NEJM誌から アキレス腱断裂への保存的治療と手術で12カ月後の転帰に差なし ノルウェーの急性アキレス腱断裂患者約500人のランダム化比較試験 ノルウェーOslo大学のStale B. Myhrvold氏らは、急性アキレス腱断裂患者に対して、直視下手術または最小侵襲手術による修復と保存的治療の12カ月後のアウトカムを調べるランダム化比較試験を行い、Achilles' tendon Total Rupture Scoreに有意差がなかったと報告した。なお、再断裂は保存的治療群… 2022/05/10 骨・関節・筋
変形性膝関節症の痛みに効く漢方(2) 変形性膝関節症によく見られる証と漢方処方 前回の症例1に引き続き、変形性膝関節症によく見られる証と漢方処方について、症例と共に解説します。 2022/05/06 東洋医学
変形性膝関節症の痛みに効く漢方(1) 変形性膝関節症の考え方と漢方処方 変形性膝関節症は、膝関節のクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減り、関節内に炎症が起きたり膝関節が変形したりする疾患です。漢方では、気・血・津液の流れを調え、病邪を除去し、痺証を治療することにより、変形性膝関節症の治療を進めます。… 2022/05/02 東洋医学
第18回 芍薬甘草湯 芍薬甘草湯を活用し尽くす!投与期間には要注意 今回は、これまで連載でも何度か登場してきた有名な漢方薬、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)について解説します。即効性のある漢方薬の筆頭で、知名度では葛根湯(かっこんとう)や五苓散(ごれいさん)とともにベスト3に入るのではないでしょうか。… 2022/04/25 東洋医学
その腱板断裂、ホントに交通事故の後遺症? 突然ですが、腱板断裂って難しいですよね。鏡視下腱板修復術(ARCR)、腱板疎部損傷、脂肪変性……。なんだ、そりゃ? 腱板断裂の理解を難しくしている原因は、肩関節の構成体が多岐にわたることにありそうです。SLAP(上方関節唇)、IGHL(下関節上腕靭帯)、HAGL(腋窩嚢の上腕骨付着部損傷)… 2022/04/21 骨・関節・筋
NEWS◎総合診療領域の特任指導医制度、2026年度以降は廃止の可能性も? サブスペ領域の追加認定、新たに3領域が内定! 日本専門医機構は2022年4月18日、定例の記者会見を実施。サブスペシャルティ領域の新たな機構認定について、「放射線カテーテル治療」「集中治療科」「脊椎脊髄外科」の3領域が機構理事会で承認されたことを明らかにした。既認定の23領域と合わせて、計26領域が機構認定サブスペシャルティ領域と… 2022/04/19 医師のキャリア
ジャムおじさんも上腕骨外側上顆炎になるの? ちょうど2年前、アニメ「アンパンマン」に登場するジャムおじさんの声優が代わりました。以前、演じていたのは増岡弘さん。直腸がんのため亡くなってしまったのです。増岡さんは、サザエさんに登場するマスオさんの声でおなじみでした。僕はマスオさんのモノマネをよくするのですが、「えぇ〜!?… 2022/04/14 骨・関節・筋
3月28日~4月3日の話題になった論文 感染初期のイベルメクチン投与はCOVID-19入院を減らさない 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 3月28日~4月3日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Effect of Early Treatment with Ivermectin among Patients with Covi… 2022/04/12 感染症
Lancet誌から 培養細胞で筋ジスの進行を抑制できる可能性 Cardiosphere由来細胞の静注を繰り返し12カ月後まで追跡した臨床試験 米国California大学Davis校のCraig M McDonald氏らは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者に、cardiosphere由来細胞(CDCs)を調整した治療薬候補のCAP-1002を静注して、上肢の機能と心機能への影響を調べる第2相臨床試験HOPE-2を行い、1年後の機能低下を遅らせていたと報告した。結果はL… 2022/04/07 骨・関節・筋
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《16》 バセドウ病患者の橈骨遠位端骨折、クリーゼのリスク承知で手術すべきか? <内科医>無加療バセドウ病患者における橈骨遠位端骨折の手術長文になります。非常勤先で紹介を受けた症例なのですが、どうするのが正解だったか悩んでおり、内分泌・整形外科など各科の視点から先生方のご教示をいただききたく共有させていただきます。【症例】特記既往なき40代男性。バイク事故… 2022/04/01 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
シリーズ◎2022診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は点数上乗せ、痛風の関節液検査、ECMOの評価新設 下肢潰瘍の創傷処置、自発覚醒トライアル、排尿障害に対するインプラントも保険適用 3月に2022年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2022/03/31 外科
骨挫傷は交通事故診療では禁忌ワード! 普段から何気なく使っている骨挫傷。ありふれた傷病名ですが、交通事故診療で禁忌ワードとなるのはご存じでしょうか? 禁忌なんて大げさだと思われるかもしれません。しかし後遺障害診断書に骨挫傷という傷病名をつけようものなら、患者さんが泣いてしまいます! 自賠責保険では、「骨挫傷は後… 2022/03/22 骨・関節・筋
