多発性骨髄腫にサリドマイドが条件付きで承認へ 薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品第二部会は、8月27日に開催した会合で、藤本製薬が多発性骨髄腫治療薬として申請しているサリドマイド製剤(「サレドカプセル」)の安全管理方策について、「サリドマイド被害の再発防止のための安全管理に関する検討会」および医薬品等安全対策部会において… 2008/08/28 癌
神経芽腫はALK遺伝子の変異が主因 小児固形腫瘍の1つである神経芽腫は、受容体型チロシンキナーゼALKの遺伝子の突然変異によって起こることが、家族性神経芽腫の患者を対象にした研究で明らかになった。また非遺伝性の神経芽腫においても、ALK遺伝子の突然変異が確認された。米Children's Hospital of PhiladelphiaのYael P. Mosse… 2008/08/28 癌
肝胆膵外科学会が難易度の高い手術の認定施設を公開 日本肝胆膵外科学会は、難易度の高い肝胆膵外科手術で実績のある認定施設リストを公開した。医療機関のリストは、同学会のウェブサイトから誰でも閲覧することができる。 2008/08/28 癌
抗CD20抗体Ofatumumabの国内開発計画が明らかに デンマークGenmab社は8月25日、抗CD20抗体製剤Ofatumumabの開発の現状について公表、その中で日本におけるフェーズ1臨床試験の計画を明らかにした。Ofatumumabについては提携先の英GlaxoSmithKlineの日本法人であるグラクソ・スミスクラインが国内で開発に着手したことを公表している。… 2008/08/27 癌
抗癌剤を安全にかつ効果的に使用するために大切なこと 肝臓の薬物代謝酵素の働きに注意 どんな薬にも必ず副作用がある。特に殺細胞性の抗癌剤は、効果と副作用の出現する用量が近接しているため、その薬物動態について熟知しておく必要がある。京都大学医学部附属病院探索医療センター検証部・外来化学療法部講師の石黒洋氏に、肝代謝の抗癌剤を使用する上での注意点を薬物代謝の観点… 2008/08/27 癌
化学療法に伴う悪心・嘔吐予防薬ALOXIの経口剤が米国で承認 エーザイは8月24日、同社の米州統括会社であるEisai Corporation of North Americaとその提携企業のスイスHelsinn Healthcare社が、23日に、米国食品医薬品局(FDA)から、癌化学療法に伴う悪心・嘔吐(CINV)の予防薬として、セロトニン(5-HT3)受容体拮抗剤「ALOXI 」(一般名:パロノセトロン… 2008/08/26 癌
肝細胞癌術後補助療法にソラフェニブを投与する第三相試験が開始 独Bayer HealthCare Pharmaceuticals社と米Onyx Pharmaceuticals社は、8月21日、マルチキナーゼ阻害剤ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)を肝細胞癌の術後補助療法として投与する国際的なフェーズ3臨床試験を開始したと発表した。日本もこの臨床試験に参加する予定だ。… 2008/08/25 癌
グループ・ネクサスがリンパ腫診療の医療機関リストを作成 悪性リンパ腫の患者・家族を支援している患者団体であるグループ・ネクサスが、リンパ腫の治療に関する全国医療機関リストを作成した。同リストは、日本血液学会の研修施設の指定を受けているか、もしくは骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)の認定施設となっている502医療機関のリストだ。… 2008/08/25 癌
HPVワクチンの費用対効果は免疫持続期間次第 ヒト・パピローマウイルス(HPV)に対する予防接種の費用対効果は、接種を12歳女児全体に行い、ワクチンによる免疫が長期にわたり持続するのであれば、費用対効果は高いことが、Harvard School of Public Healthの研究グループがシミュレーションした結果で明らかになった。詳細はNew England Jou… 2008/08/25 癌
乳癌多発性脳転移への初回治療に全脳照射を推奨へ 乳癌脳転移に対する放射線治療の診療ガイドラインの改訂内容が明らかになった。これは、京都大学放射線腫瘍学・画像応用治療学の光森通英氏が明らかにしたもの。新規ガイドライン(乳癌診療ガイドライン2008年版 放射線)では、4個以上の多発性脳転移の初回治療として、全脳照射が推奨され(推奨… 2008/08/22 癌
