ヒヤリ・ハット事例<114> ニトロダームTTSを1日2回貼付してしまった理由は?【全文掲載】 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/i-phiss/drs.html)から提供を受けています。 2008/06/30 医薬品 医師限定コンテンツ
MONICA/KORA-study 加齢にともなう体重増加が大きいほど心血管リモデリングが加速 加齢にともなう体重増加が動脈高血圧と左室肥大を引き起こすとみられているが、体重コントロールが心血管リモデリングに有益な効果をもたらすかどうかは不明だ。そこでドイツLuebeck医大のJ.Strizke氏(写真)らは、10年間の体重変化と血圧や左室形状の変動の関係を調査し、「体重増加が激しい人… 2008/06/20 循環器
血清シスタチンC測定が心血管疾患のリスク評価に有用 腎機能マーカーとして注目されているシスタチンCが、高血圧患者では心血管リスク評価に応用できることが分かった。本態性高血圧患者を対象とした調査で明らかになったもので、スペインのMostoles病院のL.Vigil氏(写真)らが6月18日、ベルリンで開かれているHYPERTENSION2008のオーラルセッション… 2008/06/19 循環器
NEJM誌から ビバリルジンはST上昇心筋梗塞の大出血リスクを低減 ヘパリン+GP IIb/IIIaとの比較試験の結果 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後のGP IIb/IIIa阻害薬投与は、短期的、長期的な死亡リスクを減じる可能性がある半面、出血性合併症と血小板減少症のリスクを高める。ST上昇心筋梗塞(MI)でPCIを受ける患者を対象に、ヘパリン+GP IIb/IIIa阻害薬とビバリルジン(製品名:アンジオマック… 2008/06/12 循環器
BMJ誌から 経口エストロゲンのホルモン補充療法で静脈血栓塞栓症リスクが上昇 経皮エストロゲンではリスク上昇せず 経口エストロゲン製剤は閉経女性の凝固系を活性化するとの報告があるにもかかわらず、ホルモン補充療法の静脈血栓塞栓症(VTE)リスクは軽視されてきた。今回、メタ分析により、現在の経口エストロゲン製剤の使用状況は、VTEリスクを2~3倍上昇させること、経皮エストロゲン製剤の場合にはリスク… 2008/06/12 産婦人科
NEJM誌から 厳格な血糖管理で死亡率が上昇したACCORD試験の詳細は 迅速なHbA1c低下を目指したアプローチが原因なのか? HbA1c6.0%以下を目指す厳格な血糖値管理によって、心血管リスクが高い2型糖尿病患者の死亡率が上昇したとして、厳格管理群の試験を中止したACCORD試験。今年2月の米国国立心肺血液研究所(NHLBI)の発表から4カ月経ち、詳細な論文がNEJM誌電子版2008年6月6日に発表された。報告したのは、米国Wak… 2008/06/09 代謝・内分泌
NEJM誌から ACCORD試験とADVANCE試験、結果の差は何に由来するのか 大きく異なっていた血糖降下薬レジメンと血糖降下パターン 心血管リスクの高い2型糖尿病患者の血糖管理をどう行うべきか―。2型糖尿病患者の血圧と血糖値の厳格な管理が血管合併症に及ぼす影響を評価するために実施されたACCORD試験とADVANCE試験は、異なる結果となった。今回、両試験の結果を報告した論文を2008年6月6日に同時掲載したNEJM誌は、エディト… 2008/06/09 代謝・内分泌
NEJM誌から ADVANCE試験では心血管死亡の増加は見られず 細小血管障害の抑制効果を確認 2型糖尿病患者の血圧と血糖値の厳格な管理が血管合併症に及ぼす影響を評価するために実施されたADVANCE試験では、ACCORD試験とは異なり、心血管死亡、全死因死亡の増加は見られず、腎障害の発生または悪化リスクが21%低減するなど、細小血管障害の抑制をもたらすことが示された。オーストラリアS… 2008/06/09 代謝・内分泌
BMJ誌から 降圧薬の心血管リスク低減効果は年齢によって異なるのか 65歳未満と65歳以上の間で有効性に差はなし 降圧治療の心血管リスク低減効果は、患者の年齢によって異なるのだろうか。種々の降圧治療が達成できる相対リスク減少が65歳未満と65歳以上で異なるかどうかを評価した結果、年齢によって有意な差はないことが示された。Blood Pressure Lowering Treatment Trialists’ Collaboration(BPLTTC)に… 2008/06/05 循環器
中央アジアの子供たちのリウマチ熱とその後遺症である心突然死の撲滅キャンペーン 「ハーティースマイル」シルクロードプロジェクト 中島年博(キルギス共和国・国家顧問、「シルクロードの健康的な未来を考える会」代表) シルクロードではごく簡単に治療できる細菌性の「風邪」であるリウマチ熱により多くの幼い命が失われ、さらにリウマチ熱は成人の死因の半数を占める心突然死の要因ともなっている。この事実は06年私たちがキルギス共和国の調査に訪れた際に偶然発見し、続く二次調査でこの問題がソ連崩壊後の社会… 2008/05/22 小児科
JAMA誌から 葉酸、ビタミンB6、B12はハイリスク女性の心血管リスクを低減せず 7.3年の長期治療の結果 血漿ホモシステイン値を下げる葉酸とビタミンB6、B12を心血管リスクの高い女性に長期にわたって投与しても、心血管リスクは下がらないことが示された。米国Brigham and Women’s HospitalのChristine M. Albert氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年5月7日号に掲載された。… 2008/05/19 循環器
AIM誌から 肥満に伴う冠疾患リスク、運動するだけではなくならない 運動と体重管理の両方が重要 過体重、肥満による冠疾患リスク上昇は、積極的に運動しても完全に消し去ることはできず、予防には運動と体重管理の両方が重要であることが、中高年女性を対象とする前向きコホート研究の結果、明らかになった。米国Beth Israel Deaconess医療センターのAmy R. Weinstein氏らの報告で、詳細はArch… 2008/05/13 代謝・内分泌
