新型コロナ流行下で、もし大規模災害が起こったら… 感染対策をしつつも急性期は人命救護を最優先に まとめ:コロナ下の災害医療における三大原則 震災に加え台風や豪雨などの自然災害が地球温暖化の影響を受けて増加している。災害発生時は、COVID-19の感染拡大を防ぐため、標準予防策を徹底し、患者受け入れ時は感染リスクに合わせたゾーニングが新たに必要となる。コロナ流行下での有事を想定した事業継続計画(BCP)の作成も進めたい。 日本… 2021/03/12 医療提供体制
インタビュー◎高山義浩氏(沖縄県立中部病院感染症内科) 今のコロナ対策の礎は大震災の災害医療活動で築かれた 沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩氏は東日本大震災の時、沖縄県から派遣され石巻市の保健所業務の支援などを行った。現在は、厚生労働省の技術参与として新型コロナウイルス感染症の国の対策にも関わる。高山氏に、大震災におけるDMATを中心とした医療活動が、今のコロナ対策にどう生かされて… 2021/03/11 医療提供体制
震災の経験生かし災害医療チームがCOVID-19禍で奮闘中 コロナも災害だ!クラスター対策にDMAT出動 COVID-19の流行自体を災害と見なし、災害医療で蓄積した知見を生かした積極的な介入が進んでいる。武漢からのチャーター便やダイヤモンド・プリンセス号(DP号)への対応に始まり、病院や老人介護施設内のクラスター対策にはDMATやDPATが、PCR外来などへの医師派遣はJMATの枠組みが活用されている。… 2021/03/11 医療提供体制
東日本大震災が遺したもの(3)元高田病院院長の新たな挑戦 陸前高田に残り地域住民をコミュニティーで支援 東日本大震災の被災地はどこも高齢化と過疎化が急速に進展する地域ばかり。残された高齢者たちは、健康面ばかりではなく、孤独などの心の問題も抱えることになった。震災後、コミュニティー作りなどを通じ、この課題に挑戦し続けているのが、元岩手県立高田病院院長の石木幹人氏だ。 陸前高田市の… 2021/03/10 医療提供体制
東日本大震災が遺したもの(2)気仙沼巡回療養支援隊 震災後の懸命な活動を契機に在宅医療が定着 東日本大震災は、病院や介護施設を中心としたそれまでの医療提供体制の問題点も浮き彫りにした。被災者が病院に通えなくなり、在宅医療のニーズが拡大した状況は現在のコロナ禍とも共通する。気仙沼市では、気仙沼巡回療養支援隊が組織され、突発的な在宅医療のニーズに対応した。同支援隊に関わ… 2021/03/09 医療提供体制
東日本大震災が遺したもの(1)石巻圏合同救護チーム 被災者の亜急性期・慢性期対応の重要性を再認識 東日本大震災では大津波による溺死が9割以上を占め、DMATをはじめとする重症患者の救援が目的の医療支援チームの役割が限られた。被災者の亜急性期・慢性期の対応や保健予防活動の重要性が認識され、日本の災害保健医療は格段の深化を遂げることになった。「石巻圏合同救護チーム」の活動を中心に振… 2021/03/08 医療提供体制
緊急寄稿◎災害時の避難者への医療と気を付けるべきポイント 災害避難者はホテルへ収容を 地域防災計画や通知・法令に見る避難所設営のあり方 2020年7月、九州地地方を中心に激しい豪雨に見舞われ、河川の氾濫や床上浸水などが発生しています。亡くなられた方とそのご親族の方々にお悔やみを申し上げます。激甚災害時もしくはその警報発令時に避難勧告が発せられますが、その避難所に関して大阪大学感染制御部の森井大一氏に緊急寄稿してい… 2020/07/09 感染症
国立感染症研究所、西日本豪雨で感染症リスクアセスメント公表 被災地で今、特に注意すべき感染症は? 感染性胃腸炎や急性下痢症、破傷風が高リスク、麻疹発生も注視を 国立感染症研究所の感染症疫学センターは7月17日、西日本豪雨による浸水や土砂災害、避難に伴う感染症について、リスクアセスメントを公表した。7月13日時点で評価したもので、被災地において特に注意すべき感染症は、急性胃腸炎や急性下痢、破傷風であるとした。また、感染力が強い麻疹にも注意… 2018/07/18 感染症
緊急インタビュー◎西日本豪雨被災者への医療対応(避難所生活編) 避難所では日の高いうちは体を動かすことが肝心 西日本豪雨によりお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。被災地でも連日30℃を上回る日が続き、避難所での生活を強いられている方々の健康状態が心配されます。避難所生活も長くなっていく中、今後、どんなことに注意すべきか、日本老年医学会高齢者医療委員会高齢者災害医療小委員会の… 2018/07/18 呼吸器
緊急インタビュー◎西日本豪雨被災者への医療対応(熱中症編) 健康状態モニタリングで避難所の熱中症を防げ 西日本豪雨によりお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。被災地でも連日30℃を上回る日が続き、避難所での生活を強いられている方々の健康状態が心配されます。被災地での熱中症対策や健康管理の方法について、帝京大学附属病院高度救命救急センター長の三宅康史氏に聞きました。… 2018/07/12 事件・話題
緊急寄稿◎西日本豪雨被災者への医療対応(復旧作業に従事する方へ) 復旧作業をされる方の健康と安全を守るために 豪雨の被害にあわれた地域にお住まいの方、また、復旧作業、そしてボランティアなどとして現場に入られる方の健康と安全を守るための留意点を紹介します。なお、以下は7月16日頃までの急性期を想定しています。今回は5分で読めるように要点だけとしました。… 2018/07/12 公衆衛生・予防医学
緊急寄稿◎西日本豪雨被災者への医療対応(肺炎・栄養編) 高齢者の避難所肺炎、予防のカギは「お粥」 西日本豪雨によりお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。避難所で生活する高齢者の肺炎予防について、愛知医科大学緩和ケアセンターの前田圭介氏が緊急寄稿してくださいました。前田氏は2016年、熊本県内の医療機関に勤務していたときに熊本地震を経験し、被災者のケアに尽力なさって… 2018/07/11 感染症
緊急寄稿◎西日本豪雨被災者への医療対応(感染症編) 豪雨被災地の感染対策で注意したい5つのこと 大規模災害に引き続く集団の避難生活では、しばしば感染症アウトブレイクの可能性が報じられ、そのたびに被災者は緊張と不安を募らせます。今回の大規模豪雨による被災地においても、感染症についての不安が広がっていく可能性があります。… 2018/07/11 感染症