Oriented Endoscopyのススメ(その3) 「経口内視鏡の方がつらい」という誤解を解く 内視鏡は経鼻がよいか、経口がよいか──。2000年代の半ばくらいに、経鼻内視鏡が普及し始めた頃は、こうした議論がよく繰り広げられていました。最近はあまり話題になりませんが、僕は「どちらでもよい」、つまり「どちらでも対応できるようにしておくべきだ」と考えています。ただ、経鼻内視鏡… 2022/03/09 消化器
コロナ禍こそ有用な「苦痛のない内視鏡」 皆さん、お久しぶりです。今回から数回に分けて内視鏡検査についてご紹介させていただきます。 内視鏡はローテクではないと思われるかもしれませんが、今回の内容は内視鏡の画像や診断技術ではなく、内視鏡医としての心構え、内視鏡の基本的な検査手順がテーマです。研修医・専攻医からベテラン… 2022/02/22 消化器
International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseから マルトフィリアは外来COPD患者からも検出!? Stenotrophomonas maltophilia、菌名が長く、「ステノトロフォモナスマルトフィリア」と若手医師が呪文のように唱えて覚える細菌の代表格です。ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で、環境中に存在しますが、人工呼吸器関連肺炎の起因菌として重要なのです。 メタロ-β-ラクタマーゼを産生するため、… 2022/01/18 呼吸器
2021年10月15日号 Withコロナ時代の医療の姿 2020年春から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、社会活動だけでなく医療にも大きく影響が出た。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルスが根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。… 2021/10/16 感染症
リポート◎ある感染症専門医の独白 その患者、本当に入院させられなかったのか 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、社会活動だけでなく医療にも大きく影響が出た。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ある感染… 2021/10/14 感染症
トレンド◎Withコロナ時代の医療の姿 入院時のコロナ検査の効果は市中のまん延動向で変わる 2020年初めから国内でも始まったコロナ禍は、第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。病院の院内感染対策のうち、入院時のスクリーニング検査や手術前検査などが行われているが、こうした検査の効果はどれほどのものなの… 2021/10/14 感染症
事例研究◎Withコロナ時代の医療の姿 高コスト体質でもコロナ禍を生き抜けるワケ 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、患者の受診行動にも影響が出ている。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ここでは脳神経外科… 2021/10/13 感染症
事例研究◎Withコロナ時代の医療の姿 これまで取ってきた感染対策を徹底・継続する 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、患者の受診行動にも影響が出ている。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ここでは眼科診療の… 2021/10/12 感染症
リポート◎図で見るコロナ禍の院内対策 国立国際医療研究センターが取り組む感染対策 国立国際医療研究センター病院は、特定感染症指定医療機関として新感染症や1類感染症、2類感染症など、公衆衛生への影響が大きい感染症患者を収容する施設を有し、2020年1月から国内で発生し始めた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を受け入れてきた。… 2021/10/05 感染症
サージカルマスクの隙を埋めるダブルマスク法 前々回のコラム「コロナ感染予防にマスクはサージカルの徹底を」で紹介したように、現在当院では、患者自身のみならず同伴者や、さらにMRや業者など院内に立ち入る全員に対し、サージカルマスク着用を義務付けている。ポリウレタンマスクや布マスクで受診した場合は1枚10円でサージカルマスクを購… 2021/09/15 感染症
インタビュー◎「医療現場における滅菌保証のガイドライン2021」改訂のポイント 医療現場における医療機器の滅菌供給に客観的評価を導入 日本医療機器学会理事長の高階雅紀氏に聞く 日本医療機器学会は、今夏、「医療現場における滅菌補償のガイドライン2021」を発行する。約20年前、第2種滅菌技士認定事業の開始とともに、日本で初めて策定された同ガイドラインを改訂したものだ。これまで存在した、勧告レベルを廃止し、業務評価用チェックリストを用いた評価により、滅菌供給… 2021/08/16 感染症
新型コロナ院内クラスターの発生と対応の記録 筆者の薬師寺泰匡氏は、岡山県総社市にある薬師寺慈恵病院の院長。同院は、急性期+地域包括ケア病床として31床、療養病床として33床の認可を受けている64床の病院です。この病院で4月末、入院時新型コロナPCR検査で陰性だった患者が入院後に発熱し、5月12日にPCR検査が陽性となりました。これがき… 2021/07/20 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応 最終回(対策20日目〜) 2021年5月、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして19日目までの出来事について書いてきました。今回、クラスター終息までの流れを記載して… 2021/07/08 感染症
