Eur Heart J誌から 腎神経焼灼術後の降圧効果は長期間持続 腎神経焼灼術(RDN)を受けた高血圧患者から成る最大規模のコホート(Global SYMPLICITY Registry)のデータを解析した結果、臨床現場で施行されたRDNの長期的安全性および有効性が示された。 2019/12/11 循環器
COPDに経口抗コリン薬が効く!? Int J Chron Obstruct Pulmon Dis誌から COPDに対する長期管理薬で1秒量を最も底上げできるのが、吸入長時間作用性抗コリン薬(LAMA)です。しかし、高齢者ではこれがうまく吸えなかったり、吸入アドヒアランスが悪かったりして、主治医としても苦労が絶えません。… 2019/12/09 呼吸器
学会トピック◎第31回日本糖尿病性腎症研究会 糖尿病の腎機能低下、老若男女の誰が高リスク? 糖尿病患者の腎機能低下に関わるリスク因子のうち、若ければ女性よりも男性が、高齢になるほど肥満が、強いリスク因子となることが示された。 2019/12/09 腎・泌尿器
学会トピック◎第64回日本生殖医学会 若年男性がん患者の精子凍結保存、実施は3割 「化学療法を新たに導入した若年男性がん患者において、妊孕性温存のために精子凍結保存を行う際の物理的、心理的ハードルを下げたい」――。 2019/11/27 癌
JAMA誌から CKD患者はバクロフェンの脳症リスクが高い バクロフェンを新たに処方された高齢CKD患者のコホート研究 バクロフェンを使用した慢性腎臓病(CKD)患者が脳症を発症した症例報告が複数ある。カナダInstitute for Clinical Evaluative SciencesのFlory T. Muanda氏らは、オンタリオ州の患者情報を登録したデータベースを利用して、バクロフェンの使用を開始した高齢のCKD患者の30日以内の脳症発症リスク… 2019/11/26 腎・泌尿器
トレンド◎既存薬より処方しやすいビベグロンの処方日数制限が解除間近 過活動膀胱のβ3作動薬に新たな選択肢 2019年12月に、過活動膀胱の新薬ビベグロン(商品名ベオーバ)の処方日数制限が解除される。既存のムスカリン受容体拮抗薬(抗コリン薬)やβ3作動薬より処方しやすいと期待されており、専門家は過活動膀胱の治療選択肢が増えることを歓迎している。… 2019/11/21 腎・泌尿器
早くて来春に移植、血液透析を受ける3人が対象 3Dプリンターで作った人工血管、臨床研究へ 佐賀大学は11月12日、バイオ3Dプリンターを用いて作製した「細胞製人工血管」を世界で初めてヒトに移植する臨床研究を開始したと発表した。11月7日に再生医療等提供計画を厚生労働省に提出しており、順調に行けば来春にも1例目の移植を行う… 2019/11/18 先端医学
【新薬】ロキサデュスタット(エベレンゾ) HIFを活性化し腎性貧血を治療する初の経口製剤 2019年9月20日、腎性貧血治療薬ロキサデュスタット(商品名エベレンゾ錠20mg、同錠50mg、同錠100mg)の製造販売が承認された。適応は「透析施行中の腎性貧血」、用法用量は「(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)成人に1回50mgを開始用量とし、週3回経口投与。患者の状態により適宜増減する… 2019/11/15 医薬品
JAMA Network Open誌から 腎不全患者の終末期ケアの質を評価する研究 死亡前に透析を中止するか、ホスピスを利用すると遺族の評価が高い 米国退役軍人省のClaire A. Richards氏らは、維持透析を受けている慢性腎不全患者に対する終末期ケアを遺族がどう感じたかを調べる後ろ向きコホート研究を行い、死ぬ前に透析を中止した患者の遺族の方が終末期ケアの評価が良好で、透析を継続していた患者ではホスピスを利用した患者の遺族の方が… 2019/10/31 ターミナルケア
トレンド◎ネプリライシン阻害薬が国内承認申請 話題の新規心不全治療薬ARNI、日本上陸へ 欧米ガイドラインで推奨も、国内臨床試験ではACE阻害薬との有意差示せず 2019年7月、アンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNI)のサクビトリル・バルサルタンが、慢性心不全を適応として日本でも承認申請された。欧米のガイドラインで数年前から推奨されているARNIは、その心保護・腎保護効果に対して臨床医からの期待が高まっている。… 2019/10/17 循環器
