対談◎NTM症の今──肺MAC症を中心に【前編】 急増するNTM症、ただし1割は自然に排菌停止 いつ治療介入するかは深慮の上で 徳田均氏が日々の診療で感じた疑問や問題意識を専門家や研究者にぶつけ、解決策を探るシリーズ。今回は、非結核性抗酸菌症(NTM症)と気管支拡張症について、慶應義塾大学感染制御部教授の長谷川直樹氏に、国際的な視野に基づく最新知見を伺います。前編ではNTM症について、わが国の疫学状況や、… 2021/04/14 呼吸器
多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)における間質性肺炎の有病率は? Seminars in Arthritis and Rheumatism誌から 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の肺炎と鑑別が難しいものとして、多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)による間質性肺炎(ILD)があります。特に急速進行性のPM/DM-ILDは、コロナ禍では診断のハードルがなかなか高くなっています。原因はともかく、肺に起こっている現象は両者とも類似しているとこ… 2021/04/13 呼吸器
随時更新中:COVID-19関連論文まとめ 日経メディカルOnlineで紹介した論文をまとめて読めるように一覧にしました。今後も新たな論文が追加されたら随時更新していきます。 2021/04/12 感染症
緊急寄稿◎COVID-19患者が急増している大阪府の現場から 何かが違う、大阪コロナ第4波 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者受け入れ先として、⼤阪府にある当院は、軽症・中等症向け病床を55床確保しています(第3波収束時、病床数を絞りつつあったが緊急増床)。4月に入ってから、入院要請されるCOVID-19患者さんの多くが、高齢者よりやや下の40~60歳代の中高年で、両… 2021/04/09 感染症
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2016年9月号掲載 40歳代女性。労作時呼吸困難、咳嗽 『日経メディカル』2016年9月号に掲載された胸部X線のクイズです。患者は40歳代の女性。9年前に左乳癌手術を行っています。6年前に全身骨転移が見つかり、その後ホルモン療法、抗癌薬治療を受けていました。2年前には労作時呼吸困難が出現。今回、間質性肺炎の疑いで、病院の呼吸器科に精査のため紹… 2021/04/09 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
気管支炎に効く漢方(1) 気管支炎の考え方と漢方処方 気管支炎は、気管支に炎症が生じ、咳や痰などの症状を引き起こす疾患です。漢方では、気管支炎を五臓の肺や痰飲と関係が深い疾患と捉えており、五臓の肺の機能を調えたり、痰飲を除去したりして、気管支炎を治療します。… 2021/04/07 東洋医学
間質性肺炎の概念、「PF-ILD」とは!? 過去記事(結局のところ、間質性肺炎にはオフェブなのか?)でもお伝えしたように、呼吸器内科領域では「進行線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)」という概念が急速に普及しています。これに対してニンテダニブ(商品名オフェブ)を使用することで、線維化を抑制しようという戦略が認知されつつあ… 2021/04/02 呼吸器
Lancet Respiratory Medicine誌から 喘息がCOVID-19入院患者にもたらす影響は? 50歳以上の喘息患者は吸入ステロイドを使用しているとCOVID-19死亡率が下がる 英国Imperial College LondonのChloe I Bloom氏らは、COVID-19で入院した患者のうち、入院前から基礎に慢性呼吸器疾患がある場合や、吸入ステロイドを使用していたことがアウトカムに与える影響を調べるため、基礎疾患がないCOVID-19患者とリスクを比較するコホート研究を行い、喘息患者と慢性呼… 2021/03/31 感染症
患者さんの一言で痛感! 身体診察は重要 1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。今回は、高熱でぐったりしている82歳女性のケースです。… 2021/03/26 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2014年4月号掲載 40歳代男性。乾性咳嗽、労作時呼吸困難(Hugh-Jones II度) 『日経メディカル』2014年4月号に掲載された胸部X線のクイズです。患者は40歳代の男性。半年ほど前から乾性咳嗽が表れ、その後に労作時呼吸困難も出現しました。検診で肺の異常陰影を指摘され、病院の呼吸器科を受診しました。既往歴に特記事項はなく、喫煙歴はありません。胸部を聴診すると、両下… 2021/03/26 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
