泌尿器科Q&Aシリーズ《13》 結石が無い方の尿管にもステントを留置すべき? <泌尿器科医A>尿管ステント留置の検討 76歳女性。ADLはほぼ全介助の方になります。尿路感染症を繰り返しており、抗菌薬で保存的に加療して軽快するも、腹痛が出現。精査のために行った腹部CTで腹部大動脈瘤を認め、さらに右尿管結石および両側水腎症も指摘され、当科に紹介されました。画像を確… 2021/01/05 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
泌尿器科Q&Aシリーズ《11》 尿管切石術後、尿管狭窄をどう警戒する? <泌尿器科医A>尿管吻合後の閉塞に関する対応について 81歳男性。右尿管結石症および結石性腎盂腎炎の診断で、尿管ステントを留置するも、右尿管結石より上に進めることができずにタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム(TAZ/PIPC)による保存的加療で軽快しました。その後、経皮的腎砕… 2020/12/16 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
血尿? いや、それは黄疸です 当コラムでは最近、腹部単純X線の話が多かったので、今回は検尿の話をする。 さて、皆さんは日常診療で検尿・沈渣を取っているだろうか? 教科書・良書には「初診時には採血だけではなく、検尿・沈渣も取りましょう」と書かれている。筆者も研修医に対して、採血に加え検尿・沈渣を必ず取るよう… 2020/09/16 消化器
泌尿器科Q&Aシリーズ《10》 どう指導する? 尿管結石の再発予防法 <内科医>尿管結石の再発予防について。救急を回っていると、尿管結石の患者さんに多く出会います。その際、「どうしたら再発予防できますか?」と聞かれることが多いのですが、皆様どのようにお答えでしょうか?… 2020/03/30 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
泌尿器科Q&Aシリーズ《1》 骨盤内の静脈石と下部尿管結石を見分けるコツ <総合診療医>尿管結石疑いで紹介受診された方です。腹部エコーで右水腎症あり(左腎臓は描出不良)・KUBでの骨盤内に散見される複数の結石は静脈石でしょうか?(画質が悪くすみません) ・尿管結石と静脈石を見分けるポイント ・上記2つを見分ける意義がどれほどあるか(症状や尿検査、エコー… 2020/03/09 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
悶絶、尿管結石! 石は大きいほど痛いのか 先日、ちょっと新しい美容室に行きました。髪を切ってもらいながら仕事の話をしていたら、「そういえば僕この間救急搬送してもらったんですよね……」と言ってきました。若い男性が救急搬送される場合というのは、交通事故か尿管結石の可能性が高いです。ただ交通事故であれば事故った話をするで… 2019/07/04 救急医療・集中治療
心血管リスクを添付文書で注意喚起へ フェブリク、日本では使用者の制限を行わず 2019年6月26日に開催された第4回安全対策調査会においてフェブキソスタット(商品名フェブリク)の適応を限定する措置は取らないことが了承された。フェブキソスタットについては2019年2月、米国でアロプリノール(ザイロリック他)が無効、または重篤な副作用が生じたために使用できない患者にの… 2019/06/28 腎・泌尿器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 尿路結石 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/10/22 腎・泌尿器
JAMA Internal Medicine誌から 小さな尿管結石にタムスロシンは不要 治療28日後の排石率はプラセボと差がない 欧米のガイドラインは、尿管結石に対する薬物療法としてタムスロシンの投与を推奨している。米George Washington大学医学部のAndrew C. Meltzer氏らは、直径が9mm未満の小さな結石がある症候性の患者に対するランダム化対照試験を行い、28日以内の排石率をプラセボと比較したが、有意差は見られな… 2018/07/06 腎・泌尿器
