特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.7 福島地検が控訴断念 加藤医師の無罪が確定 福島地検は8月29日、福島県立大野病院事件で加藤克彦医師を無罪とした福島地裁の判決について、控訴を断念すると発表した。「胎盤剥離を中止して、直ちに子宮を摘出すべきだった」とする検察の主張を裏付ける臨床例の提示や新たな鑑定人の確保などが困難なため、控訴しないことを決定した模様だ。… 2008/08/29 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.6 事故直後、彼は「ミスではない」とはっきり答えました 福島県立医科大学産婦人科教授 佐藤 章氏に聞く 福島県立医科大学産婦人科教授の佐藤章氏は、県立大野病院事件の発生以降、医局員だった被告・加藤克彦医師の無罪を信じ、支援を続けている1人だ。「8月20日に無罪判決が下された際には、正直ほっとした」と語りつつも、検察が控訴を断念するまで不安は消えないという。… 2008/08/27 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.5 「まず刑罰ありきでは医療は退化する」 日本産科婦人科学会常務理事・昭和大学産婦人科教授 岡井 崇氏に聞く 日本産科婦人科学会は、福島県立大野病院事件の判決当日、いち早く声明を発表した。今回の事件がそれだけ、産科医療の現場に大きな影響を与えるものだったことを物語っている。日本産科婦人科学会常務理事であり、昭和大学産婦人科教授の岡井崇氏に、大野病院事件が医療界に与えた影響や、今回の… 2008/08/25 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.4 「妥当な判決」― 各医療団体が声明を発表 8月20日の福島県立大野病院事件の無罪判決を受けて、多くの医療団体が相次いで見解を表明した。大半の団体が「妥当な判決」と評価するとともに、今回の判決が今後の医療崩壊の歯止めや、新たな死因究明制度として設置が検討されている「医療安全調査委員会」の議論などに寄与することを期待すると… 2008/08/21 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.3 加藤被告に無罪判決 異状死の定義にも踏み込む 福島地裁は8月20日、福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性を失血死させたとして、業務上過失致死罪や医師法21条違反に問われていた産科医・加藤克彦被告に対し、無罪判決を言い渡した。 2008/08/20 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 vol.2 「警察の不当逮捕が地域医療の崩壊を招いた」 綾瀬循環器病院心臓血管外科 佐藤 一樹氏に聞く 2001年、心臓手術を受けた女児が死亡した東京女子医大事件で、当時、同大学循環器小児外科助手だった佐藤一樹氏は人工心肺装置の操作を誤ったとして逮捕・勾留され、捜査機関の厳しい取り調べを受けた。05年11月には無罪判決を受けてその疑いは晴れたが、起訴から無罪判決までに3年もの長い年月が… 2008/08/19 医療安全
特集●ついに判決 福島・大野病院事件 「確たる証拠もなく起訴した検察に大きな疑問を感じる」 被告主任弁護人 平岩 敬一氏に聞く 2004年12月、産婦人科医の加藤克彦氏が帝王切開手術時に患者を出血死させたとして、業務上過失致死などに問われた福島県立大野病院事件。現在の産科医療の崩壊を招いた出来事の一つとして、社会的な関心は高い。その判決が8月20日、福島地方裁判所で下される。初公判から1年と7カ月弱。弁護側が全… 2008/08/18 医療安全