〔第22回〕帝人ナカシマメディカル株式会社 「最適創造」の思想が支えるカスタムメイドの人工関節 現在、年間約26万人が人工関節の手術をしているという。帝人ナカシマメディカルは、手、指、足分野を中心に、日本人の体格や生活様式に適した人工関節を、国内で一貫して製造しているメーカーだ。得意とする金属の3次元曲面加工技術に加え、一人ひとりに適応する人工関節や矯正プレートを個々に作る… 2022/03/18 骨・関節・筋 医師・医学生限定コンテンツ
抜釘のタイミングで圧迫骨折の後遺障害の等級が変わる? 脊椎の圧迫骨折で使用したインストゥルメンテーションを抜釘すると患者さんに恨まれる――。 にわかには信じがたいことが発生するのが交通事故のコワイところです。なぜ、交通事故後のインストゥルメンテーションの抜釘が患者さんに不利益をもたらすのでしょうか? その原因は自賠責認定基準に… 2022/03/08 骨・関節・筋
リポート◎「急性腰痛には漢方薬を使う」と言う先達に学ぶ ぎっくり腰の漢方、その患者にぴったりなのは? 日本人の愁訴で最も多いといわれる腰痛。原因を特定できないものが大半で、疼痛管理による保存的療法が基本となるが、漢方薬が著効することも多いという──。急性腰痛に対する漢方薬処方のポイントを紹介する。 「腰椎捻挫、いわゆるぎっくり腰は漢方薬だけの方が早く改善する。痛くて動けず… 2022/02/24 骨・関節・筋
半月板損傷と交通事故の不都合な真実 半月損傷(半月板損傷)はスポーツ外傷というイメージですが、交通事故でもよく見かける傷病名です。しかし受傷機転はなぜか追突が多い……。バイク事故ならともかく、追突で半月損傷? 少し違和感を覚える整形外科医が多いのではないでしょうか。 一方、患者さんにとっては紛れもなく事故の後… 2022/02/10 骨・関節・筋
BMJ誌から デキサメタゾンが関節置換手術後の疼痛を軽減 術前と術後の2回投与で鎮痛用オピオイド使用量が有意に減少 デンマークNaestved, Slagelse and Ringsted HospitalsのKasper Smidt Gasbjerg氏らは、人工膝関節全置換術を受ける患者の治療にデキサメタゾン静注を追加すると、より優れた疼痛軽減効果が得られるかを調べる臨床試験を行い、デキサメタゾンを2回投与すると、プラセボ群よりモルヒネ使用量を減ら… 2022/02/01 骨・関節・筋
デ・エスカレーション後、炎症反応が亢進したら こんにちは、聖隷浜松病院薬剤部で整形外科病棟を担当している古橋です。今回は、化膿性脊椎炎と術後創部感染を発症した事例への対応について、症例※を通して紹介していきたいと思います。 2022/01/31 感染症
中心性脊髄損傷というアヤシイ傷病名 交通事故診療でアヤシイ外傷の一つが中心性脊髄損傷です。「中心性脊髄損傷をアヤシイ傷病名とは何事か!」と、各方面からお叱りを受けそうですね。もちろん中心性脊髄損傷は整形外科学用語集にも収録されている正式な傷病名です。 にもかかわらず“アヤシイ”傷病名と言うのにはワケがあります… 2022/01/13 骨・関節・筋
X線写真の骨折を見逃さないAIがあなたの隣に? 今回は、単純X線写真から骨折を診断する際に人工知能(AI)を活用することで骨折の見逃しを減らすことができるという研究論文を紹介します。 2022/01/12 骨・関節・筋 医師・医学生限定コンテンツ
ひどい骨折後に後遺障害が認定されなかった意外なワケ 今日も某県の法律事務所から交通事故被害者さんの相談がありました。なんでもバイク乗車中に左折しようとした自動車に巻き込まれてしまったそうです。「左折時には巻き込みに注意!」ということは、安全運転のキホンとして教習所で習ったはずなのになぁ――。そんなことを思いながら、今回の患者… 2021/12/23 骨・関節・筋
教えて! 変形性膝関節症の手術法と選択基準 整形外科で働く新人看護師です。4月から看護師として働き始めて、少しずつ受け持ち患者さんをつけてもらっています。それで気付いたことがあります。病名は同じ変形性膝関節症でも、行う手術が人工膝関節全置換術(TKA)だったり、関節鏡下で短時間で済む手術だったり、はたまた骨切り術だったりと… 2021/12/20 骨・関節・筋
学会トピック◎第2回日本フットケア・足病医学会年次学術集会 足病重症化予防ガイドライン、来春に発刊予定 動静脈疾患から透析、膠原病による足病変まで横断的に扱う 第2回日本フットケア・足病医学会年次学術集会(12月10~11日、パシフィコ横浜とウェブのハイブリッド開催)で、同学会が現在作成中の「重症化予防のための足病診療ガイドライン」に関するシンポジウムが開催された。同ガイドラインは学会員向けのパブリックコメント募集と外部査読委員による査読… 2021/12/15 循環器
NEWS◎フレイル、心・腎障害、ALSへの応用も視野 ミトコンドリア機能改善薬の第1相試験始まる ミトコンドリア内膜の蛋白質に作用してATP産生を促すことでミトコンドリアの機能を改善する作用を持つ低分子化合物MA-5の第1相臨床試験が始まる。まずはリー脳症、MELAS、レーバー病などの病型が知られ難病指定を受けているミトコンドリア病の適応を目指すが、将来的にはフレイルや糖尿病、狭心症… 2021/12/08 循環器
2021年12月3日号 ロボット手術の普及で人工膝関節置換術の位置付けが変わる 変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術では、3社の手術支援ロボットが上市され、普及が進んでいる。わずか2年あまりで、ロボット支援手術は特別な治療選択肢ではなくなってきた。膝関節治療における人工膝関節置換術の位置付けはどのように変わるのだろうか。… 2021/12/04 骨・関節・筋
動画解説◎整形外科用手術支援ロボットが可能にする高難度な人工膝関節置換術 【手術動画】両十字靱帯を温存し周囲の骨を削るロボット手術 変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術では現在、3社の手術支援ロボットが上市されている。このうち、英国スミス・アンド・ネフューが開発した「NAVIO」およびその後継機種「CORI」を用いると、従来の手術では難度が高くほとんど行われてこなかった、前十字靭帯および後十字靭帯の両方(両十字… 2021/12/03 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
