学会トピック◎日本小児科学会が専門医調査の中間報告 小児専門医の職責と過重労働の実態が明らかに 週60時間以上勤務は4割、80時間以上も1割 日本小児科学会は2022年4月、小児科専門医に関する調査研究の中間報告をまとめた。全国3559人の回答から、小児科専門医が多様な兼務に従事し多彩な活動に取り組む実態が判明。一方で、約4割が週60時間以上、約1割が週80時間以上、勤務に従事していることも明らかになった。学会は、小児科医の職責と… 2022/05/16 小児科
JAMA Network Open誌から 妊婦が逆境にあると胎児の脳発達に悪影響 生後1週間以内のMRI検査で新生児の脳容積と母親の貧困などとの関連を調べた研究 米国St Louis Washington大学のRegina L. Triplett氏らは、妊娠中の母親が社会的に不利な状況に置かれることや、精神的なストレスにさらされることが、胎児の脳発達に与える影響を調べるコホート研究を行った。生まれた児の生後1週間以内に行った頭部MRI検査で脳容積や皮質の状態を調べたところ、… 2022/05/12 小児科
医療的ケア児に薬剤師ができることとは 突然ですが、皆さんは医療的ケア児についてご存じでしょうか。 医療的ケア児とは、新生児集中治療室(NICU)等に長期入院した後、日常的に痰の吸引や人工呼吸器の装着、胃瘻からの経管栄養などが必要な児童のことを指します。2022年度調剤報酬改定ではこうした医療的ケア児に対する薬学的管理・… 2022/05/09 薬剤師
JAMA Dermatology誌から イキセキズマブは小児尋常性乾癬に有効、長期の安全性も良好 第3相臨床試験に参加した小児患者を108週後まで追跡延長した研究 米国Northwestern大学医学部のAmy S. Paller氏らは、6歳以上18歳未満の中等症から重症の尋常性乾癬患者に、ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤のイキセキズマブを投与する臨床試験を行い、イキセキズマブは患者の皮膚症状を改善し、108週後まで追跡期間を延長して観察したが、症状改善は維… 2022/05/09 皮膚科
2022年4月22日号 食物アレルギーの新常識~その奇想天外な原因~ 食物アレルギーの研究が着々と進んでいます。乳幼児期以降に、皮膚や粘膜、気道などで感作が成立して発症する場合は、食物以外が原因となることが多く、その原因物質は花粉やペット、化粧品など多岐にわたることが分かってきました。食物アレルギーに正しく介入するために知っておきたい、食物以… 2022/04/22 アレルギー・免疫
学会トピック◎第125回日本小児科学会学術集会 全国調査でコロナ下でも突発性発疹は減っていないことを確認 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下で様々なウイルス感染症の疫学が変化している。一方、突発性発疹の患者数はCOVID-19流行前と変わらないことが示唆されていたが、新潟大学医学部小児科学教室助教の相澤悠太氏らによる調査の結果、全国的に減少していないことが確認された。成果は、第1… 2022/04/22 感染症
学会トピック◎第125回日本小児科学会学術集会 原因不明のショックでは小児COVID-19関連多系統炎症性症候群を鑑別に 小児における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の多くは無症状または軽症であることが知られているが、中には川崎病様症状を呈する小児多系統炎症性症候群を続発する症例も報告されている。第125回日本小児科学会学術集会(会期:4月15~17日、福島県郡山市の会場とウェブのハイブリッド… 2022/04/21 小児科
JAMA Ophthalmology誌から 斜視のある小児では精神疾患のリスクにも注意を 全米規模のデータベースを用いた横断研究 米国California大学Los Angeles校のYoon H. Lee氏らは、地域や人種に偏りのない全米規模の保険請求データベースを用いて、斜視がある小児の精神疾患リスクを調べる横断研究を行い、斜視のない小児に比べ不安障害、統合失調症、双極性障害、うつ病を発症するリスクが高かったと報告した。結果は202… 2022/04/05 眼科
有効な診察手技だが難しい小児の肺聴診、コツは? 今回は小児の肺聴診における注意点について取り上げたいと思います。小児、特に乳児や幼児は、大人のように症状を言葉で伝えることが困難であることに加え、検査を行うのも容易ではありません。X線撮影などによる被爆の問題は大人よりも大きく、採血は嫌がられるし、幼児以下では肺機能検査もでき… 2022/04/04 呼吸器
【動画付き】 乳幼児への坐薬の入れ方を指導する際のコツ 乳幼児によく処方される坐薬には、アセトアミノフェン(商品名アンヒバ、カロナール他)やドンペリドン(ナウゼリン他)などがあります。坐薬を入れるには幾つかコツがあり、坐薬を交付する際には使い方を具体的に説明することが重要です。 乳幼児に坐薬を入れる際には、オムツを替える姿勢で挿… 2022/03/29 小児科
NEJM誌から ニルセビマブは早産以外の乳児でもRSV下気道感染症を減らす 妊娠35週以後に生まれた1歳までの乳児を対象にした第3相臨床試験 米国Johns Hopkins大学のLaura L. Hammitt氏らMELODYスタディグループの研究者は、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)に対するモノクローナル抗体ニルセビマブを、RSVの流行シーズンが始まる前に、在胎週数35週以後に生まれた生後1年までの乳児に1回筋注して、150日後までの有効性と安全性を調べる第3相… 2022/03/24 感染症
