神経内科Q&Aシリーズ《5》 どう鑑別? 手根管症候群と円回内筋症候群 <内科医>正中神経障害についての質問です。手根管症候群では出ないけど、円回内筋症候群では出る感覚障害や運動障害って何かありますでしょうか? 2019/12/16 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
神経内科Q&Aシリーズ《3》 意識障害患者の頭部MRIをどう読む? <救急医>画像について御教示ください。アルコール依存症の患者さんが3日前に意識障害で搬送されました。もともと路上で倒れていたところを発見されたのですが,意識障害はJCS2程度,特にけいれんなどはなく,自然と翌日には意識清明となりました。最初の頭部CTで低吸収域があったので、3日後にDWI… 2019/12/11 精神・神経 医師限定コンテンツ
神経内科Q&Aシリーズ《2》 MGがステロイドパルスで一過性に増悪する理由 <その他の診療科医>神経内科の質問です。重症筋無力症にステロイドパルスをすると、一過性に神経症状が悪化すると習ったのですが、その理由はどのように考えられているのでしょうか? 2019/12/09 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
神経内科Q&Aシリーズ《1》 高齢女性が3週の経過で意識障害に。鑑別は? <救急医>84歳女性。もともと一人暮らしで元気な方ですが、3週間前から突然物忘れが激しくなり、三階の自宅ベランダから人が入ってきたなどの幻覚をみるようになりました。本日朝まではいつも通りの様子を確認されていますが、夜になって自宅に帰らず、道端で倒れているところを搬送されました。搬… 2019/12/06 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
JAMA Pediatrics誌から 幼児のスクリーンメディア使用、脳への影響は? 使いすぎると脳の読み書き能力を司る部位の微細構造が不完全になる可能性 スクリーンメディア(テレビやPC、スマートフォン、タブレットなど)の利用は乳児期に始まり、年齢上昇と共に利用機会が増えている。米国Cincinnati Children’s Hospital Medical CenterのJohn S. Hutton氏らは、3~5歳の小児47人を対象に、認知機能評価やMRI検査の結果と、親が回答したスクリー… 2019/11/19 小児科
【新薬】サフィナミド(エクフィナ) 非ドパミン作動性作用を併せ持つMAO-B阻害薬 2019年9月20日、パーキンソン病治療薬サフィナミドメシル酸塩(商品名エクフィナ錠50mg)の製造販売が承認された。適応は「レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるwearing off現象の改善」、用法用量は「レボドパ含有製剤と併用し、1日1回50mgを経口投与。なお、症状に応じて1日1回100… 2019/11/08 医薬品
JAMA Network Open誌から 帝王切開は児のASDやADHDのリスク上昇に関連 経腟分娩と比較した系統的レビューとメタアナリシス 過去30年間に帝王切開分娩が世界的に増えており、特に、医学的適応のない帝王切開の増加が目立っている。スウェーデンKarolinska InstitutetのTianyang Zhang氏らは、帝王切開での出産と産まれた児の神経発達や精神疾患との関係を調べる系統的レビューとメタアナリシスを行い、帝王切開は自閉症ス… 2019/09/26 産婦人科
調剤時の薬剤取り違えが5件報告 セニランとセルシンの取り違えに注意 後発医薬品メーカーのサンド(東京都港区)と武田テバ薬品(滋賀県甲賀市)は9月、サンドが製造販売するセニラン(一般名ブロマゼパム)と、武田テバ薬品が製造販売するセルシン(ジアゼパム)の処方間違い、薬剤調剤時の取り違えを注意喚起した。… 2019/09/19 精神・神経
10歳代に増えるOTC薬の乱用、やっぱり危険! 先日、ちょっと気になるニュースを目にしました。厚生労働省研究班の薬物乱用実態調査によると、2018年に薬物依存で精神科の治療を受けた10歳代患者の4割以上が、市販の鎮咳薬やかぜ薬などを乱用していたということです。2014年の時点では確認されていなかった事象のようで、近年広がりを見せてい… 2019/09/19 小児科
コンサータ処方前の患者情報の登録を義務化へ 新たな流通管理は2019年12月1日より実施予定 厚生労働省は2019年9月4日、小児期の注意欠如・多動症(ADHD)治療薬のメチルフェニデート塩酸塩(商品名コンサータ)について、新たに患者情報の登録を義務付け、医師の登録要件を厳格化するなど、流通管理を大幅に変更する旨を通知した。… 2019/09/11 小児科
「意識消失=TIA」の決めつけ、やめませんか? 今年の夏は、暑いと言えば確かに暑いですが、昨年と比較すると過ごしやすい気がします。もはや感覚が麻痺しているからでしょうか……。 それでも、まだまだ熱中症にはなり得ますし、油断はできません。熱中症における主症状の病態は血液量減少(hypovolemia)です。しかし、未だに一過性意識消失… 2019/09/05 救急医療・集中治療
