学会トピック◎第17回日本消化管学会総会学術集会 大腸カプセル内視鏡画像から腫瘍性病変を自動検出するAIモデルを開発 人工知能(AI)を活用することで、大腸カプセル内視鏡の普及・発展や読影医の負担軽減につながるかもしれない──。2月19日から21日にかけてオンラインで開催されたGI Week2021で、東京大学医学部附属病院消化器内科の山田篤生氏は、パネルディスカッション「大腸カプセル内視鏡の普及に向けた工… 2021/02/24 消化器
腹部膨満感の原因は? 問診で何を確認する? 内科クリニックに勤め始めた看護師です。先日ある患者さんから、「おなかが張って苦しいのだけれど、これは何かの病気かしら?」と聞かれました。先輩看護師に相談したところ、「診察前に腹部膨満感の原因についてある程度の知識を持っておけば、的確な問診を行うことができるよ」とのアドバイスを… 2021/02/22 消化器
Am J Gastroenterol誌から アルコール性肝硬変予防にはコーヒーが有効? ワインによる予防効果は確認できず 欧米の複数の国で行われたアルコール性肝硬変患者の症例対照研究から、糖尿病、肥満、コーヒーの摂取が肝硬変リスクと有意に関連することが示された。結果はAm J Gastroenterol誌1月号に掲載された。 アルコールを大量に摂取すると肝硬変などのアルコール性肝疾患となる可能性があり、遺伝、環境… 2021/02/22 消化器
NEWS◎新たに明らかとなった膵腸連関 大腸炎改善のカギを握るのは膵臓の膜蛋白質? 千葉大学大学院医学研究院イノベーション医学研究領域准教授の倉島洋介氏、東京大学医科学研究所粘膜免疫学部門特任教授の清野宏氏らの研究結果。同グループは、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)や2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)を使った薬剤誘発性大腸炎モデルを用いた研究により… 2021/02/19 消化器
TREND:NSAIDs・低用量アスピリン潰瘍を防げ(2/2) 薬物性潰瘍を早期発見するポイントは? 本コラムは、TREND:NSAIDs・低用量アスピリン潰瘍を防げ(1/2)「増加する薬物性潰瘍、診療ガイドラインも改訂」(2021.02.17公開)の続きです。 一方、低用量アスピリン(LDA)潰瘍の予防策についてはどうか。LDAは狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの患者に対する血栓塞栓症の予防薬であり、出血傾… 2021/02/18 消化器
TREND:NSAIDs・低用量アスピリン潰瘍を防げ(1/2) 増加する薬物性潰瘍、診療ガイドラインも改訂 2020年6月、日本消化器病学会が「消化性潰瘍診療ガイドライン2020(改訂第3版)」(以下、GL)を発刊した。5年ぶりの改訂で、治療や予防に関するクリニカルクエスチョン(CQ)に、新たに出血性潰瘍と残胃潰瘍の項目が設けられるなどの見直しが行われた。中でも注目される改訂ポイントが、非ステロイ… 2021/02/17 消化器
NEWS◎治療が奏功した患者の細菌叢・ウイルス叢を検討 C.difficile関連腸炎に糞便移植が効くメカニズムが明らかに 再発性Clostridioides difficile(CD)関連腸炎患者に対する糞便移植前後の腸内細菌・ウイルス叢の変化を解析した結果から、CD関連腸炎の病態が改善する機序が明らかにされた。糞便移植は腸内細菌叢をドナーの細菌叢に近づける働きを持つとともに、腸内細菌叢の代謝機能を改善し、それが再発性CD… 2021/02/15 消化器
第5回 重症の下痢を引き起こすあのメジャーな降圧薬 様々な消化器系のテーマを取り上げ、総合診療医が消化器内科医と総合診療科から消化器内科に転身した医師に疑問をぶつける本連載。今回は、第1回、第2回、第3回、第4回と取り上げてきた薬剤性腸炎の最終回です。今までの記事では扱っていない薬剤のうち、身近な薬剤に加え、最近よく耳にする免疫… 2021/02/09 消化器
一般外来でのイレウスの看護ポイントは? 外来で働き始めた看護師です。先日、腹痛の訴えで来院した患者さんが、診断がつく前に状態が悪くなってきました。画像所見などからイレウスと診断がつきましたが、自分自身、どのように対応したらよかったのか、振り返りましたが分かりませんでした。イレウスの患者さんの初期対応、看護について教… 2021/02/01 消化器
ある「果物」を食べ過ぎたことで起きたあの疾患 「腹も身の内」ということわざをご存じでしょうか。「胃腸も身体の一部であり、大食いでお腹の調子を崩せば、自分が苦しむことになる」という意味で、暴飲暴食を戒めることわざです。今回のClinical Pictureは、ある「果物」を食べ過ぎたことで起きた消化管疾患についてご紹介します。… 2021/01/29 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
