COVID-19時代の外来 かぜ診療 感冒症状はCOVID-19を前提に、ただし問診はサボらずに! しばらく連載を中断していました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療、対策、指揮とメディア対応などで時間を取られていたこともあるのですが、疲労やストレスがたまると多発アフタが生じた後に全身痛がしばらく続くことが以前からあったのですが、コロナ禍においてその頻度が増えまし… 2022/01/24 感染症
第4回 葛根湯 葛根湯医者になろう──かぜから新型コロナまで 落語に「葛根湯医者」という噺があり、頭痛にも腹痛にも、何でもかんでも葛根湯(かっこんとう)を勧めるやぶ医者を揶揄する内容となっています。が、私は自他ともに認める「葛根湯医者」で、葛根湯の守備範囲の広さと有効性に魅了されています。 「葛根湯は古臭いかぜ薬」というイメージがある… 2021/10/04 東洋医学
アセトアミノフェンで再び大パニック!? 前回(リリカの違和感は○○で解決!?)の続きです~。桜井クンのひっかけ問題かと思いきや、ちゃんとツッコミどころのある処方箋とのことなんですよね~。皆さんは、もう答えが分かりましたか~?(ルン)ボク「じゃあ西根さん、処方箋をもう1回見直してみよう」西根「そうですねぇ」西根「さっ… 2020/09/23 医薬品
ケースリポート◎かかりつけ医が今、できることは? 普通の「風邪」に紛れ込む新型コロナへの対応 動線確保、有症状への胸部X線検査から院内環境の消毒まで 普通の風邪で受診する患者の中に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が紛れ込んでいる可能性がある。感染から患者や職員を守りながら、いかにしてかかりつけ医機能を維持すべきなのか。COVID-19まん延期に向けた取り組みを追った。… 2020/03/25 感染症
厚生労働省が第2版をウェブサイトに公表 乳幼児編が加わった「抗微生物薬適正使用の手引き」公開 厚生労働省健康局結核感染症課は12月5日、『抗微生物薬適正使用の手引き』の第2版を厚労省のウェブサイト上で公開した。第2版では、第1版で対象外としていた生後3カ月から学童期未満の乳幼児に対する注意点などを加えた。… 2019/12/11 感染症
小児のかぜに対する“フルコース処方”は必要? 前回の記事で、日本でよく処方される小児の粉薬やシロップ剤は、カナダではまず処方されないと紹介しました。今回は、その理由を説明したいと思います。 2019/12/09 海外
【第12回】 【動画】咳・発熱で抗菌薬が必要な場合は? かぜ診療に関する最終回では、発熱、咳を訴える患者に対して抗菌薬の処方を考慮するケースについて解説します。「かぜに抗菌薬は不要」ということは広く知られるようになりました。ただ当然、抗菌薬が全く不要なわけではありません。(3分14秒)… 2019/11/27 感染症
【第11回】 【動画】咽頭の観察でかぜをどう判断する? 今回もかぜ診療の続きです。第8回では舌圧子を使わない喉の診察について紹介しました。今回は「咽頭を観察することですぐにかぜと判断する」を解説します。(3分14秒) 2019/11/20 プライマリケア
第9回 【動画】頸部の触診で気を付けるポイントは? 今回は頸部リンパ節、甲状腺の触診の仕方です。かぜ診療の際に、他の疾患を除外するために何に気を付ければよいのか、指の使い方も含めて実践的に解説します。(14分12秒) 2019/11/06 プライマリケア
子どものかぜへの鎮咳薬、なぜ避けるべき? 1歳男児。発熱、鼻水、咳があり、心配した母親に連れられて来院。「経過からはウイルス性の感冒が疑われる。長引いたり症状が悪化したりするようなら再診するよう伝えようとしたところ、母親に『咳がつらそうでかわいそうなので、何か薬を出してほしい』と頼まれた。抗菌薬は出せないが、鎮咳薬なら… 2019/11/05 小児科
第8回 【動画】舌圧子を使わない喉の診察 第7回に続き、かぜの診察を取り扱います。「喉を診るのになるべく舌圧子を使わないようにしている」という國松流を紹介します。では患者さんの舌圧子を使わずに喉を診るにはどうすればよいのでしょうか。(14分46秒)… 2019/10/30 感染症
溶連菌治療は本当にペニシリンでいいのか? 前回は、3歳未満の咽頭炎では溶連菌感染症の可能性は低いこと、症状が乏しい発熱の場合には、尿路感染症や中耳炎を否定しつつ、慎重に乳幼児を観察することが大切であることを述べました。今回は、年長児が溶連菌と診断された際の抗菌薬投与法について解説します。… 2019/05/15 感染症
乳幼児の咽頭炎診断における注意点は? 前回は、学童期以降の小児や成人のA群β溶血性レンサ球菌(GAS)による急性咽頭炎に対する治療を中心に解説しました。今回は、乳幼児の急性咽頭炎の原因について解説します。急性咽頭炎は、咽頭痛や咽頭の発赤、腫脹、滲出物、潰瘍、水疱などを伴う急性炎症疾患です。定義は分かりやすいのですが… 2019/03/13 感染症
