TOPICS◎BMIが上昇すると喘息リスクも上がる コロナ禍で危惧される「肥満喘息」の増加 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で生活が激変したことで危惧される”コロナ太り”。肥満は糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病のリスクとして有名だが、気管支喘息の発症リスクを高めたり増悪因子となることも明らかになっている。コロナ禍が長引く中、感染対策だけでなく、適切な体重維持の… 2022/01/21 アレルギー・免疫
インタビュー◎プライマリ・ケア医向けの実践ガイドラインを初発行 喘息の診断的治療を認め治療フローを明確化 日本喘息学会ガイドライン作成委員会委員長の相良博典氏に聞く 今年7月、日本喘息学会はプライマリ・ケア医が喘息診療で活用できることを狙った初の『喘息診療実践ガイドライン2021』を発行した。診療の進め方をシンプルなアルゴリズムで示し、専門医紹介のタイミングも明示する。同ガイドラインの作成委員会委員長を務めた昭和大学内科学講座呼吸器・アレルギ… 2021/10/05 アレルギー・免疫
ロイコトリエン受容体拮抗薬◇第4回調査 モンテルカストナトリウムの1位変わらず 1位はモンテルカストナトリウム、2位はプランルカスト水和物 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ロイコトリエン受容体拮抗薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、57.6%の医師がモンテルカストナトリウム(商品名:キプレス、シングレア他)と回答した。 第2位のプランルカスト水和物(オノン他)は42.4%の医師が、最も処方頻度の高い薬… 2021/04/17 アレルギー・免疫
第9回 アスピリン喘息既往者に用いるステロイド静注 呼吸器内科病棟で、看護師が薬剤師に次のような質問をしました。「気管支喘息で入院になった患者さんですが、先生は『アスピリン喘息の既往があるから今回はリンデロン注を使用する』と言っていました。他のステロイドの薬剤とどう違うのですか」。… 2020/12/01 薬剤師
JAMA Network Open誌から 新生児期の調整乳が小児の喘息リスクに関与 生後少なくとも3日間は牛乳由来の調整乳を避けるべき? 東京慈恵会医科大学の田知本寛氏らは、アトピーリスクの高い新生児を対象に、母乳+アミノ酸ベースの調整乳(EF)と、母乳+牛乳由来の調整乳(CMF)による育児の喘息発症リスクを比較するランダム化比較試験を行い、生後少なくとも3日間CMFを与えなければ、喘息または反復性喘鳴の発症を抑制でき… 2020/10/21 アレルギー・免疫
救急にムカつく人がやってきた とんでもない題名の様に見えたかもしれませんが、「ムカつく」という言葉は本来、吐き気を催すという意味の言葉です。「車酔いで胸がムカムカする」とか、「食べ過ぎて胸がムカついている」といった使用ですね。イライラしても胸がムカつくので、江戸時代以降にこの言葉が転じ、腹が立っている様… 2020/08/20 救急医療・集中治療
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか 好酸球をキーワードとした抗体医薬が適応広げる 2020年5月時点のアップデート 日経メディカルは、2018年6月、「抗体医薬は医療に何をもたらしたか」と題した特集を掲載した。その際、2018年5月までに日本で承認され、使用可能な抗体医薬を1つの図に網羅した。 その後承認された新薬、既存薬の適応拡大を反映したものが以下の図だ(図1)。… 2020/07/14 アレルギー・免疫
咳喘息に効く漢方(1) 咳喘息の考え方と漢方処方 咳喘息は、慢性的に咳が長引き続く病気です。多くの場合、痰を伴わない空咳です。1カ月以上、長ければ1年以上繰り返し続くこともあります。 主な症状は激しい咳で、気管支喘息のような、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)や、息苦しさ(呼吸困難)を伴わないのが特徴です。かぜを… 2020/02/19 東洋医学
喘息バイオ製剤の使いどころと使い分け 抗IL-4/13受容体抗体であるデュピクセント(一般名デュピルマブ)が2019年3月に気管支喘息に対して適応追加承認され、喘息で使えるバイオ製剤は4種類となりました(関連記事)。喘息患者のうち5~10%は、高用量の吸入ステロイド(ICS)を中心とした各種治療薬の併用を要する難治性喘息とされてい… 2020/01/20 呼吸器
経口ステロイド頓用の副作用は看過できず? 『喘息予防・管理ガイドライン2018』では、中等度以上の成人喘息発作にはステロイド全身投与が推奨されており、外来治療の場合プレドニゾロン0.5mg/kg/日量を5日間程度内服するという目安が示されています。このように、経口ステロイド(OCS)を頓用する、いわゆる「ステロイドバースト」については… 2019/11/18 アレルギー・免疫
コモンだが治療は十人十色の咳嗽診療(後編) 咳喘息にはどの吸入薬を処方する? プライマリ・ケア領域において咳嗽は最もコモンな主訴の1つですが、正確な診断をして適切な治療を行うのは一筋縄ではいきません。 2019/09/02 アレルギー・免疫
コモンだが治療は十人十色の咳嗽診療(前編) 咳嗽診療、どこから「本気」を出す? 「3日前から咳と痰? メジコンとムコダインで」 「先月から咳が続いている? じゃあシムビコートを」 「黄色い痰が多い? それではクラリスも」 2019/08/19 呼吸器
