定期的な子宮頸癌検診が早期発見に有効──スウェーデン全国調査より 推奨される間隔で子宮頸癌検診を受けない場合、進行癌として発見される危険性が高まることが確認された。スウェーデンGavle Hospitalなどによる全国規模の調査によるもの。成果は、Journal of the National Cancer Instituteのオンライン版に4月29日に公開された。… 2008/04/30 癌
乳癌治療に伴うホットフラッシュをリラックス法が軽減 深呼吸や筋肉弛緩などによるリラックス法が、乳癌治療に伴うホットフラッシュを軽減する可能性が示された。これは、英国Southampton大学の研究グループの研究によるもの。結果は、Journal of pain and Symptom Managementの4月号に掲載された。… 2008/04/30 癌
肺癌治療用ワクチン「MAGE-A3 ASCI」は術後の維持療法に有望 完全切除後の肺癌患者に「MAGE-A3 抗原特異的癌免疫治療(ASCI)」を投与したフェーズ2試験の新たなデータが、4月25日に第1回欧州肺癌会議で発表された。この会議は欧州臨床腫瘍学会(ESMO)と国際肺癌学会(IASLC)が合同で開催したもの。今回報告されたのは、44カ月間の追跡結果だ。… 2008/04/30 癌
乳癌治療薬ラパチニブの承認に欧州が肯定的意見 英GlaxoSmithKline(GSK)社はこのほど、経口乳癌治療薬ラパチニブに対し、カペシタビンとの併用で、欧州医薬品審査庁(EMEA)の諮問委員会(CHMP)から、条件付き承認を推薦する肯定的意見を受け取ったと発表した。… 2008/04/30 癌
レナリドミドに催奇形性が動物実験で報告 セルジーンは、サリドマイドよりも多発性骨髄腫に高い効果を持つレナリドミドに、カニクイザルを用いた実験の中間データで催奇形性が確認されたことをこのほど明らかにした。本来、レナリドミドは、催奇形性のあるサリドマイドの誘導体であり、催奇形性を持つ可能性は予想されていた。実際に動物… 2008/04/28 癌
DPC対象病院でのソラフェニブ投与が容易に 根治切除不能もしくは転移性腎細胞癌の新規治療薬であるソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)がDPC(診断群分類)に基づく医療費の包括定額払い制度の対象外となり、投与量に応じた出来高算定が行われることとなった。これは4月23日に開催された厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)… 2008/04/27 癌
米国癌協会が2008年版年次報告書を公表 米国癌協会(ACS)は4月22日に、年次報告書(Cancer Prevention & Early Detection Facts & Figures 2008;CPED)を発表した。同協会は1992年から毎年、癌のリスクに影響を及ぼす要因について総合的に分析したリポートを公表している。2008年版では、癌による死亡率を減らすための米国の… 2008/04/25 癌
協和発酵工業がアラーナ社と大腸癌の抗体医薬を共同研究開発へ 協和発酵工業は4月24日、オーストラリア・Arana Therapeutics Limited(以下アラーナ社)との間で、アラーナ社が保有する大腸癌の抗体医薬「ART104」の共同研究開発契約を締結したと発表した。この契約により協和発酵工業は、アラーナ社に対して契約一時金として400万ドル、開発の進捗状況に応じ… 2008/04/25 癌
サリドマイドが未治療の多発性骨髄腫に対し欧州で承認 サリドマイド薬Thalidomide Pharmionが、多発性骨髄腫の治療薬として、欧州委員会(EC)により販売承認を得たとスイスCelgene International Sarl社が発表した。抗癌薬メルファランとプレドニゾンとの併用で、新規に多発性骨髄腫と診断された患者を対象としている。… 2008/04/23 癌
がん患者の抑うつ状態を早期発見するツールを開発 国立がんセンター東病院は、がん患者のこころの状態を簡単に測定する方法「つらさと支障の寒暖計」(図1参照)を導入し、適応障害やうつ病が疑われる場合に、精神腫瘍科の早期受診に結びつけることに成功し始めている。… 2008/04/22 癌
血管新生阻害剤AV-951のフェーズ1最新データが発表【AACR】 キリンファーマがわが国での権利を確保している血管新生阻害剤AV-951の、フェーズ1試験の最新データが発表された。4月12日から16日に開催された米国癌研究会議(AACR)でオランダEramus大学Medical CenterのF.A.L.M. Eskens氏によって発表されたもの。患者は十分に投与に耐えることができ、特に腎… 2008/04/21 癌
