シリーズ◎あなたの知らない“血液”の世界 血液検査は癌治療の選択に強力な武器となるか 全国がんゲノムスクリーニングプロジェクト(LC-SCRUM-Japan)で検証進む 血液疾患治療は新薬の登場で新たな進歩を遂げている。さらに遺伝子操作などの最先端技術は血液細胞を改造し、新しい治療法を生み出し始めた。本特集では、血液にまつわる最新技術を紹介する。 2019/08/27 癌
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 評判は上々、口内炎症状緩和のための「医療機器」 抗癌剤治療で頻度の高い副作用の1つが口内炎。患者のQOLが大きく低下することは分かっていても、抗癌剤治療が優先され治療法も限られるため、ともすれば対応は後回しにされがちなこの疾患に対して2018年5月16日、症状緩和のための「医療機器」が発売された(関連記事:口内炎による痛みを和らげる… 2018/12/26 癌
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 続・抗体医薬は医療に何をもたらしたか 日経メディカルは、今年6月、「抗体医薬は医療に何をもたらしたか」と題した特集を掲載した。その際、今年5月までに日本で承認され、使用可能な抗体医薬を1つの図に網羅した(図1)。 2018/12/20 癌
リポート◎患者を苦しめる治療関連口内炎を予防せよ 口内炎による痛みを和らげる「医療機器」登場 抗癌剤治療で頻度の高い副作用の1つが口内炎。患者のQOLが大きく低下することは分かっていても、抗癌剤治療が優先され治療法も限られるため、ともすれば対応は後回しにされがちだ。だが、歯科と連携することで予防ができる他、5月から症状緩和のためのツールも登場する。… 2018/05/01 癌
特集◎癌ゲノム医療がやって来る《2》 癌遺伝子パネル検査のインパクト 治療は癌の遺伝子異常を知ることから 大きく変わってきた癌治療だが、さらに進化しようとしている。患者の癌にどんな遺伝子異常があるかを、治療前に全て明らかにしてしまおうという「癌ゲノム遺伝子パネル検査」が臨床現場に登場したのだ。… 2018/04/26 癌
トレンド◎進化する多発性骨髄腫の治療戦略 新薬相次ぎ多発性骨髄腫では死なない時代へ 早期から多剤併用の総力戦で腫瘍細胞の根絶を目指す いまだ完治困難とされる多発性骨髄腫の治療が、最近の相次ぐ新薬の登場で大きく前進している。この背景には病態の解明が進み、個々の患者における腫瘍細胞の多様性が明らかになってきたことがある。新薬を組み入れた積極的治療で早期から腫瘍細胞を徹底的に減らし再発を抑える。多発性骨髄腫では… 2018/03/29 血液内科
トレンド◎癌診療科と循環器内科の連携始動 癌患者・サバイバーを抗癌剤の心毒性から守れ 癌患者の延命率を飛躍的に向上させた分子標的薬だが、心不全や高血圧、血栓症といった多様な心血管毒性が指摘されている。また、抗癌剤治療を受けた患者の心血管リスクは、治療後20~30年たっても残存するという。今年10月には日本腫瘍循環器学会も発足、癌患者とサバイバーを癌治療に伴う心血管… 2017/11/09 循環器
トレンド◎抗精神病薬オランザピンが制吐薬に 癌化学療法に伴う悪心嘔吐予防に“新顔”登場 抗精神病薬オランザピンのうち、ジプレキサ(商品名、日本イーライリリー)が、抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心嘔吐)に対して利用可能となった。 2017/08/03 癌
トレンド◎あらゆる癌免疫療法に言及した日本初のガイドライン発行 その免疫療法、本当に推奨できますか? 2016年12月に日本臨床腫瘍学会は、日本がん免疫学会、日本臨床免疫学会の協力を得て、「がん免疫療法ガイドライン」を新たに発行した。ポイントは、有効性が示されて保険収載された免疫チェックポイント阻害薬だけでなく、自由診療で行われているものやまだ有効性が証明されていないものなど、現… 2017/03/21 癌
インタビュー◎がん免疫療法ガイドライン作成WG長の山本信之氏に聞く 手のひら返しをしてでも免疫療法に注目するワケ 2016年12月、日本臨床腫瘍学会は日本がん免疫学会、日本臨床免疫学会の協力を得て「がん免疫療法ガイドライン」を刊行した。ガイドラインの作成を主導したワーキンググループ長の和歌山県立医科大学内科学第三講座(呼吸器内科・腫瘍内科)教授の山本信之氏に、ガイドラインに込めた考えなどを聞… 2017/03/21 癌
