JAMA Network Open誌から PPIの継続使用はウイルス性胃腸炎を増やす? 条件をマッチさせた非使用者との比較で相対リスクが1.81 プロトンポンプ阻害薬(PPI)継続使用が、ウイルス性の急性胃腸炎(AGE)のリスクに与える影響ついて検討した研究は、ほとんどなかった。フランスINSERMのAna-Maria Vilcu氏らは、AGEが流行する冬期のPPI継続使用とAGE発症の関係を検討するコホート研究を行い、条件をマッチさせたPPI非使用者に比… 2019/12/12 消化器
NEJM誌から 米国で便移植を受けた患者が菌血症を発症 ESBL産生大腸菌による菌血症で、1例は死亡 米国Harvard大学医学部のZachariah DeFilipp氏らは、便細菌叢移植(FMT)の臨床試験において、ドナーのスクリーニング基準が甘かったために、FMT後に基質拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌による菌血症を発症した2例を経験し、1例は死亡したという症例報告を行った。詳細はNEJM誌2019年11… 2019/12/05 感染症
【第5問】 ピロリ除菌の処方監査のポイントは 前回、社会人ラグビー部のゼネラルマネージャー(GM)をしているO.Yさん(48歳、男性、身長175cm、体重60kg、服用薬なし)が、嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えて受診し、入院治療になったと書きました。医療人になろうと考えている皆さんなら、当然、患者さんのその後の経過が気になりますよ… 2019/11/18 薬剤師
プロトンポンプ阻害薬(PPI)◇第4回調査 タケキャブがシェア伸ばし2位に、首位に肉薄 1位ネキシウム、2位タケキャブ、3位タケプロン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、28.7%の医師がエソメプラゾールマグネシウム水和物(商品名:ネキシウム)と回答した。 第2位のボノプラザンフマル酸塩(タケキャブ)は24.6%、第3位のランソプラゾール(… 2019/11/16 消化器
トレンド◎内視鏡動画を使った診断補助で感度は92%に 日本発の胃内視鏡用診断補助AI、世界へ羽ばたく FDAからBreakthrough Device指定受ける AIメディカルサービス(東京・豊島区、代表取締役 多田智裕、山内善行)が開発を進めている胃内視鏡診断補助用の人工知能(AI)がこのほど、米食品医薬品局(FDA)からBreakthrough Device指定を受けた。 2019/11/08 消化器
学会トピック◎第74回日本大腸肛門病学会学術集会 肛門疾患・直腸脱診療ガイドライン改訂版の概要を紹介 疫学や病因などの総論と計17のクリニカルクエスチョンを設定 痔核・痔瘻・裂肛に新たに直腸脱を加え、各疾患の概要を紹介するとともに計17のクリニカルクエスチョンを設定した。年内には発刊予定だ――。 2019/10/21 消化器
ASCO2019、ESMO-GIなど2019年上半期の注目発表 討議は2019年8月5日午後8時から開催されました。 議長は、静岡がんセンター消化器内科部長の山崎健太郎氏です。 2019/09/06 消化器 医師限定コンテンツ
感染症情報◎6週連続で減少するも依然多い伝染性紅斑 手足口病は8月頭をピークに減少 ロタウイルス下痢症「ワクチンの定期接種化は費用が課題」 2019年第29週(7月15~21日)までの感染症情報をまとめた。 2019/08/30 感染症
慢性便秘症治療薬◇第1回調査 酸化マグネシウムが断トツ、安さと慣れで頻用 第1位は酸化マグネシウム、第2位はアミティーザ、第3位はグーフィス 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、慢性便秘症治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、69.9%の医師が酸化マグネシウム(商品名:酸化マグネシウム、重カマ、重質酸化マグネシウム他)と回答した。 第2位のルビプロストン(アミティーザ)は10.3%、第3位のエロビキシバット… 2019/07/19 消化器
リポート◎特徴的な逆萎縮の内視鏡所見を探せ! “泥沼ピロリ除菌”の背景にA型胃炎あり まずはこちらの内視鏡写真をご覧いただきたい(写真1)。胃の前庭部(左)と胃体部(右)の写真を見て、違和感を覚えないだろうか。写真では、胃体部に血管透見像が著明で典型的な高度萎縮を認めるが、前庭部には萎縮を認めない。胃体下部前壁には過形成性ポリープが見える。… 2019/07/11 消化器
特集◎患者を癒す言葉、傷つける言葉《2》 患者を突き放す言葉「そんなに痛いわけない!」 山手台クリニック(横浜市泉区)院長の石井洋介氏に聞く 高校時代に潰瘍性大腸炎を患い、自暴自棄な毎日を送るようになってしまった石井洋介氏。大出血を起こし、緊急手術で救われたことから医師を志した石井氏に、患者経験から何を思い、医師として患者にどう接しているのかを聞いた(文中敬称略)。… 2019/07/09 外科