痛みは5番目のバイタルサイン 5月になりましたね。五月病という言葉があるように、色々と悩ましい季節になりました。某5人グループの痛いニュースも世間をざわつかせています。今回はそんな5にまつわる話です。血圧、脈拍、呼吸数、体温に次ぐ第五のバイタルサインは何でしょうか。医療面接や身体診察のバイブルである『ベイツ… 2018/05/09 腎・泌尿器
石頭な医師は石しか見えない 1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。今回は、左側腹部の痛みを訴えて来院した59歳男性のケースです。… 2017/10/04 腎・泌尿器 医師・医学生限定コンテンツ
泌尿器疾患 ガイドライン外来診療◆尿路結石症 疼痛管理がまず第1に行うべきことである。NSAIDsが有効であるが、腎機能、アスピリン喘息などに留意する。NSAIDsが無効時はペンタゾシン、トラマドール塩酸塩、モルヒネ製剤の使用を考慮する。5mm以内の尿管結石は自然排石が可能で、飲水を促す。5mm以上の尿管結石、10mm以上の腎結石、また5mm以下… 2017/08/18 腎・泌尿器
リポート◎世界初!腎性低尿酸血症診療ガイドライン発行 尿酸値は低すぎても問題 腎性低尿酸血症を拾い上げ、運動後急性腎障害の再発予防を 腎臓における尿酸の再吸収不全に起因する腎性低尿酸血症をご存じだろうか。低尿酸血症自体は何の症状も呈さないが、運動後急性腎障害や尿路結石症を合併しやすい。合併症予防には適切な生活指導が不可欠だ。この4月に世界で初めてまとめられた『腎性低尿酸血症診療ガイドライン』から、対応のポイ… 2017/06/01 腎・泌尿器
BMJ誌から α遮断薬は尿管結石の排出を促す 結石が大きいと差がつきやすい 米国Michigan大学のJohn M Hollingsworth氏らは、α遮断薬を用いた尿管結石治療の有効性と安全性を評価するために、ランダム化対照試験を抽出した系統的レビューとメタアナリシスを行い、α遮断薬は結石の位置にかかわらず、大きめの結石を有する患者に利益をもたらしていたと報告した。詳細は、B… 2016/12/21 腎・泌尿器
Lancet誌から 腎疝痛の救急患者にジクロフェナク筋注が有効 鎮痛効果でモルヒネ静注に勝る 激しい腎疝痛に苦しむ患者が救急部門を受診した時には、速やかに効果が現れ、かつ有効性が高い鎮痛薬を投与する必要がある。カタールHamad総合病院のSameer A Pathan氏らは、二重盲検の無作為化試験を行って、ジクロフェナク筋注の有効性と安全性がモルヒネ静注に優ることを報告した。詳細は、Lan… 2016/04/11 腎・泌尿器
私の処方◎松島 常氏(東京警察病院泌尿器科部長) 尿管結石の治療にα1遮断薬 平滑筋弛緩作用により排石、ガイドラインでも使用推奨 患者は30歳代男性。前日に突発的な側腹部痛が生じ、血尿が出現した。その後も症状が持続したため救急外来を受診し、単純CT・尿検査の結果、わずかな腎盂拡張と下部尿管結石を認めた。結石の自然排石を期待し、タムスロシン(商品名ハルナール他)とウラジロガシエキス(ウロカルン)を処方し、疼… 2015/06/29 医薬品
Lancet誌から 尿管結石にタムスロシン、ニフェジピンは無効 約1100人の患者が参加したプラセボ対照試験SUSPENDで、結石排出促進効果認められず 尿管平滑筋の弛緩作用を持ち、尿管結石に対してしばしば適応外使用されるα1遮断薬のタムスロシン(商品名ハルナール他)、Cq拮抗薬のニフェジピン(アダラート他)に、結石の排出促進効果が認められないことがプラセボ対照試験で明らかになった。… 2015/06/02 腎・泌尿器
尿管結石へのロキソプロフェンや胚細胞腫・精巣癌へのゲムシタビンなど 支払基金、薬剤7事例で適応外使用を認める 社会保険診療報酬支払基金は2月23日、薬剤7事例の適応外使用を「薬理作用が同様と推定される」との理由で、審査上認めるとの見解を発表した。 2015/02/27 医薬品
尿路結石にニフェジピンが効く? 「尿路結石はとても痛くてつらい」という話をよく聞く。10mm未満の小さい石なら多めに飲水しながら自然排出を待つのが基本のようだが、排出の待機期間は1カ月とされていて、その間ずっと下腹部痛に悩まされるのもつらい。だから薬に頼ろうとする患者も多いようだ。… 2014/11/27 腎・泌尿器