【第25回】大西秀樹(埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター精神腫瘍科教授) 「遺族外来」でがん患者遺族の心の治療とケアを続ける がん患者の遺族を対象に国内初となる「遺族外来」を開設。以来、精神医学・心理学の知識と診療経験を生かして、がん患者とその家族のみならず、遺族の治療とケアにもずっと力を注いでいる。遺族を診ることが、自身の人生に「大きな収穫をもたらした」と言う大西氏。その深意を教えてもらった。… 2019/08/27 癌 医師・医学生限定コンテンツ
第66回日本病跡学会総会リポート 「ところで、病跡学っていったい何?」 第66回日本病跡学会は京都大学精神医学教室が主幹でした。京都大精神科に入局している私にもスタッフ募集の声がかかり、スタッフとして運営を手伝うと同時に軽い気持ちで見学をしてみたところ、これが私の貧弱な想像力をはるかに超える面白さでしたので、この感動をぜひ多くの方にお伝えしたいと… 2019/07/26 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
【新薬】リスデキサンフェタミン(ビバンセ) 小児AD/HDに2番目の中枢神経刺激薬が登場 2019年5月22日、注意欠陥/多動性障害治療薬リスデキサンフェタミンメシル酸塩(商品名ビバンセカプセル20mg、同カプセル30mg)が薬価収載された。本薬は3月26日に製造販売が承認された。適応は「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」、用法用量は「1日1回30mg、朝に投与。症状により、1… 2019/07/12 精神・神経
第24回日本緩和医療学会学術大会より 「癌患者におけるせん妄」に初のガイドライン 癌そのものや癌治療の副作用に伴う痛み、不安・不眠に対するオピオイドや抗精神病薬の使用は、せん妄の大きな要因の1つになっている。しかし、これまでガイドラインは作成されておらず、国内外の報告や医師の経験をよりどころとしてきた。このほど、日本サイコオンコロジー学会と日本がんサポーテ… 2019/07/01 癌
2019年6月5日~23日 メトホルミン禁忌は「重度の腎機能障害」に限定 リウマトレックスの後発品に尋常性乾癬などの効能追加 2019年6月5日~23日における添付文書の主な改訂情報をお知らせします。メトホルミン塩酸塩含有製剤の使用上の注意が改訂され、以前から禁忌とされていた「腎機能障害」が、「重度の腎機能障害のある患者又は透析患者(腹膜透析を含む)」に改訂されました。… 2019/06/28 コメディカル
シリーズ◎忘れられないカルテ 命より大切なものがある患者のオペ 福角病院(愛媛県松山市)副院長 角南典生 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2019/06/13 癌
元アイドルが所持で逮捕された大麻、見抜ける? 人気アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー、田口淳之介さんが大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたというニュースが流れました。KAT-TUNという文字列は見たことがあるのですが、読み方が分かりません。カツーン? カートゥーン? カトゥーン? 読み方が分からないと、自分がおじさん化し… 2019/06/06 精神・神経
リポート◎反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)の実力は? うつ病治療“第3”の選択肢、保険適用へ 薬物療法や認知行動療法などの精神療法に次ぐ、“第3”のうつ病治療法が2019年6月からいよいよ保険適用となる。磁気刺激を与えて神経細胞を刺激する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)だ。薬剤抵抗性のうつ病患者に有効な治療法として今後、徐々に普及しそうだ。… 2019/05/30 精神・神経
「渦中の国会議員が適応障害」はいけないことか 寄稿◎東徹(蘇生会総合病院) 丸山衆議院議員が適応障害の診断を受け2カ月間の休養をする、ということが物議を醸しています。この件は、これに伴う世間の様々な意見を含めて、精神医療、また医療全体における種々の問題点を論じることができる非常に示唆に富む案件です。… 2019/05/30 精神・神経
認知行動療法の提供に地域差があるのはなぜか? この連載では、厚生労働省のウェブサイトで公開されている「NDBオープンデータ」を用いて、医療の実態を「都道府県別」に見ていきます。今回注目するのは診療行為です。中でも精神科の専門治療である「認知行動療法」を例に見える化してみましょう。… 2019/05/30 精神・神経
倫理的な問題に判断基準を設けることは適切か カレン・クインランさんの尊厳死事件 先日、古い本棚を整理していたら、医学生時代に参加した勉強会のメモが出てきた。尊厳死が論じられたカレン・クインランさん事件に関して、医学生や若い医師が議論した会であった。 2019/05/14 精神・神経
インタビュー◎薬剤抵抗性患者への一手がいよいよ保険適用へ rTMSの保険収載でうつ病治療はどう変わる? 慶應義塾大学精神・神経科学教室の野田賀大氏、和田真孝氏に聞く 今年6月から、反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)を用いたうつ病治療が保険適用されることが決定した。当面は、ヴォーパル・テクノロジーズの「NeuroStar TMS治療装置」を用いて治療した場合に限り、1200点の診療報酬点数を請求できる。… 2019/04/17 精神・神経
