JAMA Ophthalmology誌から 糖尿病薬と眼疾患の発症リスク低下に関連あり 1万人超のコホート研究で糖尿病治療薬と高齢者によく見られる眼疾患である開放隅角緑内障、加齢黄斑変性症、白内障の関連性について報告された。結果の詳細は2022年5月19日のJAMA Ophthalmology誌に報告された。 糖尿病患者は糖尿病白内障、糖尿病網膜症などを合併し、眼科を定期受診しているこ… 2022/06/24 眼科
BMJ誌から 妊娠糖尿病の有害事象はインスリン使用の有無で異なる 系統的レビューとメタアナリシスの結果 中国中南大学のWenrui Ye氏らは、妊娠糖尿病と母子に生じる有害なアウトカムの関係を検討するために系統的レビューとメタアナリシスを行い、インスリン未使用の妊婦では、帝王切開や早産、巨大児などが多くなり、インスリンを使用した妊婦では、新生児の在胎不当過大や黄疸、呼吸窮迫症候群などが… 2022/06/23 産婦人科
JAMA Ophthalmology誌から メトホルミンは開放隅角緑内障の減少効果が高い 加齢黄斑変性の減少効果はメトホルミン以外の治療薬が高い オランダErasmus大学医療センターのJoelle E. Vergroesen氏らは、Rotterdam Study参加者のコホートを利用して、2型糖尿病患者の眼疾患発症について検討し、未治療の2型糖尿病患者では開放隅角緑内障(OGA)、加齢黄斑変性(AMD)、白内障の累積発症率が高く、メトホルミン、インスリン、スルホニ… 2022/06/15 代謝・内分泌
学会トピック◎第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022) 「2型糖尿病の高血糖管理指針」22年版案を公表 米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)が共同編集する「2型糖尿病の高血糖管理に関するコンセンサリレポート2022年版」のドラフトが、第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022、会期:6月3~7日、ニューオリンズとオンラインのハイブリッド開催)で提示された。今後、6月21日まで募集する… 2022/06/14 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 SGLT2阻害薬で治療開始した方が費用対効果良好 国保やCVD-REAL2日本人集団のデータから算出 新規に経口血糖降下薬を開始する2型糖尿病患者において、現状の薬剤選択パターンに基づいて治療薬を選択し投与する群と、全例にSGLT2阻害薬を投与する群を設定し、その費用と効果を10年間のモデル分析で比較したところ、全例にSGLT2阻害薬を投与する方が患者1人当たりの総治療費は約18万円削減さ… 2022/06/10 代謝・内分泌
学会トピック◎第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022) グルカゴン/GIP/GLP-1トリプル作動薬が開発中 グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴンの3つの受容体に作用する薬剤(3受容体作動薬)が開発されているようだ。2022年6月3日~7日に開催された第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022)で、サンファーマのRajamannar Thennati氏が… 2022/06/10 代謝・内分泌
学会トピック◎第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022) 世界初の再生膵島移植、インスリン離脱例も 第1/2相試験での2症例を報告 世界初となるヒトへの再生膵島移植の結果が、第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022、会期:2022年6月3日~7日)で報告された。発表を行った米マサチューセッツ総合病院のJim Markmann氏は「ヒト幹細胞由来膵島細胞の投与により、1型糖尿病患者のインスリン産生および血糖コントロールが回復した… 2022/06/09 代謝・内分泌
学会トピック◎第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022) 抗肥満薬としてのGIP/GLP-1作動薬、体重2割減 チルゼパチドの肥満症を対象とした第3相試験SURMOUNT-1の結果 第82回米国糖尿病学会学術集会(ADA2022、会期:6月3~7日、ニューオリンズの会場とオンラインのハイブリッド開催)で米国エール大学のAnia Jastreboff氏らは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)の共受容体作動薬であるチルゼパチド(tirze… 2022/06/07 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から フィネレノンの腎保護効果にHbA1cやインスリン使用は影響せず 新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬のフィネレノンは、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)患者で、腎臓および心血管アウトカムのリスクを低下させることが報告されている。今回の二次解析では、ベースラインでのHbA1cやインスリン使用の有無が、フィネレノンの… 2022/06/03 腎・泌尿器
2022年5月27日号 糖尿病患者の腎を守れ ミネラルコルチコイド受容体(MR)フィネレノンの承認により、変化しつつある糖尿病患者の慢性腎臓病(CKD)診療。同薬のような腎保護効果のある薬剤を活用するためには、CKDの早期診断が必要不可欠だ。糖尿病合併CKDの評価、薬物治療について専門家に聞いた。 週刊日経メディカル2022年5月27日… 2022/05/27 腎・泌尿器
トレンド◎糖尿病合併CKDへの対応法 糖尿病患者の腎保護、分かっていること、いないこと MR拮抗薬フィネレノン(商品名ケレンディア)の承認により、糖尿病患者の慢性腎臓病(CKD)診療に大きな変化が生じようとしている(関連記事:早期から重度の糖尿病合併CKDに使える新規MR拮抗薬が登場)。腎保護作用のある薬剤を活用するためには、糖尿病内科医や糖尿病患者を診療するかかりつけ… 2022/05/26 腎・泌尿器
リポート◎第3世代MR拮抗薬が2型糖尿病合併CKDの適応で承認 早期から重度の糖尿病合併CKDに使える新規MR拮抗薬が登場 2022年3月、新規ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬のフィネレノン(商品名ケレンディア)が「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)」の適応で承認された。MR拮抗薬はこれまで心不全や高血圧の治療薬とされてきたが、今回の承認で、CKD治療薬にも加えられた。CKDの適応を取得したのは、既存… 2022/05/25 腎・泌尿器