JAMA Pediatrics誌から プラセボ効果を治療に応用する方法を探る研究 機能性腹痛や過敏性腸症候群の小児に対する米国のクロスオーバー試験 米国Boston小児病院のSamuel Nurko氏らは、機能性腹痛や過敏性腸症候群の小児に対して、治療なしの期間を対照群にしてプラセボ効果を疼痛軽減に利用することが可能かを調べる小規模なクロスオーバーランダム化比較試験を行い、オープンラベルでプラセボを投与した期間に疼痛軽減効果が得られたと… 2022/03/01 消化器
New England Journal of Medicineから 小児喘息に適応広がるか、デュピルマブ 最近、成人ではモノクローナル抗体の喘息治療薬がかなり普及してきたので、たまに小児科の先生から「使ってあげたいのですがどんなもんでしょうか?」と質問が来ます。小児の喘息はアレルゲンが関与した2型炎症の喘息がとても多いのが特徴です。そのため、成人より吸入ステロイドなどの吸入薬が効… 2022/02/14 呼吸器
1月24~30日の話題になった論文 早産児へのカンガルーケアの神経保護効果は成人まで続きそう 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/02/08 感染症
小児の片頭痛予防にはリボフラビン? 成人の疾患というイメージの強い片頭痛ですが、小児科にもよく頭痛を訴える子どもがやってきます。学校基盤調査によれば、片頭痛の有病率は小学校で3.5%(男4.0%、女2.9%)、中学生で4.8~5.0%(男3.1~3.3%、女6.5~7.0%)、高校生で15.6%(男13.7%、女17.5%)と、高学年の女児に多い傾… 2022/02/07 小児科
私たちが腫瘍循環器外来でやっていること2 腫瘍循環器外来のニーズとは 腫瘍循環器外来と称する以前から、循環器内科の医師のもとには心血管疾患罹患者のがん合併のケースのコンサルテーションは数多く来ていたかと思います。 2022/02/01 循環器
夜間帯の小児の点滴管理の注意点は? 小児科病棟に勤務する1年目の看護師です。入職して数カ月経ち、夜勤に入ることになりました。日勤でもまだ点滴管理に不安があるなかで、夜間の小児の点滴管理はとても不安です。でも、病棟の先輩には点滴が不安とは言いにくい雰囲気があります。でも、病棟の先輩には点滴が不安とは言いにくい雰囲気… 2022/01/31 小児科
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2019年7月号掲載 生後6カ月男児。全身性の角化異常 臨床でよく出会う症例を基に、診断・治療の要点をクイズ形式で考え、学んでいきましょう。今回取り上げるのは、『日経メディカル』2019年7月号に掲載された皮膚のクイズです。 生後6カ月の男児。全身の鱗屑、落屑を主訴として来院しました。出生直後は、全身がセロファン様の膜で包まれているよ… 2022/01/21 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
小児の採血をするときのコツが知りたい 耳鼻咽喉科に勤務している看護師です。時期によってアレルギー検査を希望する方が増え、子どもも採血をすることがあるのですが、採血部位などに悩んでしまいます。小児の採血をする際のコツを教えてほしいです。… 2022/01/17 コメディカル
【新用量・剤形追加】アジルサルタン(アジルバ顆粒) アジルバに顆粒製剤が登場 2021年12月16日、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のアジルサルタンの顆粒製剤(商品名アジルバ顆粒1%)が発売された。 2022/01/14 医薬品
NEJM誌から デュピルマブは6~11歳の喘息患者にも有効 中等症から重症の小児を対象にした第3相臨床試験 米国Vanderbilt大学医療センターのLeonard B. Bacharier氏らは、既に成人と12歳以上の喘息に対して承認されているデュピルマブを、6~11歳の中等症から重症で標準的な治療ではコントロール不良の喘息患者に投与する第3相臨床試験を行い、デュピルマブは入院が必要な増悪頻度を減らし、症状のコン… 2022/01/07 呼吸器
5歳児にアモキシシリンを1回大量投与する理由 ある日の夕方、近医から「先天性心疾患の子が歯科治療をするので、処方箋を出します。対応よろしくお願いします」と電話がありました。しばらくして、5歳4カ月(体重14kg)の女児を連れた母親が持ってきた処方箋は「アモキシシリン細粒10%700mg 1日1回 朝食後」というものでした。… 2022/01/04 小児科
日経メディクイズ●小児 2歳女児。水疱、痂皮 3カ月前に左腋窩に水疱が出現。その後、徐々に数が増えたため近医を受診した。虫刺されとの診断を受けたため、市販の痒み止め(液体製剤)を使用していた。 2021/11/26 小児科 医師限定コンテンツ
第6回 小建中湯 小建中湯──私が漢方に魅了されたきっかけ 私ごとですが、漢方薬を使い始めたのはわずか14年ほど前のことでした。実は医師になってからの20年間、私は漢方薬に対して「うさんくさい民間療法」といった懐疑的なイメージしか持っていませんでした。 漢方薬を食わず嫌いしていた私でしたが、小児のインフルエンザにタミフルが一時的に使用で… 2021/11/01 東洋医学
Lancet誌から アモキシシリンは肺炎のない小児の下気道感染症に利益無し 英国のプライマリ・ケア施設を受診した小児432人のランダム化比較試験 英国Southampton大学のPaul Little氏らは、プライマリ・ケアを受診した下気道感染症の小児患者を対象に、アモキシシリンの症状軽減効果を検討するランダム化比較試験ARTIC PCを行い、合併症のない小児では抗菌薬を使用しても臨床的な効果が見られなかったと報告した。結果は2021年9月22日のLancet… 2021/10/26 感染症
