リポート・特集
REPORT: 2015年6月号特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪
-
特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪(5)手術事故を防ぐ仕組みとは
事故発生時こそ「報告」で院内オールスター投入
2015/ 6/12
トラブル発生で患者が危機にさらされている──。そんなときこそ医療安全管理部門に緊急連絡し、全科でトラブルに対応する仕組みを構築しているのが名古屋大学病院だ。
-
特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪(4)手術事故を防ぐ仕組みとは
技量や出血量の「見える化」で危機を回避
2015/ 6/11
病院や診療科のリスクコントロール体制が、群馬大病院や千葉県がんセンターで見られたような腹腔鏡下手術事故を未然に防ぐ。ここでは、手術リスクをコントロールし、事故を未然に防ぐ有効な体制を構築しているケースを紹介する。…
-
特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪(3)腹腔鏡下肝切除のメリットは?
「腹腔鏡下肝切除術の全てを否定されたくない」
金子弘真氏(東邦大学教授・肝臓内視鏡外科研究会代表世話人)に聞く
2015/ 6/10
群馬大病院のケースは、事故報告書を読む限り、死亡率があまりに高い。ほとんどの施設では死亡率に若干差はあるものの低いと考えている。私の診療科では腹腔鏡下肝切除術の死亡率はゼロである。
-
特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪(2)なぜ止められなかった?
群馬大、千葉がんに欠けていた「4つの手続き」
2015/ 6/ 9
群馬大病院や千葉県がんセンターでは、リスクが高い腹腔鏡下手術の実施を、倫理委員会に諮ることなく決めていた。安全性や有効性が確立していない新しい術式は適応、技量、チーム体制などを十分審議し、倫理的な手続きを踏み、第三者が結果を評価する仕組みが欠かせない。…
-
特集◎腹腔鏡下手術事故 放任の大罪(1)腹腔鏡の選択に疑義
群馬大、千葉がんの連続死亡はなぜ起こった?
2015/ 6/ 8
群馬大病院と千葉県がんセンターの腹腔鏡下手術事故では、死亡患者の多くが肝胆膵領域の高難度手術を受けていた。腹腔鏡下では適応の評価が定まらない新術式の実施が倫理的手続きを経ず、実質的に少人数の医師で決められていた。…