肺癌診断におけるPETの有用性を確認 18F-fluorodeoxyglucose(FDG)を使ったPET(陽子線放出断層撮影法)は、肺癌の診断および病期判定に有用であることが、複数の報告をシステマティックレビューした結果で明らかになった。この内容はJournal of the National Cancer Instituteの11月27日号に掲載された。… 2007/11/30 癌
女性乳癌のリスク因子BRCA遺伝子変異は男性の乳癌発症にも関与 家族性乳癌のリスク因子として知られているBRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の変異は、男性乳癌のリスク因子でもあることがこのほど確認された。米Johns Hopkins大学医学部のSining Chen氏らの研究によるもので、研究結果はJournal of National Cancer Instituteの11月27日号に掲載された。… 2007/11/29 癌
ニロチニブがイマチニブ耐性CMLを対象に欧州で認可 スイスNovartis社は、11月28日、「グリベック」(一般名:メシル酸イマチニブ)抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病(CML)の治療薬として、経口チロシンキナーゼ阻害剤「Tasigna」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が欧州連合で販売認可を取得したと発表した。… 2007/11/29 癌
テムシロリムスが欧州で腎細胞癌対象に認可 米Wyeth Pharmaceuticalas社は11月26日、同社のmTOR(mammalian target of rapamycin)キナーゼ阻害剤テムシロリムス(商品名「TORISEL」)が進行腎細胞癌患者のファーストラインの治療薬として欧州委員会から承認を獲得したと発表した。mTORキナーゼは、細胞の増殖、成長、生存に重要な役割を果… 2007/11/28 癌
前立腺癌に伴う既往症状に不適な治療を受けてしまい、悪化する事例が多いと報告 前立腺癌患者がしばしば、排尿障害や大腸機能障害など既往の症状にとって不適、禁忌である治療を受けている場合があることが明らかとなった。禁忌の治療やミスマッチな治療を受けたことで症状が悪化してしまう結果になってしまっているという。米Massachusetts General Hospital in Bostonのグル… 2007/11/28 癌
カペシタビンの結腸癌術後補助療法などが承認へ 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が11月21日に開催され、5-FU系抗癌剤カペシタビン(商品名「ゼローダ」)の新適応と新用法・用量、タキサン系抗癌剤パクリタキセルの新用法・用量が了承された。報告事項であったため、1カ月以内に正式に承認される見通しだ。… 2007/11/27 癌
多発性骨髄腫にレナリドミドとデキサメタゾンの併用が高い効果を示す論文が発表 米Celgene社はサリドマイド誘導体レナリドミドとデキサメタゾンを既治療の多発性骨髄腫患者に投与することが2件の多施設2重盲目検無作為化フェーズIII臨床試験の最新データがNew England Journal of Medicine誌に掲載されたと発表した。… 2007/11/26 癌
CMLなどを対象に開発中のオーロラキナーゼ阻害剤の患者登録が中断 米Vertex Pharmaceuticals社と米Merck社は11月20日、慢性骨髄性白血病(CML)などを対象に開発を進めているオーロラキナーゼ阻害剤MK-0457の患者登録を一時中断すると発表した。予備的な安全性の確認でQTc延長が1人の患者で確認されたため。最終的な安全性と効果の解析も延期される。また、最近… 2007/11/26 癌
子宮頸癌治療終了後3カ月時の全身FDG-PET検査は予後予測に有用 米Washington大学医学部が、子宮頸癌の治療終了から3カ月の時点の全身PETスキャンの結果が再発リスクの予測において有用であることを明らかにした。詳細はJAMA誌2007年11月21日号に報告された。 2007/11/26 癌
