学会トピック◎第86回日本循環器学会学術集会(JCS2022) 「末梢動脈疾患ガイドライン」7年ぶりに改訂 内容を大幅に刷新、市民・患者向けに記述された章も新設 「2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン」が発表された(右写真)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第6波のため完全バーチャル開催となった第86回日本循環器学会学術集会(JCS2022、会期:3月11~13日)で、同ガイドラインの研究班班長を務めた東信良氏(旭川医科大学外科学講座血管外科学… 2022/03/15 循環器
末梢動脈疾患の研究会・TECCとのコラボで実現 『はたらく細胞』の特別版を全国の医療機関に! 『はたらく細胞』(作者・清水茜氏)というコミックスのことをご存じの方は多いのではないかと思います。赤血球や白血球などの細胞を擬人化して病気を分かりやすく解説している人気コミックスで、アニメ化もされています。 私が代表理事を務めるTECC(Tokyo Endovascular Challenging Conference… 2022/02/01 循環器
学会トピック◎第2回日本フットケア・足病医学会年次学術集会 足病重症化予防ガイドライン、来春に発刊予定 動静脈疾患から透析、膠原病による足病変まで横断的に扱う 第2回日本フットケア・足病医学会年次学術集会(12月10~11日、パシフィコ横浜とウェブのハイブリッド開催)で、同学会が現在作成中の「重症化予防のための足病診療ガイドライン」に関するシンポジウムが開催された。同ガイドラインは学会員向けのパブリックコメント募集と外部査読委員による査読… 2021/12/15 循環器
JAMA誌から 低強度の運動ではPAD患者の歩行能力向上は望めない ガイドラインが推奨する高強度の運動では6分間歩行距離が改善 米国Northwestern大学のMary M. McDermott氏らは、本人にとって快適なペースでできる低強度のウオーキングで、下肢の末梢動脈疾患(PAD)患者の歩行能力を改善できるかどうかを検討するランダム化比較試験を行い、低強度の運動では12カ月間行っても歩行能力は向上しなかったと報告した。結果はJAM… 2021/05/06 循環器
第29回日本心血管インターベンション治療学会 PTXデバイスで日本人患者の死亡リスク増えず 関連3学会はステートメントを、PMDAは新たな見解を発表 日本人の下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)で、大腿膝窩動脈にパクリタキセル(PTX)塗布デバイス(バルーンまたはステント)を用いた血管内治療を行っても、遠隔期の死亡リスクの上昇は観察されなかった。日本で行われたデバイスの治験と市販後調査を統合した新たな解析の結果で、第29回日本心血管イ… 2021/03/01 循環器
整形外科Q&Aシリーズ《21》 左足にもしびれが出現、脊柱管狭窄症…なのか? <精神科医>両下肢のしびれについて お疲れさまです。いつも大変お世話になっております。両足のしびれ症状について、先生方のご意見を伺えないでしょうか。【基本情報】70代女性、訪問診療の患者さん【経過】右下肢の痛み、しびれが主訴で、約1カ月前に大学病院の心臓血管外科を受診し下肢エコー… 2021/01/08 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
New England Journal of Medicine誌から パクリタキセル塗布デバイスで死亡リスク増えず 末梢動脈疾患患者の血管内治療めぐる議論に一石 末梢動脈疾患(PAD)の血管内治療法として、パクリタキセルコーテッドデバイス(バルーンまたはステント)と非コーテッドデバイスを比較するSwedish Drug Elution Trial in Peripheral Arterial Disease(SWEDEPAD)試験の中間解析では、パクリタキセルコーテッドデバイス使用に伴う死亡リスクの… 2020/12/24 循環器
New England Journal of Medicineから NOACでPAD血行再建後の虚血リスクが低下 リバーロキサバンの追加を検証したVOYAGER PAD試験の結果 末梢動脈疾患(PAD)で下肢の血行再建術を施行した患者にアスピリンとNOAC(非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬)リバーロキサバンを併用投与したところ、アスピリン単独投与と比較して、急性下肢虚血、血管系の原因による下肢の大切断、心筋梗塞、虚血性脳卒中、心血管死亡からなる複合虚血イベントの… 2020/05/07 循環器
する?しない? 無症状下肢静脈瘤のエコー検査 35歳女性。デパート販売員(立ち仕事)。両下肢にクモの巣状に紫色の血管が見えるのが気になって受診。2年ほど前から両下肢に細かい表在静脈が目立ち始め、徐々に増加してきたという。「診察時、両下肢に浮腫はなく、両側大腿外側を中心に広がるクモの巣状静脈瘤以外に目立った静脈瘤や皮膚変化は見… 2020/04/02 循環器
トレンド◎注目の「グルー治療」が登場間近 下肢静脈瘤を瞬間接着剤で低侵襲に治療する レーザーや高周波による焼灼術より低侵襲で成績は同等とうたう 下肢静脈瘤に対する新しい治療法が、近く我が国でも行えるようになる。いわゆる瞬間接着剤をカテーテル操作で静脈内に注入し、血管を閉塞させ逆流を止めようというもので、接着剤を意味する英単語glueから「グルー治療」とも呼ばれる。現在の標準治療である血管内焼灼術よりも低侵襲で、成績は同… 2019/10/08 循環器
JAMA Neurology誌から 脳静脈血栓症患者のVTE再発予防の臨床試験 ワルファリンとダビガトランはどちらもリスクを下げる ポルトガルUniversidade de LisboaのJose M. Ferro氏らは、急性脳静脈血栓症(CVT)を起こした患者に対して、静脈血栓塞栓症(VTE)の再発リスクを下げるために、ダビガトランとワルファリンを比較するオープンラベルのランダム化比較試験を行い、どちらの薬を使っても再発リスクは低くなり、出血… 2019/10/02 循環器
