JAMA Network Open誌から 新型コロナワクチンで回避できた感染・入院・死亡をカリフォルニア州で推定 同州におけるワクチンによる感染者数の相対減少率は72%と推定 米国California大学San Francisco校のSophia T. Tan氏らは、新型コロナワクチン接種により回避されたSARS-CoV-2感染、COVID-19による入院および死亡の件数を推定するためにモデルを用いた分析を行い、カリフォルニア州の感染者数の相対減少率を約72%と推定した。結果は2022年4月22日のJAMA Netwo… 2022/05/19 感染症
2022年5月13日号 パンデミックを経た今こそ本気で考えたい、日本のワクチン事情 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行でワクチンの重要性が再認識されました。他疾患のワクチンに関しても、公費で接種できるワクチンが諸外国より少ない「ワクチンギャップ」は解消しつつあります。ただ、新たな科学的知見に柔軟に対応するには、依然として課題が存在します。 週刊日経… 2022/05/13 感染症
トレンド◎医師から疎外された患者が次のワクチン忌避者を生む ワクチン接種医に求められるコミュニケーション力とは 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下では、新型コロナワクチンをめぐる様々な情報が飛び交った。接種を受けた人がこれほど多く、またSNSなどを介して同じプラットフォーム上で玉石混交の情報がやり取りされているという点では、これまで経験したことのない事態に私たちは直面していると… 2022/05/13 感染症
トレンド◎2022年度中に10万~20万人の追跡調査を実施 「ムンプスワクチンの副反応調査にご協力を!」 定期接種化を望む声が多いものの、無菌性髄膜炎の副反応への懸念から、いまだ任意接種に据え置かれているおたふくかぜ(ムンプス、流行性耳下腺炎)ワクチン。そこで無菌性髄膜炎の発生頻度を明らかにすべく、日本小児科学会が主体となり、2021年2月から全国調査が行われている。正確なデータの集… 2022/05/12 感染症
トレンド◎定期接種化を待つワクチンの現在地 ワクチンギャップの解消進むも、残る構造的問題 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、ワクチンの重要性が再認識された。かつての薬害問題の影響で、センセーショナルなきっかけがあればワクチン忌避に世論が大きく傾きかねないわが国でも、新型コロナワクチンの接種率は他の先進国と比べて遜色ない数字となっている。一… 2022/05/10 感染症
国のお墨付きを得たHPVワクチン、次の課題は? 2022年4月から、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的勧奨が約9年ぶりに再開された。これまで「定期接種の対象だが、国として積極的な接種は勧めない」という曖昧な扱いを受けていたことにより、予防接種を行う医師からも「接種を勧めてよいのか分からない」との声が上がっていた同ワク… 2022/05/09 感染症
「ワクチン敗戦」への処方箋は? 2022年4月19日、日本で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する4番目のワクチンとして、厚生労働省は遺伝子組換え蛋白質ワクチンの「ヌバキソビッド筋注」を承認した。米Novavax社の技術を利用し、武田薬品工業が山口県の光工場で生産するワクチンで、初回免疫(1回目、2回目)と追加免疫(… 2022/05/02 感染症
Lancet誌から 無針で皮内投与の新型コロナワクチンによる発症予防効果は7割弱 インドで開発されたワクチンの第3相臨床試験の中間解析の結果 インドGrant Government Medical CollegeのAkash Khobragade氏らは、Cadila Healthcare社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)用DNAワクチンのZyCoV-Dを用いた第3相臨床試験の中間解析を行い、針を用いない皮内投与システムによるワクチン3回投与から28日後以降のCOVID-19発症予防効果を66.6%だっ… 2022/04/27 感染症
NEJM誌から BNT162b2ワクチンでオミクロンによる小児入院リスクが3分の2減 米国CDCが2022年2月中旬までの小児に対する予防効果をまとめ 米国疾病対策センター(CDC)のAshley M. Price氏らは、2021年7月1日~2022年2月17日に報告された18歳未満の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例データを用いて、小児や青少年に対するBNT162b2ワクチンのオミクロン株に対する有効性を調べるためにtest-negative designの症例対照研究を行い… 2022/04/22 感染症
SCIENCE TRANSLATIONAL MEDICINE誌より ワクチンが変異型コロナウイルスにも有効な機序を考える これまでにいくつかの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発が成功し、ワクチン接種が進んだ地域で罹患率と死亡率が大幅に減少した。しかし、ワクチンによって誘導される中和抗体を回避するウイルス変異株の出現に伴い、実際のワクチン効果は、承認された2つのmRNAワクチン(BNT162… 2022/04/20 感染症
4月4~10日の話題になった論文 ED治療薬を日常的に使用している場合は視覚障害に注意 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 4月4~10日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Protection by a Fourth Dose of BNT162b2 against Omicron in Israel」(イ… 2022/04/19 感染症
《日経バイオテクより》 mRNA医薬のKariko氏とWeissman氏、「論文発表当時は反響なかった」 2022年の日本国際賞の授賞式のために来日 2022年の日本国際賞(Japan Prize)を共同受賞したドイツBioNTech社のKatalin Kariko上級副社長と米University of PennsylvaniaのDrew Weissman教授が、授賞式のために来日した。2022年4月13日に都内で授賞式が開かれ、それに続いて、14日にオンライン講演会の収録、15日に記者会見が開催された。… 2022/04/19 医薬品
