JAMA Oncology誌から HPVワクチン接種年齢の肛門癌の発症率が低下 米国の癌統計データで接種対象年齢とそれ以外の年代の発症率を比較 米国Texas大学のAbbey B. Berenson氏らは、米国の癌統計のデータを分析し、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種対象となった年齢層では2008年以降肛門管扁平上皮癌(SCCA)の発症率が低下したが、それ以外の年代では発症率の増加が続いていたと報告した。結果は2022年2月10日のJAMA Oncolo… 2022/03/09 感染症
【新薬】ベンジルペニシリンベンザチン水和物(ステルイズ) 梅毒に対する持続性ペニシリン製剤が薬価収載 2021年11月25日、持続性ペニシリン製剤のベンジルペニシリンベンザチン水和物(商品名ステルイズ水性懸濁筋注60万単位シリンジ、同水性懸濁筋注240万単位シリンジ)が薬価収載された。 2022/01/07 感染症
HIVの曝露前予防は何のために? 前回述べたように、当院で初めてHIVのPrEP(曝露前予防)の導入を検討したのは2012年。当初は近畿厚生局から「個人輸入は認めない」と言われたために、希望者にはタイに渡航して現地の医療機関で処方を受けるように助言していた(なにしろ薬代は100分の1なのだ)。しかし、2020年の春頃から「東京… 2021/12/13 感染症
Lancet Regional Health - Western Pacific誌から ワクチン接種率の低下により新潟市の女性のHPV感染率が再上昇 2014~21年の子宮頸癌スクリーニングに伴いHPV16/18型の感染率を調査 新潟大学の関根正幸氏らは、2014~20年度に新潟市で子宮頸癌スクリーニングを受けた20~21歳の女性を対象に、16/18型のヒトパピローマウイルス(HPV)感染率を調べ、HPVワクチンの接種率が高かった1994~1999年度生まれの女性では感染率の減少が見られていたが、積極的勧奨が中止された年に対象年… 2021/12/07 感染症
当院でHIV曝露前予防開始までの長い道のり 12月1日は世界エイズデイ。最近はHIV/AIDS関連のイベントを開催してもさほど盛り上がらないという話も聞くが、それでもメディアが世界のエイズ事情を取り上げるからなのか、一部のSNSユーザーから注目されるからなのか、毎年この時期になるとHIV関連の質問や相談が増える。最近はPrEP(曝露前予防… 2021/12/06 感染症
NEWS◎国立感染症研究所の調査で判明 コロナの影響か、新規AIDS患者が4年ぶりに増加 2020年のHIV感染者年間新規報告数が大幅に減少した一方で、AIDS患者年間新規報告数は4年ぶりに増加していたことがこのたび明らかになった。昨今、癌領域などで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による診療の遅れが指摘されているが(関連記事:パンデミックによる癌の診断遅れは日本… 2021/11/12 感染症
Lancet Oncology誌から HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない 中断したインドの臨床試験参加者を長期追跡したコホート研究 国際がん研究機関(IRAC)のPartha Basu氏らは、10~18歳の少女を対象に2009年7月からインドで行われたが、2010年4月に中断された4価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの臨床試験に参加した女性を約10年後まで追跡して、試験中断によりワクチンを1回しか受けていなかった女性でも、発癌リ… 2021/11/08 感染症
NEWS◎全国自治体症例対照研究J Studyの結果 HPVワクチン、全国調査で癌予防効果の詳細解明 HPVワクチン接種と子宮頸部上皮内病変との関連を評価すべく、全国自治体で子宮頸癌検診を受診した人を対象に、細胞診異常と細胞診異常なしにおけるHPVワクチンの接種歴の有無を比較した症例対照研究「J Study」の結果が公表された。それによると、HPVワクチンは軽度異形成(CIN1)を57.9%、中等… 2020/12/16 感染症
淋菌だと思ったら、髄膜炎菌だった? 感染症科の仕事をしていると、いろんな相談を受けます。虫に刺された、虫が口から出た、お尻から虫が出た……。思わぬ病原体が思わぬところから検出されることがあります。今回は、そんな話から始めさせていただこうと思います。… 2020/12/14 感染症
感染症科Q&Aシリーズ《7》 治療後の梅毒患者、どうフォローする? <泌尿器科医>梅毒のフォローについて 昨年夏過ぎに陰茎の発赤腫脹があり、受診した患者です。エピソードから、性感染症(STI)の可能性が高く、梅毒/HIV/クラミジアのチェックをしています。STS陰性・TPHA陽性で梅毒感染と診断、アモキシシリン1500mg・21日間処方で治療開始(同時にクラミジア… 2020/11/20 感染症 医師限定コンテンツ
事件はパンツの中だけで起きてるんじゃない! 昔々あるところに、地方病院で救急診療を行う医師がおったそうな。ある日、その医師が診療をしていると、若い女性が咽頭痛ということで訪れました。 2020/10/22 救急医療・集中治療
HPV16/18型ワクチンを接種した中国人女性を対象とした分析結果 膣感染症とnonHPV16/18持続感染に関連性なし J Infect Dis誌 HPV16/18型ワクチンの治験参加者のデータを利用して、細菌性膣症などの一般的な膣感染症が16型・18型以外のヒトパピローマウイルス(HPV)感染やその持続に与える影響について検討したところ、膣感染症とワクチン対象ではない型のHPV(non-HPV)感染の6カ月持続の間に有意な関連は認められなかっ… 2020/07/21 感染症