第17回 緊張型頭痛、鎮痛薬投与の前にすべきこと 一次性頭痛の中で最も多いとされている緊張型頭痛。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、緊張型頭痛の治療について解説する。 2019/04/12 精神・神経
2019年3月5日~24日 ボノプラザンの重大な副作用にTEN、SJS追加 アリピプラゾールの後発品「サワイ」にうつ病・うつ状態の効能追加 2019年3月5日~24日における添付文書の主な改訂情報をお知らせします。プロトンポンプ阻害薬(PPI)のボノプラザンフマル酸塩(商品名タケキャブ)、およびボノプラザンを配合したボノサップ(一般名ボノプラザン・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)、ボノピオンパック(ボノプラザン・ア… 2019/04/03 眼科
【第23回】 森田 功(藤田医科大学医学部脳神経外科教授・意識障害回復センター長) 意識障害治療で世界をリードする脳神経外科医を目指す 意識障害に陥った自動車事故被害者を少しでも回復に導きたい。患者の家族に対しても希望を見出せるような手助けをしたい。そんな思いを自身の支柱にすえて、森田氏の奔走の日々は、超急性期から慢性期まで一貫して治療する国内初の専門病床が実際に機能するずっと以前から続いている。 … 2019/04/02 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
外来でエチゾラムが最も処方されている県は? 当連載第2回の「外来で年間12億錠も出されている大問題のあの薬」も、第1回に続き多くの方に読んでいただいたようで、うれしいです。今回も引き続き、厚生労働省のウェブサイトで公開されている「NDBオープンデータ」を用いて、医療の実態を見ていきます。注目するのは前回に引き続きエチゾラムで… 2019/03/22 精神・神経
第16回 片頭痛予防薬、活用のススメ 片頭痛発作に対する薬物治療のみでは生活に支障を来す場合、予防薬の投与が必要になってくる。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、片頭痛の予防薬について解説する。… 2019/03/11 精神・神経
第2回 癌による疼痛で落ち着かず”徘徊”していた一例 オキシコドンでBPSDが消失!? その訳は 第1回では、BPSDを生じる原因の代表例として「痛み」の症例を紹介しました。一般診療において、BPSDが疑われる事例のうち6~8割において、痛みなどの身体的苦痛と薬剤が関連していたとの報告があります。実際、外来・入院を問わず、治療的な処置や疾患による身体症状として痛みを感じている患者が… 2019/03/06 精神・神経
日経メディクイズ●神経内科 68歳男性。右小脳微小梗塞後の両側難聴 X年5月25日昼頃からめまいと後頭部痛があり、週末は家で寝ていた。28日起床時にもめまいがあり、持続するために救急外来を受診した 2019/02/27 精神・神経 医師限定コンテンツ
第15回 何種類もあるトリプタン、どう使い分ける? 片頭痛発作時の治療は、トリプタン製剤の登場で大きく様変わりした。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、片頭痛急性期のファーストチョイスであるトリプタンの使い方について解説する。… 2019/02/19 精神・神経
第1回 痛みをうまく表現できずBPSDを生じているケースも 「認知症患者は痛くない」は大きな誤解 「『BPSD(認知症の行動・心理症状、behavioral and psychological symptoms of dementia)』って、言い方は変わっても結局『問題行動』でしょう。教科書には非薬物療法って書いてあるけれども、病棟は介護施設ではないし、看護スタッフも忙しい。結局薬で対応するしかないのでは?」 急性期医療… 2019/02/12 精神・神経
第5回 身体化症と発達障害 厄介な慢性痛への対応で注意すべき2つのタイプ 器質的所見が見られないにもかかわらず、慢性痛を訴える患者の中には、精神的な苦痛・ストレスが身体症状として現れる身体化症(身体表現性障害)による疼痛に苦しむ症例が一定数存在する。また、発達障害の人が慢性痛を訴える場合、「痛み」を表現する言葉が異なっていたり、痛覚閾値が正常から… 2019/02/01 精神・神経
インタビュー◎てんかん患者の約4割が高齢者 高齢者のてんかんを見逃す2つの落とし穴 国際医療福祉大学神経内科教授の赤松直樹氏に聞く 小児の疾患というイメージもあるてんかんだが、約1800万人のレセプトデータの解析から、日本のてんかん患者の44%であることが分かった。この研究を主導した赤松直樹氏(国際医療福祉大学神経内科教授)に、認知症と混同されやすいという高齢者のてんかんの特徴や、見落とさないための注意点につ… 2019/01/28 精神・神経
物おじせず積極的に地域へ。「精神疾患患者の社会生活を支えたい」 あおぞら薬局藤沢店管理薬剤師 成井 繁 氏 日本病院薬剤師会の精神科薬物療法認定薬剤師の資格を持っている薬局薬剤師は、今、全国で5人。このうち、薬局に勤務しながら取得した第1号は、成井繁氏だ。 2019/01/28 コメディカル