リポート◎クラスター発生を抗原検査キットを使った頻回検査で防げ 入院患者の面会者への感染対策、どうする? 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染している人がお見舞いにやってきて院内感染の契機になってはいけない。しかし、終末期患者や救急搬送された患者の家族に対し、一律に面会禁止を伝えるのは難しい。こうした難しい局面を打開すべく、東京都健康長寿医療センターが実証研究に取り組み始めた… 2021/07/08 感染症
2021年7月2日号 コロナワクチンを2回打ったその後は? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンの接種が進んでいる。医療者や高齢者の接種にめどが付き、65歳未満の希望者への接種も進む。ワクチンを2回接種したら、コロナ前の社会に戻るのだろうか?… 2021/07/03 感染症
インタビュー◎新型コロナワクチン接種後にやってくるウィズコロナ時代を予想する ワクチン接種後の社会はどうなる? 大阪健康安全基盤研究所理事長の朝野和典氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中に広がり始めてから1年も経過しないうちにmRNAワクチンが開発され、世界中で接種が進んでいる。国内でも既に医療者や高齢者の多くは接種を完了し、65歳未満の希望者への接種も始まりつつある。では、mRNAワクチンを2回接種したら、それでコロナ前の社… 2021/07/01 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策12日目~) 2021年5月、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして11日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(… 2021/07/01 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策7日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして6日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を… 2021/06/24 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策4日目~) 2021年5月、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。皆さまの応援、協力、支援のおかげで、6月16日をもって終息宣言を出すに至りました。このコラムのコメント欄でも励ましをいただき、心の支えになりました。本… 2021/06/17 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策3日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部立ち上げについて書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を時系列に沿って書き出し、… 2021/06/10 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策2日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部立ち上げについて書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を時系列に沿って書き出し、… 2021/06/03 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(クラスター発生〜対策初日) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回、初期対応について災害に準じた対応を行った旨を書きました。詳細な経過について、クロノロジー(情報を時系列に沿って書き出し、災害情報を共有し整理したもの)をもとに書き… 2021/05/27 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生の顛末 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。当院のWebサイトで公開している情報と、さらに詳細な経過について、この場を借りてご報告いたします。… 2021/05/20 感染症
インタビュー◎愛知医科大学感染症科・教授の三鴨廣繁氏に聞く COVID-19院内感染対策に死角はないか COVID-19施設内クラスターに対する対応の推奨を提示 第4波の襲来が懸念される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。流行が広がりだすと心配されるのが病院や高齢者施設などの施設内感染の発生です。感染対策に死角はないのか──。日本感染症学会が実施した実態調査で浮かんだ教訓について、COVID-19院内感染対策検討ワーキンググループ委員長の三鴨… 2021/04/02 感染症
Ann Intern Med誌から 急性期病院でのSARS-CoV-2クラスターの分析 感染対策を実施しているBrigham and Women's Hospitalで発生したクラスター 米国Harvard大学医学部のMichael Klompas氏らは、感染対策プログラムを実施している急性期病院のBrigham and Women's Hospitalで発生した大規模なSARS-CoV-2クラスターについて記述し、危険因子を分析して、2021年2月9日のAnn Intern Med誌電子版に報告した。… 2021/03/12 感染症
感染性廃棄物にはお金がかかるんだぞ! 一般的に「医療廃棄物」と呼ばれる廃棄物は、以下の3つに分けられます。(1)感染性廃棄物(特別管理廃棄物)(2)産業廃棄物(非感染性廃棄物)(3)事業系一般廃棄物(非感染性) さて、コロナ禍で増えているのは、みなさんご存じの通り、(1)感染性廃棄物です。… 2021/02/12 感染症
