レビー小体型認知症やパーキンソン病など神経疾患の前兆 説明に苦慮する高齢者のレム睡眠行動障害 食事、運動と並び、健康を支える3大要素の1つである睡眠。「しっかり眠れば、病気も治りやすい」ことは、多くの医師が体験していると思います。本講座では、医療現場で遭遇する患者さんの睡眠問題をどう診立て、いかに対処するかを紹介していきます。 65歳以上の高齢者の約1%が罹患するレム睡眠… 2022/05/09 精神・神経
4月11~17日の話題になった論文 スマートフォンは睡眠時無呼吸の検査に役立つか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/04/26 感染症
医師国試にあった睡眠医学的にモヤモヤする問題 先日合格発表があった第116回医師国家試験では睡眠障害に関する問題も幾つか出題されました。そのうちの1問が睡眠衛生指導に関するものだったのですが、睡眠医学的に見ると選択肢に正答がありません……。一体どういうことなのでしょうか。まずは問題を見ていきましょう。80歳の男性。睡眠障害を主… 2022/03/25 精神・神経
第23回 寝不足が「万病の元」になるメカニズム 食事、運動と並び、健康を支える3大要素の1つである睡眠。「しっかり眠れば、病気も治りやすい」ことは、多くの医師が体験していると思います。本講座では、医療現場で遭遇する患者さんの睡眠問題をどう診立て、いかに対処するかを紹介していきます。 睡眠不足が健康リスクと関連していることは… 2022/01/28 精神・神経
JAMA Network Open誌から 睡眠関連低酸素血症はCOVID-19重症化の危険因子 感染リスクは増加していないが発症後の重症化リスクは高い 米国Cleveland ClinicのCinthya Pena Orbea氏らは、睡眠呼吸障害(SDB)と睡眠関連低酸素血症がSARS-CoV-2感染リスクに及ぼす影響と、COVID-19患者の重症化に与える影響を検討し、これらの疾患がない対照群に比べ感染リスクの増加は見られないが、睡眠中の低酸素血症は重症化に関連していたと報告… 2021/12/10 感染症
第22回 冬に早起きがムズカシクなる2つの理由 睡眠には季節変動が見られます。夏季に比較して冬季には起床時刻が遅れ、睡眠時間が延長します。中には冬季不眠症と呼ばれる状態になる人もいます。冬になると起床しにくくなる原因は寒さだけではありません。その背景には体内時計機能の季節変動があります。… 2021/12/02 精神・神経
第21回 睡眠を整えると気分も整う──社会リズム療法 うつ病や双極性障害などの気分障害では、不眠や過眠(眠気)が非常に多いことがよく知られています。臨床上大事な点は、不眠や眠気がうつ症状や躁症状の発症や再発のリスク要因であり、また早期兆候として気分障害が顕在化するのに先立って出現するケースが多いことです。先行する期間は患者さんに… 2021/11/11 精神・神経
2021年10月1日号 不眠症診療、これが「ニューノーマル」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックから約1年半。“新しい生活様式”による外出頻度の低下や社会的なつながりの希薄化は、睡眠障害のリスクファクターだ。今の時代に合わせた適切な生活指導法や、最近登場した睡眠薬の使い分けについて、専門家に聞いた。… 2021/10/02 精神・神経
リポート◎第2のオレキシン受容体拮抗薬、小児のメラトニンなど続々 選択肢広がる睡眠薬の使い方と出口戦略は? 2020年6月に小児向けの入眠改善薬としてメラトニン(商品名メラトベル)が、同年7月にはオレキシン受容体拮抗薬のレンボレキサント(デエビゴ)が発売され、選択肢が増えた睡眠薬。専門家はこれらをどう使いこなしているのか。また、睡眠薬を含む精神科薬物療法については、厚生労働省の研究班に… 2021/09/30 精神・神経
トレンド◎外出自粛やテレワーク普及で患者の訴えに変化 コロナ流行で増えた不眠症にはこう立ち向かう 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まり、国や自治体から外出自粛などが求められるようになってから約1年半が経過した。外出頻度の低下や運動不足、社会的なつながりの希薄化は、いずれも睡眠障害のリスクファクターになる。コロナ禍が不眠症に与えた影響を専門家に聞いた。 「今年… 2021/09/28 精神・神経
不眠を診たらうつ病を疑うべき2つの理由 今回から2回にわたり、気分障害(うつ病、双極性障害)の睡眠問題について取り上げます。通院中の患者さんが不眠を訴えたとき、多くのドクターの頭に最初に浮かぶのは“不眠症”ではないでしょうか? 確かに、不眠症は成人の約10%が罹患している“ありふれた病気”の1つです。ただし「不眠あり=… 2021/06/16 精神・神経
トレンド◎脳波や脳活動情報を使った新たな研究進む うつ病診断はダイレクトなバイオマーカーで うつ病の診断は、器質的疾患を除外した上で、抑うつ気分、興味または喜びの喪失に加え、食欲の減退、不眠あるいは睡眠過多、焦燥、易疲労性や気力の減退、無価値感、思考力や集中力の減退、自殺念慮などの症状が2週間以上に渡ってほとんど毎日認められるかどうかを評価する。しかし、こうした患者… 2021/04/06 精神・神経
