食物繊維がホルモン受容体陰性の乳癌を予防 食物繊維の摂取量が多いことは、閉経後女性のホルモン受容体陰性の乳癌予防に役立つという研究結果が出た。米国立癌研究所のYikyung Park氏らが、7月22日付けのThe American Journal of Clinical Nutrition誌電子版で発表した。… 2009/07/31 癌
欧州でベバシズマブの適応拡大、ドセタキセルの併用で進行性乳癌のファーストライン治療に これまでよりも多くの進行性乳癌患者が、ベバシズマブ(商品名:アバスチン)のベネフィットを受けられることになりそうだ。ベバシズマブは、欧州ではすでに2007年3月にパクリタキセルとの併用で進行性乳癌のファーストライン治療に承認されているが、今回、ドセタキセルとの併用についての適応拡… 2009/07/31 癌
抗癌剤副作用の脱毛を防ぐ医療機器が日本上陸へ、秋から臨床試験開始 抗癌剤の副作用として起こる脱毛を防ぐには、抗癌剤を点滴するとき、頭部全体を冷却するのが有効とするデータが多数ある。低温に保つことで血管収縮が起こり、毛髪にとって“毒”となる抗癌剤が頭部に回りにくくなるからだ。… 2009/07/30 癌
肝癌を対象としたThermoDoxのフェーズ3試験に日本も参加 米Celsion社とヤクルト本社は7月27日、原発性肝癌を対象とする「ThermoDox」の多国籍臨床試験に日本が参加することを発表した。国内における製造販売承認申請に向けての重要なステップとなる。 2009/07/30 癌
BCR-ABL阻害剤の治験薬AP24534が薬剤抵抗性の慢性骨髄性白血病に有効な可能性 米ARIAD社は7月27日、BCR-ABL融合蛋白の活性を阻害するマルチターゲット型キナーゼ阻害剤(以下、BCR-ABL阻害剤)「AP24534」について、実施中のフェーズ1試験で得られた予備データを発表した。試験の対象は、進行性の血液癌患者。試験結果からは、BCR-ABL蛋白の変異体T3151(以下、T3151変異)が… 2009/07/29 癌
リツキシマブが再発・難治性の慢性リンパ性白血病の治療薬として欧州で肯定的意見 スイスHoffmann-La Roche社は7月24日、抗CD20モノクローナル抗体「MabThera」(一般名:リツキシマブ)に対して、欧州医薬品審査庁(EMEA)の医薬品委員会(CHMP)から、再発または従来の化学療法で奏効しない難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)の治療薬として、肯定的な意見を受け取ったと発表した… 2009/07/29 癌
症例報告―ゾレドロン酸が骨転移以外の腎癌の転移巣にも効果 第3世代のビスフォスフォネート製剤ゾレドロン酸を投与することで、骨転移が明らかに改善しただけでなく、肺転移、肝転移も改善した腎癌の症例が報告された。7月23日から24日に旭川市で開催された日本がん転移学会で金沢大学大学院医学系研究科集学的治療学(泌尿器科)の三輪聰太郎氏が発表した… 2009/07/28 癌
トリプルネガティブ乳癌に対するBSI-201のフェーズ3試験の登録が開始 フランスsanofi-aventis社と完全子会社の米BiPar Sciences社は7月17日、転移性乳癌に対するBSI-201のフェーズ3試験を開始することを発表した。 2009/07/28 癌
エーザイがスイスで局所進行・転移性乳癌を対象にE7389を承認申請 エーザイは、7月27日、同社のスイス子会社であるEisai Pharma社が微小管の伸長を阻害する抗癌剤 E7389(一般名:eribulin mesylate)について、211試験(フェーズ2試験)などの試験結果に基づいて、局所進行・転移性乳癌を対象にスイスで承認申請を行ったと発表した。エーザイが創生した抗癌剤と… 2009/07/28 癌
ソラフェニブとカペシタビン併用で進行乳癌患者の無増悪生存期間が延長 米Bayer Healthcare Pharmaceuticals社と米Onyx Pharmaceuticals社は、2009年7月22日、経口マルチキナーゼ阻害型抗癌剤であるソラフェニブ(商品名:ネクサバール)と、同じく経口抗癌薬のカペシタビンを、局所進行または転移性のHER2陰性乳癌の患者に併用したフェーズ2試験で、無増悪生存期間の… 2009/07/27 癌
LMP2が予後の悪い子宮平滑筋肉腫の鑑別マーカーに プロテアソームのサブユニットであるLMP2の発現の有無を調べることが子宮平滑筋肉腫(LMS)の鑑別に利用できる可能性が明らかとなった。LMSの44件の臨床検体では1件を除いてLMP2の発現がなくなっていたのに対して、正常組織、良性である子宮平滑筋腫(LMA)ではすべてLMP2が発現していた。… 2009/07/27 癌