小児患者で経験したヒヤリ・ハット 似ている散剤ボトルを取り違えて調剤! どんな診療科目の処方箋を扱う際も、一番心配なのは調剤過誤ではないでしょうか。どれだけ素晴らしい服薬指導を行っても、その前に調剤過誤があれば全てが無意味になります。かくいう私も、これまで何度か調剤過誤をしています。そのたびに奔走し、落ち込みました。これまで大きな事故がなかった… 2021/10/25 小児科
日経メディクイズ●小児 12歳男児。犬咬傷(飼い犬か野良犬かは不明) 午前11時過ぎ、小学校に犬が侵入し男児をかんで逃げた。手や足をかまれたがいずれも軽傷。居合わせた女性教諭は「犬は興奮しているようだった」と振り返った。 2021/10/13 小児科 医師限定コンテンツ
9月20~26日の「話題になった論文」 小児の自閉症対策に診断が付く前の乳児期から介入した論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/10/05 感染症
いまだに悩ましい、量が少ない薬剤の賦形 小児は1回の製剤量が少ないために、乳糖やデンプンで賦形することが多々あります。しかし、賦形するときにはいつも悩みます。少し前のことですが、「アスピリン0.05g(1日1回、朝食後)30日分」という処方箋を応需しました。アスピリンの量が1包0.05gと極めて少なく、たとえ正確に秤量しても、調… 2021/09/28 小児科
よりぬきメディクイズ●小児◎2019年7月号掲載 6歳女児。発熱、咽頭痛、皮疹 『日経メディカル』2019年7月号に掲載された小児のクイズです。患児は6歳の女児。14日前から夜間に高くなる発熱、咽頭痛が表れ、10日前から手足に皮疹が表れて次第に増加しました。近医でセフジトレンピボキシル、トスフロキサシンを投与されましたが、発熱が続きました。7日前より軽度の眼球結膜充… 2021/09/28 小児科 医師・医学生限定コンテンツ
NEWS◎COVIREGI-JPを用いた小児初の研究結果が明らかに 小児COVID-19は無症状でも入院日数が長い 小児における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院例を分析したところ、ほとんどが無症状または軽症であるにもかかわらず、入院期間の中央値は8日と長期におよんでいることが分かった。国立成育医療研究センター感染症科の庄司健介氏の研究グループが発表したもので、Journal of Pediatric… 2021/09/13 感染症
コロナ禍に子どもが発熱、受診のタイミングは? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が収束せず、患者が増加し続ける中、筆者が悩んでいることがある。子どもがかぜ症状を呈した際に、いつ受診するか──だ。今回は、子どものいち保護者として、素人ながらどんなことを考え受診をしているか、自身の体験をまとめてみようと思う。 筆者… 2021/09/13 小児科
日経メディクイズ●小児 1歳8カ月女児。発熱、咳嗽、皮疹 咳嗽・鼻汁を認め、6日前に近医受診。上気道炎と診断を受け経過観察となるが、前日から38℃の発熱と体幹部を中心に広がる細かな皮疹を認め、症状が増悪したことから当院へセカンドオピニオン目的に来院。… 2021/09/08 小児科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 生後3カ月男児。下痢と発熱 父親の海外赴任先のインドで出生し、生後3カ月で帰国。帰国5日目に下痢と発熱(37.8℃)が出現したため当院を受診した。患児は母乳栄養で、出生後から何ら健康状態に問題なかった。帰国10日前に現地で、BCG、B型肝炎、経口生ポリオワクチンの接種を受けている(本症例は10年前のものである)。… 2021/08/23 小児科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●救急◎2016年1月号掲載 2歳男児。右肩の痛み 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された救急のクイズです。患児は2歳の男児。6歳の兄とリビングで遊んでいました。大きな音を聞き母が駆け付けると、男児がソファの隣に座り込み、激しく泣いていました。兄によると、ソファの上で飛び跳ねていて落ちたといいます。その後、右肩を痛がっている様… 2021/08/19 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
小児頭部外傷でCTをお勧めするか? みなさん、「さんた君」ってご存じですか? トナカイのそりに乗って、クリスマスイブに光速を超えるスピードで移動しながら世界中の子供たちにプレゼントを配る赤い衣装を着た白髭の老人ではありません。昔、NHK教育の「いちにのさんすう」という小学校1年生の算数をわかりやすく教える番組の主… 2021/08/05 外科
JAMA Pediatrics誌から 重度の外傷性脳損傷後の小児はADHDのリスクが高い 重症度と外傷から診断までの期間を考慮したメタアナリシス 米国California大学Los Angeles校のRobert F. Asarnow氏らは、小児の外傷性脳損傷(TBI)と注意欠損・多動症(ADHD)に関連が見られるかを調べた研究を対象に、系統的レビューとメタアナリシスを行い、外傷が軽度の場合は有意な関連が見られなかったが、重度の場合にはADHDの診断と強い関連が見ら… 2021/08/03 小児科