AIM誌から 腎機能不全と心血管リスクの評価にはUAEとeGFRの併用が有効 高UAEで低eGFRの患者が最もハイリスク 腎機能不全診断と心血管リスク推定への影響を評価する前向き研究の結果、尿中アルブミン排泄量(UAE)と推定糸球体濾過率(eGFR)のいずれか一方を指標として腎機能を評価すると、腎不全患者を見落とす危険性があることが示唆された。加えて、腎機能不全と心血管疾患の関係は、高UAEと低eGFRの両… 2008/04/28 腎・泌尿器
CORONA 心不全患者の心血管死予防におけるストロングスタチン追加効果 Controlled Rosuvastatin Multinational Study in Heart Failure 強力なLDL-C低下作用を有するロスバスタチン(商品名;クレストール)が、冠動脈のアテローム退縮に有効であることは、METEOR StudyやASTEROID Studyで示されている。それらの知見を受けて、今年、米食品医薬品局(FDA)はロスバスタチンに「アテローム性動脈硬化の進展を抑制」という新たな適応… 2008/04/21 循環器
JELIS 高リスク患者、PCI施行患者などにEPA 製剤はより高い有用性示す Japan EPA Lipid Intervention Study 魚油に含まれるn-3多価不飽和脂肪酸の摂取が、冠動脈疾患の予防に重要な役割を果たしていることは、海外における試験の成績から示されていた。同様の治療効果が日本人の高脂血症患者においても得られるかどうかを検討したのが、JELISである。… 2008/04/14 循環器
専門医に聞く PCIにおけるステント留置後の問題点 ― Late Stent Thrombosisと再狭窄 ― PCIにおけるステント留置後の再狭窄率は、薬剤溶出性ステント(DES;drug-eluting stent)の導入によって低下したが、従来のベアメタル・ステント(BMS;bare metal stent)と比べ、DESの長期予後に疑問を呈する研究結果が昨年相次いで発表された。2006年3月に開催されたACC(米国心臓学会)や同… 2008/04/09 循環器
冠動脈 解剖の基礎 心臓から出る大きな血管には、肺動脈と大動脈があります。肺動脈は、肺へと血液を送り出し、大動脈は全身の組織へと血液を送り出しています。左心室から上に向かう動脈を上行大動脈といいます。上行大動脈は、頭頸部に向かう腕頭動脈と、左総頸動脈、左鎖骨下動脈を分岐した後、弧を描く大動脈弓… 2008/04/08 循環器
症例検討への参加をお願いします ATT.2008では、症例検討を募集中です。「頭頸動脈」「冠動脈」「PAD」の各領域ごとに、あるいはそれぞれの領域に重なり合うような基本的な症例を提示し、読者の先生方との議論を重ねていただければと考えております。「日経メディカル オンライン」お問い合わせフォームで、NMO編集部のATT.2008担… 2008/04/08 循環器 医師限定コンテンツ
解説:ONTARGET試験が積み上げたエビデンス 3月31日10:00AM(米シカゴ時間)、米国心臓学会(ACC2008)においてONTARGET試験の結果が発表された。以下、Salim Yusuf氏により発表 2008/04/08 循環器
NEJM誌から ACE阻害薬とARBの心血管イベント抑制効果に差なし ONTARGET試験の結果より 心血管リスクの高い患者に対するアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬ラミプリルとアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)テルミサルタンの心血管イベント抑制効果を調べた非劣性試験ONTARGETの結果が、NEJM誌電子版に2008年3月31日に掲載された。著者のカナダMcMaster大学のSalim Yusuf氏らは… 2008/04/07 循環器
J-HEALTH 日本人3万例で確認されたARBロサルタンの降圧効果と安全性 Japan Hypertension Evaluation with AIIA Losartan Therapy 日本でアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が発売されたのは1998年だが、日本人におけるARBの安全性や効果について明確に示したデータはなかった。 2008/04/07 循環器
CHICAGO ピオグリタゾンが2型糖尿病患者の動脈硬化の進展を抑制 Carotid intima-media tHICkness in Atherosclerosis using pioGlitazOn 糖尿病は動脈硬化を進展させ、心血管イベントを高率で発症させることが知られている。この動脈硬化の進展を示す指標として用いられているのが、頸動脈内膜中膜複合体肥厚度(IMT)である。 2008/04/07 循環器
CHARM 慢性心不全による死亡・入院を抑制したARBカンデサルタン Candesartan in Heart failure-Assessment of Reduction in mortality and Morbidity 2005年に改訂されたACC/AHA慢性心不全治療ガイドラインで、慢性心不全(CHF)の初期から投与すべき治療薬として、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が新たに加わった。この根拠の1つとなったのが、CHFにARBのカンデサルタン(商品名;ブロプレス)を投与したCHARM試験である。… 2008/04/07 循環器
JAMA誌から HRT中止後3年間も癌リスクの上昇続く WHI試験の早期中止後の追跡結果より 閉経後の女性にエストロゲンとプロゲスチンの併用またはプラセボを投与して利益とリスクを比較したWomen’s Health Initiative(WHI)試験は、ホルモン補充療法(HRT)のリスクが利益を上回ったため、追跡期間5.6年で早期中止された。では、早期中止後にリスクと利益はどう変化したのだろうか。米… 2008/04/03 産婦人科