嘔吐後の吐血だからマロリーワイス! でも嘔吐の原因は…? マロリーワイス症候群という病気があります。嘔吐による嘔吐物の移動や、過度の食道の収縮による機械的刺激で、下部食道に裂傷が生じるものです。出血するので、何度も繰り返し嘔吐をしたのちに吐血したという病歴であれば、この疾患を疑うことになります。… 2021/01/28 消化器
Gastroenterology誌から 糞便移植、実地診療でも高い有効性・安全性示す 1カ月後のCDI治癒率90%、6カ月以内の再発率4% 糞便移植(fecal microbiota transplantation:FMT)患者を登録している、北米のFMT National Registryのデータから、FMT実施後のクロストリジウム・ディフィシル感染症(Clostridioides difficile infection:CDI)の治癒率が約9割に上り、実地診療でもランダム化比較試験と同様にFMTの治癒率が… 2021/01/15 消化器
第4回 強烈な「馬小屋臭」を呈する下痢といえば? 様々な消化器系のテーマを取り上げ、総合診療医が消化器内科医と総合診療科から消化器内科に転身した医師に疑問をぶつける本連載。前回は薬剤性腸炎の原因となる薬剤の中でも「超」有名な非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の盲点を取り上げました。今回は非専門医が知っておくべき薬剤性腸炎の話を… 2021/01/13 消化器
経管栄養患者のベッドは常に起こしておくべき? 私が働いている病院では、経管栄養剤の注入時はベッドの背もたれを30度にギャッジ(ギャッチ)アップし、終了1時間後にフラットにまでギャッジダウンしています。しかし、最近入職したナースから、ベッドをフラットにするなんて信じられないと言われました。経管栄養剤の注入から1時間たっていても… 2021/01/04 消化器
外用痔治療薬◇第4回調査 安定した支持を集める「強力ポステリザン」 2位はネリプロクト、3位はボラザG 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用痔治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、63.1%の医師が大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン(商品名:強力ポステリザン、ポステリザンF他)と回答した。 第2位のジフルコルトロン吉草酸エステル・リドカイン(ネリプロクト他)は15.7%、… 2020/12/26 消化器
肝硬変でなぜ必要? 水分のインアウト管理 混合病棟に配属された1年目看護師です。病棟では、肝硬変の患者さんに対してインアウト(水分出納)バランスを正確に見ることになっているのですが、理由が分かりません。肝硬変患者さんのインアウトバランスについて、なぜ観察すべきなのかを教えてください。… 2020/12/22 消化器
N Engl J Med誌から セマグルチドがNASH消散に有効? NASHを対象とした第2相試験 肝線維化を認める非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)患者にセマグルチドを皮下投与したところ、NASHが消散した患者の割合がプラセボと比べて高かった。一方、線維化のステージが改善した患者の割合には有意差が見られなかった。結果は11月13日、N Engl J Med誌オンラ… 2020/12/15 消化器
NEWS◎アクアポリン3阻害によって肝線維化抑制 肝炎発症の“犯人”は水チャネル? 肝炎発症の新たなメカニズムが解明された。肝臓に局在するマクロファージに発現するアクアポリン(AQP)3が肝炎・肝硬変の発症過程で重要な役割を果たすというものだ。 慶應義塾大学医学部薬理学教室教授の安井正人氏、同准教授の竹馬真理子氏、同大学グローバルリサーチインスティテュート研究… 2020/12/08 消化器
トレンド◎ピロリ菌による胃炎誘発のメカニズムが明らかに ピロリ菌と“共存”? 新たな治療法開発に期待 ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)が引き起こす胃炎に対して、抗菌薬とは異なる新しい機序の治療法開発のヒントが見えてきた。ピロリ菌を除去するのではなく、炎症を誘発しないようにして宿主の体内で“共存”させようというものだ。この治療コンセプトを提案するのは、ピロリ菌による胃… 2020/12/07 感染症
消化管出血で絶食。食事再開後の観察項目は? 消化管出血のため絶食していた患者さんの食事が開始されることになりました。これまで、消化管の手術をした患者さんを担当したことはありますが、消化管出血の患者さんを担当するのは初めてです。胃切除などではなく、消化管出血後に食事を再開するときの観察項目を教えてください。… 2020/11/16 消化器