リポート◎コロナ流行拡大で難しくなる耐性菌コントロール COVID-19混乱に潜むスーパー真菌の脅威 米疾病対策センター(CDC)は2021年1月15日、フロリダ州で2020年7月に発生したカンジダ・オーリス(Candida auris)によるアウトブレイクの調査結果を公表しました。調査によって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大により医療現場での耐性菌コントロールが難しくなり、ほとんどの抗菌薬… 2021/01/20 感染症
抗MRSA薬◇第4回調査 4分の3の医師がバンコマイシンを第一選択 2位はアルベカシン硫酸塩、3位はテイコプラニン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗MRSA薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、77.0%の医師がバンコマイシン塩酸塩(商品名:塩酸バンコマイシン他)と回答した。 第2位のアルベカシン硫酸塩(ハベカシン他)は6.9%、第3位のテイコプラニン(タゴシッド他)は5.4%の医師が… 2020/08/30 感染症
7月以降の感染再拡大、実は少ない医療・介護従事者や患者等の陽性者 新型コロナ、感染対策の成果は出ている! 7月以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大には、5月ごろまでとは異なる傾向があるようです。中でも日経ヘルスケアが着目しているのは、感染再拡大後に全体のCOVID-19陽性者は累計5万人を突破するなど急増しているのに対して、医療機関や介護施設、障害福祉施設などの職員や患者… 2020/08/14 感染症
日医「みんなで安心マーク」の配布開始 9つのセルフチェックで日本医師会ウェブサイトから取得可能 2020年8月7日、日本医師会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染防止対策を行う医療機関であることを患者などに表示する「みんなで安心マーク」の配布を開始した。日本医師会のウェブサイト上で、マークの取得と医療機関を登録するための特設ページを公開した(写真1)。 これに合わ… 2020/08/11 組織
NEWS◎定例会見で取得までの流れを説明 日医「みんなで安心マーク」を8月頭に運用開始 感染防止対策のチェックリストを満たせば表示可能に 2020年7月29日、日本医師会の定例会見が開かれ、院内の感染防止対策を十分に行っている医療機関であることを患者などにPRする「みんなで安心マーク」の概要が示された。来週中にも日本医師会のウェブサイト上で、マークの取得と医療機関を登録するための特設ページが公開される予定だ。… 2020/07/30 医療経営
関東などで再び医療・介護クラスター増加の兆候も 第一波は収束せず、遠のく「患者が戻る日」 各種の支援策を駆使し、逆境を乗り切る「しのぎ」の力が重要に 「月の減収幅は2億円ほど。しかし、申請できる限りの補助金・助成金を調べて申し込み、7000万~8000万円ほどを受給できる見通しが立った」──。病院経営への新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を取材中の記者から、このような病院があることを小耳にはさみました。 もし、減収が短期間… 2020/07/17 感染症
トピック◎COVID-19の第2波に備えよ あなたのN95マスクは大丈夫ですか? 不良品を見分ける5つのポイント 職業感染制御研究会が、KN95マスクなどの中国製品に不良品が多数確認されていると注意喚起したのが4月下旬。その後も、N95相当マスクで性能が不確かなものが国内に流通していたため、5月末には「KN95等の不良品マスクを見分ける方法について」を公表するに至りました。同研究会副理事長の吉川徹氏に… 2020/07/03 感染症
トピック◎なみはやリハビリテーション病院 COVID-19院内感染、医療資材の不足も一因 濃厚接触者のスタッフが医療資材不足の下で吸引処置も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染が発生し、4月30日時点で133人の感染者が確認された、なみはやリハビリテーション病院(大阪府大阪市)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター対策班がまとめた報告書によると、院内感染の拡大は医療資材の不足も一因だったことが明らかにな… 2020/06/18 感染症
医療・介護・障害福祉で相次ぐ大規模クラスター 緊急事態宣言の解除後も東京や北九州で発生、引き続き警戒が必要に 医療機関や介護事業所・障害福祉施設などで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター(感染者の集団)が増えつつある。患者・利用者や職員で合計20人以上の感染者が判明した主なケースについて、医療機関を表1、介護事業所・障害福祉施設を表2に示した。その数は6月9日時点で医療機関3… 2020/06/10 感染症
REPORT◎5月27日時点で従事者のCOVID-19陽性は約1400人、全感染者の約8.4%に 新型コロナで揺れる医療・介護提供体制 日本でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者急増が懸念される中、治療の最前線に立つ医師や看護師などの医療従事者や、重症化のリスクが高い要介護高齢者や障害者などをケアする介護・障害福祉サービスの従事者が感染するケースが増えている。その数は医療機関で約210カ所、介護・障害福… 2020/05/28 感染症
「ばい菌扱い」されていると感じさせない方法 Case41 感染防止対策を徹底した眼科クリニック 今回、覆面調査を行ったのは地方都市にある眼科クリニックです。周辺の地域では、最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規患者数はゼロが続いているのですが、外出自粛の影響で患者数がめっきり減ったようです。患者数の減少は致し方ない… 2020/05/26 医療経営