過活動膀胱治療薬◇第4回調査 β3刺激薬のベタニスがシェア急拡大 首位べシケアは変わらず、3位バップフォーも依然人気 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、過活動膀胱治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、37.5%の医師がコハク酸ソリフェナシン(商品名:ベシケア)と回答した。 第2位のミラベグロン(ベタニス)は23.0%、第3位のプロピベリン塩酸塩(バップフォー他)は14.1%、第4位のイ… 2019/10/12 腎・泌尿器
1分解説◎細胞の低酸素応答の仕組み、貧血や虚血障害治療に応用も ノーベル生理学医学賞受賞の「HIF」って何? ノーベル財団は2019年10月7日、2019年のノーベル生理学・医学賞の受賞者に、細胞が酸素レベルを感知し、応答する機構を解明した米国と英国の研究者3人を選んだと発表した。 2019/10/08 腎・泌尿器
Lancet誌から スピロノラクトンを有効にする高K血症抑制薬 CKDのある難治性高血圧患者の治療の幅を広げる可能性 3種類の降圧薬を用いても血圧コントロールが不良な治療抵抗性高血圧患者は、慢性腎臓病(CKD)患者でもあることが多い。治療抵抗性高血圧にはスピロノラクトンが効果を示すことが多いが、CKD患者では高カリウム血症を起こすとスピロノラクトンが使えなくなる。米国Indiana大学のRajiv Agarwal氏ら… 2019/10/08 腎・泌尿器
学会トピック◎第34回日本糖尿病合併症学会 腎障害を進行させないが蛋白質を制限しない食事とは? 一般に慢性腎臓病(CKD)患者では低蛋白質食が推奨されるが、近年、低蛋白質食は栄養障害やサルコペニア、フレイルを介してQOLや生命予後の低下につながりかねないと指摘されている。低蛋白質食が腎障害を進行させない機序を解明すれば、栄養障害を回避しつつ腎障害を進行させない食事療法になる… 2019/10/07 腎・泌尿器
JAMA誌から 行動療法と理学療法は混合性尿失禁に効くか? 尿道スリング手術に骨盤底筋訓練などを併用しても手術単独との差はわずか 米国Women and Infants Hospital of Rhode IslandのVivian W. Sung氏らは、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方を有する混合性尿失禁の女性患者を対象に、中部尿道スリング手術に加え行動療法と骨盤底筋訓練を追加した場合の効果を、手術のみの場合と比較するランダム化比較試験ESTEEMを行い、12カ… 2019/10/07 腎・泌尿器
学会トピック◎第25回日本糖尿病眼学会総会 CKD合併糖尿病患者には積極的な眼底検査を 微量アルブミン尿陽性またはGFR30~59で既に3割が網膜症合併 CKD重症度分類の蛋白尿区分(A区分)とGFR区分(G区分)はどちらも糖尿病網膜症の合併頻度や重症度と関連があり、糖尿病を原疾患とするCKDの診断基準となるA2(微量アルブミン尿)またはG3(GFR 30~59mL/分/1.73m2)の段階で、既に3割の糖尿病患者が網膜症を合併していた。この結果から「CKDの診… 2019/10/04 代謝・内分泌
J Am Soc Nephrol誌から 重症小児患者へのピペラシリン・タゾバクタム投与は急性腎障害と関連 米国の観察研究の結果 重症小児患者を対象とした後ろ向き観察研究から、ピペラシリン・タゾバクタム(TZP)の投与と急性腎障害(AKI)のリスク上昇との関連が示唆された。 2019/10/03 感染症
学会トピック◎第28回日本組織適合性学会大会 免疫抑制薬を使わず移植臓器予後の改善を目指す T・B細胞の抑制と骨髄移植の組み合わせでドラッグフリーを狙う 近年、免疫抑制薬の進歩によって臓器移植の成績が向上しているが、移植臓器が拒絶されないように免疫抑制薬を生涯服薬し続ける必要がある。最近、国内外で免疫抑制薬を中止するための治療レジメンの検討が進んでおり、海外では腎移植後に免疫抑制薬を中止できているケースが報告されるようになっ… 2019/10/02 腎・泌尿器