トレンド◎人工膝関節置換術でロボット支援手術が普及期に【後編】 3社それぞれの膝関節手術ロボット、特徴は? 人工膝関節置換術をサポートする手術支援ロボットは、2019年以降3社の製品が立て続けに上市された。精緻な骨削りとインプラント設置をサポートするという点は共通しているが、各製品が独自色を打ち出している部分も多く、術者や医療機関のニーズに応じて選択されているようだ。3社の製品の特徴を… 2021/12/02 骨・関節・筋
トレンド◎人工膝関節置換術でロボット支援手術が普及期に【前編】 わずか2年で普及した膝関節ロボット手術の実力 変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術では、3社の手術支援ロボットが上市され、普及が進んでいる。ロボット支援手術が特別な治療選択肢ではなくなりつつある中で、膝関節治療における人工関節置換術の位置付けはどのように変わるのだろうか。… 2021/12/01 外科
The Bone & Joint Journal誌から ロボット支援下人工膝関節単顆置換術の早期アウトカムは? 変形性膝関節症に対する人工膝関節単顆置換術(UKA)の中でも、2個の単顆型人工膝関節を埋め込む術式(bi-UKA)を、手術支援ロボットを用いて行う場合の術後1年目までのアウトカムについて、従来の非ロボット支援下人工膝関節全置換術(TKA、膝関節全体を人工関節に置換する術式)と比較した研究… 2021/11/24 外科
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 抗菌薬投与でも発熱・CRP上昇を繰り返す高齢男性で確認すべきは? 70歳代男性。繰り返す「不明炎症」 他院内科から、原因精査目的で国際医療福祉大学成田病院総合診療科に転院依頼があった。 大平 情報量は少ないですが、鑑別疾患を考えてみましょう。 2021/08/13 プライマリケア 医師限定コンテンツ
BMJ誌から 足関節骨折のギプス固定と着脱可能ブレースに差はない 英国の骨折患者を対象にしたRCTで16週後の機能評価スコアに有意差なし 英国Warwick大学のRebecca Kearney氏らは、成人の足関節骨折患者をギプス固定または着脱可能ブレースに割り付けて16週後のアウトカムを検討するランダム化比較試験を行い、両群のOlerud Molander ankle scoreなどの成績に有意差はなかったと報告した。結果は2021年7月6日のBMJ誌電子版に掲載され… 2021/07/30 骨・関節・筋
テニス外傷とエレクトーン外傷 オリンピックが始まりました。開会式の選手入場でドラゴンクエストの「ロトのテーマ」が流れたとき、かなり驚きました。同時に、国としてゲーム音楽を文化として認めたのかと、嬉しくなりました。僕はチェロもやるので、オーケストラでクラシック音楽を演奏する機会も多いのですが、ゲーム音楽の… 2021/07/29 救急医療・集中治療
JAMA Neurology誌から COVID-19死亡患者の多くは骨格筋に炎症あり 解剖で得られた骨格筋と心臓と肺の標本を、他の原因で死亡した患者と比較 ドイツCharite Berlin医科大学のTom Aschman氏らは、COVID-19で死亡した患者の骨格筋と心筋の炎症を評価するために、他の疾患で死亡した患者と解剖結果を比較するケースコントロール研究を行い、重症COVID-19で死亡した患者の多くに、軽症から重症までの筋炎が起こっていたが、ウイルスが筋細胞そ… 2021/07/07 感染症
学会トピック◎第57回日本肝臓学会総会 肝疾患由来のサルコペニア診断、指輪っか法はCTと同等の精度 肝疾患が引き起こすサルコペニアは、特殊な機器がなくても簡便に評価可能になりそうだ──。6月17日から18日にかけて札幌市で開催された第57回日本肝臓学会総会で、兵庫医科大学消化器内科の楊和典氏は、パネルディスカッション「肝疾患におけるサルコペニアの診断と治療」で、指輪っか法による肝… 2021/06/22 消化器
NSAIDs含有塗布薬◇第2回調査 塗り薬もロキソニン、さらにシェア拡大 2位はインドメタシン、3位はジクロフェナクナトリウム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、NSAIDs含有塗布薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、57.4%の医師がロキソプロフェンナトリウム水和物(商品名:ロキソニン他)と回答した。 第2位のインドメタシン(イドメシン、インテバン他)は19.0%、第3位のジクロフェナクナトリウム… 2021/06/12 骨・関節・筋
NSAIDs含有貼付薬◇第2回調査 貼付薬でもロキソニンは安定した人気 2位はモーラス、3位はインドメタシン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、NSAIDs含有貼付薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、48.4%の医師がロキソプロフェンナトリウム水和物(商品名:ロキソニン他)と回答した。 第2位のケトプロフェン(ミルタックス、モーラス他)は28.4%、第3位のインドメタシン(イドメシ… 2021/06/05 骨・関節・筋
【新薬】ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム(ジョイクル) 変形性関節症にヒアルロン酸・ジクロフェナク共有結合化合物製剤が登場 2021年3月23日、関節機能改善薬ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム(商品名ジョイクル関節注30mg)の製造販売が承認された。適応は「変形性関節症(膝関節、股関節)」であり、用法用量は「通常、成人1回30mgを4週間ごとに関節腔内に投与」となっている。 変形性関節症(OA)は、関節軟… 2021/05/14 医薬品