新型コロナの「緊急事態宣言」、39県で解除 「第二波」を見据えた対策が重要に 東京・北海道・大阪などは21日判断へ、第一波は収束に向かうか 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を巡って政府は5月14日、39県を対象に緊急事態宣言を解除しました。39県には13の「特定警戒都道府県」のうち5県(茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、福岡県)と、それ以外の34県が含まれます。残る8都道府県(北海道、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪… 2020/05/15 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・PPE不足 透明ポリ袋を被ってでもCOVID-19をトリアージ 医療用マスクをはじめ、フェイスシールドやガウンなどの医療資源が十分でない中、どうしたら医師自らの感染を防ぎつつ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)疑い例のトリアージを維持できるのか──。この問いの答えが、透明ポリ袋の活用でした。… 2020/04/30 感染症
トレンド◎SARS-CoV-2の感染様式 そのPCR検査の結果の解釈は正しい? RNAコピー数と感染性ウイルスの存在は独立している可能性 SARS-CoV-2の検出にはPCR検査が主流となっている。しかし、PCR検査は検体内のウイルスゲノムRNAを対象としており、本来感染管理にとって必要な生きたウイルスに関する情報を得ることはできない。感染制御を考える上では感染性のあるウイルスの存在を重視すべきであり、ウイルスRNA量と感染性ウイ… 2020/04/24 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・紛れ込み COVID-19症状ない他疾患患者の約6%にPCR陽性 「手術・処置前PCR検査を公費で」を真摯に受け止めるべきとき 他疾患患者への新型コロナウイルス感染症の紛れ込み率は約6%──。4月13日から19日の間に、COVID-19症状のない他疾患患者を対象に行った術前・入院前PCR検査の結果、67人中4人(5.97%)に新型コロナウイルス陽性が確認されました。慶應義塾大学病院が、4月21日に発表した同病院の感染状況の報告で… 2020/04/24 感染症
NEWS◎大阪府保険医協会による医療機関対象の緊急アンケート速報 COVID-19で患者減の診療所8割、20%以上減6割 大阪府の保健所は「危機的な状況」、検査を「断られた」「電話がつながらない」が6割 大阪府保険医協会が会員医療機関を対象にFAXによる緊急アンケートを実施し、複数回にわたって速報を公開した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による医療崩壊を避けるべく、診療所・病院への影響を把握し、大阪府や国に早急な対応を要請することを目的としている。 速報は診療所・病院ごと… 2020/04/22 事件・話題
トピック◎厚生労働省クラスター班の調査から 永寿総合病院の院内感染に浮かぶ教訓 「手指衛生などが不十分になる場面もあった」 入院・退院患者107人、医療従事者ら73人、計180人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性者が確認された東京都の永寿総合病院(台東区)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター班は4月15日、報告書を発表。その調査結果から、病棟休憩室、仮眠室、職員ロッカーなどでの医療従事者間の感… 2020/04/22 感染症
NEWS◎日本透析医会と日本透析医学会による透析施設のCOVID-19感染状況調査続報 透析施設のCOVID-19、クラスターは未発生 日本透析医会と日本透析医学会による新型コロナウイルス感染対策合同委員会が実施中の全国の透析施設におけるCOVID-19の感染状況調査の続報が4月17日に発表された。本調査は4月9日より開始され、学会員を対象にCOVID-19の感染症例が発生した場合に報告するよう求めたもの。 4月10日に第1報が発表… 2020/04/17 感染症
NEWS◎日本透析医会と日本透析医学会が透析施設のCOVID-19感染状況調査を開始 透析患者のCOVID-19、調査開始翌日時点で31人 日本透析医学会と日本透析医会は新型コロナウイルス感染対策合同委員会を立ち上げ、4月9日に学会員に対してCOVID-19の症例報告を要請した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内感染者数の増加に伴い、透析患者および透析医療従事者の感染も増えつつある現状を受け、全国の透析施設におけ… 2020/04/16 感染症
阪大らが3Dプリンター用データを無料公開 クリアファイルで作るフェースシールド誕生 3Dプリンターがあれば、クリアファイル1つでフェースシールドを作れる――。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染対策に用いる個人防護具(PPE)の不足が言われる中、大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究講座兼外科学講座特任教授の中島清一氏らが、メガネフレームメーカーのシャルマン(福井県… 2020/04/04 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・院内感染 永寿総合病院のクラスター、陽性者100人に迫る 永寿総合病院(東京都台東区)で3月29日、新たに入院患者1人と既に自宅待機となっていた職員26人の計27人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染していたことが判明しました。3月23日以降、同病院で確認された陽性者は95人となりました。… 2020/03/30 感染症
Ann Intern Med誌から 医療従事者の感染防御が成功したシンガポールの事例 サージカルマスクで、入院治療後にSARS-CoV-2感染が判明した患者からスタッフの感染なし COVID-19患者の治療を担当する医療従事者における、個人防護具(PPE)の有効性については、十分な情報が得られていない。シンガポールChangi General HospitalのKangqi Ng氏らは、当初はCOVID-19患者であることが分からなかった肺炎患者の治療に当たった医療従事者のうち、エアロゾルが発生する手… 2020/03/26 感染症