JAMA Network Open誌から 高齢者へのPCV13ワクチンは下気道感染症による入院を減らす 65歳以上のワクチン接種者の相対リスクを調べた米国のコホート研究 米国Kaiser Permanente Vaccine Study CenterのAmber Hsiao氏らは、小児の90%近くが13価の肺炎球菌ワクチンPCV13を接種している地域で後ろ向きコホート研究を実施し、65歳以上の高齢者に対するPCV13の接種によって、肺炎や下気道感染症による入院リスクを減らすことができたと報告した。結果は20… 2022/04/13 感染症
寄稿◎新型コロナワクチンの副反応を考える 副反応疑いは全例が偏りなく報告されているか? 昨年春より、世界、そしてわが国で、新しく開発された新型コロナワクチン(国内では主にmRNAワクチン)の広範な接種が行われ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化抑制に大きく貢献したことは誰しもが認める事実である。しかしその一方で低率とはいえさまざまな副反応や有害事象が発生… 2022/04/12 感染症
NEJM誌から 新型コロナワクチン4回目接種の利益は少ない可能性 イスラエルの医療従事者を対象にした小規模研究 イスラエルSheba Medical Center Tel HashomerのGili Regev-Yochay氏らは、Pfizer/BioNTech社の新型コロナワクチンの3回目接種から4カ月以上経過していた18歳以上の医療従事者に対して、同社またはModerna社のワクチンの4回目接種を実施する臨床試験を行い、安全で免疫反応を増強する効果は見られ… 2022/04/11 感染症
BMJ誌から SARS-CoV-2感染後に免疫介在性神経障害が増加 ワクチン接種後では増加は見られず 英国Oxford大学のXintong Li氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後とSARS-CoV-2感染者の免疫介在性神経障害のリスクを調べる大規模コホート研究を行い、SARS-CoV-2感染後の人ではベル麻痺、脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群のリスクが増加していたがワクチン接種によるリス… 2022/04/08 感染症
新型コロナワクチン接種後の神経性自己免疫疾患 集団ベースの研究から、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンを接種したヒトにおいて、まれに免疫介在性血小板減少症(VITT)が起こることが示唆されており、それはその他の自己免疫反応を引き起こす可能性を示唆している。本研究は、SARS-CoV-2ワクチン接種後の神経学的自己免疫反応の特徴… 2022/04/07 精神・神経
NEJM誌から ワクチンはCOVID-19回復者の再感染を減らす ワクチン接種の有無による再感染率を比較したイスラエルのコホート研究 イスラエルClalit Health ServicesのAriel Hammerman氏らは、デルタ株が主流だった時期の同国で、自然感染回復者を対象に新型コロナワクチン接種による再感染予防効果を検討するコホート研究を行い、ワクチン未接種の感染経験者に比べて再感染率を低下させていたと報告した。結果は2022年2月16日… 2022/03/17 感染症
2月28日~3月6日の話題になった論文 新型コロナワクチンとメモリーT細胞の反応を調べた論文が話題に 臨床検査領域では、便潜血検査偽陽性と貧困の関係性を示す論文も 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/03/15 感染症
JAMA誌から 自然感染よりワクチンの方が妊婦から新生児に移行するSARS-CoV-2抗体レベルが高い 妊娠20~32週の感染者とワクチン接種者親子を生後6カ月まで追跡 米国Massachusetts総合病院のLydia L. Shook氏らは、妊娠20~32週にSARS-CoV-2に自然感染した妊婦とワクチン接種を受けた妊婦から生まれた子供たちを対象に、出生時と生後2カ月、6カ月の時点で血液標本のスパイク蛋白に対する抗体価を調べ、生後6カ月時点の乳児の抗体保有率はワクチン接種を受け… 2022/03/14 感染症
HPVワクチンに賛同する教師の思いと現実、ではどうする? 去る2月某日、大阪府下の保健関係の教育者を対象とした講演をした。タイトルは「若者の性・性感染症の現状~梅毒・HPVワクチンなどについて~」。日頃、当院で診ている患者の現状や、患者からよく受ける質問などについての話をした。 2021年11月12日に開催された第72回厚生科学審議会予防接種・… 2022/03/14 感染症
MMWRから ワクチン接種状況とオミクロン株による入院率 ブースター接種者に比べると未接種者の感染率は3.6倍、入院率は23倍 米国Los Angeles郡公衆衛生局のPhoebe Danza氏らは、2021年11月7日から2022年1月8日まで、同郡の18歳以上の地域住民を対象に2週間単位の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の累積感染率と累積入院率を調べる横断研究を行い、ワクチン接種状況と照合したところ、感染の主流がデルタ株からオミクロン… 2022/03/11 感染症
JAMA Oncology誌から HPVワクチン接種年齢の肛門癌の発症率が低下 米国の癌統計データで接種対象年齢とそれ以外の年代の発症率を比較 米国Texas大学のAbbey B. Berenson氏らは、米国の癌統計のデータを分析し、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種対象となった年齢層では2008年以降肛門管扁平上皮癌(SCCA)の発症率が低下したが、それ以外の年代では発症率の増加が続いていたと報告した。結果は2022年2月10日のJAMA Oncolo… 2022/03/09 感染症
2月21~27日の話題になった論文 英国でSARS-CoV-2感染後の待機的手術ガイドラインが更新 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2月21~27日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の「Effectiveness of BNT162b2 Vaccine against Critical Covid-19 in Adolescents… 2022/03/08 感染症