NEJM誌から 腎結石症疑い患者にはまず超音波検査を CT検査と同様にハイリスク疾患を診断かつ被曝量は少ない、RCTの結果 腎結石症疑い患者に対する最初の検査としてCT検査もしくは超音波検査を実施した場合の有効性と安全性を比較したランダム化比較試験(RCT)の結果、様々な評価指標のほとんどに差はないものの、6カ月間の累積放射線被曝量はCT検査を最初に受けた患者群の方が有意に高いことが示された。米国Califor… 2014/10/14 腎・泌尿器
リポート◎尿路結石の“常識”を再点検 夏に尿路結石が増えるってホント? 「結石は夏に要注意」「太っていると結石ができやすい」「水を飲めば結石ができにくくなる」など、尿路結石に関する“常識”は数多い。しかしこれらは、これまで十分な検証が行われておらずエビデンスが少なかったため、尿路結石患者への生活指導の際、説得力に欠けた説明になってしまいがちだっ… 2014/06/12 腎・泌尿器
日経メディカル2012年2月号「トレンドビュー」(転載) 広がる尿路結石の内視鏡治療 TULが普及、α1ブロッカーの処方も増加 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が長らく治療の中心だった尿路結石。しかし最近、より確実に除石できる内視鏡治療が広がりつつある。小さな結石では、α1ブロッカーの排石促進作用が注目されている。 2012/02/10 腎・泌尿器
60歳、男性。主訴:特になし。 60 years old male patient with a history of hypercalciuric nephrolithiasis. 2011/04/05 腎・泌尿器
Arch Intern Med誌から エストロゲン服用の閉経女性は腎結石リスクが2割増 WHI試験の分析結果 エストロゲンを使用している閉経女性の腎結石症リスクは、非使用女性に比べ21%高いことが、米Texas大学Southwestern Medical CenterのNaim M. Maalouf氏らの研究で分かった。米国内40施設で行われたWomen's Health Initiative(WHI)のホルモン補充療法研究に登録された女性を分析したもので、論… 2010/10/26 産婦人科
本誌連動◇その患者指導、大丈夫? Vol.9 【尿路結石】カルシウム摂取を減らすべきか 尿路結石の約9割は、カルシウム含有結石だ。また、結石患者は健康な人に比べ、尿中カルシウム排泄量が多い傾向にある。そのため、「カルシウム摂取量を制限すべきという考え方が生じたのだろう」と市立貝塚病院(大阪府貝塚市)院長の井口正典氏は振り返る。… 2010/04/27 腎・泌尿器
NEJM誌から メラミン高度曝露者の半数以上に結石なし 非曝露者と比較した結石リスクは7倍 中国全土で2008年、メラミンに汚染された乳製品(粉ミルクなど)を摂取した小児に健康被害が生じた問題で、メラミン曝露小児の尿路結石症に関する詳細な調査を進めた中国北京大学第一病院のNa Guan氏らは、高レベルの曝露があっても半数以上は結石症ではないこと、メラミン関連結石症には特徴的な… 2009/02/25 腎・泌尿器
BMJ誌から 低レベルのメラミン曝露では重症腎障害は生じない 香港での大規模スクリーニングの結果 中国本土での乳製品へのメラミン混入を受けて、流通した製品のメラミン含有量が非常に少なかった香港でも、大規模なスクリーニングが行われた。この結果、メラミン曝露量が低用量にとどまった小児には、重症の腎障害は認められないことが明らかになった。香港中文大学のHugh S Lam氏らが、BMJ誌20… 2009/01/21 腎・泌尿器
痛みの部位からのアプローチ《7》 側腹部痛 側腹部痛では尿路結石や腎盂腎炎を考える 特に両側性でなく、右か左の片側に痛みがある場合、また腎臓の位置や、腎よりやや尾側に叩打痛を認める場合で、尿潜血が見られれば、尿路結石を疑う必要がある。発熱を伴い、白血球数の上昇などの炎症所見がある場合、膿尿・細菌尿などが見られれば、腎孟腎炎などの感染症が考えられる。… 2007/11/08 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
尿路結石にCa拮抗薬とα遮断薬が有効 尿管平滑筋を弛緩させ、排出促す可能性 Ca拮抗薬やα遮断薬が、尿路結石の排出を容易にすることが、無作為割付比較対照試験を対象にしたメタ分析の結果、明らかになった。結石排出までの時間が短縮するほか、痛みの出現が減少し、鎮痛剤の使用頻度が減るという。尿管平滑筋に存在するカルシウムポンプとα1アドレナリン受容体にこれらの… 2006/11/06 腎・泌尿器