インタビュー◎日本初の治療用アプリが発売 「薬、手術、アプリ」が治療の3本柱になる CureApp社長の佐竹晃太氏に聞く CureApp(東京都中央区)が開発したニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ」(関連記事)が、2020年8月に治療用アプリとして国内で初めて薬事承認され、12月1日に発売された。CureApp社長で呼吸器内科医でもある佐竹晃太氏に、治療用アプリの承認までの道のりや、アプ… 2020/12/02 医療機器
NEWS◎CureAppのニコチン依存症治療用アプリ、中医協が保険適用を了承 国内初の治療用アプリ、2540点で保険収載へ 厚生労働省中央社会保険医療協議会(中医協)は2020年11月11日の総会で、CureApp(東京都中央区)が開発した国内初のニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ」について、保険適用を了承した。同アプリを使用して禁煙治療を行う場合、通常のニコチン依存症管理料に加え… 2020/11/12 医療機器
NEWS◎慶應義塾大と共同で開発 国内初、ニコチン依存症治療用アプリが承認へ 厚生労働省薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は6月19日、株式会社CureAppが開発したニコチン依存症治療用アプリの薬事承認を了承した。既に一部の国では患者への処方が始まっている治療用アプリだが、わが国で承認に至るのは今回が初めて。… 2020/06/22 呼吸器
電子たばこは肺機能と気道炎症を悪化させる Respirology誌から 私の外来には、紙巻きたばこをやめて、加熱式たばこや電子たばこに移行している人がチラホラいます。一般的なイメージとして、これら新型たばこは紙巻きたばこより健康的だと思われているようです。リスク認識がない若者は、新型たばこだけでなく、結局のところ複数のたばこを吸うことになってし… 2020/06/09 呼吸器
患者さんが禁煙に向かう行動変容スキル 本症例では、長年の喫煙歴が気になるところです。このようなとき、どのようにアプローチすればよいのでしょうか? 医師30年目のベテランである三嶋医師によるgood practiceを紹介します。三嶋医師:(清水さんといえば太陽町役場の防災課の課長さん。去年、うちの診療所も協力して地域の要支援者… 2020/03/23 呼吸器
シリーズ◎2020診療報酬改定 禁煙治療、慢性頭痛がオンライン診療の対象に COPD、SASの遠隔モニタリングは、状況に応じて毎回の指導をパスできるように 1月29日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2020年度診療報酬改定の個別改定項目の概要が示された。前回の2018年度診療報酬改定で制度が確立したものの、算定要件が厳しく疾患も限られていることで利用がそれほど広がらなかったオンライン診療、遠隔モニタリングに関しては、医療における… 2020/01/29 医療情報
加熱式たばこの禁煙治療、保険適用を議論 2019年11月22日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会が開催され、2020年度診療報酬改定に向けて、ニコチン依存症管理料について議論が交わされた。 2019/11/26 薬剤師
電子たばこを併用した禁煙治療は有効か? Lancet Respiratory Medicine誌から 2019年9月11日、トランプ大統領が米国内で香料付き電子たばこを全面的に禁止する方針を発表しました。これは、電子たばこの吸入により複数の肺傷害事例が報告されているためです。個人的には、大麻成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)などを混ぜて使っている電子たばこのリスクが高いように… 2019/11/25 呼吸器
医師がアプリを処方する時代がやってくる ニコチン依存症治療用アプリが治験で効果確認 治療用アプリの開発を手掛けるキュア・アップ(佐竹晃太社長)は2019年5月30日、ニコチン依存症治療用アプリの治験で有効性が確認されたと発表した。 2019/05/30 呼吸器
吸入指導の思わぬ伏兵(8) 二コチンを含まない電子たばこは安全か? 電子たばこの中で、リキッド加熱タイプのものはその蒸気の香りを楽しむものが主流です。日本では薬事法でニコチンを含むものは製造販売禁止となっているからです。 2019/04/24 呼吸器
吸入指導の思わぬ伏兵(6) 本当に加熱式・電子タバコは吸っていいのか? 喘息やCOPD治療において喫煙は大敵で、薬剤治療の効果を損ねるのみならず、病状の悪化をしばしば認めます。 2019/02/15 呼吸器
薬剤師による禁煙支援、私のコツ 第51回日本薬剤師会学術大会より 2018年10月1日、たばこ税が増税となり、多くの銘柄が値上げとなった。これを機に、禁煙治療に関心を持つ人が増えることが予想される。禁煙治療を受けている患者、関心を持っている人に対して、薬剤師はどのように支援したらよいだろうか──。スター薬局大野原店(香川県観音寺市)管理薬剤師の浦… 2018/10/02 コメディカル
Circulation誌から 禁煙は重要な心不全リスク低減戦略 過去の喫煙はHFリスクには影響を及ぼさない可能性 喫煙と心不全(HF)の関連性はこれまでよく分かっていなかった。しかし、現在の喫煙、1日当たりの本数および生涯喫煙量(パックイヤー)は初発HFによる入院リスクの増大と有意に関連していることが報告された。一方、過去の喫煙は初発HFによる入院と関連していなかったことから、禁煙の重要性が浮… 2018/07/05 循環器