《日経バイオテクより》 塩野義、国産ワクチンの追加免疫試験で非劣性を確認、承認取得へ当局と協議へ 塩野義製薬は、2022年3月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して開発中の遺伝子組換え蛋白質ワクチン(開発番号:S-268019)について、追加免疫の免疫原性を評価した第2/3相臨床試験の速報結果を発表。接種後の中和抗体価の幾何平均値(GMT)など主要評価項目を達成し、コミナティに… 2022/03/07 感染症
NEJM誌から mRNA-1273ブースター接種はオミクロン株に有効か? ベータ株やデルタ株のmRNAもワクチンに使用したModerna社の予備試験 米国Moderna社のRolando Pajon氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNA-1273ワクチンの臨床試験に参加し、2回接種を完了してから7カ月以上が経過していた人にブースター接種を行い、それから6カ月後までの血清標本で、オミクロン株に対する中和活性を調べたところ、3回目の接種… 2022/02/28 感染症
nature medicine誌から 妊婦のCOVID-19ワクチン接種率を高くする必要性 スコットランドの妊婦接種率は一般女性の半分で、妊娠関連アウトカムが悪化 英国Edinburgh大学Usher InstituteのSarah J. Stock氏らは、2021年10月までのスコットランドの妊婦の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染やCOVID-19ワクチンの接種状況と、妊娠関連アウトカムのデータを取りまとめ、パンデミック下で母子の健康を守るためには妊婦のワクチン接種率の低さを是正… 2022/02/25 感染症
NEJM誌から Ad26.COV2.Sのブースター接種にはmRNAワクチンが有望 オランダの臨床試験で同じワクチンの追加よりも抗体価が増強 オランダErasmus University RotterdamのRoos S.G. Sablerolles氏らは、Janssen社の単回接種用新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンAd26.COV2.Sを接種してから3カ月経過した医療従事者を対象に、同じワクチンを追加接種した場合と、Moderna社またはPfizer/BioNTech社のワクチンを追加接種し… 2022/02/15 感染症
JAMA Network Open誌から ワクチン接種後の有害事象にもノセボ反応は多い SARS-CoV-2ワクチン臨床試験の有害事象を検討したメタアナリシス 米国Harvard大学医学部のJulia W. Haas氏らは、SARS-CoV-2ワクチンの臨床試験を対象にして、ワクチン群とプラセボ群の有害事象の頻度を検討する系統的レビューとメタアナリシスを行い、ワクチン群が経験した全身性の有害事象のかなりの部分はノセボ反応と見なせると報告した。結果は2022年1月18日… 2022/02/10 感染症
Lancet Respiratory Medicine誌から 喘息患者はCOVID-19重症化リスクが高い 過去2年間に増悪を経験した喘息患者はCOVID-19入院率も死亡率も高い 英国Edinburgh大学のTing Shi氏らは、喘息患者をブースター接種の優先対象に含めるべきかを調べるために、スコットランドの成人喘息患者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化リスクを検討し、パンデミック前の2年間に入院したり経口ステロイド治療を必要とした喘息患者は、一般の成人に… 2022/02/08 感染症
1月24~30日の話題になった論文 早産児へのカンガルーケアの神経保護効果は成人まで続きそう 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/02/08 感染症
NEJM誌から COVID-19回復者とワクチン接種者のオミクロン株に対する中和抗体価 BNT162b2の3回目接種は交差活性増加に役に立ちそう オーストリアInnsbruck医科大学のAnnika Rossler氏らは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染から回復した人とワクチン接種者の血液標本を用いて、アルファ株、ベータ株、デルタ株、オミクロン株に対する中和活性を調べる予備的研究を行った。少人数のデータだが、接種後にブレークスルー感染し… 2022/02/07 感染症
NEJM誌から BNT162b2のブースター接種はオミクロン株にも役立つか? 3回目接種で中和抗体価は上がるが、デルタ株の4分の1程度 イスラエル保健省のItal Nemet氏らは、Pfizer/BioNTech社のBNT162b2ワクチン2回接種者と3回接種者各20人の血液標本を採取して、SARS-CoV-2ウイルス(野生株、ベータ株、デルタ株、オミクロン株)に対する中和抗体価を評価するin vitroの小規模研究を行い、3回目接種によりどの株に対しても2回接種… 2022/01/26 感染症
1月10~16日の話題になった論文 12~18歳に対するワクチンの重症化予防効果が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 1月10~16日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の「Effectiveness of BNT162b2 Vaccine against Critical Covid-19 in Adolescents… 2022/01/25 感染症
Lancet Microbe誌から マイクロニードルパッチ型ワクチンは皮下注射より減量可能 皮膚に貼るタイプの日本脳炎ワクチンを皮下接種と比較した臨床試験 北海道大学の岩田浩明氏らは、皮膚に貼り付けるタイプのマイクロニードルパッチ型日本脳炎ワクチンを開発し、定期接種に用いられている皮下注射型の日本脳炎ワクチンを対照群にして、有効性と安全性を比較する臨床試験を行い、マイクロニードル型のワクチンは安全に接種でき、皮下注射型の約10分… 2022/01/18 感染症
1月3~9日に最もtweetされた論文 高齢者のフレイルは院内心停止後の生存率と関連があるか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/01/18 感染症