ソラフェニブが腎細胞癌対象に発売、患者向けの総合情報サイトも同時開設 マルチキナーゼ阻害剤で腎細胞癌治療薬のソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)が4月18日、発売された。同日薬価収載されたため、ソラフェニブは日本で初めて根治切除不能または転移性の腎細胞癌を適応症として発売された経口分子標的薬となった。また、同時に同剤による治療情報をまとめたネク… 2008/04/21 癌
早期乳癌の術後薬物療法、AC療法後のタキサンは週1回パクリタキセルが最良 再発リスクが高い早期乳癌の術後薬物療法で、AC療法後に週1回のパクリタキセル静注を追加する方法が、従来よりも再発リスクを抑え、生存期間を延長する効果があることが示された。これは、米国Eastern Cooperative Oncology Groupらによる臨床試験の結果で、成果は4月17日号のNew England Journal… 2008/04/21 癌
GISTと腎細胞癌適応で「スーテント」が製造販売承認取得 ファイザーは、4月18日、イマチニブ抵抗性GIST(消化管間質腫瘍)および根治切除不能または転移性の腎細胞癌を適応症として、スニチニブ(商品名:スーテントカプセル12.5mg)の製造販売承認を取得したと発表した。ファイザーは同薬剤を2006年12月に厚生労働省へ承認申請しており、1年半弱での承… 2008/04/21 癌
局所進行直腸癌の術前補助療法にベバシズマブ併用が有効【AACR】 局所進行直腸癌の術前補助療法として、標準的な化学放射線療法に抗血管内皮増殖因子抗体製剤ベバシズマブを加える方法が有望なことが明らかとなった。総合的フェーズ1/2臨床試験の結果、示されたもの。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催された米国癌研究会議(AACR)で米Harvard Medical… 2008/04/18 癌
ラパチニブが肝細胞癌に効果がある可能性【AACR】 ラパチニブ(海外での商品名「Tykerb」)が進行肝細胞癌の治療薬になる可能性が示された。フェーズ2臨床試験の結果明らかとなったもの。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米オハイオ州立大学のJoseph Markowitz氏によって発表された。Markowitz氏は、… 2008/04/18 癌
進行前立腺癌に「GVAX」とイピリムマブ併用は細胞性免疫を活性化【AACR】 米Cell Genesys社の前立腺癌用ワクチン「GVAX」は、単剤で進行前立腺癌に効果を示す結果が臨床試験で得られているが、同社は新たに、米Medarex社と米Bristol-Myers Squibb社が共同開発中のCTLA-4受容体を標的とする完全ヒト抗体製剤「MDX-010」(イピリムマブ)と共に「GVAX」を前立腺癌の治療に… 2008/04/18 癌
細胞診とHPV検査の併用で子宮頸癌検診の精度が向上 従来から子宮頸癌検診として行われている細胞診に、ヒトパピローマウイルス(HPV)検査を併用することで検診の精度が向上することが、国内の多施設共同研究で確認された。HPVは長期間感染が継続することで子宮頸癌の原因となるウイルスだ。成果は、自治医科大学附属さいたま医療センターの今野良… 2008/04/18 癌
ヘッジホッグ阻害剤GDC-0049が基底細胞癌に有効な可能性【AACR】 新しい抗癌剤候補であるGDC-0449が、進行基底細胞癌患者の腫瘍を縮小させ、副作用も限定されている可能性が明らかとなった。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米Scottsdale Clinical Research InstituteのDaniel D. Von Hoff氏によって発表された。こ… 2008/04/17 癌
スニチニブの肝細胞癌への効果がフェーズ2で確認【AACR】 複数のリン酸化酵素を阻害するスニチニブ(商品名「スーテント」)が、肝細胞癌の増殖を鈍化させ、転移のリスクを低減できる可能性が明らかとなった。これはフェーズ2臨床試験の結果で、4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米Massachusetts General Hospital … 2008/04/16 癌
子宮頸癌検診、学生の受診率向上が急務 わが国では、20歳代の子宮頸癌の発症数急増が問題となっている。そのため、20歳からの子宮頸癌検診が推奨されている。しかし現状では、20歳代の女性の検診受診率は低く、特に学生のほとんどが受診していないことが明らかになった。これは、金沢大学の笹川寿之氏らの調査によるもの。成果は、4月12… 2008/04/16 癌