膀胱扁平上皮癌で「抗DSC2抗体陽性率100%」の結果報告 細胞間橋を形成する細胞間接着分子であるデスモソームの主要構成要素であるDesmocollin2(DSC2)が、膀胱癌の「扁平上皮癌」と「尿路上皮癌」の鑑別に使えそうだ。7月23日から24日に旭川市で開催された日本がん転移学会で、広島大学大学院医歯学総合研究科分子病理学研究室の林哲太郎氏が発表した… 2009/07/27 癌
食道扁平上皮癌のCCR7発現はリンパ節転移の予測因子になる可能性 食道扁平上皮癌において、ケモカイン受容体の1つであるCCR7が発現しているとリンパ節転移の頻度が高まることが明らかとなった。特に進達度の低いT1症例で強い相関性が認められ、CCR7の発現がリンパ節転移の予測に使える可能性がある。さらにEMR(内視鏡的粘膜切除術)の対象になるがリンパ節転移… 2009/07/27 癌
米国でセツキシマブの添付文書にKRAS変異の記載が追加 米ImClone Systems社と米Bristol-Myers Squibb社は7月20日、転移性結腸直腸癌の治療薬であるセツキシマブ(商品名:ERBITUX)の添付文書へのKRAS遺伝子に関する記載追加について、米国食品医薬品局(FDA)が承認したと発表した。改訂版には、臨床試験のサブ解析でKRAS遺伝子のコドン12もしくは13… 2009/07/24 癌
癌性疼痛治療剤KW-2246がフェーズ3で有望な結果、申請へ 協和発酵キリンは7月23日、スウェーデンオレクソ社から導入し、癌性疼痛の持続的疼痛管理時に起こる急激な痛み(突出痛)に対する治療剤として開発中のKW-2246(フェンタニルクエン酸塩舌下錠)のフェーズ3試験で有望な結果が得られたと発表した。同社は今後、新薬承認申請の準備を進めていくとい… 2009/07/24 癌
カペシタビンとオキサリプラチンの併用で結腸癌の無再発生存期間が延長 スイスHoffmann-La Roche社は、7月20日、結腸癌術後補助療法についての国際的なフェーズ3試験、NO16968(XELOXA)試験の結果を発表した。手術直後に行う経口5FU系抗癌剤カペシタビン(商品名:ゼローダ)と静脈内投与する白金系抗癌剤オキサリプラチンの併用療法(XELOX)は、現在広く行われてい… 2009/07/23 癌
進行癌対象の新たなMEK阻害薬「ARRY-162」の治験申請がFDAに提出 米Array BioPharma社は、7月15日、進行した固形癌の患者を対象とする「ARRY-162」のフェーズ1試験の開始許可を米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。経口投与可能な「ARRY-162」は、同社が独自に開発しているMEK信号伝達経路阻害薬の中で、治験申請段階に至った最初の薬剤になった。… 2009/07/21 癌
化学療法後のエルロチニブ維持治療で非小細胞肺癌の生存期間が延長 スイスHoffmann-La Roche社は7月13日、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤のエルロチニブ(商品名:タルセバ)による化学療法後の維持治療によって、進行性非小細胞肺癌の全生存期間(OS)が有意に延長したと発表した。国際的なフェーズ3試験「SATURN」の最終解析によるもの。詳細な結果は7月末か… 2009/07/15 癌
乳癌にアナストロゾールの長期投与、骨折増加傾向は認められず アストラゼネカは7月13日、乳癌の術後療法であるアナストロゾールの長期投与によって骨折が増加する傾向は見られなかったと発表した。閉経後の乳癌患者を対象に行った同調査のデータは、7月3日から4日に東京に開催された第17回日本乳癌学会学術総会で報告された。… 2009/07/15 癌
非小細胞肺癌で非扁平上皮癌の維持療法にペメトレキセド、欧州でも承認 米Eli Lilly社は7月10日、局所進行性または転移性の非小細胞肺癌(NSCLC)の維持療法として、ペメトレキセド(商品名:アリムタ)が欧州委員会から承認を受けたと発表した。この治療の対象となるのは、NSCLCの非扁平上皮癌で、白金系抗癌剤を含む化学療法の施行後早期に進行を認めない患者。今回… 2009/07/15 癌
ホルモン受容体陰性の人は対側乳癌の発生率が高い ホルモン受容体が陰性か陽性かは、対側乳癌の発生率に大きく影響する――。米国立癌研究所の癌登録データベースを分析したスタンフォード大学医学部のAllison W. Kurian氏らが7月9日、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)誌電子版に結果を発表した。… 2009/07/14 癌