リポート◎有害成分“9割減”で愛用者急増中 「新型たばこならいい?」にどう答える フィリップ・モリス・ジャパンの「IQOS(アイコス)」が発売されたのを皮切りに、新型たばこは利用者を急速に増やしている。普及と共に医師を悩ませるのが、禁煙指導をした際に「加熱式・電子たばこなら吸ってもよいか?」と返された場合の返答だ。「新型たばこはより効果的な禁煙方法から喫煙者… 2018/02/01 呼吸器
リポート◎医師がベンチャー起業を決意するとき 「アプリで治療革新を」ある内科医の挑戦 呼吸器内科医とベンチャー経営者。二足のわらじをはき、スマートフォンのアプリという手段を使って、治療の体系を変えようと挑んでいる医師がいる。「スマートフォンアプリの治療効果に関する治験」という前例のない取り組みを開始。その挑戦に至る歩みに迫った。… 2017/11/14 呼吸器
禁煙補助薬チャンピックスの「警告」削除へ 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会は2017年6月22日、禁煙補助薬バレニクリン酒石酸塩(商品名チャンピックス)について、添付文書の「警告」を削除することを了承した。… 2017/06/28 呼吸器
禁煙指導士の認定試験に挑戦してみた 東京オリンピックが3年後に迫り、日本のニュースは「たばこ」の話題で盛り上がっているようです。国立がん研究センターがん対策情報センターの統計を見ると、全体的な喫煙率は徐々に減少しているものの、癌の中で肺癌は死亡数の多さで上位をキープしています。今こそ国を挙げて、一気呵成に喫煙・… 2017/03/27 コメディカル
ナースが「指示待ち」から解放される禁煙支援 2013年「看護職のタバコ実態調査」報告書(日本看護協会)によれば、看護職全体の喫煙率は7.9%(女性の喫煙率8.2%、厚生労働省国民健康栄養調査)でした。これは、2001年の実態調査において喫煙率25.7%という一般女性の喫煙率(9.9%、同調査)よりはるかに高い衝撃的な結果を真摯に受け止めて、… 2016/11/22 呼吸器
第5回 最近話題のACOSに物申す! ACOS(Asthma COPD overlap syndrome)は、喘息の世界的なガイドラインのGINA(the Global Initiative for Asthma)と、COPDの世界的なガイドラインGOLD(the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)に取り上げられて以降、最近のトピックとして扱われています。この疾患名を… 2015/12/16 呼吸器
Circulation誌から 糖尿病患者、過去喫煙は現在喫煙より総死亡や心血管リスク低下 「禁煙がもたらす心血管への有益性を支持する結果」と著者 糖尿病患者における喫煙の影響を調べるために、前向きコホート研究のシステマティックレビューとメタアナリシスを行ったところ、喫煙は、総死亡や心血管疾患のリスク増加と関連していた。また禁煙を継続している患者は喫煙経験のない患者より死亡や心血管リスクが高かったものの、現在喫煙患者と… 2015/12/01 代謝・内分泌
BMJ誌から 乳児期の受動喫煙が3歳時点の虫歯と関与 同居家族に喫煙者がいると虫歯リスクが1.5~2倍に 神戸市で生まれた子どもを対象に行われた後ろ向きコホート研究で、同居する家族に喫煙者がいる子どもでは、3歳時点での虫歯罹患率が有意に高いことが明らかになった。一方、母親が妊娠中に喫煙したかどうかは、3歳時点の虫歯罹患率と関連が見られなかったという。… 2015/11/11 呼吸器
JAMA Pediatrics誌から 米の全面禁煙法、若者の「喫煙開始率」を低下 職場の全面禁煙で喫煙開始リスクが3割減、若年者コホートの分析研究で初めて判明 思春期以降の若者が喫煙を開始するリスクの抑制に、全面禁煙法の施行やたばこ税の増税などがどの程度貢献しているかを、米労働統計局の長期コホート研究のデータに基づいて分析したところ、職場に対する全面禁煙法が、若者の喫煙開始リスクを大幅に下げたことが初めて分かった。… 2015/09/24 呼吸器
Chest誌から ヘロイン吸入はCOPDの原因になるか? ヘロイン。なんか吸っちゃいけないもの、危ない人が吸うもの、といったよからぬイメージがあると思います。かく言う私もそういうイメージを持っていましたが、あまり詳しくはありませんでした。というワケで、まずヘロインについて勉強しましょう。… 2015/08/07 呼吸器
第2回 COPD患者の紹介状に書くべき身体所見とは 「紹介状を見ても、紹介元で診断された病名は見ず、自分で病名をつけなさい」。これは、研修医や学生によく指導していることです。これは若手に診断を一から考える習慣を付けさせるという目的ももちろんあるのですが、紹介元で付けられた「診断名」に間違いが多いのも理由の一つになります。もち… 2015/07/24 呼吸器
第13回 白血球増加症 見逃しがちな慢性的な白血球増加 異常所見のない健康成人で疑うべき原因は これまで、貧血、赤血球増加症、血小板減少症、血小板増加症を取り上げてきましたが、今回からは白血球増加症に関して解説していきます。 2015/07/21 血液内科
JAMA Intern Med誌から 喫煙者に肺活量では測れない呼吸器障害 肺活量が正常な喫煙者・禁煙者と喫煙歴のない人との比較で判明 肺活量測定は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断に広く用いられている。肺活量測定で気流通過障害がないと判定された場合、喫煙者や過去に喫煙歴がある人(禁煙者)でもCOPDとは診断されないが、そういう人でも肺機能の異常率は喫煙経験のない人より高いことが分かった。… 2015/07/03 呼吸器