当たり前のようで、意外と忘れがちなこと 初々しい若手が仲間入りしてくれる嬉しい季節に向けて 肺炎で入院したことをきっかけに、誤嚥の原因疾患が診断される。こういったことが「原因は分からないが誤嚥性肺炎かもしれない患者さん」の3割にも上ることを、前回お話ししました。 2021/03/24 呼吸器
COPDが急速に悪化したらアレを疑う JAMAから 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下では血栓塞栓性疾患が増えるということで、当院のコロナ病棟でもDダイマーをよく測定しています。実際に重症化する患者さんの方が、少しだけ平均Dダイマー値が高い印象ですが、それをもってヘパリンを開始すべきかどうか、答えが出ていません。さて、… 2021/03/23 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 67歳男性。軽度咳嗽、心窩部痛 10カ月前に心窩部痛で他院を受診し、膵癌の疑いとされたが、症状は緩徐に増悪と緩解を繰り返していた。2カ月前から軽度咳嗽を認めたため当院を受診した。喀痰はない。 2021/03/23 呼吸器 医師限定コンテンツ
【新薬】ヒトα1-プロテイナーゼインヒビター(リンスパッド) 重症α1-アンチトリプシン欠乏症に初の補充療法用薬が登場 2021年1月22日、血漿分画製剤ヒトα1-プロテイナーゼインヒビター(商品名リンスパッド点滴静注用1000mg)の製造販売が承認された。適応は「重症α1-アンチトリプシン欠乏症」、用法用量は「添付の溶解液(20mL)に溶解し、成人、週1回60mg/kgを患者の様子を観察しながら点滴静注。点滴速度は約0.… 2021/03/19 医薬品
第3回呼吸器免疫研究会の報告 コロナ重症化制御に最適なステロイド治療とは? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬をめぐっては、抗ウイルス薬など多くの薬剤が明らかな有効性を見出さないまま影が薄くなりつつある中で、重症化の本態、サイトカインストームを抑止する薬剤としてステロイドの位置がますます高まりつつある。 しかしこのステロイド治療については… 2021/03/10 感染症
JAMA Pediatrics誌から 小児のPPI使用は喘息発症リスクを増やす スウェーデンの大規模コホート研究で2歳未満は特に要注意 スウェーデンKarolinska研究所のYun-Han Wang氏らは、小児のプロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用が喘息発症リスクと関連しているかを調べるコホート研究を行い、中央値3年間の追跡で、PPIs使用者は非使用者に比べ喘息発症リスクが増加していたと報告した。結果は2021年2月8日のJAMA Pediatrics誌電… 2021/03/10 小児科
COPD患者のCOVID-19は死亡率が2倍 Int J Chron Obstruct Pulmon Disから 私の勤務する近畿中央呼吸器センターは、その名の通り呼吸器疾患の患者さんが多数来院します。そのためもあって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者さんの中でも呼吸器系合併症がある人を優先的に割り振られている気がする……。もちろん、これは気のせいかもしれませんが。慢性呼吸器疾患… 2021/03/09 呼吸器
「肺炎に取りあえずステロイド」ってどうなの? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対してデキサメタゾンが用いられるようになったので、デキサメタゾンを販売している会社はそれなりにウハウハだと思います。海外では「全身性ステロイドといえばデキサメタゾン」という国が結構あるので、デキサメタゾンが市民権を得ていますが、臨床試験さ… 2021/03/09 呼吸器
レッスン25◆異常陰影を指摘せよ(難易度 中) 問:次の胸部X写真で異常陰影を指摘せよ。なお、本患者は74歳男性で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療のために当院を紹介受診した。 2021/03/02 癌
「うっかりドーピング」にならないために その5 喘息やCOPD治療では吸入療法が治療の核となりますが、近年は吸入ステロイド薬(ICS)と長時間作用性β2刺激薬(LABA)に加え、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)との3成分配合薬(ICS/LABA/LAMA)も多く用いられるようになっています。しかし、その患者さんがスポーツ選手で、スポーツ大会に参加す… 2021/02/27 呼吸器