Digestive Endoscopy誌から ノンテクスキルトレーニングで結腸内視鏡検査がうまくなる? カナダのランダム化並行群間比較試験 新人内視鏡専門医に結腸内視鏡検査の研修を実施し、ノンテクニカルスキル(NTS)トレーニングを組み込んだカリキュラムと通常のカリキュラムを比較したところ、NTSトレーニングを組み込んだカリキュラムでは新人医師の結腸内視鏡検査能力が向上した。結果はDigestive Endoscopy誌9月号に掲載され… 2020/11/13 消化器
Ann Intern Med誌から LCIで上部消化管内視鏡の癌病変検出率が向上 通常の白色光画像と新たな画像処理法を比較した日本のRCT 北海道大学の小野尚子氏らLCI-FIND Trial Groupは、消化管の癌のハイリスク患者を対象に上部消化管内視鏡検査を行う際の方法として、通常の白色光を用いた画像と(WLI)と、新たな技術のLinked Color Imaging(LCI)を用いた画像の、腫瘍性病変識別能力を比較するランダム化試験を行い、LCIはWLI… 2020/11/10 消化器
よりぬきメディクイズ●腹部X線◎2014年2月号掲載 70歳男性。食欲不振、全身倦怠感 『日経メディカル』2014年2月号に掲載された腹部X線のクイズです。患者は70歳の男性。3日前から、食欲不振・全身倦怠感があり、嘔吐を1日2回程度認めていました。その間に排便はありませんでした。腹痛は特にないので自宅で様子を見ていましたが、症状が改善しなかったため、独歩で来院しました。… 2020/11/06 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
植物性自然毒を疑うポイント ニラ玉、みそ炒め…有毒植物が混入? 学習目標・中毒を起こす植物があることを知る。・食用と間違えやすい植物とそのパターンを知る。 「山道に生えていたキノコを食べた」というキノコ中毒症例を10月に取り上げました。キノコ毒は自然毒(動植物が体内に持つ毒成分)の代表ですが、キノコの他にも毒を持つ植物は数多くあります(ちな… 2020/11/02 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
黄疸を診たら「うっ血性心不全」にも注意せよ 前回のコラムでは、検尿・沈渣の話題をきっかけに、ビリルビン尿や、黄疸の話をした(血尿? いやそれは「黄疸」です)。今回は黄疸を入り口とした診療の実際について解説しようと思う。 一般内科の先生方は、顔色から明らかに分かるような黄疸症例を診察することはまれかもしれないが、消化器内… 2020/10/28 消化器
星がきれいな季節に学び直したいあの疾患 新型コロナウイルス感染症とともに始まった激動の2020年も、残すところあとわずかになりました。日に日に秋が深まり、いよいよ冬がやってきます。冬は「星空が美しく見える季節」ですが、それは大気中の水蒸気量が少なくなり大気の透明度が高くなることに加え、上空の空気の流れが他の季節に比べ… 2020/10/23 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
United European Gastroenterol J誌から 女性の2割が悩む便失禁、最も有益な評価法は? IBD・非IBDに関する研究のシステマティックレビュー 炎症性腸疾患(IBD)患者などを対象とした過去10年間の論文300本以上で便失禁の診断ツールについて調べたシステマティックレビューの結果が、United European Gastroenterol J誌10月号に掲載された。 米国の成人女性の2割弱が、便失禁により影響を受けていると報告されており、炎症性腸疾患(IBD… 2020/10/20 消化器
第3回 本当にあったNSAIDsのコワ~イ話 様々な消化器系のテーマを取り上げ、総合診療医が消化器内科医と総合診療科から消化器内科に転身した医師に疑問をぶつける本連載。今回は、第1回、第2回と同じく薬剤性腸炎をテーマとし、その原因となる薬剤の中でも「超」有名な非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)について議論を深めます。茂木(総… 2020/10/16 消化器
癌の標準治療を変える発表相次いだESMO 米国臨床腫瘍学会(ASCO)と並ぶ世界規模の癌の学会である欧州腫瘍学会(ESMO)が、ちょうど9月の4連休に重なる日程で行われた。ASCO同様、バーチャルでの開催になったのは残念だったが、学会の目玉であるPresidential Symposiumで発表された11件のうち、3件が日本の研究者からの発表だったのは驚… 2020/10/14 癌
