トピック◎英国発、新型コロナ変異ウイルスが日本にも上陸 SARS-CoV-2新規変異株、感染性増加が脅威 英国で9月に出現、11月中旬まで低いレベルで循環 厚生労働省は2020年12月25日、空港検疫で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性と判明した5人から、英国で確認されている新規変異株が検出されたと発表しました。以降も検出例は続き、26日に2人、27日に1人、28日には6人と計14例に。濃厚接触者1人を除いた全員に英国滞在歴があり、英国とのリンク… 2020/12/29 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞13】心がふるえたエピソード 【原作エピソード】腎臓内科医として研修を積んでいる時、医師としてはまだ4年目の頃の忘れられないエピソード。ある日、緊急で運ばれてきたのは、昔この病院で肝移植をした男の子。下血が続いていて止まらないとのこと。到着すると貧血が進んでいるので、すぐに輸血が始まり、集中治療室に入院した… 2020/12/28 医師・患者関係
ER医が学んだ「緩和ケアは全ての人のために」 救急診療に従事する医療者は、目の前の患者の診療の質を高めるために、緩和ケア的アプローチを学ぶ必要がある──。この仮説のもとで、亀田総合病院救命救急科に所属する医師が、疼痛・緩和ケア科をローテートして学んだことをお伝えしたいと思います。… 2020/12/28 救急医療・集中治療
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞12】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」 実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。 あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、… 2020/12/27 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞11】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」 実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。 あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、… 2020/12/26 医師・患者関係
リポート◎千葉大学医学部附属病院が非常時の対応策 コロナ禍で迫られる「命の選別」への処方せん 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大が続き、限りある医療資源が枯渇するという非常事態も念頭に置かなければならなくなりました。「あの患者は助けるがこの患者は助けられない」。こうした命の選別を迫られるとき、医療者はどう対応すべきなのか──。この問いに答えるため、千葉大学… 2020/12/26 感染症
NEWS◎肛門癌予防の適応追加を取得 4価HPVワクチン、接種対象が男性にも拡大 MSDは2020年12月25日、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのガーダシル水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン[酵母由来])について、男性の尖圭コンジローマと男女における肛門癌およびその前駆病変に対する予防適応の追加を取得したと発表した。… 2020/12/25 感染症
NEWS◎ワクチンの確保体制や接種順位を明示 新型コロナワクチン接種に関するパブコメ募集 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室と厚生労働省健康局健康課予防接種室は2020年12月24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に関するパブリックコメント(パブコメ)の募集を開始した。… 2020/12/25 感染症
随時更新中:COVID-19関連論文まとめ 日経メディカルOnlineで紹介した論文をまとめて読めるように一覧にしました。今後も新たな論文が追加されたら随時更新していきます。 2020/12/25 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞10】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/25 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞05】コミュニケーションの難しさ(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】長年にわたって、糖尿病の治療でうちのクリニックを受診してくれているAさん。そのご家族が差し出した紹介状を読んで驚きました。その日の朝、意識障害で病院に運ばれ、血糖値が基準を大きく超えていたというのです。 高齢であるAさんは、以前から、投薬治療の結果も良好で、食… 2020/12/24 医師・患者関係