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.19) 6回受診してやっと化膿性脊椎炎の可能性が想起 今回のセッティングは、中規模病院の救急部でのことです。初期研修医または後期研修医1名、上級医1名の2名体制で救急部当直を行っています。そんな中、昨夜一度帰宅した高齢の腰痛患者が再び救急外来に救急搬送されてきました。… 2021/04/20 骨・関節・筋
皮膚科Q&Aシリーズ《23》 紅斑・関節炎で歩行困難な63歳、何を疑う? <総合診療医>63歳男性、有痛性紅斑+発熱+関節炎の鑑別について 質問させていただきたいのは以下の3点です。(1)皮疹は結節性紅斑の可能性が高いでしょうか?(2)皮膚生検は紡錘切除をしようと思いますが、ホルマリン以外に凍結保存分も提出すべきでしょうか? つまり、鑑別する上で蛍光抗体… 2021/04/14 皮膚科 医師限定コンテンツ
BMJ誌から 前十字靱帯断裂は早期に手術するべきか? リハビリ後に必要なら再建術を適用すると2年後の差は小さい オランダErasmus大学医療センターのMax Reijman氏らは、急性の前十字靱帯(ACL)断裂が起こった患者を対象に、早期に再建手術を行う場合と、3カ月間のリハビリ後に希望者に再建手術を行う場合の、24カ月後のアウトカム(症状、膝の機能、スポーツ参加能力)を比較するオープンラベルのランダム化… 2021/04/07 骨・関節・筋
中枢系筋弛緩薬◇第2回調査 ミオナールが首位維持、副作用の少なさが評価 2位はテルネリン、3位はバクロフェン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、中枢系筋弛緩薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、61.5%の医師がエペリゾン塩酸塩(商品名:ミオナール他)と回答した。 第2位のチザニジン塩酸塩(テルネリン他)は23.4%、第3位のバクロフェン(ギャバロン錠、リオレサール錠)は5.5%… 2021/03/06 骨・関節・筋
国際医療福祉大学成田病院外傷カンファレンス 外傷患者で要注意な○○症候群はこう評価する 井桁 外傷患者に関して情報をやり取りする際はMISTを用います。Mechanism(受傷機転)、Injury(損傷部位)、vital Sign(バイタルサイン)、Treatment(行った処置)の4つです。MISTについて情報提供をお願いします。渋谷 救急隊からの情報によると、受傷機転は、脚立から転落した際、左脚を挟ま… 2021/02/19 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《25》 上腕骨骨折後に可動域が制限…いずれ回復する? <総合診療医>いつもお世話になっております。海外の病院に勤務しており、そこに来院した5歳女児、転倒による上腕骨骨折の症例です。最初の2枚が受傷時のX線写真です。関節部位だったため、自分で処置せず近隣の病院の整形外科に紹介し、ギプス固定をしました。次の2枚が1カ月半後のギプス除去時に… 2021/01/18 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《24》 9カ月男児のO脚、どのような介入が必要? <総合診療医>9カ月男児のO脚について お世話になっております。9カ月健診に来た男児について教えてください。海外の病院に勤務しております。足の内側をそろえると、大人の指が3本以上入るO脚です。装具などによる矯正が必要だと考えていますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による渡航… 2021/01/15 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に併用する免疫抑制薬は? Respirology誌から 多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患(PM/DM-ILD)は、なかなか複雑な疾患で、膠原病科と呼吸器科で併診している病院が多いと思います。この疾患について、日本から興味深い研究結果が発表されました。今回、紹介するのはRespirology誌に掲載された、「多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に対す… 2021/01/12 呼吸器
整形外科Q&Aシリーズ《22》 週末に大腿骨頸部を骨折、受診は週明けでよい? <精神科医>大腿骨頸部(転子部)骨折疑い患者さんの受診タイミングについて 精神科の認知症病棟に勤務しております。入院患者さんは、寝たきりの方も多く、歩ける方でも重度認知症です。大腿骨頸部(転子部)骨折が疑われた場合、本来であれば緊急受診が望ましいとは思います。ただ簡単に受診し… 2021/01/11 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《21》 左足にもしびれが出現、脊柱管狭窄症…なのか? <精神科医>両下肢のしびれについて お疲れさまです。いつも大変お世話になっております。両足のしびれ症状について、先生方のご意見を伺えないでしょうか。【基本情報】70代女性、訪問診療の患者さん【経過】右下肢の痛み、しびれが主訴で、約1カ月前に大学病院の心臓血管外科を受診し下肢エコー… 2021/01/08 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