NEJM誌から 下肢静脈瘤の3種類の治療法を5年後まで追跡 費用対効果はレーザー焼灼術が好ましく、フォーム硬化療法はQOLが低い 原発性静脈瘤の治療において、手術に代わる方法として、静脈内レーザー焼灼術と超音波ガイド下フォーム硬化療法が実施されている。スコットランドGlasgow大学のJulie Brittenden氏らは、これら3通りの治療を受けた患者を5年間追跡して、疾患特異的QOLと費用対効果を比較するランダム化比較試験を… 2019/09/30 循環器
BMJ誌から VTE患者が抗凝固療法を中止した場合の再発率 3~6カ月の抗凝固薬治療終了後の再発リスクを10年後まで検討 静脈血栓塞栓症(VTE)を初めて発症した患者は、いつまで抗凝固療法を継続するべきかに明確な指針はなかった。カナダOttawa大学のFaizan Khan氏らは、系統的レビューとメタアナリシスを実施し、最低3カ月以上の抗凝固療法を受けたVTE初発患者が、その後に治療を中止した場合、10年後までのVTE再発… 2019/08/14 循環器
学会トピック◎第39回日本静脈学会総会 下肢静脈瘤の血管内焼灼術ガイドライン発表 標準治療となったレーザーと高周波による焼灼術を対象 「下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術のガイドライン2019」が、第39回日本静脈学会総会(会期:7月4~5日、開催地:名古屋)で発表された。この領域では、レーザーによる血管内焼灼術(ETA)への保険適用を目前にした2010年に、「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」が作成されている。今… 2019/07/10 循環器
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part IV 左足趾の潰瘍・疼痛で96歳女性が車いすで来院 重症下肢虚血の終末期で血管外科医が思うこと 救急の現場で、皆さんは写真のような足趾を診た経験はあるでしょうか? また、ご自身であればどのように対応するでしょうか? 2019/04/25 救急医療・集中治療
リポート◎再生医療に新たな役者「CD34陽性細胞」 重症下肢虚血や難治性骨折の患者に福音 日本発のCD34陽性細胞を使った再生医療が世界の注目を集めている。CD34とは血管内皮前駆細胞などに発現する表面抗体。患者の末梢血から同抗体を発現する細胞を分離し患部に移植すると血管や骨の新生が促される。重症下肢虚血(CLI)や難治性骨折に応用したところ、従来治療では見られなかった改善… 2019/01/31 腎・泌尿器
Circulation誌から 静脈瘤の新たなリスク因子は高身長 約50万人を対象とした大規模プロスペクティブ研究から 静脈瘤はよくみられる疾患だが、静脈瘤形成に寄与している遺伝的因子および環境的因子はこれまで十分に解明されていなかった。米国およびスウェーデンの研究者らは大規模プロスペクティブ地域対象研究を実施し、高身長が新たなリスク因子であることを示した。この結果は、Circulation誌2018年12月… 2019/01/16 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 リンパ節 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/09/14 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 オスラー・ウェーバー病 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/09/10 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 血管走行の変異 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/09/07 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 門脈・静脈血栓症 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/09/03 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 脈管 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/08/27 循環器
腹部エコー診療の実際5 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 脈管・腎/副腎/泌尿器・婦人科臓器・その他篇 オープニング 「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。 2018/08/24 循環器
NEJM誌から 早期の血管内治療が下肢潰瘍の治癒を促進 表在静脈の逆流に対するアブレーション介入 英国Cambridge大学病院のManjit S. Gohel氏らは、静脈瘤による下肢潰瘍の患者を対象に、圧迫療法に加えて早期に血管内カテーテルアブレーションを行うと、潰瘍の治癒後または半年後にアブレーションを実施した場合に比べ、治癒までの経過が早く、潰瘍なしで過ごせる期間も長くなると報告した。結… 2018/05/22 循環器
Circulation誌から 高強度スタチン治療で末梢動脈疾患の転帰改善 下肢切断や死亡率の有意な減少 スタチン治療が末梢動脈疾患(PAD)患者の転帰に及ぼす影響を、米国退役軍人の健康データを用いてレトロスペクティブに検討した結果、高強度スタチン治療は下肢喪失や死亡率の有意な減少と関連していることが分かった。この結果は、Circulation誌4月3日号に掲載された。… 2018/04/25 循環器
ANCA関連血管炎を疑った場合の検査の選び方 前回は、血管炎の概念と種類について紹介しました。小型血管炎のうち、抗好中球細胞抗体(ANCA)が陽性になる頻度が高いものを、ANCA関連血管炎と呼ぶ。ANCA関連血管炎には、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の3疾患がある。今回は… 2018/04/16 耳鼻咽喉科
