リポート◎ウェアラブルデバイスの実証実験に参加した医師が語る 医療現場でICTの活用が進まないワケ メーカーの実証実験の一環としてウェアラブルデバイスを用いた在宅診療を行ってきた静岡ホームクリニック(静岡市駿河区)。理事長の内田貞輔氏はウェアラブルデバイスの有用性を認めつつも、実証実験が終了した際に法人として対価を支払って機器を導入することにはためらいを見せる。内田氏はウ… 2021/02/26 医療情報
Lancet Gastroenterology and Hepatology誌から 英国の学会がIBD患者のSARS-CoV-2ワクチン接種を推奨 免疫抑制治療を受けている患者でもメリットがリスクを上回る 英国消化器病学会炎症性腸疾患セクションと炎症性腸疾患臨床研究グループは、炎症性腸疾患(IBD)患者のSARS-CoV-2ワクチン接種に関する意見書を発表し、接種を強力に推奨した。意見書の内容は、2021年1月25日のLancet Gastroenterology and Hepatology誌電子版に掲載された。… 2021/02/26 感染症
決定! 2021年度介護報酬改定◎居宅介護支援 逓減制の適用が担当プラン45件以上に 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 在宅要介護者のケアプラン作成やケアマネジメントを担う居宅介護支援では、収支の改善を目的に基本報酬が引き上げられる。ケアマネジャー1人当たりの担当ケアプラン件数に応じた各報酬区分(39件以下、40~59件、60件以上)で、要介護1・2、3~5のいずれも1.8%程度アップする(図1)。引き上げ… 2021/02/26 行政・制度
NEWS◎医療者向け新型コロナワクチンを3月1日に出荷 優先接種医療者は400万人も、第1弾は約100万人分のみ 厚生労働省健康局健康課予防接種室は、医療従事者向けの新型コロナワクチンの出荷第1弾の状況を2月19日に発表した。3月1日の週と3月8日の週に分けて、それぞれ全国でファイザー社製ワクチンを500箱ずつ出荷する予定だ(表1、医療従事者等向け接種を実施するための新型コロナワクチンの出荷(第1弾… 2021/02/25 感染症
リポート◎伊那市で実証中の新型移動診療車「INAヘルスモビリティ」 「医師が乗らない診療車」で訪問診療を効率化! 中央アルプスと南アルプスの合間に位置する長野県伊那市では、医師が乗車しない移動診療車「INAヘルスモビリティ」の実証実験が進んでいる。医療機器を搭載した車両に看護師が乗り込み、患者宅を訪問。医師は診療所からオンラインで診察を行う。新たなコンセプトの移動診療車の活用により、中山間… 2021/02/25 医療提供体制
決定! 2021年度介護報酬改定◎通所サービス 通所リハビリでリハマネ加算が大幅に再編 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 通所介護と通所リハビリテーションでは、COVID-19などの感染症や災害の影響により利用者数が急減した場合の措置が介護報酬に設けられる(図1)。これに伴い、現行の特例措置は2021年3月末に廃止される。 具体的な運用ルールは以下の2点。■(1)大規模型(I)(II)は、前年度の平均延べ利用者数… 2021/02/24 行政・制度
Lancet Oncology誌から COVID-19第1波が癌の放射線治療に与えた影響 英国で手術件数の減少を補うために放射線治療が増えた状況を示唆 英国Leeds大学のKatie Spencer氏らは、COVID-19第1波に対する英国のロックダウン期間(2020年3月23日から6月28日まで)が、癌の放射線治療実施に与えた影響を調べるために、2019年のデータと比較して、前立腺癌や非メラノーマ性皮膚癌の放射線治療コースの実施数は前年より有意に減少していたが、… 2021/02/24 感染症
学会トピック◎第17回日本消化管学会総会学術集会 大腸カプセル内視鏡画像から腫瘍性病変を自動検出するAIモデルを開発 人工知能(AI)を活用することで、大腸カプセル内視鏡の普及・発展や読影医の負担軽減につながるかもしれない──。2月19日から21日にかけてオンラインで開催されたGI Week2021で、東京大学医学部附属病院消化器内科の山田篤生氏は、パネルディスカッション「大腸カプセル内視鏡の普及に向けた工… 2021/02/24 消化器
NEWS◎三重大麻酔科には研修再開前に改めて訪問を予定 2022年度の専攻医数の上限設定は2021年度を踏襲 日本専門医機構は2021年2月22日、定例の記者会見を実施。今年度の専攻医採用の結果を総括すると共に、今後の専門研修のあり方について解説した。今春から研修を開始する2021年度の専攻医採用が新型コロナウイルス感染症の影響を受けたことから、機構としては2022年度のシーリングについては2021年… 2021/02/24 医師のキャリア
決定! 2021年度介護報酬改定◎訪問サービス リハビリ職による訪問看護の基本報酬を引き下げ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 訪問介護の基本報酬は各区分1~2単位の微増(+0.2~0.6%)だ。主な改定項目として特定事業所加算に、所定単位数の3%を加算する区分(V)が新設(図1)。体制要件は従来の区分と同様で、人材要件は「訪問介護員などの総数のうち勤続年数7年以上の職員の占める割合が30%以上」と算定のハードル… 2021/02/23 行政・制度