10歳未満が7割、10歳代は6人、20~80歳代の症例も インフルエンザ脳症が44例に、報告時死亡は2例 インフルエンザが猛威を振るう中、重症度の指標の1つである脳症の報告も増えています。 2019/01/28 感染症
日経メディクイズ●神経内科 35歳女性。発熱と右眼の異常 X年12月25日16時頃から発熱38.0℃のため寝ていた。18時に起きたところ右眼が見づらかった。右頬のしびれ感と前頭部痛もあり、救急車で来院した。授乳中の乳児あり、疲れ気味であった。既往歴はなし。 2019/01/23 精神・神経 医師限定コンテンツ
弁護側は無罪を主張、判決言い渡しは2月20日 わいせつ容疑の乳腺外科医に求刑「懲役3年」 2019年1月8日、右乳腺腫瘍摘出手術後で麻酔が残る女性患者A氏に対し、術後診察に訪れた医師がわいせつ行為をしたとして、柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が準強制わいせつで起訴された事件の公判が、東京地方裁判所であり、検察側は懲役3年を求刑した。弁護人は無罪を主張した。2016年11… 2019/01/08 外科
日経メディクイズ●神経内科 62歳男性。頭痛、意識障害と右片麻痺 X年12月25日夕方より頭痛が出現した。19時の夕食後に嘔吐、頭痛が悪化した。26日3時にトイレに行く途中で意識レベルが低下し、階段より転倒した。 2019/01/08 精神・神経 医師限定コンテンツ
ケーススタディー◎睡眠マネジメントで術後せん妄を防ぐ静岡がんセンター 「基本3点セット」でせん妄をコントロール 術後のせん妄リスクが特に高い食道癌や頭頸部癌の患者。静岡がんセンター食道外科・頭頸部外科では、新規睡眠薬や抗うつ薬、抗精神病薬を用いた睡眠マネジメントを行って術後せん妄の発症や重症化を防いでいる。外科としては使い慣れない薬剤も、精神腫瘍科の協力を得て処方感覚をつかみ、今では… 2018/12/18 精神・神経
シリーズ◎忘れられないカルテ 震える指が指した50音ホワイトボードの「ありがとう」 精神科単科病院勤務医(40歳代、国立大卒) 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2018/12/18 呼吸器
学会トピック◎第77回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会 新しいめまい疾患PPPDの問診票を作成 新しいめまい疾患である持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent postural perceptual dizziness;PPPD)の重症度評価に活用できる問診票が作成された。第77回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会で、新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野の八木千裕氏が発表した。… 2018/12/05 耳鼻咽喉科
学会トピック◎第46回日本頭痛学会総会 片頭痛の予兆時に抗めまい薬の服用で発作を予防 天候の変化によって頭痛発作が起こる片頭痛患者において、前兆の有無にかかわらず、予兆を感じたときに抗めまい薬であるジフェニドールを服用すると頭痛発作を出現前に阻止したり、頭痛が軽減することが示された。… 2018/11/21 耳鼻咽喉科
トレンド◎変わるめまいの診断基準 診断が付かないめまい症の多くはPPPDだった 新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野教授 堀井新氏に聞く メニエール病や良性発作性頭位めまい(BPPV)、前庭神経炎、頸性めまい、心因性めまいなど、日本めまい平衡医学会が示している16のめまい疾患のいずれにも合致しない場合に付けるのが「めまい症」。診断が付かず、だから何もできず、放置せざるを得ない“めまい”だ。最近、国際学会で新たに、持… 2018/11/19 耳鼻咽喉科
【新薬】ロラゼパム(ロラピタ) てんかん重積状態の海外第一選択薬が国内で承認 2018年9月21日、抗けいれん薬ロラゼパム静注製剤(商品名ロラピタ静注2mg)の製造販売が承認された。適応は「てんかん重積状態」、用法用量は「成人:4mgを2mg/分を目安に緩徐に静注。必要に応じて4mgを追加投与するが、初回と追加投与の総量は8mgを超えないこと。生後3ヵ月以上の小児:0.05mg/kg… 2018/11/16 精神・神経
日経メディクイズ●神経内科 55歳男性、左下肢のしびれ感 7月中旬より左下腿後面にピリピリとする異常感覚・痛みが出現したため、近医を受診。脊髄造影検査を受けるも異常なし。このころより37℃台の発熱、9月初旬に非拍動性頭痛、下肢筋力低下を自覚し、歩行が困難となった。9月中旬、無目的行動、記銘力障害を認め、入院した。既往歴は特になし。… 2018/10/29 精神・神経 医師限定コンテンツ
SSRI/SNRIで不眠になるのはなぜ? 「ユウさん、出版おめでとうございます!」 ケンシロウが手にしているのは、9月1日に発売された僕の新著「誰も教えてくれなかった実践薬歴」だ。おかげさまで多くの薬剤師が手にしてくれており、10月1日には第2刷が増刷、そして第3刷も決定している。 「この本で気になるところがあるんスよ」。ケ… 2018/10/11 コメディカル