2018年4月にアトピー性皮膚炎に対する初めての抗体医薬として登場 デュピルマブが気管支喘息に適応拡大 サノフィは2019年3月26日、2018年4月にアトピー性皮膚炎に対する初めての抗体医薬として登場したデュピクセント(一般名デュピルマブ)について、気管支喘息に対する効能・効果追加の承認を取得したと発表した。… 2019/04/02 アレルギー・免疫
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 大人の百日咳診療に残された課題 2018年1月に、5類感染症の全数把握疾患に指定された百日咳。小児の疾患というイメージがある百日咳だが、全数把握疾患となったことで、患者の約3割が成人であることが確認された。日経メディカルでは今年10月、成人の百日咳患者を疑うポイントや、咳嗽が始まってからの期間に応じた検査の使い分け… 2018/12/25 感染症
女性は「肥満喘息」に注意 Respiratory Investigation誌から 肥満喘息とは、その名の通り、肥満の患者さんに見られる喘息のことです。肥満大国アメリカではかなり多いとされていますが、日本ではそれほど頻繁に診ることはありません。肥満によって末梢気道が物理的につぶれるので喘息が起こりやすいのは確かですが、レプチンが好酸球の炎症局所への遊走を促… 2018/10/08 呼吸器
ハンバーガーの食べすぎは喘息のリスク Respirology誌から ハンバーガーなどのファストフードをモリモリ食べることは、あらゆる生活習慣病のリスクだと言われています。ご存知の通り、肥満大国アメリカで社会問題になっている原因の1つです。実はこうした欧米の食事は喘息の増悪とも関連していると言われていますが、報告そのものが少ないのが現状です。… 2018/09/10 呼吸器
より軽症時から抗コリン薬(LAMA)の使用を追加 3年ぶり改訂の「喘息予防・管理ガイドライン2018」 今年6月、「喘息予防・管理ガイドライン2018」が発売される。喘息治療ステップでは、治療ステップ2に抗コリン薬(LAMA)が加わり、治療ステップ4に抗IL-5抗体、抗IL-5Rα抗体、気管支熱形成術が加わるなどの変更がなされている。日本アレルギー学会理事長で同学会ガイドライン委員会委員長の東田… 2018/06/26 アレルギー・免疫
シリーズ◎日本の医療に貢献した薬【気管支喘息・COPD編】 多彩な配合剤の中でアドエアに高い評価 日経メディカル Onlineの調査「日本の医療に貢献した薬」の第15回は、気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬を取り上げる。近年、この領域には様々な配合剤が登場しているが、治療への貢献度が最も高い薬剤としては、吸入ステロイド薬(ICS)のフルチカゾンと、長時間作用型β2刺激薬(LA… 2018/06/25 呼吸器
Lancet Respiratory Medicine誌から 小児喘息にスピリーバレスピマットは効果があるのか? チオトロピウム臭化物(商品名:スピリーバ)のレスピマット製剤は、現在のCOPDの治療選択肢の1つです。抗コリン薬を吸入することで気管支収縮を抑制し、1秒量を底上げすることができます。長い目でみれば、吸入抗コリン薬はCOPD患者の生存率すら向上させるというデータもあります。近年、スピリ… 2018/04/20 呼吸器
BMJ Christmas 2017から 雷雨喘息は呼吸器の救急患者を急増させる オーストラリアでは院外心停止例も増えていた オーストラリアAmbulance VictoriaのEmily Andrew氏らは、2016年11月21日にオーストラリアのビクトリア州メルボルン市周辺で発生した雷雨喘息のアウトブレイクにより、午後6時から深夜までに予想の2.5倍の救急要請を受け、急性呼吸促迫患者や院外心停止例も増加していたと報告した。結果はBMJ誌電… 2018/01/10 救急医療・集中治療
シングレア細粒が突合点検で減点に!? 「関センセーっ!ちょうどいいところに来てくれったっス!ヤバいんスよ!ついに返戻が来たんスよ!シングレア細粒(一般名モンテルカストナトリウム)でやられたっス」 2017/07/26 行政・制度
「ACOS」は本当に必要な疾患概念なのか? ACOS(エイコス)のことを知らない呼吸器内科医はもういないと思いますが、これは喘息とCOPDのオーバーラップ症候群です(ACOS:asthma-COPD overlap syndrome)。コンセンサスのある診断基準はありませんが、アメリカのガイドラインでは喘息らしい因子とCOPDらしい因子が半分ずつくらいあれば診… 2017/04/28 呼吸器
ロイコトリエン受容体拮抗薬:モンテルカストが僅差で1位をキープ 第2位はプランルカスト 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ロイコトリエン受容体拮抗薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はモンテルカスト(商品名キプレス、シングレア他)だった。医師の55.4%がモンテルカストを挙げ、最も人気のあるロイコトリエン受容体拮抗薬であることが分かった。… 2017/04/06 医薬品
空の吸入薬を1年間使い続けた高齢患者 高齢患者が多い薬局では、厳しい冬の間、処方薬のほとんどが配達で届けられ、患者の顔も見ずに投薬が終わってしまうことが多々あります。配達で届ける薬が新規処方の場合は、電話で服薬指導をするのですが、高齢で耳が遠い方がほとんど…。… 2017/04/06 コメディカル