第3回 かぜやインフル予防に「補中益氣湯」がおススメ 2019年1月、新しい年を迎えて、今シーズンもインフルエンザが猛威をふるっています。当院でも、休日には200人近い救急患者が救命救急センターに来院します。 救急医療の最前線で、研修医たちはカフェインたっぷりのレ○ド○ルやバ○ンといったエナジードリンクを飲みながら頑張っていますが、中… 2019/01/28 感染症
急性咽頭炎の治療は抗菌薬を使っていいの? 前回は急性咽頭炎の診断について解説しました。診断の要点はA群溶血性レンサ球菌(GAS)による急性咽頭炎かどうかを判断することであり、その理由はGASによる急性咽頭炎が抗菌薬治療の適応となるからでした。「抗微生物薬適正使用の手引き第一版」(以下、手引き)でも「迅速抗原検査または培養検… 2019/01/23 感染症
急性咽頭炎の診断で気を付けることは? 「抗微生物薬適正使用の手引き第一版」(以下、手引き)では急性気道感染症のうち、喉の痛みを主症状とするものを急性咽頭炎と分類しています。「喉の痛み」はよくある訴えですが、では主訴が喉の痛みの場合、全て急性咽頭炎だと考えてよいのでしょうか。 手引きで扱っている「かぜの訴え」の中… 2018/12/19 感染症
子どものかぜに抗菌薬を欲しがる親への説明は? つい先日、英国British Medical Journal (BMJ)誌に、かぜ治療の有効性についてまとめた論文が、きれいで分かりやすいグラフィック付きで掲載された。その論文によると、小児のかぜに効果があるかもしれないと、わずかながら証明されている治療法は「生理食塩水を使った鼻うがい」のみ。その他の… 2018/11/08 感染症
リポート◎教科書にある気管支拡張症の解説は過去のものに 繰り返す咳・痰に隠れる「軽症の気管支拡張症」 日ごろ診ている患者の中に、「かぜを引いた後に咳と痰が長引く」という患者はいないだろうか。これは、ただの感染後咳嗽ではなく、「軽症の気管支拡張症」によるものかもしれない。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)との誤診も少なくない。「気管支拡張症=重症で予後不良」とのイメージを改… 2018/11/01 感染症
治らない子どものかぜは遷延性か?反復性か? 子どもは大人と比べて頻繁にかぜ(ここではかぜを、急性のウイルス性気道感染症と定義)を引く。その頻度は特に2歳未満で高く、年に8回から10回かぜを引くといわれている [1]。ヒトは一度ウイルスに感染すると、そのウイルスに対する抗体を産生できるようになるため、普通は同じウイルス感染症に… 2018/08/29 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 感冒の患者が抗菌薬希望、あなたならどうする? 「説明しても納得しなければ処方」が50%、「希望通り処方」は13% 感冒と診断した患者あるいはその家族が抗菌薬の処方を希望したら、医師はどう対応するだろうか――。日本化学療法学会と日本感染症学会が合同で全国の診療所医師を対象に行ったアンケート調査で、252人の回答を解析した結果、「説明しても納得しなければ処方」が50.4%と多く、「希望通り処方」も… 2018/06/08 感染症
かぜとはどんな病気ですか? 今回のテーマは、「かぜとはどんな病気ですか?」です。これまでの連載でもかぜとはどんな病気かについて触れてきましたが重要な点ですので、繰り返しの説明になることをご容赦ください。ここでも「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」 (以下、手引き)に基づいて解説していきます。… 2018/05/16 感染症
かぜに抗菌薬の投与はやっぱり不要 26歳、男性。都内に勤めるサラリーマン。「2日前から鼻汁と咽頭痛が出現。本日から咳嗽も出てきたため受診。会社の上司に『○○という抗生物質がよく効くから、それをもらってこい』と言われたとのこと。今日まで発熱はなく、少しだるいが日常生活に大きな支障はない。特に大きな病気もしたことはな… 2018/05/02 感染症
かぜ患者への説明にコツはありますか? 急性気道感染症の多くで抗菌薬の必要がないと言っても、現実に抗菌薬処方を期待し希望する患者がいるのは確かです。そのような患者に対してとりあえず抗菌薬を処方してよしとする時代でなくなっていることは既に解説しました。となると、抗菌薬の不要な状態であることをどう説明し理解してもらう… 2018/03/28 感染症
かぜの予防に勧められる方法は? インフルエンザの流行もピークを過ぎつつあります。急性の呼吸器症状で受診する方が少なくなってくるころでしょうか。でもこの連載はまだまだ続きます。今回はかぜを含む感染症の予防について「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」の記載を中心に紹介します。日常診療の中で予防法を説明する際の… 2018/03/14 感染症
初対面の外国人患者にどう切り出すか 私たちが普段の診療において毎回確認しなければならない問診項目は実は非常に限られており、それらに慣れておくと英語での診療がぐっとラクになると思います。 2018/03/06 海外