COVID-19に紛れてやってくる? あの感染症 全身に発疹を呈する患者さんがあなたの外来を訪れたとき、皆さんはどんな疾患を考え、鑑別に挙げるでしょうか。今回の「撮っておきClinical Picture」では近年各地で急増している感染症に関するクリニカルピクチャーをご紹介します。… 2020/05/15 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
マーフィー徴候陽性で下腹部痛を訴える、あの感染症患者 今回の「撮っておきClinical Picture」では、性感染症に関する特徴的な画像所見を取り上げます。 2020/02/14 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
HIV陽性者の診療拒否は「日本の医療の恥」だ 前回紹介した「いきなりHIV」の特徴の1つは、患者はまさか自身がHIVなどとは露ほども思わず「ドクターショッピングを繰り返していることが多い」ということだ。これは、裏を返せば「目の前の患者がHIV陽性であることに全く気づいていない医師が少なくない」ということを意味する。いきなりエイズ… 2019/12/20 感染症
「いきなりHIV」をどう見つける? 去る12月1日は世界エイズデー。毎年この日の前後に日本エイズ学会の学術集会・総会が行われる。今年は熊本で11月27~29日に開催され、僕は太融寺町谷口医院の院長として11年ぶりに発表することになった。演題のタイトルは「クリニックで診るHIV感染症~診断と診断後のプライマリ・ケア~」。内容… 2019/12/06 感染症
「東京2020」をテコにHIV流行ゼロを目指す 国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターの田沼順子氏に聞く 2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)開催に対応するため、厚生労働省の「2020年五輪大会に向けた東京都内のHIV・性感染症対策に関する研究」班(班長:国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター・医療情報室長・副救済医療室長の田沼順子氏)が調査研究を進めてい… 2019/11/20 感染症
JAMA Network Open誌から HPVワクチンは口腔感染にも予防効果あり 思春期の女性が25歳になるまで6カ月ごとに感染率を追跡した研究 米国Roswell Park Comprehensive Cancer CenterのNicolas F. Schlecht氏らは、性的に活発な思春期の米国人女性のHPV感染率を調べ、4価のHPVワクチンの影響を検討し、HPVの口腔感染は珍しくないが、ワクチン摂取者では4種類(HPV-6型;11型;16型;18型)の検出率が、非接種者に比べ有意に低かった… 2019/11/14 感染症
故・大国剛先生から学んだ大切なこと 2019年9月のある平日、夕方からの外来が始まる少し前に徳久江さん(以下、徳さん)が突然当院にやって来た。徳さんは、現在は鍼灸師として活躍されているが、以前は大国診療所で事務をされていた。僕は医師3年目のときにタイのエイズ施設に赴いたわけだが、知識と経験のない僕が渡航前に勉強させ… 2019/10/11 感染症
2019年8月26日~9月3日 ブロプレスの後発品に小児用法追加 ベシケアの重大な副作用に「急性緑内障発作」追加 2019年8月26日~9月3日における主な改訂情報をお知らせします。カンデサルタンシレキセチル(商品名ブロプレス他)の後発品の効能・効果「高血圧症」に、小児の適応が追加されました。 2019/09/17 循環器
「東京2020」を機にHIV感染対策の強化を 抗HIV薬の内服でHIV感染を予防できることをご存知だろうか。後述するように、欧米を中心に海外では一般的になりつつある。あと1年に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)に向けて、これから訪日外国人が増加する。皆さんの前に、この予防内服薬を求める訪日外国人が現れ… 2019/08/19 感染症
HPVワクチン接種率を確実に上げる方法 HPVワクチンのことで文章を書くと、必ずといっていいほど各方面からクレームがきたり炎上したりするのだが、今回も気にせずに書くことにする。 2019/08/02 感染症
性感染症をGPが診るべきこれだけの理由 正月を返上し医師国家試験のラストスパートに突入していた2002年1月中旬のある日、自習室の机に置いていた携帯電話がブルブルと震えだし懐かしい名前が表示された。悪友のNだ。Nは僕が18歳のときにアルバイト先で知り合った同い年の友人で当時はよくつるんでいたが、医学部に入学してからはほとん… 2019/01/11 感染症
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 また記録更新!梅毒の大流行が止まらない! 先天梅毒も発生、2017年は17例の報告も 梅毒の大流行が止まらない。2011年から増加の一途をたどる梅毒患者は、2018年12月23日までに6782人となり、昨年実績を1000人余りも上回ってしまった。7000人規模に迫るのは1970年以来で、実に48年ぶりの異常事態だ。… 2018/12/29 感染症
医療者が病気で患者を差別する日本の今を憂う およそ2年ぶりに訪ねたその施設で100近くのベッドを回診した僕はやりきれない虚無感に襲われた。予想していたこととはいえ、2年前に僕に話しかけてくれたほぼ全ての患者がいないのだ。退院ではない。この施設からいなくなる理由は「死」以外にない……。… 2018/10/05 感染症
