学会トピック◎第42回日本肥満学会 「肥満症診療ガイドライン2022」概要明らかに パブリックコメント募集し今夏に発表予定 第42回日本肥満学会(会期:3月26~27日、パシフィコ横浜とウェブのハイブリッド開催)で、編集作業が進む「肥満症診療ガイドライン2022」の概要を同ガイドライン作成委員長の小川渉氏(神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科)が解説した。現行のガイドラインは2016年に発表されたもので、… 2022/04/04 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から メタボリックシンドローム患者はCOVID-19重症化リスクが高い 26カ国2万9000人のCOVID-19入院患者を調べたコホート研究 米国Tulane大学のJoshua L. Denson氏らは、26カ国の病院から収集されたCOVID-19入院患者のデータを利用して、メタボリックシンドローム(MS)患者がCOVID-19で入院した場合の死亡率と急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症リスクについて検討し、MS患者は死亡リスクが高く、MSを構成する要因が増えるほ… 2022/01/21 感染症
NEWS◎糖尿病、肥満とNASH関連肝癌の関係性究明が進むか 従来の3分の1の期間で腫瘍を発症するNASH肝癌モデルが誕生 糖尿病や肥満が、非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)関連肝癌の発症リスクを高める機序がもうじき明らかになるかもしれない。ヒトのNASH病態を正しく反映する新たな疾患モデルが確立されたことで、研究が飛躍的に進む可能性が出てきたのだ。 ウイルス性肝炎を合併し… 2021/05/28 消化器
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その2) 今日からエコーで肝線維化を評価しよう 肝癌の原因として近年注目を集める非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)。近く発刊される予定の「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」でも、肝線維化の進行は肝発癌リスクだけでなく… 2020/09/18 消化器
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その1) NAFLD、血小板20万未満は線維化要注意 これまで肝癌の原因はB型またはC型肝炎ウイルスの持続感染が大半を占めてきたが、治療の進歩によりウイルス性肝炎を原因とする肝癌は減っており、将来的には大幅な減少が見込まれている。一方、ウイルス性肝炎を合併しない肝癌は増加傾向にあり、その原因として近年注目を集めているのが非アルコ… 2020/09/17 消化器
学会トピック◎第56回日本肝臓学会総会 ペマフィブラートは脂質代謝改善を介してNASHの肝線維化を改善するか 第56回日本肝臓学会総会(会期:8月28~29日、開催地:大阪市)において、日本肝臓学会総会では初めて、日本肝臓学会-日本動脈硬化学会Joint Sessionが開催された。テーマは「NAFLDと脂質異常症」。心血管疾患の合併が非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非… 2020/09/03 消化器
NAFLDがMAFLDになって特効薬が誕生する!? 2000万人とも言われる潜在患者数の多さと、肝硬変や肝癌の発症母地ともなることで最近注目を集める肝疾患が、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)だ。生活習慣病を診ている医師は必ず遭遇して… 2020/08/24 消化器
トレンド◎開発中の薬剤は失敗続き…… NAFLD/NASH特異的治療の新たな標的は? 横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳氏に聞く 日本における非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の患者数は2000万人に上るとされ、肥満人口の増加に伴って増加傾向にある。一方で、NAFLD/NASHに対する治療薬として承認された薬剤は今のとこ… 2020/08/20 消化器
シリーズ◎続けられてますか? NAFLD/NASHの治療(その2) 糖尿病合併NAFLDにメトホルミンは非推奨? 非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対する適応が認められた治療薬は現状では存在せず、生活習慣の改善や食事・運動療法による減量、基礎疾患がある場合にはその治療が主な介入方法となる。… 2020/08/13 消化器
シリーズ◎続けられてますか? NAFLD/NASHの治療(その1) NAFLD、毎食ごはん一口減でも肝機能改善? 非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対する適応が認められた治療薬は現状では存在せず、生活習慣の改善や食事・運動療法による減量、基礎疾患がある場合にはその治療が主な介入方法となる。… 2020/08/06 消化器
シリーズ◎見直してみませんか? NAFLD/NASHのスクリーニング(その2) 今や生活習慣病患者全例で腹部超音波は必須 潜在患者数の多さが指摘される非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)。進行すると肝硬変や肝癌に至ることもあるため、早期発見・治療が重要となる。 「生活習慣病を診る機会のある医師は100%、N… 2020/08/04 消化器