結腸直腸腺腫再発のリスクをDFMOとスリンダクの併用で大幅に低減【AACR】 少量のジフルオロメチルオルニチン(DFMO)とNSAIDsのスリンダクを併用することで、結腸直腸腺腫再発のリスクを化学療法よりも少ない毒性で、最大で95%低減できることが二重盲検フェーズ3臨床試験の結果明らかとなった。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AAC… 2008/04/15 癌
酵素結合抗体による抗癌剤活性化治療のフェーズ1結果が報告【AACR】 癌が産生する抗原に対する抗体に酵素を結合させ、その酵素で抗癌剤のプロドラッグを活性化する治療法(ADEPT)についてのフェーズ1臨床試験が報告され、有効性を示唆する結果が得られた。副作用は耐えられる範囲であり、一部で抗腫瘍効果が確認された。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催… 2008/04/15 癌
患者特異的癌ワクチン「Oncophage」がロシアで腎臓癌対象に承認 米Antigenics社は4月8日、ロシア公衆衛生省が再発リスクが中程度の非転移性腎臓癌患者に術後補助療法として「Oncophage」(vitespen、以前はHSPPC-96と呼ばれていた)の適用を承認したと発表した。個々の患者に特異的なワクチンが世界の主要国で承認を得たのはこれが始めて。同社は年内に、欧州で… 2008/04/15 癌
組み換えリステリア菌ワクチンが子宮頸癌の治療薬になる可能性【AACR】 リステリア菌にヒトパピローマウイルス(HPV)の抗原遺伝子を含むプラスミドを導入したワクチンが、進行・再発子宮頸癌の治療薬になる可能性が示された。化学療法、放射線療法、手術でうまく治療できなかった患者15人を対象にしたフェーズ1/2試験で抗腫瘍効果が確認された。成果は4月12日から16日… 2008/04/14 癌
転移性大腸癌にFOLFOX、セツキシマブ、ダサチニブの併用が有効【AACR】 フェーズ1b臨床試験の結果、転移性大腸癌にFOLFOXレジメンと抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体製剤セツキシマブと経口チロシンキナーゼ阻害剤ダサチニブの併用が有効な可能性が明らかとなった。 2008/04/14 癌
抗CD20抗体AME-133vは他の治療が奏効しない濾胞性リンパ腫に有効な可能性 新しい抗CD20抗体製剤AME-133vが、他の治療法が奏効しなかった濾胞性リンパ腫患者に有効である可能性が明らかとなった。フェーズ1臨床試験で一部の患者に抗腫瘍効果が確認されたもので、結果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で、米アラバマ大学のAndres Fo… 2008/04/14 癌
微小管重合阻害剤vinflunineの国内フェーズ1結果が発表 固形癌患者を対象にわが国で行われた、新規ビンカアルカロイド系微小管重合阻害剤vinflunine(VFL)のフェーズ1臨床試験で、有望な結果が得られたことが明らかとなった。安全性プロファイルは受け入れられるもので、一部の患者で抗腫瘍効果が確認された。この結果は4月12日から16日にサンディエゴ… 2008/04/14 癌
ペメトレキセドが欧州で進行非小細胞肺癌の第一選択薬として承認 米国Eli Lilly社はこのほど、葉酸代謝拮抗剤であるペメトレキセド(商品名「アリムタ」)がシスプラチンとの併用で、欧州での進行非小細胞肺癌のファーストライン治療薬(第一選択薬)として承認されたと発表した。適応は扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌としている。… 2008/04/14 癌
アルブミン結合パクリタキセルが転移性乳癌薬として韓国で承認 米Abraxis BioScience社はこのほど、アルブミン結合パクリタキセル(商品名 ABRAXANE)が、転移性乳癌の治療薬として、韓国食品医薬品安全庁(韓国FDA)より販売承認を得たと発表した。 2008/04/14 癌
非小細胞肺癌を対象に腫瘍血管破壊薬の第3相臨床試験がスタート スイスNovartis社は4月11日、非小細胞肺癌を対象に、腫瘍血管破壊薬ASA404のフェーズ3臨床試験(ATTRACT-1)を開始したと発表した。ASA404は、腫瘍血管の内皮細胞にアポトーシスを起こし、腫瘍の局所でTNF(腫瘍壊死因子)やNO(一酸化窒素)を放出する効果を持つとされる新しいタイプの癌治療薬… 2008/04/11 癌