子宮頸がんワクチン「Cervarix」の臨床試験、最終解析結果がLancetに掲載 英GlaxoSmithKline社の子宮頸がん予防用ワクチン「Cervarix」に関する、過去最大規模のフェーズ3試験の最終解析結果が論文発表された。フィンランドHelsinki大学のJorma Paavonen氏が、7月7日付けのLancet誌電子版で詳細を報告した。… 2009/07/13 癌
デシタビンの骨髄異型性対象5日間投与の申請が米国で受理 エーザイの米国子会社であるEisai Corporation of North America社は7月8日、DNAメチル化阻害剤デシタビン(商品名:Dacogen)の骨髄異型性症候群(MDS)に対する5日間投与法の追加申請を米食品医薬品局(FDA)が受理したと発表した。… 2009/07/10 癌
フェーズ3試験でdenosumabが乳癌骨転移患者の骨関連事象を抑制 抗RANKL抗体denosumabは、乳癌骨転移に対して有効性が報告されているビスホスフォネート製剤ゾレドロン酸(商品名:ゾメタ)よりも、骨転移の合併症である骨関連事象(SRE)の発生を抑制することが、2剤を直接比較した国際的なフェーズ3試験で明らかになった。米Amgen社が7月7日に発表した。… 2009/07/10 癌
レナリドミドが再発または難治性の多発性骨髄腫を対象に申請 セルジーンは7月8日、再発または多発性骨髄腫を対象に、サリドマイド誘導体のレナリドミド(商品名:レブリミド)の製造販売承認申請を行ったと発表した。デキサメタゾンと併用で投与する。 2009/07/09 癌
ペメトレキセドが非小細胞肺癌で非扁平上皮癌の維持療法に米国で承認される 米Eli Lilly社は7月6日、葉酸代謝拮抗剤ペメトレキセド(商品名:アリムタ)が米食品医薬品局(FDA)から局所進行性または転移性の非小細胞肺癌(NSCLC)の維持療法としての承認を受けたと発表した。これが4回目の承認となる。… 2009/07/08 癌
ミリプラチンは切除不能肝癌にスマンクスと効果同等で副作用が少ない 脂溶性のシスプラチン誘導体であるミリプラチン(SM-11355)が切除不能肝細胞癌に対する肝動注薬として、スマンクス(一般名:ジノスタチン スチマラマー、以下ジノスタチン)と同等の効果があり、血管障害などはより少なく、繰り返し治療が可能で、肝動脈塞栓療法剤としても期待できることが明ら… 2009/07/07 癌
転移性結腸直腸癌に対するスニチニブのフェーズ3試験が中止 米ファイザー社は6月30日、転移性結腸直腸癌患者を対象に行ってきた、分子標的薬スニチニブ(商品名:スーテント)のフェーズ3試験「SUN 1122」の中止を発表した。 2009/07/03 癌
「イレッサ」が欧州で非小細胞肺癌への適応を取得 英AstraZeneca社は7月1日、欧州委員会がゲフィチニブ(商品名:イレッサ)を承認したと発表した。適応は局所進行または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者で、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ(EGFR-TK)遺伝子に変異を有する人々。第一選択、第二選択を初めとするあらゆる段階の治療に… 2009/07/03 癌
メディネット、東大病院と腎癌術後補助療法に対する共同臨床研究を開始 メディネットは、7月1日、東京大学医学部附属病院と共同で、樹状細胞ワクチン療法を用いた腎細胞癌に対する臨床研究を開始したと発表した。原発巣が切除可能な転移性腎細胞癌患者が対象。分子標的薬のスニチニブと樹状細胞ワクチン療法を併用する術後補助療法の安全性と有効性を評価検討する。研… 2009/07/02 癌
中外のエリスロポエチンが、癌性貧血対象フェーズ3で主要評価項目達成、年内申請へ 中外製薬は6月30日、遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤エポエチンβの、癌化学療法施行に伴う貧血を対象としたフェーズ3試験で主要評価項目を達成したと発表した。 2009/07/01 癌
転移性膀胱癌の治療薬vinflunineが、欧州で承認へ 膀胱癌の新しい治療薬が、近々欧州で承認されそうだ。フランスLaboratoires Pierre Fabre社は6月26日、同社のビンカアルカロイド系微小管重合阻害剤vinflunine(商品名:JAVLOR)について、欧州医薬品審査庁(EMEA)の下部組織である医薬品委員会(CHMP)が「進行性または転移性の膀胱癌の治療薬… 2009/07/01 癌