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 糖尿病患者の脂肪肝・肝癌チェック体制に課題 回答医師の57%は糖尿病患者からの肝癌発症例を経験 長野県の糖尿病専門医を対象としたアンケートから、糖尿病患者の脂肪肝・肝癌スクリーニングは必ずしも十分ではない現状が明らかになった。調査結果を第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12~14日、神戸市の会場とウェブ配信のハイブリッド開催)で発表した佐久市立国保浅間総合病院糖尿… 2022/05/24 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 間葉系幹細胞がICIによる1型糖尿病発症を抑制 糖尿病モデルマウスを用いた研究結果 間葉系幹細胞(MSC)の投与により、免疫チェックポイント阻害薬による1型糖尿病の発症を抑制できる可能性が示された。2022年5月12~14日に開催された第65回日本糖尿病学会年次学術集会で、大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学の堀谷恵美氏らが発表した。 様々な領域の癌治療に用いられ… 2022/05/23 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 SGLT2阻害薬投与で下肢切断リスク上昇せず レセプトビッグデータによる解析結果 我が国のレセプトデータベースを用いたビッグデータ解析から、糖尿病患者へのSGLT2阻害薬の投与に伴う下肢切断リスクの上昇は観察されなかったと、奈良県立医科大学糖尿病内分泌内科学講座の紙谷史夏氏ら(同大学公衆衛生学講座との共同研究)が、第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12… 2022/05/20 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 eGFRcr>eGFRcysの患者は腎予後不良の可能性 TNF受容体1(TNFR1)高値が関連 血清クレアチニンから算出したeGFR(eGFRcr)の値と、血清シスタチンCから算出したeGFR(eGFRcys)の値が大きく異なる患者は少なくない。eGFRcrに基づいたGFR区分(以下「eGFRcr区分」と表記)がeGFRcysに基づいたGFR区分(以下「eGFRcys区分」と表記)よりも良好だった(腎機能低下が1段階以上軽… 2022/05/19 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 2型糖尿病の薬物治療アルゴリズムを近く発表 エビデンスと我が国での処方実態踏まえ推奨を決定 第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12~14日、神戸市の会場とウェブ配信によるハイブリッド開催)で、同学会理事長の植木浩二郎氏(国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター長)は、2型糖尿病患者を対象とした薬物治療アルゴリズムをコンセンサスステートメントとして近く発… 2022/05/17 代謝・内分泌
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《22》 COVID-19のステロイド治療で乱れる血糖にどう対応する? <救急医>ステロイド内服と高血糖について現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎の治療を多く行っていますが、薬物療法としてデカドロン(一般名デキサメタゾン)6mg内服(あるいはデキサート静注)をよく選択しています。もちろん症例にもよるのですが、血糖コントロールにしばしば難渋… 2022/05/16 感染症 医師限定コンテンツ
リポート◎2022年度診療報酬改定で格段に使いやすく FreeStyleリブレ、適応拡大で爆発的に普及か 患者の生活が“見え過ぎる”からこそ、気を付けたいことも 連続的かつ非観血的に血糖を測定・記録する間歇スキャン式持続血糖測定器(isCGM、以前はフラッシュグルコースモニタリングシステム[FGM]と呼ばれていた)の「FreeStyleリブレ」。2022年度の診療報酬改定で算定基準が見直され、インスリン自己注射を1日1回以上行っている入院中以外の患者に適応… 2022/05/10 代謝・内分泌
TOPIC◎熊本・陣内病院の研究チームが解明 インスリンクリアランス亢進型の糖尿病とは 日本人2型糖尿病患者において、インスリンクリアランスが亢進している症例が存在し、それは未治療2型糖尿病患者の約44%に上ることが判明した。熊本県の陣内病院(陣内秀昭院長)の研究チームが前向き観察研究で明らかにし、このほどNEJM Evidence誌で論文を発表した。インスリンクリアランス亢進型… 2022/05/09 代謝・内分泌
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《20》 視力低下した患者にインスリン療法を続ける? <内科医> 2年目の研修医です。失明後の糖尿病患者のインスリン自己管理について相談です。60歳代男性、40歳代の頃から糖尿病の指摘を受けていましたが、服薬アドヒアランスもインスリン導入後の自己管理も悪かった方です。透析導入のため、シャント造設術後に創部感染を起こし当院入院中ですが、… 2022/05/02 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《19》 軽症糖尿病例にどこまで治療介入すべき? <内科医>インスリン分泌能低下はあるがHbA1cで7.0%付近の方の治療について糖尿病で、HbA1cは7.0%付近、インスリン分泌能低下(HOMA-Rは正常で、HOMA-βが10~20%ぐらいの人)の患者さんをよく診ます。いずれも抗GAD抗体や膵臓の画像所見がなく、現在、食事療法をしながら経過を観察しています… 2022/04/25 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《18》 高齢1型糖尿病患者、最低限のインスリン量は? <総合診療医>1型糖尿病の最低限のインスリン量、スケール指示について独居高齢女性の患者で、低血糖発作を繰り返す事例です。80歳女性の在宅患者さんでこれまで長年総合病院に通院され、転倒されたことを機に外出困難となり、当院からの訪問診療となった方です。これまでも低血糖をたびたび繰り返… 2022/04/20 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