第19回 神経発達症児の問診では寝つきと目覚めを確認 今回のテーマは神経発達症(発達障害)の睡眠問題です。神経発達症がある子どもの場合、睡眠問題が高頻度に合併することも明らかになっています。特に、自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害、Autism Spectrum Disorder;ASD)や注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害、Attention Deficit/… 2021/04/02 精神・神経
第18回 子どもの4人に1人は睡眠に問題アリ 子どもは、ぐっすり、たっぷり眠っている印象がありますが、実情は違います。欧米の疫学調査では、少なくとも子どもの4人に1人は、睡眠不足、覚醒困難、日中の眠気といった“睡眠習慣の問題”や、不眠症、睡眠時随伴症、睡眠関連呼吸障害などの“睡眠-覚醒障害”のいずれか、もしくは両方を抱えてい… 2021/03/02 精神・神経
精神科Q&Aシリーズ《9》 アルコール依存症の不眠、ベンゾを使いたいが… <精神科医>アルコール依存症患者の断酒に伴う不眠について 就寝前に飲酒してから眠るアルコール依存症患者さんは多いと思います。断酒を試みると不眠は必発であり、その際の睡眠薬の処方をどうすべきか迷っています。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(BZD)の処方が望ましいとは思いますが、実臨床で… 2021/01/20 精神・神経 医師限定コンテンツ
インタビュー◎サスメド社長の上野太郎氏に話を聞く 治療用アプリで睡眠導入薬の依存症や副作用から患者を救え 2020年12月にキュアアップ(東京・中央区)からニコチン依存症治療用アプリが発売されるなど、急速に注目が集まる治療用アプリ市場。次々と様々な治療用アプリが開発されているが、実用化に近いものの1つに不眠症の治療用アプリがある。この不眠症治療用アプリの開発を手掛け、年内の承認申請を目… 2021/01/20 精神・神経
リポート◎軽症でも侮れないCOVID-19 その倦怠感、COVID-19の後遺症かも 「コロナで通院していた病院に、『コロナにかかって動けない』と診断書をお願いしたが書いてもらえず、気のせいだと言われて困っている」――東京都渋谷区で開業するヒラハタクリニックには、そんな新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復したはずの患者から、倦怠感や睡眠障害を訴える悲… 2021/01/13 感染症
JAMA Network Open誌から 医師の睡眠関連障害を減らす介入が必要 睡眠関連障害の悪化は燃え尽きとエラーを増やし充実感が低下する 米国Stanford大学のMickey T. Trockel氏らは、米国の大学病院に勤務する医師たちを対象に調査を行い、睡眠関連障害がひどくなるほど、バーンアウトする医師の割合が増加し、職業的充実感が低下して、診療でのエラーが多くなると報告した。結果は2020年12月7日のJAMA Network Open誌電子版に掲載さ… 2021/01/04 精神・神経
睡眠薬(経口)◇第4回調査 スボレキサントが着実にシェアを伸長 1位はゾルピデム、2位はスボレキサント、3位はエスゾピクロン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、睡眠薬(経口)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、34.2%の医師がゾルピデム酒石酸塩(商品名:マイスリー他)と回答した。 第2位のスボレキサント(ベルソムラ)は20.3%、第3位のエスゾピクロン(ルネスタ)は14.3%の医師が、最も処方頻… 2020/11/07 精神・神経
JAMA Neurology誌から レム睡眠の割合が低いと死亡率が増加する 睡眠ポリグラフ計測結果を基に参加者を12.1年追跡したコホート研究 米国Stanford大学のEileen B. Leary氏らは、睡眠時間に占めるレム睡眠(急速眼球運動睡眠)の割合と総死亡、死因特異的死亡の関係を調べる住民ベースのコホート研究を行い、レム睡眠の割合が低い人ほど死亡リスクは高かったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2020年7月6日に掲載された。… 2020/07/27 精神・神経
【新薬】メラトニン(メラトベル) 小児の神経発達症に伴う睡眠障害に初のメラトニン製剤 2020年6月23日、入眠改善薬メラトニン(商品名メラトベル顆粒小児用0.2%)が発売された。本薬は3月25日に製造販売が承認され、5月20日に薬価収載されていた。適応は「小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善」、用法用量は「小児に1日1回1mgを就寝前に投与。なお、症状により適宜増減するが、1… 2020/07/24 精神・神経
第17回 夜勤従事者が知っておきたい「仮眠の鉄則」 夜勤による健康リスクは、短期的な影響と中長期的な影響の大きく2種類に分けられます。「短期的な悪影響」の対処法として一般的に用いられるのは「仮眠」と「カフェイン」で、眠気とヒューマンエラーの防止に一定の効果があることが分かっています。この仮眠の取り方には、コツがあります。… 2020/04/21 精神・神経
共和薬品工業、異物混入のため リスミー錠1mg、一部ロットを自主回収 共和薬品工業(大阪市北区)は2020年4月6日、睡眠誘導薬のリスミー錠1mg(一般名リルマザホン塩酸塩水和物)について、一部ロットの自主回収(クラスII)を開始したと発表した。 2020/04/08 医薬品