経口ステロイド:プレドニゾロンに8割弱の支持 第2位はベタメタゾン、第3位はデキサメタゾン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、経口ステロイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はプレドニゾロン(商品名プレドニン他)だった。医師の78.4%がプレドニゾロンを挙げ、最も人気のある経口ステロイドであることが分かった。… 2017/02/09 医薬品
NEJM誌から アーミッシュの生活環境は喘息リスクを下げる 自然免疫による保護効果をもたらす可能性を示唆 アーミッシュとフッタライトは、どちらも、米国内で独自の生活様式を守って暮らしている宗教集団で、遺伝的背景と生活様式はよく似ている。にもかかわらず児童の喘息有病率には大きな差がある。米Chicago大学のMichelle M. Stein氏らは、アーミッシュとフッタライトの子供たちの免疫系のプロファ… 2016/09/01 アレルギー・免疫
Allergy誌から ゾレア使用歴のある喘息にヌーカラは有効 現在、喘息に対してオマリズマブ(商品名:ゾレア)とメポリズマブ(商品名:ヌーカラ)という2種類の抗体医薬品が使用できます。オマリズマブはIgEに対するモノクローナル抗体、メポリズマブはIL-5に対するモノクローナル抗体です。いずれも内服ではなく、注射する必要があります。また薬価も軽… 2016/08/05 呼吸器
冷凍庫に顔を突っ込むと咳が出る=気道過敏性? 気道過敏性試験というものがあります。その代表的なものがメサコリン吸入試験です。これは喘息や咳喘息の診療において非常に有用な検査とされ、海外では当たり前のように使われてきました。日本でも、一部の病院では気道過敏性試験を実施していましたが、市中病院で勤務する呼吸器内科医にとって… 2016/06/10 アレルギー・免疫
NEJM誌から 吸入ステロイドを併用したLABAの安全性を確認 若年者ではステロイド単独よりも重症発作が少ない傾向 短時間作用性β刺激薬(SABA)の過剰使用と喘息死の関係が注目されてから、長時間作用性β刺激薬(LABA)の安全性についても議論が行われてきた。米GlaxoSmith-Kline社のDavid A. Stempel氏らは、中等症から重症の喘息患者を対象とした無作為化非劣性試験を行って、LABAのサルメテロールと吸入ス… 2016/04/01 アレルギー・免疫
Respirology誌から 重症喘息発作に硫酸マグネシウムの静注は効く? 「マグネシウムって喘息に効くんですか?」と研修医に質問されることって、ありますよね。私はマグネシウムがバツグンに効いた症例はあまり経験していません。それでもなお、喘息の重積発作を目の当たりにした場合、やはりアドレナリンやマグネシウムといった伝家の宝刀を抜かざるを得ないのが呼… 2016/03/18 呼吸器
治療水準の均てん化、調査研究の促進に アレルギー疾患対策指針策定に向け議論始まる 治療内容の格差指摘する意見相次ぐ 厚生労働省は2月3日、第一回アレルギー疾患対策推進協議会(会長:斎藤博久氏[国立成育医療研究センター副所長])を開催。アレルギー疾患に対し、診療内容の均てん化、さらにはアレルギーに配慮した福祉や教育の実現に向け、総合対策を盛り込む指針作りに向けた議論を始めた。… 2016/02/04 アレルギー・免疫
JAMA誌から 帝王切開が児の喘息や総死亡リスクを上昇 スコットランドの大規模コホート研究 予定帝王切開により出生した小児は、経腟分娩で生まれた小児に比べ、わずかだが喘息や総死亡のリスクを上昇させる可能性がある。これは英Aberdeen大学のMairead Black氏らが、スコットランドの大規模コホート研究で導き出したもの。結果は、JAMA誌15年12月1日号に報告された。… 2015/12/17 アレルギー・免疫
JAMA Pediatrics誌から アトピー性疾患は小児の貧血リスクを上昇させる 20万人以上のデータでオッズ比が有意に上昇 米国の大規模調査データの解析から、アトピー性疾患(湿疹、喘息、花粉症、食物アレルギー)が小児の貧血リスクを上昇させることが示唆された。これは米Northwestern 大学のKerry E. Drury氏らが、米疾病対策センター(CDC)の国民健康調査(NHIS)と米国国民健康栄養調査(NHANES)に登録されて… 2015/12/16 小児科
第5回 最近話題のACOSに物申す! ACOS(Asthma COPD overlap syndrome)は、喘息の世界的なガイドラインのGINA(the Global Initiative for Asthma)と、COPDの世界的なガイドラインGOLD(the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)に取り上げられて以降、最近のトピックとして扱われています。この疾患名を… 2015/12/16 呼吸器
ロイコトリエン受容体拮抗薬:モンテルカストが僅差で首位に 第2位はプランルカスト、第3位はザフィルルカスト 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ロイコトリエン受容体拮抗薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はモンテルカスト(商品名キプレス、シングレア)だった。医師の52.1%がモンテルカストを挙げた。医師の46.2%が選択したプランルカスト(オノン他)は、僅差の第2位だっ… 2015/11/26 アレルギー・免疫