シリーズ◎レジ王本選出場者が伝えたいこと 心理面や社会的側面からもアプローチできる医師に もともとレジデントチャンピオンシップは、学内の同級生や先輩方が参加されていたことを機に知りました。私は他病院に研修医の知り合いが多くなく、他施設ではどのような研修をしているのか知らなかったため、外の世界を知りたいという気持ちがありました。… 2021/07/26 小児科
眼科Q&Aシリーズ《10》 眼脂の多い新生児、何か対応は必要? <糖尿病・内分泌代謝内科医>新生児の片眼の眼脂が多い症例について、相談です。生後2週間の新生児で、片眼だけ眼脂が多く認められ、1日に何度か拭き取らないと眼が開きにくそうになる、とのことです。身体所見上は眼を含め、特に異常は認められませんでした。眼周囲にも圧痛は見られません。何か… 2021/07/21 眼科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 18歳男性。進行性の呼吸機能障害 喫煙歴のない18歳男性。出生時に呼吸不全や易感染性は認めなかったが、乳児期からアトピー性皮膚炎を発症。ネコ皮屑とヤケヒョウヒダニに対するアレルギーを指摘されていた。 2021/07/14 小児科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《7》 小児の麦粒腫にニューキノロンは使えるか <内科医>小児の麦粒腫(ものもらい)に対してニューキノロンは使用しますか?使用する場合、点眼、内服、軟膏など、形態による違いはありますでしょうか。関節障害などの副作用が頭によぎり、質問させていただきました。よろしくお願いいたします。… 2021/07/13 眼科 医師限定コンテンツ
JAMA Network Open誌から COVID-19小児患者の入院と重症化の危険因子 1型糖尿病、心臓先天異常、肥満などのリスクが高い 米国疾病予防管理センター(CDC)のLyudmyla Kompaniyets氏らは、Premier Healthcare Databaseを利用して、2020年3月~2021年1月にCOVID-19で入院した18歳未満の小児患者4万3465人のデータを調べ、重症化に関連する基礎疾患や合併症を検討したところ、特にリスクが高い疾患は1型糖尿病、心臓先天… 2021/07/01 感染症
抗てんかん薬での「イライラ」は意外と高頻度? てんかんの治療を行っていた13歳のお子さんのお母さんが、「抗てんかん薬を変えると先生から言われたのですが…」と言って、処方箋を持参されました。処方箋を見ると、今回からレベチラセタムドライシロップ(商品名イーケプラ)が追加されていました。お母さんは医師に「興奮するかも」と言われ… 2021/06/15 小児科
日経メディクイズ●小児 11歳男児。喘鳴、呼吸困難 気管支喘息で6歳まで4回の入院歴があり、現在ブデソニド懸濁液0.5mg/日吸入、ロイコトリエン受容体拮抗薬内服でコントロールしている。家庭環境は母子家庭で喫煙者はいない。転居のため4カ月前に転校したが、新しい学校に慣れない様子が母から聴取された。1カ月前から発作性に喘鳴と呼吸困難が出現… 2021/06/09 小児科 医師限定コンテンツ
5月17~23日の「話題になった論文」 AstraZeneca社のワクチンはB.1.351変異株には有効性が低い 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/06/01 感染症
小児科Q&Aシリーズ《10》 「1歳の孫がエチゾラムを誤飲!」にどう対応? <呼吸器内科医>小児のエチゾラム誤飲について お世話になります。かかりつけ患者さんの1歳になるお孫さんがエチゾラムを1錠誤飲してしまったそうです。10分たった時点では特に変わりがないようですが、対処法がありましたら教えていただけますでしょうか。小児救急の相談窓口には現在、問い合わ… 2021/05/31 小児科 医師限定コンテンツ
JAMA Network Open誌から 胎児期から1歳までの抗菌薬使用はアトピー性皮膚炎を増やす 2006~10年にスウェーデンで生まれた児を2015年まで追跡したコホート研究 スウェーデンKarolinska InstitutetのMwenya Mubanga氏らは、同国で生まれた小児を対象に、胎児期と生後1歳までの抗菌薬暴露とその後のアトピー性皮膚炎発症との関連を調べるコホート研究を行い、どの時期の抗菌薬暴露もアトピー性皮膚炎のリスク増加と関連が見られたと報告した。結果は2021年4月… 2021/05/28 皮膚科
小児科Q&Aシリーズ《8》 5歳男児、全身の発疹。皮膚科への紹介は必要? <小児科医>四肢、体幹の発疹。尋常性乾癬を疑うが生検は必要か 1年かけて悪化してきている全身の発疹について、先生方のご意見を伺えないでしょうか。[患者基本情報]5歳男児[経過]・1年ほど前から下腿に発疹あり、徐々に悪化・地域の小児科、皮膚科でストロングクラスのステロイド軟膏を1日2… 2021/05/26 小児科 医師限定コンテンツ
小児科Q&Aシリーズ《5》 舌下免疫療法中に併用する抗ヒスタミン薬、やめるタイミングは? <小児科医>花粉症の舌下免疫療法を行っている当院の患者さんについて質問です。既に年単位で治療を行っているのですが、これまでは花粉の曝露前から抗ヒスタミン薬を投与してきました。今年は抗ヒスタミン薬の投与をやめて、舌下免疫療法の効果判定をすべきかなとも思うのですが、この方針につい… 2021/05/19 小児科 医師限定コンテンツ
小児科Q&Aシリーズ《4》 母乳を飲ませるたびに吐く…鑑別疾患は? <泌尿器科医>「母乳を飲ませるたびに吐いてしまう」「こういう症状は本日だけ」という6カ月のお子さんを診察してほしいと電話がありました。もうすぐ来院するのですが、どんな疾患、状態を念頭に置いて診察すればよいでしょうか。ふわっとした質問ですいません。… 2021/05/17 小児科 医師限定コンテンツ