【新薬】レンボレキサント(デエビゴ) 不眠症を改善する第2のオレキシン受容体拮抗薬 2020年1月23日、不眠症治療薬レンボレキサント(商品名デエビゴ錠2.5mg、同錠5mg、同錠10mg)の製造販売が承認された。適応は「不眠症」、用法用量は「1日1回5mgを就寝直前に経口投与。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこと」となっている。… 2020/02/21 医薬品
第16回 夜勤に潜む「不都合な真実」 今回から2回にわたって、医療従事者である私たちにもなじみ深い「交代勤務に伴う睡眠問題」を取り上げます。交代勤務に伴う睡眠問題は、米国睡眠医学会による睡眠障害国際分類(ICSD-3)で「概日リズム睡眠-覚醒障害群―交代勤務障害」と診断されます。交代勤務障害はQOLの低下や業務上のエラー・事… 2020/02/11 精神・神経
第15回 睡眠リズムの調整にメラトニン・ラメルテオンを使いこなす 夜型体質による不眠や概日リズム睡眠-覚醒障害は睡眠薬が効きにくく、治療に難渋します。今回は、メラトニン(またはメラトニン受容体作動薬)をうまく使いこなして睡眠リズムを調整する方法をご紹介します。… 2019/12/26 精神・神経
服薬指導 妊婦の不眠に処方された鉄剤 【日経DIクイズ】妊娠中の31歳の女性Sさんが、処方箋を手に来局しました。産婦人科診療所で新しい薬が処方されていたため、症状を確認したところ、Sさんはこう話しました。 Illustration: 山本(Shige)重也 2019/11/21 産婦人科
第14回 時間帯が決め手! 光による睡眠リズム調整法 夜型不眠には一般に睡眠薬が効かないため、光やメラトニン(受容体作動薬)をうまく使いこなして睡眠リズムの位相を前進させる必要があります。今回は光の使い方についてご紹介します。光には、体内時計(生物時計)の位相を強力に調整する作用があります。しかも無料! 使わない手はありません。… 2019/10/31 精神・神経
第13回 「夜型体質による不眠」を誤診していませんか 一般に、50歳代以降の不眠は加齢に伴う睡眠構造の変化(深睡眠の減少)がベースにあり、頻尿、疼痛、痒みなどの身体症状を契機として緩やかに出現する場合が多いとされています。一方、20~40歳代の若い世代で見られる不眠の原因としては、うつ病や不安障害などのメンタルヘルス問題、もしくは本日… 2019/09/19 精神・神経
BZ系薬、漸減処方の調剤で注意すべき点とは 最近、ベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ系薬)の用量を漸減する処方箋を応需することが増えました。調剤の手順で注意すべき点を教えてください。(匿名) 2019/08/23 薬剤師
第12回 認知症の睡眠障害で介護者に伝えたい8箇条とは 認知症患者では不眠症はもちろんのこと、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚(レストレスレッグス)症候群、レム睡眠行動障害、周期性四肢運動障害、薬剤の副作用による睡眠障害などさまざまな睡眠障害に罹患しています。脳器質障害のため複数の睡眠障害が併存していることもまれではなく、治療に入る… 2019/08/08 精神・神経
第11回 認知症の睡眠問題は「診立て」が肝心 認知症では多様なBPSDが見られます。被害妄想、感情失禁、自閉、拒絶、幻覚、抑うつなど様々です。これらと並んで、夜間の不眠、昼間の強い眠気、昼夜逆転などの睡眠-覚醒リズムの異常はとても頻度が高く、多くの調査では頻度の高いBPSDのトップ3に入っています。認知症の睡眠問題は他のBPSDを悪化… 2019/06/27 精神・神経
不眠患者が抱える不安に応えて、BZ系薬の適正使用に貢献を 東京女子医科大学医学部精神医学講座准教授 稲田 健氏 診療報酬改定の減算によって、不眠患者へのベンゾジアゼピン(BZ)系薬の処方は本当に減っているのか。BZ系薬の処方動向とともに、BZ系薬の適正使用に向けて薬剤師に期待することを、東京女子医科大学医学部精神医学講座准教授の稲田健氏に聞いた。(聞き手は本誌編集長、佐原 加奈子)… 2019/06/24 コメディカル
睡眠が動脈硬化を予防する 交感神経活性化とは異なるメカニズムで睡眠不足が動脈硬化を誘発 1日の睡眠時間は7~8時間が良いなどと言われていますが、米国では成人の半分がこれ以下の時間しか眠っていません。日本に至っては平均睡眠時間が6時間半と、先進国の中で最も睡眠時間が少ないとされており、7~8時間の睡眠を取れているのは成人の3分の1にも満たないのではないでしょうか。日本人… 2019/06/14 循環器
第10回 「安心感」の追加処方で睡眠薬を減らす 睡眠薬離れが難しくなる原因として、(1)不眠症が治っていない(再燃)(2)睡眠薬依存に陥っている(身体依存による離脱性不眠)(3)心理的要因(不安反応としての不眠)──の大きく3つの可能性があり、身体依存もさることながら心理的要因の影響がかなり大きいことをご紹介しました。そのこと… 2019/04/26 精神・神経
第9回 臨床医を悩ませる「反跳性不眠」の正体 不眠治療でプラセボ効果やノセボ効果が最も顕著に表れるのが、睡眠薬を減らすときです。今回は、睡眠薬の減薬・中止を困難にさせている心理的要因について解説したいと思います。 2019/03/28 精神・神経