心房細動患者の塞栓症リスク評価に日本人でもCHADS2スコアは有効 CHADS2スコアは、心房細動による塞栓症のリスク評価に汎用されているが、日本人患者においても有用な指標であることが、新たに確かめられた。日本人の心房細動患者を対象にCHADS2スコアを使って塞栓症リスクを層別化した研究の成果で、第72回日本循環器学会総会・学術集会で、富山大学内科学第二… 2008/04/03 循環器
低い降圧値を達成し、降圧を超えた効果を明確にしたJIKEI HEART Study 高血圧治療の真の目標は心血管イベントからの保護 第72回日本循環器学会総会・学術集会のFeatured Research Session「New Clinical Aspects for Hypertension」で、スウェーデンSahlgrenska大学のBjorn Dahlof氏は、「Hypertension 2008 More than mmHg」と題したキーノートレクチャーを行い、血圧コントロールを超えた治療の重要性を強調した。… 2008/04/03 循環器
急性非代償性心不全で新しいデバイスの有効性を確認 新しいデバイスである連続的大動脈流増強(CAFA)システムの有効性が、急性非代償性心不全の入院患者で確認された。多施設の臨床試験MOMENTUMの成果で、米カリフォルニア大サンディエゴ校のBarry Greenberg氏(写真)らが4月1日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/04/02 循環器
STEMI患者への高用量チロフィバン前投与は有益 急性ST上昇型心筋梗塞(STEMI)でプライマリPCIを予定している患者に対して、血小板糖蛋白IIb/IIIa受容体拮抗薬であるチロフィバンの前投与を行う治療法が、有益であることが分かった。臨床試験On-TIME2で明らかになったもので、ドイツのKerckhoff Heart CenterのChristian Hamm氏(写真)らが4月… 2008/04/02 循環器
病的肥満では心血管危険因子に性差は認められず 心血管危険因子には性差の問題が常に付きまとうが、病的肥満においては男女間で差が認められないことが分かった。ローマ・カトリック大のLuigi M. Biasucci氏(写真)らが4月1日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/04/02 循環器
CABG後の2型糖尿病患者でロシグリタゾン投与の安全性と有効性が示唆される 冠動脈大動脈バイパス移植術(CABG)を受けた2型糖尿病患者に対する、インスリン抵抗性改善薬であるロシグリタゾンの投与が安全で有効であることが示唆された。VICTORY試験の1年時点の成果で、カナダLaval大のOlivier F. Bertrand氏(写真)らが4月1日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/04/02 循環器
心調律デバイスに血栓塞栓症イベントリスク階層化の可能性 心調律デバイスでみた心房性頻脈(AT)/心房細動(AF)負荷で、血栓塞栓症イベントリスクを階層化できることを示唆する結果が、TRENDS試験より出された。米ニュージャージー医科歯科大学のTaya V. Glotzer氏(写真)らが4月1日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/04/02 循環器
軽症心不全患者にもペースメーカーと薬物療法との併用で治療効果 従来、重症の心不全患者にペースメーカー(心臓再同期療法CRTデバイス)は使用されてきたが、無症状あるいは軽症の患者にも、CRTの埋め込みと薬物療法との併用で左室リモデリングを回復させる効果があることが確認された。多施設で行われた臨床試験REVERSEの成果で、ストックホルムのカロリンスカ… 2008/04/02 循環器
PCI翌日から心リハ運動してもステント血栓症は増えず 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)によるステント留置後、すぐに心リハビリテーション運動を開始すると、ステント血栓症のリスクが高まるとされていたが、実際には変わらなかったとする研究結果が報告された。小倉記念病院(北九州市)循環器科の曽我芳光氏が、第72回日本循環器学会総会・学… 2008/04/02 循環器
エンドセリン-1誘発性の心筋細胞肥大をEPAが抑制した エンドセリン-1誘発性の心筋細胞肥大をエイコサペンタエン酸(EPA)が抑制することが明らかにされた。ラット心筋細胞の初代培養を用いた実験による研究成果で、これらの結果はEPAの臨床的心保護作用のひとつとして説明された。第72回日本循環器学会総会・学術集会のポスターセッションで、筑波大… 2008/04/02 循環器
DES留置後のチエノピリジン系薬は6カ月以内が妥当か (4/9訂正) 薬剤溶出ステント(DES)の留置例において、遅発性ステント血栓症の予防のためにいつまで抗血小板療法(アスピリンにチエノピリジン系薬を併用)を続けなければならないかが議論になっている。今回、チエノピリジン系薬を6カ月を超えて継続することは、必ずしも有用ではないとする結果が、日本で… 2008/04/01 循環器
バルサルタンが冠動脈硬化性プラークの進展を抑制 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のバルサルタン内服が、冠動脈疾患を有する患者における冠動脈硬化性プラークの進展抑制をもたらす可能性が示唆された。愛知医科大学循環器内科学の高阪崇氏らが、第72回日本循環器学会総会・学術集会のポスターセッションで3月28日に報告した。… 2008/04/01 循環器
バルサルタンは高血圧患者で心筋線維化と拡張不全を改善する 拡張機能障害がある高血圧症例に対して、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のバルサルタンを1年間投与したところ、心筋線維化が高度な群では心筋線維化が軽減し、拡張能も改善することが分かった。久留米大学内科心臓・血管内科の水田吉彦氏らの研究成果で、第72回日本循環器学会総会・学術… 2008/04/01 循環器