肥満者ではPSAによる前立腺癌検診で癌が見落とされやすい 肥満者では、前立腺癌の検診に用いられるPSA検査で、癌が見落とされやすい可能性が示された。これは、米国Duke大学医学校の研究グループによるもので、成果は11月21日のJournal of the American medical Association誌(JAMA)に掲載された。… 2007/11/22 癌
オリンパス、悪性中皮腫の診断・処置に適した胸腔鏡発売 オリンパスメディカルシステムズは、胸腔内への挿入に適した胸腔鏡を11月26日に発売する。先端部の外径が6.9mmと細く、自在に湾曲する機能があるため、狭い胸腔内でも観察・処置がしやすい。また、内径2.8mmの鉗子孔を設けており、組織の採取や胸水の吸引など、さまざまな検査・処置が行える。… 2007/11/22 癌
第20回日本内視鏡外科学会総会 腹腔鏡手術でも開腹手術でも、排便機能障害は同程度 直腸癌の手術後は、排便機能障害が起こりやすい。この障害の程度は、開腹手術であっても腹腔鏡手術であっても、同程度であることがわかった。杏林大学消化器一般外科の松岡弘芳氏が11月20日、第20回日本内視鏡外科学会総会で発表した。… 2007/11/21 癌
第20回日本内視鏡外科学会総会 腹腔鏡下大腸切除術は、男性の方がやりにくい 以前から、女性よりも男性の方が骨盤が狭く、皮下脂肪より内臓脂肪が多い傾向があるために腹腔鏡手術での視野が確保しにくく、手技が困難と言われてきた。埼玉医科大学国際医療センター消化器外科の山口茂樹氏は、11月19日に第20回日本内視鏡外科学会総会で、自験例から、実際に男性は女性よりも… 2007/11/21 癌
アバスチンが再発の多型性神経膠芽腫の無増悪生存期間を延長 米Genentech社は、血管新生阻害薬のアバスチン(一般名:ベバシズマブ)が、再発の多型性神経膠芽腫の治療薬となる可能性を示した。今回の研究は、米California州立大学Los Angeles校のTimothy Cloughesy氏が取りまとめたもの。詳細は、Annual Scientific meeting of the Society for Neuro-Oncol… 2007/11/21 癌
ガンマ・デルタT細胞療法とモノクローナル抗体薬の併用で細胞傷害活性が高まる実験結果 メディネットは、11月19日、、ガンマ・デルタT細胞が持つ細胞傷害活性がモノクローナル抗体医薬と併用することで増強されることを、細胞実験で確認したと発表した。 2007/11/20 癌
CHMPがベバシズマブを進行性腎細胞癌の第一選択薬に加えることを推薦 スイスRoche社は、11月16日、欧州医薬品庁(EMEA)の欧州医薬品委員会(CHMP)が、ベバシズマブを進行性腎細胞癌の第一選択薬とすることを推薦したことを発表した。ベバシズマブは、ヒト化抗VEGF(血管内皮細胞増殖因子)のモノクローナル抗体医薬だ。… 2007/11/20 癌
第20回日本内視鏡外科学会総会 高齢者こそ、大腸癌手術は腹腔鏡で これまで、高血圧や糖尿病など、他の疾患を合併していることが多い高齢の大腸癌患者に対し、腹腔鏡手術はあまり積極的には試みられてこなかった。北里大学外科の井原厚氏は、11月19日に第20回日本内視鏡外科学会総会で、自験例の解析から、高齢者でも大腸癌の腹腔鏡手術は有用だったと発表した。… 2007/11/20 癌
肝細胞癌適応でソラフェニブがFDAの認可取得 ドイツBayer HealthCare社と米Onyx Pharmaceuticals社は、11月19日、米食品医薬品局(FDA)が切除不能な肝細胞癌の適応でソラフェニブを承認したと発表した。 2007/11/20 癌
慢性骨髄性白血病治療薬のダサチニブ、肺への副作用に注意 イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病を対象に、現在販売認可が待たれているダサチニブ(米国での販売名「Sprycel」)では、肺への副作用が生じやすいことがこのほど確認された。副作用が出た段階で投与を一時中止し、再度、低容量から投与を再開することで、副作用の再現なく投与を継続できること… 2007/11/19 癌
セツキシマブ単剤投与で転移性大腸癌の生存期間が延長、専門誌に発表 上皮成長因子受容体(EGFR)に対する抗体製剤であるセツキシマブ(商品名「ERBITUX」)の単剤投与は、大腸癌の標準的な化学療法の無効例において、支持療法のみの群に比べて有意に生存期間を延長させることが、New England Journal of Medicine誌11月15日号に発表された。この結果の概要はすでに… 2007/11/19 癌