入院後に新たに診断された誤嚥の原因疾患とは これまで立て続けに、印象深い症例をご紹介してきました。全てが、誤嚥性肺炎を契機に、誤嚥を来す疾患が発見された症例です。慢性経過で発展した疾患も、肺炎になるまで気づかれませんでした。皆さまも一度は経験があるのではないでしょうか。… 2021/02/25 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 70歳代女性。咳嗽、労作時息切れ 3年前から咳嗽や労作時呼吸困難が出現。前医で特発性肺線維症と診断され、抗線維化薬を処方されていたが、徐々に呼吸器症状が悪化し、当院を受診した。既往としては、6年前に乳癌で術後放射線治療を受け、4年前に肺癌で右上葉切除術を受けている。常用薬は十数種類あるが、過去3年間は新たな処方は… 2021/02/25 呼吸器 医師限定コンテンツ
結核性胸膜炎の診断に胸水中LD/ADA比が有用! European Respiratory Journalから 多くの呼吸器内科医は、胸水中のアデノシンデアミナーゼ(ADA)を測定します。ADAは細胞内で核酸の代謝に関わるアデノシンを分解する酵素です。結核性胸膜炎を発症すると、胸腔に侵入した結核菌や感作CD4陽性リンパ球がTh1細胞によるアレルギーを引き起こし、プリン代謝に関連するADAが増えるのでは… 2021/02/22 呼吸器
鎮咳薬◇第2回調査 コデインが2位浮上もメジコンが首位キープ 1位はデキストロメトルファン、2位はコデイン、3位はチペピジン、第4位はジメモルファン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、鎮咳薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、34.7%の医師がデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(商品名:メジコン他)と回答した。 第2位のコデインリン酸塩水和物(コデインリン酸塩、リン酸コデイン)は14.0%、第3位のチペピジンヒ… 2021/02/20 呼吸器
高用量ICSのテリルジーなど3品目を薬価収載 ニューキノロン系抗菌薬ラスビックの点滴静注も 厚生労働省は2021年2月18日、気管支喘息の3成分配合吸入薬であるテリルジー200エリプタ14吸入用など新薬2成分3品目を薬価収載した。 2021/02/19 薬剤師
JAMA Network Open誌から 閉塞性睡眠時無呼吸は男性不妊の危険因子 台湾の研究でOSAを治療せずに放置すると不妊リスクが増加 台湾国防医学院のYi-Han Jhuang氏らは、全住民の健康保険データベースを利用して、男性不妊と診断された患者と、条件をマッチさせた不妊でない男性を比較するケースコントロール研究を行い、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が男性不妊の独立した危険因子になっており、治療せずにOSAを長く放置するほど… 2021/02/19 呼吸器
新型コロナワクチン接種の最大のハードル 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンは、2月17日にも医療従事者への先行接種が始まると報道されています。私たち医師は接種される側でもありますが、国民に広く接種する側でもあるので、今後、どのような体制でワクチン接種を行っていくのか、関心をお持ちの方も多いでしょう。政府の… 2021/02/16 呼吸器
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2017年7月号掲載 60歳代男性。発熱、咳、痰 『日経メディカル』2017年7月号に掲載された胸部X線のクイズです。患者は60歳代の男性。3カ月ほど前から、軽い咳と痰を自覚していました。発熱をきっかけに胸部X線写真を撮ったところ、異常陰影が認められました。男性は、3年前に糖尿病と診断されています。過去喫煙者で、禁煙してから約10年がたっ… 2021/02/12 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
「気管支鏡後の肺炎」のリスク因子は○○ Scientific Reports誌から 多摩総合医療センターから、貴重な報告です。いや、お世辞じゃなくて、本当に貴重なんです。気管支鏡検査を行った後に発熱した場合、「えらいこっちゃ、肺炎やで!」と慌てるかといえば、そういうわけではなく、一時的な反応であることが多いのでまずは静観するのが普通です。「サイトカインがちょ… 2021/02/09 呼吸器