ロスバスタチンは定量的冠動脈造影でみたアテローム動脈硬化を退縮させる ロスバスタチン治療によりLdL-C(低比重コレステロール)を70mg/dL以下にすることにより、HdL-C(高比重コレステロール)が増加、径狭窄率を減少させ、最小血管内径(MLD)を改善することが確認された。ASTEROID試験の結果によるもので、Baylor College of Medicine およびThe Methodist DeBakey … 2008/04/01 循環器
ピオグリタゾンはグリメピリドより2型糖尿病患者の冠動脈血管内プラーク進展を抑える インスリン抵抗性改善薬のピオグリタゾンとスルフォニル尿素剤(SU剤)のグリメピリドで、冠動脈における動脈硬化の進展抑制効果を比較検討した臨床試験、PERISCOPEの成果が報告された。ピオグリタゾンの方で冠動脈プラーク体積の変化率が有意に小さく、冠動脈の動脈硬化進展を抑制する効果が高い… 2008/04/01 循環器
ビスホスホネート投与は女性の心房細動と心房粗動を増やさず 集団ベースの大規模ケースコントロール研究より ビスホスホネート(ゾレドロン酸水和物)投与は、心房細動と心房粗動のリスクを上昇させないことが、集団ベースの大規模ケースコントロール研究の結果、示唆された。デンマークAarhus大学のHenrik Toft Sorensen氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年3月11日に掲載された。… 2008/04/01 骨・関節・筋
ONTARGETの最終結果が発表 ONTARGET(The Ongoing Telmisartan Alone and in Combination with Ramipril Global Endpoint Trial)試験の最終結果が3月31日、第57回米国心臓学会のLate Breaking Clinical Trialで発表されました。現在、学会ダイジェストACC2008で速報しています。… 2008/04/01 循環器
糖代謝異常の主要冠動脈イベントリスクもEPAで2割減:JELISサブ解析 ハイリスクとなる糖代謝異常の患者においても、EPAの投与は主要冠動脈イベント(MCE*)の発症リスクを22%減少させたとの研究成果が明らかになった。JELIS試験における糖代謝異常についてのサブ解析結果で、第72回日本循環器学会総会・学術集会の「Late Breaking Clinical Trials II」セッションで… 2008/04/01 循環器
急性心筋梗塞からの生還者、35歳以下でも喫煙継続は予後に悪影響 急性心筋梗塞から生還した人が喫煙を継続した場合、その予後にどのような影響を及ぼすのか。データがほとんどない35歳以下の若い人を対象にした研究の結果、35歳以下でも喫煙継続が危険因子であることが明らかになった。ギリシャAttikon大学総合病院のJohn Lekakis氏(写真)らが3月31日、第57回… 2008/04/01 循環器
ARBの有用性に確証--心血管イベント抑制効果はACE阻害薬に劣らず、副作用が減少:ONTARGETより ONTARGET(The Ongoing Telmisartan Alone and in Combination with Ramipril Global Endpoint Trial)試験の最終結果が3月31日、第57回米国心臓学会のLate Breaking Clinical Trialで発表された。 2008/04/01 循環器
組織ドップラーイメージング、従来法よりも死亡予見に優れた威力を発揮 組織ドップラーイメージング(TDI)は、心エコーによる従来法よりも心疾患による死亡の予見において優れた威力を発揮することが確認された。第4回Copenhagen City Heart Study(2002)の解析によるもので、コペンハーゲン大Gentofte HospitalのRasmus Mogelvang氏(写真)らが3月31日、第57回米国心臓… 2008/04/01 循環器
ACE阻害薬・Ca拮抗薬併用療法はACE阻害薬・利尿薬併用療法より優れる 心血管疾患の発病および死亡の抑制にはACE阻害薬ベナゼプリルとCa拮抗薬アムロジピンの併用療法が、ベナゼプリルと利尿薬ヒドロクロロチアジドの併用療法よりも優れているという仮説通りの結果が出た。米国と北欧諸国の多施設で行われた臨床試験ACCOMPLISHで明らかになったもので、Michigan Healt… 2008/04/01 循環器
男性では「本人と親の喫煙歴」が大動脈アテローム斑量の増加に関与 男性では本人と親の喫煙歴が大動脈アテローム斑量の増加に関与しているが、女性ではそうではないことが明らかになった。Framingham Heart Studyによるもので、ボストンのBeth Israel Deaconess Medical Center のMichael L. Chuang氏(写真)らが3月30日、第57回米国心臓学会で報告した。… 2008/03/31 循環器
ピタバスタチンにも血管プラーク退縮効果 急性冠症候群の患者にストロングスタチンのひとつであるピタバスタチンを投与すると、アトルバスタチンと同様に冠動脈プラークの退縮効果が認められることが分かった。国内の多施設共同研究として行われているJapan-ACSスタディの結果で、京都大学大学院内科学准教授の木村剛氏が、第72回日本循環… 2008/03/31 循環器
ハイリスクSTEMI患者は血栓溶解・抗血栓療法後、迅速にPCI可能病院に搬送すべき--TRANSFER-AMI PCIが施行できない病院に入院したハイリスクSTEMI患者をどうすべきなのか--。この問いに対する一つの答えが示された。血栓溶解・抗血栓療法後、迅速にPCI可能病院に搬送し、6時間以内の早期PCIを実施する方法が、これまで標準とされてきた方法より安全でかつ有効であることが分かった。大規模臨… 2008/03/31 循環器