防御因子増強薬◇第4回調査 防御因子増強薬:レバミピドが安定の首位 2位はテプレノン、3位はアズレン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、防御因子増強薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、59.1%の医師がレバミピド(商品名:ムコスタ他)と回答した。 第2位のテプレノン(セルベックス他)は12.9%、第3位のアズレンスルホン酸ナトリウム水和物(アズノール他)は8.6%の医師… 2020/10/10 消化器
トレンド◎誰でも簡単にできる運動療法 肝リハ、体重減少を伴わなくても脂肪肝改善 現状では、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対して承認された薬剤はなく、食事・運動療法による生活習慣の改善が主な治療となる。特に運動療法は、NAFLD/NASHとサルコペニアとの関連が明… 2020/10/06 消化器
トレンド◎注目すべき肝筋連関 糖尿病合併NAFLDを診たらサルコペニアを疑え 骨格筋は運動器として機能するだけではなく主要な代謝器官でもあり、代謝の中心となる肝臓との関連、いわば肝筋連関が注目されている。中でも、肥満を伴うことが多い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatiti… 2020/10/02 消化器
「毒キノコを食べた!」キノコ中毒に出合ったら? 行楽の秋!ですね。行楽先で、急病やけがに遭遇する機会が増える時期かもしれません。というわけで……今回は毒キノコ(キノコ中毒)を取り上げます。 2020/10/01 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その2) 今日からエコーで肝線維化を評価しよう 肝癌の原因として近年注目を集める非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)。近く発刊される予定の「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」でも、肝線維化の進行は肝発癌リスクだけでなく… 2020/09/18 消化器
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その1) NAFLD、血小板20万未満は線維化要注意 これまで肝癌の原因はB型またはC型肝炎ウイルスの持続感染が大半を占めてきたが、治療の進歩によりウイルス性肝炎を原因とする肝癌は減っており、将来的には大幅な減少が見込まれている。一方、ウイルス性肝炎を合併しない肝癌は増加傾向にあり、その原因として近年注目を集めているのが非アルコ… 2020/09/17 消化器
Gastroenterology誌から プロバイオティクスが早産児の総死亡を防ぐ? RCTのネットワークメタアナリシス 死亡や壊死性腸炎(NEC)を予防する目的で、プロバイオティクス製剤を早産児に投与したランダム化比較対象試験(RCT)のネットワークメタアナリシスにおいて、一部の単株および複数株製剤に有効性が認められた。結果はGastroenterology誌8月1日号に掲載された。 早産児は、敗血症や死亡のリスク… 2020/09/17 消化器
血尿? いや、それは黄疸です 当コラムでは最近、腹部単純X線の話が多かったので、今回は検尿の話をする。 さて、皆さんは日常診療で検尿・沈渣を取っているだろうか? 教科書・良書には「初診時には採血だけではなく、検尿・沈渣も取りましょう」と書かれている。筆者も研修医に対して、採血に加え検尿・沈渣を必ず取るよう… 2020/09/16 消化器
よりぬきメディクイズ●腹部X線◎2016年1月号掲載 61歳女性。不定愁訴、腹水 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された腹部X線のクイズです。患者は61歳の女性。いわゆる不定愁訴で来院し「便意や尿意が頻繁に来るものの少ししか出ず、左下腹が間欠的に痛む」などと訴えました。前日に受診した他院の婦人科では、内診とエコー検査を受け、「子宮、卵巣は何ともないが腹水が… 2020/09/11 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
日本内視鏡外科学会理事長・渡邊昌彦氏に聞く 「ロボットが身近な時代」の外科医の働き方 2020年度診療報酬改定では、ロボット手術が保険適用となる手術の対象として新たに7術式が追加。「da Vinciサージカルシステム」(ダビンチ)に続く次世代の手術支援ロボットも登場し、外科医を取り巻く環境に変化の兆しが見えてきた。ロボットが身近にある近未来の外科医の働き方について、日本内… 2020/09/07 外科