第23回 ハーハーしていれば過換気症候群か? 何度も入院している女性患者さん。20歳の娘さんが遅くまで付き添っていました。消灯が近くなって……娘さんがナースステーションにやって来る。ハーハーと速い呼吸で、苦しそう。「お母さんじゃなくて、あたし」看護師さんは「ハイハイ」と慣れた感じで紙袋を渡す。娘さんは袋を口に当てて呼吸を繰… 2018/10/01 呼吸器
日経メディクイズ●神経内科 66歳男性。嘔吐後に意識レベル低下 X年12月14日21時頃に玄関で倒れる音が聞こえた。家族が見に行くと、嘔吐が続いたので、救急車を要請した。嘔吐は40分間続いた。嘔吐後から意識レベルが低下した。既往歴は痛風、喫煙20本/日(50年間)、飲酒は酒2合、ビール350mL/日。… 2018/09/26 精神・神経 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●神経内科 67歳男性。自宅の玄関で倒れていた患者 10月某日午前7時頃に自宅の玄関で倒れているのを近所の人が発見した。一人暮らしで普段のADLは自立していた。既往歴は、脳梗塞、およびその3年後の低K血症で入院歴。アルコール依存あり。 2018/09/19 精神・神経 医師限定コンテンツ
リポート◎高裁が1審覆し自殺企図患者への対応の過失を認定 外来患者自殺で開業医有責の判決 入院措置を怠ったとして約1250万円の支払い命じる 患者が自殺したのは主治医が適切な対応を行わなかったためだとして、遺族が精神科開業医を相手取って起こした訴訟で、高等裁判所が医師側の責任を認める判決を下した。患者側の訴えを棄却した地裁判決を覆す内容で、開業医は最高裁に上告している。… 2018/09/18 精神・神経
日経メディクイズ●神経内科 61歳男性。回転性めまい、歩行失調 12月中旬、夜間急に回転性めまいが出現し、気分が悪くなったため、救急外来を受診した。頭を動かすとめまいがひどくなった。耳鳴、難聴、頭痛はなかった。 2018/09/12 精神・神経 医師限定コンテンツ
トレンド◎8年ぶり改訂の『てんかん診療ガイドライン2018』詳報 その薬剤抵抗性てんかん、「見せかけ」かも 今春、8年ぶりに改訂された日本神経学会監修『てんかん診療ガイドライン2018』。新規抗てんかん薬の位置付けが示されたほか、手術適応をより早期から検討できるようにした。薬物療法を行っても発作を抑制できない患者の場合、原因の再検討を行って「見せかけの薬剤抵抗性てんかん」を除外し、治療… 2018/08/23 精神・神経
銀杏の食べ過ぎで小児が痙攣を起こす理由とは 銀杏を子どもが食べ過ぎると、「銀杏中毒」になるというのは、中毒の専門家などの間ではよく知られたことのようです。実際に、日本中毒情報センターの中毒情報ファイルにも、「銀杏は古くから薬用、食用にされてきたが、食べ過ぎると中毒を起こす、戦後の食糧難の時代に事故が多発したが、最近で… 2018/07/30 小児科
日経メディクイズ●神経内科 20歳女性。右視野狭窄と嘔気、その後に左後頭部痛 X年6月19日6時30分に電車を乗り換え中に右視野狭窄が急に出現した。頭痛はなく、7時に嘔気があった。夕方より、左後頭部のズキズキした痛みが出現した。20日に眼科から紹介されて入院した。発熱はなし。意識清明、右同名半盲以外には異常なし。既往歴は16歳からの片頭痛で、経口避妊薬服用なし。… 2018/07/24 精神・神経 医師限定コンテンツ
第2回 79歳男性、30年近く続く末梢神経顔面麻痺 疼痛治療薬が効果なし…メンタルと思いきや 連載第2回からは慢性痛の診療について、症例をベースに解説していく。今回はまず、痛みセンターで出会った「考えさせられる症例」をお示ししたい。日ごろ、痛みセンターで行っている診療内容も紹介したいので、経緯を詳細に記載する。このような患者がもし目の前に現れたら、皆さんはどのように対… 2018/07/20 精神・神経
2018年6月5日~6月24日 ラミクタール後発品収載、先発との適応違い注意 2018年6月15日に薬価収載された後発医薬品のうち、ラミクタール(一般名ラモトリギン)、レミッチ(ナルフラフィン塩酸塩)、ノピコール(同)の後発品については、先発医薬品と適応が異なるので注意が必要です。ラミクタールの適応には「てんかん患者の単剤療法」として「部分発作」「強直間代発… 2018/06/28 医薬品
第1回 総論 原因不明の慢性痛、その原因は医師の思考停止 3カ月以上の慢性痛に悩まされる患者は多く、その人数は全人口の22%に上るともいわれている。症状の多くが腰痛、肩周囲部痛、頭痛などであり、患者は痛みを解消する目的で受診している。つまり、我々医療者にとって、痛みの診療は非常に身近なものである。しかし、慢性痛に対する治療は容易ではな… 2018/06/20 精神・神経
日経メディクイズ●神経内科 肝障害後に頭痛、発熱、構音障害を呈した36歳男性 X年8月19日に微熱を認め、24日にA病院を受診したところ、肝障害(AST 214 IU/L、ALT 198 IU/L、CRP 2+)を指摘された。9月10日に高熱、頭痛、嘔吐が起こり、12日にB病院に搬送され入院した。 2018/06/11 精神・神経 医師限定コンテンツ