BMJ誌から 高齢者でも禁煙で心血管疾患リスクが下がる 大規模コホートCHANCESなど、主要なコホート研究のメタアナリシスで示唆 約50万人の高齢者を含む住民コホートのメタアナリシスで、高齢者でも喫煙は心血管死亡の強力な危険因子であることが分かった。リスクが非喫煙者並みに下がるには20年以上を要するが、高齢者であっても、禁煙は心血管疾患リスクを下げる上で有益であることも明らかになった。… 2015/05/11 循環器
学会トピック◎第55回日本呼吸器学会学術講演会 COPD増悪経験者は余命への意識が薄い? 医師と患者で終末期について話し合ったかどうかに乖離も 終末期医療に対する意識調査を実施した結果、COPD増悪の経験や悪性疾患の既往のある高齢者や重症なCOPD患者は、自身の余命について考えることを避ける傾向にあることが示された。京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学の伏屋芳紀氏が、第55回日本呼吸器学会学術講演会(4月17~19日に東京で開催)… 2015/05/08 呼吸器
学会トピック◎第55回日本呼吸器学会学術講演会 40歳以上の13%が「COPD疑い」 6時間の肺機能測定者数でギネス世界記録に挑戦 「肺機能測定に参加した人数世界一」というギネス世界記録樹立を目指して、1029人の肺機能測定、問診票によるCOPD実態調査を実施した結果、40歳以上の被験者のうち13.2%が気流閉塞を認める「COPD疑い」で、このうち38%が非喫煙者であることが明らかになった。市立吹田市民病院呼吸器・アレルギ… 2015/04/24 呼吸器
Circulation誌から 親の喫煙で子どもの成人期の頸動脈プラークリスクが増大 適切な「喫煙マナー」でリスク抑制の可能性も 小児期における親の喫煙への曝露は、若年成人期の頸動脈アテローム性プラークリスクを有意に増大させることが示された。また、親が適切な「喫煙マナー」を順守すればリスク増大を抑制できることも明らかになった。フィンランドの研究者らが3月23日、Circulation誌のオンライン版で発表した。… 2015/04/23 循環器
Lancet誌から 「2025年までに喫煙率3割減」の達成は困難? 男性について「達成確実」は3カ国、女性は22カ国のみ、世界各国の2000~2010年における喫煙率推移から推定 世界保健機関(WHO)加盟国は「2025年までに15歳以上の国民の喫煙率を2010年より3割減らす」ことで合意しているが、この目標は達成可能なのか──。東京大学のVer Bilano氏らは、世界各国の2000~2010年の喫煙率の変化を調べて、その傾向に基づいて2025年の目標達成率を予測。目標を確実に達成で… 2015/04/03 呼吸器
J Am Coll Cardiol誌から 「喫煙パラドックス」は幻想 SYNTAX試験5年目の検討で喫煙者の予後不良を確認 喫煙が冠動脈疾患(CAD)の危険因子であることは周知の事実である。一方で、CAD患者、中でも心筋梗塞(MI)患者の予後は喫煙の有無により差がない、もしくはかえって喫煙者の方が予後良好であるという報告が散見され「喫煙パラドックス」として注目されていた。このたびSYNTAX試験(SYNergy Betwe… 2015/04/01 循環器
BMJ誌から メタ分析でもバレニクリンとうつに関連なし プラセボ対照試験に参加した約1万人のデータ解析で明らかに、懸念の払拭なるか 禁煙補助薬のバレニクリン(商品名チャンピックス)に、うつ病や自殺企図の誘発作用があるのではないかという懸念が、ついに払拭されるかもしれない。バレニクリンのプラセボ対照試験をシステマティック(系統的)レビューし、試験に参加した総計1万人についてメタアナリシスを行ったところ、バレ… 2015/03/30 呼吸器
CHEST誌から 海外では想像以上にCOPDの誤診が多い!? 呼吸器内科は市中肺炎・肺血栓塞栓症といった急性疾患から、肺癌・COPDといった慢性疾患まで幅広い疾患を扱うため、呼吸器内科医が読まなければならない論文は膨大です。 2015/02/24 呼吸器
Circulation誌から 禁煙治療中のMACE増加は確認されず NRT中は軽症心血管イベントが増加 禁煙治療として、ニコチン補充療法(NRT)、ブプロピオン、バレニクリンの投与を行っている間も、心血管イベントリスクの増大は確認されなかった。健康増進を目的として行われる禁煙療法の懸念を払拭する可能性を示す結果が12月9日、Circulation誌のオンライン版で発表された。… 2013/12/25 循環器
あらゆる交絡因子の補正後でも、喫煙は糖尿病発症のリスク因子 喫煙は2型糖尿病(2TDM)のリスクファクターとされるが、飲酒、コーヒー摂取、運動不足など、様々な非健康的な生活習慣が喫煙と関連しており、それらの影響を十分に考慮した研究報告は少ない。欧州のEPIC-InterAct Studyのコホートを用いて、あらゆる交絡因子で補正を行い、喫煙のDM発症に対する… 2013/09/30 呼吸器
電子タバコはニコチンパッチと同等以上に禁煙に有用な可能性 禁煙成功と喫煙本数の低減などを評価項目として電子タバコ(electronic cigarettes:EC)の有用性を検討した臨床試験の結果、ニコチン含有の有無にかかわらず、電子タバコにはニコチンパッチと同程度の禁煙効果があること、喫煙本数の軽減や、依存症状・禁断症状の軽減には、ニコチン含有の電子タ… 2013/09/11 呼吸器