リポート◎見えてきたコロナ後遺症 息切れ編 COVID-19後の息切れは治療介入できる! 発症5カ月後でもステロイド療法で症状改善を確認 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内で流行し始めてから、一年近くたとうとしている。COVID-19既往者が増える中、新たな課題としてCOVID-19後遺症が注目されている。さまざまな症状が後遺症として挙げられているが、呼吸困難や息切れに関しては、発症から数カ月が経過しても改善できる可… 2021/02/09 感染症
咳差別が原因? 増加した「咳に悩む患者さん」 呼吸器内科に通院している患者さんから、「咳をしているとコロナだと思われるので、冷たい視線を感じる」という悩みを訴えられることが多くなりました。当院は、他院で難治性と判断されたり、対応できなかったりするような呼吸器疾患の患者さんが通院する呼吸器センターですが、それでも従来は、咳… 2021/02/05 呼吸器
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2016年2月号掲載 70歳代女性。咳嗽、喀痰 『日経メディカル』2016年2月号に掲載された胸部X線のクイズです。患者は70歳代の女性。若いころから気管支喘息で吸入ステロイドを使っていて、コントロールは良好です。1年前から咳嗽や喀痰が増え、肺非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の診断を受けましたが、治療はしていませんでした。検診で肺結節陰… 2021/01/29 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
喘息とCOPDのオーバーラップ、日本人の特徴 Int J Chron Obstruct Pulmon Disから 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の喘息合併例、喘息のCOPD合併例のいずれも、「喘息とCOPDのオーバーラップ(asthma and COPD overlap:ACO)」と呼びます。特に慢性疾患の管理については比較的参考になる先進国の論文を基本的に読むようにしているのですが、日本と海外では診療事情が異なるのも事実で… 2021/01/26 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 65歳男性。咳嗽、発熱 約2週間前から38℃台の発熱を自覚し、その後徐々に湿性咳嗽も出現した。近医を受診したところ胸部異常陰影を指摘されたため、当院を紹介受診した。 2021/01/26 呼吸器 医師限定コンテンツ
吸入薬が変更された喘息患者をどうフォロー? 気管支喘息の治療で内科に通院中の67歳女性。吸入薬使用中に口内炎ができたことなどから、ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(商品名シムビコート他)の使用を中止し、フルティフォーム(一般名フルチカゾンプロピオン酸エステル・ホルモテロールフマル酸塩水和物)へ変更された。… 2021/01/22 医薬品
意識障害と誤嚥性肺炎の関係に潜むワナ 意識障害と誤嚥性肺炎の関係に潜むワナについて、以前少しお話ししました。当直中は特に、分かっていても引っかかってしまいやすい罠です。今回は、そんな当直中に出会った患者さんのお話しです。 2021/01/21 呼吸器
トピック◎英国発、新型コロナ変異ウイルスが国内で確認 新型コロナ変異株、英国滞在歴のない3人からも 厚生労働省は2021年1月18日、英国発の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株(VOC-202012/01)が、日本国内で新たに4例が確認されたと発表しました。うち1人は3人は、英国に滞在歴はありませんでした。いずれも不特定多数との接触は確認されていませんが、感染経路が明らかになっておらず、さら… 2021/01/19 感染症
LAMA・LABA配合剤◇第2回調査 ウルティブロ、スピオルト、アノーロのシェアが拮抗 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、LAMA・LABA配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、37.6%の医師がインダカテロールマレイン酸塩・グリコピロニウム臭化物(商品名:ウルティブロ)と回答した。 第2位のチオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩(スピオルト)… 2021/01/16 呼吸器
劇的ビフォーアフター:廃止病棟がCOVID-19病棟に! 当院(国立病院機構近畿中央呼吸器センター)は大阪府南部の呼吸器疾患を専門に診る病院で、結核診療も担っています。2年前に新病棟ができてからというもの、一部の廃止病棟は取り壊したのですが、2、3あった廃止病棟をそのままスタッフの待機室などに転用していました(参考記事:「近畿中央呼吸器… 2021/01/15 呼吸器