NEJM誌から VTEを起こした癌患者の再発と出血予防は? エドキサバンとダルテパリンを比較した試験 静脈血栓塞栓症(VTE)を経験した癌患者には、標準的に低分子ヘパリンで治療される。直接経口抗凝固薬であるエドキサバンとダルテパリンの、VTE再発と大出血を予防する上での有効性を比較する臨床試験を行った米Oklahoma大学のGary E. Raskob氏らは、ダルテパリンに比べるとエドキサバンの血栓塞… 2018/02/09 循環器
出血・虚血・炎症有りでは血管炎も念頭に 初期の拾い挙げが患者の予後改善に貢献 血管炎は、大動脈から毛細血管まで全身を巡る血管に炎症を来す全身性疾患で、症状は多彩であり原因が不明であることが少なくない。近年、抗好中球細胞質抗体(ANCA)による血管炎の病態が明らかになってきた。診療科をまたぐ疾患であり診断が困難な場合もあるが、ANCA関連血管炎について知り、適… 2018/02/09 循環器
下肢静脈瘤に効く漢方(2) 経過の長い下肢静脈瘤への漢方処方 「下肢静脈瘤で、膝の裏に赤紫色の細い血管が現れています。5年前に客室乗務員の仕事を始めてから、少しずつ悪化しています」 仕事中は立っている時間が長く、足がむくみます。冷え症で、特に腰から下が冷えます。立ち上がる瞬間に膝の裏がぴりぴりと痛むこともあります。舌には湿った舌苔が付着し… 2018/01/31 コメディカル
下肢静脈瘤に効く漢方(1) 下肢静脈瘤の考え方と漢方処方 下肢静脈瘤とは、足(下肢)の裏側やふくらはぎなどの血管が膨らんでこぶのように浮き出る疾患です。みみず腫れのように太く盛り上がったり、細い血管が蜘蛛の巣のように見えたりします。 足の静脈には、心臓に戻るべき血液が重力によって逆に足先のほうへ下がっていく(逆流する)のを防ぐため… 2018/01/10 コメディカル
学会トピック◎第65回日本心臓病学会学術集会 造影剤を大幅に減らせる新しい血管造影法でCKD例でも腎機能を維持 造影剤を10倍ほど希釈し、デジタルサブトラクションアンギオグラフィ-(DSA)を組み合わせて造影撮影するLC-DSA法を活用すれば、保存期慢性腎不全(CKD)患者の末梢動脈疾患カテーテル治療(EVT)において造影剤の使用量を減らし、腎機能を維持できることが示された。国保旭中央病院循環器内科の… 2017/10/05 循環器
Ann Intern Med誌から VTE患者に癌のスクリーニングを行うべきか? VTE診断から1年以内に5%の患者から癌が見つかる 癌患者では凝固能が亢進していることが多いため、逆に特発性の静脈血栓塞栓症(VTE)を起こした患者は潜在的な癌が見つかるリスクが高いと考えられる。しかし、スクリーニングの有効性と安全性に関する見解は研究によって異なる。オランダAcademic Medical Center and SlotervaartのNick van Es氏… 2017/09/20 循環器
インタビュー◎欧州心臓病学会(ESC2017)に参加して 薬物治療、新たな次の一手の報告に勇気もらう 福岡山王病院の横井宏佳氏に聞く スペイン・バルセロナで開催された欧州心臓病学会(ESC2017、会期:8月26~30日)では、新しい薬剤や投与レジメンで心血管(CV)イベントの有意抑制を認めたとする大規模臨床試験の発表が相次いだ。学会に参加した福岡山王病院(福岡市早良区)循環器センター長の横井宏佳氏に、今期大会のトピッ… 2017/09/12 循環器
第31回 震災支援と携帯型エコー 想像以上に便利な携帯型エコー、腎盂腎炎も発見 震災後支援のための熊本派遣チームに加わることになった時の話である。予定ではメーカーから携帯型エコーが借りられるはずだったのだが、出発前に急に事情が変わって借りるのが難しくなった。エコーを専門とする臨床検査技師は、検査ができなければ医療チームの一員として力を発揮できない。派遣… 2017/09/04 循環器
BMJ誌から VTE後の女性で抗凝固薬を中止する判定基準 HERDOO2スコアで再発リスクを分類できる 深部静脈血栓症と肺塞栓症をあわせた静脈血栓塞栓症(VTE)のうち、非誘発性の患者に対する抗凝固薬の投与をいつまで継続すべきかを判断する事は難しい。カナダOttawa大学のMarc A Rodger氏らは、再発リスクが低く、抗凝固薬の投与を中止可能な患者を判定するためのルールとしてHERDOO2を提案し、… 2017/04/14 循環器
リポート◎大リーガー田中将大投手のケガも治したPRP療法とは? 難治性皮膚潰瘍を再生医療で治す 自己血由来の濃縮血小板は増殖因子のカクテル 糖尿病や閉塞性動脈硬化症などに伴う難治性皮膚潰瘍に対し、多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)を用いた再生医療が成果を上げている。聖マリアンナ医科大学病院では先進医療として実施、入院や手術で治癒しなかった幾つもの潰瘍を上皮化させた。普及への鍵はいかに適切にPRPを調製するか… 2016/12/02 皮膚科
【特集】 重症下肢虚血を救え 糖尿病や透析患者で、重症下肢虚血(CLI)に至る患者が増加している。CLIによる下肢切断を防ぐには、血管内治療(EVT、写真左)かバイパス術(写真右)による血行再建と創傷治療が不可欠だ。大切断に至った患者の予後は不良であることから、CLIに進行させない管理が求められている。… 2016/08/22 循環器
【新薬】プロプラノロール(ヘマンジオルシロップ) 日本初の乳児血管腫治療薬 2016年7月4日、乳児血管腫治療薬プロプラノロール塩酸塩のシロップ製剤(商品名ヘマンジオルシロップ小児用0.375%)の製造販売が承認された。1日あたり1mg/kg~3mg/kgを9時間以上あけて2回に分割し、空腹時を避けて経口投与する。投与は1日1mg/kgから開始し、2日以上の間隔を空けて1mg/kgずつ増… 2016/08/12 医薬品
スタチン:ロスバスタチンが首位をキープ 第2位はアトルバスタチン、第3位はプラバスタチン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、スタチンのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、36.7%の医師がロスバスタチン(商品名クレストール)と回答した。第2位のアトルバスタチン(商品名リピトール他)は31.3%、第3位のプラバスタチン(商品名メバロチン他)は14.2%、第4位のピタ… 2016/06/30 循環器