バルセロナで欧州呼吸器学会ERS2013が開幕 スペイン北部の都市バルセロナの会議施設Fira Gran Viaで9月7日、23回目の開催となる欧州呼吸器学会(ERS2013)が開幕した。 2013/09/09 呼吸器
乳幼児期のRSウイルス感染+喫煙で喘息発症リスクは1.9倍 3歳までの乳幼児期にRSウイルスによる下気道感染症を罹患した若年成人は、喫煙により、いずれのリスクもない場合に比べて1.9倍もの喘息発症リスクを有することが明らかになった。米国Arizona Respiratory CenterのNipasiri Voraphani氏らが、5月17日から22日までフィラデルフィアで開催されている… 2013/05/21 呼吸器
Circ Arrhythm Electrophysiol誌から 喫煙量が多い女性ほど心臓突然死のリスクが上昇 禁煙後は経時的にリスクが有意に低下 Nurses' Health Studyの女性を対象とした30年間の追跡調査で、喫煙本数が多く、喫煙期間が長いほど、心臓突然死のリスクが上昇すること、また禁煙によって経時的かつ直線的にリスクが低下することが明らかにされた。この結果は、Circ Arrhythm Electrophysiol誌12月1月号に掲載された。… 2012/12/27 循環器
BMJ誌から 禁煙治療のバレニクリン使用で、重症心血管有害事象の増加はなし 最新の系統的レビューとメタ分析の結果 禁煙を目的とする喫煙者へのバレニクリンの投与中、ならびに中止から30日以内に、重症心血管有害事象リスクの上昇はみられないことが、米California大学San Francisco校のJudith J Prochaska氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、BMJ誌電子版に2012年5月4日に掲載され… 2012/05/21 呼吸器
NEJM誌から シチシンは安価な禁煙補助薬として有望 ピリジンアルカロイドであるシチシン(cytisine)が、禁煙補助薬として有効で安全である可能性が示された。英London大学のRobert West氏らが行った二重盲検の無作為化試験で、シチシン群の12カ月間の禁煙持続率は、偽薬群よりも有意に高いという結果が得られた。論文は、NEJM誌2011年9月29日号に… 2011/10/19 呼吸器
Lancet誌から 携帯電話への自動送信メールを使った禁煙支援は有効 6カ月後の禁煙継続率が2倍に、5800人を対象とした無作為化試験の結果 携帯電話の自動送信テキストメッセージ(メール)機能を利用した禁煙支援プログラムによって、6カ月後の禁煙継続率を2倍にできることが、英London大学衛生熱帯医学大学院のCaroline Free氏らが行った無作為化試験で明らかになった。論文は、Lancet誌2011年7月2日号に掲載された。… 2011/07/28 呼吸器
Lancet誌から 携帯メールの利用で禁煙の長期継続率が上昇 自己申告と併せて生化学検査を実施して禁煙状況を評価 禁煙する意思のある喫煙者を対象として、携帯メールによる禁煙プログラムを実施したところ、禁煙とは無関係のメールを受信していたグループと比べて、6カ月後の禁煙継続率が有意に高いことが示された。この結果はLancet誌7月2日号に発表された。… 2011/07/12 呼吸器
Arch Intern Med誌から バレニクリンを禁煙予定日の4週前から投与すると成功率が高まる バレニクリンを使って禁煙を目指す喫煙者には、禁煙予定日の1週間前からこの薬剤が投与される。英London大学のPeter Hajek氏らは禁煙開始の4週間前に同薬の使用を開始すると、禁煙日から12週後の禁煙成功率が有意に高くなることを明らかにした。論文は、Arch Intern Med誌2011年4月25日号に掲載さ… 2011/05/16 呼吸器
BMJ誌から バレニクリンは「無煙たばこ」をやめるのにも有効 先進国では、喫煙可能な場所が減少する一方で、無煙たばこの使用が増加傾向にある。スウェーデンSmokers Information Centre のKarl Fagerstrom氏らは、経口禁煙補助薬のバレニクリンが無煙たばこの使用をやめるためにも役立つことを明らかにした。論文は、BMJ誌2010年12月11日号に掲載された。… 2010/12/28 呼吸器
特集●明日からできる禁煙指導 Vol.3 こうやれば禁煙治療を継続させられる 副作用と離脱症状の見通しを伝える 禁煙補助薬を使った治療を始める際に重要なのは、自己中断を防ぐため、あらかじめ先の見通しを教えておくことだ。前回の記事「Vol.2 禁煙成功率を上げる問診・指導のコツ」で紹介した生活環境の改善法に加えて、特に離脱症状と禁煙補助薬の副作用についてはしっかりアドバイスしたい。… 2010/11/19 呼吸器
特集●明日からできる禁煙指導 Vol.2 禁煙成功率を上げる問診・指導のコツ 生活環境の把握を喫煙要因の除去につなげる 保険診療で禁煙治療を完遂した患者では、治療終了9カ月後の禁煙成功率は約5割との報告がある。ただし、その成功率は医療機関によって大きな差がある。成否を左右する大きな要因は、初回の診察で喫煙にまつわる重要な情報をいかに聞き出し、それをその後の指導に結び付けられるかどうかだ。… 2010/11/18 呼吸器
特集●明日からできる禁煙指導 Vol.1 「本数を減らす」「軽いたばこ」はNG 成功の第一歩は禁煙補助薬の上手な活用 10月のたばこ値上げを機に、禁煙にチャレンジする人が急増している。禁煙外来を設ける医療機関には患者が殺到。経口禁煙補助薬であるバレニクリン錠0.5mg、同錠1.0mg(商品名チャンピックス)が欠品となる事態に。本特集では、効果の高い禁煙指導のテクニックを紹介する。… 2010/11/17 呼吸器