医師6546人に聞いた「自分が患者なら受けたい術式」 49%がロボット手術派、泌尿器科医は9割が支持 内視鏡下手術支援ロボット「da Vinci サージカルシステム」(ダビンチ)を筆頭に、国内で普及しつつある手術支援ロボット。2020年8月3日~16日の期間、日経メディカル Online 医師会員を対象に「自分が患者なら受けたい術式」を聞いたところ、6546人が回答し、「ロボット支援手術」(49.3%)と「… 2020/09/04 外科
トレンド◎NAFLD/NASHに対する期待の新薬 NAFLD/NASHにSGLT2阻害薬が有望? その機序について聞いてみた 肝線維化や肝癌に対する効果を示唆する知見が続々と 非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)はメタボリックシンドロームの肝臓での表現形とも言われており、肥満人口の増加に伴って有病率は上昇傾向にある。2000万人以上と言われる潜在患者数の多さ… 2020/09/03 消化器
学会トピック◎第56回日本肝臓学会総会 ペマフィブラートは脂質代謝改善を介してNASHの肝線維化を改善するか 第56回日本肝臓学会総会(会期:8月28~29日、開催地:大阪市)において、日本肝臓学会総会では初めて、日本肝臓学会-日本動脈硬化学会Joint Sessionが開催された。テーマは「NAFLDと脂質異常症」。心血管疾患の合併が非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非… 2020/09/03 消化器
学会トピック◎第56回日本肝臓学会総会 iPS細胞由来の完全ヒト脂肪肝モデルでNAFLDの病態解明目指す 「iPS技術を用いたヒト脂肪肝モデルの作製が非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の病態解明につながるかもしれない」──。8月28日から29日にかけて大阪市で開催された第56回日本肝臓学会総会… 2020/09/01 消化器
消化器Q&Aシリーズ《20》 肝硬変患者に心房細動が。抗凝固をどうする? <循環器内科医>肝硬変患者の心房細動合併時の抗凝固療法について先生方のご意見をうかがえないでしょうか。80歳代女性。バイト先の内科医師に相談され、実際の患者さんにはお会いできていないのですが、以下のような経過です。もともと肝細胞癌、肝硬変にて通院されている方のようで、時折肝性脳… 2020/08/31 消化器 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第56回日本肝臓学会総会 肝線維化が軽度の早期NASHを拾い上げられるマーカーを同定 「肝線維化が進展していない非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の非侵襲的な早期診断マーカー候補が同定された」──。8月28日から29日にかけて大阪市で開催された第56回日本肝臓学会総会で、… 2020/08/31 消化器
1分解説◎ストレスは再燃の誘因となり得る 安倍首相を2度も辞任に追い込んだ潰瘍性大腸炎 2020年8月28日、安倍晋三首相が辞任を表明した。持病の潰瘍性大腸炎の再燃がその大きな理由だ。8月17日には慶應義塾大学病院(東京都新宿区)に受診し、24日にも同院を再受診していたことが報じられていた。 安倍首相は2007年にも、同じく持病の悪化を理由に辞任している。本人が各種メディアで… 2020/08/31 消化器
消化器Q&Aシリーズ《19》 内視鏡前の感染症検査で何を調べる? 頻度は? <総合診療科医>私が今まで勤務経験のある病院では、上下部問わず内視鏡検査前に感染症検査を行うことがほぼルーチンで行われていました。過去に感染症検査歴があっても、内視鏡検査のたびに採血を行っていることが多かったように思います。全ての日本人は一度は肝炎ウイルス検査を行うべきとされ… 2020/08/28 消化器 医師限定コンテンツ
第2回 その下痢、CMでおなじみのOTC薬が原因かも? 様々な消化器系のテーマを取り上げ、総合診療医が消化器内科医と総合診療科から消化器内科に転身した医師に疑問をぶつける本連載。今回は、漢方専門医 をゲストとして招き、意外と知られていない漢方薬の副作用について議論を深めます。松口崇央(九州労災病院消化器内科)2010年長崎大卒。麻生飯… 2020/08/27 消化器
消化器Q&Aシリーズ《18》 胃MALTリンパ腫で胃部不快感は生じる? <総合診療医>診療所に腰痛で通っていた高齢男性が胃部不快感、逆流様の症状で胃カメラを希望され、総合病院の消化器内科に上部消化管内視鏡目的で紹介したのですが、胃MALTリンパ腫の診断で今後治療方針を検討するという返書でした。胃MALTリンパ腫で症状が出た時は、逆流性食道炎や胃潰瘍に近い… 2020/08/26 消化器 医師限定コンテンツ