【スペシャルレポート】ニーズを満たす新技術──超音波治療 バージャー病を超音波で治す 対象患者を選ばず副作用も少ない 特定疾患のバージャー病への治療法として、近年、超音波治療が注目されている。超音波照射により血管新生が促され、安静時疼痛や潰瘍症状を改善する可能性があるためだ。これまでの知見や治療機器の概要を紹介する。… 2015/10/21 循環器
抗血小板薬:一番人気はやはりアスピリン 第2位はクロピドグレル、第3位はシロスタゾール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗血小板薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はアスピリンだった。医師の63.9%がアスピリンを挙げ、最も人気のある抗血小板薬であることが分かった。… 2015/09/17 循環器
リポート◎低侵襲化進む創傷治療【動画解説】 「メスを使わないデブリードマン」に新手法 高圧水流や超音波で壊死組織を除去、在宅での普及も見込む 高圧水流や超音波で壊死組織を除去する新たな医療機器が、創傷治療を行う医師の間で注目を集めている。メスや剪刀を用いた従来の外科的デブリードマンより低侵襲。今年4月には診療報酬上でも評価され、将来的には在宅での活用にも期待がかかる。… 2014/07/29 外科
第8回日本血栓止血学会学術標準化委員会シンポジウム 「VTE予防を行うべき患者は内科、精神科にも」 予防策の適応、有効性に関するエビデンス蓄積が必要 静脈血栓塞栓症(VTE)は、周術期患者や妊産婦ばかりに起こるわけではない。内科や精神科でも少なくない。特に、脳卒中急性期、重症心不全などの患者、精神科で身体拘束処置、向精神病薬投与などを受けている患者はリスクが高い。三重大学大学院循環器・腎臓内科学講師の山田典一氏は、第8回日本… 2014/05/07 循環器
ACC2014リポート 経皮的大腿膝窩動脈ステント血行再建術で、シロスタゾールは血管開通性を高める 経皮的大腿膝窩動脈ステント血行再建術において、シロスタゾールは血管開通性を高めることが示された。ランダム化比較試験のメタ解析の成果で、米Ochsner Medical CenterのAlexandre M. Benjo氏らがACC2014(3月29~31日、ワシントンDC開催)のセッション「Hot Topics in Vascular Medicine」で発… 2014/04/10 循環器
第8回日本血栓止血学会学術標準化委員会シンポジウム 股関節骨折手術では「VTEと出血をある程度覚悟して周術期管理を」 整形外科領域では、術後の静脈血栓塞栓症(VTE)が他科より高頻度に発生する。特に、人工股関節全置換術(THA)、人工膝関節全置換術(TKA)、股関節骨折手術(HFS)はVTEハイリスク手術とされる。宝塚第一病院整形外科の金平盛子氏と藤田悟氏は、いわゆる血栓持ち込み例の多いHFS症例における術… 2014/04/01 循環器
ABI値0.91~0.99でも全死因死亡や心血管死は有意に上昇 現在、ボーダーラインとされる足関節上腕血圧比(ABI)0.91~0.99は、正常値である1.0~1.4に比べて、全死因死亡や心血管死のリスク因子となることが、単施設前向きコホート研究であるShinken datebase(心研データベース)を解析した結果として示された。心臓血管研究所付属病院循環器内科の田中… 2014/03/24 循環器
Lancet誌から 圧迫包帯と圧迫ストッキングの効果はほぼ同様 ただし圧迫ストッキングが安価、静脈の下肢潰瘍を対象としたRCTの結果 静脈性の下肢潰瘍に対する標準治療となっている4層の圧迫包帯の臨床的な効果とコストを、2層の圧迫ストッキングと比較したランダム化比較試験(RCT)VenUS IVの結果、これらの治療の効果は同様で、圧迫ストッキングの方が安価であることが示された。英York大のRebecca L Ashby氏らが、Lancet誌電… 2013/12/19 循環器
第86回米国心臓協会・学術集会 ワルファリンの遺伝子型に沿った用量決定法が有効 ワルファリンの治療域INR(国際標準化比)を達成するために必要な用量を決定するには、遺伝子型を利用する方法が有効であることが示された。EU-PACTワルファリン研究の成果で、英国Liverpool大学のMunir Pirmohamed氏が第86回米国心臓協会・学術集会(AHA2013、11月16-20、ダラス開催)で報告した… 2013/12/01 循環器
Ann Intern Med誌から 糖尿病性潰瘍には人工皮膚と陰圧閉鎖療法が有効 静脈性潰瘍にはケラチノサイト療法が有効、システマティックレビューの結果 糖尿病性潰瘍には一部の人工皮膚と陰圧閉鎖療法が、静脈性潰瘍にはケラチノサイト療法が標準治療に比較して治癒率を高めることが中等度のエビデンスとして示された。ランダム化比較試験(RCT)を対象とするシステマティックレビューの結果として、米Minneapolis Veterans Affairs Health Care Sys… 2013/11/06 循環器
シルニジピンによる細動脈硬化の改善作用、血行動態の負荷軽減ではなく酸化ストレス抑制が寄与か 本態性高血圧患者にL/N型Ca拮抗薬シルニジピンを1年間投与したところ、血圧および脈拍数の低下に伴う血行動態の負荷軽減によって大血管の硬化を、また酸化ストレスの抑制によって細動脈の硬化や糸球体の障害を、それぞれ改善している可能性が示された。富山大学第2内科の小池勤氏らが、10月24日か… 2013/10/28 循環器
JAMA誌から 固定用量配合剤はCVD患者の服薬遵守率を向上 収縮期血圧とLDL-Cも少ないながら有意に低下、RCTの結果 心血管疾患(CVD)患者に対してアスピリン、スタチン、降圧薬2剤からなる固定用量配合剤(FDC)を用いると、服薬遵守率が向上すること、収縮期血圧(SBP)とLDL-Cも、少ないながら有意に低下することが、ランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。英Imperial College LondonのSimon Thom氏… 2013/09/18 循環器