【新薬承認/適応追加】フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム/ビランテロール(テリルジー) COPDを治療する3剤配合吸入薬に気管支喘息の適応追加、用量増やした製剤も新薬承認 2020年11月27日、呼吸器疾患治療薬フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩(商品名テリルジー100エリプタ14吸入用、同エリプタ30吸入用)の適応が追加された。1ブリスター中にフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)100μg、ウメ… 2021/01/15 呼吸器
多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に併用する免疫抑制薬は? Respirology誌から 多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患(PM/DM-ILD)は、なかなか複雑な疾患で、膠原病科と呼吸器科で併診している病院が多いと思います。この疾患について、日本から興味深い研究結果が発表されました。今回、紹介するのはRespirology誌に掲載された、「多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に対す… 2021/01/12 呼吸器
第49回 「ゴホン!」といえば龍角散、「コンコンコン!」ならコデインか 喉が痛い。咳も出る。 駅を出て、マツモトキヨシに向かう。 「総合感冒薬」が山盛り。 「アセトなんとか」と「クロルなんとか」で、熱と鼻水は大丈夫。 それに、ジヒドロコデインも1回8mg。 いまどきのかぜ薬は「てんこ盛り」。 で、今回はコデインのお話。はじめからゴチャゴチャ 「コデ… 2021/01/08 呼吸器
【新薬】ラスクフロキサシン(ラスビック点滴静注) 2つの標的酵素を阻害するキノロン系抗菌薬の点滴静注製剤 2020年11月27日、抗菌薬ラスクフロキサシン塩酸塩(商品名ラスビック点滴静注キット150mg)の製造販売が承認された。適応は「適応菌種:ラスクフロキサシン(LSFX感性)のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、クレブシエラ属、エ… 2021/01/08 医薬品
続々登場! トリプル吸入薬 トリプル吸入薬とは、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)、長時間作用性β2刺激薬(LABA)、吸入ステロイド(ICS)の3剤が全部入った吸入製剤のことを指します。吸入薬を全集中させたワケです!(もはや私のコラムに毎回登場するこのセリフ)実は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)では少し前に保険適用されて… 2021/01/05 呼吸器
自然気胸の術後に胸腔ドレーンを入れない選択肢 Asian Journal of Surgeryから 気胸診療の世界は“less is more”になりつつあって、へいへいオイラそんな簡単に胸腔ドレーンなんて入れないぜ! という流れになっています。多分。虚脱率が3割以上という大きめの気胸であっても、胸腔ドレナージはおろか、穿刺脱気もしないという保存的戦略の有効性が示されています1)。こんな時… 2020/12/22 呼吸器
呼吸器内科領域における“全集中の呼吸” こんにちは、「肺の呼吸」の使い手、倉原です。………………。………………。いや、ブームには乗らないと。ブームには。 大人気漫画『鬼滅の刃』によると、“全集中の呼吸”とは、著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な… 2020/12/18 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 60歳代女性。微熱、咳嗽、喀痰 気管支喘息の既往があり、1カ月前の旅行後に咳嗽、喀痰がやや増加した。当院初診の2週間前に37℃台前半の微熱が出現したため近医を受診し、咽頭炎の診断で、抗菌薬が処方された。その翌日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と5分間だけ接触している。味覚・嗅覚異常なし、下痢・嘔吐なし。… 2020/12/18 呼吸器 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2014年3月号掲載 58歳女性。全身倦怠感と息切れ感、増大する多発結節陰影 『日経メディカル』2014年3月号に掲載された胸部X線のクイズです。患者は58歳の女性。約9カ月前に受診した整形外科で、肺野の多発結節陰影を指摘されました。8カ月前に内科を受診し、改善傾向が見られましたが、その後に結節陰影が増大したため、病院の呼吸器内科を紹介されて受診しました。自覚症… 2020/12/18 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