シリーズ◎見直してみませんか? NAFLD/NASHのスクリーニング(その1) 医師なら必ずNAFLDに遭遇する…では見逃さないコツは? 非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は患者数の増加が指摘され、「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」※では、日本における有病率は検診受診者を対象とした研究において29.7~32.2… 2020/07/30 消化器
Lancet Gastroenterol Hepatol誌から 非アルコール性脂肪性肝疾患の4割は非肥満 世界的なシステマティック・レビューおよびメタアナリシスの結果 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の約4割は非肥満者であり、体格指数(BMI)が高い人にしかNAFLDのスクリーニングを実施しないのは妥当ではないと報告された。結果は5月12日にLancet Gastroenterol Hepatol誌オンライン版に掲載された。 NAFLDは肥満や糖尿病などの代謝障害と関連してい… 2020/06/17 消化器
医師4101人に聞いた「NAFLD/NASH診療のスタンス」 NAFLD/NASHを診たら…55%が専門医に紹介 非侵襲的なスクリーニング・検査法、有効な治療薬を望む声多数 NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)診療ガイドラインの改訂が進められている。確定診断には肝生検が必要だが、バイオマーカーやスコアリングシステム、血液検査、画像診断など、非侵襲的な診断法も検討されている。治療に関しても、現時点ではNAFLD/NASHに対す… 2020/06/04 消化器
ニュース◎日医が「かかりつけ医のための適正処方の手引き(4)脂質異常症」を公開 「余命1年ではスタチン中止は選択肢の1つ」 ただし生命予後3年以上はスタチン治療の対象となり得る 日本医師会は、1月29日、「超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き(4)脂質異常症」を公表した。これまで「安全な薬物療法」「認知症」「糖尿病」の3テーマで適正処方の手引きを出しており、今回で4つ目となる。 手引きでは、高齢者では成人に比べ動脈硬化性疾患の発症リスク… 2020/02/04 代謝・内分泌
Ann Intern Med誌から メタボの解消は本当にリスクを減少させるか? 約1000万人を追跡した韓国のコホート研究 韓国Seoul大学医学部のSehoon Park氏らは、メタボリックシンドローム(MetS)の状態変化が主要な有害心血管イベント(MACE)のリスクに与える影響を検討するために、韓国のナショナルコホートによる研究を行い、MetSを新たに発症した人はMACEリスクが増加し、MetSが改善した人はMACEリスクが減少… 2019/12/11 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から 内臓脂肪、エストラジオール、認知機能の関係 全身性の炎症が脳にも悪影響を及ぼし、エストラジオールが軽減する 内臓脂肪は、血管疾患と代謝性疾患の危険因子であることが知られているが、内臓脂肪が認知機能の低下に関係するという報告もある。ドイツMax Planck InstituteのRachel G. Zsido氏らは、ドイツの成人男女を対象に、内臓脂肪、エストラジオール、認知機能と、主に記憶に関係する脳内ネットワーク構… 2019/07/11 精神・神経
J Am Coll Cardiol誌から 代謝的に健康な肥満も心血管疾患リスクは高い 肥満はMetSとCVDリスク両者の主要原因 肥満だが、メタボリックシンドローム(MetS)ではない「代謝的に健康な肥満(MHO)」と心血管リスクの関連が、コホート研究であるMESAのデータを用いて検討された。解析の結果、MHOはMetSを発症する可能性が高く、その場合には心血管リスクが高まることが明らかにされ、代謝的に健康であっても、… 2018/05/18 代謝・内分泌
7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた 筆者は、20代後半から毎年人間ドックを受けているのだが、少なくとも手元に記録がある2005年ごろから、エコー検査で「脂肪肝」を指摘され続けてきた。他にもこの頃から、あちこちの検査値に異常が出始め、その都度、主治医に相談して徐々に薬物治療を始めている。だが「脂肪肝」に関しては、以前… 2018/04/18 代謝・内分泌
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から メタボ患者は突発性感音難聴の予後が悪い 5種類の要因のうち4項目以上該当する場合は要注意 突発性感音性難聴(SSNHL)とメタボリックシンドロームの関係について調べた韓国慶熙大学校のSu Young Jung氏らは、メタボリックシンドロームを構成する5つの要因のうち4項目以上に該当する人は、SSNHLからの回復率が有意に低く、予後不良の指標になり得ると報告した。詳細は、JAMA Otolaryngol H… 2018/03/12 耳鼻咽喉科
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) 正常血糖でも脂肪肝指数高値は糖尿病のリスクに 9月11日からポルトガル・リスボンで始まった第53回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2017、会期:9月11~15日)で慶應義塾大学の平田あや氏らは、空腹時血糖値(FBS)が正常域にある人でも、血清中性脂肪値やBMIなどから算出される脂肪肝指数(FLI)は2型糖尿病発症の予測因子として有用であると発表… 2017/09/13 代謝・内分泌
シリーズ◎岩岡秀明の糖尿病よろず相談所【藤沼康樹編】 糖尿病の合併症、発症は予測できる? 医療福祉生協連家庭医療学開発センター長の藤沼康樹氏が聞く(1) 糖尿病患者のフォローアップ期間は長い。長期で患者を診るプライマリ・ケア医には、患者を長く診ているからこその悩みがある――。そんな糖尿病診療で浮かぶ悩みを、医療福祉生協連家庭医療学開発センター長の藤沼康樹氏に吐露していただきました(2017年6月24日、都内にて収録)。… 2017/08/14 代謝・内分泌