抗菌薬の適正使用とは何なのか 抗菌薬の適正使用とは、個々の患者に対して最大限の治療効果を導くと同時に、有害事象をできるだけ最小限にとどめ、いち早く感染症治療が完了できる(最適化する)ようにすること1)です。そのためには抗菌薬の必要な病態かどうかを判断するとともに、薬剤の選択、投与量、投与経路、投与期間など… 2018/02/28 感染症
知っているようで知らない「かぜ」を科学する 冬は様々な急性呼吸器感染症が流行し、かぜ症状を訴えて外来を受診する方がとても多い時期です。「かぜ」は代表的なコモンディジーズであり、ほとんどの場合自然経過で回復し大事に至ることはありません。その一方でかぜを主訴に受診したものの実は重篤な疾患が隠れていたという経験を多くの医師が… 2018/02/14 感染症
英語診療で確認すべき7項目 近年、わが国は観光立国としての実現に向け、海外からの観光客を呼び込もうと力を入れています。さらに、2019年にラグビーワールドカップ2019 日本大会、2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、世界中の人が来日するようになると、日常診療で外国人患者として接する頻度は増えて… 2018/02/14 プライマリケア
「かぜにブルフェン」で薬局は大パニック!? いつものように処方箋のチェックのため、桜井クンの薬局を訪れると、マスク姿の桜井クンの姿がありました。「一昨日から寒気がしてたんスけど、昨日から咳と熱が出てきて……。だから今朝、クリニックでインフルエンザの検査してきたんスけど、陰性でした。で、先生からブルフェン(一般名イブプ… 2017/12/26 感染症
シングレアチュアブルの”苦い”思い出 朝晩の冷え込みも厳しくなり、すっかり冬本番ですね。この時期に増えるのが、かぜの患者さん。中でもお子さんは、薬を飲むのを嫌がったり、本人がうまく症状を伝えられなかったり、と保護者の方への服薬指導にも苦労することが少なくないと思います。さて、かぜ、特に咳が続いているかぜの場合や… 2017/12/01 医薬品
トレンド◎重症化の頻度はインフルエンザと同等 意外に怖いRSウイルス、乳児に加え高齢者も 子どもの病気と捉えられがちな「RSウイルス感染症」だが、呼吸器関連の基礎疾患がある高齢者でも、病状悪化の引き金になることが分かってきた。高齢者で重症化するリスクは、インフルエンザと同程度というデータもある。2017年は季節外れの夏場にRSウイルス感染症が大流行したが、年末に向けてもう1… 2017/11/21 感染症
患者の飲んでいるOTC薬を知っていますか? 2017年8月21日にOTC薬(一般用医薬品)の「パイロンPL顆粒」が発売された。ご存知の通り、かぜに対してよく処方されるPL配合顆粒をOTC薬にしたものである。組成はPL配合顆粒と全く同じで、サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩を含有する。… 2017/08/31 医薬品
BMJ誌から 急性下気道感染症に抗菌薬の即時使用は不要 合併症がなければ様子を見てから処方する戦略が有効 急性下気道感染症は、先進国の人々のプライマリケア受診の主な原因の1つになっている。英Southampton大学のPaul Little氏らは、英国の一般開業医を受診した下気道感染症患者に対する抗菌薬投与が、30日以内の有害な転帰(再受診、入院、死亡など)に及ぼす影響を評価する前向き観察研究を行った。… 2017/06/21 感染症
長引く感冒を疾患クラスターで考える このコラムでは、1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。 2017/05/24 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
トレンド◎ガイドラインも改訂、早期診断・治療が可能に 新検査法の登場で百日咳の診断が変わる 2016年11月に、「小児呼吸器感染症ガイドライン」が改訂され、百日咳の診断基準が見直された。百日咳菌の新しい検査法が実用化されたのを受けてのもの。百日咳の早期診断・治療開始により、全国で散発的に起きている百日咳の流行を激減させる効果が期待されている。… 2017/01/05 感染症
呼吸器疾患 ガイドライン外来診療◆かぜ症候群 気道感染症の治療では抗菌薬の適応の検討と対症療法が中心になる。普通感冒型では抗菌薬は原則不要である。いったん軽快傾向にあった症状が再増悪する場合は細菌感染の合併を考える。急性鼻・副鼻腔炎型もほとんどの場合、抗菌薬は不要である。抗菌薬の適応は、(1)鼻炎症状が7日以上持続し、かつ… 2016/11/25 感染症
医師3365人に聞く 「かぜ」に処方する抗菌薬はどれですか? 「いわゆる『かぜ』の患者に抗菌薬を処方すべきではない」。この見解には、医師の45%が同意する。ただし、高齢患者の二次感染を予防するためや、抗菌薬を強く求める患者に致し方なく……など、処方せざるを得ない事情も多く寄せられた。… 2016/10/12 感染症