JAMA Intern Med誌から GLP-1受容体作動薬で胆嚢・胆管疾患が増加 減量目的で長期にわたり高用量を使用するとリスクが大きい 中国Peking Union Medical College HospitalのLiyun He氏らは、GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RAs)の使用と、胆嚢や胆管疾患のリスク増加の関連を検討するために、ランダム化比較試験(RCT)を対象にした系統的レビューとメタアナリシスを行い、GLP-1 RAs使用者では対照群よりリスクが増加しており、… 2022/04/19 代謝・内分泌
やる気のない人に治療用アプリは効果的か 近年、疾患を治療したり、服薬を管理したり、健康を維持したりするためのデジタル技術(アプリなど)が続々と開発されている。そうしたデジタル技術はデジタルヘルスと総称されているが、流通・販売に当たって薬事承認が必要となるものは「プログラム医療機器(Software as a Medical Device:SaM… 2022/04/14 代謝・内分泌
糖尿病・内分泌Q&Aシリーズ《17》 認知症独居患者へのインスリン導入、ゴールは? <その他の診療科医>経口血糖降下薬につきまして80歳女性で、他院で2型糖尿病とのことで、SU剤、DPP4阻害薬、メトホルミンなどが処方されていた方です。コントロール不良とのことで紹介され、当院にて計った随時血中Cペプチドが0.1ng/mLでした。血糖値は356mg/dLで、CPRインデックスは0.028です。… 2022/04/11 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
速効型インスリン分泌促進薬◇第5回調査 速効型インスリン分泌促進薬市場でミチグリニドが1位をキープ 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、速効型インスリン分泌促進薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、43.3%の医師がミチグリニドカルシウム水和物(商品名:グルファスト他)と回答した。 第2位のレパグリニド(シュアポスト他)は32.1%、第3位のナテグリニド(スターシス、フ… 2022/04/09 代謝・内分泌
超速効型インスリン製剤◇第5回調査 速効型インスリン製剤市場、インスリンアスパルトが安定のシェア首位 第2位はリスプロ、第3位はグルリジン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、超速効型インスリン製剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、63.7%の医師がインスリンアスパルト(商品名:ノボラピッド、フィアスプ他)と回答した。 第2位のインスリンリスプロ(ヒューマログ、ルムジェブ他)は27.5%、第3位のインスリン… 2022/04/02 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から 自然流産はその後の妊娠糖尿病リスクを増やす 約10万人の妊婦を対象に妊娠糖尿病有病率を調べた中国のコホート研究 中国同済大学のYan Zhao氏らは、流産を経験した妊婦がその後に妊娠した場合、妊娠糖尿病(GD)リスクの増加と関連するかどうかを調べる後ろ向きコホート研究を行い、人工妊娠中絶とGDに関連は見られなかったが、自然流産の回数が多いほどGDのリスクは高くなっていたと報告した。結果は2022年3月8… 2022/03/25 産婦人科
Diabetologia誌から 現代の照明環境が代謝に及ぼす影響は? 自然の明暗周期に近い照明環境では血糖、エネルギー消費などが良好 自然の明暗周期に似た照明環境(昼は明るい光、夜は暗い光)と最適とは言えない照明環境(昼は暗い光、夜は明るい光)の代謝への影響を比較する非盲検無作為化クロスオーバー試験が実施された。その結果、自然の明暗周期に似た照明環境では、血糖、エネルギー消費、睡眠時代謝量、体温調節などの… 2022/03/14 代謝・内分泌
オゼンピック出荷調整・停止に伴う対応を発表 日本糖尿病学会、欠品時の代替薬としてトルリシティの使用などを提案 日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は2022年2月14日、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬のオゼンピック皮下注SD(一般名セマグルチド[遺伝子組換え])が今後、出荷調整および出荷停止となる見込みであることを受け、対応について発表した。… 2022/02/22 代謝・内分泌
血糖コントロール目標HbA1c<7%にエビデンスはあるか?(その2) 前回の解説で、HbA1c<7%という血糖コントロール目標がどのようにして決定されたかについて紹介しました。この血糖コントロール目標はDCCTの研究成果を受けて決定されたわけですが、厳密にはDCCTのデータから直接的に導かれたわけではなく、DCCTのデータをベースにしたコンセンサスによって決定さ… 2022/02/22 代謝・内分泌
医師8391人に聞いた「CKD治療薬としてのSGLT2阻害薬の認知度」 CKDへのダパグリフロジン、処方経験あり25% 臨床医の4分の1は、糖尿病治療薬として登場したSGLT2阻害薬を既に慢性腎臓病(CKD)治療薬として活用し始めていた。日経メディカル Onlineが医師会員を対象に、糖尿病を合併していないCKDに対するダパグリフロジン(商品名フォシーガ)の処方経験を聞いたところ、ちょうど25%の医師が「ある」と回… 2022/02/16 腎・泌尿器
リポート◎CKD/DKD管理新時代(2) CKDにSGLT2阻害薬をどう使う? CKD患者にSGLT2阻害薬を投与する場合、これまでの糖尿病治療薬としての臨床経験に基づいたノウハウは、どこまで活用できるのだろうか。また、いつからSGLT2阻害薬を開始すべきなのか。CKD治療薬としてSGLT2阻害薬を使うときの「臨床上の疑問」は、数多い。… 2022/02/15 腎・泌尿器
リポート◎CKD/DKD管理新時代(1) CKD早期診断、ポイントはeGFR値の読み方 SGLT2阻害薬が慢性腎臓病(CKD)にも承認されたことで、CKD早期診断の意義はより高まった。その要となる検査であるeGFRは、データの読み方を一工夫することによって、腎機能低下の判断が容易になる。また、eGFRは検査特性を踏まえた新たな予後指標としても注目されている。… 2022/02/14 腎・泌尿器
NEWS◎糖尿病合併COVID-19患者、新規診断例の臨床的特徴 新規糖尿病患者は既往患者よりCOVID-19重症化リスクが高い 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者のうち、入院時に新たに糖尿病と診断された患者では、糖尿病の既往がある患者と比較して入院中にCOVID-19が重症化するリスクが高いことが分かった。国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科の内原正樹氏らの研究グループが報告した(J… 2022/02/07 感染症