インタビュー◎脂肪肝の拾い上げで肝硬変や肝癌を防げ 「たかが脂肪肝」じゃないんです 大阪府済生会吹田病院名誉院長の岡上武氏に聞く 成人健診受診者の約3割が有する非アルコール性の脂肪肝。脂肪肝は放置すれば肝硬変や肝癌に進展する危険性があり、侮れない疾患だ。脂肪肝から肝硬変を生じた場合は治療法が確立されておらず、致死率も高い。大阪府済生会吹田病院名誉院長の岡上武氏に、危険な脂肪肝の拾い上げ方、治療薬の開発状… 2017/06/06 消化器
個別指導にリピディルのエビデンスは通用しない!? 薬剤師のみなさ~ん!論文、ちゃんと読んでますか~?「薬剤師も、もっと論文読まないと!」なんて言われて久しいのですが、論文を読んだら読んだで「もっと批判的吟味をしないと~」とか、「自分に都合よい論文だけを拾ってくるだんじゃダメですよ~」とか言われて、しっかりしたエビデンスを集… 2017/04/12 コメディカル
予防医療では総医療費は減らせない 5年以上前から中央社会保険医療協議会内に医療技術評価分科会が設けられ、英国のNICEを見習って、薬剤や手術の費用対効果の評価が本邦でも始まっている(特集◎「高額薬剤が国を滅ぼす」は本当か《4》費用対効果の検証が進めば診療行為も対象に?、日経メディカルOnline、2016/7/14)… 2017/04/05 公衆衛生・予防医学
リポート◎高リスク非肥満者への対策を巡り2つの意見 10年ぶりに見直されるか? メタボ健診 生活習慣病の発症予防を目的とする「メタボ健診」。既存の基準ではリスクが高い非肥満者を拾い上げられないため基準の見直しが議論され、厚生労働省の2つの検討会で相反する結論が出た。中間取りまとめは今夏を予定するが――。… 2016/07/05 循環器
学会トピック◎第113回日本内科学会 メタボ診断にウエスト周囲長計測は必須でない? ウエスト周囲長はメタボリックシンドロームの診断基準の必須項目だ。しかし、ウエスト周囲長を必須項目としない診断基準に変更した場合でも、非メタボリックシンドローム群に対するメタボリックシンドローム群の心血管疾患発症のリスクに大きな差がないことが分かった。東京大学医学部附属病院糖… 2016/04/26 循環器
Circulation Journal誌から メタボは日本人のCHF男性患者の予後に悪影響 女性には影響が見られず、性差も 日本人の慢性心不全(CHF)患者におけるメタボリックシンドローム(MetS)の予後への影響が多施設プロスペクティブ・コホート研究で検討された。5年の追跡の結果、MetSは、男性では総死亡とアテローム動脈硬化性イベントによる複合エンドポイントの発生率上昇と関連することが示された。だが、女… 2016/03/11 循環器
セミコン・ジャパン 2015 カフレスで血圧を連続測定、「耳たぶ」で 血圧や食習慣を、ウエアラブルデバイスを使っていつでもどこでも手軽に測る――。そんな技術の開発が進んでいる。デバイスを装着する場所は「耳」だ。 2015/12/22 循環器
コレステロール摂取制限はなぜ撤廃されたのか 「2015年日本人の食事摂取基準」では、コレステロール摂取制限に関する記載がなくなったと聞きました。なぜ撤廃されたのでしょうか。取り過ぎに注意する必要はないのでしょうか。また患者から相談を受けた場合、どのようなアドバイスをすべきなのでしょうか。(40代男性)… 2015/06/18 コメディカル
3/22放送 TBS系『駆け込みドクター!』から ビックリ! 世界のメタボ対策事情 最近、健康番組は、なぜか認知症ばかりを扱っていて、まるで新味がありません。なので、このコラムの更新も滞りがちですが、いつもは芸能人の健康診断ばかりやっている『駆け込みドクター』が、今回は「超・人間ドック」だというので、何が「超」なのか、眉にツバをして観てみました。… 2015/03/28 代謝・内分泌
JAMA誌から 低GI食で心血管と糖尿病の危険因子は改善せず ランダム化クロスオーバー試験の結果 高グリセミック・インデックス(GI)食と低GI食では、心血管疾患と糖尿病の危険因子に与える影響に差がないことが、ランダム化クロスオーバー試験の結果として示された。米Harvard大学のFrank M. Sacks氏らが、JAMA誌2014年12月17日号に報告した。… 2015/01/07 代謝・内分泌
Ann Intern Med誌より 中年期の糖尿病がその後の認知機能低下を加速 HbA1c値が高いほど、糖尿病歴が長いほどリスク上昇、コホート研究の結果 中年期の糖尿病罹患とHbA1cの管理不十分は、その後の認知機能低下を早めることが、住民ベースの前向きコホート研究の結果として示された。米Johns Hopkins医科大学のAndreea M. Rawlings氏らが、Annals of Internal Medicine誌2014年12月2日号に報告した。… 2014/12/26 代謝・内分泌
スタチン:ロスバスタチンが僅差で首位に 第2位はアトルバスタチン、第3位はピタバスタチン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、最も処方頻度の高いスタチンを聞いたところ、第1位はロスバスタチン(商品名クレストール)となった。 2014/12/18 循環器
リポート◎日本に肥満症治療薬は必要か 肥満症の新薬、中医協で異例の薬価塩漬け 海外では新薬続々、日本との格差が拡大中 武田薬品工業が国内で開発を進める肥満症の新薬セチリスタット(商品名オブリーン)が、製造販売承認を得てから1年以上薬価基準に収載されないという異例の事態が続いている。中央社会保険医療協議会(中医協)で、「体重を数%減少させる」という同薬の有効性に保険収載の必要性が疑問視されたか… 2014/12/04 代謝・内分泌
Lancet誌から NASHの治療薬第1号なるか?第2相で好成績 胆汁酸の合成誘導体6-エチルケノデオキシコール酸で組織学的改善認める 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者を対象にした胆汁酸の合成誘導体である6-エチルケノデオキシコール酸(obeticholic acid)の第2相臨床試験FLINTの結果、同剤の投与により肝臓に組織学的改善が認められた。米Saint Louis大学のBrent A Neuschwander-Tetri氏らが、Lancet誌電子版に2014年11月7… 2014/12/03 代謝・内分泌