Lancet Healthy Longevity誌から メトホルミンはCOVID-19女性患者の死亡率を下げる? 炎症や血液凝固を抑制する作用がCOVID-19患者の女性でも役立つ可能性 米国Minnesota大学のCarolyn T Bramante氏らは、2019年に2型糖尿病または肥満と診断された経歴のあるCOVID-19入院患者の治療成績を調べ、メトホルミンの使用が死亡率に影響を与えていたかどうかを検討するコホート研究を行い、患者全体では死亡率に差は見られなかったが、メトホルミンを使用して… 2020/12/24 感染症
リポート◎群馬県立心臓血管センターの挑戦 入院高齢心不全患者に「早期の筋トレ」が効く 回復期から外来、そして在宅へと、心臓リハビリテーションの活躍の場が広がる中、入院早期から心臓リハビリの一環としてレジスタンストレーニング(RT)を導入する動きがあります。群馬県立心臓血管センターは、入院した高齢心不全患者に対してRTを行うためのランダム化比較試験を実施。通常のリハ… 2020/12/24 骨・関節・筋
緊急調査◎開業医591人に聞いた「年末年始の診療体制」 年末年始、「今年は特別に開ける」診療所は3% 8割の診療所が12月29日~1月3日の休診を選択 冬の訪れとともに増加傾向に入った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。2020年の年末から2021年の年始にかけては、これまでに経験がない「ウィズコロナの年末年始」になるが、各地域の医療機関はどのような体制で臨むのだろうか。 日経メディカル Onlineは医師会員のうち開業医(診療所経営者… 2020/12/24 医療提供体制
NEWS◎新規抗菌薬の開発に向けて英国が試験導入 塩野義の抗菌薬がサブスク型償還モデルに採択 塩野義製薬は2020年12月21日、多剤耐性菌に抗菌活性を有するセフィデロコル(商品名フェトロージャ)について、英国が試験的に開始した抗菌薬のサブスクリプション(定額課金)型償還モデルに採択されたと発表した。… 2020/12/24 感染症
NEWS◎投与群で肺炎が有意に増悪 無症状・軽症患者へのシクレソニド投与で有効性確認できず 国立国際医療研究センターは2020年12月23日、無症状・軽症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対するシクレソニド(商品名:オルベスコ)の投与について、有効性を確認できなかったとする多施設共同臨床研究の結果を発表した。 2月に国立感染症研究所より、気管支喘息の治療薬として用… 2020/12/23 感染症
リポート◎心臓リハビリテーションの医療経済学的効果 心臓リハビリの費用対効果は優れている 心臓リハビリテーションは医療経済性に優れた療法で、特に費用対効果が良い──。こう評価するのは、東京大学大学院医学系研究科特任教授の田倉智之氏です。回復期の包括的心臓リハビリを中心に、医療経済学的効果の検証結果をレビューしました。… 2020/12/23 循環器
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞09】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/23 医師・患者関係
Ann Intern Med誌から 重症度が異なる一卵性双生児のCOVID-19症例 遺伝要因も環境要因も同じと思われる2人の患者の経過を分けた理由は? イタリアIRCCS Fondazione Don Carlo GnocchiのDavide Lazzeroni氏らは、外見や個人的特徴から一卵性双生児と見なされた2人のCOVID-19患者の特徴について、症例報告を行った。2人の住所は同じで、職場も同じであり、同一人物から同じタイミングでSARS-CoV-2に感染したと考えられたが、1人は軽症で… 2020/12/23 感染症
インタビュー◎LINEヘルスケア代表取締役社長・室山真一郎氏 LINEドクターがオンライン診療で目指すもの LINEヘルスケアは2020年12月17日、オンライン診療サービス「LINEドクター」の先行提供を首都圏の一部医療機関で開始したことを発表した(同社のプレスリリース)。対話アプリ「LINE(ライン)」上で医療機関の検索・予約からビデオ通話による診療、決済まで行えるシステムで、対話アプリとして既… 2020/12/23 医療情報