NEWS◎高いウイルスコピー数を持つ患者の特徴が明らかに COVID-19のスーパースプレッダーになりやすい人って? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、スーパースプレッダーになるリスクが高い患者の特徴をまとめた論文が発表された。COVID-19患者の中でも、糖尿病、関節リウマチ、脳梗塞の既往がある患者は、これらの既往がない患者と比較して高いウイルスコピー数を有しており、周囲への感染力が… 2022/02/03 感染症
スマホと連携できるインスリンペンが登場 インスリン投与情報を自動的に記録 ノボノルディスクファーマ(東京都千代田区)は2022年2月1日、インスリン投与データを自動的に記録し、スマートフォンと連動できるインスリンペン型注入器のノボペン6とノボペンエコープラスを発売した(写真)。 … 2022/02/03 医薬品
JAMA Network Open誌から COVID-19は糖尿病患者の足切断を増やしたか? パンデミック前の1年と比較したカナダオンタリオ州のコホート研究 カナダSt Michael's HospitalのCharles de Mestral氏らは、COVID-19パンデミックによる糖尿病患者の受診機会の減少や遅れがフットケアにもたらした影響を調べるコホート研究を行い、糖尿病の合併症で足の切断に至った患者は、パンデミック前の2019年に比べて増えていなかったと報告した。結果は20… 2022/02/02 感染症
手術3日前からSGLT2阻害薬中止の取り組み 手術前に服用中止しないといけない薬剤は術前注意薬と呼ばれており、当院では薬剤師による術前外来で患者面談を行い、服用を中止する薬を患者に説明する取り組みを行っています。 2022/01/26 薬剤師
血糖コントロール目標HbA1c<7%にエビデンスはあるか?(その1) 糖尿病の基本的な血糖コントロール目標はHbA1c<7%とされています。多くの文献にこの血糖コントロール目標はエビデンスに基づいて決定されたと書かれていますが、では、どのようなエビデンスによって決定されたのでしょうか。また、この7%という数値にはどの程度の厳密性があるのでしょうか。7… 2022/01/20 代謝・内分泌
Endocrine Journal誌から 妊娠糖尿病例が妊娠後期にインスリン療法を必要とするリスク因子は? 妊娠初期に診断される妊娠糖尿病( gestational diabetes mellitus: GDM)に対する治療介入において、将来インスリンが必要なのかという不安を患者が抱くのは自然なことである。本検討は、妊娠24週以前に診断された妊娠性糖尿病患者(早期妊娠性糖尿病:Early-GDM 通称:E-GDM)が、妊娠後期にインス… 2021/12/27 代謝・内分泌
米国糖尿病学会が「糖尿病標準治療2022」発表 「第一選択薬はメトホルミン」の推奨消える 合併症などの患者要因、治療の必要性に応じて判断 米国糖尿病学会(ADA)は12月20日、「糖尿病の標準治療2022」(Standards of Medical Care in Diabetes-2022、右写真)を発表した。同文書は米国における糖尿病の診療ガイドラインと位置付けられており、新しいエビデンスを取り込む形で毎年改訂されている。その2022年版ではついに、メトホルミン… 2021/12/23 代謝・内分泌
糖尿病の病型診断―1型糖尿病を中心に 糖尿病に1型糖尿病と2型糖尿病という2つの病型があることは広く知られています。糖尿病と診断した患者さんからも「私の糖尿病は1型ですか、2型ですか?」と聞かれることが多くなってきました。日本糖尿病学会の基準では、糖尿病は1型、2型、その他の型という3つの型に分類されます。… 2021/12/02 代謝・内分泌
持効型インスリン製剤◇第5回調査 2位のインスリンデグルデクがシェア続伸 第1位はグラルギン、第2位はデグルデク、第3位はデテミル 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、持効型インスリン製剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、65.6%の医師がインスリングラルギン(商品名:ランタス他)と回答した。 第2位のインスリンデグルデク(トレシーバ)は30.9%、第3位のインスリンデテミル(レベミル)は3.5%の医… 2021/11/20 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から 高齢糖尿病患者の退院時の処方強化に利益なし 低血糖イベントは増えるが長期的なアウトカム改善は見られず 米国Beth Israel Deaconess Medical CenterのTimothy S. Anderson氏らは、高齢の糖尿病患者が退院する時に血糖コントロールを強化した場合の影響について、30日後と1年後までのアウトカムを調べる後ろ向きコホート研究を行い、処方内容を強化すると短期的な低血糖イベントは増えるが、長期的な高… 2021/11/16 代謝・内分泌
2021年11月12日号 インスリン発見から100年、注射からの解放を目指して 1921年のインスリンの発見から100年。インスリンアナログ製剤の登場で、糖尿病患者に対して生理的な分泌パターンを模倣したインスリン療法が可能になったが、依然として注射薬以外の選択肢がないのが現状だ。経口薬や人工膵臓に関する研究の最前線を取材した。… 2021/11/13 代謝・内分泌
046.日経メディカル 聴く論文(2021.11.8-11.12) HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない 他 2021年11月12日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2021/11/12 感染症
Lancet誌から tirzepatideの血糖コントロールはインスリングラルギンより良好 ハイリスクの2型糖尿病患者を対象にした第3相臨床試験 イタリアPisa大学のStefano Del Prato氏らは、GLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用する共受容体作動薬として開発されたtirzepatideを、心血管リスクの高い2型糖尿病患者に投与して、インスリングラルギンと血糖コントロールを比較する第3相臨床試験を行い、tirzepatideは低血糖の発症率を増やすこ… 2021/11/11 代謝・内分泌