外来診療での血管医療に基づく禁煙プログラムが有望、喫煙者の心臓血管リスクを有意に減少 外来診療で血管医療に基づく禁煙プログラムに取り組んだところ、喫煙者の心臓血管リスクを有意に減少させることができたとする報告があった。内科で禁煙治療を実施することの重要性を示したもので、その成果について、ドイツLübeck大学のDaniel Hecht von Saldern氏(写真)らが、11月13日か… 2010/11/17 循環器
来年1月には供給開始の予定 禁煙希望者が殺到 禁煙補助薬チャンピックスが欠品に ファイザーは10月12日、同社が製造輸入販売している経口禁煙補助薬バレニクリン錠0.5mg、同錠1.0mg(商品名チャンピックス)が欠品し、年内の医療機関への供給が困難であることを発表した。 2010/10/14 呼吸器
BMJ誌から 禁煙法施行のスコットランドで、小児喘息の入院も減少 職業的な受動喫煙がない集団においても利益 スコットランドでは、総合的な禁煙法が施行されて以来、バーで働く人々の呼吸器症状が減少したと報告されている。スコットランドGlasgow大学のDaniel Mackay氏らはさらに、禁煙法の利益は、職業的な受動喫煙がなかった集団にも及ぶことを明らかにした。毎年増加していた小児喘息による入院が、法… 2010/10/08 呼吸器
定期的な診察での喫煙介入に、糖尿病患者の禁煙を進める効果 定期的な診察での喫煙介入に、糖尿病患者の禁煙を進める効果が期待できることが報告された。9月20日から24日までスウェーデンのストックホルムで開催されている第46回欧州糖尿病学会(EASD2010)で、イタリア・トリエステ大糖尿病センターのR. Candido氏(写真)らが発表した。… 2010/09/22 代謝・内分泌
BMJ誌から 早期肺癌診断後の禁煙でも死亡や再発のリスクが減少 非小細胞肺癌で禁煙した場合、5年生存率に37%の差 喫煙者が早期肺癌と診断された時点で禁煙した場合でも、全死因死亡や再発のリスクが有意に低下することが、英Birmingham大学のAmanda Parsons氏らが行った系統的レビューとメタ分析で判明した。論文は、BMJ誌電子版に2010年1月21日に掲載された。… 2010/02/02 癌
BMJ誌から 喫煙妊婦の4人に1人は喫煙歴を隠す 貧困度の低い地域の妊婦ほど“隠れ喫煙”が多い 妊婦の喫煙が母体と胎児の両方に悪影響を及ぼすことはよく知られている。妊婦には特にきめ細やかな禁煙指導を行う必要があるが、本人が喫煙者であると自己申告しなければ指導の対象にはならない。しかし、喫煙の有無に関する妊婦の自己申告の信頼性は、かなり低いようだ。英Medical Research Coun… 2009/12/09 産婦人科
BMJ誌から バレニクリンに明確な自殺リスク上昇は見られず その他の禁煙補助療法を受けている喫煙者との比較 バレニクリンは現在利用可能な禁煙補助薬の中で最も効果が高いと考えられている。だが最近、バレニクリンと自殺リスクの関係が示唆されている。そこで、英Bristol大学のDavid Gunnell氏らは、英国の一般診療研究データベースから禁煙治療を受けた患者を選出し、ニコチン置換療法、ブプロピオン、… 2009/10/23 呼吸器
【使用上の注意改訂】経口禁煙補助薬「チャンピックス」 バレニクリン:精神症状や皮膚粘膜眼症候群に要注意 2009年8月7日、厚生労働省は医薬食品局安全対策課長通知で、経口禁煙補助薬のバレニクリン酒石酸塩(商品名:チャンピックス錠0.5mg、同錠1mg)の「使用上の注意」を改訂するよう製薬会社に指示した。これを受けて製造販売元のファイザーは、添付文書を改訂した。… 2009/09/04 医薬品
FDAが警告レベルを引き上げ 禁煙補助薬バレニクリンに自殺行動などの黒枠警告 米食品医薬品局(FDA)は、2009年7月1日、禁煙補助薬として日本でも使用されているバレニクリンと、日本では未承認のブプロピオンについて、使用中の患者に自殺行動を含む重篤な精神神経症状が現れる危険性があることを、新たに黒枠警告として示すよう、製薬会社に求めたと発表した。FDAは同時に… 2009/07/10 呼吸器
喫煙しない女性であっても夫が喫煙者であれば耐糖能異常を来たしやすい 喫煙は糖尿病の発症に深く関与していることが知られているが、新たに、受動喫煙を強いられている女性では耐糖能異常を来たしやすいことが示された。岐阜大学の疫学教室と糖尿病代謝内科の共同研究により明らかになった。ニューオーリンズで開催された第69回米国糖尿病学会(ADA2009)のポスターセ… 2009/06/11 代謝・内分泌
BMJ誌から 禁煙を望まない喫煙者にもニコチン置換療法は有効 6カ月間の禁煙に成功する人の割合は対照群の約2倍 「今、禁煙したいですか?」という問いに対して「いいえ」と答えた人々を対象に、ニコチン置換療法の安全性と有効性を調べた無作為化試験の系統的レビューとメタ分析の結果が、BMJ誌2009年4月11日号に報告された。論文の著者である英国Birmingham大学のDavid Moore氏らによると、6カ月間の禁煙に… 2009/04/22 呼吸器
禁煙補助薬で「節煙」から始めてみたら… 今回紹介するのは、ある日を境にスッパリと禁煙するのではなく、禁煙補助薬を使って徐々に喫煙回数を減らし、最終的に禁煙を目指すというニコチン補充療法の有効性をシステマティック・レビューで検討した報告だ。… 2009/04/16 呼吸器