NEJM誌から NVX-CoV2373ワクチンの北米での有効性は約90% Novavax社が米国とメキシコで実施した第3相臨床試験 米国Novavax社のLisa M. Dunkle氏らは、英国と南アフリカで先行して行った同社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンNVX-CoV2373の臨床試験に続いて、2021年前半に米国とメキシコで実施した第3相臨床試験の結果をまとめ、2回接種によるCOVID-19発症予防効果は約90%だったと報告した。結果… 2022/01/17 感染症
BMJ誌から mRNA-1273の感染予防効果はデルタ株ではやや低い mRNA-1273の各種変異株に対する予防効果を調べた診断陰性例コントロール研究 米国Kaiser Permanente Southern California(KPSC)のKatia J Bruxvoort氏らは、Moderna社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンmRNA-1273の2回接種が、各種変異株の感染を予防する効果を調べる診断陰性例コントロール研究を行い、デルタ株に対する効果は他の変異株に比べやや低く、効果は… 2022/01/13 感染症
MDPI Vaccines誌から ブレークスルー感染者から濃厚接触者への感染リスクは低い ドイツケルン市でワクチン非接種者から濃厚接触者への感染リスクと比較 ドイツケルン市公衆衛生局のLea Hsu氏らは、同市民の感染データを分析して、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの接種完了者がブレークスルー感染した場合に、濃厚接触者に感染させる可能性は、ワクチン非接種者に比べ約3分の1であることが示唆されたと報告した。結果は2021年11月2日のMDP… 2022/01/11 感染症
NEJM誌から BNT162b2のブースター接種は感染、重症化、死亡を減らす イスラエルの研究でブースター接種者の感染率は非接種者の10分の1程度に イスラエルWeizmann Institute of ScienceのYinon M. Bar-On氏らは、Pfizer/BioNTech社のBNT162b2ワクチン2回接種を完了してから少なくとも5カ月が経過している年齢16歳以上の住民約470万人のデータを利用して、3回目のブースター接種を受けた人と受けていない人のSARS-CoV-2(新型コロナウイルス… 2022/01/06 感染症
Lancet誌から 7種類のワクチンが3回目接種で抗体を増強 英国でBNT162b2とChAdOx1 nCov-19の2回接種完了者を対象にした臨床試験 英国Southampton大学病院のAlasdair P S Munro氏らは、Pfizer/BioNtech社のBNT162b2ワクチンまたはAstraZeneca社のChAdOx1 nCov-19ワクチンの2回接種を完了している人を対象に、7種類の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを追加接種して免疫原性や安全性を調べる臨床試験COV-BOOSTを行… 2022/01/04 感染症
Nature Medicine誌から COVID-19ワクチン接種後の心筋炎リスク、COVID-19感染例と比べると? 新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの臨床試験では、心筋炎と心膜炎は有害事象として観察されなかったが、一般の人々を対象にワクチンを接種したところ、心筋炎、心膜炎の疑い症例が多数報告されている。2020年12月1日から2021年8月24日までの間に英国でCOVID-19のワクチン接種を受けた16歳以… 2021/12/28 感染症
12月13~19日の話題になった論文 SARS-CoV-2感染者とワクチン接種者の心筋炎を調べた論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/12/28 感染症
Emerging Microbes & Infections誌から COVID-19回復者の血清はオミクロンに対して中和活性が減弱 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の「懸念すべき変異株(VOC)」であるオミクロン株の疑似ウイルス(偽ウイルス)を使った実験で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した人の血清は、これまでのアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株に対する中和活性に比べてオミクロン株に対す… 2021/12/22 感染症
12月6~12日の話題になった論文 マスクの重要性を再確認した論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 12月6~12日に最もツイート数が多かったのは、PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences)の論文「An upper bound on one… 2021/12/21 感染症
Lancet誌から COVID-19とインフルのワクチンは同時接種可能 COVID-19ワクチンの2回目と同時にインフルワクチンを接種した第4相臨床試験 英国Bristol大学病院のRajeka Lazarus氏らは、2種類のCOVID-19ワクチン(AstraZenecaのChAdOx1とPfizer/BioNTechのBNT162b2)の2回目の接種時に、インフルエンザワクチンを同時接種する第4相臨床試験ComFluCOVを実施し、安全性に問題はなく、別々に接種した場合と同様の抗体反応が見られたと報告… 2021/12/14 感染症
11月29日~12月5日の話題になった論文 HPVワクチンが子宮頸癌を減らした英国の報告が注目集める 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/12/14 感染症
NEWS◎血清を用いた実験で中和抗体価の検証結果をBioNTech社発表 BNT162b2のブースター接種によりオミクロン株の中和抗体価が上昇 ドイツBioNTech社は、2021年12月8日、記者会見を行い、米Pfizer社と共同で開発、販売している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンであるBNT162b2を2回接種した人とブースター接種として3回目を接種した人の血清を用いて、オミクロン株(B.1.1.529)に対する中和活性を検証した結果を発… 2021/12/09 感染症