トレンド◎医薬品ナノ化技術による点眼インスリンの可能性 ナノ粒子化でインスリンが点眼薬に? インスリンをナノ粒子にすることで、結膜上皮からの吸収が可能になり、点眼による投与でも血糖降下作用を期待できる──。「点眼インスリン」という驚きの剤形について報告したのは近畿大学薬学部医療薬学科准教授の長井紀章氏らのグループだ(Deguchi S, et al. Pharmaceutics. 2021;13:375.)。… 2021/11/11 代謝・内分泌
リポート◎インスリン投与量を自動で増減、「人工膵臓」の最前線【後編】 日本で開発進む究極の「貼るだけ人工膵臓」 持続的なインスリンの投与を「貼るだけ」で実現する新技術の開発が進んでいる。後編は、機械式のポンプに頼らないパッチ式のデバイスについて。生体材料を用いたコインサイズのパッチを腹部などに貼り付けることで、適切な量のインスリンを常時投与できる「貼るだけ人工膵臓」のプロトタイプが完… 2021/11/10 代謝・内分泌
リポート◎インスリン投与量を自動で増減、「人工膵臓」の最前線【前編】 パッチ式ポンプを自動制御、インスリン療法は新時代へ 持続的なインスリンの投与を「貼るだけ」で実現する新技術の開発が進んでいる。前編は、皮下間質液中のグルコース濃度を基にインスリンポンプをリアルタイムに制御し、インスリン注入量を自動で増減させる、機械式の「人工膵臓」。数年後の実用化が見えてきた。… 2021/11/09 代謝・内分泌
インスリン自己注射は皮膚をつままなくてよい? 内科病棟に異動となった看護師です。先日、入院してきた患者さんがインスリンの自己注射をしているのを見かけました。おなかに対して、両手で垂直にペンを突き刺しているように見えました。皮膚をつまみ上げていないのでその方法をアドバイスしたら、「そんな方法で習っていないよ」と言われ、実際… 2021/11/08 代謝・内分泌
リポート◎インスリン発見から100年、経口投与の可能性は? 100年たっても実らない経口インスリンの現状 カナダの医師フレデリック・バンティングとその助手チャールズ・ベストがインスリンを発見してから今年で100年。持効型や超速効型といったインスリンアナログ製剤の登場により、生理的な分泌パターンを模倣したインスリン療法が可能になってきた。また、患者の負担を軽減できるよう、注入デバイス… 2021/11/08 代謝・内分泌
αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)◇第4回調査 αGIではボグリボースが過半数を占めるも2位3位は逆転 1位はボグリボース、2位はアカルボース、3位はミグリトール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、65.0%の医師がボグリボース(商品名:ベイスン他)と回答した。 第2位のアカルボース(グルコバイ他)は18.4%、第3位のミグリトール(セイブル他)は16.6%の医師が、最… 2021/11/06 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から SGLT2iの腎保護効果を邦人レジストリーで確認 蛋白尿やRA系阻害薬併用の有無にかかわらず効果認める 我が国の慢性腎臓病(CKD)患者を対象としたレジストリー研究から、SGLT2阻害薬(SGLTi)を投与されているCKD患者は、他の糖尿病治療薬を投与されているCKD患者に比べて腎機能低下のスピードが減弱し、末期腎不全などへ進行するリスクも抑制されたことが明らかになった。この効果は、蛋白尿やACE… 2021/10/28 腎・泌尿器
糖尿病の診断と高血糖症の診断 今回は糖尿病の診断と高血糖の診断というテーマで述べたいと思います。糖尿病の診断というのは糖尿病の発症の有無を診断することです。糖尿病と診断されれば、続いてその病型や病態を診断し、治療を開始することになります。治療により血糖を良好に管理できれば特に問題はありませんが、十分な治療… 2021/10/28 代謝・内分泌
JAMA Intern Med誌から スタチンの投与は糖尿病の進行リスクを高める 胃酸分泌抑制薬を新たに使用した糖尿病患者とのリスク比較 米国VA North Texas Health Care SystemのIshak A. Mansi氏らは、米国の退役軍人局の医療データを利用した後ろ向きコホート研究を行い、糖尿病患者が新たにスタチンを使用すると、新たにH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬を使用した対照群に比べ、糖尿病が進行する患者の割合が有意に高かったと… 2021/10/27 代謝・内分泌
SU薬◇第5回調査 SU薬市場はグリメピリドが圧倒もグリクラジドがシェア伸ばす 第1位はグリメピリド、第2位はグリクラジド、第3位はグリベンクラミド 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、SU薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、67.5%の医師がグリメピリド(商品名:アマリール他)と回答した。 第2位のグリクラジド(グリミクロン他)は14.7%、第3位のグリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール他)は9.8%の医師が、最も… 2021/10/09 代謝・内分泌
学会トピック◎第57回欧州糖尿病学会年次集会(EASD2021) ロックダウンの影響は糖尿病の病型で異なる 1型は血糖コントロールが良好に 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴うロックダウンの影響は糖尿病の病型で異なり、2型糖尿病では血糖コントロールが悪化したのに対して、1型では改善していたという。ロックダウンによる糖尿病の血糖管理への影響を分析した論文のシステマティックレビューとメタアナリシス… 2021/10/01 代謝・内分泌
HbA1cの季節変動を診る 糖尿病患者のHbA1cの変化を長期に見ていると、毎年決まったように季節変動を示す患者が多くいます。冬になると血糖コントロールの悪化によりHbA1cが上昇しやすいことはよく知られた現象だと思います。今回はこのHbA1cの季節変動について考えてみたいと思います。… 2021/09/27 代謝・内分泌
GLP-1受容体作動薬◇第5回調査 GLP-1受容体作動薬市場で新薬セマグルチドが健闘 1位デュラグルチド、2位リラグルチド、3位セマグルチド 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、GLP-1受容体作動薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、59.5%の医師がデュラグルチド(商品名:トルリシティ)と回答した。 第2位のリラグルチド(ビクトーザ)は16.8%、第3位のセマグルチド(オゼンピック、リベルサス)は11.9%の医師が… 2021/09/11 代謝・内分泌