PCIと血栓吸引の併用療法で再還流レベルと臨床転帰が向上 ST上昇心筋梗塞患者に対するPCI時に血栓吸入を併用すると、術後の再還流レベルと臨床転帰が向上することが分かった。臨床試験TAPASによって明らかになったもので、オランダGroningen大のTone Svilaas氏(写真)が3月30日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/03/31 循環器
心不全患者ではインフルエンザワクチンの効果が低下 心不全の患者では、インフルエンザワクチンの効果が低下していることが分かった。健常人と比較したところ、抗体陽転率は同等だったものの、抗体保有率は有意に低下していた。米Wisconsin大のOrly Vardeny氏(写真)らの研究で明らかになったもので、3月30日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/03/31 循環器
バルサルタン中心の降圧治療で高血圧性心疾患の心筋内血液量が増大 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)投与による高血圧性肥大心の心筋内血液量(MBV:myocardial blood volume)の変化と左室肥大退縮との関連について検討したところ、ARBのバルサルタン投与により、高血圧性肥大心のMBVが増加し、その増加が左室肥大退縮に関連していたことが示された。北海道… 2008/03/31 循環器
受動喫煙は大動脈波反射を増加させ内皮依存微小血管機能を損傷する 受動喫煙は、タバコ以外の煙の受動吸入と比較すると、大動脈波反射を増加させ、内皮依存微小血管機能を損傷することが分かった。タバコの煙、タバコ以外の煙、通常の空気を吸入したときの末梢血管機能を比較した試験で明らかになったもので、ベルギーのUniversite Libre de BruxellesのM.Leeman氏… 2008/03/31 循環器
女性ではアルコール摂取と心房細動発症のリスクには「直線関係」がない 女性ではアルコール摂取と心房細動発症のリスクとは非直線関係にあるという証拠が示された。女性を対象にした前向きコホート研究の結果で、Brigham and Women’s HospitalのDavid Conen氏らが3月30日、第57回米国心臓学会で発表した。… 2008/03/31 循環器
高TG・低HDL症例でEPAが主要冠動脈イベントを半減:JELISサブ解析 第72回日本循環器学会総会・学術集会初日のLate Breaking Clinical Trials Session 1で、JELIS試験におけるエイコサペンタエン酸(EPA)の冠動脈イベント抑制1次予防と2次予防についてのサブ解析結果が報告された。このうち1次予防の解析結果は、「高TG・低HDL-Cを呈するハイリスク例では、EPAによ… 2008/03/31 循環器
インスリン治療は心血管イベントの独立したリスクである可能性 インスリン抵抗性によって生じる高インスリン血症は心血管系イベントにつながるリスク要因とされているが、糖尿病治療で投与するインスリンも同様に心血管系イベントにつながる可能性が指摘された。第72回日本循環器学会総会・学術集会のFeatured Research Sessionで、神戸市立中央市民病院循環器… 2008/03/31 循環器
駆出分画率が良い安定心不全患者でも5年生存率は悪い 駆出分画率(EF)が悪いと心不全の予後は悪いことが知られている。しかし、駆出分画率が良い安定心不全患者と悪い患者の予後を比較したところ、1年生存率には差があったものの、5年生存率では差がなくなることが明らかになった。… 2008/03/31 循環器
EPA投与で冠疾患既往例のMCE再発リスクが大幅減:JELISサブ解析 第72回日本循環器学会総会・学術集会3月28日のLate Breaking Clinical Trial Session Ⅰで、JELIS試験のサブ解析結果が報告された。「心筋梗塞+インターベンション既往例では、EPAにより主要冠動脈イベント(MCE)*の再発リスクが41%減少した」という、驚くべき内容である。… 2008/03/31 循環器
EPAの電気生理的な作用が心臓突然死を抑制 エイコサペンタエン酸(EPA)投与が心臓突然死を抑制する機序として、心筋虚血における電気生理的な保護作用が関与している可能性が示唆された。動物実験に基づく成果で、東北大学大学院・循環器病態学分野の圓谷隆治氏が、第72回日本循環器学会総会・学術集会のポスターセッションで報告した。… 2008/03/31 循環器
VASP-Pモニタリングによる治療、クロピドグレル耐性例のMACE発生率を減らす VASP-Pに着目した血小板モニタリングに基づいて投与量を調整することで、クロピドグレル耐性症例の主要心血管イベント(MACE)の発生率を減らせることが分かった。フランスHopital Universitaire NordのLaurent Bonello氏(写真)らが3月29日、第57回米国心臓学会で報告した。… 2008/03/30 循環器
ステント血栓症でも抗血小板薬プラスグレルの有効性を確認--TRITON TIMI-38サブ解析 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が適用される急性冠症候群(ACS)において、抗血小板薬プラスグレルは、ステント血栓症の抑制効果の面でも標準的抗血栓療法に用いられるクロピドグレルより有効性が高いことが確認された。国際的な二重盲検試験である「TRITON TIMI-38」のステント解析によっ… 2008/03/30 循環器
DES留置前の方向性冠動脈粥腫切除術の有用性を確認--PERFECTサブ解析 (3/31訂正) 非保護左主冠動脈(ULMCA)内の分岐冠動脈病変(BCL)に薬剤溶出ステント(DES)を留置する前に、方向性冠動脈粥腫切除術(DCA)を導入する方法で、有用性と安全性が確認された。多施設で行われた臨床試験PERFECT Registry(PrE Rapamycin eluting stent FlExi-CuT Registry)のサブ解析によるも… 2008/03/30 循環器