N Engl J Med誌から 報奨金が高額なら本気で禁煙を考える? 最高750ドル、だが報奨金の期間以降の再喫煙率は高めだった 職場で社員に禁煙を促す際に、禁煙成功に対して高額な報奨金を出したところ、地域で実施されている禁煙支援プログラムを紹介しただけの場合に比べて長期間の禁煙率が向上した。この結果はN Engl J Med誌2月12日号に掲載された。… 2009/03/11 呼吸器
日本医師会「第3回 喫煙意識調査」 女性産婦人科医の喫煙率が急上昇、呼吸器科医では激減 日本医師会は2月4日、「第3回 日本医師会員喫煙意識調査報告」を公表した。2008年の医師の喫煙率は男性15.0%、女性4.6%で、過去2回の調査に比べてどちらも大きく減少していたが、産婦人科の女性医師では喫煙率が急激に上昇するなど、診療科によって差があることも明らかになった。… 2009/02/04 呼吸器
超党派議員連盟が「たばこ税引き上げ」を決議 超党派の国会議員で構成される「慢性呼吸器疾患対策推進議員連盟」は11月20日、同日開催された総会で「たばこ税の引き上げは、国民の喫煙率の低減に効果的な手段である」などとする決議が採択されたことを発表した。また同議連の総会では、日本呼吸器疾患患者団体連合会と日本呼吸器学会がそれぞ… 2008/11/25 行政・制度
ヒヤリ・ハット事例<130> ニコチネル、医療用とOTCで用法が異なる【全文掲載】 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/i-phiss/drs.html)から提供を受けています。 2008/11/21 呼吸器 医師限定コンテンツ
禁煙は関節リウマチの症状緩和に有効 禁煙をすれば、関節リウマチ(RA)の症状を緩和できることが分かった。RA患者のデータベースであるCORRONAを基にした研究の成果で、米ニューヨーク大ランゴーニ医療センターのMark C. Fisher氏(写真)らが10月27日、サンフランシスコで開催されている米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。… 2008/10/28 骨・関節・筋
アジア人に非喫煙者の肺癌が多いのは「油」のせい? 非喫煙者(never-smoker)の肺癌死亡率は、一般に女性より男性の方が高く、アジアに住むアフリカ系アメリカ人やアジア人の方が、ヨーロッパに住んでいる人よりも高いことが分かった。 2008/09/17 呼吸器
喫煙に伴う多量のコーヒー摂取で有害作用 無症状アテローム性動脈硬化の進行に好ましくない影響 本態性高血圧患者が喫煙をし、かつ、多量のコーヒーを摂取している場合、炎症活性および血栓症/線維索溶解系に有害作用を及ぼすことが分かった。ギリシャHippokration HospitalのKyriakos Dimitriadis氏らの研究によるもので、9月2日、ポスターセッションで発表した。演者らは、「無症状アテロー… 2008/09/03 循環器
NEJM誌から 禁煙法施行後に急性冠症候群による入院が17%減少 減少は非喫煙者で顕著 英国スコットランドでは、2006年3月末から公共の閉鎖空間での喫煙が全面的に禁止された。この禁煙法施行の前後で、急性冠症候群で入院した患者の数を比較したところ、施行後に17%減少しており、減少は非喫煙者で顕著であることが明らかになった。英国Glasgow大学のJill P. Pell氏らの報告で、詳… 2008/08/26 呼吸器
Lancet誌から ティーンエージャーの喫煙防止に有効な方法は? 訓練を受けた生徒が教室外で喫煙防止を働き掛ける方法は有効 ティーンエージャーの喫煙防止を目的として、訓練を受けた生徒が、教室外で同級生に喫煙防止を働き掛ける方法の効果を2年間にわたって調べた結果、喫煙者の増加を有意に抑制できることが示された。英国Bristol大学のRona Campbell氏らは、詳細は、Lancet誌2008年5月10日号に報告された。… 2008/05/26 呼吸器
JAMA誌から 禁煙しても肺癌死の過剰リスクは30年続く 喫煙開始年齢が低いほど呼吸器疾患死亡、癌死亡のリスク上昇 喫煙によって上昇する肺癌などによる死亡リスクは、禁煙から何年で非喫煙者と同等なレベルに下がるのだろうか。米国看護師健康調査(NHS)に参加した女性を約22年追跡し、種々の疾患による死亡のリスクを喫煙者、禁煙者、非喫煙者の間で比較した結果、喫煙者の総死亡リスクは非喫煙者の3.26倍であ… 2008/05/23 呼吸器
喫煙防止はかっこいいクラスメートに クラスの“influential student”に喫煙防止の大きな役割を担わせるというのは、良いアイデアのようだ。憧れの同級生が「たばこはだめ」といえば響くし、影響は放課後まで及ぶ。先生からの単なる指導より、よっぽど効果があるのかもしれない。… 2008/05/14 呼吸器
急性心筋梗塞からの生還者、35歳以下でも喫煙継続は予後に悪影響 急性心筋梗塞から生還した人が喫煙を継続した場合、その予後にどのような影響を及ぼすのか。データがほとんどない35歳以下の若い人を対象にした研究の結果、35歳以下でも喫煙継続が危険因子であることが明らかになった。ギリシャAttikon大学総合病院のJohn Lekakis氏(写真)らが3月31日、第57回… 2008/04/01 循環器
男性では「本人と親の喫煙歴」が大動脈アテローム斑量の増加に関与 男性では本人と親の喫煙歴が大動脈アテローム斑量の増加に関与しているが、女性ではそうではないことが明らかになった。Framingham Heart Studyによるもので、ボストンのBeth Israel Deaconess Medical Center のMichael L. Chuang氏(写真)らが3月30日、第57回米国心臓学会で報告した。… 2008/03/31 循環器