睡眠薬(経口)◇第3回調査 ベルソムラが躍進、マイスリーに次ぐ2位に 1位ゾルピデム、2位スボレキサント、3位エスゾピクロン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、睡眠薬(経口)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、43.1%の医師がゾルピデム酒石酸塩(商品名:マイスリー他)と回答した。 第2位のスボレキサント(ベルソムラ)は12.8%、第3位のエスゾピクロン(ルネスタ)は12.2%、第4位のブロチゾラ… 2019/03/09 精神・神経
第8回 主訴「睡眠薬がぜんぜん効かない」 不眠患者の中にはいくら睡眠薬を調整しても「ぜんぜん効かない」「前の薬の方がまだマシ」などと不満を訴える方がいます。何種類試しても、増量しても効かない! いったいどうしてなのでしょうか? 2019/03/07 精神・神経
J Am Coll Cardiol誌から 睡眠は無症候性多発性動脈硬化症リスクと関連 睡眠時間と睡眠分断化で評価した初の大規模研究 短い睡眠時間と睡眠の高度な分断化が、中高年における無症候性多発性動脈硬化症のリスク増大と独立して関連していることが報告された。睡眠/覚醒時刻を客観的に記録するアクチグラフや新規撮像技術を用いた観察コホート研究で明らかになったもので、その論文がJ Am Coll Cardiol誌1月22日号に掲載… 2019/02/08 循環器
第7回 睡眠指導をグレードアップする“隠し味”とは 不眠症に対する非薬物療法の第二の矢として考案されたのが「認知行動療法」です。欧米では30年以上にわたり多数の臨床試験が行われ、その効果が実証されています。入眠困難の改善効果に対する効果サイズは一般的な睡眠薬と同等で、しかも副作用の心配もありません。いったん習得すれば長期間にわた… 2019/01/31 精神・神経
第6回 ホントに効果あるの?「睡眠衛生指導」 睡眠指導法には、1)睡眠衛生指導、2)認知行動療法──の大きく2つがあります。睡眠衛生指導はご存じの先生も多いはずです。質の良い睡眠をとるための生活習慣などに関する知識を習得させることを言います。「中年になって徐々に眠りが浅くなった」などの加齢変化に伴う不眠や、比較的軽症の不眠に… 2018/10/26 プライマリケア
第5回 不眠治療で大事な「3つのP」とは 不眠症の「P」といえば「3つのP」ならぬ「5つのP」が有名です。多くの診断・治療マニュアルにも載っているのでご存じの先生も多いでしょう。不眠症の5大原因の英語の頭文字から取ったものです。5つのPをみてお分かりの通り、不眠症の原因は実に多岐にわたります。教科書的には、これらの原因を同定… 2018/09/27 精神・神経
第4回 ICD-11が登場、睡眠-覚醒障害が目玉に! 前回から不眠症の診断と治療の各論に入ったばかりなのに恐縮ですが、今回はブレーキングニュースとして「ICD-11」についてご紹介したいと思います。すでにご承知の先生も多いと思いますが、さる6月18日、世界保健機関(World Health Organization;WHO)がICD-11を公表しました。約30年ぶりの改訂で… 2018/07/26 精神・神経
JAMA Pediatrics誌から 早期の離乳食開始は乳児の睡眠を改善する 1晩当たりの睡眠時間が長くなり、夜間に起きる回数が減る WHOは、生後6カ月までは母乳のみを与えることを推奨している。しかし、英London大学のMichael R. Perkin氏らは、離乳食の与え方と食物アレルギーの関係を調べるランダム化対照試験のEATのデータを利用して、生後3カ月以降に母乳と共に固形の離乳食を与え始めると、生後6カ月まで母乳だけの場合に… 2018/07/25 小児科
第3回 不眠症診断、ポイントは「夜だけ診ず昼も診る」 今回から睡眠障害の各論に入ります。やはり最もポピュラーな睡眠障害である不眠症から始めるべきでしょう。不眠症の有病率は軽症も含めると成人の約10%、治療が必要な中等度以上でも7~8%と高率です。不眠症の有病率については、先進国ではほぼ同じ調査結果が出ています。… 2018/06/28 精神・神経
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から OSA患者のCPAP使用は性生活の質を改善する 女性患者ではSNORE-25スコアが改善したが、男性患者では有意差なし 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する持続陽圧呼吸(CPAP)の適用が、性生活の質に及ぼす影響を調べる前向きコホート研究を行った米国Washington大学のSebastian M. Jara氏らは、CPAPの使用でコホート全体の性生活の質が有意に向上したが、サブグループ解析では、女性のスコアが有意に改善していた… 2018/06/18 精神・神経
第2回 「眠れない」の先に何を聴き取るべきか? 今回のテーマは睡眠障害のスクリーニングです。前回は、睡眠障害には80種類以上あり、その多くは不眠や眠気(過眠)が共通して見られるため、患者さんの愁訴だけで診断すると誤診を招きやすいことをご紹介しました。「不眠あり=不眠症、ではない」が合い言葉です。さて問題はその先です。… 2018/05/31 精神・神経
第1回 その「眠れない」は本当に不眠症ですか? 「最近よく眠れない……」「疲れが取れず、朝からだるい」「寝不足でもないのに、日中に眠くて困る」。患者さんの眠りの悩みの中で最も一般的なのが、夜間不眠や日中の眠気(過眠)です。ただ残念ながら、不眠や眠気はほとんど全ての睡眠障害に共通して見られる症状であるため、これだけでは診断は… 2018/04/26 精神・神経