胃癌、GIST、乳癌ガイドライン、日本癌治療学会のサイト上に公開 日本癌治療学会が運営するがん診療ガイドライン掲載サイトでは、3月から胃癌、GIST(消化管間質腫瘍)、乳癌の各診療ガイドラインを公開している。3月末には、胃癌の構造化抄録が追加公開され、ガイドラインに引用されている各臨床研究の概要が、PDF形式でダウンロードできるようになった(一部準… 2008/04/11 癌
米国でセンチネルリンパ節生検実施率が6割を超す 米国では、早期乳癌患者を対象としたセンチネルリンパ節生検が広く普及していることが明らかになった。これは米国Emory Universityなどの研究グループが行った調査の結果で、2008年4月2日号のJournal of the National Cancer Institute誌に掲載された。… 2008/04/09 癌
セツキシマブの併用でイリノテカン単独よりも進行大腸癌の無増悪生存期間が延長 5-FUとオキサリプラチンによる治療に失敗した進行大腸癌患者に対し、セツキシマブとイリノテカンを併用すると、イリノテカンの単独投与よりも、無増悪生存期間および奏効率が有意に改善するとの結果が発表された。これは、The Erbitux Plus Irinotecan in Colorectal Cancer(EPIC)試験というフ… 2008/04/08 癌
多発性骨髄腫治療薬のベルケイド、副作用は当初予想より少ない可能性 多発性骨髄腫治療薬のベルケイドの副作用発生率は、適正に利用されれば、当初予想されていたほど高くない可能性が示唆された。これは、ベルケイドの販売会社であるヤンセンファーマ社長の関口康氏が、4月2日に開催したプレスセミナーで公表したもの。… 2008/04/08 癌
欧州でXELOXとベバシズマブの併用療法が急速に拡大 今年1月末に欧州連合(EU)で世界で初めて大腸癌に利用が可能となったXELOX療法(カペシタビン+オキサリプラチンの併用)とベバシズマブ(商品名「アバスチン」)との併用療法が、急速に浸透していることが明らかになった。4月4日にチェコのプラハで開催されたスイスHoffmann-La Roche社主催のプ… 2008/04/07 癌
フジノンのFICEシステム、通常の大腸内視鏡よりも悪性度を正確に判断 富士フイルムグループのフジノンが2005年に開発したFICE(FUJI Intelligent Color Enhancement)システムを大腸内視鏡検査の際に用いると、通常の観察よりも病変の悪性度が正確に判断できることが分かった。これは、American Journal of Gastroenterologyの3月号に発表された研究。病変の悪性度を… 2008/04/07 癌
緩和医療の啓発目指す「がん性疼痛緩和推進コンソーシアム」設立 緩和医療の啓発活動を行うことを目的に、製薬企業4社が「がん性疼痛緩和推進コンソーシアム」を4月2日に設立した。同コンソーシアムに参加したのは、塩野義製薬、帝國製薬、テルモ、ヤンセンファーマの各社。… 2008/04/04 癌
複数の遺伝子情報で乳癌再発の予測精度を上げる試み 複数の遺伝子情報を活用することで、早期乳癌の再発リスク予測がより正確に行える可能性が示された。これは米Duke大学の研究者らの研究で、4月2日号のJAMA誌に掲載された。 2008/04/03 癌
進行性黒色腫に対する免疫療法薬のフェーズ3試験が中止 米Pfizer社は4月1日、進行性黒色腫の患者を対象に、抗CTLA4受容体拮抗薬である「CP-675206」の有効性を検討していたフェーズ3臨床試験(A3671009)を中止すると発表した。 2008/04/03 癌
武田薬品工業、Cell Genesys社と前立腺癌ワクチンの開発販売契約を締結 武田薬品工業は3月31日、米Cell Genesys社が創製したGVAX前立腺癌ワクチンの、独占的開発・販売契約を締結したと発表した。この契約は、全世界を対象としている。同ワクチンは、FDA(米食品医薬品局)の優先審査対象に指定されており、Cell Genesys社は現在、進行性前立腺癌患者を対象とした2つの… 2008/04/02 癌
小児白血病の生存率は向上したが約半数は慢性疾患などの影響 小児癌、特に白血病の生存率は過去30年間に大きく上昇した。しかし、この病気から生還し成長した若者の中には、健康上、生活上に問題を抱えている人も少なくないようだ。米Michigan大学小児科のRajen Mody氏らは、診断から25年を経た小児癌経験者を対象とする調査の結果をBlood誌電子版に2008年3… 2008/04/02 癌
メディネット、Th1細胞を使った免疫細胞療法の研究を本格化 メディネットは、4月1日、北海道のベンチャー企業であるバイオイミュランスと、Th1細胞を用いた免疫細胞治療に係る基盤的技術の共同開発を3月31日に完了し、今後、実用化に向けた研究開発を進めていくと発表した。… 2008/04/02 癌