受動喫煙は大動脈波反射を増加させ内皮依存微小血管機能を損傷する 受動喫煙は、タバコ以外の煙の受動吸入と比較すると、大動脈波反射を増加させ、内皮依存微小血管機能を損傷することが分かった。タバコの煙、タバコ以外の煙、通常の空気を吸入したときの末梢血管機能を比較した試験で明らかになったもので、ベルギーのUniversite Libre de BruxellesのM.Leeman氏… 2008/03/31 循環器
肥満を予防しても、生涯の医療費は減らない 「たばこを吸う人たちは、税金は多く払ってくれるし、すぐ死ぬから医療費もかからなくて、ありがたい人たち」という悪い冗談があるが、ホントかもしれない。そして、日本国役人がやることになっている肥満(メタボ)対策はコストから考えれば意味のないことかもしれない。… 2008/03/14 代謝・内分泌
【新薬】バレニクリン酒石酸塩 日本初の経口禁煙補助薬「チャンピックス」発売へ 2008年1月25日、日本初となる経口禁煙補助薬のバレニクリン酒石酸塩(商品名:チャンピックス錠0.5mg、同1mg)が製造承認を取得した。適応は、「ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙治療」である。バレニクリンは2006年6月に米国で、同年9月にEU(欧州連合)で禁煙治療薬として承認されて以降、20… 2008/02/07 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《6》 禁煙なんて、簡単さ?~医師のオモシロ体験談 「禁煙なんて簡単なものさ、私なんかもう百回以上やったよ」というマーク・トウェインの名言を引用し、自らの禁煙体験を語ってくれた53歳の内科医の先生。「やはり気合だと思います」と言い切る36歳の循環器科の先生。本サイト「日経メディカル オンライン」では、1653人の会員医師から回答を得た… 2008/01/30 呼吸器
受動喫煙の害、警察も訴えられる時代に――ある事件から 1月7日から東京のタクシーがほぼ全面禁煙となりましたが、この日の日刊スポーツで面白い訴訟の話を見付けました。このニュースは、警視庁の覆面パトカー車内に漂っていた、たばこの煙で健康被害と精神的苦痛を受けたとして、東京都杉並区の74歳の男性が都を相手に10万円の損害賠償を求める訴訟を… 2008/01/11 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《5》 「非ニコチン性経口禁煙薬の登場で禁煙治療が変わる」 北里研究所病院呼吸器科部長・鈴木幸男氏に聞く (1/9訂正) 日本初の経口禁煙補助薬となるバレニクリン酒石酸塩(日本での商品名は未定。米国ではCHANTIX、欧州ではCHAMPIX)が、薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で承認された。まだ保険薬になるかどうかは未定だが、2008年4月までには決定して発売されそうだ。バレニクリンは経口薬で処方しやすい上に… 2008/01/08 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《4》 禁煙治療は2人に1人は失敗 では成功のカギは? 「今年こそ!禁煙治療」の第4回は、現在「保険診療」または「自由診療」で禁煙治療を行っている465人の医師に、禁煙治療で使用する薬剤やツール、成功率などについて尋ねた。また、昨年承認された非ニコチン性経口禁煙補助薬バレニクリンについても聞いている。なお、アンケートの概要については… 2008/01/07 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《3》 「吸いたいときにはミントタブレットを口に含む」 NPO法人京都禁煙推進研究会理事長・田中善紹氏に聞く 「禁煙治療が保険診療でできる」とテレビや新聞で報道されてからもうすぐ2年。普通の医療機関でも禁煙治療が受けられるという認識は一般にもだいぶ広がってきた。では、実際、臨床現場ではどのように禁煙治療が行われているのだろうか。勤務医時代も含め約20年間禁煙治療に取り組んでいる、田中医… 2008/01/03 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《2》 “禁煙したい”患者はネットで集める 「今年こそ!禁煙治療」の第2回は、現在「保険診療」または「自由診療」で禁煙治療を行っている465人の医師に禁煙治療の実態を尋ねた。禁煙外来にはどんな患者がどのくらい来て、どのように運営されているのか、イメージがつかめるだろう。なお、アンケートの概要については、前回の記事を参照さ… 2008/01/02 呼吸器
今年こそ!禁煙治療《1》 医師の喫煙状況と禁煙治療への取り組みの関係は? タバコが体に悪いことは誰でも分かっている。でも、やめられない。医師としてこの「治療」にいかに取り組むべきか。気持ちが一新される年の初めに、たくさんの医師にこの問題を考えてもらうべく、本サイト「日経メディカル オンライン」では、「今年こそ!禁煙治療」と題した特集を企画した。「日… 2008/01/01 呼吸器
60歳未満男性の循環器死亡、高血圧と喫煙で6割が説明可能 60歳未満男性の循環器疾患死亡は、その約60%が高血圧と喫煙だけで説明可能であることが分かった。死亡に関与するリスクの寄与度をみる手法の一つである人口寄与度割合(PAF)による分析で明らかになったもので、滋賀医大福祉保健医学の寳澤篤氏(写真)らが10月26日、日本高血圧学会のプレナリー… 2007/10/29 呼吸器