NEWS◎新型コロナワクチンの接種概要まとまる ワクチン接種の努力義務、妊婦は適用せず 厚生労働省は2021年2月15日に厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種にかかわる予防接種法施行令の一部を改正する政令案と予防接種法施行規則および予防接種実施規則の一部を改正する省令案について議論が行われた。COVID-19ワクチン… 2021/02/23 感染症
リポート◎ICTの活用で離島の診療所を連携させる鳥羽市の取り組み 「バーチャル病院」で離島の医療をもっと近くに 三重県鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいる。オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能にする。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用… 2021/02/22 医療情報
リポート◎2月20日に接種が始まった村山医療センターに密着 いよいよ国内でも始まる新型コロナワクチン接種 2021年2月17日、全国100カ所の国立病院機構の職員など1万人を対象とした新型コロナワクチンの先行接種が開始された。村山医療センター(東京都東村山市)も先行接種の対象として選ばれた医療機関の1つ。その後の一般の医療従事者や市民への投与も同医療センターが用いられる見込みだ。ワクチンの… 2021/02/22 感染症
決定! 2021年度介護報酬改定◎全体動向 科学的介護情報システム「LIFE」運用開始へ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 2021年度介護報酬改定の改定率は+0.70%。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大という状況下で議論が進み、2018年度改定を上回るプラス改定となった。 介護職員の人材不足という以前からの課題に加え、COVID-19による介護事業経営への影響を踏まえ、ほとんどのサービスの基本報酬は… 2021/02/22 行政・制度
JAMA Ophthalmology誌から アルコール手指消毒による眼の外傷に注意! フランスでアルコール消毒に伴う眼の障害を起こした小児が増加 フランスRothschild Foundation HospitalのGilles C. Martin氏らは、COVID-19パンデミックにより、アルコールをベースとする手指消毒液(ABHS)が広く設置されるようになり、中毒コントロールセンター(PCC)の全国的なデータベースに登録されていた、意図しないABHSによる小児の眼の事故が、2020… 2021/02/22 感染症
綱島東口内科・糖尿病内科クリニック◎生活習慣病診療の専門性を打ち出す 競合の少ない地域を選び住民ニーズに応える 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下では、専門性を打ち出すなどして差別化を図ることが平時にも増して重要になる。2020年10月に開業した綱島東口内科・糖尿病内科クリニック(横浜市港北区)では、糖尿病診療などの専門性を前面に出しつつ、近隣住民への一般診療も実施。「生活習慣病… 2021/02/19 医療経営
NEWS◎新たに明らかとなった膵腸連関 大腸炎改善のカギを握るのは膵臓の膜蛋白質? 千葉大学大学院医学研究院イノベーション医学研究領域准教授の倉島洋介氏、東京大学医科学研究所粘膜免疫学部門特任教授の清野宏氏らの研究結果。同グループは、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)や2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)を使った薬剤誘発性大腸炎モデルを用いた研究により… 2021/02/19 消化器
JAMA誌から 2種類の抗体併用でSARS-CoV-2が有意に減少 Eli Lilly社の中和抗体を用いたフェーズ2/3試験の結果報告 米国Baylor大学医療センターのRobert L. Gottlieb氏らは、軽症から中等症のCOVID-19患者を対象に、米国で緊急使用許可を得ているEli Lilly社のSARS-CoV-2中和抗体LY-CoV555(bamlanivimab)を単剤で用いた場合と、LY-CoV016(etesevimab)を併用した場合の、ウイルス量に対する影響を検討するフェ… 2021/02/18 感染症
NEWS◎本番を想定し、アナフィラキシーへの対応も 藤田医科大が接種シミュレーションを実施 藤田医科大学病院は2021年2月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に向けたシミュレーション訓練を実施。このシミュレーションは医療従事者と地域住人への接種を想定したもので、本番と同様に1時間で50人のペースでの接種を目標に、動線や所要時間の確認などを行った。… 2021/02/17 感染症