院内感染の裁判で病院側が「無責」と判断される場合とは? 現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって様々な社会的な影響が出ています。法的には、COVID-19は今年2月、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)6条8項の指定感染症と定められました。医療機関では、新型コロナウイルスの感染予防対策、患者からの問い合… 2020/03/11 医療安全
トピック◎新型コロナウイルス感染症・医療の対応 個人防護具、曝露リスクに応じた就業制限も解説 環境感染学会が医療機関の対応ガイド更新 日本環境感染学会は3月2日、『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第2版)』を公開した。2月12日に第1版を発表。この間、医療現場からの要望を踏まえ、個人防護具や医療従事者の曝露リスクに応じた就業制限も記載した。… 2020/03/05 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・世界の現状 中国本土以外で患者が1000人超、致死率は0.4% 日本のクルーズ船の集団感染が542人と突出 中国本土以外の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者は、2月18日時点で1000人を超えた。最も多いのは、日本のクルーズ船の集団感染で542人と突出していた。クルーズ船集団感染例を除く国内感染例は、日本が73人とシンガポールの81人に次いで多くなっている。… 2020/02/21 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・中国本土の現状 患者7万4185人、死亡2004人、致死率は2.7% 武漢市の新規患者、1600人前後で推移、減少傾向は見えず 中国本土(省・市・自治区)の新型コロナウイルス感染症の累計患者数は、2月18日時点で、臨床診断例を含め7万2436人となった。死亡例は2004人で、致死率は2.7%と上昇した。重症の割合は、16%前後で推移している。… 2020/02/19 感染症
トレンド◎日本環境感染学会東京2020対策委員会が制作 新型コロナ対策にも使える輸入感染症対応動画を公開 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が国内で相次いで報告されており、一般の医療機関でも感染例や疑い例に遭遇する可能性が高まりつつある。第35回日本環境感染学会総会・学術集会(2月14~15日、開催地:横浜)では「新型コロナウイルス感染症を見据えた輸入感染症への備え~東京2020大… 2020/02/19 感染症
NEWS◎新型コロナウイルス感染症の院内感染か 相模原市で女性看護師が感染、死亡女性を担当 神奈川県は2月17日、相模原中央病院(神奈川県相模原市)に勤務する40歳代の女性看護師が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したと発表した。同病院には国内初の死亡例となった80歳代女性が一時入院していた。看護師はこの80歳代女性の看護をしており、院内感染の可能性が高いとみられる… 2020/02/18 感染症
緊急調査速報◎医療機関でのマスク使用・入手の現状は? マスクが足りない!医療機関でも深刻な事態に 「必要な患者や医療従事者に優先的に」、政府の対応を求める声も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内感染が確認される中、マスクの買い占めやマスク販売価格の高騰などが社会問題になっている。医療機関内でも、マスク(特にサージカルマスク)の不足が顕在化していることが、このほど、日経メディカル Onlineの医師会員を対象に行った緊急調査で明らか… 2020/02/18 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・日本の現状 「新たな段階」示唆する患者の報告続く 感染経路が不明、全国で少なくとも11例 日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が新たなフェーズに入ったことを示す症例報告が続いている。中国の流行地との接点が確認できず、感染経路が明らかでない患者は、2月13日に4例の報告があって以降、14日から17日かけて東京都で4例、愛知県、北海道、和歌山県から1例ずつの計11例に上っ… 2020/02/18 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・日本の現状 流行地と接点のない患者が相次ぐ事態に 2月13日は、日本での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が新たなフェーズに入ったことを示す出来事が重なった。神奈川県、東京都、和歌山県、千葉県で、それぞれ1例、計4例の国内感染例が確認された。神奈川県の1人は国内初となる死亡例だった。いずれも中国の感染地域との直接的な接点は明ら… 2020/02/15 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 環境感染学会が医療機関の対応ガイド公開 一般の医療機関でも感染例や疑い例の受診を考慮せざるを得ない段階 日本環境感染学会は2月12日、同学会のウェブサイトで『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第1版)』を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本国内で拡大した場合に備え、一般の医療機関が取るべき対応をまとめたもの。… 2020/02/14 感染症
