特集◎その肺炎 治す? 治さない?《インタビュー》 高齢者肺炎にも緩和ケアの概念を 長崎大学理事・副学長 河野茂氏 日本呼吸器学会は4月に「成人肺炎診療ガイドライン2017」を発表。誤嚥を繰り返したり終末期にある高齢者の肺炎に対し、「積極的な治療を差し控える」選択肢を明示した。ガイドライン作成委員長を務めた河野氏は、「高齢者の肺炎は即治療ではなく、本人の意思やQOLを優先して判断すべきだ」と話す。… 2017/06/20 呼吸器
特集◎その肺炎 治す? 治さない?《提言》 かかりつけ医は肺炎患者の伴走者たれ 今日も、多くの高齢肺炎患者が病院に救急搬送されている。「どこまで治療すべきか」と疑問を抱きながらも治療を行う医師がいる。自分がどんな最期を迎えたいか意思を示す機会がないまま、望まない治療を受けている患者がいる。今の状況は、患者にとっても医療者にとっても不幸だ。… 2017/06/19 呼吸器
特集◎その肺炎 治す? 治さない?《私のやり方-3》 急変時の対処法を事前に家族によく説明 荒井康之氏(生きいき診療所・ゆうき院長)に聞く 高齢者が肺炎になったときには、入院医療と在宅医療、それぞれのメリット・デメリットを伝え、医学的な助言も加えながら、患者・家族の治療の場所の選択を支援するようにしている。 2017/06/16 呼吸器
特集◎その肺炎 治す? 治さない?《私のやり方-2》 高齢者肺炎、改善可能な低栄養を見逃さない 小野沢滋氏(みその生活支援クリニック院長)に聞く 在宅医療の経験から、患者が望む環境で最善の治療をすべきだと考えている。例えば肺炎を起こしても、「入院はしたくない」と希望していれば1日に何度も点滴を行うのは困難な場合が多い。であれば1回投与のセフトリアキソンによる治療を選択するといった考え方で対応可能だろう。… 2017/06/15 呼吸器
特集◎その肺炎 治す? 治さない?《私のやり方-1》 肺炎の治療方針決定の要はかかりつけ医 高山義浩氏(沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科)に聞く 終末期の肺炎治療では、どの抗菌薬をどこまで使用すべきか、どの時点で差し控えるか悩むことは少なくない。ただ、それは個々の判断であって、何らかの基準を示すことは難しい。医学的な適応を踏まえつつも、患者の生き方や家族の受け止め方から総合的に判断することが大切だ。… 2017/06/14 呼吸器
特集◎その肺炎 治す? 治さない?《ガイドラインを読み解く》 どうする?「治療しない肺炎」の診療 新ガイドラインは高齢者肺炎について、まず疾患終末期や老衰の状態かどうかを評価するよう求めている。該当しなければ従来通り最適な抗菌薬治療を、当てはまる場合には患者の意思やQOLを考慮する治療・ケアを推奨する。… 2017/06/13 呼吸器