小児科Q&Aシリーズ《3》 口腔内の取れない白色変化、正体は? <泌尿器科医>1歳7カ月女児の症例です。既往歴はなく、予防接種も一通り済んでいます。喘息なしで、保育園通園歴があります。口腔内に拭っても取れない白色変化があり受診しました。発熱なし、食欲良好。鑑別疾患が思いつかず、全身状態良好のため、フロリードゲル(一般名ミコナゾール)処方で対… 2021/05/14 小児科 医師限定コンテンツ
JAMA Network Open誌から 小児のADHDは過剰に診断されている 以前よりもADHDの有病率が増え、治療効果が低い軽症患者が増加 オーストラリアSydney大学のLuise Kazda氏らは、18歳以下の小児に対する注意欠如・多動症(ADHD)の診断例が増えていることから、治療の必要がない小児まで過剰に診断されている可能性を検討する系統的スコーピングレビューを行い、過剰診断と過剰治療が行われているエビデンスが得られたと報告し… 2021/05/12 精神・神経
日経メディクイズ●小児 4歳女児。著明な肥満、睡眠時呼吸障害 高度肥満を主訴に紹介、精査加療のため入院とした。入院時身長111cm(+1.7SD)、体重58.5kg、肥満度+209.5%。顔貌やその他の外表異常は認めなかった。入院時の血液検査所見は、AST 58U/L、ALT 88U/Lと非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を認め、空腹時血糖100mg/dL、インスリン33.6μU/mLとインス… 2021/05/12 小児科 医師限定コンテンツ
小児科Q&Aシリーズ《1》 小児在宅医療で使う抗菌薬の選び方は? <内科医>抗菌薬の選択について質問です。当方、在宅医療に携わっておりますが、障害児の訪問診療を依頼されることがあります。基本的には小児科主治医と併診で発熱時の緊急対応などをしているのですが、抗菌薬の選択について抗痙攣薬との相互作用や疾患背景との関係など、注意されている点があれ… 2021/05/10 小児科 医師限定コンテンツ
モビコールの服薬指導で大事な飲み合わせ 4月に保育園や幼稚園に入学した子どもたちは皆、新しい生活への期待を胸に通園しますが、その2週間後には早速、鼻水や咳が出始め、発熱もして、小児科を受診し薬局へもやってきます。そんな“小児科デビュー”した子どもに混ざって、便秘を訴える子どももやってきます。乳児と小児が便秘を起こしや… 2021/05/06 小児科
4月19~25日の「話題になった論文」 COVID-19ワクチンは妊婦が接種しても問題なさそう 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 4月12日~18日にかけて、もっとも多くツイートされた論文はNEJM誌の「Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in Pregna… 2021/05/04 感染症
4月5日~11日の「話題になった論文」 ワクチン接種後の血栓症について調べた論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/04/21 血液内科
日経メディクイズ●小児 生後6カ月男児。嘔吐、血便 朝6時に起床した後から不機嫌で、午前7時に1回嘔吐した。家族は様子を見ていたが、急に不機嫌になることを繰り返していた。午前9時頃、嘔吐に続き血液が混ざった便を排せつしたため、かかりつけの小児科クリニックを受診した。診察で下腹部に腫瘤を触知したことから、地域の基幹病院小児科に紹介受… 2021/04/14 小児科 医師限定コンテンツ
【動画付き】 乳幼児に飲ませやすい「お薬団子」の作り方 乳幼児に散剤を飲ませる際には、散剤に水を加えて団子状にする、いわゆる「お薬団子」を作り、児の頬の内側や上顎に塗る方法が勧められます。お薬団子を作る上でポイントになるのが、散剤を練る際に加える水の量。先日、どのくらいの量の水を加えるのがいいか、薬局で話題になったので、古くて新… 2021/04/13 小児科
小児の意識レベル評価法は成人とどう違う? こんにちは。私は今まで、成人の脳神経外科領域で看護を提供してきましたが、小児の脳神経領域に興味を持ち、勉強を始めました。その後、多くの患児やその家族の力になりたいという希望がかない、念願の小児科病棟に配属されました。そこで先輩看護師たちが行っている意識レベルの確認方法は、私が… 2021/04/05 小児科
第19回 神経発達症児の問診では寝つきと目覚めを確認 今回のテーマは神経発達症(発達障害)の睡眠問題です。神経発達症がある子どもの場合、睡眠問題が高頻度に合併することも明らかになっています。特に、自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害、Autism Spectrum Disorder;ASD)や注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害、Attention Deficit/… 2021/04/02 精神・神経
JAMA Dermatology誌から 小児の化膿性汗腺炎の実態を調べる横断研究 患者の半数弱で診断が付かないうちに病変の瘢痕化が進んでいる カナダToronto大学のCarmen Liy-Wong氏らは、まだ不明な点が多い小児の化膿性汗腺炎(HS)に関する情報を明らかにするための国際的な観察研究を行い、HSの診断は遅れがちで、診断時点で既に瘢痕化が見られる患者が多く、合併症や併存疾患の保有率も高いなどの特徴を、2021年2月24日のJAMA Dermato… 2021/03/25 小児科