密封小線源治療が肥満の前立腺癌患者に有望か シードインプラントとも呼ばれる密封小線源治療(ブラキセラピー)は、過体重または肥満の前立腺癌患者に手術や遠隔照射法よりもベネフィットをもたらす可能性があることが、米国放射線腫瘍学会(ASTRO)のオフィシャルジャーナル、International Journal of Radiation Oncology Biology Physics… 2008/08/22 癌
第63回日本消化器外科学会総会 膵癌化学療法の主役は依然ゲムシタビン【消化器外科学会2008】 分子標的薬のみでは生存期間の改善は困難 膵癌は早期発見が難しく、治療成績も他の癌に比べ良好とは言い難い。このため、少しでも生存期間を延長しようと、手術と化学療法、放射線療法のさまざまな組み合わせが試みられているが、まだ十分満足のいく治療法の確立には至っていない。… 2008/08/21 癌
「膵癌診療ガイドライン」の改訂内容がほぼ決定 「科学的根拠に基づく 膵癌診療ガイドライン」の改訂内容がほぼ固まった。さらなる検討が必要となった1項目以外は、ガイドライン改訂委員会が示した内容が、日本膵臓学会で7月31日に開催された公聴会で了承された。今後、改訂案は、同学会のウェブサイト上で公開され、再度、意見を募るというプロ… 2008/08/21 癌
頭頸部癌への「ADVEXIN」の申請を欧州医薬品庁が受理 米Introgen Therapeutics社は2008年8月18日、同社とGenedux社が6月30日に提出した癌遺伝子治療「ADVEXIN」に関する承認申請を欧州医薬品庁(EMEA)が受理したと発表した。これにより頭頸部に生じた再発性・難治性の扁平上皮癌へ、「ADVEXIN」適用を認めるかどうかの審査が開始される。「ADVEXIN」… 2008/08/21 癌
乳癌へのラパチニブ承認は来年早々の見通し グラクソ・スミスクライン代表取締役専務の平手晴彦氏は、分子標的薬ラパチニブ(海外での商品名「Tykerb」)の乳癌を対象にした承認が来年早々にも下りる見込みであることをこのほど明らかにした。 2008/08/20 癌
静岡がんセンターとアストラゼネカが日本人・アジア人に有効な抗がん剤の迅速開発目指し提携 静岡県立がんセンターとアストラゼネカは、8月18日、抗がん剤の基礎研究・臨床試験に関する非独占的な包括契約を締結した。基礎研究の段階から連携し、アストラゼネカの豊富なパイプラインの中から、静岡県がんセンターの専門的な知識を持つ専門家の目を通して、日本人、アジア人に有効な製剤を選… 2008/08/19 癌
エーザイがリンパ腫治療薬ベンダムスチンの国内共同開発、独占販売権を獲得 エーザイとシンバイオ製薬は、8月18日、シンバイオが日本における独占的開発および販売権を保有しているベンダムスチンについて、エーザイが日本における共同開発権と独占的販売権を獲得する契約を締結したと発表した。… 2008/08/19 癌
フェーズ1試験でblinatumomabが再発性リンパ腫患者の腫瘍を退縮 T細胞を活性化し癌細胞を認識させて攻撃するBiTE抗体の一種で、特にCD19を標的とするblinatumomab(MT103/MEDI-538)により、再発性非ホジキンリンパ腫患者の腫瘍の退縮を認めた。この結果はフェーズ1臨床試験で明らかになったもので、Science誌8月15日号に掲載された。… 2008/08/19 癌
TGFβ受容体1遺伝子のアレル特異的発現が大腸癌リスクを9倍に 米オハイオ州立大学総合癌センター・ヒト癌遺伝子プログラムのLaura Valle氏らは、トランスフォーミング成長因子β受容体1(TGFBR1)遺伝子のアレル間の発現レベルに差があると、大腸癌リスクが上昇することを明らかにした。詳細はScience誌電子版に2008年8月14日に報告された。… 2008/08/19 癌
メディネット、樹状細胞への癌抗原取り込み効率を高める技術を提供 メディネットは、8月18日、樹状細胞に癌抗原が取り込まれる効率を高めるプロセスの開発に成功し、同日、提携医療機関への技術・サービスの提供を開始すると発表した。 2008/08/18 癌
前立腺癌ワクチン「Provenge」のフェーズ2試験が開始 米Dendreon社は、進行前立腺癌に対する、前立腺癌ワクチン「Provenge」(sipuleucel-T)の多施設フェーズ2試験を開始したと発表した。 2008/08/18 癌
S-1とイリノテカンの併用が進行肺癌標準治療の代替に有望 治療歴のない進行肺癌患者に、いずれも他の種類の癌の治療に主に用いられているS-1とイリノテカンを併用すると、プラチナ製剤ベースの標準治療と同等以上の効果が期待でき、副作用は小さい可能性が示された。フェーズII試験の詳細は、近畿大学医学部の岡本勇氏らによってClinical Cancer Research… 2008/08/18 癌