糞便移植療法で患者が死亡、FDAが警告を発出 「糞便移植療法(FMT)には、深刻な、または命にかかわる感染リスクが潜んでいる可能性がある」――。米国食品医薬品局(FDA)は2019年6月13日、「Important Safety Alert Regarding Use of Fecal Microbiota for Transplantation and Risk of Serious Adverse Reactions Due to Transmission of Mu… 2019/06/21 感染症
特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《5》事例に見るリスク回避策(2) 50歳代後半で開業を見据え「戦略的転職」 長谷川 正行 氏(はせがわ内科外科クリニック) 「コンセプトが不明瞭」「開業のしやすさよりも通勤時間が短いなど場所にこだわる」というのは、ベテラン医師の開業で失敗しやすいパターンだ。今回紹介する長谷川正行氏は、摂食嚥下障害に対する診療を「売り」の1つに掲げ、開業前に近隣病院で勤務して患者の流れを作るなど新たなネットワークを… 2019/06/10 公衆衛生・予防医学
ヒアルロン酸に次いでアルギン酸が第2の選択肢に ESD・EMR用の粘膜下注入材に新成分登場 カイゲンファーマは6月1日、内視鏡用粘膜下注入材「リフタルK」を発売した。胃癌や大腸癌の内視鏡治療で行われる内視鏡的粘膜切除術(EMR)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の際に用いる医療機器で、粘膜下層に注入することで腫瘍部位を隆起させて切除しやすくする。… 2019/06/03 消化器
新規下剤の使い分けにおけるポイントは? これまで、大腸癌などの器質的疾患を除外した「慢性便秘症」については、酸化マグネシウムなどの「便を軟らかくする系薬」や、刺激性下剤といった「大腸を動かす系薬」で対応していました。この分野には長らく新薬がなかったのですが、2012年のルビプロストン(商品名アミティーザ)の発売を皮切… 2019/04/25 消化器
シリーズ◎腎臓を守る最新の治療戦略 糖尿病患者の腎症進行の原因物質を同定、新たな治療法につながるか 東北大学病態液性制御学分野教授の阿部高明氏に聞く ──これまで慢性腎不全モデルマウスに便秘薬を投与すると腸内細菌叢が改善し、さらに慢性腎臓病(CKD)の進行抑制ができる可能性があると報告されています。 2019/04/24 腎・泌尿器
「BPSDの原因が便秘」は決してまれではない 前回まで痛みについて取り上げてきました。疾患自体の問題や治療・処置に痛みがつきまとうことから、BPSD(認知症の行動・心理症状)を疑う場面でも最初に痛みの有無を検討しなければならないことを理解いただけたかと思います。それでは、BPSDを疑う場面で、痛みの次に検討すべき症状は何でしょ… 2019/04/17 精神・神経
シリーズ◎腎臓を守る最新の治療戦略 腎障害時に腸内細菌が作るD-セリンが腎臓を守る! 金沢大学腎臓内科学教授の和田隆志氏に聞く 急性腎障害が発生すると腸内細菌がD-セリンを作り、それが腎臓に集まって腎保護作用を示す──。そんな研究結果が最近、報告された。 2019/04/05 腎・泌尿器
シリーズ◎何でもPros Cons【大腸腺腫ポリープ、どうする?】 5mm以下の大腸腺腫ポリープ、半数は「摘除」 医療には様々な疑問が山積している。医学的な判断はもちろん、より良い医療を提供するための制度・仕組み、医師本人のキャリアプランなど。しかしこうした疑問には正解がないのが普通だ。だからPros Cons。他の医師はどう考えているのか? 自分にない考え方を知り、新しい視点を持つことで、明日か… 2019/03/28 消化器
腹痛による不登校を繰り返す児童で考えたいこと ストレス状態が一定期間続くと、過敏性腸症候群(IBS)を発症することがあるとされます。例えば、IBSと「abuse(虐待)」に関連があることが、米国を中心に90年代からいわれるようになりました。虐待を受けている子どもが、小学校入学ごろからIBSの症状を示すこともあるため、保護者や教育関係者… 2019/03/20 消化器
小児腹部エコー 血便の精査では大腸ポリープも疑う 先日、血便(便に血液が付着する感じ)が数カ月持続するという5歳男児が、当院(徳山中央病院)小児科を受診した。腹痛はなく、血便の性状、経過から大腸ポリープを疑い、直ちにエコーを実施したところ、血流豊富な2cm弱の腫瘤を下行結腸あたりに描出した。その後エコー下注腸を行い、腫瘤を下行… 2019/03/19 小児科
小児腹部エコー 「虫垂炎疑い」はCTより先にエコー エコーやCTが虫垂炎の診断に利用される以前は、小児科医が臨床症状・所見(腹痛・嘔吐、圧痛・筋性防御など)や検査所見(好中球増加を伴う白血球数増加など)から虫垂炎を疑ったら、外科(小児外科)に紹介し、外科医にげたを預けるのが常だった。なぜなら、急性虫垂炎の治療は基本的には手術だ… 2019/03/12 小児科
小児腹部エコー 虫垂炎を疑ったら腫大虫垂を探す 筆者が腹部エコーを始めた30年以上前には急性虫垂炎の診断にエコーを活用するなど考えも及ばなかったが、今では当たり前になっている。小児科医として術前に虫垂炎の確定診断ができることがどんなに素晴らしいことかをしみじみと感じる今日この頃である。… 2019/03/05 小児科
小児腹部エコー 腸重積症の診断はエコーで確定 腹部エコーで腸重積症と確定診断することはほぼ100%可能なので、日常臨床では症状から腸重積症の存在を疑い、積極的に腹部エコーを実施することが重要である。腸重積症の臨床像は間欠的腹痛(啼泣)・嘔吐・血便の3主徴と腹部腫瘤の触知であるが、最近の症例は早期受診が多いので、3主徴そろわな… 2019/02/26 小児科