JAMA Pediatrics誌から 乳児期に動物と暮らすと喘息になりにくい 飼い犬や家畜がいる家庭で育つと小児喘息のリスクが低減、スウェーデンの研究で判明 スウェーデンで行われた大規模なコホート研究で、1歳までに犬や家畜との接触がある子どもでは、6歳までの喘息リスクが有意に低いことが明らかになった。 2015/11/18 アレルギー・免疫
経口ステロイド:プレドニゾロンが圧倒的な人気 第2位はベタメタゾン、第3位はデキサメタゾン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、経口ステロイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はプレドニゾロン(商品名プレドニン、プレロン他)だった。医師の79.8%がプレドニゾロンを挙げ、最も人気のある経口ステロイドであることが分かった。… 2015/11/12 アレルギー・免疫
第4回 喘息かも?と疑った患者への正しい対応とは 症状のon-offを繰り返していたら喘息を疑う――。これを第3回の「『ゼイゼイする』患者=喘息としていませんか?」で学び、鑑別の参考にしていたのですが、昨日来院された初診の○○さんは、喘息が疑われる条件は満たしているものの、「典型的な喘息」の患者さんとは異なる経過をたどっていました… 2015/10/20 呼吸器
European Respiratory Journalから 赤ちゃんは動物の毛皮の上に寝かせるとよい? 「衛生仮説」という考え方があります。乳幼児期までの感染や非衛生的環境がその後のアレルギー疾患の発症を低下させるという説です。衛生仮説の歴史は1989年にさかのぼります。 2015/09/04 呼吸器
第3回 「ゼイゼイする」患者=喘息としていませんか? 非専門医が喘息を診断するなら症状の変動性に注目を 喘鳴がある(=ゼイゼイする)から喘息、という判断は少し短絡的な考え方です。患者さんがそう思ってしまうのは仕方がありませんが、それを鵜呑みにしてはいけません。 ゼイゼイしている状態は、気道のどこかが狭窄して音が発生しているということです。気道が狭くなる疾患は表1のように喘息以外… 2015/08/25 呼吸器
GL解説◎喘息の定義を明確化、広がる治療の選択肢 ガイドライン改訂で喘息治療はどう変わる? チオトロピウム処方時は入念な服薬指導を 今年5月、喘息予防・管理ガイドラインが3年ぶりに改訂された。今回の改訂では、気管支喘息(喘息)の定義が変更された他、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)のチオトロピウムが治療の選択肢に加わった。喘息の治療はどう変わるのか、改訂に関わった専門医に主な変更点を聞いた。… 2015/07/29 呼吸器
第1回 呼吸器科専門医が少なすぎる滋賀県 溢れる患者を前に悩んだ末、行き着いた策とは 日経メディカルOnlineをご覧の先生方、はじめまして。滋賀医科大学呼吸器内科の長尾大志と申します。このたびこちらで連載記事を担当させて頂くことになりました。連載を始めるにあたり、少しばかり身の上話を。… 2015/07/17 呼吸器
新デバイスのピットホール:ジェヌエア編 2015年5月に、COPD治療薬で1日2回吸入型の長時間作用性抗コリン薬(LAMA)のアクリジニウム(商品名エクリラ)が発売されました。私たちにとって、治療薬の選択範囲がさらに拡がりました。今回は、エクリラの吸入デバイス、ジェヌエアを使用する上で間違いやすいポイント(ピットホール)を取り上… 2015/06/17 呼吸器
創薬研究者になっていた児童文学の主人公 だんだん気温と湿度が上がってくると、もうすぐ夏休み。旅行に行くならそろそろ計画を立てなければなりません。子どもの頃の夏休みといえば、冷房の効き過ぎた学童保育室で冷え切ったお弁当を食べる毎日、というようなさえない思い出ばかりですが、それでも夏休みを素晴らしいもののように感じる… 2015/06/01 アレルギー・免疫
エリプタ、タービュヘイラーはどこから空気を取り入れる? 吸気の通り道を見極めよう:エリプタ、タービュヘイラー 前回、ディスカスの吸気の通り道を見極めましたが、別のドライパウダー製剤のデバイス、エリプタやタービュヘイラーについても見てみましょう。 2015/05/15 呼吸器
本当にあった想定外のピットホール:エアゾール編 きめ細かな吸入指導でも起こった驚きの誤操作 ドライパウダー製剤のように、デバイスの操作法が各々独自で大きく変わるケースと比べ、定量噴霧式エアゾール製剤の操作法は、患者さんとって一般的に容易です。 2015/03/31 呼吸器
新デバイスのピットホール:スイングヘラー編 2014年2月、喘息やCOPD治療に用いる短時間作用性β2刺激薬(SABA)であるメプチンに、新しいデバイスとして、スイングヘラーが追加になりました。 2015/02/13 呼吸器
新吸入デバイスのピットホール:エリプタ編 今回は、2013年12月に新発売された、1日1回投与の吸入ステロイド薬/長時間作用性β2刺激薬(ICS/LABA)配合剤であるレルベア・エリプタ(一般名フルチカゾンフランカルボン酸・ビランテロール)を使用する上で、間違いやすいポイント(ピットホール)を取り上げます。… 2015/01/30 呼吸器
吸入ステロイドでコントロール不十分な重症持続型に使用 抗コリン薬チオトロピウム、喘息の適応取得 日本ベーリンガーインゲルハイムは11月18日、チオトロピウム(商品名スピリーバ)のレスピマット(ソフトミスト)製剤が気管支喘息の適応を取得したと発表した。気管支喘息のうち、重症持続型に分類される患者に限って使用できる。気管支喘息に使える初の長時間作用型抗コリン薬(LAMA)となる。… 2014/11/25 アレルギー・免疫