走り出した新専門医制度、基本領域の動向 Vol.6 産婦人科、精神科、眼科の研修プログラム初年度は? 4月にスタートを切った新専門医制度。産婦人科、精神科、眼科について、専門研修プログラムの初年度の体制を紹介する。 2018年度の産婦人科領域の専攻医採用数は442人。日本産科婦人科学会は2017年度から研修プログラムを取り入れ、2017年度の1年次後期研修医は391人で、2018年度は50人ほど増えた… 2018/06/05 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
頭部CT 各種造影CTをどう使い分けるか 頭部CTには、ルーチンの検査法以外に様々な撮像法がある。前項では脳梗塞CT、ヘリカルCT、多列CTといった非造影頭部CTについて述べたが、本項では造影剤を用いた各種撮像法を解説する。 2018/06/05 放射線科
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか(片頭痛編) 抗体医薬の登場で片頭痛診療は大きく進歩します 慶應義塾大学神経内科専任講師の柴田護氏に聞く 現在、国内外で片頭痛を対象とした抗体医薬の開発が進められている。標的はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)およびその受容体。既に第III相臨床試験で有望な結果が得られており、まずは米国での承認も近いと見込まれている。片頭痛診療に詳しく、新薬開発の治験にも参加経験がある慶應義塾… 2018/05/19 精神・神経
日経メディクイズ●神経内科 48歳女性。短期間のうちに、脳卒中様発作の再燃を繰り返した患者 48歳女性が自宅で倒れ、当院へ救急搬送された。既往歴は35歳より難聴が徐々に進行、40歳より糖尿病を指摘されていたが、放置していた。 2018/05/01 精神・神経 医師限定コンテンツ
第17回 世の中は「イキチ」で動いている 家庭教師をしていた学生時代。 代々木上原、武蔵小金井、希望ヶ丘。 2時間一緒に勉強、そして<宿題>を出す。 無理やり詰め込む→「勉強大好き」にはならない。 テレビCMの中学生なら……。 額の「やる気スイッチ」をパチン→モリモリ頑張りたくなる。 ……だけど、「やる気スイッチ」がど… 2018/04/02 循環器
短期集中連載◎重度の認知症患者を診るということ《1》 レビー小体型認知症と闘ったある紳士の最期 「認知症の患者にもホスピスケアを」――。これは、認知症専門病院である春日部セントノア病院(医療法人忠洋会、埼玉県春日部市)で、内科医師として認知症患者の診療に当たる高野正孝氏の訴えです。10年以上にわたって認知症のホスピスケアに挑んできた高野氏に、重度の認知症患者を診る意味を語… 2018/02/08 精神・神経
しゃっくりは「横隔膜の痙攣」だけで片付かない ありふれた生理現象のしゃっくりについて改めて考えてみると、理由やメカニズムには分からないことが多い。しかも、成人でも何年も続くしゃっくりに悩まされる人もいるという。そうした知見について、友愛記念病院(茨城県古河市)で毎週1日「しゃっくり外来」を行っている近藤司氏(同病院救急部… 2017/12/25 プライマリケア
日経メディクイズ●神経内科 62歳男性。口唇のしびれと呼吸困難 会社へ行く車中で口唇のしびれ、呼吸困難が出現し、同僚に付き添われて来院した。救急外来にて嘔吐、その後急速に呼吸困難となり、挿管後にICUへ入院した。既往歴は糖尿病、高血圧、高脂血症。 2017/12/14 精神・神経 医師限定コンテンツ
「身体に異常なし」と言われた患者を誰が救う?(2) 病気に人生を壊されないマネジメントが必要だ 私はAさんの話を聞いた上で、これまであまり注目されていなかったホルモン系に加え、圧痛点も念入りに調べました。その結果、内分泌系に特に異常なく、圧痛点も慢性疼痛に典型的な所見は得られなかったので、身体症状症の可能性が高まったと判断しました。… 2017/12/13 プライマリケア
「身体に異常なし」と言われた患者を誰が救う?(1) 内科系診療科をたらい回しにされ、最終的には… 「身体症状症」という病気があることをご存じでしょうか。かつては「身体表現性障害」と呼ばれることの多かった病態が、DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)-5という精神疾患の世界的な診断基準により再整理され、この病名になったのです。… 2017/12/06 プライマリケア
学会トピック◎第36回日本認知症学会学術集会 ロスマリン酸の認知症発症予防効果を大規模試験で検証中です 金沢大学神経内科教授・山田正仁氏の会長講演より 11月24日から金沢市で開催された第36回日本認知症学会学術集会の会長講演では、会長を務めた金沢大学脳老化・神経病態学(神経内科学)教授の山田正仁氏が、現在同グループで取り組んでいる認知症予防に資する生活習慣の解明研究や北陸地域で取り組んでいる認知症プロフェッショナル医養成プログ… 2017/12/04 精神・神経
リポート◎解明進む自閉症スペクトラム障害 自閉症の機序に迫る点鼻薬が治験へ 発達期の脳内セロトニンやオキシトシン、腸内細菌が関与 社会的コミュニケーションや想像力の障害、こだわりを主徴とする自閉症スペクトラム障害(ASD)。いまだ原因不明の発達障害で治療法も確立していないが、最近の研究で神経伝達物質のセロトニンやオキシトシン、腸内細菌の関与が明らかとなり、発症の根本に迫る薬剤の開発が進んでいる。… 2017/11/30 小児科