日本小児アレルギー学会が全国調査結果を報告 昨秋の小児喘息の増加はEV-D68流行の影響か EV-D68検出の急性弛緩性麻痺例は4例 昨年9月、全国的に喘息発作入院が増加し、各地で急性弛緩性麻痺(AFP)の散発が報告された。これらの症状はいずれの症状もエンテロウイルスD68型(EV-D68)との関連が疑われたことから、日本小児アレルギー学会は2015年11月から2016年1月に全国調査を実施。3月2日に調査結果を国立感染症研究所の… 2016/03/04 感染症
JAMA誌から 抗菌薬の不適切処方を減らす米国の介入研究 処方理由説明義務や同僚との処方率比較メールで減少 抗菌薬の不適切な処方を減らすために、行動科学に基づく介入が有効ではないかと考えた米Southern California大学のDaniella Meeker氏らは、米国のプライマリケア施設を対象に無作為化試験を行い、介入により不適切な処方が減らせると報告した。詳細はJAMA誌2016年2月9日号に掲載された。… 2016/03/02 感染症
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年12月) A群溶連菌咽頭炎が最多レベルに 伝染性紅斑の流行も継続 月に1度、感染症情報をお伝えするマンスリークリップ。今月取り上げる感染症は、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑、RSウイルス感染症、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎です。これまで検出例の少なかったノロウイルスの遺伝子型が相次いで検出され、今後流行の拡大が懸念されている、ノロ… 2015/12/29 感染症
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年11月) 伝染性紅斑の流行続く RSウイルス感染症は同時期の過去最多に 月に1度、1カ月の感染症発生動向調査をお届けするマンスリークリップ。今回は、伝染性紅斑、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、マイコプラズマ肺炎を取り上げます。国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、伝染性紅斑の第47週(11月16~22日)の定点当たり報… 2015/12/02 感染症
第13回 フォローアップを忘れずに! ここまでの話でかなり「かぜ」を見極められようになったと思いますが、それでも除外診断である「かぜ」を100%診断するのは不可能です。そこで必要になるのはフォローアップ。「また来てください」だけでなく、具体的な指示をどうしたらいいか、実例を元に解説します。… 2015/11/20 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《インタビュー》 「正しい診断を導くには戦略が必要」 志水太郎氏(JCHO東京城東病院総合内科チーフ・プログラムディレクター) 従来の医学教育では、かぜをはじめ非定型症状に対してどのように対処するかという方法論はほとんど教えられていない。『診断戦略』(医学書院)の著書もあり、実践的診断理論の代表的な教育者として知られる志水氏に、かぜ患者を診る際に重大疾患を見逃さないためのアプローチ法を聞いた。… 2015/11/19 プライマリケア
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《2》 井村流◆少しでも違和感あれば再診を指示 飯塚病院(福岡県飯塚市)総合診療科部長 井村 洋氏 「単なるかぜ症状にもかかわらず、患者があえて医療機関に来るのは2つの不安を抱えているからだ」と井村氏は言う。1つは「かぜ」以外の病気なのではないかという不安。もう1つは、かぜ症状のつらさから来る漠然とした不安だ。「… 2015/11/12 感染症
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《1》 熟練医師ほど危ない「思い込み」をどうする? 気温が下がり空気が乾燥するこれからの季節には、発熱や咳、咽頭痛など、かぜ症状を訴える患者が多数やって来る。だが、そうした患者には、脳をはじめ主要臓器の重大な疾患が隠れていることがある。かぜ症状に潜む重大疾患の徴候を見逃さないコツを先達に聞いた。… 2015/11/11 感染症
医師2865人に聞く「そのかぜ、大丈夫?」 「かぜ」と診断した後に重症化した経験は? なかなか難しい、かぜ症状の診察。過去5年間に「かぜと診断したら他の疾患だったことがある」という経験を4割の医師が持っている。さらにその半数は「かぜ」診断後の重症化を経験していた。 2015/11/11 感染症