学会トピック◎第28回日本シェーグレン症候群学会 複数臓器の腫大や腫瘤をきたすIgG4関連疾患を知ってますか? リンパ球とIgG4陽性形質細胞の浸潤と周囲の線維化により単一または複数臓器に特徴的なびまん性あるいは限局性腫大、腫瘤、結節、肥厚性病変を認め、高IgG4血症を呈するのがIgG4関連疾患。 2019/09/24 アレルギー・免疫
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 初回心不全入院に対するトルバプタンの投与は腎保護効果あり 心不全による初回入院患者に対するトルバプタンの投与は、フロセミド単独治療に比べて腎保護効果があることが示された。 2019/09/24 循環器
第26回日本排尿機能学会で紛糾 男性の夜間多尿による夜間頻尿にデスモプレシンは安全か 9月20日から発売開始のミニリンメルト 2009年に夜間頻尿診療ガイドラインが作成されて10年が経過した。この間に新たなエビデンスが示されるとともに新規薬も登場。そのため現在、第2版の作成が進められている。2019年9月12〜14日に東京都で開催された第26回日本排尿機能学会で、ガイドライン作成委員らが注目点について発表した。また… 2019/09/20 腎・泌尿器
治療薬と認知症の関連、抗コリン薬とβ3作動薬の併用療法など 女性下部尿路症状診療GL改訂のポイントは? 2013年に発刊された「女性下部尿路症状診療ガイドライン初版」が6年ぶりに改訂される。抗コリン薬の認知機能への影響や、抗コリン薬とβ3作動薬併用療法の記載充実に加え、新たに14のクリニカルクエスチョン(CQ)が追加された。改訂ガイドラインについて、2019年9月12〜14日に東京都で開催された第… 2019/09/19 腎・泌尿器
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 CKDステージが進むほど高率で心房細動発症 1万人規模の特定健診の調査から 心房細動の新規発症率は、慢性腎臓病(CKD)のステージが進行した患者ほど高い――。東京都多摩市における特定健康診査(特定健診)受診者の心房細動発症率とCKDの重症度との関連性を検証した結果を、日本医科大学多摩永山病院(東京都多摩市)内科・循環器内科の小谷英太郎氏が第67回日本心臓病… 2019/09/18 循環器
2019年8月26日~9月3日 ブロプレスの後発品に小児用法追加 ベシケアの重大な副作用に「急性緑内障発作」追加 2019年8月26日~9月3日における主な改訂情報をお知らせします。カンデサルタンシレキセチル(商品名ブロプレス他)の後発品の効能・効果「高血圧症」に、小児の適応が追加されました。 2019/09/17 循環器
活性型ビタミンD3製剤◇第3回調査 アルファカルシドールの首位、変わらず 2位はエルデカルシトール、3位はカルシトリオール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、活性型ビタミンD3製剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、56.5%の医師がアルファカルシドール(商品名:アルファロール、ワンアルファ他)と回答した。 第2位のエルデカルシトール(エディロール)は39.2%、第3位のカルシトリオール(ロカ… 2019/08/31 骨・関節・筋
JAMA Network Open誌から 極端に暑い日が透析患者に与える影響 異常高温の当日と翌日には患者の入院と死亡が増える 極端な高温現象(EHEs)の発生頻度が上昇し、持続期間も長くなっている。こうした傾向は、地球温暖化の進行とともに高まると予想されている。米国Maryland大学のRichard V. Remigio氏らは、米国の末期腎疾患(ESRD)患者の入院や死亡記録と気象データを関連づけて、EHEsが患者の入院と死亡リスク… 2019/08/28 腎・泌尿器