JAMA Network Open誌から HPVの持続感染は複数の原発癌を発症する 米国のSEERデータベースを用いたレトロスペクティブなコホート研究 HPVの持続感染は、関連する癌の治癒に成功した癌サバイバーに、2つ目のHPV関連の原発癌(HPV-SPC)をもたらす可能性がある。米Texas大学Health Science CenterのRyan Suk氏らは、米国の癌登録のデータを分析し、初発のHPV関連癌の部位別に、HPV-SPCの発症率を調べ、同じ地域の一般母集団や、HPVと… 2018/09/27 癌
トレンド◎食品媒介感染症が性感染症として流行 感染拡大中のA型肝炎を見逃すな A型肝炎がこれまでとは異なる感染経路で都心部を中心に流行している。その感染経路とは、「男性と性交渉を持つ男性(men who have sex with men:MSM)」間での性的接触だ。高リスク群に対するワクチン接種の推奨が重要だ。 … 2018/09/25 感染症
「身を守る教育」もプライマリ・ケア医の役割 こんにちは! 2016年まで、海外の医療現場で活躍する日本人による情報発信サイト「KUROFUNet(クロフネット)」で、「G'Day, Mate! 豪州発GP便り」というコラムを連載していました小林孝子です。オーストラリアで地域医療に携わるGP(General Physician)として、今年6月に開催された日本プライ… 2018/09/14 海外
【用量追加】ラルテグラビル(アイセントレス) インテグラーゼ阻害する1日1回服用の抗HIV薬 2018年6月14日、抗HIV薬ラルテグラビルカリウム(商品名アイセントレス錠600mg)が発売された。同成分は、既に2008年7月より400mg製剤が臨床使用されている。適応は「HIV感染症」、用法用量は「必ず、他の抗HIV薬と併用し、成人に1日1回1200mg(600mg錠×2)を食事の有無にかかわらず投与」となっ… 2018/08/17 感染症
岡山市の梅毒調査から浮かぶ懸念 男性梅毒患者の7割超に風俗店の利用歴 罹患した女性の4人に1人はコマーシャルセックスワーカー 岡山市保健所の独自調査の結果、異性間接触で梅毒に感染した男性患者の7割超に、過去数カ月以内の風俗店利用歴があることが明らかになった。また、女性患者の4人に1人がコマーシャルセックスワーカー(CSW)だった。調査結果は5月8日、国立感染研究所のウェブサイトで公開された。… 2018/05/11 感染症
厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会が報告 いまだに減らない「いきなりAIDS」 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会で4月17日、2017年度のHIV・後天性免疫不全症候群(AIDS)速報値が報告された。2017年度における新規のHIV感染の報告数は昨年の1011件から微減の992件、感染に気が付かないままAIDSを発症した患者の報告数も昨年の437件から… 2018/04/20 感染症
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2017 今年も記録更新!梅毒の流行が止まらない! 47カ月連続で前年同月超え、先天梅毒の報告例も増加傾向に 2011年から増加の一途をたどる梅毒は、2017年12月17日時点で5534人となり、感染症法による感染症発生動向調査が始まった1999年以降で最悪を記録した。5000人を超えたのは、1970年初頭以来初めて。2010年の報告数は621人で、わずか7年間で9倍に増えてしまった。2014年1月から47カ月連続で前年同月… 2017/12/25 感染症
次の10周年と私の夢 性的マイノリティの医療をアジア太平洋地域に 当院は、性的マイノリティのためのクリニックとして、2007年10月に東京都新宿区に開院し、先月に開院10周年を迎えました。長年ご苦労されてきた開業の先生方からすれば、まだまだと思われることでしょう。しかし、都心でのクリニック経営の難しさがいわれる昨今、落下傘開業で、性的マイノリティ… 2017/12/01 感染症
Ann Intern Med誌から 米国の口腔咽頭HPV感染を調べる疫学調査 有病率は男性11.5%、女性3.2% 米国では男性のヒトパピローマウイルス(HPV)関連の口腔咽頭扁平上皮癌(OPSCC)の発症率が増加している。対策を講じるには、まずHPV感染の実態を調べる必要があると考えた米Florida大学のKalyani Sonawane氏らは、米国国民健康栄養調査の参加者の口腔HPV有病率を調べ、感染の危険因子について検… 2017/11/10 癌
リポート◎「性感染症に関する特定感染症予防指針」改定へ 増える梅毒、ペニシリンG筋注再開に向け一歩 2011年から増加の一途を辿っている梅毒。その標準治療は、世界的にはベンザチンペニシリンGの筋注単回投与だが、日本ではこの筋注製剤が使用できず、数週間にわたって抗菌薬を内服する“不確実”な治療しか選択肢がない。梅毒のこれ以上の流行拡大を食い止めるべく、ペニシリンG筋注製剤の解禁に… 2017/08/24 感染症
Lancet誌から 髄膜炎菌ワクチンに淋菌感染症の予防効果 3回接種者はクラミジアに比べて淋菌感染症が少ない 抗菌薬耐性の淋菌感染症が増加しており公衆衛生上大きな問題になっている。ニュージーランドAuckland大学のHelen Petousis-Harris氏らは、同国の小児に接種されているB群髄膜炎菌外膜小胞ワクチン(MeNZB)が、若者の淋菌感染症の予防にも役立っていそうだと報告した。Lancet誌電子版に2017年7月1… 2017/08/02 感染症
梅毒の流行が拡大、42カ月連続で前年同月を上回る 見逃し防止に、梅毒抗体検査のルーチン化が必要 梅毒の流行が拡大し続けている。月当たりの報告数は、2014年1月から連続42カ月で前年同月を上回り、2017年6月の患者報告数は572人と、すべての届出様式が変更された2006年4月以降、初めて500人を超え、過去最多を記録した。梅毒診療の専門家は、患者が増えるにつれて非典型例も増えてくるとし、「… 2017/07/12 感染症