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年9月) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行が継続 手足口病は減少するも例年より高レベル 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の第38週(9月14~20日)の定点当たり報告数は1.69人。第34週から増加に転じ、例年よりも高いレベルのまま推移している。定点当たり報告数が多い都道府県は、鳥取県(4.26人)、静岡県(3.98人)、山口県(2.79人)、島… 2015/09/30 感染症
天国から届いた年賀状 呼吸器内科医として最も遭遇したくない病態の1つに、間質性肺炎の急性増悪があります。これは、何らかの理由で既存の間質性肺炎が急速に悪化し、ひどいケースでは日単位で逝去されることがあります。 2015/05/22 呼吸器
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年3月) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が高水準で推移 ロタウイルス胃腸炎と伝染性紅斑の報告数も目立つ 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の第12週(3月16~22日)の定点当たり報告数は2.94人。過去5年よりも高いレベルで推移している。定点当たり報告数が多い都道府県は、石川県(7.07人)、鳥取県(6.47人)、山形県(6.13人)、島根県(5.22 人)、新潟県(4… 2015/03/30 感染症
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年1月) インフルエンザの流行、ピーク越え RSウイルス感染症は例年と比べ微増 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、インフルエンザの第5週(1月26~2月1日)の定点当たり報告数は29.11人。今シーズンの流行は立ち上がりが早く、年明け以降も例年より高い報告数が続いていたが、ピークを越して減少傾向となった。定点当たり報告数が多い都道府県は、大分県(58.50… 2015/02/06 感染症
第7回 治療必要数NNTを基にリスク&ベネフィットを多面的に評価する 抗菌薬でかぜの重症化は防げるか? ケース:冬本番、かぜの患者さんが増えてきました。薬局は今日も朝から、かぜと思われる患者さんでごった返しています。初めて来局した45歳の女性Aさんも、鼻水、喉の痛み、発熱の症状があり、内科診療所でかぜとの診断を受け、お薬を処方されました。ちなみにAさんには、合併症やアレルギー、併用… 2015/01/26 感染症
呼吸器感染症(2) 4日以上解熱しないかぜへの抗菌薬処方は妥当? かぜ症候群はウイルス感染により生じることから、抗菌薬の投与は必要ないといわれています。しかし、典型的なかぜ症候群と思われる場合でも、なかなか解熱しない症例をまれに経験します。 2015/01/06 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《13》咳には蜂蜜! 薬よりも効果が高い?かぜの代替療法 「子どもの咳には蜂蜜が効果的かもしれない」─。にしむら小児科の西村龍夫氏はこう話す。実際、就寝30分前にスプーン半分から2杯の蜂蜜を与えた小児の群は、プラセボを投与した群に比べ夜間の咳嗽が緩和され、夜間の咳に伴う本人と親の睡眠状態を有意に改善したというランダム化比較試験(RCT)… 2014/12/24 感染症
医師2311人に聞く「迅速検査陰性のインフルエンザ疑い例にどう対処?」 抗インフルエンザ薬、使う?使わない? 小児の解熱、薬を欲しがる親は減っている? 発熱や咳など感冒症状を訴える患者が外来に列をなす季節。インフルエンザも、ついに流行期に突入した。外来診療でインフルエンザを診断する際、迅速診断キットによる検査を行う医師は多いだろう。しかし、迅速診断キットは発症早期の検出限界や検体採取の手技の巧拙が結果に影響することも知られ… 2014/12/24 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《12》薬剤の母乳への影響 授乳中の患者には薬を処方できない? ⇒ × かぜの薬は大半が母乳中断の必要なし 出産後であれば、一般成人と同様の対応になるため、妊婦とは違い積極的に解熱する必要はなくなる。 2014/12/22 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《11》催奇形性 妊娠初期の熱は積極的に解熱する? ⇒ ○ アセトアミノフェンの投与を 妊娠している患者で特に気を付けたいのが妊娠初期の高熱だ。神経管欠損による奇形など、母体の高熱により催奇形性のリスクが高まることが示唆されている(Graham JM Jr,etal. Teratology.1998;58:209-21.)。加えて、アセトアミノフェンによって解熱した群は、しなかった群よりも奇形のリスクが低… 2014/12/21 産婦人科