インタビュー◎セフェム系抗菌薬を改めて考える 尿路感染症にキノロンの一辺倒使用はストップ! 兵庫医科大学病院泌尿器科主任教授の山本新吾氏に聞く 複雑性尿路感染症に有効な数少ない抗菌薬も1つであるタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム(商品名ゾシン、以下、タゾピペ)が2019年秋ごろから供給に支障が出る(関連記事:セファゾリンに次ぎタゾピぺも供給困難に)。 19年6月に発売された新規BLI配合セフェム系抗菌薬はセフトロザ… 2019/08/21 感染症
トレンド◎衝撃の試験結果に米国ではガイドラインを改訂 SGLT2阻害薬に新効能! 心・腎保護薬へ 糖尿病治療薬として開発されたSGLT2阻害薬。心血管イベントのリスク抑制に加え、最近になり腎機能低下の抑制効果も確認された。血糖降下薬から心不全予防も含めた心・腎保護薬に、SGLT2阻害薬の位置付けが変わろうとしている。… 2019/08/15 代謝・内分泌
SLE、CKD、肥満症に新ガイドライン 出るのはココ! 中国中央病院の長門です。今回は、膠原病、アレルギー、腎臓、内分泌、代謝の5領域について最近の知見と出題が予想されるポイントを、前回同様に述べていきたいと思います。【膠原病】 膠原病の領域では、2019年2月に本邦で初めて全身性エリテマトーデス(SLE)の診療ガイドラインが発表となり… 2019/08/14 アレルギー・免疫
2019年7月25日~8月4日 ループ利尿薬やステロイドの併用禁忌にデスモプレシンが追加 アモキサピンの併用禁忌にラサギリンメシルが追加 2019年7月25日~8月4日における、添付文書の改訂情報をお知らせします。チアジド系利尿薬、チアジド系類似薬、ループ利尿薬、副腎皮質ステロイド(注射薬、経口薬、吸入薬、注腸剤、坐薬)の併用禁忌に「デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)」が追加されます。… 2019/08/13 腎・泌尿器
J Am Soc Nephrol誌から GFRslopeはCKD進行のエンドポイントになる 47 RCTのメタアナリシスはeGFR値年間0.5~1.0mLが有効と示す 慢性腎臓病(CKD)進行の代替エンドポイントとしてのGFR slope(1年あたりのGFR変化量)の有用性を検討するため、系統検索により、CKDのランダム化比較試験(RCT)47件を集めたデータベースを構築し、治療効果とGFR slopeの関係を評価するメタアナリシスが行われた。… 2019/08/07 腎・泌尿器
第10回 高齢者の抗凝固療法で気になる「腎機能低下・高血圧・多剤併用」 意外と要注意な「NOACの併用薬の減らし方」 研修医 前回、高齢者の出血リスクで定量化できるものとそうでないものを分けて考えなさいと言われたので、まず定量化できるものの代表として、腎機能と抗凝固薬の関係をまとめてみました(図1)。指導医 お、これはよくまとまっていて見やすいね。診察室の壁に貼っておこうかな。研修医 調べてい… 2019/08/05 循環器
シリーズ◎あなたの知らない“血液”の世界 経口の腎性貧血治療薬「HIF活性化薬」のインパクト 虚血による臓器障害の軽減効果にも期待 血液疾患治療は新薬が続々と登場したことで新たなステージに突入した。さらに遺伝子操作などの最先端技術は、血液細胞を“改造”することで、新しい治療法を生み出し始めている。本特集では、血液に関連した最新技術を紹介する。… 2019/07/30 腎・泌尿器
膀胱炎(尿路感染症)に効く漢方(2) 膀胱炎によくみられる証と漢方処方 前回の症例1に引き続き、 抗菌薬だけでは完治しにくい膀胱炎(尿路感染症)によくみられる証と漢方処方について解説します。 2019/07/30 医薬品