学会トピック◎第36回日本認知症学会学術集会 高齢発症の身体症状症患者は認知症のハイリスク 50歳以降に発症する身体症状症例では認知障害併存率が高く、高齢発症の身体症状症は認知症のハイリスクと考えられる結果が示された。11月24日から金沢市で開催された第36回日本認知症学会学術集会で、新潟大学精神科の横山裕一氏が発表した。… 2017/11/30 精神・神経
向精神薬の使用巡り薬剤師、薬局との連携推進へ 支払側委員から「報酬上のさらなる評価は不要」との意見も 中央社会保険医療協議会(中医協)は2017年10月18日に開かれた総会で、精神医療について議論。論点の1つに向精神薬の処方が挙がった。特にベンゾジアゼピン系薬剤の長期連用などの使用実態が問題視され、薬剤数や処方期間の取り扱いのほか、「薬剤師や薬局と連携した薬物療法の推進」が議論のたた… 2017/10/19 コメディカル
日経メディクイズ●神経内科 39歳男性。両下肢のしびれ、痛み 某年5月末に両下肢のしびれ、痛みが出現した。下肢の背側から遠位部にかけて痛みが走る時もあり、歩行障害が悪化したため、6月末に入院した。職業は無職。既往歴は覚醒剤のMDMA(俗に言うエクスタシー)使用歴あり、飲酒は焼酎250mL/日。海外渡航歴なし。… 2017/10/19 感染症 医師限定コンテンツ
脊髄性筋萎縮症に核酸医薬、筋ジス研究も加速か 脊髄性筋萎縮症に対して、核酸を用いて遺伝子の発現状態を調整する医薬品(核酸医薬)による治療の現状をこのたび取材した(詳細は日経メディカル特別編集版「Unmet Medical Needs特集」に掲載)。国内初の核酸医薬ヌシネルセン(商品名スピンラザ)は2017年7月に乳児型の脊髄性筋萎縮症に対して… 2017/10/11 先端医学
クララが立った!のは何で? 『アルプスの少女ハイジ』の名場面といえば、個人的にはペーターがフルチン状態から下着を着けずにいきなりズボンをはいたあの驚きのシーンが蘇るわけですが、一般的には50話でクララが立ったシーンが有名ですね。物語のクライマックス、クララは本当のところ立てるはずだと信じるハイジに罵られ… 2017/09/28 救急医療・集中治療
【新薬】クエチアピン(ビプレッソ) 1日1回投与の双極性障害うつ病症状治療薬 2017年8月30日、双極性障害のうつ病症状治療薬クエチアピンフマル酸塩(商品名ビプレッソ徐放錠50mg、同徐放錠150mg)が薬価収載された。本薬は、7月3日に製造販売が承認されている。適応は「双極性障害におけるうつ症状の改善」。1回50mgより開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgまで増量する… 2017/09/01 医薬品
トレンド◎抗精神病薬オランザピンが制吐薬に 癌化学療法に伴う悪心嘔吐予防に“新顔”登場 抗精神病薬オランザピンのうち、ジプレキサ(商品名、日本イーライリリー)が、抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心嘔吐)に対して利用可能となった。 2017/08/03 癌
デプロメールとルボックス、SSRI初の小児適応 8歳以上の小児に対する「強迫性障害」への適応が追加 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のデプロメール、ルボックス(一般名ともにフルボキサミンマレイン酸塩)に、8歳以上の小児に対する「強迫性障害」の適応が追加されました。これは、SSRIとして、小児における初めての適応となります。成人への投与は1日50mg、1日2回から開始するのに対… 2017/07/10 医薬品
クエチアピン徐放性製剤の高血糖に注意喚起 ビプレッソ承認に伴い厚労省が通知 厚生労働省医薬・生活衛生局は2017年7月3日、クエチアピンフマル酸塩の徐放性製剤(商品名ビプレッソ徐放錠)による高血糖とそれに伴うケトアシドーシスや昏睡に注意を促した「使用上の留意事項」を発出した。同日に同薬が承認されたことを受けて、医薬品審査管理課長・安全対策課長の連名で通知… 2017/07/06 コメディカル
私の視点◎新百合ヶ丘総合病院低侵襲脊髄手術センターの水野順一氏に聞く 脳神経外科が脊髄内視鏡下手術を認定する意義 日本脊髄外科学会が今年から脊髄内視鏡下手術の認定制度を開始する。脳神経外科を母体としたもので、経皮的内視鏡下椎間板摘出術や経皮的内視鏡下椎弓切除術(頸、胸、腰椎)、内視鏡補助下脊椎脊髄手術や末梢神経手術を対象手技とし、技術認定するものだ。この認定制度の意義などについて、新百… 2017/07/05 医師のキャリア
乳児型脊髄性筋委縮症治療薬「スピンラザ髄注」、秋にも発売へ 国内初のアンチセンス核酸医薬品が承認取得 米Biogen社の日本法人であるバイオジェン・ジャパンは、2017年7月3日、「スピンラザ髄注」(ヌシネルセンナトリウム)が、厚生労働省から承認されたと発表した。効能・効果は、乳児型脊髄性筋委縮症(SMA)。… 2017/07/04 精神・神経
アルツハイマー治療薬開発が進まない理由 理化学研究所神経蛋白制御研究チームシニア・チームリーダーの西道隆臣氏に聞く アルツハイマー型認知症は根治的治療の開発が待たれる疾患の一つ。世界各国で創薬研究が進んでいるが、第一相試験でストップしたり、予期せぬ副作用が生じて開発が中止される事例が後を絶たない。アルツハイマー型認知症治療薬の創薬が進まない理由について、理化学研究所神経蛋白制御研究チーム… 2017/06/23 精神・神経
