ACCORDショック 低血糖の増加が全死亡増を招いた可能性 東大糖尿病・代謝内科教授 門脇孝氏に聞く 予想外の出来事として世界中の糖尿病専門医がまさに驚愕した、米国ACCORD試験の一部中止。血糖厳格管理群の全死亡が増加した原因について東大糖尿病・代謝内科教授の門脇孝氏は、無自覚性を含めた低血糖の増加があったのではと推定する。さらに同氏は、今回の事例をもって、心血管イベントハイリ… 2008/03/27 代謝・内分泌
米国ACCORD試験、一部中止の波紋 厳格な血糖コントロールは本当によくないのか? ACCORD試験一部中止のニュースは、世界中の糖尿病専門医に大きな衝撃を与えた。順天堂大内科・代謝内分泌学教授の河盛隆造氏は「血糖厳格管理群でなぜ死亡が増えてしまったのか、解析はこれからという段階で分からないことだらけ。それだけに、発表後の1週間はこの問題を論じるメールが急増、にわ… 2008/02/20 代謝・内分泌
心カテ検査を「ノンタン」で説明 横浜市立大病院が小児向けの説明用絵本を考案 横浜市立大病院小児科では、昨年7月から、看護師が企画した「絵本」を使って、心臓カテーテル検査についての説明を行っている。そこに描かれたキャラクターは、子供なら誰でも知っているネコの「ノンタン」。絵本作家のキヨノサチコ氏と、ノンタンシリーズの絵本を発行している出版社の偕成社(東… 2007/09/14 医師・患者関係
“ぽっくり病”を満腹テストで拾い上げる ブルガダ症候群の診断に「Full Stomach Test」 若年から中年の働き盛りの男性が、夜中うめき声と共に心室細動を起こし、突然死する──。このような病態を示し、日本における“ぽっくり病”の大部分を占めるとされる特発性心疾患が、ブルガダ症候群だ。… 2007/09/05 循環器
【緊急掲載】新潟県中越沖地震でも3人の患者が発生 「たこつぼ型心筋障害」を広島から世界に発信 【緊急掲載:中越沖地震関連】「たこつぼ型心筋障害」は1990年、当時広島市民病院に勤務していた佐藤氏らのグループにより世界で初めて報告された。2006年には、新潟県中越地震で被災後に多発したことを示す調査結果が明らかにされ、ストレスとの関連からもその名が知られるようになった。最近は海… 2007/07/26 循環器
なぜ? 心筋内に5cmの縫い針 針刺入による心筋損傷を原因とした収縮性心膜炎の一例(2/23 追記) 金沢大心肺・総合外科の西田聡氏(現在は東京医大心臓外科講師)の元に、3年ほど前に来院した72歳の女性。主訴は、呼吸困難と、顔面と足の浮腫。頸静脈は著明に拡張し、心拍数は110/分、呼吸数は20/分だった。熱が37.5度あり、血液検査では白血球は正常だったが、CRPが6mg/dLと感染を疑わせる値だ… 2007/02/22 循環器
手術件数と死亡率は果たして相関するか 患者背景などでリスク調整しても相関関係あり 心臓血管外科手術や肺癌、食道癌の手術において、年間手術件数が多い施設ほど術後30日以内の死亡率が低くなる傾向がある――。日本胸部外科学会は10月1日、学会会員747施設を対象とした調査からこのような結果を発表した。調査結果からは、症例数が少なくても治療成績がいい施設がある一方で、あ… 2006/10/13 医療の質
【日経メディカル7月号特集連動企画】 困った胸痛 私はこうしている(後編) 臨床医が日々頭を悩ませている代表的な5つの「困った胸痛」について、解決のためのノウハウ、知見をまとめた日経メディカル7月号特集『困った胸痛 あなたならどうする』。ここでは、先週掲載した前編(7.12公開)に続いて、7月号で紹介しきれなかった「専門医が明かす胸痛診療のコツ」を紹介しま… 2006/07/19 循環器
心肺蘇生は「心マ」だけでも大丈夫 人工呼吸の省略でbystanderによる実施率向上に期待 病院外で心停止に陥った人を救命するには、その場に居合わせた人(bystander)による早期の心肺蘇生や除細動といった一次救命処置が欠かせない。だが、bystanderによる心肺蘇生の実施率は十分ではない。この実施率を高めるための方策として、一般市民に抵抗感が強い人工呼吸を省き、心マのみを行… 2006/07/14 救急医療・集中治療
【日経メディカル7月号特集連動企画】 困った胸痛 私はこうしている(前編) 日経メディカル7月号特集『困った胸痛あなたならどうする』では、臨床医が日々頭を悩ませている代表的な5つの「困った胸痛」について、解決のためのノウハウ、知見をまとめました。ここでは、7月号で紹介しきれなかった「専門医が明かす胸痛診療のコツ」を紹介します。… 2006/07/12 循環器
滋賀医大主導で不整脈治療の病診連携 携帯型心電計が患者の紹介をスムーズに 病院に通院中の不整脈患者。容態も安定してきたので、地元の診療所に逆紹介したいが、その後の患者の病態管理や病診間の情報交換を効率よく進めるために何か良い方法はないものだろうか--。 2006/06/23 循環器
「薬剤溶出ステント検証 第2回」 抗血小板薬の確実服用で遅発性血栓症を防げ 第1回は薬剤溶出ステント(drug-eluting stent:DES)の普及について触れたが、DESであっても注意しなければいけない点はある。特に最近、問題になっているのが遅発性ステント血栓症(late stent thrombosis:LST)だ。昨年、米国心臓病学会(ACC)誌にロッテルダムのグループから発表された論文… 2006/06/12 循環器
【薬剤溶出ステント検証 第1回】 PCI症例に対する適応に大きな施設間格差 「『再狭窄さえ起こらなければいい』と症例を問わず薬剤溶出ステント(drug-eluting stent:DES)を用いる施設がある一方で、DESによる遅発性ステント血栓症(late stent thrombosis:LST)の発症を懸念し、極端に使用を控えている施設もある。だが、国内外のエビデンスを基に考えれば、DESの適応… 2006/06/12 循環器
急性心筋梗塞後の投与で効果を確認 造血薬で心機能低下を防ぐ 抗癌剤投与時や骨髄移植時などに用いられる造血薬、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)。これを急性心筋梗塞を起こした患者に投与すると聞けば、何の意味があるのかと首をかしげる人も多いはずだ。しかし、最近の臨床研究で、G-CSFが急性心筋梗塞後の心筋細胞を壊死から守り、心機能低下を防ぐこと… 2006/05/30 循環器
心不全の陰に「睡眠時無呼吸」 合併率は50%、治療で心機能が改善する例も ここ数年、心不全と睡眠時無呼吸症候群の関連性を示す研究報告が続々と登場している。心不全と心房細動で50%、高血圧でも35%が、睡眠時無呼吸を合併。睡眠時無呼吸の合併例では、心不全の薬物治療を継続しても予後が悪く、増悪を繰り返す場合が多いことも明らかになっている。… 2006/04/25 循環器