速報◎新型コロナウイルス感染症 和歌山県で50歳代の医師が感染、渡航歴なし 和歌山県は2月13日、県内で新型コロナウイルス感染症の患者が確認されたと発表した。患者は、50歳代の男性医師だった。 2020/02/14 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 医療機関、保健所向けの感染管理の指針を提示 国立感染症研究所、国立国際医療研究センター 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは2月10日、新型コロナウイルス(nCoV)感染症に対する感染管理の指針を発表した。医療機関や保健所向けに作成したもの。 2020/02/10 感染症
「隠れインフル」の検査で押し問答! 先日の、内科外来での出来事。難しい顔で、診察室に入ってきたのは、白髪の60代くらいの男性でした。「こんにちは、今日はどうされましたか?」と私が尋ねると、「自分の母が、いま入院中なんです。それで私は、見舞いに行こうと思っているのですが、最近世間では隠れインフルエンザというのが流行… 2020/02/07 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
トピック◎NEJM誌に発表されたドイツの集団感染例 新型肺炎の検証、潜伏期間中に伝播した可能性 発症前の3日間に接触した人から感染者 NEJM誌に注視すべき症例報告が発表された。新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症で、発端患者の潜伏期間中に伝播した可能性のある症例が報告された。発症前3日間という短期間に接触した人から感染者が出たもので、ドイツの研究チームが1月30日付のNEJM誌に発表した。… 2020/02/04 感染症
トレンド◎中国武漢の新型コロナウイルス感染症 重症例は20%以下に、死亡例は3%台で推移 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染は、1月30日時点で累計患者数が9692人に拡大した。その一方で、重症度に目を向けると、重体を含む重症例は平均26%程度、死亡例は平均4.3%前後で推移。1月30日時点では、それぞれ19.9%と3.5%だった。… 2020/02/01 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 政府、2019-nCoV感染症を指定感染症に指定 武漢在住の邦人帰国にチャーター機派遣も準備 政府は1月28日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症を感染症法上の「指定感染症」と検疫法上の「検疫感染症」に指定する政令を閣議決定した。これにより、2019-nCoV感染症の国内まん延を阻止するために、強制入院や就業制限、さらには入国者への検査指示などが可能となる。施行は2月7日。… 2020/01/28 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 新型肺炎に対する医療機関の対応指針が再改訂 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは1月21日、昨年末から中国武漢市で多発し、日本でも1例が確認された新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対する医療機関の対応と院内感染対策の指針を改訂した。改訂は今回で3回目。… 2020/01/24 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 新型肺炎から医療スタッフを守る3つのこと 新型コロナウイルス(2019-nCoV)の医療従事者への感染が中国で報告されました。ニュースによると武漢市で医療従事者15人が発症、1人が危険な状態と言われています。医療従事者の感染も大きな衝撃ですが、今後、死亡事例が発生したとしたら、その影響は医療の提供体制にまで及びます。ここでは、… 2020/01/24 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 感染対策の焦点は「まだ武漢にある」 確認患者は440人、9人が死亡も、患者の90%が武漢に集中 中国国家衛生健康委員会は1月22日、記者会見(写真1)を行い、昨年末から湖北省武漢市を中心に患者の報告が相次いでいる新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の現状を説明した。 2020/01/23 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 新型肺炎、医療スタッフ15人が感染、1人重症 中国の武漢市保健委員会は1月21日、武漢市内で新型コロナウイルス(2019-nCoV)に感染した医療スタッフ15人が確認されたと発表した。疑い例も1人いる。16人のうち1人は重症で、他の患者は状態が安定しているという。一連の新型コロナウイルス関連肺炎で、医療スタッフの感染が確認されたのは初め… 2020/01/21 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 2019-nCoV肺炎への医療機関の対応指針が改訂 国内患者の確認を受け、疑い例の定義と曝露歴を有する患者の診察対応を更新 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは1月17日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎に対する医療機関の対応と院内感染対策指針を改訂した。日本でも患者が確認されたのを受けたもので、疑い例の定義を更新し、暴露歴のある患者を診察する場合の対応も見直した。改訂は今回で2回目と… 2020/01/18 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 日本初の症例、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触か 厚生労働省は1月16日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の患者が国内で初めて確認されたと発表した。患者は神奈川県居住の30歳代男性で、中国武漢市の滞在歴があった。本人の申告では武漢市の市場(華南海鮮城)には立ち寄っておらず、中国において詳細不明の肺炎患者との濃厚接触の可能… 2020/01/16 感染症
