PARP阻害薬ニラパリブが進行卵巣癌の1次治療の維持療法として米国で承認 米食品医薬品局(FDA)は4月29日、進行卵巣上皮癌、卵管癌、原発性腹膜癌で白金系抗癌薬による1次治療によって完全奏効または部分奏効が得られた患者の維持療法として、PARP阻害薬ニラパリブを承認したと発表した。… 2020/04/30 癌
非小細胞肺癌の術後再発の早期発見にctDNAによる微小残存病変の検出は有用【AACR2020】 ステージ1-3の非小細胞肺癌(NSCLC)において、微小残存病変(MRD)からの腫瘍循環DNA(ctDNA)を検出することにより、画像所見よりも早期に再発を発見できることが、多施設前向き試験TRACERxで明らかになった。4月27日と28日にバーチャルミーティングとなったAmerican Association for Cancer Re… 2020/04/30 癌
癌の既往がない人で血中DNAとタンパク質をマーカーとした血液検査は10種類の癌を検出【AACR2020】 癌の既往がない人において血中DNAとタンパク質をマーカーとした血液検査は、通常のスクリーニング検査にはない癌も含め、10種類の癌を検出できることが、前向き介入試験DETECT-Aで明らかになった。4月27日と28日、バーチャルミーティングとなったAmerican Association for Cancer Research Annual… 2020/04/30 癌
高リスクHER2陰性ステージII/III乳癌の術前薬物療法でパクリタキセルにデュルバルマブ/オラパリブの併用はpCR率37%に【AACR2020】 高リスクのHER2陰性(HER2-)ステージII/III乳がんに対する術前薬物療法として、パクリタキセルにデュルバルマブ/オラパリブを併用することにより、病理学的完全寛解(pCR)率がほぼ倍へと改善されることがI-SPY2試験により明らかになった。同レジメンはI-SPY2を“卒業”してフェーズ3試験へと… 2020/04/30 癌
癌の疑いがある人の診断に血中セルフリーDNAのメチル化解析が役立つ可能性【AACR2020】 臨床的に癌の疑いがある人において、確定診断の前に、血液中のセルフリーDNA(cfDNA)のメチル化解析を用いた検査で、癌の検出と癌の部位が予測できる可能性が、前向き縦断症例対照研究であるCirculating Cell-free Genome Atlas (CCGA)studyで明らかになった。4月27日と28日、バーチャルミーテ… 2020/04/29 癌
新規ユニバーサルCAR-T療法TruUCAR GC027による成人の再発・難治性T-ALLのMRD-CR率は80%に【AACR2020】 再発・難治性T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)の成人患者に対し、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法のプラットフォーム「TruUCAR」を用いて作製したTruUCAR GC027によるユニバーサルCAR-T細胞療法は、単回投与でCAR-T細胞が確実に増殖し、持続的な微小残存病変(MRD)陰性の完全寛解(MR… 2020/04/29 癌
DLBCLへのCAR-T細胞Axi-Celとアテゾリズブマブの併用は管理可能、時間が経ってからの効果向上例も【AACR2020】 難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)を対象に、CAR-T細胞療法axicabtagene ciloleucel(Axi-Cel)の投与を行い、その後に抗PD-L1抗体アテゾリズマブを投与した場合、副作用はZUMA-1試験で観察されたものと同様に管理可能で、発現の有意な増加は認められなかった。有効性とAxi-Celのレ… 2020/04/29 癌
再発・難治性の小児、若年者のALLにCD19/CD22二特異性CAR-T細胞療法薬が有用な可能性【AACR2020】 再発・難治性の小児、若年者のB細胞性急性リンパ性白血病(ALL)に対して、CD19/CD22二特異性CAR-T細胞療法薬は忍容性があり、有効である可能性が、フェーズ1用量漸増試験の結果示された。4月27日から28日にWEB上で開催されたAmerican Associaiton for Cancer Research(AACR)2020 VIRTUAL ANNUA… 2020/04/29 癌