小児腹部エコー エコーで分かる!胃・十二指腸疾患 エコーが診断に有用な胃・十二指腸疾患の代表は、肥厚性幽門狭窄症、急性胃粘膜病変、十二指腸潰瘍である。本項では病変描出の方法(上腹部の横走査と縦走査)がほぼ同じである、これら3つの疾患について述べる。… 2019/02/19 小児科
防御因子増強薬◇第3回調査 レバミピドが依然として6割以上のシェア 第2位はテプレノン、第3位はアズレンスルホン酸ナトリウム水和物 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、消化性潰瘍や胃炎の治療に使用される防御因子増強薬のうち、最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はレバミピド(商品名ムコスタ他)だった。医師の63.1%がレバミピドを挙げ、最も人気のある防御因子増強薬であることが分かった。 第2位のテプ… 2019/02/09 消化器
トレンド◎6万枚の画像から病変を自動で検出 AIの支援で小腸カプセル内視鏡診断が変わる! 暗黒大陸と呼ばれた小腸内の病変検出に有効と期待されたカプセル内視鏡だが、6万枚にも及ぶ撮影画像の読影の煩雑さが敬遠され、普及が進んでいなかった。最近、カプセル内視鏡画像を判別するAIが開発され、感度・特異度共におよそ9割の成績を出すことが示された。… 2019/02/05 消化器
JAMA誌から 嫌気的に処理すると便移植の効果が高まる? 潰瘍性大腸炎患者に対する予備的臨床試験 腸内細菌叢には偏性嫌気性菌が多く含まれる。そこで嫌気的な環境下でドナーの便を処理すると便中細菌叢移植(FMT)の有効性が高まるのではないかと考えたオーストラリアQueen Elizabeth病院のSamuel P. Costello氏らは、活動性の潰瘍性大腸炎(UC)患者を対象に、嫌気的条件下で処理したドナー便… 2019/02/05 消化器
【第22回】堀内 朗(昭和伊南総合病院内科診療部長・消化器病センター長) 2018年イグ・ノーベル賞を受賞し内視鏡医として自身を使い切る覚悟をもつ 2018年秋、この年のイグ・ノーベル賞医学教育賞を堀内朗医師が受賞した。座った姿勢で大腸内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを、身をもって実証したことが評価された。ユーモアあふれる授賞式から1か月半後、堀内氏を訪ね、日々の取り組みを聞くうちに、受賞の意味合いがより鮮明になってきた… 2019/01/30 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
腸管が異常に拡張! 緊急性を判断せよ 日常診療でよく診る腹痛。問診や身体所見に加えて腹部単純X線(腹部X線)写真を撮影すれば、緊急性を判断するよい材料になります。早速、症例を見ていきましょう。症例1 15歳女性 朝から腹痛が出現。吐き気、下痢を伴い近医を受診したが診断に至らず。急性腹症を疑われ、当院の救急外来に紹介さ… 2019/01/30 消化器
トレンド◎高齢者や小児に使いやすい新しい浸透圧性下剤 慢性便秘症の新薬「PEG製剤」の使い方は? 浸透圧性下剤は、慢性便秘症での使用が推奨されている薬剤の1つ。昨冬、従来薬とは作用機序の異なる新しい浸透圧性下剤としてポリエチレングリコール製剤が発売された。慢性便秘症の治療薬として、米国では50%近いシェアを誇る同薬について、その特徴や臨床上の位置づけを紹介する。… 2019/01/29 消化器
過敏性腸症候群ではプラセボ効果も治療のうち 臨床家の間では、「IBSなどの機能性消化管疾患の患者さんではプラセボ効果が出やすい」と言われています。実際に、「プラセボ薬でも症状の改善が得られやすい」という臨床研究の報告は多数あり、プラセボ薬によって症状改善が得られるIBS患者は40%程度ともいわれています。その背景として、ストレ… 2019/01/17 消化器
トレンド◎AI搭載の診断支援ソフトが国内初承認、年内発売へ 大腸ポリープが腫瘍かどうかをAIが瞬時に判定 内視鏡画像を人工知能(AI)が解析し、わずか0.4秒のうちに腫瘍か非腫瘍かを識別してくれる――。2018年12月、そんな大腸内視鏡診断支援ソフトウエア「EndoBRAIN(エンドブレイン)」が承認された。米国でAIを用いた診断支援システムの承認が相次ぐ中、日本でもようやくAIを用いた医療機器の臨床… 2019/01/17 消化器
下痢に乳酸菌は意味がない!? インフルエンザ関連で受診される患者さんがとても多くなりました。流行っています。インフルエンザにかかっていないかどうかが心配で、特に発熱などがあるわけではないけれど救急受診してしまう人もいます。「それはうちの仕事じゃない」という類の言葉はなるべく使いたくないのですが、それはさ… 2019/01/10 消化器
Ann Intern Med誌から インフリキシマブ・バイオシミラーの臨床試験 フランスのクローン病患者5050人で有効性と安全性に有意差なし 仏国民健康保険基金のAntoine Meyer氏らは、クローン病患者に対して抗TNFαモノクローナル抗体インフリキシマブ、またはバイオシミラーであるCT-P13を投与された患者の治療成績を比較して、有効性の非劣性を確認し、安全性にも差はなかったと報告した。結果は、Ann Intern Med誌電子版に2018年12… 2019/01/04 医薬品