シロリムス溶出ステント留置後の血行再建術予測因子が明らかに 分岐病変へのシロリムス溶出ステント留置後の血行再建術予測因子は、血液透析、総ステント長、2本ステント法、留置後の主枝基準径が最も重要であることが明らかになった。多施設共同のj-CYPHERレジストリの解析結果で、京都大学医学部附属病院循環器内科の田村俊寛氏らが3月29日、第57回米国心臓… 2008/03/30 循環器
内皮前駆細胞抗体でコーティングされたステントで安全性と有効性を確認 高リスクの患者への血管内皮前駆細胞捕捉ステントの留置で、1年以上の安全性と有効性が確認された。前向きの臨床試験の結果で、イタリアCampus Bio-Medico UniversityのGiuseppe Patti氏らが3月29日、米国心臓学会で発表した。… 2008/03/30 循環器
ACC2008が開幕、「変化の風」はシカゴから 3月29日、第57回米国心臓学会・学術集会(ACC2008)が快晴のシカゴで開幕した。初日に発行された「Scientific Session News」のタイトルは、「Winds of change blow in to conference」。心臓病学における「変化の風」を巻き起こそうとする主催者の意気込みが伝わってくる。最低気温が0℃と冷え込… 2008/03/30 循環器
血管のプラーク肥厚は糖尿病前症でも始まっている 血管内直接視で裏付け 糖尿病患者では血管断面積に占めるプラークの割合が高まることが知られているが、高インスリン血症や耐糖能異常の段階でも、既にプラークが増え始め、肥厚が始まっていることが、血管内超音波検査(IVUS)で直接確認された。東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の根本尚彦氏らが、第72回日本… 2008/03/29 循環器
急性心筋梗塞のPCI後スタチン投与で大イベント再発が7割減 糖尿病を併発する急性心筋梗塞患者の冠動脈インターベンション(PCI)施行後96時間以内にスタチン投与を開始した場合、重篤な心血管系イベントリスクを67%下げることが明らかになった。特に、不安定狭心症の発症リスクを下げるという。第72回日本循環器学会総会・学術集会のLate Breaking Clinic… 2008/03/29 循環器
ACC.08の速報サイトをオープン 日経メディカル オンラインは本日、米国心臓学会(ACC;American College of Cardiology)の最新情報をお届けする速報サイトを開設しました。第57回となる学会・年次集会は、2008年3月29日(土)から4月1日(火)まで、米国シカゴで開催されます。今回は、心血管造影・インターベンション学会(Th… 2008/03/28 循環器
β遮断薬の服薬遵守率維持は手紙2回送付で可能 介入は16人に1人の割合で服薬遵守者を増やす β遮断薬は、心筋梗塞患者の退院時に日常的に処方されているが、服薬遵守は難しく、時間が経つにつれて指示通り使用されなくなる。米国Kaiser Permanente NorthwestのDavid H. Smith氏らの試験の結果、服薬遵守の維持において、患者に直接手紙を送付する簡単安価な方法が有効であることが示された… 2008/03/28 医師・患者関係
ACCORDショック 低血糖の増加が全死亡増を招いた可能性 東大糖尿病・代謝内科教授 門脇孝氏に聞く 予想外の出来事として世界中の糖尿病専門医がまさに驚愕した、米国ACCORD試験の一部中止。血糖厳格管理群の全死亡が増加した原因について東大糖尿病・代謝内科教授の門脇孝氏は、無自覚性を含めた低血糖の増加があったのではと推定する。さらに同氏は、今回の事例をもって、心血管イベントハイリ… 2008/03/27 代謝・内分泌
ARBのテルミサルタンとACE阻害薬のラミプリルで心血管保護効果を比較 ONTARGETプログラムは、心血管イベント発症抑制を主要評価項目としたアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)大規模試験である。本プログラムはONTARGET(Ongoing Telmisartan Alone and in combination with Ramipril Global Endopint Trial)試験とTRANSCEND(Telmisartan Randomized Assessment… 2008/03/27 循環器
PROactive 心筋梗塞・脳卒中などの再発リスクを抑制したピオグリタゾン PROspective pioglitAzone Clinical Trial In macroVascular Events 2型糖尿病患者における厳格な血糖コントロールの維持が、糖尿病に特有な細小血管障害の発症・進展を抑制するというエビデンスは多いが、大血管障害を抑制できることを示した前向き研究は十分ではなかった。… 2008/03/27 循環器
AHA2007リポート(No.5) DES留置患者における遅発性ステント血栓 重要視される抗血小板療法による抑制 冠動脈疾患のステント治療では、遅発性ステント血栓症(Late ST:Late stent thrombosis)の克服が大きな課題となっている。そこで、2007年11月に、米国オーランドで開催された米国心臓協会・学術集会(AHA2007)の「Late Stent Thrombosis:Mechanisms,Modulators and Clinical Implications」の… 2008/03/26 循環器
薬剤アドヒアランス改善のための“Direct to Patient” 医療用医薬品におけるDTC(Direct to Consumer)っていうのは、日本ではまだ原則解禁になってないが、米国ではかなり盛んなようだ。私はポッドキャスティングで、禁煙薬であるChampixの副作用を知ってしまった(苦笑)。… 2008/03/19 薬剤師
AHA2007リポート(No.4) 急性冠症候群の抗血栓療法は抗血小板療法に重点を置く時代へ 2007年11月に、米国オーランドで開催された米国心臓協会・学術集会(AHA2007)のセッション「Acute Coronary Syndrome:Current Challenges and New Direction in Antithrombotic Therapy」では、急性冠症候群(ACS:Acute Coronary Syndrome)に対する抗血栓療法について、さまざまな面から検討… 2008/03/14 循環器