BMJ誌から アレルギー性鼻炎患児では喘息リスクが約7倍 治療の第一選択薬は経鼻ステロイド、レビューの結果 特にWHOが作成したAllergic Rhinitis and its Impact on Asthmaガイドラインに焦点を当て、入手可能な文献を対象に行われた小児のアレルギー性鼻炎に関するレビューの結果、罹患率は1割以上と上昇していること、アレルギー性鼻炎患者ではその後喘息を発症するリスクが非鼻炎児に比べて約7倍である… 2014/07/25 アレルギー・免疫
吸入ステロイドを長期間使うと、成長に影響があるのか 先日、喘息の男児(5歳)の母親から、「吸入ステロイドを長期間使うと、成長に影響があるのか?」と質問されました。今年2月に日本小児アレルギー学会から吸入ステロイドによる成長抑制について見解が出されていたようですが、患者にどう答えたらよいでしょうか。… 2014/07/17 コメディカル
「漫然と高用量ICSで継続治療しない」 小児の吸入ステロイド療法に関して学会が見解 日本小児アレルギー学会「ガイドラインの考え方の再認識を」 日本小児アレルギー学会は2月25日、小児喘息の長期管理に用いる吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid:ICS)の使用について、効果が得られれば早期に適量に減らし、効果がなければ他の疾患を考慮するなど、高用量のICS使用を漫然と続けるべきではないという、日本小児アレルギー学会喘息治療… 2014/02/27 小児科
日常診療で咳を診る機会のある医師1036人に聞く Vol.3 「主訴:長引く咳」で経験した思いがけない疾患 最も多かったのは結核、次いで肺癌、GERDも この時期に診ることの多い、長引く咳を訴える患者。だがその背景には、意外な疾患が潜んでいることがある。長引く咳を主訴に受診した患者で、思いがけない診断に至ったケースについて自由意見で尋ねたところ、最も多かったのは肺結核、気管支結核をはじめとする結核だった(図1)。「慢性咳嗽と診… 2014/02/27 呼吸器
日常診療で咳を診る機会のある医師1036人に聞く Vol.2 「長引く咳」に最初に処方するのは? 「自分で対処できている」医師で目立つ、吸入ステロイドとPPIの処方 長引く咳を訴える患者に対し、次の受診までに処方する頻度の高い薬剤としては、鎮咳去痰薬が最も多かった(図1)。長引く咳の訴えに「自分で対処できている」と答えた医師に限って見ると、吸入ステロイドも鎮咳去痰薬と並んで多かった。一方、「まあまあ対処できている」「専門医に紹介することが… 2014/02/26 呼吸器
日常診療で咳を診る機会のある医師1036人に聞く Vol.1 「長引く咳」にうまく対処できている? 75%以上の医師が「対処できている」 日常診療で診る機会の多い、コモンな症状である咳。特にこの時期は、長引く咳を訴えて受診する患者も少なくないはずだ。日経メディカル Onlineの調査では、日常診療で咳を主訴に受診する患者を診る医師1036人のうち、成人の長引く(2週間以上続く)咳の訴えに「自分で対処できている」と答えた医… 2014/02/25 呼吸器
KEY PERSON INTERVIEW 慢性咳嗽はone airway, one disease PM2.5や黄砂による咳嗽が問題に 藤田保健衛生大耳鼻咽喉科主任教授 内藤健晴氏 慢性副鼻腔炎による後鼻漏をはじめとする耳鼻咽喉科系の疾患が、遷延性・慢性咳嗽の原因となっているケースは少なくない。 2013/12/12 呼吸器
特集◎長引く咳の最新鑑別法 Vol.3 合剤で早く咳を止め、無効例は合併症など考慮 原因疾患への診断的治療 遷延性・慢性咳嗽に多い咳喘息やアトピー咳嗽は、吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激薬の合剤が効く。合剤が効かなければ、鼻炎や胃食道逆流症の合併、吸入薬のノンコンプライアンスの可能性などを考慮する。… 2013/12/11 呼吸器
特集◎長引く咳の最新鑑別法 Vol.2 安易に「肺炎」とせず、問診で気道過敏も評価 重大疾患も念頭に原因推定 遷延性・慢性咳嗽では、原因疾患に占める感染症の割合が減ってアレルギー性疾患が増える。肺癌や結核などの重大疾患を画像検査で除外し、問診・身体診察・検査から原因を見極めるポイントを専門医に聞いた。… 2013/12/10 呼吸器
地図を示すだけでなく、道案内もしよう 前回まで、臨床現場で生じる吸入デバイス操作の“ピットホール”の実例を示してきました。ところで、先生方は吸入薬を処方する時に、自身でも患者さんに吸入指導をしていますか? 2013/11/19 呼吸器
【ピックアップ】 高齢の喘息患者に対する吸入療法のポイント 近畿大学呼吸器・アレルギー内科准教授 岩永 賢司氏 人口の高齢化を背景に、喘息患者における高齢者の占める割合は増加傾向にある。高齢者であってもステロイド薬の吸入療法が治療の要であることに変わりはないが、適切なデバイスを選択し、きめ細かな吸入指導を行うことで、服薬アドヒアランスの向上が期待できる。… 2013/07/19 呼吸器
患者さんは吸入薬を本当に吸えていますか 喘息・COPD治療における吸入療法の重要性と見落としがちな盲点 私は、岐阜県瑞浪市で開業しているプライマリケア医です。アレルギー・呼吸器科専門医として日常診療を行っていると、他科の先生から「喘鳴や呼吸苦の改善が難しい」と患者さんをご紹介いただいたり、患者さん自身が「治療を受けているのに良くならない」と当院を受診されることがあります。… 2013/06/21 呼吸器