NEJM誌から 5~11歳の小児に対するBNT162b2ワクチンの臨床試験 この結果を受けて米国ではワクチンの接種年齢を5歳以上に拡大 米国Duke Human Vaccine InstituteのEmmanuel B. Walter氏らは、Pfizer/BioNTech社のmRNAワクチンBNT162b2を5~11歳の小児に投与して有効性と安全性を調べる臨床試験を行い、このワクチンは5歳以上の小児に対しても安全で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症を予防する効果が見られたと報… 2021/12/06 感染症
NEJM誌から VOIのミュー株は中和抗体抵抗性が強い スパイク蛋白質のシュードウイルスを用いた中和試験 東京大学の瓜生慧也氏らは、WHOが懸念される変異株(VOC)や注目すべき変異株(VOI)に指定したSARS-CoV-2ウイルスと同じスパイク蛋白質を持つシュードウイルスを用いて、COVID-19の回復患者やワクチン接種者の血清中に存在する抗体に対する中和試験を行い、検討したウイルス株の中でミュー株が最… 2021/11/30 感染症
新型コロナ「小児版ファクターX」は存在する? 現在当院への問合せで最も多いのが「コロナワクチン後の長引く後遺症」について(関連記事:「ポストコロナワクチン症候群」は存在するか)、2番目に多いのが「(5~11歳の)小児へのコロナワクチンの是非」だ。 成人へのワクチンの是非が議論され始めた頃、「重症化するのは高齢者だけなのにな… 2021/11/29 感染症
Lancet誌から HPVワクチンが若い英国人女性の子宮頸癌を大幅に減少 30歳未満での子宮頸癌とCIN3の発症率を比較するコホート研究 英国King's College LondonのMilena Falcaro氏らは、イングランドでヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種プログラムが開始され、12~13歳で接種を受けた女性、キャッチアッププログラムで14~18歳の時に受けた女性、接種を受けていない年代の女性を対象に、20歳以上30歳未満での子宮頸癌と… 2021/11/29 癌
2021年11月26日号 第6波のインパクトを占う4つの視点 内閣官房のシミュレーションでは、新型コロナウイルス感染症の第6波は年末に立ち上がり2022年1月半ばにピークを迎える。感染規模は第5波より小さく重症者数も少ないとの読みだ。ただ、“ワクチン包囲網”に「穴」や「ほころび」が見えるのも事実。4つの視点で、残された課題を追った。… 2021/11/27 感染症
シリーズ◎第6波のインパクトを占う4つの視点 ワクチン包囲網の中で迎える第6波の課題 年末に立ち上がり2022年1月半ばにピークとの予測も 内閣官房のシミュレーションによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波は、年末から立ち上がり2022年1月半ばに新規陽性者数がピークを迎える。感染規模は第5波より小さく重症者数も少ない見込みだ。ただ、前提となるコロナワクチン包囲網には、「穴」や「ほころび」が見えるのも事実。… 2021/11/26 感染症
048.日経メディカル 聴く論文(2021.11.22-11.26) イスラエルでBNT162b2ワクチンの3回目接種の効果を検討 他 2021年11月26日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2021/11/26 感染症
シリーズ◎第6波のインパクトを占う4つの視点 医師にも迫るブレークスルー感染のリスク 「3回目のコロナワクチン接種を受ける」は76% 新型コロナウイルスのワクチン接種2回目完了から2週間後以降に感染する「ブレークスルー感染」は、接種完了から時間がたった医療従事者にとっても気掛かりなことだ。そこで、日経メディカル Onlineでは医師会員を対象にブレークスルー感染に関する調査を実施。医療現場のブレークスルー感染の実態と… 2021/11/25 感染症
シリーズ◎第6波のインパクトを占う4つの視点 やはり第6波の中心はワクチン未接種者なのか 急がれるワクチン接種をためらう人への対応 国内で新型コロナウイルスのデルタ株の感染力を上回る変異株は、まだ姿を見せていない。新たな変異株のスクリーニングはもちろん海外からの流入にも監視の目を光らせる必要はあるが、同時に既知のウイルス株のリバウンドへの警戒も緩められない。そのリバウンド感染の中心と目されるワクチン未接種… 2021/11/24 感染症
JAMA Intern Med誌から 組換え帯状疱疹ワクチンでギラン・バレー症候群のリスクがわずかに増加 メディケア患者では100万回接種当たり約3人が過剰にGBSを発症 米食品医薬品局(FDA)のRavi Goud氏らは、米国の高齢者医療保険メディケアの加入者を対象に、組換え帯状疱疹ワクチン(RZV; Shingrix)接種後42日以内のギラン・バレー症候群(GBS)の発症リスクについて検討し、100万回接種当たりにすると約3人が過剰にGBSを発症していたと報告した。結果は2021… 2021/11/24 感染症
11月8~14日の話題になった論文 バレニクリンはドライアイ治療にも有効!? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/11/23 感染症
Lancet誌から イスラエルでBNT162b2ワクチンの3回目接種の効果を検討 5カ月前に2回接種を完了した対照群よりも重症化予防効果は高い イスラエルClalit Health ServicesのNoam Barda氏らは、同医療サービスの加入者の中から、2021年7月30日~9月23日にPfizer/BioNTech社のBNT162b2ワクチンの3回目接種を受けた人と、条件がマッチする2回接種の人を選んで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連入院、重症化、COVID-19関連死亡… 2021/11/22 感染症
シリーズ◎第6波のインパクトを占う4つの視点 小児COVID-19の実態と第6波への課題 12歳未満へのコロナワクチン接種の議論を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の小児例は、感染者数そのものが少ない上に、ほとんどが無症状で症状があっても軽症──。そんな常識は、デルタ株が流行の主役だった第5波で覆ってしまった。国内の小児COVID-19例の実態を振り返り、第6波へ向けた課題を追った。… 2021/11/17 小児科