感染症内科医・忽那賢志vs.セクシー男優・しみけん セクシー男優の疑問を感染症医がずばり解決 「間違いなく性感染症」な人としなきゃいけないときはどうすればいい? こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。今回は、4月末にニコニコ超会議内で開催された日本うんこ学会のセッションから、国立国際医療研究センター国際感染症センターの感染症医である忽那賢志氏と、セクシー男優のしみけん氏の対談をお届けします。… 2017/06/16 感染症
「血液検査、異常ありません!」と言う前に 検査で異常がなかったら、「異常なし」と片付けてしまうことが多いかもしれません。通常、血算、腎機能、肝機能、イオン、炎症マーカーなどの一般生化学検査において、過敏性腸症候群などの機能性消化管疾患は異常を呈しません。そのため、腹痛や下痢や便秘の排便異常を呈する場合、通常は上記の検… 2017/03/15 消化器
梅毒の流行が止まらず、11カ月で4000人を突破 梅毒の流行が止まらない。国立感染症研究所がまとめている全国の届け出数によると、2016年第1週から47週(~11月27日)までの累計患者数は4077人となった。この時点で昨年実績(2660人)の1.5倍を超え、過去10年で最も少なかった2010年(621人)の7倍近くに迫った。今年は1~6月で2000人を超えた… 2016/12/05 感染症
性感染症啓発にセーラームーン起用のワケ 梅毒を筆頭に増え続ける性感染症に焦り「検査しないとおしおきよ!!」 こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。みなさん、下記のポスターを目にしたことはあるでしょうか。 2016/11/25 感染症
HPVワクチン接種後症状に対する厚生労働科学研究事業 「池田修一氏の発表は不適切」と厚労省が見解 ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種後に生じた「運動障害」や「慢性の痛み」などの症状に対する治療法を確立する目的で取り組まれている厚生労働科学研究事業の成果発表会で、信州大学脳神経内科リウマチ・膠原病内科教授の池田修一氏が「HPVワクチンを接種したマウスのみに自己抗体… 2016/11/24 感染症
定期通院のHIV陽性患者が梅毒に再感染 アナルセックスの際は常にコンドームを ある日、診察室で。症例は、40歳代の患者Bさん。ゲイ男性のHIV陽性の方です。Bさんは抗HIV薬による治療が奏功し、元気に生活し、定期通院しています。2年前に梅毒の治療歴があります。2年後、一旦は陰性化したRPR値が上昇し、感染機会があったため、梅毒の再感染と診断しました。… 2016/11/24 感染症
梅毒が33週で2674人に、昨年実績を超える 東京都が1079人で最多 梅毒の流行が加速している。全国の届出数をみると、第33週(~8月21日)までに2674人となり、昨年実績の2660人を超えた。このままのペースで増え続けると、年末には4000人を上回る可能性が高い。都道府県別では東京都が1079人と最も多く、全体の40%を占めている。… 2016/08/30 感染症
国立感染症研究所アップデート ジカ熱の国内診療体制と医師を対象としたQ&Aを公表 国立感染症研究所は8月22日、ジカウイルス感染症(ジカ熱)の診療体制と、医師を対象としたQ&Aを公表した。診療体制については、ジカウイルス感染症で特に問題となる妊婦に焦点を当て、「ジカウイルス感染症を疑う妊婦」が発生した場合の診療に当たる医療機関も提示している。… 2016/08/24 感染症
【新薬】抗ウイルス化学療法剤(ゲンボイヤ) 1日1回1錠の投与で済む抗HIV-1薬 2016年7月8日、抗ウイルス化学療法薬ゲンボイヤ配合錠が発売された。本薬は6月17日に製造承認、6月29日に薬価収載されている。適応は「HIV-1感染症」で、成人または12歳以上で体重35kg以上の小児に1日1回、食後に1錠を経口投与する。… 2016/07/15 医薬品
梅毒流行に歯止めかからず、半年で2000人突破 梅毒の流行に歯止めがかかっていない。国立感染症研究所がまとめている全国の届け出数によると、2016年第1週から26週(~7月3日)までの累計患者数は2019人となった。半年間で2000人を超え、昨年実績(2660人)の76%に達し、年間4000人台に達する可能性も出てきた。… 2016/07/13 感染症
HIV感染で外科医を辞めたゲイ男性 個人マタ―と切り捨てず組織的な理解と支援が必要 この連載を読んでいらっしゃる先生は、HIV検査を受けたことがありますか? もし、先生がHIVに感染していたら、お仕事はどうされますか? 東北大学の中里信和先生のコラム「医師がてんかんになったら、どうなる?」(2015年8月)を拝読し、ふとこのようなテーマが浮かびました。… 2016/07/12 感染症
「日本にないなら作っちゃおう!」で始まった 今回は、私がなぜ性的マイノリティに対する医療に関わっているのか、ということをお話したいと思います。私どもの診療所には、モデルがあります。米国ボストンにある、Fenway Community Health(以下、Fenway)という医療機関です。… 2016/05/17 感染症
先天梅毒の増加も懸念、感染研が注意喚起 梅毒の流行が止まらない、1~3月で883人に 2011年から増加が続く梅毒は、今年に入ってその流行が加速している。国立感染症研究所のまとめによると、1月から3月までに883人の患者報告があり、昨年同期間の440人から倍増した。感染研は先天梅毒の増加も懸念されるとし、「注目すべき感染症」(感染症週報、12週)に取り上げるなど注意喚起を… 2016/04/14 感染症