BMJ誌から 製薬企業による“後援バイアス”認めず スタチンに関するRCT解析で、企業から資金を得た研究でも結果に差なし 製薬企業の資金援助を受けた研究とそれ以外からの資金を得た研究では、有効性が異なる、いわゆる“後援バイアス”があると報告されている。スタチンに関しては、この後援バイアスは認められないことが、ランダム化比較試験(RCT)を対象にしたネットワークメタアナリシスの結果として示された。さ… 2014/10/30 代謝・内分泌
血中脂質を採血なしで測る手法を産総研が開発 血糖値などのリアルタイム測定を今後目指す 血液に含まれる脂質などの血中成分を、いつでもどこでも採血なしに手軽に測れる――。メタボリックシンドロームの予防などに威力を発揮しそうなこうした技術を、産業技術総合研究所(産総研)が開発した。一部、富士電機の技術提供を受けた。光技術・製品の展示会「InterOpto 2014」(2014年10月1… 2014/10/22 医療機器
Lancet誌から スタチンのDMリスクはHMGCR阻害が原因か HMGCRの遺伝子多形解析とメタアナリシスの結果 スタチンは、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA還元酵素(HMGCR)を阻害することによりLDLコレステロール(LDL-C)濃度を下げ、心血管疾患リスクを低減する。スタチンによる2型糖尿病リスク上昇の少なくとも一部は、HMGCR阻害作用から生じている可能性が遺伝子解析やランダム化比較臨床試験(RC… 2014/10/21 代謝・内分泌
JAMA Neurology誌から 頭蓋内出血患者へのスタチン投与で転帰改善 入院患者を対象とした後ろ向きコホート研究の結果 頭蓋内出血(ICH)患者に対する入院期間中のスタチン投与が、30日生存率と、退院先が自宅またはリハビリ施設になる患者の割合を有意に上昇させること、入院前からスタチンを使用していた患者では、使用を中止しない方がよいことが後ろ向きコホート研究の結果として示された。米国Kaiser Permanent… 2014/10/15 循環器
スタチン使用者では食習慣が悪化している? 2000年代後半から摂取熱量、脂質量、BMIともに増加、米国成人の調査 スタチンを使用している米国成人では、1999年から2010年に摂取熱量と脂質量、BMIがともに有意に増加し、スタチン非使用者にはそうした傾向が見られないことが示された。東京大学の杉山雄大氏らが、JAMA Internal Medicine誌2014年7月号に報告した。… 2014/07/23 代謝・内分泌
ADA2014トピックス 高血圧がピタバスタチンの糖尿病発症抑制効果に影響 メタボリックシンドローム(MetS)を構成する要素のうち、高血圧だけが、日本人耐糖能異常者(IGT)におけるピタバスタチンの糖尿病発症抑制効果に影響を与えることが示された。前向き多施設オープンラベル無作為化比較試験(J-PREDICT)のサブ解析の成果で、横浜市立大学の寺内康夫氏らが第74回… 2014/07/09 循環器
JAMA Intern Med誌から スタチンが高齢者の身体活動低下に関連か 大規模前向き観察研究の結果、臨床的な意義は今後の解析が必要 スタチン使用が高齢者の身体活動を低下させる可能性があることが、大規模な前向き観察研究の結果として示された。米Oregon州立大のDavid S. H. Lee氏らが、JAMA Internal Medicine 誌電子版に2014年6月9日に報告した。… 2014/06/26 代謝・内分泌
NEJM誌から 遺伝性メタボの原因遺伝子DYRK1Bを同定 中心性肥満、早発性冠疾患、重症高血圧、2型DMの共遺伝に関与 家族の一部が中心性肥満、早発性冠疾患、重症高血圧、2型糖尿病を発症する3家系を対象に全ゲノム連鎖解析と全エクソーム解析を行った結果、これらの疾患の全ては、DYRK1B 遺伝子上に存在する1カ所のアミノ酸置換(R102C)が原因となっていることが明らかになった。米Yale大学のAli R. Keramati氏… 2014/06/02 代謝・内分泌
アルコール・ディジーズ放置の大罪 昨年12月の臨時国会で、「アルコール健康障害対策基本法」なる新法が可決、成立したことをご存じだろうか。テレビや新聞ではほとんど報道されず、取り上げられてもベタ記事扱いだったので、初耳という読者も多いだろう。酒類メーカーがマスメディアの大口スポンサーとなっていることが記者たちの… 2014/05/14 循環器
特集◎膵島保護で糖尿病は治せる《プロローグ》 糖尿病発症前から始まっている膵島障害 従来、2型糖尿病の病態は不可逆的で、血糖コントロールの悪化は防ぎ切れないと考えられてきた。しかし最近、インスリン抵抗性を改善して膵島を保護する治療を行えば、糖毒性が解除されてインスリン分泌能が回復し、血糖コントロールを良好に維持できる可能性も見えてきた。また今春にも登場するSG… 2014/03/18 代謝・内分泌
JAMA Intern Med誌から DMの認知機能低下は血圧と脂質管理では防げず ACCORD試験の精神神経学的サブスタディMINDの解析結果 2型糖尿病の患者において、血糖と血中脂質量を40カ月間厳格に管理しても、認知機能に対する好ましい影響は生じないことが、ACCORD試験のサブスタディの結果として示された。米Wake Forest大のJeff D. Williamson氏らが、JAMA Internal of Medicine誌2014年2月3日号に報告した。… 2014/02/18 代謝・内分泌
第48回日本成人病(生活習慣病)学会 遅い夕食+朝食欠食はメタボリックシンドローム、蛋白尿の独立した関連因子 夕食が遅く、かつ朝食を摂らないという食事習慣は、メタボリックシンドローム、蛋白尿の独立した正の関連因子になることが分かった。城西大学薬学部医療栄養学科臨床栄養学教授の中島啓氏らが、第48回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会(1月11~12日、開催地:東京)で報告した。夕食が遅いこ… 2014/02/17 循環器