特集◎今冬のかぜ診療《10》保護者の不安 薬を欲しがる親には必要ない旨を説得? ⇒ × ときに“お守り”代わりの処方も有用 前回紹介したアンケートで、解熱薬を処方する理由としてもう1つ多かったのが、「解熱薬がないと家族が不安になる」(50歳代、小児科)、「親を納得させるため」(30歳代、消化器内科)というものだ。子どもの発熱を心配に思う保護者には、どのような説明をすべきなのか。… 2014/12/20 小児科
特集◎今冬のかぜ診療《9》解熱薬の適否 解熱薬の投与は熱性痙攣リスクを下げる? ⇒ × 熱性痙攣を予防するエビデンスはない 小児の発熱で最も心配なのが、熱性痙攣のリスクだ。しかし、熱を下げれば予防できるというエビデンスはなく、解熱以外の対応が重要になる。子どもや妊婦のかぜ診療では、疾患の治療だけでなく、母親の不安など心理面に目を向けることも必要だ。… 2014/12/19 小児科
特集◎今冬のかぜ診療《8》総合感冒薬の適否 咳の出るかぜに総合感冒薬を処方 ⇒ × 特に高齢者では原則的に処方を避ける 文字の通り感冒症状に対する対症療法の成分が配合された総合感冒薬は、かぜ症状を全体的に緩和すべく、日常診療でも処方されることが多い。 2014/12/18 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《7》鎮咳薬の適否 咳を止めるために鎮咳薬を処方 ⇒ × 咳の原因を考えて病態にあった薬剤を 抗菌薬の適応でない場合は、必要に応じた対症療法を行うことになる。 2014/12/17 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《6》抗菌薬の適否 かぜの原因はウイルスだから抗菌薬は御法度? ⇒ × 抗菌薬が必要なことも 「かぜには総合感冒薬」「ウイルスが原因だから抗菌薬は出さない」─。こんな一律の処方をしてはいないだろうか? 一口にかぜといっても、病態は様々。症状の緩和を求める患者に、どう対応すべきなのか。かぜ診療のエキスパートに工夫や考えを聞いた。… 2014/12/16 感染症
JAMA Pediatrics誌から 乳幼児の夜間咳嗽にはプラセボでも効果 アガベネクターとプラセボでは無治療よりも有意に改善、RCTの結果 急性の非特異的咳嗽で受診した生後2~47カ月の乳幼児に対して、就寝前のアガベネクター(アガベシロップともいう。リュウゼツラン由来の天然甘味料で、主にフルクトースとグルコースからなる)またはプラセボの投与により、無治療に比べて有意に症状の軽減効果があることがランダム化比較試験(RC… 2014/11/20 感染症
呼吸器感染症 対症療法でコントロールできないhMPV肺炎の治療のコツは? ヒトメタニューモウイルス(hMPV)の迅速検査が簡単にできるようになり、今まで原因不明だった感染症の原因がはっきりするようになりました。 2014/11/14 小児科
夏型感染症に増加の兆し 咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナなどの夏型感染症の報告数が増加の兆しを見せている。各都道府県がまとめている定点当たり報告数をみると、6月8日までの1週間に全国の定点医療機関を受診した患者は、咽頭結膜熱が定点当たり0.85人で4週連続の増加となった。また、手足口病も4週… 2014/06/13 感染症
BMJ誌から 待機的処方で抗菌薬使用が減少、症状は悪化せず 有効性の高評価も低下、急性気道感染症患者に対するRCTの結果 急性気道感染症患者に対して、調剤のタイミングは患者の判断に任せるなどの待機的処方により、抗菌薬の使用が減少し、かつ症状は悪化しないことがランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。英Southampton大のPaul Little氏らが、BMJ誌電子版に2014年3月5日に報告した。… 2014/03/26 感染症
トレンドビュー◎鼓膜所見、ちゃんと取れていますか 耳痛がなくても中耳炎を疑え 反復性や遷延性の鑑別に注意 耳痛症状を訴えていなくても急性中耳炎を生じている患児はいる。「耳痛を訴えたときにだけ中耳炎を疑っていては、多くの急性中耳炎を見逃す可能性がある。小児科医もルーチンに耳を診て、急性中耳炎かどうかを判断できるようにすべき」と話すのは、つちだ小児科(福井県坂井市)院長の土田晋也氏… 2013/11/08 小児科
トレンドビュー◎春先に多い原因不明の咳のかぜは… ヒトメタニューモウイルス感染症に注意 RSウイルスやインフルエンザと症状が似ており、2~4月に流行のピークを迎えるヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症。認知度の低い感染症だが、まれに脳炎・脳症などの重篤な状態に陥ることがある。プライマリケア医は的確に鑑別し、症状の経過を把握する必要がある。… 2013/03/12 感染症