HPVワクチン、積極的勧奨差し控えの中止を了承 今月中にも自治体向けの通知を発出する見込み 2021年11月12日に厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会が合同開催され、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了することが了承された。今後は同省にて行政的な対応を… 2021/11/15 感染症
046.日経メディカル 聴く論文(2021.11.8-11.12) HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない 他 2021年11月12日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2021/11/12 感染症
10月25~31日の話題になった論文 ワクチン接種完了時期別にデルタ株の感染率を比較したイスラエルの研究が注目 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/11/09 感染症
NEJM誌から 細胞培養インフルエンザワクチンは18歳未満の小児に有効 2017~19年の3シーズンに8カ国で実施した臨床試験 オーストラリアMelbourne大学のTerence Nolan氏らは、2歳以上18歳未満の小児や青少年を対象に、2017~19年の3シーズンに細胞培養で作成した季節性インフルエンザワクチンの有効性と安全性を検討する臨床試験を8カ国で行い、髄膜炎菌ワクチンの対照群に比べ、インフルエンザを予防する効果が高かっ… 2021/11/09 感染症
Lancet Oncology誌から HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない 中断したインドの臨床試験参加者を長期追跡したコホート研究 国際がん研究機関(IRAC)のPartha Basu氏らは、10~18歳の少女を対象に2009年7月からインドで行われたが、2010年4月に中断された4価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの臨床試験に参加した女性を約10年後まで追跡して、試験中断によりワクチンを1回しか受けていなかった女性でも、発癌リ… 2021/11/08 感染症
045.日経メディカル 聴く論文(2021.11.01-11.05) 免疫がある家族が多いほど家庭内感染のリスクは低下する 他 2021年11月5日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 ■Apple PodCasts■Google PodCasts■Spotify(1) NEJM誌から カタールでもワクチン接種者の有効性を9月5日まで追跡 カタールWeill Cornell MedicineのHiam Ch… 2021/11/05 感染症
JAMA誌から 米国でSARS-CoV-2ワクチン接種者約620万人の有害事象を分析 若者の心筋炎/心膜炎を除く22種類の重篤でまれな有害事象は増加せず 米国Kaiser Permanente Vaccine Study CenterのNicola P. Klein氏らは、ワクチンサーベイランス事業のVaccine Safety Datalinkに集められた、2種類のmRNAワクチン接種者約620万人のデータを用いて、23種類の重篤でまれな有害事象について分析する中間解析を行い、ワクチン接種から21日後までの有… 2021/11/04 感染症
JAMA Intern Med誌から 免疫がある家族が多いほど家庭内感染のリスクは低下する ワクチン未接種者の家庭内感染リスクを調べたスウェーデンの研究 スウェーデンUmea大学のPeter Nordstrom氏らは、同国民を対象とする大規模コホート研究を行い、家庭内にCOVID-19に対する免疫を獲得している家族の人数が増えると、まだ免疫がない家族のCOVID-19感染リスクが人数に応じて45~97%まで下がっていくと報告した。結果は2021年10月11日のJAMA Intern … 2021/11/02 感染症
NEJM誌から カタールでもワクチン接種者の有効性を9月5日まで追跡 感染予防効果は大きく低下するが、入院と死亡の予防効果は維持 カタールWeill Cornell MedicineのHiam Chemaitelly氏らは、同国でのSARS-CoV-2ワクチンの感染予防効果と入院や死亡を予防する効果を検討し、感染予防効果は2回目の接種後にピークに達した後は急速に低下したものの、COVID-19による入院や死亡を予防する効果は6カ月後まで9割前後に維持されていた… 2021/11/01 感染症
コロナ、ブレイクスルー感染は重症化するか否か 2021年8月初旬、当院で最初の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のブレイクスルー感染を経験した。感冒症状はごく軽度だという40歳代のこの男性、ファイザー社/Biontech社製のmRNA型ワクチンの2回接種を完了して1カ月以上が経過している。味覚・嗅覚障害もなく、酸素飽和度は99%、発熱も咳も… 2021/11/01 感染症
NEJM誌から 新型コロナワクチンの中和力価は高齢者、男性、免疫抑制状態にある人で下がりやすい 医療従事者のIgG抗体価と中和力価を月1回測定して変化を調査 イスラエルSheba Medical Center のEinav G. Levin氏らは、Pfizer社のmRNAワクチンBNT162b2の2回接種を受けた医療従事者を6カ月後まで追跡してワクチンに誘導された免疫反応の変化を検討し、IgG抗体価と中和力価は6カ月後まで低下しており、中でも高齢者、男性、免疫抑制状態にある人は中和力価が… 2021/10/29 感染症
衆院選直前企画◎医師7865人に聞いた「国のCOVID-19対策」(その2) ワクチンパスポートによるインセンティブに44.7%が前向き 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック後に初めて行われる衆議院議員選挙の投開票が2021年10月31日に行われる。多くの候補者が公約として掲げているのが「感染症対策」の強化だ。国が行ってきたこれまでの対策をどう見直すべきか、選挙を契機に議論が一気に進むとみられる。 では… 2021/10/28 感染症