足関節捻挫(1) 足関節捻挫の触診、きちんとできていますか? みなさん、はじめまして。亀田メディカルセンタースポーツ医学科の大内洋と申します。このたび「プライマリ・ケア医のためのスポーツ整形」という連載を始めることになりました。 2020/12/15 プライマリケア
アレルギー・免疫Q&Aシリーズ《12》 ソーセージ様指に見えるが抗核抗体は陰性、何を疑う? <内科医>抗核抗体陰性、ソーセージ様指について 定期外勤先の内科外来で診ている方についてご相談させてください。80歳代男性、CKD(G3bA2)と甲状腺摘出後の機能低下症でフォロー中の方です。「最近、指が腫れて握りにくい」「右手の指が外に向いてきたようだ」という訴えがあり、写真のような… 2020/12/07 アレルギー・免疫 医師限定コンテンツ
メジャーだけど対応が意外と難しい…骨折を疑ったら? 学習目標・骨折の評価に必要な問診項目と診察の注意点を知る・骨折が否定できない場合の救急外来での対応を知る 救急外来を受診する患者の10~20%が整形外科的疾患であるとされています。救急医療に携わる上で、整形外科医でなくとも骨折を疑う患者に出会うことは多いでしょう。しかし、単純X線検… 2020/12/01 骨・関節・筋 医師・医学生限定コンテンツ
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.12) 炎症反応陰性のリウマチ性多発筋痛症とみたが… まれな疾患を何度も経験している医師は少ない あなたは、まれな疾患が目の前に現れた時にきちんと認識できているでしょうか? 今回は、誤った診断のもとで不要な治療介入をした後に診断がついた症例です。まれな疾患を診断するのは容易ではないですが、どのようにアプローチをしていくのがよいのかも含めて、診断エラーの観点から振り返ってみ… 2020/11/06 骨・関節・筋
トレンド○世界で初めての神経保護・再生促進シート 手根管症候群は神経にシートを巻き付け再生促進 企業は商業生産体制も構築済み 手根管症候群による正中神経の障害に対する新たな治療の開発が進んでいる。薬剤を含有する、生分解性を持ったナノファイバーシートを末梢神経に直接巻き付けて神経の再生を促す治療で、実験動物を使った検討で有効性を確認。今年中に臨床試験を開始する。既にシートの製造に関わる企業は商業生産… 2020/10/24 骨・関節・筋
【新薬】インコボツリヌストキシンA(ゼオマイン) 効果が減弱しにくいA型ボツリヌス毒素製剤 2020年6月29日、A型ボツリヌス毒素製剤インコボツリヌストキシンA(商品名ゼオマイン筋注用50単位、同筋注用100単位、同筋注用200単位)の製造販売が承認された。適応は「上肢痙縮」、用法用量は「成人に複数の緊張筋に合計400単位を分割して筋注。1回当たりの最大投与量は400単位であるが、対象… 2020/10/16 骨・関節・筋
トレンド◎誰でも簡単にできる運動療法 肝リハ、体重減少を伴わなくても脂肪肝改善 現状では、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対して承認された薬剤はなく、食事・運動療法による生活習慣の改善が主な治療となる。特に運動療法は、NAFLD/NASHとサルコペニアとの関連が明… 2020/10/06 消化器
トレンド◎注目すべき肝筋連関 糖尿病合併NAFLDを診たらサルコペニアを疑え 骨格筋は運動器として機能するだけではなく主要な代謝器官でもあり、代謝の中心となる肝臓との関連、いわば肝筋連関が注目されている。中でも、肥満を伴うことが多い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatiti… 2020/10/02 消化器
「食欲もなく活気もない」に隠れているあの病気 残暑が厳しい折ですが、皆様、夏バテはしていませんでしょうか(おかげ様で筆者の食欲は、衰えることを知りません)。この季節になると思い出す患者さんを、紹介させてください。 2020/09/23 骨・関節・筋
リポート◎皮膚接合用テープはここまで進化した ファスナーのように創部を固定する「Zip」 切開創の閉鎖では、糸による縫合に加え、テープやステープラーによる固定が実用化している。既存のテープとは見た目も、機能も大きく異なる皮膚接合用テープが臨床の場で活用されつつある。「サージカルスキンクロージャーZip」は、その名の通り、ファスナーのように、皮膚をしっかり固定する。創… 2020/09/10 骨・関節・筋
Ann Intern Med誌から カナキヌマブは変形性関節症の予後を改善 CANTOS試験の探索的分析で股関節や膝関節の全置換術発生率を比較 スイスNovartis Institutes for Biomedical ResearchのMatthias Schieker氏らは、インターロイキン-1β(IL-1β)を阻害する抗体薬のカナキヌマブを用いて、心筋梗塞経験者の心血管イベント再発予防効果を調べたランダム化比較試験CANTOSに参加した人々のデータを探索的に分析し、カナキヌマブが… 2020/08/25 骨・関節・筋
ふくらはぎの痛み・こむら返りに効く漢方(2) ふくらはぎの痛み・こむら返りによくみられる証と漢方処方 前回の症例1に引き続き、ふくらはぎの痛み・こむら返りによくみられる証と漢方処方について解説します。 2020/08/20 東洋医学
NEWS◎シルクエラスチンを使った変形性膝関節症の治療/予防法 半月板損傷を1回の治療で根治目指す 近年、関節軟骨の損傷に対して再生医療が広がり、自家細胞を使った培養軟骨が再生医療製品として承認されているほか、多くの臨床研究や試験が取り組まれている。一方、半月板損傷に対する治療はこれまで、およそ8割のケースで切除術が選択されており、半月板を欠いた膝関節は膝軟骨が次第に損傷し… 2020/08/20 骨・関節・筋
ふくらはぎの痛み・こむら返りに効く漢方(1) ふくらはぎの痛み・こむら返りの考え方と漢方処方 ふくらはぎの痛みやこむら返りは、筋肉疲労だけでなく、血行不良や冷え、脱水状態などが関係しています。漢方では、血や津液の流れ、量をととのえることにより、慢性的に繰り返すこむら返りやふくらはぎの痛みの治療をすすめます。… 2020/08/19 東洋医学