METエクソン14スキッピング変異陽性進行NSCLCで脳転移を有する患者にcapmatinibは有効【AACR2020】 高度選択的MET阻害薬capmatinibは、METエクソン14スキッピング(METex14)変異を有する進行非小細胞肺癌(NSCLC)で脳転移を有する患者にも有効である可能性が明らかとなった。多施設共同多コホートのフェーズ2試験であるGEOMETRY mono-1試験の結果示された。4月27日から28日にWEB上で開催されて… 2020/04/28 癌
poziotinibはEGFRエクソン20挿入変異を持つ既治療の進行NSCLC患者の65%で腫瘍を縮小【AACR2020】 EGFRエクソン20挿入変異を持つ既治療の進行非小細胞肺癌(NSCLC)にpoziotinibが有効である可能性が明らかとなった。多コホート多施設フェーズ2試験であるZENITH20-1試験の既治療EGFRエクソン20変異陽性患者のコホートで、設定していた奏効率は達成できなかったものの大多数の患者で腫瘍縮小が認… 2020/04/28 癌
原発性乳癌で診断時のESR1遺伝子変異は術後内分泌療法の選択に役立つ可能性【AACR2020】 早期の原発性乳癌においてESR1遺伝子変異の頻度は低いが、ESR1遺伝子変異は内分泌療法への抵抗性と予後不良につながる可能性が、大規模な前向き観察研究(SCAN-B study)における解析で示唆された。4月27日と28日、バーチャルミーティングとなったAmerican Association for Cancer Research Annua… 2020/04/28 癌
転移のあるトリプルネガティブ乳癌の2次治療以降でImprime PGGとペムブロリズマブの併用が有望【AACR2020】 転移を有するトリプルネガティブ乳癌(mTNBC)に対する2次治療以降として、新規の自然免疫賦活剤Imprime PGGと免疫チェックポイント阻害薬(ICI)ペムブロリズマブの併用療法は、臨床的有用性と忍容性を示すことが、フェーズ2試験IMPRIME 1で明らかになった。4月27日と28日にバーチャルミーティン… 2020/04/28 癌
BRCA1/2遺伝子変異のあるHER2陰性進行乳癌にPARP阻害薬talazoparibはOSを延長せず【AACR2020】 生殖細胞系列BRCA1/2遺伝子変異を持ちHER2陰性の局所進行もしくは転移を有する乳癌に対し、PARP阻害薬talazoparibは、標準化学療法との比較で、全生存期間(OS)を延長しないことが無作為化フェーズ3試験EMBRACAの最終的なOS結果で明らかになった。4月27日と28日にバーチャルミーティングとなった… 2020/04/28 癌
BRAFv600変異陽性で未治療の進行悪性黒色腫にベムラフェニブ・cobimetinib・アテゾリズマブの併用が有効【AACR2020】 BRAFv600変異陽性の転移を有する切除不能局所進行の未治療悪性黒色腫に対して、BRAF阻害薬ベムラフェニブとMEK阻害薬cobimetinibの併用療法に抗PD-L1抗体アテゾリズマブを加える方法が有効なことが明らかとなった。二重盲検無作為化プラセボ対照国際フェーズ3試験であるIMspire150試験の結果示さ… 2020/04/28 癌
アビラテロン投与歴があるmCRPCにエンザルタミドとアテゾリズマブの併用投与はOSを延長できず【AACR2020】 アビラテロン投与歴があり、タキサン系抗癌薬の治療歴があるか不適だった転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者に、エンザルタミドと抗PD-L1抗体アテゾリズマブを併用投与しても、エンザルタミドの単独投与よりも全生存期間(OS)を有意に延長できないことが明らかとなった。多施設共同無作為化… 2020/04/28 癌
PIK3CA変異陽性HR陽性HER2陰性進行乳癌で閉経後の患者にp110α選択的阻害薬GDC-0077とフルベストラントの併用が有望【AACR2020】 PIK3CA変異陽性のホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳癌で転移を有する閉経後の患者に対し、PIK3の触媒サブユニットp110αの選択的阻害薬GDC-0077とフルベストラントの併用療法は、管理可能な安全性プロファイル、GDC-0077単剤と同様の薬物動態、予備的な検討での抗腫瘍効果、血中循環腫瘍DNA(c… 2020/04/28 癌