トレンド◎悩ましい認知症患者の不眠への対処法 ベンゾで認知機能低下のリスク、代替薬は? 認知症の行動・心理症状(BPSD)の中で最も頻度が高く、家族や介護者を悩ませる睡眠障害。ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬が処方されることが多いが、認知機能低下や転倒のリスクを高め、今回の診療報酬改定でもその長期処方が大幅減額された。とはいえ、安易な中止は離脱症状を引き起こす。では… 2018/04/11 精神・神経
JAMA Neurology誌から 過剰な昼間の眠気とアミロイドβの蓄積が相関 PETで調べた沈着の進行を比較したコホート研究 加齢は昼間の過度の眠気(EDS)と関係しており、昼間の眠気は認知機能の低下との関連が知られている。米国Mayo ClinicのDiego Z. Carvalho氏らは、脳の特定部位へのアミロイドβ(Aβ)の沈着の進行と、高齢者のEDSに相関があったと報告した。結果は、JAMA Neurology誌電子版に2018年3月12日に掲… 2018/04/03 精神・神経
リポート◎診療報酬改定で向精神薬処方がしにくくなる!? ベンゾ長期処方が大幅減額、その対策は? 処方の長期化と多剤併用により依存を作ってしまい、多彩な副作用に悩まされやすいのが向精神薬治療。安易な長期処方や多剤併用を回避するよう、ここ数年の診療報酬改定でも向精神薬の多剤長期処方について処方料・処方せん料が減点されてきたが、今回はさらに一歩踏み込んだ改定が行われた。… 2018/03/22 精神・神経
併用するとロゼレムのCmaxが27倍になる薬 処方とエピソード 40歳代の女性。患者は不眠症でロゼレム錠<ラメルテオン>を処方していた(処方1)。今回、うつ病のため、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)を開始しようと考えた。 2018/03/03 精神・神経
ベルソムラの指導箋には何が書いてある? さて、前回の「ベルソムラは就寝前に飲んじゃダメ!?」の続きです~。「お待たせっス!薬歴用意したっス」「じゃあ、まず……おさらいから。ベルソムラ(一般名スボレキサント)の用法はどうだったかな?」… 2017/11/15 医薬品
ベルソムラは就寝前に飲んじゃダメ!? あっという間に10月ですね。今年度の上半期も、たくさんの方にこのコラムを読んでいただけたようで、ありがとうございます!下半期も引き続き、桜井クンの薬局での処方箋チェックを中心にお話を進めていきたいと思います。では早速、今回チェックする処方箋です~。… 2017/10/20 医薬品
日経メディカル 書籍紹介 せん妄予防のコツ-静岡がんセンターの実践- 静岡県立静岡がんセンターで実施され成果を上げている「せん妄対策」の実際を書籍化。第1部と第2部で「睡眠マネジメント」の重要性と具体的な進め方を、第3部で発生時の対処法を実例とともに詳述する。睡眠マネジメントとはせん妄予防を念頭に置いた睡眠薬の選択を指す。… 2017/10/13 精神・神経
JAMA Neurology誌から 睡眠呼吸障害は認知障害リスクを上昇させる 住民ベースの研究を抽出したメタアナリシス 高齢者に多い睡眠呼吸障害(SDB)と認知機能の関係を調べるために、住民ベースの前向き研究と横断的研究を対象とする系統的レビューとメタアナリシスを行った米California大学San Francisco校のYue Leng氏らは、SDBと診断されていた人の認知障害リスクは、SDBではない人に比べて26%高かったと報… 2017/09/25 精神・神経
精神・心身医学疾患 ガイドライン外来診療◆不眠症 不眠症状に加え、日中の機能障害があることが、治療開始の目安となる。睡眠習慣を把握し、睡眠衛生指導を必ず行う。睡眠衛生指導――規則正しい食生活と定期的な運動を。年齢に応じた睡眠時間がある。朝は同じ時刻に起床し、日光を取り入れる。夜は眠たくなってから床につき、早寝しすぎない。就床… 2017/09/22 精神・神経
よく使う睡眠薬、マイスリーがシェアを拡大 レンドルミンはシェア減も2位堅持、3位にはルネスタが躍進 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、睡眠薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、半数以上の医師がゾルピデム酒石酸塩(マイスリー他)と回答した。 2017/07/21 医薬品
リポート◎眼精疲労だけじゃない! ブルーライトの害 中高生に広がる「スマホ睡眠障害」 概日リズム障害で朝起きられず学業に支障も スマートフォンやパソコンなどの液晶ディスプレーが発するブルーライトによる睡眠障害の増加が懸念されている。中でも睡眠不足になりがちな中高生は睡眠障害が重なり、遅刻が増え学業に支障を来すケースも。背後にいる多くの「予備軍」を早期に拾い上げ、適切な睡眠衛生指導や治療を行う必要があ… 2017/06/15 精神・神経
ベルソムラ錠10mgを待ち望んでいたワケ 2016年11月18日。ネット上も含め、僕の耳目する限りは誰からもアナウンスされることなく、ベルソムラ錠10mg(一般名スボレキサント)が薬価収載された。発売は12月中旬頃と聞いている。 2016/12/14 コメディカル
トレンド◎ベンゾジアゼピン系薬の安易な処方に警鐘 向精神薬になったデパス、処方はどうする? 2016年10月14日、新たに第3種向精神薬に指定されたエチゾラム(商品名デパス他)とゾピクロン(アモバン他)。11月1日から、保険医による投与期間の上限は2剤とも30日分とされた。処方薬乱用や依存形成を問題視する専門家たちは、「これを機に、エチゾラムなどの安易な処方はやめるべきだ」と指摘… 2016/11/22 精神・神経