第48回日本成人病(生活習慣病)学会 遅い夕食+朝食欠食はメタボリックシンドローム、蛋白尿の独立した関連因子 夕食が遅く、かつ朝食を摂らないという食事習慣は、メタボリックシンドローム、蛋白尿の独立した正の関連因子になることが分かった。城西大学薬学部医療栄養学科臨床栄養学教授の中島啓氏らが、第48回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会(1月11~12日、開催地:東京)で報告した。夕食が遅いこ… 2014/02/14 循環器
「玄米食 vs. 白米食」の比較試験、玄米食群で有意な血糖改善効果 精製された白米はグリセミック・インデックス(GI)値が高く、メタボリック症候群のリスクを高める恐れがあるとの報告も見られる。そこで、総カロリーの約半分を白米から摂取している南インド都市部で、糖尿病ハイリスク者を対象に白米ベースの食事と玄米ベースの食事で無作為比較試験を実施した… 2013/12/11 代謝・内分泌
Betel Quidを噛む習慣は代謝性疾患リスクを50%上昇させる 肥満や糖尿病が急増するアジアへの警告 インド、台湾などのアジア地域では古くから、噛みタバコのように噛む、Betel Quidと呼ばれる嗜好品がある。ヤシ科植物ビンロウの実(Betel Nut:ビンロウジ)を、水で練った消石灰などとともに葉で包んだもの。アジアや西太平洋地域を中心に世界で約6億人が常用していると言われる。Betel Nutの成… 2013/12/04 循環器
JAMA誌から F式よりも高精度のLDL-C計算式を開発 TGと非HDL-CでTG/VLDL-C比を個別に設定、135万以上の検体を用いて作成 フリードワルド計算式(F式)に代わる新たなLDLコレステロール(LDL-C)値の計算方法が開発され、特にLDL-C低値でトリグリセリド(TG)高値の患者において、F式以上に実測値に近い値を示すことが確認された。米Johns Hopkins Ciccarone Center for the Prevention of Heart DiseaseのSeth S. Mart… 2013/12/03 代謝・内分泌
IDF-WDC2013開幕、“糖尿病パンデミック”抑制が喫緊の課題 IDF(国際糖尿病連合)主催の第22回世界糖尿病会議(IDF-WDC2013)が12月2日、オーストラリアのメルボルンで開幕した。3日からは学術セッションのプログラムもスタートし、6日までの5日間に渡って、今後、患者の急増が懸念されている“糖尿病パンデミック”をどのように抑制していくのか、その対… 2013/12/03 代謝・内分泌
テクノインパクトトレンド2013◎ 体脂肪対策の特定保健用食品「ヘルシアコーヒー」の開発技術 2013年4月に花王が発売した「ヘルシアコーヒー」が、特定保健用食品(トクホ)の飲料の中で売上本数が最多で推移している。2013年7月末時点で、ヘルシアコーヒーの累計の売上本数は3079万本を超えた。発売時に初年度の出荷目標としていた4500万本を、2倍の9000万本に上方修正すると、花王は9月初… 2013/10/31 代謝・内分泌
血管内皮ANP/GC-A系はメタボリックシンドロームの有望な治療標的 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の受容体であるグアニリルシクラーゼ-A(GC-A)を血管内皮で過剰発現するトランスジェニックマウスと、逆にGC-Aを発現しないGC-A遺伝子欠損マウスを用いた検討により、血管内皮のANP/GC-A系がメタボリックシンドロームの有望な治療標的であることが明らかにな… 2013/10/30 循環器
メトホルミン投与で心血管疾患発症リスクが低下、インスリン分泌能も回復 高インスリン血症のメタボリックシンドロームの患者において、メトホルミンの投与が心血管疾患(CVD)の発症リスクを下げ、インスリン分泌能を回復させて2型糖尿病発症の予防に寄与する可能性が示された。ブルガリアのSofia大学のPetya Kamenova氏が、9月23日にバルセロナで開幕した欧州糖尿病学… 2013/09/25 循環器
低炭水化物食の方が低脂肪食よりも健康関連の生活の質向上に効果 2型糖尿病患者で同等の減量効果が得られる低脂肪食と低炭水化物食だが、健康関連の生活の質(HRQoL)の向上という点では、低炭水化物食の方が効果があることが示された。スウェーデンのDepartment of Medical and Health SciencesのT. Lindstrom氏らが、9月23日からバルセロナで開催中の欧州糖尿… 2013/09/25 代謝・内分泌
欧州糖尿病学会がバルセロナで開幕、1万8000人が参加へ 欧州糖尿病学会の第49回学術集会(EASD2013)が9月23日、いまだ夏の日差しがまぶしいスペイン・バルセロナで開幕した。翌24日からは学術セッションもスタート。27日までの5日間、130を超える国々から1万8000人余が参加し、糖尿病学の最新知見をめぐって議論を交わす。… 2013/09/24 代謝・内分泌
骨密度低下はインスリン抵抗性や糖代謝異常と関連 最近、骨代謝とメタボリックシンドロームとの関連が注目され、脂肪やオステオカルシンなどを介して骨が糖代謝において重要な役割をしている可能性が示唆されている。そこで、メキシコの糖尿病発症リスクの高い家族コホートにおいて、骨密度とメタボリック関連因子などを横断的に調べたところ、骨… 2013/06/24 代謝・内分泌
トレンドビュー◎見直される陰イオン交換樹脂 肥満患者にコレスチミドはいかが? 糖尿病と高コレステロール血症の合併例に効果 かつては高コレステロール血症の第一選択薬とされていた陰イオン交換樹脂(コレスチミドなど)。ただ、飲みにくさなどを理由に処方が敬遠され、現在はHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)やフィブラート系薬剤が普及している。 しかし最近になって、コレスチミドが糖尿病への効果があることが示さ… 2013/05/24 循環器