第35回欧州心臓学会 エドキサバン、DVT・PE患者へのヘパリン後投与でVTE再発リスク減少効果はワルファリンに対し非劣性 経口FXa阻害剤エドキサバン(一般名: エドキサバントシル酸塩水和物)は、深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(PE)患者に対し、ヘパリン後に投与することで、静脈血栓塞栓症(VTE)の再発予防効果はワルファリンに対し非劣性であることが示された。また、大量出血などの安全性については、ワルファ… 2013/09/10 循環器
第45回日本動脈硬化学会 ピタバスタチン封入ナノ粒子の筋肉内投与でCLI治療 九大グループによる治験が進行中 重症虚血肢(CLI)に対する新たな治療法として、ピタバスタチン封入ナノ粒子による治療的血管新生療法の研究が、前臨床研究での良好な成績を踏まえ、治験段階に進んでいることが分かった。橋渡し加速研究(スーパー特区研究)として、九州大学大学院循環器病先端医療研究開発学(江頭健輔教授)、… 2013/09/03 循環器
第45回日本動脈硬化学会 bFGF徐放化ゼラチンハイドロゲルによるCLI治療で良好な成績 先進医療Bとして最初に完了した京大の臨床試験 強い血管新生作用を有する塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を、生体吸収性材料であるゼラチンハイドロゲルに含浸させ、徐放製剤とし、単回筋肉内投与する、新しい重症虚血肢(CLI)再生医療の臨床試験で良好な成績が得られた。投与前に比べ、経皮的酸素分圧(TcO2)、6分間歩行などが有意に改善… 2013/08/08 循環器
第41回日本血管外科学会 大腿・膝窩動脈領域への血行再建術、TASC C/D病変はbypass first、ただし女性はEVT firstも可 末梢動脈疾患(PAD)に対する下肢血行再建術は、ゴールデンスタンダードの外科的バイパス術(SBT)か、急速に普及しつつある血管内治療(EVT)か――。小倉記念病院血管外科の岡崎仁氏らは、鼠径部以下のPADに対して血行再建術を行った1177肢の成績を分析。第41回日本血管外科学会学術総会(5月29… 2013/07/25 循環器
第41回日本血管外科学会 大腿・膝窩動脈領域PADの治療適応、トレッドミル負荷試験と病変長で判断 末梢動脈疾患(PAD)に対する血管内治療(EVT)が広く普及しつつあるなか、ガイドラインTASC IIIへの改訂を控え、特に大腿・膝窩動脈領域PADの治療方針を巡る議論が高まっている。川崎医科大学総合外科学の森田一郎氏らは、第41回日本血管外科学会学術総会(5月29~31日、開催地:大阪市)で、大… 2013/07/18 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 心筋トロポニンT値上昇でPAD患者の総死亡率、下肢切断率は有意上昇 腎機能低下とは独立した関連性を示した初の大規模コホート研究 末梢動脈疾患(PAD)患者では小幅であっても心筋トロポニンT(cTnT)値が上昇していると、腎機能低下とは無関係にその後1年間の総死亡および下肢切断のリスクが著しく増大することが、レトロスペクティブ単施設研究において見出された。この結果は、J Am Coll Cardiol誌6月26日号オンライン版に掲… 2013/07/16 循環器
第28回 マイナー症候シリーズ 浮腫 学生時代に学んだ知識と臨床現場で必要とされる知識のギャップに悩む研修医のための初期診療プログラムです。研修医の必携書『問題解決型救急初期診療』の田中和豊先生が疼痛、病気の基本的な考え方から臨床で各症候にどのように立ち向かえばよいか、「ここさえ覚えておけば間違いない」診断のノ… 2013/07/05 プライマリケア 医師・医学生限定コンテンツ
第41回日本血管外科学会 重症虚血肢が急増、PADの約70%を占め、8割近くは透析患者 大阪の基幹病院の実態報告、チーム医療がより重要に わが国で末梢動脈疾患(PAD)が増えている。糖尿病や慢性腎不全に伴うPADが多く、生命予後の悪い重症虚血肢(CLI)の増加も目立つと言われる。蒼龍会井上病院(大阪府吹田市)血管外科の谷村信宏氏は、ここ約10年間に診療したPAD患者のデータをまとめたところ、CLIは年々増加しており、2012年でPA… 2013/07/04 循環器
第56回日本糖尿病学会 わが国の2型糖尿病患者における脳心血管イベント、「心臓が6割、頭が3割、足が1割」という時代に わが国の2型糖尿病患者で発生する脳心血管イベントは、虚血性心疾患、脳卒中、ASOなどの下肢血管疾患の比率がおよそ6:3:1であることが分かった。2007~2009年に登録された6000例以上の日本人糖尿病患者を追跡した大規模前向きコホート研究JDCP(Japan Diabetes Complication and its Prevention P… 2013/07/02 循環器
第56回日本糖尿病学会 わが国の2型糖尿病患者における脳心血管イベント、「心臓が6割、頭が3割、足が1割」という時代に わが国の2型糖尿病患者で発生する脳心血管イベントは、虚血性心疾患、脳卒中、ASOなどの下肢血管疾患の比率がおよそ6:3:1であることが分かった。2007~2009年に登録された6000例以上の日本人糖尿病患者を追跡した大規模前向きコホート研究JDCP(Japan Diabetes Complication and its Prevention P… 2013/06/18 循環器
【TCT2012リポート】No.14 アスピリン・シロスタゾール併用療法が臨床的転帰を改善する可能性を示唆 J-BEAT registryの結果発表 重症下肢虚血(critical limb ischemia;CLI)に対する血管内治療は、大切断を回避する効果が認められているが、血管内治療後の長期成績を改善する上で、どのような抗血小板療法が最適かについては、まだ明確にされていない。そのため、孤立性の膝下動脈病変による重症下肢虚血で血管内治療を行っ… 2013/05/30 循環器
ABI値は0.9以上1.0未満でも全死亡のリスクが高い 糖尿病患者において、足関節上腕血圧比(ABI)は、末梢動脈疾患(PAD)と診断される0.9未満のみならず、境界値である0.9以上1.0未満も全死亡の独立した予後予測因子となることが示された。多施設での前向き大規模臨床研究である九州動脈硬化予防研究のデータを用いた解析の結果、明らかになった。… 2013/05/18 代謝・内分泌