WHOが日本のHPVワクチンへの政策決定を批判 若い女性を子宮頸癌発症の危険にさらしている 「薄弱な証拠に基づいた政策決定は損害につながる」と警告 世界保健機関(WHO)のワクチン安全性諮問委員会は12月17日、2013年6月から日本でヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種勧奨が中止されていることに対し、「専門家の検討委員会がHPVワクチンと接種後に起きた慢性疼痛などの症状に因果関係はないと結論を出したにもかかわらず、接種再開… 2015/12/24 感染症
小児科学会が供給不足に対処法を公表 B型肝炎ワクチンは優先順位を付け接種を 化血研の出荷自粛要請で来年早々に不足する見通し 日本小児科学会の予防接種・感染症対策委員会は12月21日、化学及血清療法研究所(化血研)が承認申請時と異なる製造方法でワクチンを製造しており、B型肝炎ワクチンのビームゲンの出荷自粛要請が継続されていることに関し、医療機関にB型肝炎ワクチンが安定的に供給されるようになるまで、感染リ… 2015/12/22 感染症
第21回 白血球減少症 白血球減少、水様便と38℃の発熱が1週間継続 「ウイルス感染症にしては重篤かも?」と感じたら 第21回、第22回は白血球減少症を取り上げます。症例は白血球減少を指摘された30歳男性。1週間続く水様便と38℃台の発熱があり、近医でシプロキサンとカロナールが処方されていました。解熱したものの脱水状態となったため、当院を受診しました。血算から、どの疾患を疑いますか?… 2015/12/14 血液内科
HPVワクチンの有効性・安全性に関する疫学研究班が創設 疫学調査で機能性身体症状の発症頻度明らかに 継続する疼痛や感覚障害などで受診した患者の有無を調査 ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に、疼痛並びに運動障害を中心とした多様な症状(機能性身体症状)が複数報告されたことを受け、厚生労働省は11月27日、12~18歳の青少年における機能性身体症状の発症頻度を明らかにする目的で全国疫学調査を実施することを明らかにした。研究予定… 2015/11/30 感染症
医師2997人に聞く「梅毒の流行」 「梅毒流行を実感」は5%と少なく 梅毒診療経験がある医師では14%が流行を実感 梅毒の報告数が1989年以来初めて2000件を超えた。東京都を筆頭に大阪府や神奈川県でも流行が拡大している。医師は梅毒の流行拡大をどのように受け止めているのか――。日経メディカル Onlineは「梅毒の流行に関するアンケート」を実施。その結果、「梅毒流行を実感している」は4.9%だった。「実… 2015/11/24 感染症
梅毒流行が加速、患者届出数が44週で2100人に 梅毒の流行が加速している。第44週までの患者届出数は2100人と、1999年4月に感染症法による届出に変更となってから、初めて2000人を超えた。13年に1000人を突破したばかりで、わずか2年で倍増する勢いにある。… 2015/11/08 感染症
NEJM誌から エボラウイルス、発症半年後の性行為で感染 発症9カ月後でもウイルスは精液中に残存し得ることも判明 リベリアでエボラウイルス病に罹患し、死亡した44歳の女性について、エボラウイルス病から回復した男性(EVDサバイバー)とのコンドーム無しでの性行為を通じてエボラウイルスに感染したことを示すエビデンスが得られた。このEVDサバイバー男性は、エボラウイルス病の発症から半年、退院から5カ月… 2015/11/05 感染症
トレンド◎この10年間で梅毒の報告数が最多に 梅毒は様々な診療科で見逃されている 梅毒の報告数がこの10年間の最多記録を更新した。男性の同性間性的接触例が主だったが、異性間性的接触に広がり、女性の患者も急増中だ。先天性梅毒も目立つ。多彩な症状のために、様々な診療科で見逃されている現実も見えてきた。… 2015/10/27 感染症
定期接種の勧奨再開を強く要望 HPVワクチンは早急に勧奨を再開すべき 和歌山県立医科大学産科婦人科教授の井箟一彦氏に聞く 接種後に全身の疼痛や運動障害などを来したといった訴えが報告されたことを受け、2013年6月以降「積極的な接種勧奨の一時中止」という措置が続いているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。接種後に生じた症状で苦しむ患者への診療体制の整備が急がれている。… 2015/10/07 感染症
ニュース追跡◎副反応疑い例の追跡調査結果まとまるも… HPVワクチンの接種勧奨、いまだ再開せず 子宮頸癌の予防を目的としたヒトパピロマーウイルス(HPV)ワクチンの接種勧奨が中止されて2年以上が過ぎた。9月の専門部会で副反応疑い例に対する追跡調査の結果が示されたが、勧奨再開の決め手にはならなかった。… 2015/09/30 感染症
梅毒流行が加速、報告数が9月半ばで昨年実績を超える 梅毒の流行が加速している。全国の2015年の報告数は、9月13日までに1701件となり、あと3カ月余を残して、昨年実績の1661件を超えてしまった。1990年に迫る勢いにあり、この25年で最悪となる可能性がある。 2015/09/25 感染症
梅毒の流行が加速、東京都は過去10年最多を更新 梅毒の流行が加速している。2015年の第31週(7月27日~8月2日)現在で全国の報告数は1350件となり、昨年実績の8割に達した。増加が著しい東京都は、第31週までに531件となり、過去最多だった昨年の507件を超えた。… 2015/08/11 感染症
梅毒の流行が止まらない、東京都の増加が顕著、既に昨年の90%超に 過去最悪のペースで増え続ける梅毒の流行が止まらない。今年に入って、全国の患者数は6月までの累計で1098人となり半年で1000人を超えた。特に多いのが東京都で、半年で476人に達し昨年1年間の90%を超えてしまった。… 2015/07/15 感染症