日経メディクイズ●小児 11歳女児。腎臓の腫瘤性病変 生後8カ月頃から反復する全身性の痙攣発作があり、ウエスト症候群と診断された。その後も痙攣コントロールは不良で、生後12カ月時の頭部CT検査で大脳皮質に多発性の結節と石灰化を伴う脳室上衣下結節を指摘された。… 2021/03/17 小児科 医師限定コンテンツ
JAMA Pediatrics誌から 小児のPPI使用は喘息発症リスクを増やす スウェーデンの大規模コホート研究で2歳未満は特に要注意 スウェーデンKarolinska研究所のYun-Han Wang氏らは、小児のプロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用が喘息発症リスクと関連しているかを調べるコホート研究を行い、中央値3年間の追跡で、PPIs使用者は非使用者に比べ喘息発症リスクが増加していたと報告した。結果は2021年2月8日のJAMA Pediatrics誌電… 2021/03/10 小児科
第18回 子どもの4人に1人は睡眠に問題アリ 子どもは、ぐっすり、たっぷり眠っている印象がありますが、実情は違います。欧米の疫学調査では、少なくとも子どもの4人に1人は、睡眠不足、覚醒困難、日中の眠気といった“睡眠習慣の問題”や、不眠症、睡眠時随伴症、睡眠関連呼吸障害などの“睡眠-覚醒障害”のいずれか、もしくは両方を抱えてい… 2021/03/02 精神・神経
起立性調節障害へのミドドリン処方、審査上OK 支払基金が第24次審査情報提供事例を2事例公表 社会保険診療報酬支払基金は2021年2月22日、第24次審査情報提供事例(医科)として2事例(薬剤2事例)を公表。原則として、薬理作用に基づく医薬品の適応外事例として、内服薬のミドドリン塩酸塩(商品名メトリジン他)を起立性調節障害に対して処方した場合と、内服薬のアザチオプリン(アザリン、… 2021/02/26 薬剤師
日経メディクイズ●小児 日齢27女児。体が黄色い 妊娠経過は異常なく、在胎38週1日に出生した。出生体重3200g、身長50cm。日齢4、新生児黄疸の診断で、光線療法を受け改善した。日齢20頃から全身の皮膚や眼球結膜の黄染が出現し、日齢27に当科を受診した。哺乳良好で体重4000g。… 2021/02/23 小児科 医師限定コンテンツ
6歳未満の調剤、12点加算に必要な感染対策は 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、小児科の処方箋を主に応需している調剤薬局では処方箋枚数が激減しており、収入面でとても大変です。私の働いている薬局も、薬剤師と医療事務、全自動散剤分包機の「2人+1台」だけの体制となりました。 そのような中、小児患者では特別の院… 2021/02/22 小児科
東京女子医大プロポフォール事件、ICU医師が7年後に起訴された背景 東京女子医科大学病院で2014年、集中治療室(ICU)で頸部濾胞性リンパ管腫術後、人工呼吸中だった2歳の男児がプロポフォール注入症候群で死亡した事案で、東京地検は今年の1月26日になって、男児の処置にかかわった当時の研修医と、当時のICU副部長の2人を業務上過失致死罪で在宅起訴したことを発… 2021/02/22 医療安全
頭を打った小児、頭部C T 撮影は必要? 学習目標・小児の軽症頭部外傷におけるリスク評価の方法を知る・患者のリスクに応じて頭部CT撮影の要否を判断できるようになる 今回の症例のように、加わった外力もさほど大きくなく全身状態もよい頭部外傷患者の診察では、頭部CTを撮影するかどうか悩むことがあります。このような場合、どのよう… 2021/02/08 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《25》 上腕骨骨折後に可動域が制限…いずれ回復する? <総合診療医>いつもお世話になっております。海外の病院に勤務しており、そこに来院した5歳女児、転倒による上腕骨骨折の症例です。最初の2枚が受傷時のX線写真です。関節部位だったため、自分で処置せず近隣の病院の整形外科に紹介し、ギプス固定をしました。次の2枚が1カ月半後のギプス除去時に… 2021/01/18 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 8歳男児。ダウン症、貧血と血小板減少 ダウン症の男児で、先天性心疾患や消化器疾患の既往なし。来院の1週間前から、発熱と左膝痛が出現し、近医を受診。溶連菌迅速検査で陽性だったため、アモキシシリンを処方された。その後も発熱や左膝痛が持続するため、血液検査が行われ、白血球数5700/μL、ヘモグロビン9.8g/dL、血小板数2.9万/μL… 2021/01/18 小児科 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《24》 9カ月男児のO脚、どのような介入が必要? <総合診療医>9カ月男児のO脚について お世話になっております。9カ月健診に来た男児について教えてください。海外の病院に勤務しております。足の内側をそろえると、大人の指が3本以上入るO脚です。装具などによる矯正が必要だと考えていますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による渡航… 2021/01/15 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●小児◎2019年12月号掲載 12歳男児。動悸・息苦しさ 『日経メディカル』2019年12月号に掲載された小児のクイズです。患児は12歳の男児。受診前日の昼頃、運動中に動悸と吐き気がして左肩が痛みました。帰宅後も症状は続き、その日の夜に脈拍が速いことに気付きました。翌日、休日診療所を受診したところ、心拍数が180~190回/分の頻脈があったため、病… 2021/01/15 小児科 医師・医学生限定コンテンツ