JAMA誌から ビタミンDサプリに成人の上気道感染の予防効果なし 月1回10~20万IUを18カ月間投与した二重盲検無作為化試験VIDARISの結果 ビタミンDサプリメントの使用が上気道感染を予防できるかどうかを検証した二重盲検の無作為化試験で、ビタミンDを投与された成人の上気道感染の罹患率、重症度、症状の持続日数などは、偽薬投与群と有意差がないという結果が得られた。ニュージーランドOtago大学のDavid R. Murdoch氏らが、JAMA誌… 2012/10/18 感染症
主訴:来院3日前からの咳、咽頭痛、発熱(正答率:74%) 患者プロフィル:25歳女性、主婦 来院3日前より、咳、咽頭痛、発熱あり。軽度の頭痛、透明な鼻水あり。痰、呼吸困難、動悸、胸痛、悪心、嘔吐なし。既往歴は特にない。薬剤アレルギー、飲酒、喫煙なし。発熱に対して内服薬を希望している。… 2012/05/07 感染症
再診が多い病気、大人は高血圧と不眠、子どもは? 初診・再診と疾患の関係でまず思い浮かぶのは、急性期の疾患に初診患者が多く、慢性疾患に再診患者が多いことです。この程度なら容易に想像できますが、疾患の細かい種類や患者の年齢によって初診・再診のデータに何らかの変化や傾向が現れるのでしょうか。そこで、いつものように健康保険組合の… 2012/04/16 循環器
日経メディカル2011年10月号特別編集版「感染症予防と治療の最前線」転載 発熱を伴う小児の気道感染症を診るコツ 原小児科(広島県海田町)院長 原 三千丸氏 小児において発熱を伴う気道感染症の場合、多くはウイルス性で、対症療法が中心となるものが多い。ただ、一部には重篤な疾病が隠れているため、鑑別診断が重要だ。迅速診断キットやX線画像、血液検査などを活用した鑑別ポイントを解説する。… 2011/10/31 小児科
薬が足りない! そんな時のかぜの対処法 今回の地震で、被災された方々、今もなお日夜労苦されている方々のことを思い、祈ります。一日も早く、疲れが癒され、暖かな住居、快適な衣類、十分な食事が、整えられますように。 2011/03/19 感染症
日経メディカル2011年3月号「トレンドビュー」(転載) 乳幼児の風邪薬使用に警鐘 OTC薬のみならず医師の処方にも見直しの余地 諸外国では、有効性が乏しい上、重篤な副作用を来し得ることからOTC風邪薬の乳幼児への使用を規制する動きが出ている。一方、国内では注意喚起止まりで、OTC薬と同様の成分を処方する医師も多い。 2011/03/10 感染症
特集●小児の風邪、もっと「鼻」を診よう Vol.3 急性鼻副鼻腔炎、治療の基本は鼻汁の吸引 安易な抗菌薬の投与は禁物 急性鼻副鼻腔炎診療ガイドラインでは、重症度に応じた治療アルゴリズムが示されている。粘性の鼻汁や湿性咳嗽が認められるなど、臨床症状と鼻腔所見から急性鼻副鼻腔炎と診断された患児に対しては、「まず、鼻処置を優先して行うことが重要」と千葉県立保健医療大健康科学部教授の工藤典代氏は話… 2010/11/09 耳鼻咽喉科
特集●小児の風邪、もっと「鼻」を診よう Vol.2 鼻腔観察の“秘密兵器”は拡大耳鏡 症状と鼻腔所見で急性鼻副鼻腔炎を診断 今年6月に発表された「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン」では、診断とそれに基づく治療を考えるに当たって、臨床診断基準が設けられた。急性鼻副鼻腔炎の診療の基本は、Vol.1で紹介した臨床症状と局所所見だ。では実際、どのように鼻を診ていけばよいのだろうか。… 2010/11/08 耳鼻咽喉科
特集●小児の風邪、もっと「鼻」を診よう Vol.1 知っていますか? 小児の「急性鼻副鼻腔炎」 診断のヒントは湿性咳嗽(2010.11.10訂正) もうすぐ冬、インフルエンザや風邪の患者が殺到する季節がやってくる。長引く咳や鼻汁を訴える小児や乳幼児を診た場合、どのような鑑別疾患が思い浮かぶだろうか。安易に抗菌薬や喘息治療薬を処方していないだろうか―。 本特集では、こうした症状の陰で見逃されやすい「急性鼻副鼻腔炎」につい… 2010/11/05 耳鼻咽喉科
風邪って年に何回かかる? 「季節の変わり目は風邪に注意」なんてことをよく言います。温度変化のあるときは体調管理にも気をつけたほうがいいのでしょう。そんなことを考えているうちに、風邪は年に何回くらいかかるものなのかが気になってきました。… 2009/10/05 感染症
ヒヤリ・ハット事例<134> フラベリック錠服用でバイオリンの音が低く聞こえる! 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/i-phiss/drs.html)から提供を受けています。 2009/01/05 呼吸器 医師限定コンテンツ
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 4 風邪予防にヨードうがい―水道水なら効果あるのに… プライマリケアの現場で、風邪予防として患者にうがいを奨励するケースは多い。院内感染の予防のため、診療時間が終わった後などに自らうがいをする人も多いのではないか。だが、ヨード液を薄めてうがいをしても、風邪の予防にはならないことが無作為割付試験で明らかになっている。… 2008/02/20 医薬品
