特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.8≫デング熱 開発進むデングワクチン 世界の患者は毎年1億人にも、待望のワクチンは来年にも実用化か バリ島など東南アジアの観光地から帰国後にデング熱を発症する日本人患者が、毎年200人以上報告されている。国立感染症研究所によると、デング出血熱の報告も近年目立ってきている。 2014/08/28 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.7≫劇症型溶連菌感染症 死亡4割の重症感染症 分かってきた発症機序 変異が生じた菌の侵入で発症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(劇症型溶連菌感染症)は、急速に進行し、敗血症性のショックから多臓器不全を生じる重篤な感染症だ。国内では年間100~200人の患者が確認され、うち約40%が死亡している。… 2014/08/21 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.6≫C. difficile感染症 米国では1万人以上が死亡、便秘が主訴の例も 便移植による再発例治療の臨床研究を慶應大がスタート 入院中の高齢者を突如、死に至らしめる感染症、それがClostridium.difficile感染症(CDI)だ。研究が進んでいる米国では、年間約25万人のCDI患者が発生し、約1万4000人が死亡すると報告されている。 2014/08/20 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.5≫E型肝炎 市販のブタ肉にも感染リスク 約半数は感染経路不明、急性肝炎ではHEV検査を 2014年6月、厚労省乳肉水産食品部会の「食肉等の生食に関する調査会」は、ブタの肉や内臓を生食用として提供することを法的に禁止すべきだとする報告書をまとめた。 2014/08/19 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.4≫A型肝炎 免疫なしの高齢者で劇症化リスク 「死なない感染症」との認識が今後変わる可能性 国内でのA型肝炎患者数は毎年、数百人程度だが、今年に入ってから報告数が急増。これまでは海外渡航歴がある患者が多かったが、今年は国内での感染が目立っている。 2014/08/18 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.3≫髄膜炎菌感染症 重症例は2日で死亡、四肢切断の後遺症も 国内でも患者が散発、発熱を伴う紫斑では鑑別に 「様々な診療科が協力して可能な限りの治療を施したが、当初は抗菌薬が効いている手応えがなく、救命は難しいのではと考えた」。こう話すのは、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)感染症による電撃性紫斑病(症例1)を、最近経験した湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)総合内科の十倉満氏。… 2014/08/12 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.2≫MERS 中東で流行、肺炎重症化で3割強が死亡 発熱・咳を訴える患者では渡航歴の確認を 今年4月、中東呼吸器症候群(MERS)患者数が250人以上に急増した(図2)。翌5月は減少したものの、引き続き流行の拡大が懸念されている。7月23日までにMERS確定診断を受けた患者は、2012年4月からの累積で837人。うち291人が死亡しており、致死率は約35%と極めて高い。… 2014/08/11 感染症
特集◎迫り来る新・再興感染症≪Vol.1≫エボラ出血熱 アフリカで過去最大の流行に警戒強まる 飛行機で国境を越えた患者も、流行終息のめど立たず 7月20日、飛行機でナイジェリアに到着したリベリア人の男性がエボラ出血熱を発症し、25日に死亡した。エボラ出血熱患者が飛行機を使用して国境を越えたのは、今回が初めて。多くの人が集まる空港での二次感染が危惧されている。… 2014/08/08 感染症