読んでから解くか、解いてから読むか:AHAのCMEクイズより メタボの陰にアルドステロンあり、アルドステロンの裏にメタボあり AHAのCME Courses、今回はHypertension誌4月号(vol.61、no.4、p.886-93)に掲載された、アルドステロンの新指標に関する論文を題材としていた[1]。抄録を読んで問題を解くだけでも、原論文を読む時間が節約できるはずである。逆に、原論文を読む前に問題を解くことで、論文のポイントをつかむ一… 2013/04/15 循環器
Lancet誌から アテローム性動脈硬化は4000年前から存在? ミイラの全身をCTスキャンした研究の結果 紀元前3100年から紀元1930年ごろまでに生きていた、様々な人のミイラ計137体の全身をCTスキャンした結果、アテローム性動脈硬化の有病率はどの地域でも同様であること、加齢と共に有病率が上昇していたことなどが明らかになった。米Saint Luke’s Mid America Heart InstituteのRandall C Thompso… 2013/03/27 循環器
肝移植後にメタボリック症候群と診断された患者、心血管イベントリスクが2倍、心筋梗塞リスクは4倍上昇 肝移植後にメタボリック症候群と診断された患者は、メタボリック症候群でない患者と比べ、心血管イベントリスクが2倍、心筋梗塞リスクは4倍上昇することが報告された。11月3日に米国ロサンゼルスで開幕した第85回米国心臓協会・学術集会(AHA2012)で、Georgia Health Sciences UniversityのAviru… 2012/11/05 循環器
Lancet誌から 2型糖尿病ハイリスク者へのスクリーニングに死亡減少効果みられず 英国で行われた無作為化試験ADDITION-Cambridgeの結果 2型糖尿病リスクの高い成人を対象に糖尿病スクリーニングを行っても、その後約10年間の全死因死亡、心血管死亡、癌死亡、糖尿病関連死亡のリスクは、スクリーニングを受けなかった人々と有意差がないことが、英国の無作為化試験で明らかになった。英MRC疫学部門のRebecca K Simmons氏らが、Lancet… 2012/10/23 代謝・内分泌
ポリフェノール、n-3脂肪酸を多く含む食事で中性脂肪が改善 心血管疾患のリスクを軽減する栄養成分として、食物中のポリフェノールとn-3系脂肪酸の2つが注目されている。しかし、これらの成分が食後の脂質代謝に及ぼす影響については明らかではない。そこで、心血管疾患のリスクの高い人を対象に、ポリフェノール、n-3系脂肪酸を多く含む食事を用いてランダ… 2012/10/05 代謝・内分泌
PLoS ONE誌から 一部の腸内細菌がメタボリックシンドロームと関連 遺伝子および生活習慣がほぼ均質なアーミッシュ保守派を対象として遺伝子系統樹解析を行ったところ、一部の腸内細菌とメタボリックシンドロームが関連していること、環境が腸内細菌叢の組成に影響を及ぼす可能性があることなどが示唆された。米国の研究者らによるこの結果は、PLoS ONE誌8月号に掲… 2012/08/28 循環器
日本心血管インターベンション治療学会2012 冠動脈疾患の予防に有効な糖尿病治療とは 「血糖コントロール」から「血管コントロール」へ意識改革を 血糖コントロールから血管コントロールへの意識改革が求められている――。岡山大学大学院循環器内科学教授の伊藤浩氏からのメッセージだ。伊藤氏は、7月に新潟で開催された日本心血管インターベンション治療学会のシンポジウム「糖尿病の冠動脈疾患二次予防を考える」に登壇。「冠動脈疾患の予防… 2012/08/22 循環器
J Am Coll Cardiol誌から メタボリックシンドロームを合併した大動脈弁狭窄症は進行が早い 57歳以下の若年者で有意な関係、ASTRONOMER試験のサブ解析結果 メタボリックシンドローム(MetS)のある人々の大動脈弁狭窄症(AS)は、MetSのない人々のASよりも早く進行することが分かった。進行速度の差は、57歳以下の若年者でのみ顕著だった。ASTRONOMER(AS Progression Observation: Measuring Effects of Rosuvastatin)試験のサブ解析として行われた研… 2012/07/27 循環器
夕食ボリューム型の食事で空腹時血糖、中性脂肪が高値に 糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値… 2012/05/18 代謝・内分泌
ARBバルサルタンはメタボ合併高血圧例の血中PAI-1を低下させる メタボリックシンドロームを合併した高血圧患者に対し、バルサルタンによる厳格な降圧治療を行うと、レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬以外で治療した症例と比べ、血中PAI-1値が有意に低下することが示された。これは鹿児島大学を中心に21施設で実施した「KACT-MetS研究」から見いだされた… 2012/03/21 循環器
糖尿病予防には「ゆっくり食べること」が重要 糖尿病予防には「ゆっくり食べること」が重要のようだ。日本人の中年男性を対象に、食べる速さと糖尿病発症との関連を調べたコホート研究で示された。金沢医科大学の櫻井勝氏らが1月末に東京で開催された日本疫学会で報告した。… 2012/02/08 代謝・内分泌
世界糖尿病会議、PVランキングの1位は「ピスタチオを含む食事療法」 日経メディカル オンラインが実施した学会ダイジェスト「世界糖尿病会議」について、読者の関心が高かった記事を調べたところ、最も読まれたのは「ピスタチオを含む食事療法がメタボリックシンドロームに有効」だった。以下、10位までの記事を紹介する。… 2012/01/18 代謝・内分泌
NEJM誌から 睡眠時無呼吸に対するCPAPはメタボ解消にも有効か 3カ月の治療で血圧、脂質、血糖値、BMIなどを改善 中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者に対する治療の第1選択は持続陽圧呼吸療法(CPAP)だ。このCPAPを3カ月行うと、患者の血圧低下、血中脂質プロファイルの改善、血糖管理の向上、体重とBMIの減少がみられることを、インド医科学研究所のSurendra K. Sharma氏らがNEJM誌2011年… 2012/01/11 精神・神経