赤羽もり内科・腎臓内科◎対象患者を明確化し積極アピール 迷っていた専門開業、コロナが最後の後押しに 患者確保に苦労することも少なくない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下で開業し、広域から多くの患者を集めている診療所がある。2020年5月に開業した赤羽もり内科・腎臓内科(東京都北区)は、腎臓病と生活習慣病の診療に特化し、わが国では珍しい腎臓リハビリテーションを提供。開業… 2021/02/17 医療経営
リポート◎逆風下で診療所開設に動く医師たち コロナ下の開業、成功への「3つの条件」とは 「昨年は、当社が支援を予定していた開業案件が次々に延期になり、まだ予定が立っていない医師もいる」。こう語るのは、都内に事務所を構える開業コンサルタントのA氏だ。 2021/02/16 医療経営
シリーズ◎忘れられないカルテ 私が医師主導治験で学んだこと 千葉大学脳神経内科准教授 三澤園子氏 希少な難病であるクロウ・深瀬症候群(POEMS症候群[Polyneuropathy, Organomegaly, Endocrinopathy, M-Protein, and Skin Changes Syndrome])に対するサリドマイドの有効性を検証する臨床研究を当科教授の桑原聡先生のもとで2006年から開始し、2010年からは医師主導治験を始め、2015年に完了。… 2021/02/16 精神・神経
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このCT画像はどう見てますか?【Part.2】 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回もCT画像を見る放射線科医の視線を追跡します。 2021/02/15 放射線科
NEWS◎治療が奏功した患者の細菌叢・ウイルス叢を検討 C.difficile関連腸炎に糞便移植が効くメカニズムが明らかに 再発性Clostridioides difficile(CD)関連腸炎患者に対する糞便移植前後の腸内細菌・ウイルス叢の変化を解析した結果から、CD関連腸炎の病態が改善する機序が明らかにされた。糞便移植は腸内細菌叢をドナーの細菌叢に近づける働きを持つとともに、腸内細菌叢の代謝機能を改善し、それが再発性CD… 2021/02/15 消化器
NEWS◎効能効果は感染予防、重症化予防については「まだ確認できず」 厚労省第二部会、新型コロナのワクチンの承認を了承 厚生労働省は2021年2月12日、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開催。ファイザーの新型コロナウイルス感染症ワクチン「コミナティ筋注」(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2))の特例承認を認めた。部会で指摘された点を添付文書などに反映させた上で、早ければ14日にも承… 2021/02/14 感染症
インタビュー◎難治性アトピーに長期に経口投与可能な初の新薬 経口JAK阻害薬のアトピー患者への使い方 広島大学皮膚科学教授の秀道広氏に聞く 2020年12月末、関節リウマチ治療薬バリシチニブ(商品名オルミエント)の適応に「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」が追加された(関連記事:アトピー性皮膚炎を治療する初の経口JAK阻害薬)。長期投与が可能な初の内服薬となるバリシチニブの使い方について、アトピー性皮膚炎に詳しい広… 2021/02/12 皮膚科
1分解説◎医療法等の一部を改正する法律案 医師の働き方、タスクシフト、医学生の医業が柱 外来医療の機能の明確化と連携のための報告制度の創設も 2月2日、医師の働き方改革、各医療関係職種の専門性の活用、地域の実情に応じた医療提供体制の確保などを目的とする法律案が閣議決定され、今国会に提出されました。医療法や医師法、歯科医師法など多岐にわたる法律を一括して改正するものです。法案から、「医師の時間外労働」「タスクシフト」「… 2021/02/11 医師のキャリア
寄稿◎天然痘ワクチン集団接種施設の設置・運営の手引きより(Part.2) COVID-19ワクチン接種の体制整備のポイント解説します ワクチン接種が始まりそうでなかなか始まらない。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するワクチンの承認はもうすぐだと⾒込まれ、その接種体制や流通体制の整備が急がれているが、先進国と言われる国の中で日本は最後尾あたりを走る。それにいろんな言い訳はなされても、現時点で現場の具体的準… 2021/02/11 感染症
NEJM誌から Janssen社のワクチンAd26.COV2.Sの臨床試験 アデノウイルスベクターを用いたスパイク蛋白質遺伝子のワクチン オランダJanssen Vaccines and PreventionのJerald Sadoff氏らは、Janssen社がSARS-CoV-2ワクチン候補として開発しているAd26.COV2.Sを、健康な成人に投与して、安全性と免疫原性を評価したフェーズ1-2a試験で、このワクチンの忍容性は好ましく、中和抗体と共に細胞性免疫も誘導したと報告した。… 2021/02/10 感染症