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞08】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/22 医師・患者関係
NEWS◎各学会に2026年までの整備求める 新制度下での専門医更新に試験実施を要求 日本専門医機構は2020年12月21日、定例の記者会見を実施。機構認定の専門医について5年ごとの更新を求め、各学会に対して2026年までにe-testなども含む試験による更新制度の整備を求めることを明らかにした。 新専門医制度が始まった2018年4月より研修を開始した専攻医の多くは2021年3月に研修を… 2020/12/22 医師のキャリア
アビガン、「有効性が不明確」で継続審議に 単盲検による影響を指摘、企業側は異例の「恨み節」コメント 厚生労働省は2020年12月21日、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開催した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬として効能効果の一部変更の申請を行っていた「アビガン」(ファビピラビル、富士フイルム富山化学)について、「現時点で有効性が明確に判断できない」として、… 2020/12/22 感染症
インタビュー◎群馬県立心臓血管センターの安達仁氏に聞く COVID-19下でも継続できる「自宅で心リハ」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大によって緊急事態宣言が発出された際、多くの施設で外来心臓リハビリテーションも休止に追い込まれてしまいました。この危機に対処するため、群馬県立心臓血管センターは動画『自宅でできる運動』を作成し、心臓リハビリの継続を図りました。対応を… 2020/12/22 循環器
ニュース追跡◎患者らが515人の署名添え、主治医復帰を請願 解雇された医師が病院管理者らを訴えた理由 2020年11月26日。「伊東市民病院の今と明日を考える会」(事務局・浦島浩司氏)のメンバーが伊東市長の小野達也氏と面談し、515人の署名を添えて請願書を手渡しました。その中には、10月に伊東市民病院(静岡県)を実質的に解雇されたA医師の復帰を求める請願も含まれていました。… 2020/12/22 事件・話題
レムデシビル、投与対象を中等症にも拡大へ WHOの非推奨には「がっかり」、各国GLでの推奨を強調し反論 米Gilead Sciences社の日本法人であるギリアド・サイエンシズは2020年12月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬である「ベクルリー」(レムデシビル)に関するメディア向け説明会をオンラインで開催した。日本国内では重症患者のみに投与が限定されているが、年内にも中等症への投与… 2020/12/22 感染症
NEJM誌から WHOが行ったSolidarity試験の中間解析論文 レムデシビルを推奨しない理由とされ、論議を招いた試験結果 WHO Solidarity Trial Consortiumは、2020年3月に開始したオープンラベルのランダム化比較試験で、抗ウイルス薬候補4剤(レムデシビル、ヒドロキシクロロキン、ロピナビル、インターフェロンβ-1a)がCOVID-19入院患者の死亡率を減らすことができるかを調べていたが、1253人の死亡が報告された時… 2020/12/22 感染症
NEWS◎東京都への報告との一元化目指す 都医がCOVID-19のモニタリングシステムを構築 東京都医師会は2020年12月23日より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの感染状況を把握するための新システムの運用を開始する。各診療所や病院で入力すると発見した医療機関や患者の郵便番号で分かる居住地が地図上にプロットされ、感染拡大の状況を把握できる仕組み。都全… 2020/12/22 医療提供体制
トピック◎国内の大規模後ろ向き研究の結果 心臓リハビリ、HFpEFとフレイルの予後も改善 心血管疾患の予後およびQOLの改善、再発予防などを目的に行われる心臓リハビリテーション(CR)。これまで虚血性心疾患や慢性心不全を中心にその有効性が示されてきたが、このほど、左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)とフレイルにも有効であることが報告された。榊原記念病院(東京都府中市)… 2020/12/21 循環器