心窩部の「うっとくる感じ」が意味するもの 研修医:さっき外来で診た32歳の男性について相談していいですか? もともと週に1回程度、腹痛と下痢を繰り返すことがあったらしいのですが、ここ1~2カ月前から週に3~4回、朝に腹痛と下痢が出るようになったそうです。… 2017/06/14 消化器
フマル酸ジメチル(テクフィデラ) 新しい作用機序を持つ経口多発性硬化症治療薬 2017年2月22日、多発性硬化症治療薬フマル酸ジメチル(商品名テクフィデラカプセル120mg、同カプセル240mg)が発売された。適応は「多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制」。1回120mgを1日2回から投与し、1週間後に1回240mgを1日2回に増量する。いずれの場合も朝・夕食後に投与する… 2017/03/24 医薬品
もう一度研修医をするとしても高知県を選びます 前回、精神障害者の方々が共同生活を行うグループホームを訪問したことを報告しました。そこでホームの利用者さんの1人がいわゆる作業所に通って大学の清掃作業(草刈りなど)を行っていると聞いたことから、今回、僕も同行させていただいて一緒に作業してきました。… 2017/03/22 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
特集◎抗てんかん薬Update《5》 てんかん治療薬の使い方はここに注意! 単剤使用が可能なイーケプラとラミクタール レベチラセタム(イーケプラ)は、ニューロンのシナプス小胞蛋白2A(SV2A)における神経伝達物質の放出を調節している。他の抗てんかん薬とは全く異なる作用機序を持ち、肝での薬物代謝酵素の誘導がなく蛋白結合率が低いため、相互作用が少ない。… 2017/02/20 コメディカル
特集◎抗てんかん薬Update《4》 薬剤抵抗性患者に期待される新機序薬 2016年はビムパットとフィコンパが発売に 16年に承認された抗てんかん薬とともに、現在よく処方されている抗てんかん薬の特徴と、服薬指導に際しての留意点をまとめてみよう。 2017/02/16 コメディカル
トレンド◎独自のアルゴリズムで治療効果予測や早期退院支援も センサーと人工知能で精神科疾患が診察できる! これまで、重症度や治療効果を測る明確な客観的指標が存在しなかった精神科医療を、デジタル技術が大きく変えようとしている。診察時の患者の表情やしぐさ、声を定量的に分析してうつ病の重症度を評価したり、電子カルテの記載内容から統合失調症患者の入院期間や再発リスクを予測したりする。そ… 2016/11/10 精神・神経
医師の初期研修、精神科を学ぶべき理由 最近、精神科を専門としない医師による精神科薬の不適切使用に時に出会う。まず、薬物療法を行うべきかどうかという判断で、安易に処方を始める非精神科医がいる。「うつ病は抗うつ薬で治る」「認知症は早期の薬物療法が必要である」など、医学というより製薬企業の宣伝と考えるべきかもしれない… 2016/10/28 精神・神経
特集◎集中治療はここまで変わった《1》 せん妄◆最小限の鎮静と早期離床で予防できる 人工呼吸器管理中も覚醒させる、速やかに経腸栄養を開始して早期離床を進める──。ここ数年、集中治療室(ICU)における患者の管理が様変わりしている。 2016/10/24 救急医療・集中治療
ゾピクロンとエチゾラムの投与日数制限は11月1日から 2016年10月14日から新たにゾピクロン(商品名アモバン他)とエチゾラム(デパス他)が第3種向精神薬に指定されることに伴い、厚生労働省は10月13日、保険医による向精神薬の投与期間の規定を改正する告示を出した。… 2016/10/13 医薬品
2016年9月22日~10月4日 エビリファイの一部規格に「易刺激性」の適応追加 トレシーバの注射時刻に関する記載変更 非定型抗精神病薬のエビリファイ(一般名アリピプラゾール)の効能効果に、「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」が追加されました。ただし、全ての規格に追加されておらず、エビリファイ錠1mg、3mg、6mg、12mg、同OD錠3mg、6mg、12mg、同散1%、内用液0.1%が今回の対象です。それに対し… 2016/10/08 医薬品
米国への持ち込みが禁止されている向精神薬は? ある日、処方箋を持って来局した60代の男性Aさんが、処方箋を差し出すなり愚痴り始めました。「ドクターに、『忙しいから英語で書いている暇がない』と言われた」と言うのです。 2016/09/26 コメディカル
最後に残るは生きる本能(後編) 寝たきりの人の命は軽いのか 佐々木さんは、よく発熱しました。蜂窩織炎、褥瘡、肺炎などです。総合病院での転院治療を何度も繰り返していました。しかし、僕が主治医になる2年前に、よくお見舞いに来ていた弟さんとの間で治療方針の合意があり、過剰な延命治療はしない、急変時の心肺蘇生はしない、転院治療もしない、となって… 2016/08/30 精神・神経
医師1887人に聞いた「失神患者の初期評価は?」 失神診察に病歴、心電図、身体所見は必須 失神患者の診療機会(経験)が一定以上ある医師に初期評価の項目を聞くと、最も多く挙がったのが病歴(91%)。… 2016/08/08 プライマリケア