特集◎人工知能は敵か味方か《AI実用篇 その1》 ゲノムを解析、AIの助言で癌の治療方針を変更 AIの助言を受け、入院していた癌患者の診断と治療方針を変更した結果、通院で治療を受けられるまでに回復した──。2016年の夏、東京大学医科学研究所で得られたこんな成果が大きな話題となった。 2017/01/11 癌
シリーズ◎癌治療医が癌患者になって気付いたこと(2) 知ったかぶりで抗癌剤の副作用を語るべからず 金沢赤十字病院副院長の西村元一氏に聞く 昨年3月、胃の噴門部にステージ4の腫瘍が見つかり、「治療をしなければ余命は半年」と宣告を受けた西村元一氏(金沢赤十字病院副院長)。インタビュー後半では、患者が医療者に聞きたい情報は何かを聞いた。患者に伝えていたことと、実体験で異なっていた点とは?… 2016/11/24 癌
リポート◎化学療法やオピオイドによる「がんこな便秘」に 癌患者の困った便秘にオリーブオイル浣腸 化学療法中やオピオイド使用中の癌患者では、便秘が発生しやすい。通常は下剤で治療するが、中には下剤でもほとんど効果が得られず、いきんでも排便できない「がんこな便秘」に進行するケースもある。下剤で効果が得られない場合、より直接的に排便を促す選択肢がグリセリン浣腸だ。しかしグリセ… 2016/05/24 癌
リポート◎日本癌治療学会のガイドラインが現場に浸透 抗癌剤による嘔吐はほぼ制御可能に 残る課題は主観的な症状である悪心への対処 抗癌剤治療中の患者が洗面台に向かって嘔吐する――こんな光景は制吐療法の進歩で過去のものとなった。残るは主観的な部分が大きい悪心への対処。患者の訴えをいかに評価できるかが鍵になる。 2016/02/25 癌
リポート◎選択肢広がる進行・再発胃癌の化学療法 分子標的薬ラムシルマブで変わる胃癌治療 パクリタキセルとの併用療法が二次治療の第一選択に 切除不能な進行・再発胃癌の二次治療に使える新たな分子標的薬として、今年6月にラムシルマブが発売された。さらに、一次治療の標準薬に外来投与が可能なオキサリプラチンが加わったことで、進行・再発胃癌の治療の選択肢は大きく広がりつつある。… 2015/10/15 癌
日経メディカル2012年2月号「行政ウォッチ」(転載) 抗癌剤の健康被害は救済すべきか 因果関係や適正使用の判定の困難さが壁に 現在は対象外となっている抗癌剤を、医薬品副作用被害救済制度に含めるか否か─。厚生労働省の検討会は昨年末、「直ちに実施可能と断言できる段階ではない」とする中間取りまとめを公表した。 2012/02/07 医薬品
日経メディカル2011年10月号特別編集版「感染症予防と治療の最前線」転載 癌化学療法時の感染症、CFPM非感受性菌に注意 東京慈恵会医科大学腫瘍・血液内科教授 相羽 惠介氏 癌化学療法により好中球が減少すると、感染症のリスクが高まる。発熱性好中球減少症が見られた際には、経験的抗菌薬療法を開始しつつ血液培養検査を行い、より早期に耐性菌を把握し、治療方針を確立する必要がある。… 2011/11/08 癌
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 遺伝子検査で副作用を予測 抗癌剤のイリノテカンで個別化医療始まる 抗癌剤の副作用が起きやすい患者を予測する診断薬が、まもなく保険診療で利用できるようになる。より安全な治療が行えるメリットがあるが、すべての副作用が予測できるわけではないなど弱点も抱える。… 2009/03/23 癌
【日経メディカル12月号特集連動企画◆癌診療はここまで進んだ Vol.5】 大腸癌─進化する化学療法、生存期間2倍に 大腸癌は手術が可能なステージ3までは予後は良好だが、肺や肝臓に転移したステージ4では5年生存率が20%以下と予後が悪い。しかし、ここ数年で新しい治療法が開発され、ステージ4で切除しきれなかった症例もしくは再発癌であっても、生存期間が着実に延びてきた(図)。… 2007/12/19 消化器
【日経メディカル12月号特集連動企画◆癌診療はここまで進んだ vol.4】 “がん拠点診療所”ができる 柱は地域連携パスと在宅緩和ケア 2007年4月に「がん対策基本法(以下、基本法)」が施行され、それに基づき6月15日に「がん対策推進基本計画(以下、基本計画)」が閣議決定された(右図)。基本計画では、「癌による死亡者数(75歳未満)の20%削減」と「すべての癌患者・家族の苦痛の軽減と療養生活の質の向上」を全体目標とし… 2007/12/17 癌