「メタバコ」ってご存知ですか 「メタバコ」。この言葉は何だと思われますか。メタボリックシンドロームとタバコを合体させた造語です。提唱者は大阪府立健康科学センターの中村正和氏です。昨今の流行語になっている「メタボ」ですが、同時にタバコ対策がとられてこそ病気予防が進展するとの信念から作り上げたそうです。… 2007/09/20 代謝・内分泌
受動喫煙はCOPDの危険因子 受動喫煙期間が長いとCOPDリスク上昇 家庭と職場における受動喫煙期間が長いと、慢性閉塞性肺疾患(COPD)リスクが有意に上昇することが示された。英国Birmingham大学のP Yin氏らが、中国の50歳以上の非喫煙者1万5000人以上を対象に解析して明らかになったもので、詳細はLancet誌2007年9月1日号に報告された。… 2007/09/14 呼吸器
母親の喫煙は子供のADHD発症に影響する 安原こどもクリニック(大阪府寝屋川市)院長 安原昭博氏 注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子供を持つ母親は、喫煙率が高い傾向にあることが明らかになった。母親の喫煙とその子供のADHDの関連性について、海外では報告はあったが、わが国では初めて。調査を行った安原こどもクリニック(大阪府寝屋川市)院長の安原昭博氏に調査の結果と経緯について聞いた。… 2007/06/21 小児科
禁煙挑戦者の禁煙外来受診率は4%に満たず 直近1年で禁煙に挑戦したのは7割だが低い認知率 この1年間の禁煙挑戦者の禁煙外来受診率は、3.6%にすぎないことが分かった。また、「禁煙外来の内容は何も知らない」と回答した人は39.1%に上り、禁煙外来の役割が十分に理解されていない現状が浮き彫りになった。ニコチン依存症の保険適用後1年間の喫煙・禁煙事情を探った調査で明らかになった… 2007/05/23 呼吸器
【第47回日本呼吸器学会学術講演会】 大学病院の敷地内禁煙、実施率は46% 禁煙外来の保険適用後に実施率倍増、医学部キャンパスは3割にとどまる 病院の院内禁煙は当たり前、今では敷地内禁煙の実施が問われる時代になった。全国84カ所の大学病院と医学部80校の敷地内禁煙の導入状況は、大学病院では46%(39施設)とほぼ半数、医学部の実施は30%(24校)だった。産業医大健康開発科学研究室教授の大和浩氏が5月12日、東京・国際フォーラムで… 2007/05/15 呼吸器
たばこ煙での肺癌リスクを無視するのか? 「環境中たばこ煙は非喫煙者の疾病の原因であるという主張については、説得力のある形では示されていません」(環境中たばこ煙)と、日本たばこ(JT)は主張している。 2007/02/09 呼吸器
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-1】 「バレニクリン」が禁煙指導の新たな武器に 「最初の1週間、喫煙しながら服用してもらうと、自然にたばこの本数が減る」。臨床試験の調整医を務めた大阪府立健康科学センター健康生活推進部長の中村正和氏は、承認されれば初の経口禁煙治療薬となるバレニクリンの効果をこう説明する。わが国では、2006年6月にファイザーが承認申請済み。順… 2007/01/24 呼吸器
居酒屋従業員の受動喫煙被害 私の住むような田舎は分煙が徹底しておらず、居酒屋どころか通常の飲食店でさえ、なんの遠慮もなく、隣でたばこを吸うのを許している。地方経済はまだまだ景気が悪く、飲食店経営において客から嫌われる行為はしたくないのだろう。… 2006/10/12 呼吸器
全身のかゆみの裏にニコチンパッチ ニコチンパッチで感作、喫煙で症状が出現 (10/13 変更) ニコチンパッチを使って禁煙治療を受ける患者が増加する中、ニコチンパッチの “ありがた迷惑”な副作用が報告された。副作用を避けるために禁煙を達成するか、または、禁煙できずに副作用に苦しむか--。患者は厳しい選択を迫られる。… 2006/10/11 皮膚科
オランザピン(ジプレキサ)、テオフィリン(テオドールなど)服用患者の禁煙時は要注意!【全文掲載】 医師会員限定コンテンツです。この記事は、東京大学大学院薬学系研究科医薬品情報学講座が提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/dr/index.html)から提供を受けています。 2006/08/28 精神・神経 医師限定コンテンツ
喫煙女性の肺癌リスクは男性の2倍 ただし、女性肺癌患者の肺癌死リスクは男性の半分 北米の40歳以上の男女喫煙者を対象に、肺癌発症と肺癌死のリスクを評価したところ、年齢と喫煙量が同じでも、女性の肺癌有病率は男性の約2倍、喫煙量や腫瘍の特性で調整しても、女性の肺癌死のリスクは男性の約2分の1であることがわかった。米コーネル大学のClaudia Henschke氏らの研究成果で、詳… 2006/08/21 呼吸器
バレニクリンが高い禁煙成功率示す フェーズ3試験で立証、12週で4割超、52週でも2割以上が禁煙維持(8/22 訂正) 米国では、新たな禁煙薬物療法となるバレニクリン(商品名チャンティックス、ファイザー)が8月1日に発売された。その効果と安全性を評価する第3相臨床試験の結果が、国際的なVarenicline Phase 3 Study Groupによって3本の論文にまとめられ、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2… 2006/08/17 呼吸器