持続性で好酸球増多を伴う喘息の増悪リスクを87%減少――dupilumabの第2相試験結果が報告 持続性で好酸球増多を伴う喘息の増悪リスクに対するヒト化抗IL-4受容体αサブユニットモノクローナル抗体製剤「dupilumab」がプラセボに対し、12週の増悪リスクを87%減少させた。米国で行われたdupilumabの第2相臨床試験の主要結果で、5月17日から22日に米国フィラデルフィアで開催された米国胸… 2013/05/26 呼吸器
トレンドビュー◎オシレーション法 普及する“苦しくない”呼吸抵抗検査 算定点数アップでクリニックでの導入に弾み 努力呼吸を必要としない新しい呼吸機能検査「オシレーション法」。2012年度の診療報酬改定で、呼吸抵抗検査としての算定点数が70点から150点に適用されたことを機に、大病院だけでなく、市中のクリニックなどでも機器を導入する動きが広がり始めた。… 2013/04/16 呼吸器
3例で因果関係否定できず、うち1例は死亡 抗インフル薬のザナミビル吸入後にショック 抗インフルエンザ薬のザナミビル(商品名リレンザ)吸入後にアナフィラキシーショックを起こした例が複数あり、うち1例が死亡していたことが明らかになった。厚生労働省は2月27日、そのうち2例について経過などを公表した。… 2013/02/28 感染症
NEJM誌から 吸ステ使用の小児は成人後の身長が平均1.2cm低い 当初2年間で生じた差がそのまま持続、無作為化試験参加の943人を追跡 吸入ステロイド投与を受けた小児喘息患者では、治療開始から2年の時点で偽薬群との間に見られた身長差がそれ以降も持続し、成人後の身長が偽薬群より平均1.2cm低かったことが、無作為化試験参加者の追跡調査で明らかになった。米New Mexico大学のH. William Kelly氏らが、NEJM誌2012年9月6日号に… 2012/09/19 アレルギー・免疫
NEJM誌から 吸ステ+LABAにチオトロピウム追加で増悪リスク低下 日本を含む15カ国で行われたPrimoTinA-asthma試験の結果 吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬(LABA)を使用していても十分に管理できない成人喘息患者にチオトロピウムを追加投与すると、重症増悪リスクが低下し、肺機能もやや改善することが、日本を含む15カ国で行われた二重盲検無作為化試験で明らかになった。オランダGroningen大学のHuib A.M. K… 2012/09/18 呼吸器
Arch Intern Med誌から LABA+吸ステで管理良好な喘息患者のLABA中止は慎重に 併用を継続した場合とLABAのみ中止した場合をメタ分析で比較 長時間作用型β刺激薬(LABA)と吸入ステロイドの併用により喘息管理が良好になった患者が、LABAの使用を中止すると、継続した場合に比べて喘息の管理が不良になることが、カナダMcMaster大学のJan L. Brozek氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、Arch Intern Med誌電… 2012/09/10 呼吸器
日経メディカル2012年7月号「トレンドビュー」(転載) 咳嗽ガイドラインが7年ぶりに改訂 診断の手順を提示、現場に配慮した内容に 日本呼吸器学会は「咳嗽に関するガイドライン」の第2版を5月末に発行した。咳喘息とアトピー咳嗽の鑑別は強く求めず、いずれかが疑われる患者への第一選択薬として吸入ステロイドを用いることを認めた。… 2012/07/20 呼吸器
問診票の見落としで禁忌薬を処方! 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/dr/index.html)から提供を受けています。 2012/05/22 医薬品 医師限定コンテンツ
JAMA誌から 胃食道逆流症状のない小児喘息へのPPI投与は無益 上気道感染など有害事象のみが増加、306人を対象とした無作為化試験の結果 吸入ステロイド療法を用いても十分にコントロールできない小児喘息患者にプロトンポンプ阻害薬(PPI)のランソプラゾールを投与しても、喘息症状の改善は得られず、上気道感染などの有害事象のリスクが有意に上昇することが、二重盲検の無作為化試験で明らかになった。American Lung Association … 2012/02/06 呼吸器
NEJM誌から 小児の反復性喘鳴に対する吸ステ連日投与と間欠投与、効果に差なし ブデソニドの低用量連日投与と高用量間欠投与を比較したMIST試験の結果 喘息の増悪リスクがある小児に対して、吸入ステロイドの低用量連日投与を行っても、高用量間欠投与を行っても、増悪リスクの低減効果に差はなく、1年間のグルココルチコイド曝露量の総計は、間欠投与が連日投与の3分の1未満になる―。そんな無作為化試験の結果を、米Kaiser PermanenteのRobert S.… 2011/12/15 小児科
Lancet誌から 妊婦の喘息増悪が呼気NOを指標とする管理で減少 妊婦の喘息管理において、気道炎症の指標である呼気一酸化窒素濃度(fraction of exhaled nitric oxide:FeNO)に基づいて治療を調整するアルゴリズムが増悪抑制に有効であることが、オーストラリアHunter Medical Research InstituteのHeather Powell氏らが行った無作為化試験で明らかになった。… 2011/09/26 呼吸器
NEJM誌から 喘息患者の自己評価による症状改善は信用できない 1秒量の結果と異なり、自己評価はプラセボでも大きく改善 喘息治療では、主観的な症状改善度においてプラセボ(偽薬)効果が非常に大きいことが、米Harvard大学医学部のMichael E. Wechsler氏らが行った無作為化試験で明らかになった。論文は、NEJM誌2011年7月14日号に掲載された。… 2011/07/29 呼吸器