子どもと信頼関係を築くには? 小児診察のコツ 学習目標・実際に診察を行う前に、子どもと信頼関係を築くコツを習得する 救急外来を受診する子どもたちはほとんどが軽症です。特に、近隣の小児科クリニックの診療時間が終了した夜間以降は軽症の患者が増えると思います。 子どもにとって診察を受けることはとてもストレスです。まだ両親や親戚… 2021/01/06 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
夜尿症に効く漢方(1) 夜尿症(おねしょ)の考え方と漢方処方 夜尿症(おねしょ)は、女児に比べて男児に多く、成長に伴い頻度は減りますが、10歳児の5〜10%、15歳の1〜2%に見られるとの報告もあります。漢方では、成長・発育や排尿に関係が深い臓腑である腎や膀胱の機能を調えることにより、夜尿症の治療をします。… 2020/12/25 東洋医学
日経メディクイズ●小児 日齢10女児。発熱、不機嫌、哺乳不良 夜21時頃から不機嫌に泣き、哺乳できなかったため、2時に救急外来を受診した。不機嫌だがぐったりはしていない。特記すべき身体所見なし。収縮期血圧72mmHg、心拍数152回/分、呼吸数62回/分、SpO2 100%(室内気)、体温38.2℃で、入院加療となった。入院時の血液培養2セットとも9時間で陽性となった… 2020/12/17 小児科 医師限定コンテンツ
COVID-19の特例措置、回復患者受け入れの報酬も3倍に 6歳未満の乳幼児外来、診療報酬100点上乗せ 厚生労働省保険局医療課は2020年12月15日、6歳未満の乳幼児の外来診療に100点を上乗せするなどの特例措置を認める事務連絡を発出した(「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取り扱いについて(その31)」)。14日に持ち回りで開催された中央社会保険医療協議会(中医協)での了… 2020/12/16 行政・制度
アレルギー・免疫Q&Aシリーズ《13》 小児の食物アレルギー、除去食からどう戻す? <救急医A>10カ月の小児の食物アレルギーに関する相談です。離乳食開始後、タラやタラを含むベビーフードで体を痒がるとのことで、アレルギー検査を行いました。結果はクラス1でしたが、0歳児で症状ありのため、除去食を考えております。今後、除去解除を行うときは、どのように進めるのがよいでし… 2020/12/09 アレルギー・免疫 医師限定コンテンツ
再発または難治性の小児ALL/LBLにベネトクラクスとnavitoclax、化学療法の併用が有効な可能性【ASH2020】 ブリナツモマブ、イノツズマブ、CAR-T細胞療法など多くの治療を受けた再発または難治性の小児の急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫(ALL/LBL)に、BCL-2阻害薬ベネトクラクスとBCL-2/BCL-XL/BCL-W阻害薬navitoclax、化学療法の併用が有効な可能性が明らかとなった。フェーズ1試験で忍容性が… 2020/12/07 癌
JAMA Pediatrics誌から NICU患者の大腸菌の抗菌薬感受性の変遷 2009~17年の耐性割合に経時的変化はないが、アンピシリン耐性は6割以上 大腸菌(Escherichia coli)は新生児期の重篤な感染症の起炎菌として最も頻度が高い。米国Philadelphia小児病院のDustin D. Flannery氏らは、2009年から2017年までの期間に、米国内のNICUに入院していた患者から分離された大腸菌株の薬剤感受性の実態と経時的な変化について検討し、JAMA Pediatri… 2020/11/30 小児科
JAMA Network Open誌から 2歳未満の小児の解熱鎮痛に何を使うか? アセトアミノフェンとイブプロフェンを比較した系統的レビュー ニュージーランドAuckland大学のEunicia Tan氏らは、2歳未満の小児に対する短期的な解熱・鎮痛効果と安全性について、アセトアミノフェンとイブプロフェンを比較した研究の系統的レビューとメタアナリシスを行い、24時間以内の鎮痛と解熱はイブプロフェンの方が勝り、有害事象には有意差がなかっ… 2020/11/25 小児科
よりぬきメディクイズ●小児◎2019年11月号掲載 10歳男児。尿糖陽性 『日経メディカル』2019年11月号に掲載された小児のクイズです。患児は10歳の男児。小学校4年生でサッカークラブに所属しています。学校検尿で尿糖陽性を指摘され、精査を希望して病院の小児科を受診しました。自覚症状はなく、過去に尿糖陽性を指摘されたこともありません。家族歴として、父親が職… 2020/11/20 小児科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 2カ月男児。頻回の水様下痢、顔色不良 基礎疾患や周産期異常のない男児。1カ月検診時での体重増加は35g/日と良好だった。当初は完全母乳栄養であったが、生後2カ月(受診5日前)から不定期に人工乳を追加していた。受診3日前から軟便を認め、次第に水様下痢となった。排便回数は増加し、10行/日となった。活気低下し、顔色不良となり、当… 2020/11/19 小児科 医師限定コンテンツ
3歳幼児にシメチジン粉砕の処方は何の疾患? 以前から定期的に来局する3歳男児がいます。2歳ごろから頻繁に39℃を超す熱を出し、そのたびに扁桃腺が腫れたということで、解熱薬等の処方箋を持って来局していました。ある日、髄膜炎の疑いで入院し(結果的に髄膜炎ではなかったそうですが)、入院中からシメチジン(商品名タガメット他)を服… 2020/11/09 小児科