睡眠薬・抗不安薬の乱用に歯止め掛かるか 2016年9月14日、ゾピクロン(商品名アモバン他)やエチゾラム(デパス他)が、麻薬及び向精神薬取締法に規定する向精神薬に指定されることが決まった。 2016/10/06 コメディカル
インタビュー◎日本うつ病学会治療ガイドライン改訂のポイント 軽症うつ病では「休息=休職」ではない 日本うつ病学会は、今年7月、うつ病に関する診療ガイドラインの2016年版を公開した。改訂版では今回初めて、軽症例における休養の在り方や睡眠障害への対処法、児童思春期のうつ病についての記載が加わった。ガイドライン改訂のポイントを、うつ病学会理事長で名古屋大学附属病院精神科・親と子ど… 2016/09/23 精神・神経
マイスリーの一発アウトにご注意を!? さて、こんな処方箋が個別指導の対象となっていたら、どんな指導をされると思いますか?「緑内障の確認?」「統合失調症や躁うつ病の確認?」「気管支喘息の確認?」こんなアイデアがパッと思い浮かんだあなた、なかなかです!(パチパチ)… 2016/07/11 コメディカル
学会トピック◎第5回臨床高血圧フォーラム 不眠症治療薬のスボレキサントに降圧効果 不眠症治療薬であるスボレキサントに、交感神経抑制を介した降圧効果が認められることが報告された。平塚市民病院(神奈川県)の飯ケ谷嘉門氏らが第5回臨床高血圧フォーラム(5月14~15日、東京開催)で発表した。… 2016/05/19 循環器
特集◎その症状、薬が原因では?《ふらつき》 BZ系薬の中止は慎重に、生活指導と一緒に減薬 ふらつきを生じる薬剤は高齢者の転倒につながるリスクがある。その代表例に、ベンゾジアゼピン(BZ)系薬がある。全国調査からも、潜在的に不適切な処方(PIMs)の中で、BZ系薬の処方頻度が高いことが示されている(図2(再掲))。… 2016/04/19 医薬品
【ケース005】79歳女性。高血圧、脂質異常症、骨粗鬆症、不眠症 転倒歴のある患者で見直すべき薬剤は? ポリファーマシー(多剤併用)が世界中で問題となっています。ポリファーマシーは、不適切処方を生じるリスクが高く、薬剤性の有害事象を生じる最大のリスク因子です。今回は、ポリファーマシーに対する介入方法として注目されているdeprescribing(脱処方)の実際を、ケースを基に見ていきましょ… 2016/03/16 精神・神経
よく使う睡眠薬、約半数の医師が「マイスリー」 第2位はレンドルミン、第3位はデパス 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、睡眠薬(睡眠障害に適応がある薬剤)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、約半数の医師が非ベンゾジアゼピン系薬のゾルピデム酒石酸塩(商品名:マイスリー他)と回答した。第2位はブロチゾラム(レンドルミン他)で18.1%、第3位はエチゾラム… 2016/03/03 精神・神経
光学異性体で薬理作用プロファイルが一変! ある日のお昼休み、僕とあゆみさんはいつものように思い思いのときを過ごしていた。その日の陽射しは11月とは思えないくらいに暖かく、休憩室で少しまどろみかけていた僕は、ふと視線を感じて顔を上げる。そこには、ひどく悲しげな面持ちのケンシロウがたたずんでいた。… 2015/11/17 精神・神経
カフェインは「興奮させる」だけじゃない コーヒーや茶に含まれるカフェインを摂取すると、眠気が防げることはよく知られています。その作用が中枢神経の興奮によるものだということは、薬剤師以外の人にとっても半ば常識でしょう。 2015/09/30 代謝・内分泌
不眠症治療薬エリミンが販売中止に 不眠症治療薬のエリミン錠3mg/5mgの販売が今年11月ごろ中止されることが、このほど明らかになった。販売元の大日本住友製薬によると、在庫品の出荷終了をもって販売を終了する予定という。 2015/09/29 精神・神経
似て非なるミアンセリンとミルタザピン 「日曜日は退屈である。誰にとっても日曜日だから」とは誰の言葉だったか。休日当番の今日、はた目には忙しそうに見えても、いつもの患者さんはほとんど来ないし、来る処方箋といったら若者のかぜ薬ばかり。まぁ、病気の人が少ないのは世の中的には良いことだろうが、それでもやっぱり、僕にとっ… 2015/09/07 医薬品
抗不安薬や睡眠薬の高用量・多剤処方の減算による効果を分析 BZ系薬の高用量処方、いまだ減らず 多剤処方の減少効果は認められるが診療報酬改定の効果は限定的 医療経済研究機構は8月21日、抗不安薬や睡眠薬の高用量・多剤処方で処方料などを減算した2012年度および2014年度の診療報酬改定の効果に関する研究成果を報告した。減算対象薬である抗不安薬と睡眠薬の多剤処方を減少させる効果は認められたものの、ベンゾジアゼピン(BZ)受容体作動薬の高用量・… 2015/08/25 精神・神経
睡眠薬の多剤併用を回避するには? 世間はお盆休みのためか、はたまた甲子園の影響か、正午の薬局は閑散としていた。薬局の大きな窓から、夏の形容にふさわしい入道雲と、抜けるような青空を眺めつつ、今年も海水浴に行けなかったな、と嘆息する。そんな僕の心情など意に介する様子もなく、ケンシロウの問題提起から今回の話題は始… 2015/08/25 コメディカル
東芝のウエアラブル端末「Actiband」のビッグデータ解析で判明 意外?納得?「早寝の人はよく歩く」 運動量と就寝時刻の間にリニアな関係 東芝は2014年8月に発売したリストバンド型活動量計「Actiband」について、利用者の活動量や睡眠、食事などのデータを総合的に解析。「生活習慣に関する調査結果」として2015年6月15日、同社ウェブサイトで公開した。… 2015/07/01 精神・神経
