リポート◎長崎県五島市が進めるドローン医薬品配送の実証実験 「オンライン診療×ドローン」は地域医療の未来を切り開けるか オンラインで患者の診察と服薬指導を行った後、ドローンで速やかに医薬品を配送する──。長崎県五島市で行われた実証実験では、ドローンが海を越え、離島の患者のもとへ処方薬を届けることに成功した。オンライン診療とドローン医薬品配送を組み合わせた診療パッケージは、離島医療の新たなスタ… 2021/04/09 医療情報
リポート◎大分県竹田市で実証実験中のドローン医薬品配送 ドローンが無医地区へ医薬品を届ける 大分県竹田市で、ドローンを用いて医薬品を配送する実証実験が進められている。無医地区での巡回診療で薬が必要になった際に、薬局から同日内にドローンで薬を配送することを想定し、2022年度の実用化を目指している。… 2021/03/08 医療提供体制
リポート◎ウェアラブルデバイスの実証実験に参加した医師が語る 医療現場でICTの活用が進まないワケ メーカーの実証実験の一環としてウェアラブルデバイスを用いた在宅診療を行ってきた静岡ホームクリニック(静岡市駿河区)。理事長の内田貞輔氏はウェアラブルデバイスの有用性を認めつつも、実証実験が終了した際に法人として対価を支払って機器を導入することにはためらいを見せる。内田氏はウ… 2021/02/26 医療情報
リポート◎伊那市で実証中の新型移動診療車「INAヘルスモビリティ」 「医師が乗らない診療車」で訪問診療を効率化! 中央アルプスと南アルプスの合間に位置する長野県伊那市では、医師が乗車しない移動診療車「INAヘルスモビリティ」の実証実験が進んでいる。医療機器を搭載した車両に看護師が乗り込み、患者宅を訪問。医師は診療所からオンラインで診察を行う。新たなコンセプトの移動診療車の活用により、中山間… 2021/02/25 医療提供体制
リポート◎ICTの活用で離島の診療所を連携させる鳥羽市の取り組み 「バーチャル病院」で離島の医療をもっと近くに 三重県鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいる。オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能にする。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用… 2021/02/22 医療情報
インタビュー◎ファンベースカンパニー代表取締役社長の津田匡保氏に聞く 患者減を乗り切る鍵は「ファンベース」にあり 自院のファンの感情・ツボを知り口コミにつなげる 人口減少などの社会の変化に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が相まって、経営状況が悪化している医療機関は少なくない。マーケティングや広報活動の重要性が増しているが、情報の氾濫する現在、従来型の手法だけでは収益を増加させることが難しくなっている。同様の課題に直面する企… 2020/12/09 医療経営
まちだ丘の上病院◎地域の魅力生かし人が集まる拠点を開設 病院が手掛ける注目の「ファンづくり」プロジェクト 人口減少や高齢化の進展といった地域社会の変化により、病院運営は変革を迫られている。特に地域密着型の病院では、地域の衰退が患者減につながりやすく、地域活性化に向けた取り組みに乗り出すケースが増加。そうした活動は、病院の「ファン」を増やす効用もあり、注目を集めている。東京都町田… 2020/12/08 医療提供体制
累積赤字4億円の病院が地域の信頼を獲得したワケ 病院を「開く」ことが収益・人材の課題解決への道 諏訪中央病院名誉院長・鎌田實氏に聞く 前回紹介した宇都宮病院のように、医療や介護の枠を超えて幅広い「地域支援」に取り組む医療機関が目立つようになった。そうした取り組みのパイオニアである鎌田實氏は、今から40年以上前、「開かれた病院になろう」をキーワードに、ボランティア活動などをきっかけとして地域住民と医師とのつな… 2020/06/11 医療提供体制
宇都宮病院◎併設のコミュニティースペースが町と病院に活気 「いつつぶれるの?」と言われた病院の起死回生 人口減少などの地域社会の変化に伴い、病院は医療や介護の役割を担うだけではなく、コミュニティーの活性化などの地域貢献も求められている。和歌山市の宇都宮病院では、併設のコミュニティースペースを核として、住民向けの多様なサービスを提供。これが評判になり、当時、必ずしも良いものでは… 2020/06/10 医療提供体制
【弓削メディカルクリニック】未来の地域医療を担う家庭医を養成 グループ診療で24時間365日対応の壁を越える 各地から家庭医志望の医師が集まる「教育診療所」 滋賀県蒲生郡竜王町。田園風景が広がるこの地に、弓削メディカルクリニックはある。7つの外来診察室を持ち、同時に在宅医療も行って地域を支える診療所だ。開設当初から「教育診療所」をテーマとし、後進の育成に力を入れたことで、地域の医療連携の円滑化も進んでいる。… 2020/05/29 在宅医療
やまと診療所◎スタッフ全員が退院支援職となる「おうちにかえろう病院」 在宅医療メインのクリニックが地域包括ケア病院を作るワケ 医療法人社団焔理事長の安井佑氏に聞く 2021年春、東京都板橋区に120床の地域包括ケア病床を有する病院「おうちにかえろう病院」が開院する。同院は、板橋区と練馬区を中心に在宅医療を提供してきた医療法人社団焔(ほむら)が新設するもの。なぜ、在宅クリニックが120床もの病院を新たに展開するのか、理事長の安井佑氏(以下、敬称略… 2020/04/03 在宅医療
よしき往診クリニック(その3)組織を超えた同職種の連携がカギ 最期まで自宅で過ごせる地域作りは飲み会から 外来で診ていた患者が自宅で自然死したことが事件化するような状況を解消すべく、在宅医療を主とした「よしき往診クリニック」(京都市西京区)を立ち上げた守上佳樹氏。地域の患者が、最期まで住み慣れた自宅で過ごせる環境を作る上で、最も重要な24時間365日体制の医療提供体制を構築するには、多… 2020/03/31 在宅医療
よしき往診クリニック(その2)「最期まで家で診る」ための診療とは 訪問診療だからこそ見抜けた巨大水疱の正体 低温やけどへの処置から不安に寄り添うための検査、グリーフケアまで 「よしき往診クリニック」は、京都市西京区の在宅療養支援診療所だ。院長の守上佳樹氏は、同地域の病院で診療を行っていた頃に、24時間365日体制で対応する在宅医療が不足していることに気づき、開業。守上氏の「最期まで家で診る」ための診療に同行した。… 2020/03/30 在宅医療
よしき往診クリニック(その1)24時間365日体制の在宅医療診療所を卒後9年目で開業 「自然死が事件化する現状を何とかしたい」 居宅中心の在宅診療、約3年でのべ患者数は500人弱に よしき往診クリニックは、京都市西京区の機能強化型在宅療養支援診療所だ。院長の守上佳樹氏は、医師12年目の若手医師。「多死社会」を迎える日本で、多職種による地域包括ケアのリーダーシップを取り、患者の生涯を地域で支えるべく奔走する守上氏に、在宅医療にかける思いを聞いた。… 2020/03/27 在宅医療
連載の紹介 シリーズ◎地域を診る 高齢化、人口減少など地域社会の変化に伴い、医療機関には在宅医療のほか、地域のコミュニティーを支えるための取り組みも求められています。各地の実践例を通じて、医療機関の「地域支援」のあり方を浮き彫りにします。