Lancet Healthy Longevity誌から 2型糖尿病患者の晩年に血糖降下薬を中止する傾向強まる 80歳以上で死亡したデンマークの2型糖尿病患者の処方記録を照合した研究 デンマークSteno Diabetes Center CopenhagenのVanja Kosjerina氏らは、同国の糖尿病患者登録を用いて、2006~18年の間に年齢80歳以上で死亡した2型糖尿病患者に対する血糖降下薬の処方記録を調べ、亡くなる前10年間の処方中止状況を分析した。結果は2021年8月12日のLancet Healthy Longevity誌電… 2021/09/07 代謝・内分泌
学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2021) 新規MRAがDKD患者の心血管リスクを抑制 フィネレノンの有効性を検討したFIGARO-DKDの結果 微量~顕性アルブミン尿が出現した2型糖尿病患者に対する新規ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノン(finerenone)の投与により、心血管イベントの発生リスクは13%有意に抑制された。いわゆる糖尿病性腎臓病(DKD)に対するフィネレノンの効果を検討したFIGARO-DKD試験の結果で、欧… 2021/09/02 代謝・内分泌
NEWS◎第49回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 「COVID-19重症化リスクあり+65歳以上」で致死率6.89% 2021年8月25日に厚生労働省で開催された第49回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスク因子に着目した致死率が明らかになった。重症化リスクがない場合の致死率は0.41%だったが、重症化リスクがある場合は2.28%と跳ね上がった。… 2021/08/27 感染症
CTの造影剤を安全に使おう【各論その5】 ビグアナイド系糖尿病薬とヨード造影剤 ビグアナイド系糖尿病薬は、2型糖尿病の治療に広く用いられる薬剤です。ですが、ビグアナイド系糖尿病薬を服用中の糖尿病患者に造影CT検査を行う際はちょっとした注意が必要になります。今回はビグアナイド系糖尿病薬とヨード造影剤の併用の注意点について解説します。… 2021/08/27 放射線科
HbA1cの質と血糖変動 HbA1cの質についての解説を目にすることがあります。HbA1cには「質の良いHbA1c」と「質の悪いHbA1c」があり、質の良いHbA1cを目指すことが大切であると記載されています。今回はこのHbA1cの質と血糖変動について考えてみましょう。… 2021/08/24 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から GLP-1/グルカゴン共作動薬、血糖、体重、肝機能を改善 cotadutideの第2b相試験の結果 グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)とグルカゴンとの共受容体作動薬cotadutideの第2b相試験が行われた。過体重または肥満の2型糖尿病患者を対象として、代謝および肝臓のパラメーターに対するcotadutideの効果を評価したところ改善が認められ、血糖管理の改善や体重減少効果も示された。この結果はDi… 2021/08/23 代謝・内分泌
【新薬】イメグリミン塩酸塩 (ツイミーグ) ミトコンドリア機能を改善する新機序の糖尿病治療薬 2021年8月12日、糖尿病治療薬イメグリミン塩酸塩 (商品名ツイミーグ錠500mg) が薬価収載された。 2021/08/20 医薬品
患者別に血糖コントロール目標を設定する 高齢糖尿病患者の目標HbA1cを定めるポイント 糖尿病の治療において最も重要なのは血糖値をできる限り正常化することですが、血糖値を正常化しようと薬剤を用いて過剰に血糖を引き下げると、今度は低血糖を引き起こす危険性が大きくなります。従って、血糖値を正常値に向かって強力に引き下げればよいのではなく、低血糖を発症させない適切なレ… 2021/07/29 代謝・内分泌
Lancet Diabetes & Endocrinology誌から イマチニブが1型糖尿病患者のβ細胞を保護する可能性 米国とオーストラリアで行われた第2相臨床試験 米国California大学San Francisco校のStephen E Gitelman氏らは、1型糖尿病患者に対して、慢性骨髄性白血病などに承認されているチロシンキナーゼ阻害薬のイマチニブを投与して安全性と有効性を検討する第2相臨床試験を行い、イマチニブはプラセボにくらべ12カ月後の膵臓β細胞の機能を温存してい… 2021/07/27 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) GLP-1とGIPの共作動薬、第3相試験の結果は? チルゼパチドに関する一連のSURPASS試験の成績を報告 グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)との共受容体作動薬チルゼパチド(tirzepatide)についてのシンポジウムが、オンライン上で行われた第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021、会期:6月25日~29日)で開催され、2型糖尿病患者を対象とした4… 2021/07/20 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 我が国におけるリブレの使用実態明らかに 測定値の大規模データベース用いて解析 持続グルコースモニタリング(CGM)機器の1つであるFreeStyleリブレ(以下、リブレ)が、我が国の糖尿病の日常臨床でどのように使われているのか、その一端が明らかになった。総数では8万例以上に及ぶ患者の測定データに基づいて解析した結果だ。バーチャル開催された第81回米国糖尿病学会学術集… 2021/07/19 代謝・内分泌
フットケア外来の目的は? 看護のポイントは? 総合病院の外来に勤務する看護師です。このたび、糖尿病科の医師からの依頼を受け、フットケア外来を開設することになりました。看護師としての経験は5年目で、救急外来なども担当してきましたがフットケアは初めてです。フットケア外来の看護で心掛けるべきことは何でしょうか。… 2021/07/19 代謝・内分泌
the Lancet Diabetes and Endocrinology誌から WHOの肥満の基準は多くの人種で適合せず 糖尿病の発症リスクを人種間で比較 BMIが30.0kg/m2の白人の2型糖尿病発症リスクに相当する、南アジア人、黒人、中国人、アラビア人のBMI値を調べたところ、いずれも白人より低かった。英国で行われた観察研究の結果で、the Lancet Diabetes and Endocrinology誌7月号に論文が掲載された。… 2021/07/16 代謝・内分泌