Ann Intern Med誌から 認知行動療法、慢性不眠症治療の第一選択へ メタ分析で臨床的な有用性が確認、治療終了後も効果は継続 慢性不眠症への認知行動療法の有効性を調べたランダム化試験のメタアナリシスから、認知行動療法による不眠改善の効果量(エフェクトサイズ)は臨床的な意義のある大きさで、治療終了後も効果は継続することが明らかになった。… 2015/06/25 精神・神経
ラメルテオンで2型糖尿病患者のLDL-Cが低下 入眠時間が短縮し睡眠の質は改善するも、糖代謝は変化せず 日本人の不眠症の2型糖尿病患者に対するラメルテオン8mg投与の成績が報告された。それによると、糖代謝は変化しなかったものの、LDL-Cが低下し、入眠時間が短縮、睡眠の質も改善したことが示された。横浜栄共済病院(横浜市)代謝内分泌内科の角田哲治氏らが第58回日本糖尿病学会(5月21~24日、… 2015/05/23 代謝・内分泌
医師3259人に聞く「何時間寝ていますか?」 翌日が休みなら、医師もやっぱり寝だめする 平日の睡眠時間、50歳代までは「5~6時間」が最多 睡眠医学の観点からは、寝だめは睡眠リズムを乱し、不眠の引き金になるとされている。とはいえ、普段から寝不足なら、やはり休前日はゆっくり寝たいのが人情。そこで今回の「医師1000人調査」では、医師の睡眠時間を平日と休前日に分けて聞いてみた。… 2015/04/30 精神・神経
JAMA Pediatrics誌から 幼児の睡眠障害は5歳時の問題行動の予測因子 生後18カ月時の睡眠障害と5歳時の情動的、行動的な問題との関連をノルウェーの長期追跡研究が示唆 ノルウェーNorwegian Institute of Public HealthのBoerge Sivertsen氏らは、18カ月時点の睡眠時間と夜間覚醒における問題が、5歳時点の情動的、行動的な問題を予測することを明らかにした。 2015/04/24 小児科
トレンドビュー◎概日リズムの調節が効果的? 入院中のせん妄はラメルテオンで予防できる! 現場スタッフも負荷軽減を実感 入院中の高齢者のせん妄を「予防」する策として、メラトニン受容体に作用する不眠症治療薬のラメルテオン(商品名ロゼレム)を眠前や術前に投与する方法が国内の複数施設から報告されている。ラメルテオンにはせん妄予防の適応はないが、この結果を受け、日本総合病院精神医学会が今年改訂予定の… 2015/04/16 救急医療・集中治療
医師2603人に聞く「不眠患者への初回対応と、最もよく投与する睡眠薬」 睡眠薬と生活指導、どっちが先? 初回対応で生活指導は6割が実施、睡眠薬は7割が処方 取材では「不眠を訴える患者には、取りあえず睡眠薬を出すだけで、特に生活指導は行わない医師が多い」という話をよく聞くのだが、実態はどうなのだろうか。初回から睡眠薬を出すのか、出さないのか。生活指導は行っているのか、いないのか。実際の診療行動について、日経メディカル Onlineの医師… 2015/03/18 精神・神経
KEY PERSON INTERVIEW 不眠の原因に応じた治療と指導を 非薬物療法は「素因」を見て判断 関西電力病院(大阪市福島区)睡眠関連疾患センター センター長 立花直子氏 成人の2割が慢性的な不眠を抱えており、睡眠時間と総死亡は有意に関連することが分かっている。だが、日本の医学教育で睡眠の知識を学ぶ機会はほとんどない。米国で睡眠医学を専攻し不眠のプライマリ・ケアに詳しい立花氏に、睡眠診療のあるべき姿を聞いた。… 2015/03/14 精神・神経
特集◎攻めの不眠診療《薬物療法》 睡眠薬は「休薬」を視野に導入 布団に入ると眠れないという悪循環を解き、眠れる自信を付けさせるために薬物療法は有効な手段。不眠症の寛解後に休薬するという治療のゴールを見据え、やめやすい薬を選ぶのが肝要だ。 2015/03/13 精神・神経
特集◎攻めの不眠診療《睡眠習慣を変える3ステップ》 Step3:簡易CBTで睡眠の質を上げる 「眠くなってから寝る」「起きる時間は一定に」など、シンプルな行動指針を自ら実践させることで、患者の睡眠の質は驚くほど上がる。自己効力感を持たせることが成功のポイントだ。 2015/03/12 精神・神経
特集◎攻めの不眠診療《睡眠習慣を変える3ステップ》 Step2:睡眠への「誤認」を解く 「8時間寝ないと体に悪い」といった思い込みや、眠れなくても布団に横になって過ごすといった不適切な睡眠習慣を持つ不眠患者は多い。そうした誤認を解くことが、不眠症を寛解させる近道だ。 2015/03/11 精神・神経
特集◎攻めの不眠診療《睡眠習慣を変える3ステップ》 Step1:睡眠状況を「見える化」する 何時に床に入り、実際に眠れるのは何時からで、朝は何時に目が覚め、何時に床から出るのか──。こうした睡眠状況を患者に図示してもらい、情報を共有することが診療の第一歩だ。 2015/03/10 精神・神経
特集◎攻めの不眠診療《プロローグ》 不眠症は「生活習慣病」だ 不眠を訴える患者の多くは、誤った睡眠習慣を持っている。そこを解決せずに、ただ睡眠薬を処方するのでは、「不眠症の寛解」にはつながらない。 2015/03/09 精神・神経
不眠症 監修・内山真(日本大学医学部精神医学系主任教授) 不眠症は睡眠障害の1つ。眠るのに適した環境で眠ろうとして寝床に入っても寝つきが悪かったり夜中に何度も目覚めたり、朝早く目が覚めてしまったりと睡眠困難で、昼間に疲労、倦怠感などの障害が出る病態をいう。… 2015/02/06 精神・神経