FDAが2歳未満には市販の風邪薬を使わないよう推奨 2歳以上の小児に対しても注意を喚起 米国食品医薬品局(FDA)は2008年1月17日、2歳未満の幼児や小児に対して、市販の風邪薬(充血除去薬[decongestants]、抗ヒスタミン薬、去痰薬、鎮咳薬)を用いないことを推奨すると発表した。これらの薬はかぜを治癒させる効果はなく、死亡や痙攣を含む重篤な副作用が、まれではあるが起こる危険… 2008/01/21 小児科
呼吸器感染ウイルス12種を同時検出する分子診断検査が米国で承認 鳥インフルエンザのパンデミックの監視にも利用可能 米国食品医薬品局(FDA)は1月3日、単一のスワブ標本から数時間で12種の呼吸器感染ウイルスを検出、識別する検査を承認したと発表した。 2008/01/11 医薬品
【なんでもランキング:風邪の治し方】 風邪を引いたら「エゾエース」!? 若手医師200人に聞いた「なんでもランキング」から、最初に紹介するのは「風邪の治し方」。「寝る」「水を飲む」「ビタミンCを飲む」がトップ3でしたが、気になったのは5位の「ドリンク剤を飲む」の具体例として書かれていた「エゾエース」。リポビタンDやユンケルはともかく、エゾエースというの… 2007/06/12 感染症
【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.5】 「咳止めのテープ」の処方は再考を 口コミで誤った認識が拡大、親からのリクエストも 「子供が風邪で咳をしているので、咳止めのテープをください」。医師に、そんなリクエストをする保護者が問題になっている。「咳止めのテープ」とは、β刺激薬のツロブテロールのテープ剤のこと。同薬は、気管支拡張作用によって呼吸を楽にすることはできても、咳を止める作用はない。しかし、使… 2007/05/18 小児科
2歳未満への咳止めと風邪薬投与に注意 米国CDCの実態調査で死亡例も 抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、去痰薬、鼻粘膜の鬱血除去薬などを含む咳止めと風邪薬を2歳未満の乳幼児に投与する際には十分な注意が必要、との注意喚起が米国疾病管理センター(CDC)から出された。 2007/01/19 医薬品
急性化膿性鼻炎に抗菌薬は使うな 有効なのは最大7人に1人、系統的レビューとメタ分析の結果から 多くのガイドラインは「投与すべきでない」としているにもかかわらず、風邪の一般的な症状である急性化膿性鼻炎の患者に抗菌薬を処方する医師は少なくない。7件の無作為割付比較対照試験をもとに、化膿性鼻炎に対する抗菌薬の効果と副作用を評価した新たな研究から、抗菌薬が有効性を示すのは最大… 2006/08/23 感染症
【日経メディカル「夏」記事レビュー Vol.2】 食中毒と感染症 「軽症O157」に要注意 「夏」記事レビュー第2回目は、食中毒と感染症です。夏場の食中毒と言えば、近年、軽症感染者の拾い上げが必要になっている腸管出血性大腸菌O157:H7のほか、腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクターなどがあります。… 2006/08/15 感染症
妊婦の薬相談の大半は精神・神経系薬 成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」(5/1 訂正) 国立成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」がこのほどまとめた2005年度の事業報告によると、昨年10月から今年3月末までの半年間で受け付けた相談件数は111件で、精神・神経系薬や風邪薬に関するものが多かったことが明らかになった。… 2006/04/27 産婦人科
上気道感染の小児への抗生物質使用、半減しても扁桃周囲膿瘍とリウマチ熱による入院を増やさない――英国の研究 英国政府は、一般開業医に、上気道感染の小児患者への抗生物質投与を最小限に抑えるよう勧告してきた。英St. George病院のMike Sharland氏らは、データベースを調べ、実際に薬局で処方された抗生物質が1993~2003年にほぼ半減したこと、しかし、この期間に扁桃周囲膿瘍とリウマチ熱による入院が増… 2005/08/12 感染症
エキナセア、風邪の予防や治療にはやはり無効? 米国の研究 エキナセアは風邪に効くハーブとして広く用いられている。様々な臨床試験が行われてきたが、その有効性については議論がある。米Virginia大学Ronald B. Turner氏らは、健常人を対象に、組成が明らかなエキナセア抽出物または偽薬を投与し、普通の風邪症状を引き起こすライノウイルスを感染させる… 2005/08/04 感染症
マルチビタミンやミネラルの感染症予防効果 高齢者における有効性は「証拠不十分」 ビタミンやミネラルを積極的に摂れば、風邪など感染症にかかりにくくなるという“常識”は、高齢者に関する限り、証拠不十分のようだ。マルチビタミンとミネラル・サプリメントの摂取が高齢者の感染を抑制できるかどうかを評価する無作為割付比較対照試験(RCT)の系統的レビューとメタ分析で明ら… 2005/04/05 感染症