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞07】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/21 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞06】コミュニケーションの難しさ(患者視点エピソード) 【原作エピソード】 最近、父がよく、「飲んではいけない薬」とか「危ない検査」といった週刊誌の記事を熟読しているのには気付いていました。しかし、まさかこんなことになるとは……。 ある日の晩、父は「かぜを引いた」と言って早めに床についたのですが、翌朝、父はすごい熱で意識ももうろう… 2020/12/20 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞04】人生の最終段階 - 事例B(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】Oさんは、僕(小規模介護施設社長)が最も印象に残っている利用者の一人です。以前は大学受験予備校の名物講師だったそうです。一言で言うと「超わがままなおやじさん」でした。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすで、介護スタッフのケアが… 2020/12/19 医師・患者関係
NEWS◎厚生科学審議会感染症部会で議論 新型コロナ、指定感染症の指定を1年延長へ 厚生労働省は2020年12月17日に厚生科学審議会感染症部会を開催。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、2021年1月31日に期限を迎える指定感染症の指定を1年間延長することを提案し、了承された。感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)による指定感染症の指… 2020/12/18 感染症
2021年度予算案の策定に向けた厚労・財務の大臣折衝合意で点数設定 初再診5点、入院1日10点の報酬上乗せへ COVID-19への特例的対応、調剤は1回当たり4点、訪問看護は50円を加算 厚生労働省は2020年12月18日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開催し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかる特例的な対応として、医科と歯科の初診・再診について1回当たり5点、入院は1日当たり10点(入院料問わず)、調剤は1回当たり4点、訪問看護は1回当たり50円を算定できる… 2020/12/18 行政・制度
トピック◎東京都、年末年始コロナ特別警報を発表 COVID-19医療と通常医療の両立が困難な状況 医療提供体制を「体制がひっ迫していると思われる」に引き上げ 東京都知事の小池百合子氏は2020年12月17日、緊急記者会見を開き、「年末年始特別警報」を発表。感染拡大が続く現状に強い危機感を示し、リスクが高まる年末年始へ向けて集中的な対策をとると表明しました。また、モニタリング会議では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のための医療と通常… 2020/12/18 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞03】人生の最終段階 - 事例B(患者視点エピソード) 【原作エピソード】俺は、元予備校の名物講師。こう見えて友達は結構多い。ある小規模な介護施設でケアを受けていた。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすだった。 近所の子供たちに勉強を教えるのは好きなんだけど、来るタイミングが悪い子がいるんだ。考え事… 2020/12/18 医師・患者関係
NEJM誌から COVID-19肺炎患者に回復期血漿の効果示せず アルゼンチンのRCTで治療成績はプラセボ群と有意差がない アルゼンチンItaliano de Buenos Aires病院のVentura A. Simonovich氏らは、重症のCOVID-19肺炎患者を対象に、回復期血漿またはプラセボを投与して治療効果を比較するランダム化比較試験を行い、30日後のアウトカムに差はなかったと報告した。結果は2020年11月24日にNEJM誌電子版に掲載された。… 2020/12/17 感染症
リポート◎医療機関への誹謗中傷を「正しく恐れる」には? クラスター発生後の病院はどう誹謗中傷に立ち向かったか 新型コロナウイルスの感染拡大以降、各地の医療機関で院内感染やクラスターが発生。そうした医療機関の中には、ネットでの誹謗(ひぼう)中傷や職員への差別的言動に苦しめられた施設も少なくない。堀川病院(京都市上京区、198床)もその1つ。寄せられる誹謗中傷にどう立ち向かい、どのように職… 2020/12/17 感染症