JAMA Intern Med誌から RCT参加者は患者全体の特性を代表しているか? 透析患者を対象とするRCTのメタアナリシスと患者登録データの特性比較 オーストラリアNew South Wales大学のBrendan Smyth氏らは、透析を受けている末期腎不全患者が100人以上参加している189件のRCTを抽出してプール化し、米国の透析患者登録データベースと患者特性を比較したところ、平均年齢、糖尿病合併率、死亡率などに違いが見られたと報告した。結果はJAMA Int… 2019/07/29 腎・泌尿器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から ダパグリフロジンは糖尿病性腎臓病の進行を抑制 DECLARE-TIMI 58試験の腎解析結果 DECLARE-TIMI 58試験で副次評価項目として設定されていた腎機能関連の解析から、腎機能が大きく低下していない2型糖尿病患者の腎臓病(糖尿病性腎臓病:DKD)の進行が、ダパグリフロジンにより抑制される可能性が示された。結果は第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019)で6月9日に発表され、同… 2019/07/19 循環器
Circulation誌から 維持透析患者への予防的ICDは心臓突然死リスクを下げない データ安全性モニタリング委員会の勧告を受け途中終了 維持透析患者の心臓突然死に対する予防的ICDの効果が検証された。 2019/07/12 循環器
インタビュー◎体調不良時はRA系阻害薬、NSAIDs、利尿薬などに注意 CKD患者にもシックデイ・ルールの説明を 名古屋大学先進診療システム学寄附講座准教授の安田宜成氏に聞く シックデイ・ルールといえば糖尿病で有名だが、名古屋大学先進診療システム学寄附講座准教授の安田宜成氏は、体調不良時に発生し得る急性腎障害(AKI)などを予防するため、慢性腎臓病(CKD)に対するシックデイ・ルールを提唱する。CKDのシックデイ・ルールはどのようなものなのか安田氏に聞いた… 2019/07/09 腎・泌尿器
学会トピック◎第62回日本腎臓学会 CKD患者に対する酸化マグネシウム投与は冠動脈石灰化の進展を抑制 透析を行っていない慢性腎臓病(CKD)患者に対する酸化マグネシウム製剤の投与の効果が検証された。 2019/07/08 腎・泌尿器
【第24回】新村浩明(ときわ会常磐病院院長) 院長の“定番スタイル”はアロハシャツと時代劇の主人公 新村浩明医師は、手術と診察の時を除くと、ふだんはアロハシャツ姿で仕事をしている。さらに、月に一度、時代劇の主人公などに扮装して、ボランティアで高齢患者宅を訪れ、見回り活動もおこなう。派手で、奇抜で、けれど、ユーモアもたっぷりの“院長スタイル”の内側に隠れた思いや考えについて… 2019/07/05 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
悶絶、尿管結石! 石は大きいほど痛いのか 先日、ちょっと新しい美容室に行きました。髪を切ってもらいながら仕事の話をしていたら、「そういえば僕この間救急搬送してもらったんですよね……」と言ってきました。若い男性が救急搬送される場合というのは、交通事故か尿管結石の可能性が高いです。ただ交通事故であれば事故った話をするで… 2019/07/04 救急医療・集中治療
学会トピック◎第64回日本透析医学会学術集会・総会 原因不明の突然死を防ぐための透析管理が重要 血液透析患者の死因、心血管疾患、感染症、悪性腫瘍の順に多く 日本の血液透析患者の10年間の死因を検討したところ、心血管疾患が36%、感染症が26%、悪性腫瘍が14%の順に多かった。死因別の内訳を見ると、心血管死では原因不明の突然死が最多だった。九州大学病態機能内科学の冷牟田浩人氏らが、第64回日本透析医学会学術集会・総会(6月28~30日、横浜市)で… 2019/07/03 腎・泌尿器
学会トピック◎第64回日本透析医学会学術集会・総会 透析を希望しない意思決定プロセスも提示へ 認知症患者の自己決定、保存療法の管理も検討 公立福生病院(東京都福生市)で透析を中止した女性が亡くなった事例を受け、「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」(2014年)を見直している日本透析医学会は6月28日、第64回日本透析医学会学術集会・総会(6月28~30日、横浜市)で、終末期でない患者が透析を希望… 2019/07/02 腎・泌尿器
中国腎移植後の診療拒否裁判で考える応召義務 先日、医師の応召義務に関して興味深い判決が出された。中国で腎移植手術を受けた患者が帰国後、フォローアップ治療のために浜松医科大学医学部附属病院を受診した際に病院側が診療を拒否した事案で、患者が不法行為と債務不履行の双方で損害賠償請求を行った訴訟である。この判決が2018年12月14… 2019/07/02 腎・泌尿器