【新薬】ビルトラルセン(ビルテプソ) 筋ジストロフィーを治療する初の核酸医薬 2020年5月20日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬ビルトラルセン(商品名ビルテプソ点滴静注250mg)が薬価収載と同時に発売された。本薬は3月25日製造販売が承認されていた。適応は「エクソン53スキッピングにより治療可能なジストロフィン遺伝子の欠失が確認されているデュシェンヌ型筋ジス… 2020/05/29 骨・関節・筋
整形外科Q&Aシリーズ《20》 大腿骨の骨幹部骨折に対する牽引は直達が必要? <小児科医>#緊急 大腿骨骨幹部骨折 お疲れ様です、大腿部骨幹部骨折の方で、牽引の有無についてのご相談です。自宅内で転倒、右大腿骨の骨幹部骨折を認めました。上方に転位が激しくおそらく牽引は必要なのかと思うのですがスピードトラックのような介達牽引がいいのか、Kワイヤーを入れての直… 2020/05/29 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《19》 「筋膜リリース」はトンデモかホンモノか <内分泌内科医>トリガーポイントや筋膜リリースといったものは、どれくらい使われているのでしょうか? 筋膜リリースとは、痛みの原因として筋膜の癒着があるため、そこに生食などを注射して痛みが軽減する、というものです。はじめはトンデモ医学かと思っていたのですが、最近は目にする頻度も… 2020/05/27 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《18》 どうする?ヘバーデン結節の疼痛緩和 <麻酔科医>中年女性のへバーデン結節です。現在アセトアミノフェン2400mgで疼痛コントロール不良だとのことです。関節内注射はハードル低く施行されますか?普段の治療をお教え頂けますと幸いです。 2020/05/25 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《17》 膝関節痛のDM患者、脚のX線画像をどう読む? <内分泌内科医>前脛骨部が骨融解?のような所見なのですが、どう鑑別を進めていけばいいでしょうか。海綿骨もなんか変な感じがしますが、よく分かりません。65歳男性既往は糖尿病で2年間治療自己中断。1カ月前からの歩行困難、1週間前から体動困難で入院。血糖コントロールしつつ、合併症精査して… 2020/05/22 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《16》 36歳男性に偶然見つかった基節骨腫瘤の鑑別は <整形外科医>偶然見つかった示指基節骨の腫瘤の鑑別 36歳男性でガラスによる挫創で受診した際に撮影したXpで偶然発見されたものです。5年前に軽度の外傷で骨折したことがあるとのことですが、詳細不明でした。内軟骨腫が鑑別かなと思ったのですが、他に何が考えられるでしょうか?… 2020/05/20 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《15》 どうマネージメントする?腓腹筋の肉離れ <内科医>筋挫傷マネージメントについて教えて下さい。いわゆる肉離れです。症例は30歳男性、久しぶりにテニスをした際開始5分で右膝の裏内側寄りに線状に痛みが走り受傷。歩行可能、階段歩行時に同部位の違和感ある程度。圧痛ほぼなし。症状から腓腹筋内側頭の肉離れと考えRICE数日して安静経過観… 2020/05/18 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《14》 「主訴:坐骨神経痛」に内科でどこまで介入? <総合診療医>坐骨神経痛を主訴で来られた患者さまに対して一般内科ですと、どこまで介入すればよいかの整形の先生方からのご意見を伺いたいです。腰痛のレッドフラッグ+膀胱直腸障害の問診、SLR、FNSテストを行い、坐骨神経痛が疑わしければその時点で痛み止めを出してフォローで良いのか、その… 2020/05/15 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《13》 スポーツ少年の骨端症、安静が保てない場合の対処法は? <泌尿器科医>整形外科の外来フォローに関する質問です。osgood-schlatter病(12歳男児)と踵骨骨端症(11歳男児)で外来フォローしている患者さんがいるのですが、症状改善まで安静とはしているものの学校やクラブチーム内の環境、大切な試合を控えているなどなかなか安静が保てない状況です。こ… 2020/05/14 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《12》 膝痛の高齢者を整形外科に紹介する「お作法」 <内科医>高齢者の膝痛に関しての質問です。内科外来を受診された高齢者の膝痛に関して、整形外科の先生にコンサルする際に、内科医として事前に押さえておくべき所見や依頼の仕方などありましたらご教示下さい。… 2020/05/13 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《11》 腰痛で緊急入院!非典型的なMRI像をどう読む? <内科医>腰痛の方ですが、ご相談させて下さい。【症例】元々ADL自立な91歳男性 【現病歴】4月7日より、転倒のエピソード等ないが腰痛のため体動困難となった。4月10日当院入院。入院後、セレコックスとトラムセット内服で、歩行器で歩行くらいまでは改善しています。MRI画像が非典型的なのですが… 2020/05/12 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
顎関節症に効く漢方(1) 顎関節症の考え方と漢方処方 顎関節症は、顎(あご)の関節やその周囲に不具合が生じ、顎が動かしにくい、顎関節が痛むなどの不快な症状が表れる病気です。漢方では、主に五臓の肝と心の機能を調えることにより、顎関節症の治療を進めます。… 2020/04/08 東洋医学