CABG時のアプロチニン投与は院内死亡を増やす アミノカプロン酸投与患者に比べ有意に死亡率高い アプロチニン(商品名:トラジロール)の使用が死亡率上昇をもたらすことを示唆するエビデンスが蓄積されつつある。米国Harvard大学医学部のSebastian Schneeweiss氏らは、米国の入院患者のデータベースから情報を抽出し、アミノカプロン酸に比べアプロチニンを投与した患者で院内死亡が有意に増… 2008/03/12 循環器
院内心停止の生存退院率は午前3時が最も低い 平日よりも週末の方が低い 院内心停止の発見と治療は、昼間に比べ夜間の方が、また週日に比べ週末の方が難しいと考えられる。実際に、院内蘇生に関する情報を集めたデータベースを使って、院内心停止後の生存退院率を比較したところ、午前3時が最も低いこと、また平日と週末の生存退院率の差は昼間心停止を起こした患者のみ… 2008/03/12 循環器
PCIできない施設にハイリスクSTEMI患者が受診、どうする? 薬物療法後迅速にPCI可能施設に搬送すべき ST上昇心筋梗塞(STEMI)患者に対する血行再建には、プライマリPCIが好ましい。しかし実際には、90分以内にプライマリPCIを受けられる患者は少ない。そうした患者に対する最善の治療は何なのだろうか。 2008/03/07 循環器
TCT2007リポート No.10 DES挿入後におけるTATの有効性を報告 DES挿入患者における抗血小板療法において、シロスタゾールを加えた3剤による抗血小板療法(TAT:Triple Antiplatelet Therapy)の効果に関心が高まっている。そこで、韓国ウルサン医科大学のSeong-Wook Park氏は、DES挿入後におけるTATの効果を検討し、その有効性を報告した(演題名:Impact of … 2008/03/03 循環器
TCT2007リポート No.11 新しい抗血小板薬の開発状況が明らかに 2006年3月の米国心臓学会で、薬剤溶出性ステント(DES)挿入例で遅発性ステント血栓症(LST:Late Stent Thrombosis)の発症率が高いことを示すデータが報告されて以来、DESの安全性に注目が集まっている。そこで「The Drug-Eluting Stent Summit, Part 2」のセッション「DES Controversies III, … 2008/03/03 循環器
TCT2007 No.9 シロスタゾールの効果を検討したOPTIMUS-2試験の結果発表 Next Generation Antiplatelet Therapyのセッションで、米フロリダ医科大学のDominick J. Angiolillo氏は、無作為化プラセボ対照試験によって、シロスタゾールの効果を検討したOPTIMUS-2試験の結果について報告した(演題名:Impact of Cilostazol on Platelet Function:First Report from the P… 2008/03/03 循環器
TCT2007 No.8 いかに抗血小板療法の効果を高めるか 米国心臓学会/米国心臓協会/冠動脈造影・インターベンション学会(ACC/AHA/SCAI)のPCIに関する2005年ガイドラインでは、重篤な亜急性ステント血栓症(SAT)に対しては、血小板凝集能の検討、凝集能の低下した症例へのクロピドグレル増量を考慮することを推奨している(エビデンスレベルC)。し… 2008/03/03 循環器
TCT2007 リポートNo.7 新型DESの臨床経験が相次いで報告される さまざまな薬剤を用いたDESが、次々と開発されている。「First-Man Experiences with New Drug-Eluting Stent II」では、高脂血症治療薬として用いられるスタチンであるシンバスタチンやメラトニン、癌治療薬などを溶出薬剤としたものなど、新たに開発されているDESの臨床経験が報告された。… 2008/03/02 循環器
TCT2007 リポートNo.6 CD34コーティングステントの成績が発表 Genous stentは、血管内皮前駆細胞捕捉抗体(CD34)をコーティングしたステントで、従来のDESに比べて内皮化に優れていることが動物実験で示されている。そこで現在、ヨーロッパ諸国を中心に、33カ国120施設でe-HEALINGという症例登録(2007年8月時点の登録症例数は4443例)が行われており、その… 2008/03/02 循環器
TCT2007 リポートNo.5 DES挿入後の抗血小板療法に関する検討 ステント挿入後の抗血小板療法に関しては、ACC/AHA/SCAI(米国心臓学会/米国心臓協会/冠動脈造影・インターベンション学会)やESC(欧州心臓学会)のガイドラインがあるが、未だに明確でない点も多い。そこで、TCT2007では、この問題に関して多くの報告が行われ、「The Drug-Eluting Stent Summit… 2008/03/02 循環器
TCT2007 リポートNo.4 標的病変以外の部位での再開通処置に対するDESの影響を検討 「The Drug-Eluting Stent Summit, Part 2」のセッション「DES Controversies III, Adverse Drug-Eluting Stent Responses」で、米ユタ大学のJ.Brent Muhestein氏は、DESはステント内再狭窄を有意に抑制していることが示されているが、再開通処置の減少には必ずしも結びついておらず、DESの存在は… 2008/03/02 循環器
TCT2007リポート No.3 血管内視鏡でステント血栓症のリスクが評価できる 「The Drug-Eluting Stent Summit, Part 2」のセッション「DES Controversies III, Adverse Drug-Eluting Stent Responses」で、大阪警察病院循環器科部長の上田恭敬氏は、ステント血栓症のリスクを血管内視鏡によって評価することができると指摘した。… 2008/03/01 循環器