高リン血症治療薬◇第1回調査 カルタン、ホスレノール、リオナがしのぎを削る 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、高リン血症治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、25.7%の医師が沈降炭酸カルシウム(商品名:カルタン他)と回答した。 第2位の炭酸ランタン水和物(ホスレノール他)は21.2%、第3位のクエン酸第二鉄水和物(リオナ)は20.0%の医師が… 2019/06/29 腎・泌尿器
心血管リスクを添付文書で注意喚起へ フェブリク、日本では使用者の制限を行わず 2019年6月26日に開催された第4回安全対策調査会においてフェブキソスタット(商品名フェブリク)の適応を限定する措置は取らないことが了承された。フェブキソスタットについては2019年2月、米国でアロプリノール(ザイロリック他)が無効、または重篤な副作用が生じたために使用できない患者にの… 2019/06/28 腎・泌尿器
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《5》 透析見合わせ105例から見えてくる課題 非導入理由は併存疾患、認知症、急性増悪、超高齢 市立釧路総合病院(北海道釧路市)は2009年に、泌尿器科から分離した「腎臓外来」を設立。慢性腎臓病患者の腎代替療法の選択と管理を担ってきた。それ以降の7年間で新たに腎代替療法を選択した501例を解析したところ、2割を超える105例が透析を見合わせていた。その理由と患者背景から見えてくる課… 2019/06/26 腎・泌尿器
J Am Soc Nephrol誌から 2型糖尿病の腎構造の早期変化はアルブミン尿の変化と関連 北米先住民を対象とした疫学研究 2型糖尿病では、尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)の変化は腎構造の早期変化を反映しているが、早期からの糸球体濾過率(GFR)の変化と腎構造の変化との関連は弱いことが示された。 2019/06/26 腎・泌尿器
【新薬】アパルタミド(アーリーダ) 去勢抵抗性前立腺癌に対する第2のアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬 2019年5月30日、抗悪性腫瘍薬アパルタミド(商品名アーリーダ錠60mg)が発売された。本薬は3月26日に製造承認され、5月22日に薬価収載された。適応は「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌」、用法用量は「1日1回240mgを経口投与。患者の状態により適宜減量」となっている。… 2019/06/21 癌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から SGLT2阻害薬とDPP4阻害薬の併用で尿蛋白減少 CKD合併2型糖尿病患者を対象としたDELIGHT試験の結果 中等度から重度の慢性腎臓病(CKD)を合併する2型糖尿病患者に、レニン・アンジオテンシン系阻害薬とともにSGLT2阻害薬ダパグリフロジンとDPP-4阻害薬サキサグリプチンを併用投与したところ、血糖降下に加えて尿中アルブミン排泄量減少も認められた。結果はLancet Diabetes Endocrinol誌6月号に掲… 2019/06/21 代謝・内分泌
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《4》 透析開始直後に事前指示書に署名してもらうコツ 透析患者の終末期の事前指示書を10年以上運用している長崎腎病院に学ぶ 長崎市の中心部に位置する長崎腎病院――。九州で最も多くの透析患者を抱える透析専門の病院の壁に、1枚の張り紙が掲出された。それは公立福生病院(東京都福生市)の透析中止事案が新聞に報道されて間もない、3月11日のこと(写真1)。そこには理事長名で、「極度の状況でない限り、透析の中止… 2019/06/18 腎・泌尿器