日本医療機能評価機構が事例を報告 病理診断報告書の確認忘れ、最も多いのは消化器科 「病理診断報告書の確認忘れ」が日本医療機能評価機構が2012年に行った注意喚起から6年の間に35件発生していたことが明らかになった。同機構が12月27日、「医療事故情報収集等事業 第55回報告書」を公表し、再度、注意喚起を行った。… 2018/12/28 医療安全
腸内細菌の研究が活況、しかし課題も 昨今、遺伝子やメタボローム解析技術の発展により、ヒトの腸内細菌叢と、疾患の発症や悪化との相関を解析する研究が盛んだ。腸内細菌叢が乱れると、様々な疾患の発症や悪化と関係することが示唆されている。例えば、感染性腸炎や、クロストリジウム・ディフィシル菌感染(Clostridium difficile i… 2018/12/18 消化器
第25回 ロキソニンとカロナール、どっち派? 1984年にリリースされた松任谷由実のアルバム。タイトルは『NO SIDE』(ノーサイド)。CDでなく、LPレコードを買いました。ラグビーがテーマの曲。なんども聴きました。なぜラグビーの試合終了だけ、「ノーサイド」と呼ぶのか?なんてことは、それほど興味が湧かないので……。今回は、字面がなんとなく… 2018/12/03 消化器
トレンド◎C. difficile感染症に日本初の診療ガイドライン 非重症の抗菌薬関連下痢症にはメトロニダゾール 2018年10月、日本で初めてとなる『Clostridioides(Clostridium)difficile感染症診療ガイドライン』が発行された。これまで各施設や医師によって対応にばらつきがあったC. difficile感染症診療だが、学会として初めて診断基準や治療アルゴリズムを示した形だ。便形状に基づく下痢の基準や、初発… 2018/11/29 感染症
消化管運動調整薬◇第3回調査 モサプリドが首位キープもシェア落とす 第2位はメトクロプラミド、第3位はドンペリドン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、消化管運動調整薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、46.3%の医師がモサプリド(商品名ガスモチン他)と回答した。第2位のメトクロプラミド(プリンペラン他)は20.0%、第3位のドンペリドン(ナウゼリン他)は17.9%の医師が最も処方頻度の多… 2018/11/21 消化器
食事中に突然発症した胸痛で必ず疑うべきは? 名古屋第二赤十字病院症例カンファレンス 朝食時に味噌汁の具の里芋をかみ切れず、のみ込んでしまった。のみ込んだ瞬間に胸が詰まるような感覚があり、同時に心窩部と背部に痛みが出現した。安静にして様子を見たが痛みが改善しないため、2時間後に家族が救急車を要請。名古屋第二赤十字病院の救急外来へ搬送された。… 2018/11/09 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
【漫画】ピロリ除菌で大変! 約10年ぶりに胃の内視鏡検査(胃カメラ)にチャレンジした結果、胃の一部分に慢性的な胃炎があり、ピロリ菌感染の疑いが…。抗体検査を勧められたので受けてみたところ、みごとに「陽性」でした。 2018/10/01 消化器
特集◎再生医療はここまで来た!《7》 難病治癒や臓器再生の鍵は「オルガノイド」 試験管内で3次元的に作られた臓器に似た組織体「オルガノイド」を使った再生医療が、早期の実用化を目標に新たなステージに突入している。腸オルガノイドは難治性潰瘍の組織再生を目的に、今秋にも移植治療が始まる。肝オルガノイドは大量製造法が確立し、2年後の臨床応用に向け準備中。最も複雑… 2018/08/29 先端医学
学会トピック◎第27回日本心血管インターベンション治療学会学術集会(CVIT2018) 日本人対象のPCI後塞栓・出血リスクスコア完成 冠血行再建術施行患者を登録して長期追跡しているCREDO-Kyotoレジストリーコホート2のデータを用いて、経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)後の塞栓性および出血性イベントのリスクを評価する、日本人を対象としたスコアが完成した。第27回日本心血管インターベンション治療学会学術集会(… 2018/08/17 循環器
大腸癌検診は旧態依然でいいの? 市区町村の検診を含め、基本的に検診には対象年齢の上限が定められていません。そのため、高齢の方に検診を受けた方がいいのか聞かれた場合や、検診異常の精査を依頼された場合など、どのように対応すればいいのか悩むことがあります。… 2018/08/17 消化器
お尻に注入しないで!(食事中に閲覧しないで) 先日、中国で生きたうなぎを尻から入れたところ、腸管を食い破って腹腔内に飛び出し、大変なことになったという衝撃的な話を見ました。 2018/08/16 消化器
PPIのOTC化、紛糾の末に「否」 厚生労働省は2018年8月1日、第5回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議を開催した。ナプロキセン(医療用医薬品名ナイキサン)、プロピベリン塩酸塩(バップフォー他)はスイッチOTC化を「可」としたが、前回から継続審議となったプロトンポンプ阻害薬(PPI)のOTC化は、今回も… 2018/08/03 医薬品