BMJ誌から 男児へのHPVワクチン接種で男性の癌も予防 12歳男児に接種すると男性のHPV関連癌の一部が減少、オランダのシミュレーション研究が示唆 発癌性のヒト・パピローマウイルス(HPV)に対するワクチンは、多くの国で女児のみに接種されているが、男児にも接種することで男性のHPV関連癌も減る──。そんなシミュレーション研究結果が発表された。… 2015/05/27 感染症
全国の妊婦32.6万例の大規模調査で判明 妊婦の2.4%に性器クラミジア感染症 早産や新生児肺炎の懸念、男性の治療も必須 全国の妊婦約32.6万例の調査で、2.4%の妊婦が性器クラミジア感染症を有していたと、第67回日本産科婦人科学会学術講演会で熊本悦明氏(性の健康医学財団名誉会頭)が発表した。性器クラミジア感染症の8割は無症状で本人に自覚がないが、妊婦にとっては流産、早産、低体重児、新生児肺炎――など… 2015/04/13 感染症
新入職者が増える春先は注意が必要 梅毒増加で気掛かりな医療者の針刺し受傷 厚生労働省は2月末、ホームページに「梅毒に関するQ&A」を掲載した。梅毒の報告数が4年連続で増加し、2014年に1671件と近年にない流行となったことから、啓発強化に乗り出したのだ。日常診療に潜む危険について取材を進めている著者は、このニュースを読んだとき、医療者の針刺し受傷のことを思… 2015/03/09 感染症
State of the arts◆HIV感染症 今こそHIV感染者の早期発見・治療を 松下 修三氏 熊本大学 エイズ学研究センター 教授 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症はかつて、6カ月~10年の無症候期を経て後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症し、高率に死亡する極めて予後不良な疾患だった。 2014/10/20 感染症
BMJ誌から 初尿を用いたHPV検査の感度89%、特異度97% 子宮頸癌検診の受診が困難な女性のための選択肢となる可能性 性的に活発な女性を対象に尿を標本とする子宮頸部ヒト・パピローマウイルス(HPV) DNA検査の精度を調べた研究を対象にしたメタアナリシスの結果、尿検査の精度は、子宮頸部検体を用いる検査の代用として利用できるレベルにあることが示された。英国Barts and The London School of Medicine and … 2014/10/09 感染症
Lancet誌から 2価HPVワクチンは26歳以上の女性にも有効 第3相臨床試験VIVIANE試験の中間解析の結果 2価のヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種は、26歳以上の成人女性においても、HPV感染の予防効果があることが、二重盲検のランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。オーストラリアTelethon Institute for Child Health ResearchのS Rachel Skinner氏らが、Lancet誌電子版に2014… 2014/09/24 癌
Ann Intern Med誌から 造血幹細胞移植ではHIVは完全に排除できず 抗ウイルス薬中止12~32週後に再発を確認、患者2人の観察研究の結果 同種造血幹細胞移植後、抗ウイルス薬投与を中止してもウイルスが検出されない状態が続いていた2人のHIV-1感染患者において、治療中止からそれぞれ12週後と32週後に再びHIV-1が検出された。米国Harvard大学のTimothy J. Henrich氏らが、Annals of Internal Medicine誌電子版に2014年7月22日に報告… 2014/08/18 感染症
Lancet誌から 1999年以降HIV感染者の死亡率は低下 ただし、HIVに関連しない癌による死亡率は増加傾向に HIV感染者の全死因死亡と特定の疾患による死亡率の1999年から2011年における変化を調べた結果、全体として死亡率が低下していること、AIDSとは直接関係のない心血管疾患や肝疾患の管理も良好になっていることが示された。ただし、AIDSに関連しない癌による死亡率は増加傾向にあった。英国Universi… 2014/08/11 感染症
第8回 HIV・梅毒 「オレHIVかも!?」「ワタシ梅毒ですか!?」 21歳男子大学生。2週間前に飲み会の帰りに声をかけた女の子とコンドームを使用せず性交渉を行った。相手のことはよく知らない。テレビを見ていたら「今HIV急増中!」という特集をやっており、「もしかしたらHIVに感染してしまったかも!」と心配になり、A病院内科外来を受診した。… 2014/08/04 感染症
医師2034人に聞く「HPVワクチンの接種勧奨を再開すべきか?」 HPVワクチン、6割が「接種勧奨を再開すべき」 産婦人科医は4分の3が「再開すべき」 定期接種化から2カ月で接種の勧奨が中止され、1年近くが経過しているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。厚生労働省は副反応とワクチン接種の関連を調査する目的で、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を設置。議論は続けられており、未だに接種勧奨を再開するかどうか… 2014/06/02 感染症
厚労省のエイズ動向委員会が報告 新規エイズ患者、2013年は484人で過去最多 厚生労働省のエイズ動向委員会は5月23日、2013年1月から12月までのエイズの発生動向を発表した。新規のHIV感染者報告数は1106件で過去2位、感染に気がつかずにエイズを発症して報告された新規エイズ患者報告数は484件で過去最多だった。HIV感染者とエイズ患者を合わせた新規報告数は1590件で、こ… 2014/05/30 感染症