急性腎盂腎炎は原則入院! 外来では点滴抗菌薬を 今回は外来でできる女性の急性腎盂腎炎の治療についてお話しします。 本音を言えば、急性腎盂腎炎を診断した場合には、原則として入院加療をした方が良いと私は考えています。発症初期には「Urosepsis(尿路性敗血症)」と呼ばれるような状態になることも多く、初期治療が重症化を防ぐために大切… 2019/06/13 感染症
シリーズ◎腎臓を守る最新の治療戦略 CKD診療の3つの課題の解決法が見えてきた? 医薬基盤・健康・栄養研究所KAGAMIプロジェクト 木村友則氏に聞く 慢性腎臓病(CKD)診療の課題は3つある。 2019/06/11 腎・泌尿器
NEJM誌から カナグリフロジンは糖尿病患者の腎不全を抑制 アルブミン尿のある2型糖尿病患者を対象にした臨床試験 オーストラリアNew South Wales大学のVlado Perkovic氏らは、経口SGLT2阻害薬であるカナグリフロジンを用いた二重盲検のランダム化試験CREDENCEを実施し、腎疾患のある2型糖尿病患者にカナグリフロジンを投与すると、プラセボに比べ、腎不全と心血管イベントのリスクが有意に低下したと報告した。… 2019/06/06 代謝・内分泌
詳説◎改訂高血圧治療ガイドライン(JSH2019)《後編》 新高血圧GL、合併症を有する患者への対応は? 高齢者も合併症次第では130/80mmHg未満を目指す 5年ぶりの改訂となった「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」。前編では、降圧目標の引き下げや、130/80mmHg台を「高値血圧」と改称した狙いなどを紹介した。後編では、過降圧による有害事象が懸念される高齢者や、併存疾患を抱える患者の降圧治療における注意点などについて、前ガイドライ… 2019/06/05 循環器
ニュース◎福生病院の透析終了例で日本透析医学会が声明 「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案」 緩和ケア体制、説明の記録、文書による同意取得には課題も 公立福生病院の透析終了例について調査を進めていた日本透析医学会(理事長:埼玉医科大学の中元秀友氏)は5月31日、調査結果に基づいた見解を公表。発端となった女性(死亡当時44歳)については、「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案だった」との判断を示した。また、他の透析非導入・終了… 2019/06/04 腎・泌尿器
インタビュー◎治療中止の提言やガイドラインが示していること 透析が必要というだけで終末期なのではない 山梨大学救急集中治療医学講座教授の松田兼一氏に聞く 疾患の終末期や救急や集中治療で予後が厳しい患者の診療方針の決定に参考になる提言やガイドラインの発表が相次いでいる。最も早く登場したのが2006年の日本集中治療医学会の「集中治療における重症患者の末期医療のあり方についての勧告」で、その後、厚生労働省や他の学会も相次いで発表した。… 2019/05/29 腎・泌尿器
BMJ誌から 早産児は中年期まで慢性腎臓病リスクが高い スウェーデンの全国コホート研究で最長43年追跡 米国Mount Sinai医科大学のCasey Crump氏らは、スウェーデン国民を対象とした出生登録と病院登録データを照合し、1973~2014年に生まれた子どもを最長で43歳になるまで追跡し、慢性腎臓病(CKD)発症リスクを調べたところ、早産で生まれた子どもは小児期から中年期までにCKDを発症するリスクが高… 2019/05/29 腎・泌尿器
インタビュー◎末期腎不全患者診療の最新動向 34万人の臓器不全患者を救っていることに胸を張れ 新北九州腎臓クリニック(福岡県北九州市)理事長の海津嘉蔵氏に聞く 多額の医療費を使う透析医療は医療費総額を押し上げるものとしてやり玉に挙げられることが多いが、34万人もの臓器不全患者の命を救っていることに腎臓/透析医はもっと胸を張ってよい。患者を救うことと医療費がかかることは別の問題であろう──。長年、透析医療や透析にしない治療を手掛けてきた… 2019/05/28 腎・泌尿器