Lancet誌から 米国でBNT162b2接種から6カ月後までの有効性を追跡 感染予防効果は時間と共に低下するが入院予防効果は下がらない 米国Kaiser Permanente Southern CaliforniaのSara Y Tartof氏らは、主にPfizer社のmRNAワクチンBNT162b2の接種を完了した12歳以上の加入者を6カ月後まで追跡し、ワクチンのSARS-CoV-2感染予防効果とCOVID-19による入院予防効果を検討し、感染したウイルスの系統も調べたところ、感染予防効果は経… 2021/10/28 感染症
10月11~17日の話題になった論文 医療従事者のブレイクスルー感染を調べた研究が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/10/26 感染症
10月4~10日の話題になった論文 BNT162b2ワクチンの3回目接種に踏み切ったイスラエルの論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/10/19 感染症
Gut誌から インフリキシマブはコロナワクチン後の抗体価に影響 2回目接種で抗体濃度は上昇 インフリキシマブまたはベドリズマブを使用している炎症性腸疾患(IBD)患者を対象に、BNT162b2(ファイザー/ビオンテック製)ワクチンまたはChAdOx1 nCoV-19(アストラゼネカ製)ワクチンを接種した後の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗スパイク蛋白質抗体濃度とセロコンバージョンに至った… 2021/10/18 感染症
JAMA Network Open誌から mRNAワクチン接種後のアナフィラキシーはIgE抗体を介さない ポリエチレングリコールに対するIgG抗体を介するメカニズムが関与か? 米国Stanford大学のChristopher Michael Warren氏らは、SARS-CoV-2に対するmRNAワクチン接種後にアレルギー反応を起こしたと考えられる22人を対象に、皮膚プリック検査、好塩基球活性化試験、ポリエチレングリコール(PEG)に対するIgEとIgG抗体検査などを行い、ワクチン接種後のアナフィラキシー… 2021/10/15 感染症
BMJ誌から ワクチン接種後のCOVID-19感染で入院や死亡リスクが高いのはどんな人? 英国でブレイクスルー感染のリスク予測アルゴリズムを作成する試み SARS-CoV-2ワクチンを接種しても、一部にCOVID-19を発症する患者や、重症化して死亡する患者がいる。英国Oxford大学のJulia Hippisley-Cox氏らは、イングランドにおけるSARS-CoV-2感染の第2波で得られたデータを利用して、ワクチン接種後のブレイクスルー感染による入院や死亡のリスクが高いのは… 2021/10/14 感染症
NEJM誌から BNT162b2ワクチンの3回目接種を実施したイスラエルの研究 2回接種から5カ月以上経過した高齢者のCOVID-19予防効果が大きく改善 イスラエルWeizmann Institute of Science のYinon M. Bar-On氏らは、Pfizer/BioNTech社のSARS-CoV-2ワクチンBNT162b2の2回接種完了から5カ月以上経過した高齢者を対象に、デルタ株流行下で3回目の接種を行い、ブースター接種を受けた高齢者は2回しか受けていない高齢者に比べ、COVID-19発症と重… 2021/10/13 感染症
JAMA Network Open誌から 妊娠中のHPV16/18型感染は早産リスクを増やす 妊娠第1期と第3期のHPV感染と分娩アウトカムを調べたカナダの研究 カナダMontreal大学のJoseph Niyibizi氏らは、妊娠中のNPV感染と早産の関係を調べる前向きのコホート研究を行い、子宮頸癌のハイリスク型であるHPV16/18型に持続感染していた妊婦では、HPVに感染していなかった妊婦に比べ、早産のリスクが有意に高かったと報告した。結果は2021年9月15日のJAMA Ne… 2021/10/11 感染症
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス コロナワクチン接種後の下腿浮腫、診断はどう進める? 大平 ここまでで鑑別疾患を考えてみてください。研修医A 高齢者なので心不全を考えます。大平 今や心不全はコモンな疾患ですからね。他はどうでしょう。研修医B ネフローゼ症候群。大平 全身性の浮腫ではないかと考えたのですね。他にも挙げられますか。研修医C 甲状腺機能低下症。大平 様々… 2021/10/08 プライマリケア 医師限定コンテンツ
NEWS◎日本感染症学会が提言発表 インフルエンザワクチンの積極的接種を推奨 日本感染症学会は2021年9月29日、2021-2022年シーズンのインフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨する提言を発表した。積極推奨の理由としては、アジアの亜熱帯地域でインフルエンザの流行が確認されている点と日本の集団免疫が低下している可能性を挙げている。… 2021/10/05 感染症
9月20~26日の「話題になった論文」 小児の自閉症対策に診断が付く前の乳児期から介入した論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/10/05 感染症
トレンド◎RNAの巻き方は自然免疫系の活性化制御に関わる なぜウイルスRNAだけが排除されるのか? RNAウイルスなど外来のRNAを感知し、自然免疫系を刺激する機序の一端がこのほど明らかになった。RNAの巻き方が自己と非自己のRNAを見分けるというもので、通常は右巻きとなる2本鎖RNAが一部左巻きになることで適切なRNAの編集が起こり、自己のRNAとして自然免疫系を惹起させないという仕組みだ。… 2021/10/01 感染症
The Lancet Regional Health-Europe誌から BNT162b2は接種後6カ月でIgG抗体価がピーク時の7%に低下 エストニアのワクチン接種者を追跡した調査 エストニアTartu大学のPaul Naaber氏らは、Pfizer社のBNT162b2ワクチンを2回接種した医療従事者を6カ月後まで追跡して液性免疫および細胞性免疫応答を評価し、接種後には5種類の変異株に対しても抗体反応が起こるが、IgG抗体価は比較的短期間のうちに低下すると報告した。結果は2021年9月6日のThe… 2021/10/01 感染症