書籍「日経DIクイズ 小児疾患篇」より 牛乳アレルギー児が使える下痢止め 牛乳アレルギーの既往があり、医師から完全除去の指示が出ている7歳の男児Tくんとその母親が、土曜日の夕方、処方箋を持たずに来局し、次のように尋ねました。「子どもが昨日からお腹を壊しているのですが、明日の日曜日に家族で出掛ける予定があります。近くの小児科はもう閉まっているので、市… 2020/11/02 小児科
日経メディクイズ●小児 日齢6男児。緑色嘔吐 母30歳。妊娠経過で異常の指摘なし。在胎38週6日で体重3200g、正常経腟分娩で出生。アプガースコア8点/1分、9点/5分。全身状態は良好で、母児同室で直接授乳を開始した。日齢2、出生体重より-10%の体重減少を認め、人工乳を追加。経過中排便あり。日齢3、ミルク様~緑色嘔吐を数回認めたが、日齢4に… 2020/10/22 小児科 医師限定コンテンツ
どうする?母乳とミルクで悩む母親への授乳指導 産科病棟で働く新人看護師です。病棟で産褥婦を受け持つようになり、授乳に悩む母親が多いと感じています。授乳指導の場面で最近気になるのが、母乳育児を希望する母親、ミルクをあげることに抵抗感を持つ母親が多いことです。母乳育児とミルク育児で悩んでいる母親に授乳指導を行う際、どんな知識… 2020/10/05 小児科
[CASE09-02] 訪問看護で地域を巻き込み子育てをサポート! 脊髄損傷(C8Th1)にて不全麻痺があり車椅子生活をされているIさん。リスクを抱えながらも妊娠、32週で低出生体重児を出産。しかし転居先の役所と良好なコミュニケーションがとれず、サービス導入ができずにいたことから、よつばスタッフが訪問看護として入ると同時に、多職種連携に向けて介入を始… 2020/09/30 医療提供体制
小児に漢方薬を上手に飲ませる新しい技 ミルで顆粒を粉砕し、粉末に 最近、隣の小児科の副院長が若い医師に変わり、処方が変化してきました。漢方薬による治療に積極的に取り組んでいるようで、処方箋に漢方薬をよく見かけるようになったのです。そこで出てきた問題が、漢方薬が飲めないお子さんが多い、ということです。… 2020/09/28 小児科
日経メディクイズ●小児 11歳女児。右耳前部の腫脹と疼痛 生来健康な11歳女児。入院10日前から右耳前部の腫脹が出現した。腫脹の増大傾向と微熱を認めたため入院2日前に当科を受診。セフジニル内服を開始したが改善なく、精査加療のため入院とした。 2020/09/23 小児科 医師限定コンテンツ
小児の不明熱、どう看護したらいい? 小児科に配属になった新人看護師です。入院してくる患児のほとんどに病名がついています。ですが、まれに不明熱の患児が入院することもあり、病名がはっきりしない点に戸惑っています。不明熱で入院してきた患児の看護について教えていただきたいです。発熱時の看護に準じていればよいのでしょうか… 2020/09/14 小児科
[CASE09-01] 障害をもつ母親の子育てをどうサポート? 子供のころの事故で脊髄損傷(C8Th1)にて不全麻痺があるIさん。車椅子生活になるも大きな体調の変化はなく過ごし、30歳で結婚した。妊娠・子育てには体力的自信がなかったため、子供はつくらないつもりであったが、やはり欲しくなり、夫婦で決意して妊娠。32週で出産に踏み切った。転居先の役所で… 2020/08/26 小児科
消化器Q&Aシリーズ《16》 「便から細くて長いものが出た」3歳児。これってサナダムシ? <総合診療医>小児の無症候性のサナダムシ感染疑いに関して。寄生虫疾患(サナダムシなど)の可能性について先生方のご意見うかがえないでしょうか。UptodateのTapeworm infectionsを参照すると、添付写真と似たような画像を見つけました。またサナダムシは種類によっては小児がCommonなようです(… 2020/08/21 消化器 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 13歳女性。左室肥大 学校検診の心電図検査で左室肥大が指摘され、当科を受診した。本人に自覚症状はない。家族歴、既往歴、内服薬に特記すべきことなし。受診時の血圧は143/86mmHg(左右差・上下肢差なし)、身長153cm(-0.1SD)、体重40kg、BMI 17.1。甲状腺腫大なし。浮腫なし。血管性雑音は聴取されず。尿所見は正常… 2020/08/19 小児科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●小児 0歳6カ月男児。発熱、咳嗽、皮疹 在胎42週正常分娩。生後2カ月から苔癬状粃糠疹(たいせんじょうひこうしん)として治療されている。入院6週前より咳嗽が出現し、1日だけ発熱し自然解熱。咳嗽は徐々に悪化し、2週前に近医を受診し感冒と診断された。改善せず4日前に発熱し、再診。努力呼吸と酸素飽和度低下を認め、胸部X線写真で肺… 2020/07/15 小児科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《12》 乳児の腰部に赤い皮疹。これって苺状血管腫? <小児科医>お世話になってます、皮疹について教えてください。友人から、生まれた子どもにこんな皮疹があるんやけど苺状血管腫やろうか?と相談受けました。痛みとかはないみたいで、苺状血管腫にしてはなんか違う感じもするし……といった形で、自分の後学のためにもこんな皮疹って鑑別に何が上… 2020/07/10 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●小児◎2019年8月号掲載 日齢26女児。哺乳不良、意識障害 『日経メディカル』2019年8月号に掲載された小児のクイズです。患児は日齢26の女児。在胎37週、出生体重2408gの双胎第1子です。来院前日の20時、22時の哺乳は普段より飲むペースが遅めでした。2時に哺乳させようとしましたが哺乳しませんでした。6時にはぐったりした様子だったので、総合病院の救急… 2020/07/03 小児科 医師・医学生限定コンテンツ