リポート・特集
REPORT: 2014年7月号特集◎輸液の誤解
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特集◎輸液の誤解 Vol.8 《低栄養》
【誤解】脂肪乳剤は数日に1回投与で十分
【正解】「毎日投与」が基本。側管投与も可能
2014/ 7/25
高カロリー輸液のキット製剤などの普及により、静脈栄養についても型通りの処方をしがちだが、適切に投与しないと合併症を来しかねない。
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特集◎輸液の誤解 Vol.7 《体液過剰》
【誤解】終末期に輸液を絞ると死期が早まる
【正解】1日1L超の輸液はQOLや症状を悪化させる
2014/ 7/24
末期膵臓癌の80歳代男性。肝転移、腹水、下肢浮腫があり、推定生命予後は2週間程度。本人は多臓器不全に伴う傾眠状態だが、家族が中心静脈栄養の継続を強く希望している。輸液管理をどう考えるべきか──。…
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特集◎輸液の誤解 Vol.6 《体液過剰》
【誤解】浮腫性疾患でも食事が取れなければ輸液
【正解】バイタルが安定していれば必ずしも必要なし
2014/ 7/23
体液過剰者であっても、食事が取れなければつい輸液してしまいがち。だが、心不全患者などではかえって悪影響を及ぼすケースもある。
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特集◎輸液の誤解 Vol.5 《低Na血症》
【誤解】食べられない患者に「とりあえず3号輸液」
【正解】医原性低Na血症の温床。漫然投与はご法度
2014/ 7/22
入院患者に高頻度で見られる低Na血症。実はその多くが、低張輸液の漫然投与による医原性のものである可能性が指摘され、専門家の間で問題視され始めている。
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特集◎輸液の誤解 Vol.4 【低Na血症】
【誤解】低Na血症の原因はNaの不足
【正解】多くは水の過剰が原因
2014/ 7/18
入院患者の電解質異常で最も頻度が高い低ナトリウム血症。実は、その多くが低張輸液の漫然投与が原因である可能性が指摘されている。病態を正しく知り、“医原性”の発症を防ぎたい。
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特集◎輸液の誤解 Vol.3【輸液製剤の基本知識】
「等張液」と「低張液」はどう使い分ける?
2014/ 7/17
水・電解質の補給を目的とした「電解質輸液製剤」には、生理食塩水(生食)、リンゲル液、1~4号液などがある。これらと、「水分輸液製剤」である5%ブドウ糖液を使いこなすことが、輸液療法の基本となる。…
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特集◎輸液の誤解 Vol.2 《熱中症》
【誤解】脱水を起こした小児にはとにかく点滴
【正解】脱水の型や年齢によらず経口補液療法が第一選択
2014/ 7/16
小児は成人に比べて(1)体重当たりの必要エネルギー、必要水分量が多い、(2)胃腸炎や熱中症など体液を失うことが多い疾患にかかりやすい、(3)乳幼児は自分自身で飲水行動を取れない──ことから、脱水になりやすい。そのため小児科領域では、輸液療法が特に重視されてきた。…
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特集◎輸液の誤解 Vol.1《熱中症》
【誤解】初期輸液を開始するまでが勝負
【正解】輸液開始後のフォローが重要
2014/ 7/15
これからの季節、熱中症をはじめとする脱水患者が医療機関に押し寄せる。実は、一口に脱水といっても、病態によってその治療は異なる。さらに、輸液の安全域が狭い高齢者や小児、低栄養に陥った患者などでは、病態や背景疾患に合わせた治療法の選択が必要だ。…