トレンド◎京大病院は3カ月で6700万円調達 コロナ禍で活況、病院のクラウドファンディング インターネットを用いて不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」を活用する医療機関が増えている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で病院の経営環境が悪化している一方、地域住民などの「医療現場を応援したい」という思いが高まっていることがその背景にある。寄付を募… 2020/12/17 医療経営
医師6830人に聞いた「COVID-19ワクチン、接種したいですか」Vol.3 新型コロナワクチン、早く接種したい医師が多い診療科は? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、第3相臨床試験で有効性、安全性が確認された欧米発のワクチンについて、実際の接種を始める国が増えてきた。 2020/12/17 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞02】人生の最終段階 - 事例A(患者視点エピソード) 【原作エピソード】退職後、同じ会社に嘱託として勤め、責任から解放されてのんびり働いていた矢先、膵臓がんになりました。確かに2人に1人ががんにかかる時代だけど。それからはネットや本で調べまくり、大学病院で新薬の治験が行われていることを知り、頼み込んで転院させてもらいました。でも… 2020/12/17 医師・患者関係
COVID-19の特例措置、回復患者受け入れの報酬も3倍に 6歳未満の乳幼児外来、診療報酬100点上乗せ 厚生労働省保険局医療課は2020年12月15日、6歳未満の乳幼児の外来診療に100点を上乗せするなどの特例措置を認める事務連絡を発出した(「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取り扱いについて(その31)」)。14日に持ち回りで開催された中央社会保険医療協議会(中医協)での了… 2020/12/16 行政・制度
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞01】人生の最終段階 - 事例A(患者視点エピソード) 【原作エピソード】退職後、同じ会社に嘱託として勤め、責任から解放されてのんびり働いていた矢先、膵臓がんになりました。確かに2人に1人ががんにかかる時代だけど。それからはネットや本で調べまくり、大学病院で新薬の治験が行われていることを知り、頼み込んで転院させてもらいました。でも… 2020/12/16 医師・患者関係
Ann Intern Med誌から O型の人はSARS-CoV-2感染リスクがやや低い カナダオンタリオ州の住民コホートで血液型と感染率を検討 カナダSt. Michael's病院のJoel G. Ray氏らは、オンタリオ州の住民を対象にしたコホート研究を行い、ABO式やRh式血液型とSARS-CoV-2感染リスクの関係を検討し、O型の人はそれ以外の血液型の人に比べ、感染リスクや重症化リスクが有意に低かったと報告した。結果は2020年11月24日のAnn Intern Med… 2020/12/16 感染症
NEWS◎全国自治体症例対照研究J Studyの結果 HPVワクチン、全国調査で癌予防効果の詳細解明 HPVワクチン接種と子宮頸部上皮内病変との関連を評価すべく、全国自治体で子宮頸癌検診を受診した人を対象に、細胞診異常と細胞診異常なしにおけるHPVワクチンの接種歴の有無を比較した症例対照研究「J Study」の結果が公表された。それによると、HPVワクチンは軽度異形成(CIN1)を57.9%、中等… 2020/12/16 感染症
医師6830人に聞いた「COVID-19ワクチン、接種したいですか」Vol.2 mRNA?ウイルスベクター? COVID-19ワクチンは選びたいですか? 有効成分が製造販売会社によって大きく違うCOVID-19ワクチン 欧米で、製薬企業やバイオ企業が創製・開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンの認可、接種が始まった。日本でも、2021年以降、欧米発のこうしたワクチンが承認され、接種がスタートする見通しだ。… 2020/12/16 感染症
REPORT◎局所投与剤の承認で処方しやすく? 原発性腋窩多汗症で初の抗コリン薬外用剤が登場 対象となる重症例の潜在患者数は約90万人 原発性腋窩多汗症の治療薬として外用剤のソフピロニウム臭化物(商品名エクロックゲル5%)が11月18日に発売された。抗コリン薬の外用剤で、「エクリン汗腺の受容体をブロックすることにより精神性発汗を抑える」という機序。原発性腋窩多汗症における初の保険薬となる。これまでは保険適用外ではあ… 2020/12/15 皮膚科