ASCO2018/ESMO-GI注目発表 討議は2018年7月2日午後10時から開催されました。 座長は静岡県立静岡がんセンター消化器内科の山崎健太郎氏です。コンセンサスに至るまでの討議の詳細はこちら(PDFウインドウで開きます) 2018/08/02 消化器 医師限定コンテンツ
正露丸がアニサキスに効く!? 先日、とんでもないニュースを見つけてしまいました。あの正露丸がアニサキスに効くというものです。正露丸を製造販売する大幸薬品が、2014年に「消化器アニサキス症用薬剤」の特許(第5614801号、2014年9月19日登録)を取っていたということで話題になりました。… 2018/08/01 消化器
特集◎新薬続々!潰瘍性大腸炎の服薬指導《4》 チオプリン製剤の副作用を見逃さない 潰瘍性大腸炎の薬物療法において、薬局での服薬指導が特に重要となるのが、チオプリン製剤だ。同製剤は、核酸の合成を阻害し、白血球などの細胞増殖や蛋白合成を阻害することで、腸管粘膜の免疫異常を調節する。… 2018/07/25 コメディカル
特集◎新薬続々!潰瘍性大腸炎の服薬指導《3》 注腸製剤は手技を的確に伝えよう 潰瘍性大腸炎患者のQOLを大きく阻害する症状の1つが、便意の異常だ。直腸に便がないにもかかわらず急に強い便意を催す、あるいは便を出しても残便感があるといった症状で、直腸の炎症が強いと起こりやすい。こうした症状に特に有効なのが、ステロイドやペンタサの坐薬や注腸製剤だ。… 2018/07/20 コメディカル
特集◎新薬続々!潰瘍性大腸炎の服薬指導《2》 5-ASA製剤は寛解期の服薬自己中断を防ぐ 5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤は、優れた抗炎症効果を発揮する潰瘍性大腸炎の最も基本的な薬。現在、メサラジン(商品名ペンタサ、アサコール、リアルダ他)、サラゾスルファピリジン(サラゾピリン他)などが使用されており、症状の活動期と寛解期のいずれにも使用される。… 2018/07/18 コメディカル
学会トピック◎第72回日本食道学会学術集会 PPI無効の好酸球性食道炎にボノプラザンが有効 食道上皮の好酸球浸潤によって食事のつかえ感などの症状が発生する好酸球性食道炎。初期治療で投与するプロトンポンプ阻害薬(PPI)が効果を示さない好酸球性食道炎に対して、ボノプラザン(商品名タケキャブ)の投与が有効である可能性が示された。6月28・29日に宇都宮市で開催された日本食道学… 2018/07/03 消化器
大腸内視鏡検査が必要な便秘とは? 実際の臨床で、「先生、最近便秘なんです」と相談されることはよくあります。このとき注意すべきなのは、患者さんごとに「便秘」の定義が違うことです。「最近はずっとコロコロ便が出ます」「1週間に1~2回しか排便しません」「ストレスがかかると、腹痛と一緒に硬い便になります」など、「便秘」… 2018/06/27 消化器
第24回 器質的異常はないが続く腹痛、どう対処する? 皆様こんにちは!「ヨコバン」こと横林賢一です。今回のテーマは、慢性的な腹痛があるものの、器質的な異常はない。そうした患者で鑑別疾患に挙げるべき疾患、機能性ディスペプシア(FD)です。解説いただくのは、広島大学病院消化器・代謝内科の弓削 亮先生です。では弓削先生、よろしくお願いし… 2018/06/05 プライマリケア
JAMA Neurology誌から IBD患者はパーキンソン病を発症しやすい しかし抗TNF療法でリスクは大幅に減少する 炎症性腸疾患(IBD)患者では、通常よりもパーキンソン病(PD)を発症するリスクが高いことが知られている。米国Mount Sinai医科大学のInga Peter氏らは後ろ向きコホート研究を行い、IBD患者では健康な対照群に比べPDの発症リスクが28%高く、IBD患者が抗TNF療法を受けた場合は、発症率を大幅に減… 2018/05/17 消化器
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか(炎症性腸疾患編) 抗TNFα抗体薬はミラクル。だが陰の部分もある 東京医科歯科大学消化器病態学分野教授の渡辺守氏に聞く 2002年に腫瘍壊死因子α(TNFα)を標的とした抗体であるインフリキシマブ(商品名レミケード)がクローン病を適応症として承認されたのを皮切りに、潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患を適応とした抗体医薬が次々と使用可能になった。これらの抗体医薬は炎症性腸疾患診療に3つの大きな変化をもたら… 2018/05/15 消化器
観便でゲーム!(食事中の方は閲覧注意) 今年も、ドワンゴが主催するニコニコ超会議に行ってきました。ありがたいことに昨年同様、日本うんこ学会のブースで仕事をいただいておりました。今年の学会も、美少女キャラで彩られた「痛便器」や、うんこを触った感覚を体験できる触覚マシーン「うんこツンツン」など、うんこ好きにはたまらな… 2018/05/10 消化器
消化管運動パターンを制する者は腹部聴診を制す 90年代を中心に、表面に沿って圧力計を複数備えたチューブ(マノメーター)を消化管に入れて圧力を測定する「消化管マノメトリー法」などで腸の収縮圧を測定した研究が多数報告されました。それらの研究で明らかになったのは、 通常、睡眠中の消化管運動(waveの数/時間)は少なく 、起床時に一… 2018/05/01 消化器