MSD、市販直後調査の中間集計で130人に210件の副作用を報告 ベルソムラ服用後の自動車事故で注意喚起 MSDは2月2日、不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ)の市販直後調査の中間集計結果を報告した。製造販売承認を取得した2014年9月26日から12月12日の間に、因果関係を否定できない副作用が130人210件報告され、うち4人の8件が重篤なものだった。また、スボレキサントを服用した翌日、自… 2015/02/03 精神・神経
【番外編】ソクラテス、1年間を振り返る こんにちは。「薬局にソクラテスがやってきた」を執筆している山本雄一郎です。今年1月から始めたこの連載、無事に1年間続けることができました。ありがとうございます。今回は、掲載した22本のコラムを眺めながら、気になるところやアップデート情報を書き連ねてみたいと思います。… 2014/12/29 コメディカル
私の処方◎内田 直(早稲田大学スポーツ科学学術院教授) アスリートの不眠に筋弛緩作用が少ない睡眠薬 症例は22歳の水泳選手。県代表の選考会で実力を思うように発揮できず、試合前になると眠れないことが多くなった。 2014/12/13 精神・神経
新機序の不眠症治療薬や眼圧降下薬が登場 新薬14成分15品目が薬価収載 2014年11月25日、新薬14成分15品目の薬価が告示された。新機序の薬剤として、オレキシン受容体拮抗作用を持つ不眠症治療薬のベルソムラ(一般名スボレキサント)や、Rhoキナーゼ阻害による緑内障用点眼薬のグラナテック(リパスジル塩酸塩水和物)などが収載された。… 2014/12/01 医薬品
JAMA Psychiatry誌から 身体活動が増えると抑うつ症状が減少 逆に、抑うつ症状が増えると身体活動が低下、前向きコホート研究の結果 抑うつ症状と身体活動の間には、身体活動レベルが高まるとうつ症状が減り、逆にうつ症状が増えると身体活動レベルが減るという双方向性の関係があることが英国のバースコホートを50歳まで追跡した前向きコホート研究の結果として示された。英London大学のSnehal M. Pinto Pereira氏らが、JAMA Psy… 2014/11/10 精神・神経
JAMA Neurol誌から AD患者の睡眠障害にオレキシンが関係か 脳脊髄液中のオレキシン量を非AD患者と比較した結果 アルツハイマー病(AD)患者の脳脊髄液(CSF)中では、睡眠覚醒サイクルの調節において重要なオレキシンが増加しており、オレキシン濃度とタウ蛋白濃度の間に相関が見られること、オレキシン値と睡眠障害の間にも相関関係が存在することが示された。イタリアRome Tor Vergata大学のClaudio Liguor… 2014/11/06 精神・神経
【新薬】スボレキサント ベルソムラ:新機序の不眠症治療薬 2014年9月26日、不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ錠15mg、同錠20mg)の製造販売が承認された。適応は「不眠症」で、1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与する。スボレキサントは既存の薬剤とは異なる、新しい作用機序を有している。すなわち、覚醒を維持する神経伝… 2014/10/17 医薬品
リポート◎神経伝達物質オレキシンを阻害し覚醒を抑制 ナルコレプシーを逆手に取った新睡眠薬が登場 MSDのスボレキサント(ベルソムラ)、年内にも発売へ 覚醒の維持に関わる神経伝達物質オレキシンに着目した新機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ)の製造販売が、9月26日に承認された。世界に先駆け日本で最初にMSDから発売される見込み。第3相試験の結果を中心に、その効果や処方上の注意点などを紹介する。… 2014/10/07 精神・神経
BMJ誌から 高齢者へのBZ系薬剤長期処方でADリスク上昇 使用量が多く、服用期間が長いほど高リスク、ケースコントロール研究より ベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤の使用歴を有する高齢者におけるアルツハイマー病(AD)罹患リスクは、この薬剤の使用歴を持たない患者より43~51%高いこと、使用量が多く、服用期間が長いほどリスクが上昇することが、ケースコントロール研究の結果として示された。フランスINSERMのSophie Billio… 2014/10/07 精神・神経
覚醒を維持する精神伝達物質オレキシンを制御 新規作用機序の睡眠薬ベルソムラが承認取得 MSDは9月26日、新規作用機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ錠15mg、20mg)の製造販売承認を取得したと発表した。適用は「不眠症」、用法・用量は「成人にはスボレキサントとして1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与」としている。… 2014/09/29 精神・神経
Market◎催眠鎮静薬の注目製品 抗ヒス、生薬など多様な成分、患者に合わせた製品選びを 眠れない、寝付きが悪い、夜中に目が覚めてしまうなどの不眠の症状は、ストレスや飲酒、不規則な生活だけでなく、うつ病や神経症、パーキンソン病、前立腺肥大による頻尿やアトピー性皮膚炎による痒みなど、疾患に起因する場合も少なくない。OTC薬で対応可能なのは、ストレスで神経がたかぶって眠… 2014/09/26 コメディカル