リポート・特集
REPORT: 2017年8月号特集◎医療訴訟の落とし穴
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特集◎医療訴訟の落とし穴《インタビュー》
ガイドラインを引用する訴訟が急増しています
仁邦法律事務所所長 桑原博道氏
2017/ 8/16
世の中の医療不信を受けて2004年にピークに達した医療訴訟。その後は減少しつつあったが、2009年には再び増加に転じ、じわじわ増え続けているという。最近の医療訴訟には、どんな特徴が見られるのか。幅広く医療訴訟の動向をウオッチしている弁護士・医学博士の桑原博道氏に聞いた。
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特集◎医療訴訟の落とし穴《対応編3》
看護師がI.C.に同席し患者の理解をサポート
2017/ 8/15
看護師が医師による説明の場に同席し、患者や家族の理解度を把握しつつ不足を補い、医師にフィードバックしている医療機関もある。形ばかりのインフォームド・コンセントに陥らないための工夫だ。
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特集◎医療訴訟の落とし穴《対応編2》
説明同意文書に死亡リスクを具体的に記載
2017/ 8/14
説明義務を巡るトラブルに備える上で、説明同意文書の見直しは必須だ。加えて、医療事故調査制度の創設を機に、死亡を含めたリスクをどこまで書き込むかが新たな課題に浮上。対応が急がれている。
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特集◎医療訴訟の落とし穴《対応編1》
主治医は言い訳をせずに真実をしっかり伝えよ
2017/ 8/11
医師と患者の信頼関係は意外にもろい。十分に説明しても、結果が望ましいものでなければ、「納得できない」と患者・家族が医師の責任を追及するリスクは高まる。矢面に立つ主治医は、どう動くべきなのか。
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特集◎医療訴訟の落とし穴《インタビュー》
裁判所が求めるインフォームド・コンセントとは
前田正一氏(慶應義塾大学大学院教授)に聞く
2017/ 8/10
「説明と同意、いわゆるインフォームド・コンセントについて、理念や要件を把握して、点検を行う必要があるのではないか」。こう話すのは慶應義塾大学大学院教授の前田正一氏だ。前田氏は、2005年に発足した医療事故・紛争対応研究会の世話人を務めるなど、医療倫理や医療安全分野での研究と実践に…
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特集◎医療訴訟の落とし穴《動向編》
「説明を尽くしたのに敗訴」のなぜ
2017/ 8/ 9
「医師はしっかり説明したというが、患者・家族はそんな説明は聞いていないと訴える裁判が目立つ」。こう話すのは、医療側の弁護活動を展開する仁邦法律事務所(東京都新宿区)所長の桑原博道氏だ。その例として、同氏は以下のような事例を挙げる。