乳癌術後薬物療法の副作用、タモキシフェンはエキセメスタンに比べてホットフラッシュが継続しやすい 早期乳がんの術後薬物療法として、タモキシフェンを投与された患者では、アロマターゼ阻害剤のエキセメスタンに比べて、ホットフラッシュが継続しやすいことが確認された。一方、エキセメスタンでは、骨・関節の痛みが生じやすかった。… 2007/11/16 癌
膵癌対象のエルロチニブ、ゲムシタビン、アバスチン併用のフェーズIIIで全生存期間の延長示せず 進行膵癌を対象に上皮細胞成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤エルロチニブ(「タルセバ」)、ゲムシタビン(「ジェムザール」)に抗血管内皮成長因子抗体ベバシズマブ(「アバスチン」)を併用する第一選択療法としてのフェーズIII試験の結果が明らかになった。スイスHoffmann-La Ro… 2007/11/15 癌
BMLが子宮頸癌との関連が示唆されるHPVの遺伝子検査受託を本格化 大手臨床検査受託会社のビー・エム・エル(BML)は、子宮頸癌との関連が示唆されているヒトパピローマウイルス(HPV)の遺伝子検査の受託を10月から本格化させたことをこのほど明らかにした。 2007/11/15 癌
進行濾胞性リンパ腫の地固め療法にイブリツモマブが有効 進行濾胞性リンパ腫の地固め療法の第一選択薬として放射性物質イットリウムで標識した抗CD20モノクローナル抗体イブリツモマブ(商品名「Zevalin」)が有効であることが大規模国際無作為化フェーズIII臨床試験FIT(First-Line Indolent Trial)の結果明らかとなった。主要評価ポイントであった無… 2007/11/14 癌
米国でCML治療薬「SPRYCEL」のラベル改訂、慢性期にはより低用量での開始が可能に 米Bristol-Myers Squibb社は、2007年11月8日、米食品医薬品局(FDA)から「SPRYCEL」(ダサチニブ)のラベル改訂許可を得たと発表した。慢性期の慢性骨髄性白血病(CML)患者に有効で安全が示されたより低い開始用量が追加される。… 2007/11/14 癌
第48回日本肺癌学会総会 ゲムシタビンとUFTの併用が再発非小細胞肺癌で抗腫瘍効果を示す 再発非小細胞肺癌のセカンドライン治療として、ゲムシタビンとテガフール・ウラシル配合剤(UFT)の併用療法で抗腫瘍効果が認められ、疼痛などのQOLの軽減に有用であることがフェーズII臨床試験で明らかになった。新潟大学医歯学総合病院第二内科の伊藤竜氏らの研究グループが、第48回日本肺癌学会… 2007/11/13 癌
第48回日本肺癌学会総会 肺腺癌でEGFR 変異がUFTの術後補助療法の指標となる可能性 上皮細胞成長因子受容体(EGFR)変異をもたない肺腺癌患者では、テガフール・ウラシル配合剤(UFT)による術後補助療法が生存期間を延長することが確認され、EGFR変異の有無がUFTの術後補助療法を行うかどうかの指標になりうることがわかった。この成果は岡山大学大学院腫瘍・胸部外科の末久弘氏ら研… 2007/11/13 癌
第48回日本肺癌学会総会 肺癌の化学放射線療法にS-1とシスプラチンの併用が有効な可能性 5-FU系抗癌剤のS-1とシスプラチンに胸部放射線を同時照射する治療法が局所進行非小細胞肺癌に有効である可能性が明らかとなった。11月8日から9日に名古屋市で開催された日本肺癌学会で2つの研究グループによって臨床試験の結果が発表された。… 2007/11/12 癌
第48回日本肺癌学会総会 骨転移のある未治療肺癌にシスプラチン、ドセタキセル、ゾレドロン酸投与が安全で有効の可能性 骨転移を有する未治療非小細胞肺癌にシスプラチン、ドセタキセル、ゾレドロン酸の投与が安全で有効である可能性が明らかになった。 2007/11/12 癌
6年を超えるグリベック投与は慢性骨髄性白血病患者に対して安全で有効 グリベック(メシル酸イマチニブ)は、日本でも慢性骨髄性白血病(CML)治療における第一選択となっている。米Texas大学M.D. Andersonがんセンターの白血病部門の教授Hagop Kantarjian氏らは、イマチニブ投与期間が約6年と長期にわたっても、安全性と有効性は維持されることを確認した。詳細は、B… 2007/11/12 癌