甲状腺髄様癌の遺伝子検査が先進医療を承認 厚生労働省の先進医療専門家会議は、8月7日、甲状腺髄様癌の原因遺伝子であるRET遺伝子検査を先進医療として承認した。遺伝子検査を行うことで、最適な治療法の選択や、遺伝子変異を有することで発症し得る他の疾患の適切な早期診断につながる。… 2008/08/18 癌
米国で癌種を決定する遺伝子診断装置が承認 米食品医薬品局(FDA)はこのほど、患者の腫瘍から、がんの種類を決定する遺伝子診断装置「Pathwork Tissue of Origin test」を承認したと発表した。 2008/08/06 癌
GSKの肺癌ワクチンが術後補助療法で国内フェーズ3に グラクソ・スミスクラインが、非小細胞肺癌の術後補助療法として癌ワクチンのフェーズ3試験を国内で開始したことが明らかとなった。 2008/08/06 癌
米国でPSAによる前立腺癌検診は75歳以上には行わないことを推奨 米国Preventive Services Task Force(USPSTF)は、75歳以上の男性には、PSA(前立腺特異抗原)検査による前立腺癌検診を行わないように推奨する新しいガイドラインを発表した。同ガイドラインでは、75歳未満の男性においても、PSA検査による弊害が有効性に勝るという十分なデータがないとしてい… 2008/08/06 癌
リツキシマブが欧州でCLLのファーストラインとして申請 スイスHoffmann-La Roche社は7月31日、抗CD20抗体製剤リツキシマブを慢性リンパ性白血病(CLL)のファーストラインとして欧州で申請したと発表した。 2008/08/05 癌
リンパ腫治療用RI標識抗体ゼヴァリンの受注が開始 バイエル薬品と富士フイルムRIファーマは8月4日、同日からリンパ腫治療用放射性同位元素標識抗CD20抗体医薬品であるイブリツモマブチウキセタン(商品名「ゼヴァリン」)の受注を開始したと発表した。 2008/08/05 癌
CLLを対象に抗CD20抗体の国内開発が開始 グラクソ・スミスクラインは、慢性リンパ性白血病(CLL)を対象に、抗CD20抗体製剤ofatumumab(海外での商品名「HuMax-CD20」)の日本における開発に着手したことをこのほど明らかにした。 2008/08/05 癌
乳癌の術後補助療法にベバシズマブを使うフェーズ3が国内で開始 中外製薬はHER2、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体が陰性(いわゆるトリプルネガティブ)の乳癌患者を対象に、術後補助療法として抗血管内皮受容体抗体製剤ベバシズマブを投与するフェーズ3多国籍共同治験BEATRICEに5月から参加したことを明らかにした。7月31日に開催された同社の中間決… 2008/08/04 癌
ドセタキセルが前立腺癌に適応拡大へ 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が7月31日に開催され、サノフィ・アベンティスが申請しているドセタキセル(商品名「タキソテール」)の前立腺癌への適応拡大承認について報告された。この結果、8月中に正式に適応拡大になる。… 2008/08/04 癌
小児肉腫に樹状細胞ワクチンが有望 小児の悪性腫瘍(肉腫)で、地固め療法としての樹状細胞ワクチンによって、生存率が改善することが明らかになった。結果はClinical Cancer Research誌8月1日号に掲載される。 2008/08/04 癌
速報、アジア人肺癌対象イレッサのフェーズ3が成功 アジアで行われている治療歴のない進行非小細胞肺がん(NSCLC)の治療(ファーストライン治療)でゲフィチニブ(商品名「イレッサ」)の単独療法の効果を評価する初めてのフェーズ3試験「IPASS」(IRESSA Pan-Asian Study)が主要評価項目を達成したことが明らかとなった。静脈内投与カルボプラチン… 2008/08/01 癌
HPVワクチン接種は医療経済的に有益な可能性 子宮頸癌を予防するHPVワクチン接種は、医療経済的に見ても有益な可能性が示された。これは、自治医科大学附属さいたま医療センターの今野良氏、東京大学医学系研究科の福田敬氏らの研究成果。7月29日に都内で開催されたグラクソ・スミスクラインのメディアセミナーで福田氏により発表された。… 2008/08/01 癌
前立腺癌のホルモン療法で認知機能低下の危険性 米Memorial Sloan-Kettering癌センターのChristian Nelson氏らは、系統的な文献検索を行い、前立腺癌に対するホルモン療法の副作用として認知機能低下がおこる危険性を示した。詳細はCANCER誌電子版に2008年7月28日に報告された。… 2008/08/01 癌