dMMRの再発、進行子宮内膜癌に抗PD-1抗体dostarlimabの単剤投与が有望【SGO2020】 白金系抗癌薬の投与歴があるdMMRの再発または進行子宮内膜癌に、抗PD-1抗体dostarlimab(TSR-042)の単剤投与が有望な可能性が明らかとなった。フェーズ1試験であるGARNET試験のdMMR子宮内膜癌患者サブセットを対象に行われたアップデート解析で安全性が認められ、高い抗腫瘍効果が確認された。4… 2020/04/27 癌
再発の子宮体部漿液性腺癌に経口Wee1阻害薬adavosertibが有効な可能性【SGO2020】 再発の子宮体部漿液性腺癌(USC)に、経口Wee1阻害薬adavosertib(AZD1775)が有効である可能性が明らかとなった。医師主導の単群フェーズ2試験で良好な抗腫瘍効果が認められ、安全性も受容可能な範囲であったことが示された。4月23日のSociety of Gynecologic Oncology 2020 virtual congressで… 2020/04/27 癌
多発性骨髄腫治療薬である抗CD38抗体ダラツムマブの皮下注製剤が日本で申請 ヤンセンファーマは4月27日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体ダラツムマブとボルヒアルロニダーゼ アルファ(rHuPH20)を配合した皮下注製剤の、日本における製造販売承認申請を17日に行ったと発表した。 2020/04/27 癌
抗Pカドヘリン抗体にイットリウムを結合させたFF-21101が進行固形癌を対象にフェーズ1を開始 富士フイルム富山化学は4月24日、Pカドヘリンに対するヒトマウスキメラモノクローナル抗体に放射性同位元素のイットリウムを結合させた製剤であるFF-21101について、日本で進行固形癌を対象にフェーズ1試験を開始したと発表した。… 2020/04/27 癌
抗TIGIT抗体Tiragolumabの進行肺癌を対象としたフェーズ3が開始、中外の決算説明会 中外製薬は4月23日、抗TIGITヒトモノクローナル抗体であるRG6058(Tiragolumab)を進行肺癌に対する1次治療として評価する国際共同フェーズ3試験を開始したと発表した。非小細胞肺癌を対象に2月、小細胞肺癌を対象に3月に開始した。同社の決算説明会で明らかにした… 2020/04/24 癌
BRCA1/2、ATM遺伝子に変異を持つ進行mCRPCで新規ホルモン療法薬で増悪した患者のOSをオラパリブが延長 英AstraZeneca社と米Merck社は4月24日、BRCA1/2、ATM遺伝子に変異を有する進行去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)で、新規ホルモン療法薬(エンザルタミドやアビラテロン)投与で増悪した患者において、PARP阻害薬オラパリブの投与が、標準療法よりも有意に全生存期間(OS)を延長したと発表した。フェ… 2020/04/24 癌
トリプルネガティブ進行乳癌を対象に抗Trop2抗体-薬物複合体sacituzumab govitecan-hziyが米国で迅速承認 米食品医薬品局(FDA)は4月22日、抗Trop2抗体-薬物複合体であるsacituzumab govitecan-hziyについて、少なくとも2レジメンの治療歴を有するトリプルネガティブ進行乳癌を対象に迅速承認を行ったと発表した。 2020/04/23 癌
悪性胸膜中皮腫の1次治療でニボルマブとイピリムマブの併用は標準化学療法よりもOSを有意に延長 抗PD-1抗体ニボルマブと抗CTLA-4抗体イピリムマブの併用療法は、悪性胸膜中皮腫の1次治療として標準的な化学療法(ペメトレキセドとシスプラチンまたはカルボプラチン)よりも有意に全生存期間(OS)を延長することが明らかとなった。フェーズ3試験であるCheckMate-743試験の既定されていた独立デ… 2020/04/21 癌
進行腎細胞癌の1次治療でニボルマブとカボザンチニブの併用はスニチニブよりも有効 未治療の進行腎細胞癌(RCC)に対して、抗PD-1抗体ニボルマブとマルチキナーゼ阻害薬カボザンチニブの併用療法は、スニチニブよりも有効であることが明らかとなった。フェーズ3試験である CheckMate -9ER試験で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目である全生存期間(OS)、… 2020/04/21 癌
