R Vickers氏らは、平均年齢63歳、閉経から約15年を経たエストロゲン欠乏症状のな… 2007/08/01 産婦人科