シリーズ◎2020診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は適応拡大、椎間板内酵素注入療法、斜視注射などの評価新設 ドリップ・シップ・リトリーブ、円形脱毛症の光線療法、人工内耳に関しても見直し 3月に2020年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2020/03/25 外科
JAMA Neurology誌から 重症筋無力症の新薬候補にzilucoplan フェーズ2試験結果が良好でフェーズ3試験へ 米国North Carolina大学 Chapel Hill校のJames F. Howard Jr氏らは、ニコチン性アセチルコリン受容体(AChR)に対する自己抗体(AChR-Ab)を持つ全身型重症筋無力症(gMG)患者に対して、補体C5を阻害するペプチド製剤zilucoplanまたはプラセボを皮下投与するフェーズ2試験を行い、良好な成績が得… 2020/03/13 精神・神経
JAMA誌から 骨折手術の感染予防に陰圧閉鎖療法は有用か? 英国の下肢骨折患者のRCTで深部手術部位感染症に有意差なし 英国Oxford大学のMatthew L. Costa氏らは、外傷による下肢骨折の手術を受ける患者に陰圧閉鎖療法を適用すれば深部手術部位感染症を減らせるかどうかを調べるため、標準的なドレッシング材を適用した場合を対照にしたランダム化比較試験を行い、アウトカムに差はなかったと報告した。結果はJAMA誌2… 2020/03/11 骨・関節・筋
骨以外でも役立つ整形外科エコー 今回のテーマは骨以外でも役立つ整形外科エコーです。似たような主訴で来院された2人の患者さんに対してエコーを活用しながら診断に迫ります。こちらを読んで、肋骨骨折のエコーをマスターしたあなた、次なるステップアップを目指して一緒に勉強しましょう!… 2020/01/08 骨・関節・筋 医師・医学生限定コンテンツ
【インタビュー】 症例レジストリーシステムとロコモのエビデンス作り 慶応義塾大学医学部整形外科学教授 松本 守雄 氏 2019年5月に日本整形外科学会(以下、日整会)理事長に就任した松本氏は、症例レジストリーシステムを早期に稼働させ、エビデンスの構築に積極的に取り組んでいきたいと意気込む。早急に取り組むべき課題と推進していきたい活動について、詳しく語っていただいた。… 2019/12/27 骨・関節・筋
【特集】 つないで続ける骨粗鬆症治療 骨粗鬆症自体には自覚症状がないため、骨折を機に初めて骨粗鬆症に気付くことも多い。再骨折リスクが高いにもかかわらず、骨折患者の骨粗鬆症治療率は低いことから、他診療科や多職種と連携して治療を続けようとする試みが盛んになってきた。… 2019/12/27 骨・関節・筋
学会TOPICS WIDE 長引く腰痛は多発性骨髄腫の可能性 早期診断のために積極的な血液検査を 血液腫瘍の1つである多発性骨髄腫は、様々な骨病変を生じることから整形外科を受診する患者が少なくない。岩手医科大学整形外科助教の多田広志氏は、多発性骨髄腫の初診科と確定診断に至ったかどうかを調査したところ、整形外科開業医で約6割の診断遅延が生じていたことを第27回日本腰痛学会で明… 2019/12/27 癌
【レポート】 痛み治療の最適解を探る 通常の薬物治療では期待通りの成果が得られなかった慢性疼痛に対し、視点を変えて治療の糸口を探る動きが活発になってきた。他 の疾患との関連性を中心に、最近の動向をリポートする。 2019/12/27 骨・関節・筋
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 ロコモを診る 日本整形外科学会は2013年に、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)啓発活動の1つとして、運動機能を評価する「ロコモ度テスト」を発表した。このほど、フレイルにより近いロコモ度3の策定を予定している。改めてロコモの臨床判断値について解説する。… 2019/12/27 骨・関節・筋
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 フレイルを診る フレイルは、加齢に伴い、徐々に生理的予備能が低下してストレスに対する回復力が低下した状態を表す“frailty”の日本語訳として、日本老年医学会が提唱した用語である。身体的側面だけではなく精神・心理的側面、社会的側面を有するのが特徴である。… 2019/12/27 老年医学・介護
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 サルコペニアを診る サルコペニアは加齢に伴って増加する疾患の1つである。ただし、それ以外の要因により発症する可能性があることを念頭に置いておくべきである。サルコペニアの定義は筋力および/または身体機能の低下であり、臨床症状を見極め、適切な介入を行う必要がある。… 2019/12/27 老年医学・介護
【新薬】ブロスマブ(クリースビータ) FGF23と結合して低リン血症性くる病・骨軟化症を治療する抗体医薬 2019年12月6日、低リン血症性くる病・骨軟化症治療薬ブロスマブ(商品名クリースビータ皮下注10mg、同皮下注20mg、同皮下注30mg)が発売された。本薬は、9月20日に製造販売が承認され、11月19日に薬価収載された。適応は「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」、用法用量は「〈腫瘍性骨軟化症… 2019/12/20 骨・関節・筋
Lancet誌から 変形性手関節症にプレドニゾロン治療を試す 炎症が強くなった時に短期治療で症状を軽減する使い方 オランダLeiden大学医療センターのFeline P B Kroon氏らは、変形性手関節症で指節間関節に疼痛と炎症を起こした患者を対象に、経口プレドニゾロン10mgを6週間投与するランダム化比較試験を行い、プラセボ群に比べ実薬群では疼痛軽減と機能改善が見られたと報告した。結果をLancet誌電子版に2019年… 2019/11/27 骨・関節・筋
