特集◎今冬のかぜ診療《13》咳には蜂蜜! 薬よりも効果が高い?かぜの代替療法 「子どもの咳には蜂蜜が効果的かもしれない」─。にしむら小児科の西村龍夫氏はこう話す。実際、就寝30分前にスプーン半分から2杯の蜂蜜を与えた小児の群は、プラセボを投与した群に比べ夜間の咳嗽が緩和され、夜間の咳に伴う本人と親の睡眠状態を有意に改善したというランダム化比較試験(RCT)… 2014/12/24 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《12》薬剤の母乳への影響 授乳中の患者には薬を処方できない? ⇒ × かぜの薬は大半が母乳中断の必要なし 出産後であれば、一般成人と同様の対応になるため、妊婦とは違い積極的に解熱する必要はなくなる。 2014/12/22 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《11》催奇形性 妊娠初期の熱は積極的に解熱する? ⇒ ○ アセトアミノフェンの投与を 妊娠している患者で特に気を付けたいのが妊娠初期の高熱だ。神経管欠損による奇形など、母体の高熱により催奇形性のリスクが高まることが示唆されている(Graham JM Jr,etal. Teratology.1998;58:209-21.)。加えて、アセトアミノフェンによって解熱した群は、しなかった群よりも奇形のリスクが低… 2014/12/21 産婦人科
特集◎今冬のかぜ診療《10》保護者の不安 薬を欲しがる親には必要ない旨を説得? ⇒ × ときに“お守り”代わりの処方も有用 前回紹介したアンケートで、解熱薬を処方する理由としてもう1つ多かったのが、「解熱薬がないと家族が不安になる」(50歳代、小児科)、「親を納得させるため」(30歳代、消化器内科)というものだ。子どもの発熱を心配に思う保護者には、どのような説明をすべきなのか。… 2014/12/20 小児科
特集◎今冬のかぜ診療《9》解熱薬の適否 解熱薬の投与は熱性痙攣リスクを下げる? ⇒ × 熱性痙攣を予防するエビデンスはない 小児の発熱で最も心配なのが、熱性痙攣のリスクだ。しかし、熱を下げれば予防できるというエビデンスはなく、解熱以外の対応が重要になる。子どもや妊婦のかぜ診療では、疾患の治療だけでなく、母親の不安など心理面に目を向けることも必要だ。… 2014/12/19 小児科
特集◎今冬のかぜ診療《8》総合感冒薬の適否 咳の出るかぜに総合感冒薬を処方 ⇒ × 特に高齢者では原則的に処方を避ける 文字の通り感冒症状に対する対症療法の成分が配合された総合感冒薬は、かぜ症状を全体的に緩和すべく、日常診療でも処方されることが多い。 2014/12/18 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《7》鎮咳薬の適否 咳を止めるために鎮咳薬を処方 ⇒ × 咳の原因を考えて病態にあった薬剤を 抗菌薬の適応でない場合は、必要に応じた対症療法を行うことになる。 2014/12/17 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《6》抗菌薬の適否 かぜの原因はウイルスだから抗菌薬は御法度? ⇒ × 抗菌薬が必要なことも 「かぜには総合感冒薬」「ウイルスが原因だから抗菌薬は出さない」─。こんな一律の処方をしてはいないだろうか? 一口にかぜといっても、病態は様々。症状の緩和を求める患者に、どう対応すべきなのか。かぜ診療のエキスパートに工夫や考えを聞いた。… 2014/12/16 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《5》タミフル耐性 耐性ウイルスが流行したらその薬剤は避けるべき? ⇒ △ 周辺地域でのウイルス耐性化状況を注視 昨シーズンはオセルタミビルに耐性を有するA(H1N1)pdm09亜型ウイルスが登場。メディアで大きく報道されたこともあって、オセルタミビルの処方率は低下した。今シーズンはまだウイルス株の分離自体がほとんど行われていないが、爆発的に耐性ウイルスが流行する兆しはなく、オセルタミビルの処方… 2014/12/15 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《4》10代の異常行動 異常行動・言動は抗インフルエンザ薬のせい? ⇒ × インフルエンザそのものに起因 オセルタミビルは、因果関係が不明なものの服用後に異常行動・言動を発現した例が報告されたことから、厚生労働省が注意喚起し、添付文書では10歳以上の未成年には原則使用を差し控えることとされている。… 2014/12/12 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《3》ワクチン同時接種 肺炎球菌ワクチンを同時接種してもよい? ⇒ ○ ワクチン併用で肺炎予防効果が増強 インフルエンザの二次感染で肺炎を引き起こせば、死亡につながる恐れがある。2014年10月、成人用肺炎球菌ワクチンが原則65歳以上の高齢者で定期接種化され、公費負担によって接種を受けられるようになった。インフルエンザワクチンに加えて、肺炎の主な原因となる肺炎球菌のワクチン接種について… 2014/12/11 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《2》ワクチン効果の持続期間 ワクチンの効果はシーズン途中に失われる? ⇒ × 十分に抗体価が上昇すれば半年は持続 「インフルエンザワクチンをシーズンの最初に接種すると、シーズン終盤には抗体価が低下してワクチンの効果が期待できない」─。元九州大学先端医療イノベーションセンター特任教授で、現在は久留米臨床薬理クリニック(福岡県久留米市)顧問の池松秀之氏は、現場の医療者からこのような誤解を耳… 2014/12/11 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《1》インフルエンザワクチン 今年のワクチン製造株、効果は期待できる? ⇒ ○ 今年は抗原一致率が高い 一般に、ウイルスなど病原微生物による急性上気道炎と定義される「かぜ」。しかし、かぜ症状を訴える患者が本当に上気道炎とは限らない。病態を見極め、それに応じた治療を行うことが不可欠だ。本特集では、既に流行が始まったインフルエンザを含め、かぜに関する診療の常識や通説を検証した。… 2014/12/10 感染症