トピック◎COVID-19関連血栓症アンケート結果が公表 COVID-19関連血栓症、入院患者の19.4%に 抗凝固療法、COVID-19入院患者の14.5%に実施 2020年12月8日、我が国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者を対象に行った「COVID-19関連血栓症アンケート調査」の結果が公表されました。調査で明らかになった血栓症の発症頻度、発症した患者の背景、抗凝固療法の実際など、5つのポイントに絞って報告書を読み込みました。… 2020/12/15 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。私が担当するチームでも、日々感染症対策に… 2020/12/15 医師・患者関係
医師6830人に聞いた「COVID-19ワクチン、接種したいですか」 世界初の機序を持つCOVID-19ワクチン、あなたは受けたいですか? 医師は35%が「早期に接種を受けたい」と回答 2020年、世界に感染が広がり、医療だけでなく経済にも大きな影響を与えている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。しかし、製薬企業やバイオ企業が異例のスピートで研究開発を進めた結果、第3相臨床試験で有効性が示されたワクチンが登場。12月2日には、世界で初めて、英国でCOVID-19ワクチン… 2020/12/15 感染症
N Engl J Med誌から セマグルチドがNASH消散に有効? NASHを対象とした第2相試験 肝線維化を認める非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)患者にセマグルチドを皮下投与したところ、NASHが消散した患者の割合がプラセボと比べて高かった。一方、線維化のステージが改善した患者の割合には有意差が見られなかった。結果は11月13日、N Engl J Med誌オンラ… 2020/12/15 消化器
Lancet Microbe誌から SARS-CoV-2の感染力持続は発症から9日まで? ウイルスの排出期間と感染力を調べた研究の系統的レビューとメタアナリシス 英国St Andrews大学のMuge Cevik氏らは、SARS-CoV-2感染者から排出されるウイルスRNA量の変動や排出期間、および感染能力の持続期間を明らかにするために、系統的レビューとメタアナリシスを行い、気道や便標本からウイルスRNAを検出可能な期間は長期に及ぶが、発症から9日目以降に気道標本のウイ… 2020/12/14 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例B(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】Oさんは、僕(小規模介護施設社長)が最も印象に残っている利用者の一人です。以前は大学受験予備校の名物講師だったそうです。一言で言うと「超わがままなおやじさん」でした。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすで、介護スタッフのケアが… 2020/12/14 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例A(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】膵臓がんの60代男性は、新薬の治験を受けたいと、わざわざ大学病院に転院してきました。しかし、治験の対象に選ばれず、標準的な抗がん剤治療を受けていました。あいにくそれも効かなくなり、主治医は積極的な治療の中止と、緩和医療を中心としたケアへの切り替えを勧めました。… 2020/12/13 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】心がふるえたエピソード 【原作エピソード】 腎臓内科医として研修を積んでいる時、医師としてはまだ4年目の頃の忘れられないエピソード。ある日、緊急で運ばれてきたのは、昔この病院で肝移植をした男の子。下血が続いていて止まらないとのこと。到着すると貧血が進んでいるので、すぐに輸血が始まり、集中治療室に入院し… 2020/12/12 医師・患者関係
JAMA Network Open誌から 高齢のCOVID-19患者にせん妄が起こる頻度は? 米国のコホート研究で救急受診した65歳以上のCOVID-19患者の28%にせん妄 米国Massachusetts総合病院のMaura Kennedy氏らは、米国の7施設の救急部門を受診した65歳以上のCOVID-19患者817人の医療記録を分析して、受診時点でせん妄を起こしていた患者の頻度は28%だったと報告した。高齢者のせん妄は転帰不良に関係する上、発熱や息切れがないCOVID-19患者にも起こってい… 2020/12/11 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例B(患者視点エピソード) 【原作エピソード】俺は、元予備校の名物講師。こう見えて友達は結構多い。ある小規模な介護施設でケアを受けていた。