末梢動脈疾患にラミプリル? 【原題】Ramipril for Peripheral Arterial Disease? PAD patients with intermittent claudication who took ramipril could walk longer and with less pain. 2013/05/16 循環器
Ann Intern Med誌から 糖尿病、心不全などの多枝病変にはPCIよりCABG 末梢動脈疾患、喫煙歴がある患者でも同様、大規模コホート研究の結果 多枝病変を有し、糖尿病、喫煙歴、心不全、末梢動脈疾患を有する患者では、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)に比べて、冠動脈バイパス術(CABG)による生存利益が大きいことが、大規模コホート研究で示された。米Stanford大学のMark A. Hlatky氏らが、Annals of Internal Medicine誌の電子版… 2013/05/13 循環器
Lancet誌から アテローム性動脈硬化は4000年前から存在? ミイラの全身をCTスキャンした研究の結果 紀元前3100年から紀元1930年ごろまでに生きていた、様々な人のミイラ計137体の全身をCTスキャンした結果、アテローム性動脈硬化の有病率はどの地域でも同様であること、加齢と共に有病率が上昇していたことなどが明らかになった。米Saint Luke’s Mid America Heart InstituteのRandall C Thompso… 2013/03/27 循環器
NEJM誌から VTEの延長治療にアピキサバン、ダビガトランは有望な選択肢 2つのグループの二重盲検ランダム化試験で明らかに 静脈血栓塞栓症(VTE)の初期治療後の延長治療にアピキサバンまたはダビガトランを用いると、プラセボに比べて有意なVTE予防効果が得られ、出血リスクに対する懸念も小さくなることが示された。それぞれ異なる研究グループによって行われた臨床試験の結果が、NEJM誌2013年2月21日号に報告された。… 2013/03/11 循環器
JAMA誌から 末梢動脈疾患患者の間歇性跛行にラミプリルが有効 24週間の二重盲検ランダム化比較試験で明らかに 間歇性跛行の見られる末梢動脈疾患(PAD)患者にACE阻害薬のラミプリルまたはプラセボを24週間投与した二重盲検ランダム化比較試験で、ラミプリルにより患者の歩行機能とQOLが有意に改善することが示された。オーストラリアBaker IDI Heart and Diabetes InstituteのAnna A. Ahimastos氏らが、JAM… 2013/02/14 循環器
重症虚血肢患者に対する血管内治療、下肢大切断の回避・非切断生存率が高く 重症虚血肢(CLI)のファーストライン治療である血管内治療(EVT)は、施行後12カ月での下肢大切断の回避かつ非切断生存率(AFS)や大切断もしくはバイパス術の施行回避率が高いことが示された。Olive Registryの研究グループを代表して東邦大学医療センター大橋病院の中村正人氏が、11月3日から7… 2012/11/12 循環器
上部消化管出血は静脈瘤性と非静脈瘤性のいずれも、早い内視鏡検査が重要 【原題】Early Endoscopy Critical in Both Variceal and Nonvariceal Upper Gastrointestinal Hemorrhage Failure to receive endoscopy within 1 day of admission was associated with mortality risk. 2012/11/08 消化器
Dr.坂井の学会リポート◆第21回欧州脳卒中学会の注目演題 DEFUSE 2のサブ解析●ミスマッチがあると発症6~12時間の再開通でも梗塞増大が抑制され、予後も良好 第21回欧州脳卒中学会(ESC 2012)が、2012年5月22日~25日、ポルトガルのリスボンで開催され、頸動脈ステント留置術(CAS)と頸動脈内膜剥離術(CEA)の成績を比較したICSS(International Carotid Stenting Study)の結果など、注目される研究成果が発表された。脳卒中や頸動脈狭窄症の治療は、… 2012/11/08 循環器
【TCT2012 リポート】 シロスタゾールが大腿膝窩動脈病変に対する血管内治療後の再狭窄を有意に抑制、STOP-IC試験の結果を発表 大腿膝窩動脈病変に対する血管内治療後のシロスタゾールによる再狭窄抑制効果を検討した多施設臨床試験Sufficient Treatment Of Peripheral Intervention by Cilostazol(STOP-IC)の結果が、2012年10月22~26日、米国フロリダ州マイアミで開催されたTranscatheter Cardiovascular Therapeutics(… 2012/11/05 循環器
2型糖尿病ハイリスク患者、末梢動脈疾患があると死亡リスクは4倍に 2型糖尿病ハイリスク患者で、末梢動脈疾患が認められると、総死亡リスクは4.1倍に、心血管疾患死のリスクは3.9倍に増大することが明らかになった。これは、フランスCHU LapeyronieのAriane Sultan氏らが、2型糖尿病ハイリスクの患者700人超について、前向きコホート試験で約6年間追跡し明らかにし… 2012/10/04 代謝・内分泌
支払基金、適応外14事例の保険給付承認 小児へのカルベジロールや緊張性頭痛へのチザニジンなど 社会保険診療報酬支払基金は9月24日、添付文書上「小児等に対する安全性は確立していない」とされているβ遮断薬のカルベジロールを小児の慢性心不全患者に使用した場合や、筋弛緩薬のチザニジンを緊張型頭痛に使用した場合など14の適応外使用例を、「薬理作用が同様と推定される」などの理由で審… 2012/09/25 循環器
肥満は動脈の器質的な硬さ亢進に関与、圧脈反射増悪には減弱的に作用する可能性 肥満は大・中動脈の器質的な硬さ亢進に関与することが確認された。一方、肥満症例での有意な圧脈反射増悪は確認されなかったため、肥満は末梢での反射効率に影響し、圧脈反射増悪に減弱的に作用する可能性が示された。東京医科大学循環器内科の小平真理氏が、9月22日まで名古屋で開催されていた日… 2012/09/25 循環器