Diabetologia誌から 「代謝的に健康な肥満」は本当は健康ではない 「代謝的に不健康な非肥満者」よりも心不全と呼吸器疾患のリスクは高い 「代謝的に健康な肥満(MHO;metabolically healthy obesity)」は本当に健康なのか? この疑問に答えるために前向きコホート研究が行われ、MHOと様々な肥満関連アウトカムの関係が検討された。UK Biobankに登録された38万例以上を約10年間追跡した結果、MHOは非肥満者よりも心血管および呼吸器系… 2021/07/15 代謝・内分泌
NEWS◎絹蛋白質と皮膚蛋白質のハイブリッド蛋白質であるシルクエラスチン 難治性の創傷を治療する再生誘導材の開発進む 糖尿病性足潰瘍などの慢性創傷に対し、絹蛋白質であるフィブロインと真皮を構成するエラスチンを組み合わせた人工ハイブリッド蛋白質シルクエラスチンを使った新たな再生誘導治療の開発が進んでいる。京都大学感覚運動系外科学講座形成外科学教授の森本尚樹氏と三洋化成工業のグループはシルクエ… 2021/07/13 皮膚科
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 「RCTでHFpEFへの有効性示した最初の薬剤」 SOLOISTとSCOREDの統合解析結果 SGLT1/2阻害薬ソタグリフロジン(sotagliflozin、国内未発売)の心不全イベント抑制効果は、左室駆出率(EF)の値にかかわらず一貫して期待できるようだ。同薬の抗心不全効果を評価したSOLOIST-WHFとSCOREDの統合解析(pooled analysis)の結果で、バーチャル開催された第81回米国糖尿病学会学術集… 2021/07/08 循環器
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 「1割の患者は肥満外科治療に匹敵する効果」 抗肥満薬として承認された高用量セマグルチドでシンポジウム 米食品医薬品局(FDA)が6月4日に抗肥満薬として承認したグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬セマグルチドの高用量注射製剤(商品名Wegovy)に関するシンポジウムが、6月25日~29日にオンライン上で行われた第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)で開催された。同シンポジウムでは、承… 2021/07/05 代謝・内分泌
DPP-4阻害薬◇第5回調査 シタグリプチンが安定の首位 2位はリナグリプチン、3位はテネリグリプチン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、DPP-4阻害薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、46.6%の医師がシタグリプチンリン酸塩水和物(商品名:グラクティブ、ジャヌビア)と回答した。 2021/07/03 代謝・内分泌
インスリン増量の原因は薬剤師が見逃したアレ? 引き続き、社内研修会の模様です~。(ルン)桜井「Hさんの店舗には、もう1枚処方箋を用意してもらってあるっス」H「あ、はい。この患者さんです」 2021/07/02 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 新規GLP-1薬efpeglenatide、心血管リスク抑制 exendin-4由来製剤では初、AMPLITUDE O試験 新規グルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬であるefpeglenatideの心血管安全性を評価したAMPLITUDE O試験の結果が明らかになった。バーチャル開催された第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021、会期:6月25~29日)で、カナダ・マクマスター大学のHertzel C. Gerstein氏らが発表した。主要… 2021/07/02 代謝・内分泌
SGLT2阻害薬が追加された糖尿病患者 糖尿病の治療でエクメット配合錠LD(一般名ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩)を服用中の65歳女性。食事療法などを行っていたが、血糖値などの改善がなかなか見られないことから、スーグラ(イプラグリフロジンL−プロリン)が新たに追加処方された。… 2021/07/01 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 運転中の視線の動きから低血糖を検知 機械学習により非侵襲的かつリアルタイムに判定 重大な交通事故につながりかねない自動車運転中の低血糖を、車載カメラによる運転手の視線行動の解析で非侵襲的かつリアルタイムに検知できるようになるかもしれない。2021年6月25日~29日にバーチャル開催された第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)で、スイス・ベルン大学のVera Lehmann氏… 2021/06/30 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021) 高血糖は日本人中等症COVID-19の重症化因子に 日本人新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者において、HbA1c(6.2%以上)が、中等症から重症へ進行させる主要なリスク因子であることが報告された。バーチャル開催された第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021、会期:6月25日~29日)で、高槻赤十字病院(大阪府高槻市)糖尿病・内分泌・… 2021/06/29 代謝・内分泌
続・高齢者糖尿病の血糖コントロールを考える その2 栄養を数理糖尿病学的に考える 今回のテーマも高齢者糖尿病の血糖コントロールです。前回は高齢糖尿病患者の低栄養に関して、症例を交えながら改めて考えてみました。今回は逆に過栄養の場合について考えていきたいと思います。 2021/06/24 代謝・内分泌
NEWS◎インスリン抵抗性と分泌能を同時に改善する糖尿病薬 新機序の2型糖尿病薬イメグリミンが世界初承認 大日本住友製薬は2021年6月23日、2型糖尿病を適応症としたイメグリミン塩酸塩(商品名ツイミーグ)の国内での製造販売承認を取得したと発表した。同薬はフランスのPoxel社から大日本住友製薬が導入したインスリン抵抗性とインスリン分泌能の両方を改善する新機序の経口血糖降下薬で、承認されるの… 2021/06/24 代謝・内分泌
Cardiovascular Research誌から SGLT2阻害薬に死角あり?STEMIリスク上昇 CANVASプログラムとCREDENCEの統合解析、NSTEMIは抑制 CANVASプログラムとCREDENCE試験に登録された2型糖尿病患者を対象に、心筋梗塞に対するSGLT2阻害薬カナグリフロジンの効果をメタアナリシスにより検証したところ、非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)のリスクは減少していたが、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)は逆に上昇していた。両試験の研究グループによ… 2021/06/07 代謝・内分泌