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすだった。近所の子供たちに勉強を教えるのは好きなんだけど、来るタイミングが悪い子がいるんだ。考え事を… 2020/12/11 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、と言… 2020/12/10 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】コミュニケーションの難しさ(患者視点エピソード) 【原作エピソード】最近、父がよく、「飲んではいけない薬」とか「危ない検査」といった週刊誌の記事を熟読しているのには気付いていました。しかし、まさかこんなことになるとは……。ある日の晩、父は「かぜを引いた」と言って早めに床についたのですが、翌朝、父はすごい熱で意識ももうろうとし… 2020/12/09 医師・患者関係
インタビュー◎ファンベースカンパニー代表取締役社長の津田匡保氏に聞く 患者減を乗り切る鍵は「ファンベース」にあり 自院のファンの感情・ツボを知り口コミにつなげる 人口減少などの社会の変化に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が相まって、経営状況が悪化している医療機関は少なくない。マーケティングや広報活動の重要性が増しているが、情報の氾濫する現在、従来型の手法だけでは収益を増加させることが難しくなっている。同様の課題に直面する企… 2020/12/09 医療経営
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】コミュニケーションの難しさ(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】長年にわたって、糖尿病の治療でうちのクリニックを受診してくれているAさん。そのご家族が差し出した紹介状を読んで驚きました。その日の朝、意識障害で病院に運ばれ、血糖値が基準を大きく超えていたというのです。高齢であるAさんは、以前から、投薬治療の結果も良好で、食事… 2020/12/08 医師・患者関係
まちだ丘の上病院◎地域の魅力生かし人が集まる拠点を開設 病院が手掛ける注目の「ファンづくり」プロジェクト 人口減少や高齢化の進展といった地域社会の変化により、病院運営は変革を迫られている。特に地域密着型の病院では、地域の衰退が患者減につながりやすく、地域活性化に向けた取り組みに乗り出すケースが増加。そうした活動は、病院の「ファン」を増やす効用もあり、注目を集めている。東京都町田… 2020/12/08 医療提供体制
NEWS◎アクアポリン3阻害によって肝線維化抑制 肝炎発症の“犯人”は水チャネル? 肝炎発症の新たなメカニズムが解明された。肝臓に局在するマクロファージに発現するアクアポリン(AQP)3が肝炎・肝硬変の発症過程で重要な役割を果たすというものだ。 慶應義塾大学医学部薬理学教室教授の安井正人氏、同准教授の竹馬真理子氏、同大学グローバルリサーチインスティテュート研究… 2020/12/08 消化器
トレンド◎ピロリ菌による胃炎誘発のメカニズムが明らかに ピロリ菌と“共存”? 新たな治療法開発に期待 ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)が引き起こす胃炎に対して、抗菌薬とは異なる新しい機序の治療法開発のヒントが見えてきた。ピロリ菌を除去するのではなく、炎症を誘発しないようにして宿主の体内で“共存”させようというものだ。この治療コンセプトを提案するのは、ピロリ菌による胃… 2020/12/07 感染症
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【大賞受賞作】人生の最終段階 - 事例A(患者視点エピソード) 【原作エピソード】退職後、同じ会社に嘱託として勤め、責任から解放されてのんびり働いていた矢先、膵臓がんになりました。確かに2人に1人ががんにかかる時代だけど。それからはネットや本で調べまくり、大学病院で新薬の治験が行われていることを知り、頼み込んで転院させてもらいました。でも… 2020/12/07 医師・患者関係
Lancet Respiratory Medicine誌から 吸入IFNβ-1aをCOVID-19患者に使う臨床試験 フェーズ2試験で英国のCOVID-19入院患者の症状改善を促進 英国Southampton総合病院のPhillip D Monk氏らは、COVID-19を発症し入院している患者に対する、吸入インターフェロン(IFN)β-1a製剤SNG001の有効性と安全性を検討するために、二重盲検のフェーズ2試験を英国内9施設で実施し、14日間の投与でプラセボに比べ有意な症状改善が見られたと報告した。… 2020/12/07 感染症