ハイリスクの糖尿病性足部潰瘍患者の長期生存率はHbA1c低値群の方が低い? 高率に心血管疾患を合併している、糖尿病性足部潰瘍を持つハイリスク2型糖尿病患者集団の長期生存率をHbA1c別に比較したところ、HbA1c低値群(7.5%未満)の方が、HbA1c 7.5%以上の群よりも、2年生存率、4年生存率、6年生存率、8年生存率のいずれも有意に低かったという前向き研究の結果が報告さ… 2012/06/18 代謝・内分泌
日本医大のグループが8人の患者に試行 低出力体外衝撃波で末梢動脈疾患の血行を改善 日本医科大学付属病院再生医療科教授の宮本正章氏と循環器内科の太良修平氏らのグループは、末梢動脈疾患(PAD)に低出力の衝撃波を照射し、血流を改善させることに成功した。PADは、血行再建術や薬物療法、運動療法などの従来の治療では改善されない症例も多く、低侵襲で繰り返し施行できる治療… 2012/04/02 循環器
J Endovasc Ther誌から 大腿膝窩動脈へのステント、3年後もバルンより良好 RESILIENT試験の長期成績 大腿・膝窩動脈の動脈硬化病変に起因する間歇性跛行患者を対象として、自己拡張型ステント治療とバルンカテーテル治療の3年後の成績を比較したところ、標的病変再血行再建術(TLR)回避率および臨床的成功率はステント群の方が有意に良好で、QOLは同等だった。米国の研究者によるこの結果は、J En… 2012/03/09 循環器
末梢動脈疾患に関するACC/AHAガイドライン 【原題】ACC/AHA Guidelines on Peripheral Arterial Disease Revised recommendations emphasize early detection of PAD, prevention of cardiovascular events, and equivalence of surgical and endovascular revascularization. 2012/03/01 循環器
Lancet誌から 血圧の左右差が15mmHg以上あると死亡リスクが上昇 10mmHg以上の差で末梢血管疾患の疑い 左右の腕で測定した収縮期血圧の差が10mmHg以上あると、無症候性の末梢血管疾患の存在が疑われ、さらなる血管の検査が必要。差が15mmHg以上あると、死亡リスクが上昇する―。そんな知見が、英Exeter大学のChristopher E Clark氏らが行った系統的レビューとメタ分析で得られ、Lancet誌電子版に2012… 2012/02/14 循環器
PLOS Medicine誌から 静脈血栓症による死亡リスク上昇は8年後も持続 DVTとPTとの間に差は認めず 静脈血栓症初発患者を長期間追跡した研究から、患者の死亡リスクの上昇は発症から最長8年間続くことが分かった。結果はPLOS Medicine誌オンライン版に1月12日、掲載された。 2012/01/27 循環器
【ISTH2011リポート】No.13 PAD患者における抗血小板療法の冠動脈イベント抑制効果はさらなる検討が必要 米国では、PAD(末梢動脈疾患)は成人の4%にみられ、高齢、喫煙、脂質代謝異常、糖尿病などのリスクファクターを有する人では、頻度は20%に上る。こうした背景のもとに、米コロラド大学内科・循環器科のWilllam R. Hiatt氏は、京都市で開催された国際血栓止血学会(ISTH2011)において、PADの治… 2012/01/27 循環器
【ISTH2011リポート】No.12 CYP2C19 LOF対立遺伝子を2つ持つ患者以外でHPRのリスクは克服される――シロスタゾールを加えた3剤抗血小板療法 韓国・Gyeongsang国立大学病院循環器科のYoung-Hoon Jeong氏らは、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の患者に対し、アスピリン、クロピドグレルにシロスタゾールを併用する3剤抗血小板療法(TAPT;triple antiplatelet therapy)を行った場合、虚血性イベントと再狭窄が抑制されると報告し… 2012/01/26 循環器
【ISTH2011リポート】No.11 間欠跛行に対してシロスタゾールは有効かつ安全で、侵襲的治療へ進む前の現実的な選択 米国では、PAD(末梢動脈疾患)による間欠跛行に対するシロスタゾールの効果を検討した様々な研究や無作為化臨床試験が行われ、それらの結果に基づいて、間欠跛行に対するシロスタゾールの使用が承認されている。スウェーデン・ウプサラ大学外科のDavid Bergqvist氏らは、同国ウメオ大学内科、ス… 2012/01/25 循環器
2月10日は「フットケアの日」、専門学会が制定 日本フットケア学会と日本下肢救済・足病学会、および日本メドトロニックは1月10日、2月10日を「フットケアの日」に制定したことを発表した。糖尿病や末梢動脈疾患あるいは閉塞性動脈硬化症による足病変の予防、さらには早期診断・早期治療の啓発が目的。日本記念日協会に申請し認定されたという… 2012/01/11 代謝・内分泌
血糖降下で細小血管合併症を抑制できるのはHbA1c6.5%が下限――ADVANCE試験post-hoc解析から (訂正12/14) ADVANCE試験のpost-hoc解析から、また新たな知見が示された。HbA1c低下による血管合併症抑制効果が認められるのは、細小血管障害については到達HbA1cが6.5%、大血管障害と死亡については到達HbA1cが7.0%までであり、これらの値よりHbA1cを下げても血管合併症リスクがさらに低くなることはないと… 2011/12/12 循環器
心血管イベント2次予防薬の服用率は半数以下、REACHレジストリーより 動脈硬化性疾患の患者を長期に追跡した国際共同研究であるREACHレジストリーの解析から、ベースラインおよび追跡1年後における2次予防薬の服薬率は50%に達していないこと、服薬率が低いと予後は悪化することが明らかになった。11月12日からフロリダ州オーランドで開催されている第84回米国心臓協… 2011/11/16 循環器