選択的FGFR阻害薬pemigatinibがFGFR2遺伝子転座陽性進行胆管癌を対象に米国で迅速承認 米食品医薬品局(FDA)は4月17日、選択的FGFR1、2、3阻害薬であるpemigatinibについて、既治療のFGFR2遺伝子転座(融合/再構成)を有する進行胆管癌を対象に迅速承認を行ったと発表した。FDAが胆管癌の分子標的薬を承認したのは初めて。… 2020/04/20 癌
既治療HER2陽性切除不能進行乳癌を対象にtucatinibとトラスツズマブ、カペシタビンの併用療法が米国で承認 米食品医薬品局(FDA)は4月17日、1ライン以上の治療を受けたHER2陽性切除不能進行乳癌を対象に、経口チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)tucatinibと化学療法(トラスツズマブ、カペシタビン)の併用療法を承認したと発表した。… 2020/04/20 癌
EGFR変異陽性NSCLCの術後補助療法としてオシメルチニブが有効、試験は非盲検へ EGFR変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)の完全切除後の術後補助療法として、オシメルチニブが有効であることが明らかとなった。英AstraZeneca社は4月10日、IB期、II期、IIIA期のEGFR変異陽性NSCLC患者を対象にしたフェーズ3試験であるADAURA試験で、オシメルチニブが圧倒的な効果を示したことに基づき… 2020/04/13 癌
進行尿路上皮癌1次治療の維持療法として抗PD-L1抗体アベルマブが米国で申請 ドイツMerck社の北米法人であるEMD Serono社と米Pfizer社は4月9日、抗PD-L1抗体アベルマブについて、局所進行または転移を有する尿路上皮癌の1次治療の維持療法として、米食品医薬品局(FDA)への申請が完了したと発表した。FDAはブレークスルーセラピーに指定し、有望な薬剤をより迅速に審査する… 2020/04/10 癌
既治療BRAF V600E変異陽性進行大腸癌を対象にエンコラフェニブとセツキシマブの併用療法が米国で承認 米Pfizer社は4月8日、既治療のBRAF V600E変異を有する進行大腸癌を対象に、BRAF阻害薬エンコラフェニブと抗EGFR抗体セツキシマブの併用療法が米食品医薬品局(FDA)から承認を獲得したと発表した。成人のBRAF変異陽性進行大腸癌に特化した治療が米国で承認されたのは初めて。… 2020/04/09 癌
ペムブロリズマブのTMB高値既治療固形癌への適応拡大申請が米国で迅速審査に 米Merck社は4月7日、腫瘍の種類に関わらず腫瘍変異量(TMB)が高い成人、小児の既治療固形癌に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブの承認申請が、米食品医薬品局(FDA)によって迅速審査の対象に指定されたと発表した。… 2020/04/08 癌
MSI-HまたはdMMRの進行大腸癌の1次治療でペムブロリズマブは標準化学療法よりもPFSを有意に延長 米Merck社は4月2日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブについて、MSI-HまたはdMMRの進行大腸癌に対する1次治療として、標準的な化学療法よりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できたと発表した。ペムブロリズマブ単剤と標準化学療法を直接比較したフェーズ3試験であるKEYNOTE-177試験の結果示された… 2020/04/03 癌
国立がん研究センターなどが進行固形癌初回治療時のゲノムプロファイル検査の有用性を先進医療で研究 国立がん研究センターなどは4月2日、同センターがシスメックスと共同開発したゲノムプロファイリング検査用の遺伝子変異解析セットであるNCCオンコパネル システムを用いて、固形癌患者の初回治療の際に包括的ゲノムプロファイリング検査(患者の癌特有の遺伝子変異解析)を行うことの実現性と治… 2020/04/02 癌
3レジメン以上の治療歴がある再発・難治性多発性骨髄腫を対象にCAR-T細胞療法薬Ide-celが米国で申請 米Bristol Myers Squibb社と米bluebird bio社は3月31日、BCMAを標的としたCAR-T細胞療法薬である Idecabtagene Vicleucel (Ide-cel、bb2121)について、免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含む少なくとも3レジメンの治療歴がある成人の再発・難治性多発性骨髄腫を対象に米食品医薬… 2020/04/01 癌