腸穿孔だけじゃない……磁石の誤飲は要注意! 最近、国民生活センターが、強力磁石のマグネットボール誤飲で腸管穿孔の危険があるとして呼び掛けていました。ネオジム磁石(ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする希土類磁石。永久磁石のうちでは最も強力なものとされる)を使用した強力な磁力のマグネットボールを複数個誤飲し、磁石同士が引き… 2018/04/26 消化器
どうする?嚥下困難者へのPPI処方 現在、日本で処方可能なプロトンポンプ阻害薬(PPI)といえば、オメプラゾール(商品名オメプラール、オメプラゾン他)、ランソプラゾール(タケプロン他)、ラベプラゾールナトリウム(パリエット他)、エソメプラゾールマグネシウム水和物(ネキシウム)などです。悲しい話ですが、患者さんの手… 2018/03/30 在宅医療
ヘイ尻! 異物を出して!~経口直腸異物物語~ 先日JATEC(日本の外傷初期診療ガイドライン)コースのインストラクターを務めるために高知に行ってきました。1人プラプラと高知の夜を楽しみつつTwitterにその様子を投稿したところ、当コラムの担当編集様がそれを発見し、日本うんこ学会の石井洋介先生らとともにたまたま高知にいるということで… 2018/03/29 救急医療・集中治療
IBSの病態自覚を促すアプリを作りました 手前味噌で恐縮ですが、先日「おなかナビ」というiPhoneのアプリケーションをリリースしました。過敏性腸症候群(IBS)は一般の方には馴染みが薄い疾患ではありますが、20歳以上のiPhoneユーザーなら誰でも使えるアプリとなっているため多くの方に活用していただいています。本アプリには、IBSのR… 2018/03/26 消化器
「痔の出血」で帰宅としてよいでしょうか? 1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。今回は、血便で搬送されてきた72歳男性のケースです。高血圧の既往を持つ72歳男性が、「排便時に便器が真っ赤に染まった」との主訴で救急搬送… 2018/02/28 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 非びらん性GERDに対するPPIは少量維持かオンデマンドか? 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2015」のGERD治療のフローチャートにおいて、長期治療を有するGERDのうち、プロトンポンプ阻害薬(PPI)に反応する非びらん性GERDと軽症びらん性GERDに対しては、PPIのオンデマンド療法または継続的な維持療法が勧められている。… 2018/02/21 消化器
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 慢性便秘に対する大建中湯の効果を検証する試験が進行中 川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)准教授の眞部紀明氏は、慢性便秘に対する大建中湯の効果を検証する多施設共同二重盲検プラセボ比較試験の概要を紹介した。 2018/02/21 消化器
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 潰瘍性大腸炎に抗菌薬併用便移植療法が有効 潰瘍性大腸炎は難病の炎症性腸疾患で、近年、腸内細菌叢の構成や機能の異常が病態と関わることが明らかになってきた。以前から腸内細菌叢を正常化するための便移植療法が試みられてきたが、その方法は浣腸と便移植を繰り返すもので、かなり時間がかかり患者への負担も大きかった。… 2018/02/20 消化器
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 薬剤抵抗性GERDに新たな内視鏡治療の可能性 胃食道逆流症(GERD)の治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を中心とした薬物治療が基本だが、内科的治療のみでコントロール不良の場合には、腹腔鏡下に噴門形成術が行われることもある。 2018/02/20 消化器
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 コールドポリペクトミーは抗凝固薬服用中の大腸ポリープへの標準治療となるか 2月9~10日に東京都新宿区で開催された第14回日本消化管学会総会学術集会では、学会の多施設研究助成で実施された研究の進捗状況が報告された。大阪国際がんセンター消化管内科副部長の竹内洋司氏は、抗凝固薬服用中の患者に対する大腸ポリープ摘除に、コールドポリペクトミーが有用かどうかを検… 2018/02/19 消化器
学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 早期胃癌は術中ナビゲーションの活用で縮小手術できる 腫瘍細胞を含むリンパ液が最初に流れ込むセンチネルリンパ節は、その流域へのリンパ節転移の有無を判断する指標として知られている。 2018/02/16 消化器
胃癌だけじゃない! PPIで認知症、骨粗鬆症リスクが上昇? 「PPIが高齢者の認知症リスクを上昇させる」「PPI投与に骨粗鬆症のリスクがある」――。こんな話を聞いたことはありませんか? その情報の真偽とは。 2018/02/13 消化器