Arch Dermatol誌から 下肢静脈瘤へのレーザー治療、ストリッピングと同等 追跡2年後の結果、ただし血行動態・回復・審美性はレーザー治療が優位 ドイツの研究者が、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療と高位結紮+ストリッピング手術(以下、ストリッピング術)に関するランダム化比較試験(RCT)を行ったところ、2年後の臨床的アウトカムに群間差は見られなかった。Arch Dermatol誌オンライン版に9月19日、論文が公開された。… 2011/10/20 循環器
欧州心臓病学会(ESC)2011 無症候性のPADであってもCHDの予後悪化因子に 定期的なABI検査による早期診断が大切と演者 症候性の末梢動脈疾患(PAD)合併による冠動脈疾患(CHD)症例の予後悪化は、REACHレジストリーからも明らかだ。そのPDAが無症候性であってもCHD症例の生命予後を悪化させる可能性があると、トゥールーズ大学病院(フランス)のFrederic Bouisset氏が第33回欧州心臓病学会(ESC2011、8月27~31日… 2011/09/29 循環器
シタグリプチンはインクレチンと同様の機序で血管内皮機能を改善する 2型糖尿病患者にDPP-4阻害薬シタグリプチンを投与し、血流依存性血管拡張反応(FMD)を指標に血管内皮機能の変化を検討した結果、有意なFMDの改善を認め、シタグリプチンが血管内皮機能を改善する可能性があることが示唆された。9月23日から25日まで神戸市で開催された日本心臓病学会(JCC2011)… 2011/09/28 循環器
非静脈瘤性上部消化管出血における不良転帰予測 【原題】Predicting Poor Outcomes in Nonvariceal Upper Gastrointestinal Bleeding Comorbidity, age >65, history of bleeding ulcers, and source and setting of bleeding contributed to risk. 2011/09/25 消化器
「臨床心臓病学を究める」、日本心臓病学会が神戸市にて開幕 第59回日本心臓病学会学術集会が9月23日、神戸ポートピアホテルと神戸国際会議場にて3日間の会期で開幕した。神戸での開催は20年ぶりで、会長は川崎医科大学循環器内科教授の吉田清氏が務める。 2011/09/23 循環器
上腕血圧の左右差が大きいと死亡リスク上昇の可能性 血管リスクが高くない高血圧でも 英国Peninsula College of Medicine & DentistryのChris Clark氏らはメタ解析を行い、プライマリケアで治療を受けている高血圧患者においても、上腕血圧の左右差がある程度以上認められれば死亡リスクが高まることを第21回欧州高血圧学会(ESH2011)で報告した。… 2011/06/24 循環器
高所での血圧・血管機能の変化をアセタゾラミドが緩和する可能性 Highcare-Alps Investigatorsはイタリア-スイスアルプスのMount Rosa(標高4559m)において、アセタゾラミドが動脈特性に及ぼす影響を検討。同研究グループのイタリアInstituto Auxologico ItalianoのM. Revera氏が、6月18日からミラノで開催されていた第21回欧州高血圧学会(ESH2011)で、その結… 2011/06/23 循環器
透析患者の血行再建術は薬理学的アプローチが重要 透析患者では冠動脈疾患、心不全、不整脈、脳卒中、末梢動脈疾患(PAD)のどれもが、非透析者に比べて多いとされる。だが、それら併存疾患に対する薬物療法についてのエビデンスは少ない。ほとんどの大規模臨床試験(RCT)が、透析患者を対象から除外しているためだ。その中で、透析患者の主要な… 2011/06/22 腎・泌尿器
糖尿病性腎症の透析患者、PADの発生率は25%と予想以上に高く 糖尿病性腎症の透析患者における下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)の発生率は、25%と予想以上に高いことが報告された。5年間の前向き臨床研究により明らかになったもので、桃仁会病院(京都市)の今井亮氏(写真)らが、6月17日から19日まで横浜で開催される日本透析医学会(JSDT2011)で発表した。… 2011/06/18 腎・泌尿器
Lancet誌から 重症下肢虚血の遺伝子治療、第3相で有効性否定 NV1FGF筋注後の下肢切断と死亡までの時間はプラセボと変わらず ヒト線維芽細胞増殖因子1(FGF1)の遺伝子をコードするDNAプラスミドであるNV1FGF(Non-viral1 fibroblast growth factor)の投与が、重症下肢虚血症例の下肢切断と死亡を遅らせるかどうかを第3相試験で検証したところ、プラセボ群との差は見られなかった。この結果は5月31日、Lancet誌オンライン… 2011/06/07 循環器
第3回日本下肢救済・足病学会学術集会から 4週間以上治らない足病変は専門機関に紹介を 下肢切断などのリスクが高まる 潰瘍や壊疽といった足病変を患い病院の「創傷ケアセンター」を紹介受診する患者の多くが、罹患から受診までにかなりの時間を要している実態が明らかになった。5月14日に横浜市で開催された第3回日本下肢救済・足病学会学術集会で、株式会社ミレニア(東京都中央区)創傷ケアセンター最高臨床責任… 2011/05/30 皮膚科
日本血管外科学会2011 SFA領域PADに対する血管内治療は有効 TASC II C/D病変でも再治療でほぼ満足できる成績に 従来、バイパス術が基本とされてきた浅大腿動脈(SFA)領域の末梢動脈疾患(PAD)。最近は、低侵襲の血管内治療(EVT)を選択する症例が増えつつあるが、その有効性や適応についてはいまだ明確ではない。… 2011/05/17 循環器
日本血管外科学会2011 PDA血管内治療、複雑病変では第1選択にならず 血管外科医による総合的な治療法の判断が必要と演者 末梢動脈疾患(PAD)に対する血管内治療(EVT)が急増しており、重症度の高いTASC(Trans-Atlantic Inter-Society Consensus)II分類C/D病変に適用されるケースも見受けられる。 2011/05/17 循環器