RBP4/アディポネクチン比は有用なメタボリックシンドロームの検出マーカー RBP4/アディポネクチン比がメタボリックシンドローム(MetS)の検出マーカーとして有用であることが示された。12月4日から8日までドバイで開催されていた世界糖尿病会議(WDC2011)で、クウェートのKuwait大学のO.A.Mojiminiyi氏らが発表した。… 2011/12/13 代謝・内分泌
2型糖尿病患者の心血管疾患予測、胴囲より腹部縦径が優れた独立因子 2型糖尿病患者の心血管疾患リスク予測には、胴囲よりも、患者が仰向けに寝た状態で測定する腹部縦径(sagittal abdominal diameter;SAD)の方が、優れた独立リスク因子である可能性が示された。これは、スウェーデンLinkoping大学のC.J.Ostgren氏らが行った、前向き観察試験の結果明らかになった… 2011/12/09 代謝・内分泌
ピスタチオ食は精製パン食に比べ食後血糖ピーク値を減少 不飽和脂肪酸や食物繊維が豊富なナッツの血糖コントロールへの効果が注目されているが、ピスタチオ食と精製パン食について食後血糖および消化管ホルモンなどへの影響を調べたところ、ピスタチオ食は精製パン食よりも食後血糖ピーク値を低下させることなどが示された。12月4日から8日までドバイで… 2011/12/09 代謝・内分泌
ピスタチオを含む食事療法がメタボリックシンドロームに有効 メタボリックシンドローム(MetS)の人に対する高食物繊維、低飽和脂肪酸といった一般的な食事療法において、総摂取カロリーの2割をピスタチオから摂取する食事療法を実施したところ、通常の食事療法に比べ、胴囲や皮下脂肪、脂質、さらに炎症マーカーについても、より大幅な改善が期待できること… 2011/12/06 代謝・内分泌
正常体重の2型糖尿病患者、約7割がメタボリックシンドローム 肥満ではない2型糖尿病患者におけるメタボリックシンドロームの罹患率を調べたところ、約7割がIDF(国際糖尿病連合)のガイドラインでメタボリックシンドロームと診断され、肥満患者と同様に冠動脈疾患のリスクが高いことが示された。インドGovernment Medical College(Nagpur)のV. Patil氏らの… 2011/12/06 代謝・内分泌
世界糖尿病会議がドバイで開幕、160以上の国・地域から1万5000人が参加 第21回世界糖尿病会議(WDC2011)が12月4日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕した。5日からは学術セッションのプログラムもスタート。160以上の国・地域から1万5000人が参加する見込みで、8日までの5日間にわたって、糖尿病診療に関する最新知見あるいは糖尿病が人類に突きつけている課題… 2011/12/06 代謝・内分泌
ティーンエイジャーの過剰な糖摂取、成人後の空腹時血糖値やインスリン抵抗性に影響 一般的に幼少から青年期には、成人期よりも砂糖を多く摂取する傾向が見られるが、この時期の糖の過剰摂取が成人後にどのような影響を及ぼすかについては明らかになっていない。そこで、10代初期の糖摂取が成人後の糖代謝にどのような影響を及ぼすかを前向き縦断観察研究によって調べたところ、10… 2011/09/20 小児科
よく噛んで食べるとGLP-1やPYY値が上昇、肥満の人でも確認 よく噛んで食事をすることで、あまり噛まないで飲み込む“早食い”に比べ、食後の血中グルカゴン様ペプチド(GLP-1)値とペプチドYY(PYY)値が上昇することが、肥満の人でも確認された。これは、奥羽大学薬学部(福島県郡山市)の斉藤美恵子氏らが行った試験で明らかになったもので、9月12日から… 2011/09/15 代謝・内分泌
やはり胴囲も大事、超過体重で胴囲が大きい人は10年間の2型糖尿病の累積発症率が2倍強に 糖尿病の発症リスクとして、胴囲も重要な因子であることが改めて示された。超過体重でかつ胴囲が大きい人も、肥満の人の場合と同様に、2型糖尿病の発症リスクが高いことが報告された。EU8カ国の26の医療センターが参加している大規模コホート研究であるInterAct試験の成果で、MRC Epidemiology Un… 2011/09/15 代謝・内分泌
第47回欧州糖尿病学会がリスボンで開幕、日本からの採択演題数は全体で5位 第47回欧州糖尿病学会(EASD2011)が12日、ポルトガルの首都リスボンで開幕した。13日からは一般口演やポスターセッション、シンポジウムも始まった。100以上の国・地域から1万8000人余が参加する見込み。日本からは87件の演題が採択されており、アジアでは1位、全体でも5位と健闘している。… 2011/09/13 循環器
2型糖尿病患者の睡眠呼吸障害には腹囲の減少が重要 睡眠時無呼吸症候群に代表される睡眠呼吸障害は、腹囲を減少させると改善する可能性のあることが、教育入院中の2型糖尿病患者を対象とした検討から明らかになった。大阪大学大学院内分泌・代謝内科学の樫根晋氏らが、7月15日から札幌市で開催されていた日本動脈硬化学会(JAS2011)で報告した。… 2011/07/20 代謝・内分泌
MetS合併脂質異常症患者へのエゼチミブ追加投与により、酸化ストレスが低下 スタチンで治療中のメタボリックシンドローム(MetS)合併脂質異常症患者へのエゼチミブの追加投与は、血清脂質値の改善をもたらすだけでなく、酸化ストレスを著明に軽減することが示された。7月15日から16日まで開催された日本動脈硬化学会(JAS2011)において、東北大学腎・高血圧・内分泌科の佐… 2011/07/20 循環器
フォーミュラ食に含まれるアミノ酸の脂肪分解作用に着目 生活習慣病を改善し動脈硬化の進展を抑制する上で、食事療法が重要であることは言うまでもない。7月15日から札幌市で開催されていた日本動脈硬化学会(JAS2011)で、東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病・内分泌・代謝センターの齋木厚人氏は、低糖質食やフォーミュラ食の抗動脈硬化作用について… 2011/07/18 代謝・内分泌