日経メディカル特別編集版連動●アレルギー病態解明に迫る最新手法 Vol.1 SNPで小児喘息関連遺伝子を同定 ヒトゲノム研究の急速な進歩により、疾患研究の手法が日々進化している。アレルギー疾患の病態解明にも、ゲノムワイド関連解析や大規模遺伝子発現解析などの新手法が応用されている。こうした新たな手法を用いた研究成果を紹介する。… 2011/06/06 アレルギー・免疫
日経メディカル特別編集版連動●重症喘息 Vol.2 明らかになってきた喘息重症化の機序 喘息の発症や重症化に気道上皮や気管支平滑筋などの各組織がどのように関わっているのかについても研究が進んでいる。 2011/06/03 アレルギー・免疫
日経メディカル特別編集版連動●重症喘息 Vol.1 喘息の多彩な臨床像を分類し、対応法を検討 吸入ステロイド薬とガイドラインの普及に伴い、我が国の喘息のコントロール状況は大きく改善した。しかし、高用量の吸入ステロイド薬を使用しても症状が改善せず、抗IgE抗体製剤や経口ステロイド薬を連用せざるを得ない患者は依然として存在する。重症喘息に対し、今後どのような治療を行っていく… 2011/06/02 アレルギー・免疫
NEJM誌から 抗ロイコトリエン薬は成人喘息管理の第1選択としても有用 約650人を対象とした無作為化試験の結果 ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、成人喘息の長期管理薬の第1選択として吸入ステロイドと同様の効果を持つこと、また、低用量吸入ステロイドに追加する場合には長時間作用型β2刺激薬と同様の有効性を示すことが、英国で行われた無作為化試験で明らかになった。英国Aberdeen大学のDavid Pri… 2011/05/23 アレルギー・免疫
Arch Intern Med誌から 成人喘息へのPPI、全般では十分なエビデンスなし 無作為化試験11件のメタ分析の結果、GERDの有無で効果に差? 喘息と胃食道逆流症(GERD)を併発する患者は少なくない。GERDの治療に用いられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が喘息の症状も軽減するとの報告があるが、米Harvard大学医学部のWalter W. Chan氏らが行った無作為化試験のメタ分析の結果、成人の喘息患者一般に対するPPIの利益は小さく、広範な適用… 2011/05/04 呼吸器
テオフィリンを初回から長期処方して副作用が出現! 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/dr/index.html)から提供を受けています。 2011/04/26 アレルギー・免疫 医師限定コンテンツ
NEJM誌から 農場暮らしの小児は喘息リスクが低い 曝露微生物の種類が多いほどリスクが低下、中欧での研究結果 様々な微生物に曝露するような環境、例えば昔ながらの農場などで育つ小児には、小児喘息やアトピー性皮膚炎が少ないことが知られている。独Munich大学小児病院のMarkus J. Ege氏らは、中央ヨーロッパで行われた2件の研究に登録された小児について分析し、農場で生活することによる環境微生物曝露… 2011/03/11 アレルギー・免疫
シーズン直前、花粉症診療アップデート Vol.3 花粉症の背後に喘息の増悪 “One airway, one disease”のコンセプトでとらえる花粉症診療 喘息患者は高率でアレルギー性鼻炎を合併することが知られており、中には鼻症状の悪化に伴って喘息が増悪する患者もいる。このため花粉症など鼻炎の症状のコントロールは、喘息管理の観点からも重要となる。これからのスギ花粉シーズンも、鼻から気管支まで1本につながっている気道に起こるアレル… 2011/01/17 アレルギー・免疫
Am J Med誌から 吸入ステロイドは糖尿病の発症・進行と関連 高用量ほどリスク増、カナダ健康保険データベースを用いたコホート研究 呼吸器系薬剤の処方歴のある患者コホートを追跡したところ、吸入ステロイド薬の使用は、糖尿病治療薬の投与開始および糖尿病進行によりインスリン開始に至るリスクを約30%増加させることが明らかになった。吸入ステロイド薬の高用量(1000μg/日以上)使用者におけるリスクはさらに高かった。こ… 2011/01/06 代謝・内分泌
日経メディカル臨時増刊 unmet medical needs特集転載 Vol.6 【アレルギー疾患】舌下投与が花粉症治療を変える より早期からの免疫療法を実現へ 花粉症に対する免疫(減感作)療法は、世界で有効性が確立しているが、国内では、様々な理由から一般診療に取り入れられていない。従来の皮下投与ではなく舌下投与が実用化すれば、免疫療法は花粉症治療に広く使われそうだ。… 2010/12/28 アレルギー・免疫
PNAS誌、J Immunol誌から IL-33が喘息治療薬の標的として有望か 自然免疫を介したアレルギー誘導作用が確認される 気管支喘息は、ほかのアレルギーと同様、アレルゲンに対するIgE抗体の過剰反応によって生じると考えられてきた。だが、国立成育医療研究センター研究所の大保木啓介氏らは、喘息関連遺伝子として注目されているインターロイキン33(IL-33)を欠くマウスを使って実験を行い、喘息や腸のアレルギー… 2010/11/05 アレルギー・免疫
NEJM誌から 吸ステ+チオトロピウムがLABA併用に劣らぬ効果 (2010.10.12訂正) 吸入ステロイドと臭化チオトロピウムを併用すると、吸入ステロイドを2倍量にした場合に優る症状軽減と肺機能向上が得られること、また、その効果は、吸入ステロイドと長時間作動型β刺激薬(LABA)を併用した場合に劣らないことが、無作為化試験で明らかになった。米Wake Forest大学のStephen P. … 2010/10/07 呼吸器