消化器Q&Aシリーズ《17》 GERD疑いで3年続けたPPIを減量・中止するには <循環器内科医>内科外来で担当している患者さんで、引き継ぐ前の約3年前に逆流性食道炎と臨床診断され、PPI開始され継続している方で相談です。上部内視鏡検査がされておらず、LA分類はできていない状況です。PPI開始してから、一度も症状はなかったようです。また、PPI服用前は喉の辺りまで胸焼… 2020/08/24 消化器 医師限定コンテンツ
NAFLDがMAFLDになって特効薬が誕生する!? 2000万人とも言われる潜在患者数の多さと、肝硬変や肝癌の発症母地ともなることで最近注目を集める肝疾患が、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)だ。生活習慣病を診ている医師は必ず遭遇して… 2020/08/24 消化器
消化器Q&Aシリーズ《16》 「便から細くて長いものが出た」3歳児。これってサナダムシ? <総合診療医>小児の無症候性のサナダムシ感染疑いに関して。寄生虫疾患(サナダムシなど)の可能性について先生方のご意見うかがえないでしょうか。UptodateのTapeworm infectionsを参照すると、添付写真と似たような画像を見つけました。またサナダムシは種類によっては小児がCommonなようです(… 2020/08/21 消化器 医師限定コンテンツ
トレンド◎開発中の薬剤は失敗続き…… NAFLD/NASH特異的治療の新たな標的は? 横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳氏に聞く 日本における非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の患者数は2000万人に上るとされ、肥満人口の増加に伴って増加傾向にある。一方で、NAFLD/NASHに対する治療薬として承認された薬剤は今のとこ… 2020/08/20 消化器
「間欠的な痛み」以外の特徴がなかったあの疾患 今回の「撮っておき! Clinical Picture」では、疾患概念を知らないと診断が非常に難しい、間欠的な腹痛に関するClinical Pictureをご紹介します。 2020/08/20 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
消化器Q&Aシリーズ《15》 便潜血陽性、無症状。大腸内視鏡像の解釈は? <消化器内科医A>好酸球性消化管疾患でしょうか? 経過観察の要否は?お世話になります。36歳 男性 特に症状はなく、人間ドックで便潜血反応陽性のため受診されて大腸ファイバーをいたしました。その結果上行結腸にフォールド3つ分くらい限局性に多数の点状の白斑と粘膜の発赤、血管透見不良を… 2020/08/19 消化器 医師限定コンテンツ
消化器Q&Aシリーズ《14》 このCT像は腸石? ゴルフ後の背部痛と関連? <外科医A>腸石? 医局の外勤先で、腹部CTの読影依頼を頂くのですが、鑑別が挙がらずに困っています。添付のCT画像について先生方のご意見うかがえないでしょうか。[患者基本情報]60代男性 [経過・相談内容]高血圧、糖尿病で内科外来通院中。カルテからはそれぞれ1剤ずつの内服と生活指導で… 2020/08/17 消化器 医師限定コンテンツ
消化器Q&Aシリーズ《13》 寛解・増悪する心窩部痛…CT像をどう読む? <内科医A>胃粘膜浮腫 救急当直中に経験した症例ですが、消化器内科の上司も見たことがないとおっしゃる画像でしたので、鑑別診断などご教授ください。25歳男性 BP119/85, HR65, RR20, SpO2 98%(RA), BT37.0。受診2日前に山口に行き、アジ、ハモ、サーモンを食べたとのこと(サバ、イカは食べ… 2020/08/14 消化器 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●腹部エコー◎2016年1月号掲載 【動画で解説】70歳代男性。人間ドックで膵異常指摘 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された腹部エコーのクイズです。患者は70歳代の男性。人間ドックで腹部超音波検査を受けたところ、膵に異常が認められたため、精査目的で病院の消化器内科を受診しました。自覚症状はありません。… 2020/08/14 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
シリーズ◎続けられてますか? NAFLD/NASHの治療(その2) 糖尿病合併NAFLDにメトホルミンは非推奨? 非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対する適応が認められた治療薬は現状では存在せず、生活習慣の改善や食事・運動療法による減量、基礎疾患がある場合にはその治療が主な介入方法となる。… 2020/08/13 消化器