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このCT画像はどう見てますか?【Part.1】 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回はCT画像を見る放射線科医の視線を追跡します。 2021/02/10 放射線科
リポート◎見えてきたコロナ後遺症 息切れ編 COVID-19後の息切れは治療介入できる! 発症5カ月後でもステロイド療法で症状改善を確認 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内で流行し始めてから、一年近くたとうとしている。COVID-19既往者が増える中、新たな課題としてCOVID-19後遺症が注目されている。さまざまな症状が後遺症として挙げられているが、呼吸困難や息切れに関しては、発症から数カ月が経過しても改善できる可… 2021/02/09 感染症
2021介護報酬改定、医師が知っておきたい中身 データ活用で質向上、社会的処方、老健施設の医療機能強化、介護医療院… 今年4月からの各介護サービスの報酬が固まった。0.7%のプラス改定を受け、原則として全サービスの基本報酬が引き上げられる。また、9月までの半年間は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するための特例として、さらに0.1%が上乗せされる。改定で介護現場はどう変わるのか。在宅医療を… 2021/02/08 老年医学・介護
ニュース◎藤田医科大が全自動PCR検査センターを公開 1日2500件検査可能な“全自動ロボットPCR検査室”が登場 藤田医科大学は2021年2月4日、新たに設置したコンテナ型PCR検査センターのメディア向け内覧会を実施した。蓋を閉めたまま検体を収納すると80分後に検査結果が得られる仕組みで、開発した川崎重工業によると、コンテナ型の全自動PCR検査センターは世界初。今後、藤田医科大との共同研究で臨床検体… 2021/02/08 感染症
循環器系11学会と日本医師会が緊急声明を発出 COVID-19まん延で循環器救急医療が崩壊の危機 日本医師会と日本循環器連合は2月5日、「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言下の心血管病診療に関する緊急声明」を発出した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延によって我が国における心血管病の診療体制がひっ迫し、緊急治療を要する急性心筋梗塞や急性心不全、大動脈疾患などへ… 2021/02/08 循環器
東北大がクラウドファンディング開始、ECMO研修の充実目指す 募集期間は4月30日まで、目標金額は1500万円 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によりECMO(体外式膜型人工肺)や人工呼吸器を扱う医療従事者の育成が急務となる中、2021年2月2日、東北大学大学院医学系研究科と東北大学病院はECMOの研修に用いる機器の買い替えを目的としたクラウドファンディングを開始した。目標金額は1500… 2021/02/05 感染症
NEWS◎厚労省が5都府県1.5万人を対象とした抗体検査結果を公表 12月実施の抗体検査、東京で陽性率0.91% 厚生労働省は2021年2月5日、5都府県で計1万5043人を対象として、2020年12月に実施した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査の結果を発表した。抗体陽性率は東京都で0.91%、大阪府で0.58%、宮城県で0.14%など、地域によりばらつきがあった。また、6月に実施した第1回調査時の陽性率(それ… 2021/02/05 感染症
NEJM誌から 回復期血漿の早期投与はCOVID-19重症化を抑制 発症から72時間以内の軽症高齢患者ではプラセボ群より重症化率が低い アルゼンチンFundacion INFANTのRomina Libster氏らは、COVID-19の発症から72時間以内の軽症高齢患者に回復期血漿を投与して、重症化を予防する効果を調べるランダム化比較試験を行い、早期に抗体価の高い回復期血漿を投与するとプラセボ群よりも重症化が抑制できたと報告した。結果は2021年1月6… 2021/02/05 感染症
COVID-19流行でAMR対策が崩壊の危機!? 医師6444人に調査、診療の制限で細菌感染の確証ないまま抗菌薬処方も 肺炎、尿路感染症、皮膚潰瘍、腸炎、中耳炎──。新型コロナウイルス感染症の陰にすっかり隠れてしまった印象があるが、薬剤耐性菌は今も様々な診療科の医師を悩ませている。日経メディカル Onlineでは医師会員を対象に2021年1月18日~22日、ウェブアンケートを実施。有効回答者数は6444人で保険… 2021/02/05 感染症