国立感染症研究所と国立国際医療研究センターが発表 原因不明肺炎への医療機関の対応を提示 国立感染症研究所感染症疫学センターと国立国際医療研究センター国際感染症センターは1月10日、昨年末に中国武漢市で多発した原因不明の肺炎に対する国内対応と院内感染対策を発表した。 2020/01/10 感染症
入院患者の下痢…その便培養、本当に必要? 46歳女性。主婦。特記すべき既往歴なし。5日前から腎盂腎炎で入院中。抗菌薬治療により解熱傾向。1日前より水様便を認めるようになり、看護師から「培養検体を取っておいたので便培養のオーダーをお願いします」と連絡があった。入院後は病院食しか食べておらず、他の人たちは何ともないのに、細菌… 2020/01/08 感染症
JAMA Intern Med誌から 全て個室の病院でもMRSAとCDの感染は減らない カナダの病院で新施設移転前後のサーベイランスデータを比較 医療関連感染症を減らす対策の1つとして、病室を全て個室にするという戦略が推奨されている。カナダMcGill大学Health CentreのEmily G. McDonald氏らは、ケベック州の1病院が移転に際し、全室個室にしたことを受け、移転前後のバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MR… 2019/09/04 感染症
リポート◎心内膜炎では死亡例も、黄ブ菌と同レベルの対応が必要 皮膚常在菌なのに侮れないS. ルグドゥネンシス コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)の一種なのに、黄色ブドウ球菌に匹敵する病原性を持つとして最近注目されているのがスタフィロコッカス・ルグドゥネンシス(Staphylococcus lugdunensis)だ。日本でも成人や小児において、院内はもちろん市中でも感染症例が報告されている。感染性心内膜炎では急… 2019/08/29 感染症
インタビュー◎B型肝炎やピロリ菌、耐性菌などの感染リスクに注意 消化器内視鏡洗浄に「最低限のルール」を策定 ガイドライン作成委員長の岩切龍一氏に聞く 日本消化器内視鏡学会の『消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドライン』が2018年7月に公開された。同学会としては初めてとなる消化器内視鏡洗浄のガイドラインで、中小病院や診療所にも内視鏡が広く普及している日本特有の事情を踏まえた内容になっている。ガイドラインの概要や作成の狙… 2019/08/01 消化器
学会トピック◎第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会 救急外来での感染対策マニュアル作りに役立つチェックリストがいよいよ完成 病院前救護活動のチェックリストも現在作成中 救急現場における感染対策の標準化に向けた動きが加速している。日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本臨床微生物学会による5学会合同ワーキンググループ(救急外来部門における感染対策検討委員会、委員長:慶應義塾大学医学部救急医学教授佐々木淳一氏)は… 2019/06/13 救急医療・集中治療
Lancet誌から ICU以外の病棟では除菌対策の効果は薄い クロルヘキシジン清拭とムピロシン鼻腔塗布しても通常ケアと差がない 米国では、ICUの入院患者全員に対する皮膚と鼻腔の除菌対策により、多剤耐性菌と血流感染を減らすことに成功した。米国California大学Irvine校のSusan S Huang氏らは、一般病棟の患者にも同じ処置を施せば院内感染を減らせるかどうかを調べるため、クラスターランダム化試験ABATE Infectionを行い… 2019/03/27 感染症
白衣を自宅に持ち帰って洗うのってアリですか? 最近では、デザイン性の高い白衣が数多く売られている。某人気テレビ番組でも医師用白衣や看護師用白衣がテーマに取り上げられ、盛り上がっていた。有名なファッションブランドやスポーツ用品メーカーが手がけた白衣もあるらしい。… 2019/03/11 感染症
JAMA Network Open誌から 多剤耐性緑膿菌の感染源はシャワーの排水溝 オランダの大学病院が実施した院内感染対策 カルバペネマーゼ産生緑膿菌の院内感染による想定外の患者死亡が発生したため、感染経路を調べたオランダRadboud大学医療センターのJoost Hopman氏らは、患者が使用したシャワーの排水溝が環境感染源であることを突き止め、病院の配管システムに感染防止対策を施した経緯を、JAMA Network Open誌… 2019/03/08 感染症
大阪府で2週連続で10人以上の麻疹患者 麻疹拡大、1人以上の患者確認は19都道府県に 大阪市ではバレンタインフェア従事者も感染 麻疹患者の発生リスクが、大阪府で上昇している。府の発表によると、第5週(~2月3日)時点で麻疹患者数は累計で38人となり、2週連続で10人以上の増加となった。2月10日には大阪市で、感染可能期間に、あべのハルカス近鉄本店でバレンタインフェアに従事した2人の女性が麻疹に感染していることが… 2019/02/14 感染症
知識と行動の間を埋める「手指衛生のナッジ」 道を歩いていて「通りぬけ禁止」という立て札があったとする。もしその道を通れば、今向かおうとしている駅前のスーパーまで1分もかからない。ただし、立て札の示すままにその道を通ることを諦めて迂回すれば10分は余計に歩かなければならない。… 2019/01/15 感染症
抗MRSA薬◇第3回調査 バンコマイシンの断トツ、変わらず 第2位はアルベカシン、第3位はリネゾリド 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗MRSA薬のうち、最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はバンコマイシン(商品名:塩酸バンコマイシン他)だった。医師の76.5%が同薬剤を挙げ、最も人気のある抗MRSA薬であることが分かった。第2位のアルベカシン(ハベカシン他)は7.5%、第3位… 2018/12/24 感染症