TCT2007リポート No.2 DES挿入例における遅発性ステント血栓症に 局所的要因と全身的要因が関与 「The Drug-Eluting Stent Summit, Part 2」のセッション「DES Controversies III, Adverse Drug-Eluting Stent Responses」で、スイス ジュネーブ大学のEdoardo Camenzind氏は、DESによる遅発性ステント(LST:Late Stent Thrombosis)の原因究明には、詳細な検討が必要であると訴えた。… 2008/03/01 循環器
TCT2007リポート No.1 DES挿入例における遅発性血栓症 原因究明には多面的な研究が必要 2006年3月の米国心臓学会で、薬剤溶出性ステント(DES)挿入例で遅発性ステント血栓症(LST:Late Stent Thrombosis)の発症率が高いことを示すデータが報告されて以来、DESの安全性に注目が集まっている。そこで「The Drug-Eluting Stent Summit, Part 2」のセッション「DES Controversies III, … 2008/03/01 循環器
クロピドグレルに中止後のリバウンドの可能性 使用中止が凝集亢進作用を引き起こす可能性を示唆 急性冠症候群(ACS)で治療を受けて退院後にクロピドグレルを使用した患者は、使用期間の長短にかかわらず、使用中止後90日までの死亡または急性心筋梗塞リスクが、90日以降に比べ約2倍であることが示唆された。米国Denver退役軍人医療センターのP. Michael Ho氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年2… 2008/02/26 循環器
心臓手術時のアプロチニン投与は腎不全リスクを高めるか オフポンプ手術を受けるACE阻害薬使用者で高リスク 心臓手術の際に出血量を抑える目的で使用されるアプロチニンを、アンジオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬を使用していてオフポンプ手術を受ける患者に投与すると、腎不全リスクが2.87倍になることが示された。英国Bristol Royal InfirmaryのRonelle Mouton氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年2月9日… 2008/02/26 外科
糖尿病患者への強化療法は全死因死亡を半減― Steno-2試験より 微量アルブミン尿を呈する患者を13.3年追跡 心血管危険因子の一つである微量アルブミン尿を呈する2型糖尿病患者に、厳格な血糖値の管理、レニン-アンジオテンシン系遮断薬、アスピリンと脂質降下薬の投与からなる強化多因子介入と、従来型の標準治療とを比較したSteno-2試験において、13年超の長期観察の結果、強化療法は全死因死亡と心血管… 2008/02/21 代謝・内分泌
米国ACCORD試験、一部中止の波紋 厳格な血糖コントロールは本当によくないのか? ACCORD試験一部中止のニュースは、世界中の糖尿病専門医に大きな衝撃を与えた。順天堂大内科・代謝内分泌学教授の河盛隆造氏は「血糖厳格管理群でなぜ死亡が増えてしまったのか、解析はこれからという段階で分からないことだらけ。それだけに、発表後の1週間はこの問題を論じるメールが急増、にわ… 2008/02/20 代謝・内分泌
腹部大動脈瘤に対する血管内治療は有効 開腹手術に比べ周術期の死亡と合併症が少ない 腹部大動脈瘤に対する血管内治療の適応が増えている。日常診療を反映する集団を対象に、血管内治療と開腹手術の短期的および長期的なアウトカムを比較した結果、血管内治療の短期的な利益が示された。生存利益については、高齢の患者ほど長く維持された。米国Beth Israel Deaconess医療センターの… 2008/02/15 循環器
厳格な血糖値管理で死亡リスク上昇、ACCORD試験で 目標血糖値を引き上げて試験継続へ(2/20訂正) 米国国立衛生研究所(NIH)の傘下にある国立心肺血液研究所(NHLBI)は2月6日、心血管リスクが特に高い2型糖尿病患者を対象に北米で進行中の大規模無作為化試験ACCORDにおいて、血糖値管理の目標値をヘモグロビンA1c値6.0%未満に設定したグループで有意な死亡率上昇が見られたため、厳格な血糖値… 2008/02/08 代謝・内分泌
FIFAワールドカップ期間中は心血管イベントが2倍以上に ドイツ・ミュンヘン圏の地域住民を対象とした研究 ドイツで開催されたFIFAワールドカップ2006は、情動的ストレスと心血管イベントの関係を調べる良い機会を与えた。ドイツのバイエルン地方の救急サービス部門の医師らが、ミュンヘン圏の地域住民を対象に、ワールドカップ期間と通常期の心血管イベント発生率を比較、さらにドイツチームの試合があ… 2008/02/07 救急医療・集中治療
BMSとDES、適応外使用にはどちらがよいか 適応外使用の場合にはBMSよりDES 近年、薬剤溶出ステント(DES)の適応外使用と有害事象の発生率上昇との関係を示唆する報告があるが、適応外の場合はベアメタルステント(BMS)と比べて有害事象は増えるのか。米国Pittsburgh大学のOscar C. Marroquin氏らは、DESまたはBMSの標準適応または適応外使用を受けた患者を1年間追跡し、… 2008/02/06 循環器
CABGとDES、長期的な臨床転帰はどちらがよいか 術後18カ月までの死亡や血行再建術再施行はCABGで有意に少ない 多枝病変を有する冠動脈疾患患者に対する冠動脈バイパス術(CABG)と薬剤溶出ステント(DES)について、術後18カ月間の死亡、死亡または心筋梗塞、血行再建術の再施行の頻度は、いずれもDES群で有意に高いことが示された。米国Albany大学のEdward L. Hannan氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年1月24日… 2008/02/06 循環器