NEWS◎COVID-19対策における感染症法・特措法改正案が成立 入院拒否で過料50万円以下、2月13日に施行 2021年2月3日、感染症法と新型インフルエンザ等対策特別措置法、検疫法の改正案がそれぞれ参議院本会議で可決、成立した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に対応するためのもので、これらの法改正により行政は医療機関に患者の受け入れを勧告できるようになり、正当な理由がなく患者… 2021/02/04 感染症
JAMA誌から SARS-CoV-2変異株レビュー:ワクチンは有効? 抗原部位に変異が生じてもワクチンの有効性維持が期待される 2020年12月に英国で、感染性が増したSARS-CoV-2変異株に対する注意喚起が行われてまもなく、この変異株の感染は世界に広まった。米国Michigan大学Adam S. Lauring氏らは、2021年1月6日のJAMA誌電子版のViewpointに、SARS-CoV-2の変異の生じ方や、既知の変異株について解説し、変異株に対するワク… 2021/02/04 感染症
緊急寄稿◎國松流COVID-19が“治った後”の患者への対応法 今こそ医療機関も「ポスコロ症候群」に対応する準備を 今後、コロナ禍の余波が来て、グッと増えてくるだろう「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった人たちとその周辺の人たち」の健康問題を、今から案じております。 厚生労働省が示している「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第4.1版 」では、 有症状者の退院基準につい… 2021/02/04 感染症
リポート◎ウィズコロナ時代におけるアルコール関連問題との関わり方 アルコール使用障害患者に聞くべきは飲酒にまつわる武勇伝!? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は続き、終息の兆しが見えない。感染拡大を抑えるために様々な自粛が求められているが、その期間も長引いている。そのような状況下で、問題視されている課題の一つに「孤独」がある。孤独は飲酒欲求を高める要因であり、コロナ禍ではアルコール依… 2021/02/03 プライマリケア
MMWR Early Releaseから COVID-19ワクチンでアナフィラキシーを起こした21人のプロフィール アナフィラキシーの発生率は接種100万回当たり11.1件 米国疾病予防管理センター(CDC)のCOVID-19対応チームは、2020年12月14~23日の期間に、Pfizer社-BioNTech社のCOVID-19ワクチンの初回投与を受けた人々に報告されたアレルギー反応に関する情報を収集し、189万3360件の初回接種が実施され、21件のアナフィラキシーが起こっていたと報告した。デー… 2021/02/03 感染症
インタビュー◎COVID-19は「孤立の病」にどんな影響をもたらすか コロナ禍だからこそ、かかりつけ医は依存症に注意を 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長の松本俊彦氏に聞く 災害時には、将来への不安などから依存症患者が増えると言われている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大と自粛の長期化は、世界中に不安やストレスをもたらしているが、コロナ禍は依存症にどのような影響をもたらしているのか。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物… 2021/02/01 プライマリケア
リポート◎COVID-19疑い患者はコールセンターに誘導 「適切な受診行動」を促す海老名市のAI受診相談 神奈川県海老名市では2020年12月から、市民を対象に人工知能(AI)を用いた受診相談システムの提供を開始した。ウェブサイトから症状などに関する20問程度の質問に回答していくと、AIが問診結果と位置情報を用いて、近隣の適切な医療機関を表示して受診を勧奨する。新型コロナウイルス感染症(COV… 2021/02/01 医療機器
JAMA Intern Med誌から 介護施設入居者のCOVID-19死亡の危険因子は? 認知機能やADLが低下した高齢者は30日総死亡率が高い 米国Brown大学医学部のOrestis A. Panagiotou氏らは、COVID-19に感染した米国のナーシングホーム入居者5256人の電子健康記録を調べ、診断から30日以内の死亡例を抽出して危険因子について検討し、加齢や糖尿病などの基礎疾患に加え、認知機能障害やADLの低下も死亡リスクの増加と関連が見られたと… 2021/02/01 感染症
リポート◎陽性者数ではなくICUの使用率を重視 COVID-19感染爆発のフランスの医療機関の現状 2020年12月30日、フランス在住の日本医師会総合政策研究機構駐仏研究員の奥田七峰子氏がパリ大学医学部教授のジルベーグ氏 を招き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して日本の医師との意見交換会を開催した。その一部について、奥田氏の了解の下に再構成して紹介する。──フランスにお… 2021/02/01 感染症