学会トピック◎第64回日本糖尿病学会年次学術集会 電話診療は糖尿病患者の血糖コントロールを改善 緊急事態宣言下における外来診療および電話診療が、糖尿病患者の血糖コントロールに与える影響が検討された。その結果、電話診療は外来診療とは独立して、血糖コントロールの改善に寄与することが示された。2021年5月20~22日に開催された第64回日本糖尿病学会年次学術集会で、朝日生命成人病研究… 2021/05/27 代謝・内分泌
高齢者糖尿病の血糖コントロールを考える その1 忘れてはいけない栄養のこと 今回のテーマは高齢者糖尿病の血糖コントロールです。通常、65歳以上が高齢者とされますが、非常に幅広い年齢層が含まれています。また、高齢になっても元気で運動にいそしんでいる患者もいれば、若年時から糖尿病に罹患し、多数の合併症に悩んでいる患者もいます。従って、個人差の大きいのが高齢… 2021/05/25 代謝・内分泌
学会トピック◎第64回日本糖尿病学会年次学術集会 2型糖尿病治療薬、認定施設と非認定施設で初回処方薬に違い ビグアナイド薬が薬物治療導入時の選択肢にない施設も 2型糖尿病薬物治療導入時における薬剤選択の大規模な実態調査から、日本糖尿病学会(JDS)認定教育施設と非認定施設では、ビグアナイド(BG)薬およびDPP-4阻害薬を1剤目として選択する割合の分布が顕著に異なることが明らかとなった。第64回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:2021年5月20~22日… 2021/05/25 代謝・内分泌
リポート◎国立国際医療研究センターとアクセンチュアが共同研究を開始 「ブラックボックス」化しない生活習慣病リスク予測AIを目指す 国立国際医療研究センターと大手コンサルティングファームのアクセンチュア(東京都港区)は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)のリスクを予測する人工知能(AI)モデルの開発に関する共同研究を2021年2月から開始した。国立国際医療研究センターが蓄積してきた約12万件の健康診断データ… 2021/05/10 医療情報
HbA1cの個人差が及ぼす糖尿病診断への影響 本シリーズではHbA1cは単純に血糖値に比例するわけではなく、HbA1c値には大きな個人差があることを解説してきました。このHbA1cの個人差を考えると、糖尿病の診断にも大きな影響があることになります。糖尿病は基本的にHbA1cと血糖値によって診断されますが、HbA1cの個人差の大きさを考えると、単純… 2021/04/29 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から SGLT2阻害薬とGLP-1薬、アジア人でより高い心血管保護効果 白人患者と比較したメタ解析から ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬とグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬による心血管ベネフィットをアジア人と白人で比較するメタ解析が行われた。両剤の無作為プラセボ対照試験を用いたメタ解析の結果、SGLT2阻害薬では、左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者で心血… 2021/04/16 循環器
トレンド◎選択肢増えた心不全治療薬 SGLT2阻害薬を心不全にどう使う 糖尿病の有無にかかわらずイベントリスクを抑制 慢性心不全にSGLT2阻害薬が処方できるようになった。昨年11月のダパグリフロジンに続き、今年後半にはエンパグリフロジンも承認を見込む。糖尿病の有無にかかわらず、現在の標準治療に同薬を追加することで明らかな予後改善が期待できるとして、循環器医の関心は高い。糖尿病治療薬だったSGLT2阻… 2021/04/15 循環器
CGMを用いてHbA1cとGAの個人差を定量する 糖尿病患者の血糖コントロールを判定する最善の指標はHbA1cとされています。DCCTを初めとする過去の主要な臨床試験は全てHbA1cをマーカーとして、糖尿病の病態や治療法の有効性を判定してきました。しかし、研究が進むとともに、HbA1cは誰でも同じように平均血糖に比例するわけではなく、合併疾患や… 2021/03/22 代謝・内分泌
糖尿病治療薬用配合剤◇第2回調査 「DPP-4阻害薬+メトホルミン」がTOP3を独占 1位はエクメット、2位はイニシンク、3位はメトアナ 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、糖尿病治療薬用配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、26.1%の医師がビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合剤(商品名:エクメット)と回答した。 第2位のアログリプチン安息香酸塩・メトホルミン塩酸塩配合剤(イニシンク)は16.1… 2021/03/20 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から 糖尿病のCOVID-19重篤患者のICUでの血糖管理 遠隔持続血糖測定と持続インスリン注入の可能性 糖尿病のCOVID-19重篤患者のICUでの治療で、血糖管理の維持と医療スタッフの感染リスクを減らすためのアプローチが米国の病院で検討された。ICU外での遠隔リアルタイム持続血糖測定(CGM)とコンピューター制御による持続インスリン注入(CII)による血糖管理はICUで実行可能であり、必要なポイン… 2021/03/17 代謝・内分泌
HbA1c・GA、その対比の推移を簡単に見る方法 各数値とその対比をエクセルで管理する これまで、HbA1cとグリコアルブミンと血糖の関係や両指標間の相違点について述べてきました。両者はともに平均血糖を反映する指標ですが、HbA1cが過去4カ月という長期の血糖を反映するのに対し、グリコアルブミンは過去2~4週というやや短期の血糖を反映します。血糖コントロールが変化した場合、Hb… 2021/02/25 代謝・内分泌
Am J Gastroenterol誌から アルコール性肝硬変予防にはコーヒーが有効? ワインによる予防効果は確認できず 欧米の複数の国で行われたアルコール性肝硬変患者の症例対照研究から、糖尿病、肥満、コーヒーの摂取が肝硬変リスクと有意に関連することが示された。結果はAm J Gastroenterol誌1月号に掲載された。 アルコールを大量に摂取すると肝硬変などのアルコール性肝疾患となる可能性があり、遺伝、環境… 2021/02/22 消化器