第48回日本肺癌学会総会 カルボプラチンとゲムシタビンの併用投与が高齢者の進行肺癌に有効 カルボプラチンとゲムシタビンの併用投与が全身状態の良い高齢者(80歳以上も含む)の進行非小細胞肺癌の初回治療として、安全でしかも効果的なレジメンであることが多施設共同フェーズII臨床試験の結果明らかとなった。白金系製剤を使っているにも関わらず、高齢者でもQOL(生活の質)を維持でき… 2007/11/09 癌
第48回日本肺癌学会総会 S-1が高齢者の進行肺癌の有望な治療薬となる可能性 経口5-FU系抗癌剤のS-1が高齢者の進行非小細胞肺癌に対して有望な治療薬となる可能性が、医師主導で行なわれたフェーズI/II臨床試験の結果明らかとなった。成果は11月8日から9日に名古屋市で開催されている日本肺癌学会で三豊総合病院呼吸器科で、香川呼吸器TGO研究会の南木伸基氏によって発表さ… 2007/11/09 癌
第48回日本肺癌学会総会 進行肺癌にはカルボプラチンとパクリタキセルの併用が主流、ゲムシタビン併用も増加 進行非小細胞肺癌における化学療法では、カルボプラチンとパクリタキセルの併用が6割強と多いことが、日本肺癌学会会員へのアンケート調査の結果でわかった。また2004年に実施された同様のアンケート結果と比較すると、ファーストライン治療としてゲムシタビンを用いた併用療法が増えている傾向も… 2007/11/09 癌
第48回日本肺癌学会総会 癌性胸膜炎でタルク注入による癒着術、有用性の証明にまた一歩前進 癌性胸膜炎による悪性胸水に対し、胸膜癒着剤であるタルク製剤が有用であることが、国内の単施設フェーズII臨床試験で確認された。国立病院機構名古屋医療センター呼吸器科部長の坂英雄氏と北川智余惠氏ら研究グループが、11月8日から9日、名古屋で開催した第48回日本肺癌学会総会のワークショッ… 2007/11/09 癌
米Merck社のHPVワクチン、成人女性でも子宮頸癌の予防効果を確認 米Merck社は、子宮頸癌予防用ワクチン「Gardasil」を、24歳~45歳の成人女性に投与し、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染により生じる病変の予防効果があることを確認したと、11月5日に発表した。成果は、中国で開催されたInternational Papillomavirus Conferenceで発表されたという。… 2007/11/07 癌
局所進行頭頸部腫瘍に対する導入療法に「タキソテール」併用の効果示す論文がNEJM誌に掲載 フランスSanofi-aventis社のがん治療薬「タキソテール注射用濃縮液」(ドセタキセル)をシスプラチン、5-フルオロウラシルと共に、局所進行型頭頸部扁平上皮癌の患者に対する導入療法に用いたフェーズIII試験2件の結果がNew England Journal of Medicine誌2007年10月25日号に報告された。いずれも… 2007/11/06 癌
AMLの再発が早期にわかる遺伝子検査が保険で利用可能に 急性骨髄性白血病(AML)の再発を早期に診断できる遺伝子検査薬が、11月1日から保険の適用が可能になった。有用な検査が患者の負担少なく利用できることになる。保険点数は2000点(2万円)。3割負担の場合、6000円で検査ができることになる。… 2007/11/04 癌
多形性膠芽腫に対する化学放射線療法の長期フォローアップでテモゾロミドの有効性示される 米Schering-Plough社は、10月31日、EORTC(European Organisation for the Research and Treatment of Cancer)、NCIC(National Cancer Institute of Canada)と共同で進めていた、多形性膠芽腫(GBM)に対するテモゾロミド(商品名「テモダール」)と放射線療法を組み合わせた化学放射線療法と… 2007/11/02 癌
AACR-NCI-EORTC国際会議 新分子標的薬テラティニブとドセタキセルの併用が進行固形癌に有望 新たな分子標的薬テラティニブ(開発コードBAY 57-9352)をドセタキセルと併用投与することが進行固形癌に効果を示す可能性がフェーズIb臨床試験で明らかとなった。患者は一般的に良く投与に耐えることができ、抗腫瘍効果も確認できた。成果は10月22日から26日にサンフランシスコで開催された「分… 2007/11/01 癌