トレンド◎「日本発の核酸医薬」第1号が来年にも承認か 筋ジストロフィー治療に新風、核酸医薬の実力 9月26日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療薬、ビルトラルセンの製造販売承認申請が行われた。承認されれば、治療法がない難治性疾患であるDMDの予後改善が期待される。新薬がなかなか登場しなかったDMDに対し、ビルトラルセンが申請までこぎ着けたのは、オリゴヌクレオチドを用いた… 2019/11/19 骨・関節・筋
コンパートメント症候群って検査でも起こるの? 先日、橈骨動脈アプローチで血管造影を実施した患者さんが、検査から2時間経過した時に、穿刺部周囲の疼痛と腫脹を訴えてきました。確かに軽度の腫脹はありましたが、検査後の一時的な変化と判断しました。でも、先輩に相談すると「コンパートメントかもしれない」と言われ、主治医に報告することに… 2019/11/04 救急医療・集中治療
日経ヘルスケア 新製品紹介 ぷるそら 宇宙飛行士向けプログラムを応用したリハビリ機器 手すりなどに機器を固定し、グリップを握って引っ張ることで筋力やバランス能力の回復を促すコンパクトなリハビリ機器。開発したのは国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の運用支援などを行う有人宇宙システム(株)(JAMSS)で、宇宙滞在中の宇宙飛行士に生じる筋力やバランス能力の低下… 2019/09/18 骨・関節・筋
トレンド◎人工股関節・膝関節全置換術を支援するMakoシステム ロボット支援手術、整形外科領域でも本格化 術前計画範囲外へのアームの動きを制限 人工股関節および膝関節の全置換術を支援する手術支援ロボット「Makoシステム」(以下、Mako、発売元は日本ストライカー株式会社)が承認され、このMakoシステムを使った人工股関節および人工膝関節の全置換手術が、相次いで保険適応された。整形外科領域におけるロボット支援手術が保険適用となっ… 2019/09/05 骨・関節・筋
Lancet誌から 変形性膝関節症の手術は部分置換術にすべき? 英国のRCTで術後5年のアウトカムは全置換術に劣らず費用は安い 英国Oxford大学のDavid J Beard氏らは、内側型変形性膝関節症患者に対する人工膝関節全置換術(TKR)と部分置換術(PKR)の臨床的な有効性と費用対効果を比較するために、ランダム化比較試験TOPKATを英国の27施設で実施した。5年後まで追跡した結果、どちらの術式も有効で、臨床アウトカムや再手… 2019/08/08 骨・関節・筋
中枢系筋弛緩薬◇第1回調査 ミオナールに軍配、2位のテルネリンに大差 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、中枢系筋弛緩薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、63.1%の医師がエペリゾン塩酸塩(商品名:ミオナール他)と回答した。 第2位のチザニジン塩酸塩(テルネリン他)は25.9%、第3位のバクロフェン(ギャバロン錠、リオレサール錠)は3.9%… 2019/07/06 骨・関節・筋
整形外科Q&Aシリーズ《10》 関節液のグラム染色、どう読んだらいい? <総合診療医A>89歳女性、発熱で入院中の方です。右膝関節液のグラム染色についてご教示ください。尿路感染(腎盂腎炎)をfocusと考え、現在TAZ/PIPC+VCMで加療中です。発熱、尿グラム染色は改善傾向なのですが、炎症所見の改善にとぼしいです。入院時より右肘、右膝痛もあります。局所の感染兆候… 2019/05/31 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《9》 大腿腫瘤感染が再燃? 抗菌薬は何を使う? <整形外科医A>いつもお世話になっております。30代男性の大腿腫瘤感染の治療についてご意見をお願いします。3カ月前に祭りで山車と壁の間に右大腿を挟まれました。骨折はなく血腫として経過観察していましたが、3日前から腫れが増大して熱発も出現し、腫瘤部の増大で歩きにくいため外来受診しまし… 2019/05/30 感染症 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《8》 下肢に突然、血腫が出現。経過観察でOK? <訪問診療医>90代、訪問診療でフォローしている患者様です。突然、写真のように腫れたそうです。発見して30分ほどで往診しましたが、その後1時間程度見ても増大なく、エコーでも内部血流はない様子でした。経過観察で自然吸収を待とうと思いますがよろしいでしょうか?… 2019/05/27 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《7》 小指の基節骨近位端を骨折。固定だけでよい? <総合診療医>バレーボールで突き指して生じた右第五指基節骨近位端骨折です。治療は固定だけで良いでしょうか? またこの方の基節骨の皮質は非常に薄く読影ではSarcoma等を考慮すべきと指摘されたのですが、如何でしょうか。… 2019/05/24 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
整形外科Q&Aシリーズ《6》 手指、足関節、橈骨遠位端の骨折はどう固定? <救急医>骨折固定の方法について3つ質問です。固定はさまざまなものがありどうするのが良いのかかなり迷うことがあります。アルフェンスシーネ固定ですが、掌側、背側、もしくはU字型の両側、どのように皆さま固定されてますか? fracture managementには背側で固定する図がついてたのですがgoog… 2019/05/22 骨・関節・筋 医師・医学生限定コンテンツ