リポート◎10万回接種で数例発症との報告 HPVワクチン後の「慢性疼痛」をどう捉える 接種時はリラックスさせ、痛みを減らす努力を 定期接種化から2カ月で接種の勧奨が中止され、1年近くが経過しているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。ワクチン接種との因果関係は不明なものの、接種後の広範な疼痛・運動障害の発症頻度は10万回接種当たり数例と少なく、紛れ込み症例の可能性もあるとの意見も示されている。昨年10月に… 2014/05/01 感染症
東京都で梅毒がアウトブレイク 報告数の増加は20~30代男性に顕著 国立感染症研究所は4月21日、東京都における2007~13年の梅毒の発生動向を報告した。2013年の東京都での総報告数は417人(人口10万対3.2人)で、2010年から増加を続けており、2010年の報告数に対して、2011年は1.4倍、2012年は1.7倍、2013年は2.4倍となった。… 2014/04/21 感染症
BMJ誌から HPV検査による子宮頸癌検診は5年ごとで十分 細胞診との併用にメリット見られず、13年にわたる長期追跡研究の結果 5年ごとのヒト・パピローマウイルス(HPV)検査により、3年ごとの細胞診スクリーニングと同等の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)検出感度が得られることが、細胞診またはHPV検査を用いた子宮頸癌検診の有効性と安全性を13年にわたって比較した研究の結果として示された。また、HPV検査から数年間CINの累… 2014/01/30 感染症
厚労省はより高感度の検査体制を導入へ HIV感染者の献血で1人の受血者の感染確認 もう1人の受血者の感染の有無は確認中 厚生労働省は11月26日、血液事業部会運営委員会を開き、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が、2人の患者に輸血されていたことを明らかにした。 2013/11/27 感染症
BMJ誌から HPVワクチンに神経疾患やVTEの発症リスク認めず ベーチェット病、レイノー病、1型糖尿病は否定できず、北欧のコホート研究から デンマークとスウェーデンにおける大規模コホート研究から、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、重篤な有害事象として、特定の自己免疫疾患、神経疾患、静脈血栓塞栓症(VTE)を生じないことが示された。ただし、ベーチェット病、レイノー病、1型糖尿病は弱い発症リスクが否定できなか… 2013/10/28 感染症
トレンドビュー◎渡航医学会がトラベルクリニックの開設をサポート 「海外に赴任する」と患者に言われたら 増え続ける海外渡航者への対応ノウハウを伝授 日本渡航医学会は、海外渡航者向けの専門外来(トラベルクリニック)の開設を学会として支援するため、2012年にトラベルクリニックサポート事業委員会を立ち上げた。依頼を受ければ、専門外来の開設に必要なノウハウを学会入会を条件に無料で伝授している。既に10施設がサポートを受けている。… 2013/09/06 感染症
Empagliflozin投与例で性器感染症がプラセボ群に比べて多く、ただし発生率は低くほとんどは軽症 複数のメーカーが開発中のナトリウム・グルコース共輸送体(Sodium Glucose Transporter:SGLT)2阻害薬の副作用の1つとして尿路感染症が報告されている。SGLT2阻害薬の1つであるempagliflozinの投与例では、尿路感染症の発生率はプラセボ群と同程度だったが、性器感染症の発生率はプラセボ群より… 2013/06/27 感染症
厚労省が勧告を発表 子宮頸がんワクチン接種の勧奨を中止 副反応報告を受け、暫定措置 厚生労働省は6月14日、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について、定期接種は継続するが、自治体から各家庭への「積極的な勧奨は一時やめる」との意見をまとめ、積極的には接種を勧めない方針を示した。… 2013/06/18 小児科
厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 子宮頸がんワクチンで副反応報告が1196件に 今後も定期接種は継続を 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に生じた副反応報告を受け、5月16日に第1回目の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会が開催された。 厚生労働省は同検討部会で、医療機関から報告された発熱やアナフィラキシーショックなどの副反応報告が、2010年11月~今年3月時… 2013/05/17 産婦人科
BMJ誌から HPVワクチン導入で性器疣贅が男女とも激減 豪州における予防接種プログラム開始前後の比較から 4価ヒトパピローマウイルス(HPV)導入後、接種対象となった若年女性だけでなく、同年代の男性においても性器疣贅の新規罹患数が大きく減少したことが示された。オーストラリアNew South Wales大学のHammad Ali氏らが、BMJ誌電子版に2013年4月18日に報告した。… 2013/05/01 感染症
トレンドビュー◎掻痒感の乏しい皮疹を見たら… 梅毒の見落としにご用心! 2000年代後半から患者数が増加傾向に 近年、梅毒患者数が増加傾向にある。多彩な症状を示す梅毒は疑わなければ診断できない。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を重複感染している患者も少なくなく、HIV検査も勧めたい。 2013/02/22 感染症
