NEWS◎日本メジフィジックスが開発に成功 国内でアクチニウム-225の治験用製造体制が確立 α線内用療法の研究が加速 日本メジフィジックスは、α線内用療法に用いられる放射性核種の1つであるアクチニウム-225を小型の加速器を使って製造する技術の開発に成功したと、2022年4月5日、発表した。治験に必要な量を製造できることを確認しており、今後、225Acを使った治療の開発を目指す。いよいよ国内でも225Acによる… 2022/04/19 放射線科
NEWS◎放射性同位体薬剤の自給に向け前進 阪大にアスタチン-211の大量供給施設の整備開始 大阪大学の敷地内に放射性同位体であるアスタチン-211(211At)の大量安定供給するための設備が整備されることが決まった。 2022/04/04 放射線科
リポート◎α線内用療法の実現に向けて周辺技術の開発も進む α線内用療法薬の体内動態が見える日が来る 体内動態が安定で簡便な標識法も登場 体内に投与した薬剤は本当に病巣に届いているのだろうか。血液中の濃度や、尿や便に排泄されることは測定可能だが、目の前の患者の病巣に本当に到達しているのだろうか。効果が出ているならいいが、効果が得られないとき、薬剤が病巣に到達しているのに効果が得られないのか、病巣に到達しておら… 2022/02/04 放射線科
インタビュー◎日本核医学会理事長の絹谷清剛氏(金沢大学核医学教授)に聞く なぜα線内用療法に期待するか 今年、α線内用療法の第1相試験が国内で次々と始まる(関連記事:「NEWS◎難治性甲状腺癌を対象に医師主導治験開始」)。現在、世界中でこのα線内用療法に対する期待が高まっているが、なぜまだ開発途上の治療法に注目されているのか。日本核医学会理事長の絹谷清剛氏(金沢大学核医学教授)に話… 2022/02/02 放射線科
トレンド◎α線内用療法の治験が福島医大でも始まる 初の国産・内用療法薬の登場も近い? α線を放出する放射性同位体であるアスタチン-211を使った新たな癌治療の臨床試験が、大阪大学に続き、福島県立医科大学でも始まる予定だ。 2022/02/01 放射線科
NEWS◎難治性甲状腺癌を対象に医師主導治験開始 注目高まるα線内用療法、アスタチンに期待 大阪大学などのグループは、11月29日、アスタチン(At)によるα線内用療法による難治性甲状腺癌を対象とした医師主導第1相治験を開始すると発表した。同大医学系研究科核医学の渡部直史助教が治験責任医師を務め、アスタチンの製造は理化学研究所が担う。アスタチンを使った治療薬の開発は、2021… 2021/12/03 癌
トレンド◎放射線は「見ながら照射」の時代に MRIガイド下リニアックが千葉大で12月に稼働 次世代の強度変調放射線治療(IMRT)と目される「MRIガイド下リニアック」を千葉大学医学部附属病院が導入、2021年12月に同製品としては国内初の治療を行うと発表した。従来、放射線照射の際の位置合わせにはCTが使用されてきたが、MRIを用いることでリアルタイムかつ正確に腫瘍の位置を把握でき… 2021/11/24 放射線科
リポート◎「薄めた消毒液」で腫瘍を再酸素化、国内開発は一度頓挫も… 英国から逆輸入!? 常識覆す放射線増感剤 英王立マーズデン病院で2019年に終了した第1相臨床試験。この試験で、放射線治療の常識を覆しかねない結果が得られた。 概要はこうだ。腫瘍径が30~164mm(T2が5人、T4が7人)の局所進行・再発乳癌患者12人に対し、リニアックを用いて約3週間の放射線治療を行った(2.75Gy×18回照射と6Gy×6回照… 2021/06/22 放射線科
インタビュー◎放射線治療の課題は何か 時流に合ったメリット強調し、診療報酬見直しへ 日本放射線腫瘍学会理事長・茂松直之氏らに聞く 重粒子線治療やホウ素中性子捕捉療法(BNCT)で世界の先頭を行く日本の癌放射線治療。だが、欧米に比べて、癌治療全体の中ではまだ地位が低いとされている。それはなぜなのか。そして存在感を高めるために克服すべき課題とは──。理事長の茂松直之氏をはじめ、放射線治療の専門家が集う日本放射… 2021/06/15 放射線科
トレンド◎重粒子線施設が世界最多に、ホウ素中性子捕捉療法は保険適用 国内でにわかに盛り上がる「次世代放射線治療」 手術や薬物療法の後じんを拝していた感のある癌の放射線治療。だが、今その存在感が急速に増している。粒子線の中でも高い治療効果が見込まれる重粒子線治療を手掛ける施設が相次いでオープンしている上、中性子線を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の保険診療もスタートしたのだ。世界の最先… 2021/06/08 放射線科