【第6回】 かゆいのに抗ヒスタミン薬が効かないんです 私の家族のことでちょっとお聞きしてもいいですか。実はうちの妻が、一昨日にエビを食べてから皮疹が出て、かゆみを訴えまして。抗ヒスタミン薬を飲ませたんですが、全然よくならないんです。 2010/07/29 アレルギー・免疫
【第5回】 アスピリン喘息にも使える消炎鎮痛薬はありますか? 先日、救急外来にいらした30代半ばの女性患者さんなんですが、婦人科を受診した後に出勤する途中、電車の中で突然鼻が詰まり始めて、息苦しくなってきたそうです。バイタルサインは少し頻脈気味でしたが、それ以外は安定していて、聴診すると全肺野にwheezeが聞こえました。喉や唇の腫れはなく、… 2010/06/22 アレルギー・免疫
NEJM誌から 小児喘息のステップアップに最適なレジメンは? LABA追加に反応する患者が最多だが、個人差も大きい 小児の喘息患者の中には、低用量吸入ステロイドではコントロールが不十分な患者が少なからず存在する。米Wisconsin大学のRobert F. Lemanske氏らは、そうした患者に用いるべきステップアップレジメンの選択を助けるために、3通りのレジメンを比較する無作為化試験を実施した。その結果、LABA(長… 2010/03/18 アレルギー・免疫
BMJ誌から 小児の喘息発作に対する自宅での経口ステロイド投与は有効 学齢期の小児の急性喘息エピソードに対して、患児の親が自宅で短期の経口ステロイド投与を行うと、偽薬に比べ昼間と夜間の症状が軽くなり、欠席日数も減ることが明らかになった。オーストラリアGeelong病院のPeter J Vuillermin氏らが行った無作為化試験によるもので、論文は、BMJ誌2010年3月6日… 2010/03/16 アレルギー・免疫
日経メディカル2010年3月号「トレンドビュー」(転載) 難聴を招く好酸球性中耳炎 喘息患者に高率に合併、高粘度の滲出液が特徴 好酸球性中耳炎は進行が速く、難聴のリスクも高い。成人発症の喘息患者の約1割に見られ、粘度の高いにかわ状の滲出液が特徴だ。2月には初の診断基準が発表された。早期の拾い上げが望まれる。 2010/03/16 アレルギー・免疫
本誌連動◇吸入薬で進める喘息発作ゼロ作戦 Vol.3 喘息患者指導の“裏技” 「喘息患者の良好な管理は、10%の薬剤と90%の教育からなる」。米国でかつて発表された論文の一節だ。患者の性格を把握するための心理テストの導入、身体機能の低下に応じた薬剤のデバイス選択など、患者のアドヒアランスを良好にするための患者指導の“裏技”を紹介しよう。… 2010/03/02 呼吸器
本誌連動◇吸入薬で進める喘息発作ゼロ作戦 Vol.2 早期の吸ステ使用で薬を減らす 発症2年以内の早期に吸入ステロイド薬を使用することが、難治化を防ぐ最も効果的な方法であることが分かってきた。早期診断の基準策定や、呼気だけで気道の炎症の度合いを把握できる非侵襲的検査法の開発も進んでいる。… 2010/03/01 呼吸器
本誌連動◇吸入薬で進める喘息発作ゼロ作戦 吸ステ製剤は吸気流速と重症度で選ぶ わが国で2つ目の吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬合剤が登場し、喘息治療に使える吸入ステロイド薬は13種類になった。合剤の処方は急増しているが、吸入器が適さず管理がうまくいかないケースもある。吸気流速や重症度、末梢気道炎症の有無などを考慮して、個々の患者に最適な薬剤を選択… 2010/02/26 呼吸器
【新薬】ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物 シムビコート:2剤目の「吸入ステロイド+LABA配合剤」 成人気管支喘息薬のブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物の吸入製剤(商品名:シムビコートタービュヘイラー30吸入、同60吸入)が、12月11日に薬価収載された。本剤は、既に10月16日に製造承認を取得しており、2010年1月13日に発売される予定である。通常は1回1吸入、1日2回で、1回4吸入(… 2009/12/17 呼吸器
日経メディカル2009年4月号「トレンドビュー」(転載) アレルギーに夢の新薬「ゾレア」登場 抗体医薬オマリズマブ、適応は難治喘息 抗IgE抗体製剤「ゾレア」が喘息治療薬として3月に薬価収載された。月に1~2回継続的に皮下注射することでアレルギー症状を抑制。海外では同薬投与後に喘息治療薬が不要になった例も報告されている。 2009/04/24 アレルギー・免疫
BMJ誌から RSV感染児への吸ステ予防投与に利益なし オランダでの無作為化試験の結果 RSウイルス(RSV)関連の下気道感染で入院した乳児に、吸入ステロイド治療を速やかに開始し、その後3カ月継続した場合、再発性喘鳴を予防できるのだろうか。この問いを検証すべく、無作為化試験を行ったオランダUtrecht大学医療センターのMarieke J J Ermers氏らは、この治療による予防効果はなく… 2009/04/20 感染症
長時間作用型β2刺激薬に抗炎症効果はあるか 長時間作用型β2刺激薬(LABA)は、慢性持続型喘息にadd-onで使用することが推奨されているが、in vivoで抗炎症効果があるかどうかについては議論が分かれている。この研究では、LABAがin vivoで抗炎症作用を有するかどうか、吸入ステロイド薬にLABAを加えることで抗炎症に関するシナジー効果があ… 2009/03/31 呼吸器