留学医師ライブ#16(11月14日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「呼吸器外科医の米国留学」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国ピッツバーグ大学の原野隆之先生に、呼吸器外科医の米国留学について話を聞きました。 2020/12/14 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
主治医は悲しい~肥満喘息患者の治療成績~ European Respiratory Journalから 欧米では社会問題になっている肥満。実は、男女を問わず喘息のリスク因子であることが知られています1-5)。日本においても、重症喘息の患者さん約500人を対象とした研究において、女性コホートで肥満は頻回な喘息増悪と関連していることが示されています(補正オッズ比2.29、95%信頼区間 1.24-4… 2020/12/08 呼吸器
酸素療法でCO2ナルコーシスになるのはなぜ? 先日、慢性閉塞性肺疾患と診断された患者さんが酸素療法を受けることになりました。酸素吸入において注意すべきなのはCO2ナルコーシスだということは分かったのですが、詳しい機序が分かりません。また、他に注意すべきことはあるのか、疑問に思いました。酸素吸入療法において注意すべき合併症や看… 2020/12/07 呼吸器
インタビュー◎日本初の治療用アプリが発売 「薬、手術、アプリ」が治療の3本柱になる CureApp社長の佐竹晃太氏に聞く CureApp(東京都中央区)が開発したニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ」(関連記事)が、2020年8月に治療用アプリとして国内で初めて薬事承認され、12月1日に発売された。CureApp社長で呼吸器内科医でもある佐竹晃太氏に、治療用アプリの承認までの道のりや、アプ… 2020/12/02 医療機器
pMDIの吸入練習器が登場、どう用いる? ドライパウダー型製剤の吸入薬の場合、デバイスの通気口を介して外部から空気を取り入れ、内部に収められている薬剤(ドライパウダー)をこの気流で巻き上げ、気流とともに肺内へ有効に送達します。そのため、ドライパウダー型製剤の場合、患者さん自身の吸気努力が重要です。表1に、有効な薬剤吸… 2020/12/02 呼吸器
〔第16回〕株式会社 木幡計器製作所 患者さんや、ご家族の役に立つ。それが医工連携の真の目的 ブルドン管圧力計の製作をはじめ、圧力計メーカーとして100年以上の歴史を持つ木幡計器製作所。近年は医学系の大学と連携し、 医療製品の開発・製造に取り組むほか、IoT・ライフサイエンス分野のスタートアップ企業のためのものづくり支援機関「Garage Taisho(ガレージ大正)」を社内に設けるなど… 2020/12/02 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
現場から訴えたい、コロナ病床逼迫の真の原因 あまりニュースになっていませんが、私が住む大阪府では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が軽快しても簡単に退院できない患者さんが少なからずいます。なぜでしょうか? それは、COVID-19から回復した後に自宅退院ができない高齢者などで、転院がうまく進まないケースがあるからです。 紹… 2020/12/02 感染症
呼吸器病棟から見た第3波 重症病床は実質8割埋まり、限界見える大阪府 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック当初、どの病院がCOVID-19を診療しているかは公開されていなかったのですが、現時点では多くの病院がCOVID-19患者を受け入れていることを表明しています。当院もパンデミック初期から軽症~中等症患者さんを引き受けてきました。といっても軽… 2020/11/30 呼吸器
吸入ステロイド(単剤)◇第4回調査 首位はフルタイド、3位オルベスコはシェア倍増 1位フルタイド、2位パルミコート、3位オルベスコ 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、吸入ステロイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、53.3%の医師がフルチカゾンプロピオン酸エステル(商品名:フルタイド)と回答した。 第2位のブデソニド(パルミコート他)は19.6%、第3位はシクレソニド(オルベスコ)は14.0%の医師が… 2020/11/28 呼吸器