「全員に治療」の方針が効果的と、サンフランシスコでは証明されたが 【原題】“Treat All” Policy Proves Effective in San Francisco Whether it will have similar effects nationwide remains to be seen. 2013/02/05 感染症
「経験人数?数え切れないわ」と答える10代患者 エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しく… 2012/05/15 感染症
NEJM誌から 淋菌の多剤耐性化が急速に進行 CDCが現時点の推奨治療と今後の課題を示す 淋菌の抗菌薬耐性の獲得が進み、近い将来、治療の選択肢がなくなるのではないかという不安が高まっている。米疾病管理センター(CDC)のGail A. Bolan氏らは、NEJM誌2012年2月9日号のPerspectiveで、抗菌薬耐性獲得状況について解説、推奨される治療を示すとともに、医療従事者や公衆衛生担当者な… 2012/02/23 感染症
Lancet誌から 性器ヘルペスの治療中も短期的なウイルス排出が発生 治療中のパートナーへの感染の原因か 性器ヘルペス感染症の原因の1つである単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)の感染者では、抗ウイルス薬を高用量投与している期間中も、性器からの短時間のウイルス排出が少なからず発生していることが、米Washington大学のChristine Johnston氏らが行った無作為化クロスオーバー試験で明らかになった… 2012/01/18 感染症
NEJM誌から 4価HPVワクチンは男性同性愛者の肛門上皮内腫瘍も予防 子宮頸癌の予防に用いられている4価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを男性間性交渉者に接種すると、ワクチンがカバーしている4タイプのHPVの感染に関連する肛門上皮内腫瘍のリスクが有意に低下することが、米California大学San Francisco校のJoel M. Palefsky氏らが行った無作為化試験で… 2011/11/17 感染症
日経メディカル2011年10月号特別編集版「感染症予防と治療の最前線」転載 髄膜炎、子宮頸癌を防ぐワクチンが続々導入 札幌医科大学小児科学講座教授 堤 裕幸氏 補正予算が成立した2010年11月26日から2012年3月まで、新たに細菌性髄膜炎を予防するワクチン2種類と、子宮頸癌を予防するワクチンが公費補助の対象となった。これら3種類のワクチンの現状や期待される効果などについて聞いた。… 2011/11/07 小児科
日経メディカル2011年10月号特別編集版「感染症予防と治療の最前線」転載 抗HIV治療は年々進化、長期コントロール可能に 東京大学医科学研究所附属病院感染免疫内科 鯉渕 智彦氏 「抗HIV治療ガイドライン」は年1回アップデートが行われており、今年度版は2011年3月に発表された。今回の改訂では、無症候患者の治療開始時期がより早期になった。また、さまざまな治療薬の開発により、適切な治療を行えば、AIDS発症を完全に抑制できるようになっている。… 2011/11/02 感染症
BMJ誌から HIV感染者の平均余命が過去12年間で15年延長 早期に治療を開始すれば一般の平均余命との差は5.4年、英国の研究 英国のHIV-1感染者の平均余命は、1996年から2008年の間に約15年延長し、特にCD4陽性細胞数が200~350個/mm3の段階で抗ウイルス薬の使用を開始したグループでは、一般英国人の平均余命との差が5.4年まで縮まっていることが、英Bristol大学のMargaret May氏らのコホート研究で明らかになった。論文… 2011/10/27 感染症
抗レトロウイルス療法はいつ開始すべきか ― 3回目の大規模試験 【原題】When to Start ART, Take 3 Delaying antiretroviral therapy until CD4 counts drop to 350 cells/mm3, rather than initiating treatment at 500 cells/mm3, raised risk for AIDS-defining illness but did not affect all-cause mortality. 2011/08/12 感染症 医師限定コンテンツ
第6回 岐路に立つエイズ対策と国連合同エイズ計画 2011年は、1981年に「エイズ患者」がはじめて報告されてから30年目を迎える。また、1996年の「国連合同エイズ計画(UNAIDS)」の設立からは15年目、世界各国の首脳が国連本部でエイズとの闘いを宣言した2001年の「国連エイズ特別総会」からは10年目の節目でもある。この間、人類は英知を結集して… 2011/05/31 海外
Arch Intern Med誌から HIV感染で心不全の発症リスクが増加 冠疾患のない集団を長期追跡、HIV感染自体が要因の可能性 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者は、非感染者と比べて心不全を発症するリスクが高いことが、米国退役軍人を対象とした後ろ向きコホート研究から分かった。HIV-1 RNA量が500コピー/mLを超える感染者の心不全発症リスクは非感染者の2.28倍に上った。この結果は、Arch Intern Med誌4月25日号に掲… 2011/05/10 循環器
Lancet誌から 性的に活発な男性はHPV感染率が高く感染期間も長い ヒトパピローマウイルス(HPV)の性器への感染は、男性の性器疣贅(尖圭コンジローマ)や癌の原因になる。また、感染男性から女性への感染は容易に起こるため、女性に様々な病気をもたらす可能性がある。米H Lee Moffitt Cancer CenterのAnna R Giuliano氏らは、男性のHPV感染の実態と自然経過に… 2011/03/24 感染症