日経メディカル 書籍紹介 胃カメラのおいしい飲ませ方 日経メディカルOnlineの連載「胃カメラのおいしい入れ方」を書籍化。DVD付録として連載未掲載のオリジナル動画も付く。毎年3800例もの胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行い、「苦しくない胃カメラ検査」実践者である筆者がそのコツを公開。咽喉頭の上手な通過法や食道から胃、十二指腸までの観… 2018/02/09 消化器
第31回 実践編 【動画クイズその3】夜間の胸部圧迫感と吐き気 皆さんこんにちは。前々回、前回に続き、実際の胃カメラ画像を提示して、みなさんに診断名を考えていただく「クイズ形式」で進めていきます。 2018/02/07 消化器
米アップル社のリサーチキットを使い、臨床研究にも活用 iPhoneで過敏性腸症候群(IBS)の自律神経活動を記録するアプリ「おなかナビ」 こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。みなさん、過敏性腸症候群(IBS)を診断したり、患者さんに出会ったことはあるでしょうか? 日本には800万人ほどのIBS患者がいると考えられていますが、血液や画像などの検査で診断できる疾患ではないため、適切な治療につなげることが難しいという課題… 2018/01/30 消化器
整腸菌製剤:ビフィズス菌を抜き酪酸菌が首位に 1位はミヤBM/ビオスリー、2位はラックビー/ビオフェルミン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、整腸菌製剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、43.3%の医師が酪酸菌(配合)製剤(商品名ミヤBM、ビオスリー)と回答した。第2位のビフィズス菌(配合)製剤(商品名ラックビー、ビオスミン、ビオフェルミン他)は39.2%、第3位の耐性乳酸菌… 2018/01/27 消化器
第30回 実践編 【動画クイズその2】除菌後の前胸部つかえ感 皆さんこんにちは。前回に続き、実際の胃カメラ画像を提示して、みなさんに診断名を考えていただく「クイズ形式」で進めていきます。 2018/01/17 消化器
トレンド◎C. difficile産生トキシンBを捕捉して腸傷害を回避 抗菌薬関連下痢症の再発を防ぐ抗体医薬が登場 抗菌薬関連下痢症の主因として知られる、Clostridium difficile感染症(クリストリジウム・ディフィシル感染症、CDI)。これまで治療は限られた抗菌薬のみしかなかったが、2017年12月、新たに抗体医薬が発売された。C. difficileが産生する毒素であるトキシンBに対するヒトモノクローナル抗体ベズ… 2018/01/16 感染症
第29回 実践編 【動画クイズその1】糖尿病患者の心窩部痛 皆さんこんにちは。今回から数回、実際の胃カメラ画像を提示して、みなさんに診断名を考えていただく「クイズ形式」で進めたいと思います。ではさっそく問題に入ります。以下のような背景を持つ患者さんの胃カメラ検査を依頼されました。まずは、患者さんの背景を以下に示します。… 2018/01/04 消化器
胃カメラをおいしく飲ませる方法を動画で学ぼう 皆さん、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を実施されたことはありますか。胃カメラを患者さんに入れたことがあるという先生は、その患者さんがオエッと嚥下反射が起こってつらそうにしている場面に遭遇したことはありますか。 実は、胃カメラ検査の際、患者さんにオエッと嚥下反射を起こさ… 2017/12/28 消化器
「PPI投与で胃癌リスク上昇」をどう考える? 前回言及した「PPI長期投与者は胃癌有病率が有意に高かった」との論文について、欧米含めて反響が出てきているようです。こちらは、3剤併用療法でピロリ除菌を行った患者6万人超のうち、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期に使用した群の胃癌発症のハザード比が2.44に上昇した(95%信頼区間1.42… 2017/12/27 消化器
第28回 胃癌検診はどうあるべきか 「死ななきゃいい」胃癌検診はもう時代遅れだ 皆さんおひさしぶりです。今回は胃癌検診について、「現状」と「これから」について解説したいと思います。 2017/12/20 消化器
トレンド◎国内初の慢性便秘症診療ガイドラインが登場 慢性便秘症の治療薬、使い分けのポイントは? 今年10月、国内初の慢性便秘症の診療ガイドラインが登場した。臨床現場で使いやすい「慢性便秘症」の定義が明記され、個々の便秘治療薬の推奨度が明示されたのが特徴だ。内服薬の使い分けを中心に保存的治療のポイントを紹介する。… 2017/11/24 消化器
摘便希望で救急搬送!? 便秘で悩んでいる人はたくさんいると思いますが、中には救急車で搬送されてくる人もいます。便が出なくて救急要請なんてアホなことがあるのかと思われるかもしれませんが、結構な頻度でそういう人が搬送されて来ます。主訴「腹痛+便が出ない」で来る人もいますし、痛みなどはないけれど「便を出… 2017/11/23 救急医療・集中治療
胃潰瘍後のPPIはいつまで続ける? 「プロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期で飲んでいる患者さんですが、内視鏡では、恐らく2年前の胃潰瘍瘢痕しかなく、萎縮性胃炎も軽度です。いつまでPPIの処方を続ければいいのでしょうか」 2017/11/20 消化器