トレンド◎ゲノムサーベイランスから見たコロナ流行 コロナ第6波はどのような様相を呈するのか ワクチン未接種者間でのデルタ株リバウンドに留意を 日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、全国的に5つの波が起こり、流行ごとに主役のウイルス株が入れ替わっている。第4波はアルファ株が中心で、そのリバウンド(再燃)が起こりかけたすきをついてデルタ株が急拡大し第5波を形成した。では、この冬にやってくると思われる第6波は、どんな… 2021/09/29 感染症
9月13~19日の「話題になった論文」 BNT162b2ワクチンの有害事象を調べたイスラエルの研究が再度注目を集める 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/09/28 感染症
Lancet誌から AZD1222は3回目の接種でブースター効果が期待できそう 2回目の接種が1回目の44~45週後に延びても有効 英国Oxford大学のAmy Flaxman氏らは、AstraZeneca社のワクチンChAOx1 nCov-19(AZD1222)の臨床試験に参加した人を対象に、初回と2回目の接種間隔を44~45週間と長くした場合のワクチンの効果と、2回目の接種からさらに28~38週後に3回目の接種を受けた場合の効果を検討し、2回接種の場合は接種間… 2021/09/28 感染症
小児へのコロナワクチンに国際コンセンサスなし、どうする? 「コロナワクチン不安です。打たないといけないのでしょうか」という相談が増え始めたのが今年の春。相談の内容に変化が起こり始めたのは7月中旬頃。前回のコラム(「ポストコロナワクチン症候群」は存在するか)で紹介したように「ワクチン接種後、体調が戻らないんですが……」という相談が少し… 2021/09/28 感染症
JAMA Network Open誌から HPVワクチンは原発性卵巣機能不全を増やさない 約100万人のデンマーク女性を追跡したコホート研究 デンマークStatens Serum InstitutのAnders Hviid氏らは、デンマーク生まれの11~34歳の女性99万6300人を2007年から2016年まで追跡して、この間に原発性卵巣機能不全と診断された女性とHPVワクチン接種歴の関連を調べ、調整ハザード比が0.96(95%信頼区間0.55-1.68)で、HPVワクチンを接種してい… 2021/09/22 感染症
「ポストコロナワクチン症候群」は存在するか ポストコロナ症候群もしくはlong COVID、呼び名や定義は異なったとしても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の何らかの後遺症の存在は、もはや自明と言っていいだろう。では、「ポストコロナワクチン症候群」は存在するのだろうか。この“病名”、僕が今朝思いついたばかりのもので、きち… 2021/09/22 感染症
米国CDCのMMWRから デルタ株流行下でもワクチンは感染と入院を減らしていた 2021年5~7月の感染者を分析したロサンゼルス郡の報告 米国ロサンゼルス郡公衆衛生局(LACDPH)のJennifer B. Griffin氏らは、2021年5月~7月の住民のSARS-CoV-2感染とアウトカムに関する情報を、ワクチン接種状況と照合して、感染の主流がアルファ株からデルタ株に置き換わった時期でも、ワクチンは感染者と入院患者を減らしていたと報告した。結果は… 2021/09/21 感染症
「無理に説得してワクチン接種」ではダメな理由 私には、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否していた友人が2人いる。私は去年から、この2人とかなり白熱した会話を交わしていたが、そのうちの1人が最近、とうとうワクチン接種に至った。と言うと良いニュースのようにも聞こえるが、実はそうでもない。… 2021/09/16 感染症
8月30日~9月5日の「話題になった論文」 不活化ワクチンの有効性を報告したチリの研究が再び注目を集める 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/09/14 感染症
NEJM誌から BNT162b2ワクチンを接種したSARSサバイバーが優れた抗体獲得 SARS-CoV-2変異株や他の動物由来の同一亜属ウイルスにも有効な可能性 シンガポールDuke国立大医学部のChee-Wah Tan氏らは、2002~03年に流行したSARSの感染後に回復したサバイバーがSARS-CoV-2ワクチンBNT162b2の接種を受けると、SARS-CoV-2の変異株や、コウモリやセンザンコウに由来するSARS-CoV-2関連ウイルス、およびSARS-CoV-1などに対する広域中和抗体が誘導さ… 2021/09/13 感染症
小児で広がるCOVID-19感染、対策は? 春には「コロナワクチンは打ちません」と言っていた患者から、「やっぱり打つことにしました」という言葉を聞く機会が増えてきた。特に、当院をかかりつけにしている医療従事者は、今ではほぼ全員が既に完了している。ある看護学生は担当の先生から何度も「早く打つように」との電話がかかってき… 2021/09/08 感染症
8月23~29日の「話題になった論文」 BNT162b2ワクチンの有害事象を調べたイスラエルの大規模研究が注目 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/09/07 感染症
ワクチンを接種したのに入院したCOVID-19患者の特徴─イスラエルから Clinical Microbiology and Infection誌より 新型コロナウイルスワクチンは、症候性の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)およびそれによる入院、重症化、死亡に対して高い予防効果を示している。にもかかわらず、ワクチン接種者の中に少数ではあるが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染し、重篤化する可能性がある。ワクチン接種後の… 2021/09/06 感染症
NEJM誌から Moderna社のワクチンは12~17歳にも有望 3732人を対象にした臨床試験の中間解析で18~25歳に劣らない免疫原性 米国Kool Kids PediatricsのKashif Ali氏らは、Moderna社のSARS-CoV-2ワクチンmRNA-1273を12~17歳の健康な小児に投与する第2-3相臨床試験を進めており、中間解析ではこの年代に対する新たな有害事象は見られず、18~25歳の第3相臨床試験のデータと比較して有効性は劣らなかったと報告した。結果… 2021/09/03 感染症