シリーズ◎医師の「働き方改革」 現場発の働き方改革、まずはSSI対策から 厚生連高岡病院外科診療部長の原拓央氏に聞く 「手術部位感染」(Surgical Site Infection、SSI)の発生が医師や看護師の働き方に与える影響について調査を行った、厚生連高岡病院(富山県高岡市)外科診療部長の原拓央氏に、調査の意図と調査から得られた教訓について聞いた。… 2018/10/30 感染症
NEJM誌から ICUでのCandidaアウトブレイクの危険因子は? 英国Oxford大学病院のICUの事例を分析 Candida aurisは新興の多剤耐性病原体で、世界各国の、主にICUでのアウトブレイクが報告されている。英国Oxford大学病院のDavid W. Eyre氏らは、同院の神経科学ICUで発生したC. aurisのアウトブレイク事例を分析し、コロニー定着や感染の主な危険因子は、再使用可能な腋窩体温モニタープローブと… 2018/10/23 感染症
風疹の流行続く、累計で952人に 風疹感染、医療関係者は25人、看護師が多く、医師や薬剤師も 風疹の流行が止まらない。国立感染症研究所が10月3日現在でまとめた風疹急増に関する緊急情報によると、9月30日までの1週間に新たに134人の患者が報告された。期日遅れの報告を加えると累計で952人となり前週から182人増となった。… 2018/10/12 感染症
今回の風疹流行で初めてとなる症状の分析結果が明らかに 発疹99%、発熱87%、リンパ節腫脹は60% 推定感染源は「職場」が90人中41人と多く 今回の風疹流行で初めてとなる症状の分析結果が報告された。国立感染症研究所感染症疫学センターが9月26日時点でまとめたところ、最も多い症状は発疹で99%に認めた。これに発熱が87%で続き、リンパ節腫脹も60%に見られた。… 2018/10/03 感染症
入院患者5人から多剤耐性アシネトバクター検出 アシネトが鹿児島大病院でブレイク、教訓は? 日本環境感染学会教育委員会委員長の森兼啓太氏に聞く 今年8月、鹿児島大学病院で入院患者5人から多剤耐性アシネトバクターが検出されたことが報道された。多剤耐性アシネトバクターのアウトブレイクを防ぐには、日ごろどのような点に注意すればよいのか。日本環境感染学会教育委員会委員長の森兼啓太氏に話を聞いた。… 2018/09/04 感染症
麻疹の輸入感染例が発生、長野県佐久市内 麻疹発症前に飲食店利用、不特定多数と接触か 長野県は7月20日、佐久市内で麻疹患者が確認されたと発表した。患者は佐久市内在住の40歳代男性で、タイのバンコクへの渡航歴があった。発症前に同市内の飲食店を利用しており、不特定多数と接触した可能性が高いことから、県は麻疹が疑われる場合、必ず事前に医療機関に連絡した上で速やかに受診… 2018/07/23 感染症
BMJ誌から 過去のペニシリンアレルギーと感染リスク βラクタム系の処方回避によりMRSAとC. difficile感染が増加 ペニシリンアレルギーの患者が細菌感染症を起こした場合、βラクタム系以外の抗菌薬が処方されることが多い。米国Massachusetts総合病院のKimberly G Blumenthal氏らは、住民ベースのコホート研究を行い、診療記録にペニシリンアレルギーが記載されている患者では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌… 2018/07/19 感染症
情報共有なくして感染症対策なし 麻疹で困っている、知りたい、気になることは? 抗体価やワクチン接種に関する現場の悩みも共有 前回は、我々の感染症疫学情報ネットワークで実施した麻疹対策に関する情報共有について紹介しました。集まった情報から、医療施設内での情報共有や患者対応に当たる職員のワクチン接種歴や抗体価の確認については、回答者の8割以上が実践できていることが分かりました。また、患者や一般の人への情… 2018/06/18 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 麻疹の1例目はブラリとやってくる 沖縄県のアウトブレイクに対峙した医師からのメッセージ 麻疹はいつでも、どこにでも、何度でもやってくる。備えは常に、できることから取り組むべき――。これは、沖縄県の麻疹集団感染に立ち向かった医療現場からのメッセージだ。沖縄県立中部病院感染症内科副部長の椎木創一氏は、第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会(5月31日~6月2日、岡… 2018/06/06 感染症
NO TUBE!その尿道カテーテルは本当に必要? 85歳、男性。認知症。2日前から肺炎のため入院中。「抗菌薬の点滴治療を開始して一度は熱が治まったのだが、今日になって再度発熱し、せん妄状態になっているとの報告を受けた。慌てて抗菌薬の変更を指示しようとしたところ、病棟師長から『先生、入院したときからずっと尿道カテーテルが付いていま… 2018/06/04 腎・泌尿器
感染研が『医療機関での麻疹対応ガイドライン第7版』を発表 「医療機関から麻疹拡散」とならないために 未診断の患者が外来を受診する場合の対応は 国立感染症研究所感染症疫学センターは5月16日、『医療機関での麻疹対応ガイドラン第7版』を発表した。3月に沖縄県で麻疹の集団感染が発生し、愛知県、神奈川県、東京都へと拡大。この一連の流行では医療機関が麻疹拡散の場となった事例が目立ったこともあり、新たなガイドラインは「医療機関内で… 2018/05/30 感染症
ネットワークがつなぐ麻疹対策の輪 「受付で発熱・発疹を探知」は6割が実施 抗体価が基準に足りている職員が疑い例に対応は58% 今年3月下旬に沖縄で麻疹感染者が確認されました。同県内での感染伝播が止まらず、3次感染、4次感染と拡大する中、同時期に沖縄を訪問していた人たちから麻疹患者が確認され、愛知県、東京都、神奈川県など他府県にも拡がりをみせています。… 2018/05/19 感染症
沖縄県の麻疹流行、東京都町田市でも患者が発生 麻疹疑い例が受診した医療機関で感染した可能性 沖縄県の麻疹流行に関連して、5月7日に東京都町田市でも患者が確認された。町田市によると、患者は30歳代女性で、沖縄県で感染し神奈川県川崎市で麻疹と診断された患者と同じ日に、町田市内の医療機関を受診していた。… 2018/05/11 感染症