学会トピック◎第45回日本救急医学会総会・学術集会 重症救急患者にプロバイオティクスって効くの? Pros&Consセッションから 外傷や熱傷、感染症など、身体に大きな侵襲が加わったときに起こる体全体の生体応答は全身性炎症反応(SIRS)と呼ばれており、こうした侵襲は腸内細菌や腸管上皮バリア機能の破綻につながり、腸管機能障害や多臓器不全の原因の1つではないかと考えられるようになってきた。そのため、腸内細菌叢の… 2017/11/06 救急医療・集中治療
JAMA Pediatrics誌から IBD患者でのMRエンテログラフィーの検査特性 MRIの結果を病理組織診断と照合した研究のメタアナリシス 小児の炎症性腸疾患(IBD)患者の活動性炎症の検出について、MRエンテログラフィーの検査特性を報告した研究の、系統的レビューとメタアナリシスを行った韓国Ulsan医科大学のHee Mang Yoon氏らは、この検査の感度や特異度などが優れていると報告した。結果をJAMA Pediatrics誌電子版に2017年10月9… 2017/11/02 小児科
薬ゼミ×日経DIコラボ企画:1週間分の問題まとめ 1日1問薬剤師国試◎ピロリ除菌に使う薬は? 2017年10月21日~27日 1日1問薬剤師国家試験で、今週1週間(2017年10月21日~27日)に出題された問題をまとめて掲載しました。解き忘れがないか、チェックしてみてください。 2017/10/27 コメディカル
トレンド◎国内初の小児急性虫垂炎診療のガイドラインが登場 「虫垂炎スコア」が小児急性腹症の診断を支援 この夏、日本小児救急医学会がわが国で初めて小児急性虫垂炎の診療ガイドラインを公表した。そこでは救急対応時のアルゴリズムが示され、画像検査ではエコー実施を第一選択と位置付けた。さらに、膿瘍を形成した虫垂炎に対し、まず抗菌薬で炎症を改善させ、計画的に虫垂を切除する「待機的虫垂切… 2017/10/26 消化器
学会トピック◎JDDW2017 内視鏡検査後のフォロー見逃さない疑義照会システムを構築 内視鏡下生検を実施した患者がその後に予約した外来を受診したか、さらには医師による説明を受けたか――について、クラーク2人と看護師が診療録を確認し、医師に疑義紹介するという追跡システムを検討したことを山形大附属病院光学医療診療部の矢尾板孝夫氏が報告した。10月15日まで福岡県福岡市… 2017/10/23 消化器
学会トピック◎JDDW2017 酸逆流が残る難治性GERDにボノプラザンが有用 常用量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)で治癒しない難治性胃食道逆流症(GERD)患者では、心理的合併症や服薬コンプライアンス、PPIの生物学的利用能、好酸球性食道炎などを確認して病態を明らかにするべきだが、外来で全て確認するのは難しい。難治性GERD患者は、食道インピーダンスpHモニタリン… 2017/10/23 消化器
学会トピック◎JDDW2017 腸管透過性亢進に関連する疾患にルビプロストンが有効か 腸管には、腸管上皮細胞により形成されるバリア機能が存在する。バリア機能の1つに、上皮細胞間の物質の通過を制御するタイトジャンクションがある。タイトジャンクションは、正常に機能することで必要な物質だけを血管や腸管内に取り込み、不要な物質は遮断する。このタイトジャンクションが傷害… 2017/10/23 消化器
【特集】腸内細菌叢コントロールで難治疾患に挑む NAFLDの発症・進行の背景に腸管透過性の亢進 細菌由来のエンドトキシン(細菌内毒素)は強力な肝障害因子。近年、腸管の物質透過性が障害されることで血中エンドトキシン量が上がり、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の発症に関わることが明らかになってきた。… 2017/10/21 消化器
【新薬】ブデソニド(レクタブル) 液垂れせず肛門に注入できる潰瘍性大腸炎治療薬 2017年9月27日、潰瘍性大腸炎治療薬ブデソニド(商品名レクタブル2mg注腸フォーム14回)の製造販売が承認された。適応は「潰瘍性大腸炎(重症を除く)」で、1回1プッシュ(2mg)を1日2回、直腸内に噴射する。… 2017/10/20 医薬品
【特集】腸内細菌叢コントロールで難治疾患に挑む NSAIDs小腸潰瘍は腸内細菌が発症に関与 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)による小腸潰瘍の発症には、グラム陰性菌が関与していることが示された。抗血栓作用のほか癌予防効果も期待されるアスピリンの長期投与例は増えると見込まれ、治療法開発が求められる。… 2017/10/20 消化器
学会トピック◎JDDW2017 20%ポビドンヨードで大腸ESD後の遊離細胞が減少 大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行後、腸管内洗浄液中に存在する遊離細胞の生存率は30%ほどで12時間が経過しても生存していることや、腸管内洗浄液中に存在する遊離細胞を20%ポビドンヨード液で処理することで、有意に遊離細胞の生存率を減らせたことが報告された。10月15日まで福岡県… 2017/10/20 消化器