JAMA誌から フルボキサミンはCOVID-19患者に役立つか? サイトカインの産生を制御する機能に着目した予備的試験 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のフルボキサミンは、サイトカインの産生を制御するσ-1受容体の作動薬としても機能することから、COVID-19患者の炎症重症化を抑制できる可能性がある。米国Washington大学(ミズーリ州)のEric J. Lenze氏らは、軽症のCOVID-19患者にフルボキサミンを投… 2020/12/04 感染症
Lancet Psychiatry誌から 精神疾患とCOVID-19の間に双方向性の関係? 6万2354人のCOVID-19患者と傾向スコアをマッチさせた患者の精神疾患リスク比較 英国Oxford大学のMaxime Taquet氏らは、匿名の診療データを6980万人分集めているネットワークを利用したコホート研究を行い、COVID-19と診断された人はその後に精神疾患の発症リスクが増加するか、逆に精神疾患の病歴がある人は一般の人よりCOVID-19と診断されるリスクが高いのかについて検討し、… 2020/12/03 感染症
インタビュー◎抗MRSA薬の使い方 リネゾリドは投与量調節で使い道が広がる バンコマイシン以外の薬剤も柔軟に活用を 投与量の調節が不要とされる一方で、血小板減少症の副作用から非感染症専門医などには使いにくい印象のある抗MRSA薬のリネゾリド。だが、「血中濃度に応じた用量調節を行えば、リネゾリドの使い道はもっとある」と富山大学学術研究部医学系感染症学講座教授の山本善裕氏は話す。抗MRSA薬としては… 2020/12/03 感染症
インタビュー◎日本のMRSAはこの10年で劇的に変化 キノロン耐性の市中MRSAはUSA300を念頭に 一般的に市中感染型のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は予後が良好かつ比較的多くの抗菌薬に感受性を示すが、近年、病原性が高く、一部の抗菌薬が効かない米国株(USA300)が国内で急速に流行しているという。プライマリ・ケアの現場でこうした菌に遭遇したらどう対応すべきか。東京薬科大… 2020/12/03 感染症
英国、新型コロナワクチンを緊急使用許可、世界初 ヒト用医薬品でmRNA医薬の実用化も初 米Pfizer社とドイツBioNTech社は、2020年12月2日、両社が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して開発していたmRNAワクチン(開発番号:BNT162b2)について、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が、緊急使用を一時的に許可したと発表した。COVID-19のワクチンが認められるのは世界で初めて。… 2020/12/03 感染症
インタビュー◎日本初の治療用アプリが発売 「薬、手術、アプリ」が治療の3本柱になる CureApp社長の佐竹晃太氏に聞く CureApp(東京都中央区)が開発したニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ」(関連記事)が、2020年8月に治療用アプリとして国内で初めて薬事承認され、12月1日に発売された。CureApp社長で呼吸器内科医でもある佐竹晃太氏に、治療用アプリの承認までの道のりや、アプ… 2020/12/02 医療機器
インタビュー◎多剤耐性グラム陰性桿菌治療の最前線 ESBL産生菌、緑膿菌に有効な新薬が登場 一辺倒な使用は避けて、症例ごとに使用の判断を 2020年9月に開催された第68回日本化学療法学会総会で、シンポジウム「多剤耐性グラム陰性桿菌の治療」が開催されました。その中で、2019年に発売された新薬、タゾバクタムナトリウム・セフトロザン硫酸塩(商品名ザバクサ配合点滴静注用)も話題に。演者を務めた岐阜大学医学部附属病院生体支援セン… 2020/12/01 感染症
Cell誌から SARS-CoV-2抗体価が維持される人の特徴は? 胚中心でB細胞の抗体遺伝子に起こる体細胞高頻度突然変異がポイントか? 米国Harvard大学医学部のYuezhou Chen氏らは、米国で軽症COVID-19から回復した患者を対象に、月1回の頻度で最長4カ月後まで血液標本を採取し、保有する抗体の種類や抗体価を調べ、多くの患者が追跡期間中に抗体価は低下していたが、一部に抗体価は当初より上昇または一定レベルに維持される患者も… 2020/12/01 感染症
寄稿◎インフル&新型コロナ・オーストラリアの状況 今冬、本当に少なかった豪州のインフルエンザ オーストラリアはこれから、暑い夏になります。日本が暑い夏を過ごしている間、こちらはインフルエンザが流行する冬を迎えました。幸い、オーストラリアではインフルエンザの流行はなく、私が住んでいるクイーンズランド州は大きなCOVID-19の流行も起こりませんでした。今では、ほぼコロナ前の生活… 2020/12/01 海外