心血管リスクが1以上になる内臓脂肪面積は100cm2 VACATION-Jは、厚生労働省の内臓脂肪研究班が実施した全国規模の横断・縦断研究だ。7月16日まで札幌市で開催されていた日本動脈硬化学会(JAS2011)で、大阪大学大学院内分泌・代謝内科学の岸田堅氏はVACATION-Jの結果を紹介。心血管リスク因子が1以上集積する内臓脂肪面積(VFA)は年代や性別に… 2011/07/17 代謝・内分泌
閲覧ランキング、1位は「ダイエット清涼飲料の飲みすぎは禁物、胴囲の増加が飲まない人の6倍に」 ADAトピックスの閲覧ランキング(PVベース、6月24日から7月10日)を調べたところ、最も注目されたのは、「ダイエット清涼飲料の飲みすぎは禁物、胴囲の増加が飲まない人の6倍に」だった。「高たんぱく食 対 高炭水化物食、2年後の体重、腹囲で有意差なし」が2位、「前糖尿病患者の早期スクリーニ… 2011/07/11 代謝・内分泌
ダイエット清涼飲料の飲みすぎは禁物、胴囲の増加が飲まない人の6倍に ダイエット清涼飲料を1日2本以上飲んでいる人は、胴囲の増加が飲まない人の6倍に達していることが報告された。サンアントニオ長寿高齢化研究(SALSA)により明らかになったもので、テキサス大学サンアントニオ健康科学センターのSharon P Fowler氏(写真)らが、6月24日から米サンディエゴで開催… 2011/06/26 代謝・内分泌
第71回米国糖尿病学会学術集会、サンディエゴで開幕 第71回米国糖尿病学会学術集会(ADA2011)が6月24日、初夏の米サンディエゴで開幕した。世界中から1万3000人余の糖尿病診療に携わる医療関係者が参加し、28日までの5日間にわたって臨床試験の成果をはじめとする臨床上の最新知見から糖尿病指導・教育のあり方などまで、多岐にわたるテーマについ… 2011/06/25 代謝・内分泌
メタボリック症候群はRA患者より乾癬性関節炎患者に多い メタボリック症候群(MetS)は、慢性的な炎症と関連しているとの報告があるが、皮膚と関節の両方に炎症が起きる乾癬性関節炎(PsA)患者の罹患率が、関節リウマチ(RA)患者よりも多いことが示された。ロンドンで開催された欧州リウマチ学会(EULAR2011)で、米Albert Einstein医科大学のA.Bahce-… 2011/06/02 代謝・内分泌
メタボリック症候群でない若年成人においても高尿酸血症は高血圧の危険因子 若い年齢層(18~30歳)において、高尿酸血症がメタボリック症候群とは独立して高血圧の予測因子となることが分かった。前向き観察研究であるCARDIAコホート研究で明らかになったもので、米スタンフォード大学医科大学院のE. Krishnan氏らが、5月28日までロンドンで開催されている欧州リウマチ学… 2011/05/28 循環器
投与開始後わずか2週間のGA変化量で治療12週間後のシタグリプチン効果が予測できる可能性 HbA1cよりも短期間の血糖変動を反映するとされているグリコアルブミン(GA)を使うことで、投与開始後わずか2週間で、治療開始12週間後のシタグリプチンの治療効果が予測できる可能性があることが示された。12週間後の推定HbA1c値を算出する式は、治療開始時のHbA1c(%、国際標準値、以下同)に… 2011/05/20 代謝・内分泌
日本糖尿病学会の第54回年次学術集会が札幌で開幕 東日本大震災からの「復興支援」もテーマに 日本糖尿病学会の第54回年次学術集会が5月19日、新緑の鮮やかな札幌で開幕した。発表演題は過去最多となる2279題を数え、5月21日までの3日間で1万人規模の参加が見込まれている。 2011/05/19 代謝・内分泌
日経メディカル2011年5月号「トレンドビュー」(転載) メタボ由来の肝炎に注意 脂肪肝から発症し肝硬変・肝癌に至る 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)由来と考えられる肝癌死が増えている。NASHは生活習慣病を基盤に発症し、これといった症状もなく進行する。血小板減少や線維化マーカーの上昇が早期発見のカギだ。 2011/05/13 消化器
日本総合健診医学会2011 無症候性高尿酸血症は積極治療の対象になるか 心血管イベント予防目的の介入の必要性巡りディベート 無症候性高尿酸血症の患者に、心血管イベント予防目的の尿酸低下療法は必要か――。 2011/02/15 代謝・内分泌
栄養疫学、肥満疫学の授業に感銘! Harvard School of Public Health(HSPH)で私が専攻していたのは、Public Health(公衆衛生学)の修士コースのなかでも特に数理学的解析方法を中心に学ぶコースでした。臨床疫学や生物統計基礎などの必修科目のほかに、驚くほど多くの選択科目があり、どの授業にも出たくなって選ぶのに困ったほ… 2011/02/10 公衆衛生・予防医学
食育健康サミットで日本の食生活のあり方を議論 西洋化された食生活の見直しが急務に 日本医師会と米穀安定供給確保支援機構は11月18日、東京都内で「食育健康サミット2010」を開催した。今回は「メタボリックシンドロームの科学とその対策 ~飽食時代の生活習慣病対策と日本型食生活の役割~」をテーマとし、糖尿病・脂質異常・肥満といった生活習慣病やメタボリックシンドローム(… 2010/11/25 代謝・内分泌
エゼチミブによる食後高TG血症改善の分子機序が明らかに メタボリックシンドロームや動脈硬化性疾患の発症、進展に関わる因子として、食後高脂血症が注目されている。大阪大学の増田大作氏(写真)らは、小腸のコレステロール輸送体Neimann-Pick C1 Like 1(NPC1L1)阻害薬エゼチミブが、タイプIIb脂質異常症患者の食後高脂血症を是正することを報告して… 2010/11/23 循環器
主成分分析に基づくMetSリスクスコアは心血管疾患の優れた予測因子 メタボリックシンドローム(MetS)の構成要素を因子とする主成分分析により得られたリスクスコア(MetS-PC)は、さまざまな人種の集団において心血管疾患(CVD)の優れた予測因子であることが示された。多人種の動脈硬化症に関するコホート研究(MESA)によって明らかになったもので、米Wake Forest… 2010/11/16 循環器