随時更新中:COVID-19関連論文まとめ 日経メディカルOnlineで紹介した論文をまとめて読めるように一覧にしました。今後も新たな論文が追加されたら随時更新していきます。 2020/10/30 感染症
リポート◎新型コロナとインフルの同時流行に備えよ【大阪府編】 大阪府、集合契約に「補償」関連の文言盛り込む 府がSARS-CoV-2の迅速診断キットの使用推奨で混乱も 東京都に次いで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が多い大阪府。医療機関内にも感染は広まり、COVID-19で2人もの診療所医師が死亡したことも明らかになっている。そうした経緯を踏まえ、今冬のツインデミックへの備えとして大阪府医師会がどうしても譲れなかったのが、集合契約の「補償」… 2020/10/30 感染症
Lancet Infectious Disease誌から 米国のSARS-CoV-2再感染患者の遺伝子解析 1回目の感染が治癒した後、遺伝的に異なる株に再感染した可能性が大 SARS-CoV-2に感染するとどの程度の免疫がつくのか、再感染の可能性があるのかについては、いまだ明瞭になっていない。米国Nevada大学のRichard L Tillett氏らは、米国で再感染したと判定された25歳の男性患者に関する情報をLancet Infectious Disease誌電子版に2020年10月12日に報告した。… 2020/10/30 感染症
緊急調査◎開業医・病院経営者862人にアンケート 「診療・検査医療機関」の指定申請は3割強 日常的に発熱患者が訪れる医療機関に絞ると42.1% インフルエンザ流行期に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も念頭に置いた診療が可能な発熱外来を確保する目的で設けられた「診療・検査医療機関(仮称)」制度。日経メディカル Onlineが医師会員を対象に10月19~25日に行ったウェブアンケートでは、開業医・病院経営者862人が回答。この指定… 2020/10/30 医療経営
リポート◎新型コロナとインフルの同時流行に備えよ【東京都編】 SARS-CoV-2迅速検査は開始前に熟考を 発熱患者が多い都内では補助金の支援効果は低い 東京都でこれまで報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者は、全国の約3分の1を占める。国内で最も多くの患者を経験している東京都では、その経験を生かしつつ、インフルエンザ・COVID-19の同時流行(ツインデミック)への備えを進めている。… 2020/10/29 感染症
トレンド◎騒音性難聴を知り、予防してほしい 当院でミュージシャン外来を設立したワケ 今年4月、宮城県にある仙塩利府病院に「ミュージシャン外来」が開設された。1週間に2回、開業医の紹介状を持って患者を対象に予約制としている。この珍しい外来の立ち上げを主導した仙塩利府病院耳科手術センター長の小林俊光氏に話を聞いた。… 2020/10/29 耳鼻咽喉科
インタビュー◎広島県感染症・疾病管理センター長の桑原正雄氏に聞く 約600の唾液検査協力医療機関が稼働しています ひろしまCDCを核にCOVID-19対応を展開中 歩くのがしんどい高齢の患者さんに、別の医療機関に行ってもらうのはしのびない──。こんな思いを共有するところから始まったのが、広島県で稼働中の「唾液検査協力医療機関」です。広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)のセンター長を務める桑原正雄氏は、今後の新型コロナウイルス感染… 2020/10/29 感染症
NEWS◎健康寿命3年延伸と循環器病死亡率減少目指す 循環器病対策推進基本計画が閣議決定 「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(以下、循環器病対策基本法)に規定された「循環器病対策推進基本計画」(以下、基本計画)が10月27日、閣議決定された。当初は今年夏ごろまでに策定されることになっていたが、新型コロナウイルス感染… 2020/10/29 循環器
かかりつけ医のつぶやき◎COVID-19診療の最前線に立って思うこと 新型コロナ、様々な心労の中ぼちぼち診てます COVID-19の流行が始まって以来、さまざまな通知やガイドラインが日々更新され、それに目を通すだけでも、本当にたいへんでした。以前であれば、何かが決まったり、始まったりする際は、地区医師会に対しても事前に根回しといいますか、説明があったわけですが、COVID-19ではそれが一切なく、突然… 2020/10/28 感染症
解説◎COVID-19治療薬まとめ[2020年10月版] COVID-19に“効く”薬の検証はどこまで進んだ? レムデシビルはFDA正式承認、アビガンは日本で承認申請中 日本感染症学会が示す、現時点でのCOVID-19に対する薬物治療(最新版は第6版、8月13日)は、レムデシビル(商品名ベクルリー)、デキサメタゾン、ファビピラビル(アビガン)、シクレソニド(オルベスコ)、トシリズマブ(アクテムラ)、ナファモスタットがある。このうちCOVID-19に対して承認を… 2020/10/28 感染症
インタビュー◎国立病院機構仙台医療センターの西村秀一氏に聞く 今冬のインフルエンザは流行しようがない インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の同時流行も懸念される今冬。国は都道府県に対し、同時流行に備えた医療体制の整備を求めている。一方、COVID-19の流行を機に個人の衛生観念が向上したことから、今年はインフルエンザの流行が小規模に終わるのではないかとの見方もある。… 2020/10/28 感染症
トレンド◎中耳と上咽頭をつなぐ耳管の狭窄への新たな治療法 耳管狭窄症に対するバルーンカテ登場 今年6月、耳管狭窄部拡張用バルーンカテーテル「XprESS」(製造販売:日本ストライカー)が発売された。炎症などを契機に発症するとされる耳管狭窄症に対し、バルーンで耳管を拡張するもので、国内では初めての製品となる。9月には国内で初めて患者に使用された。… 2020/10/27 耳鼻咽喉科
NEJM誌から レムデシビルはCOVID-19からの回復を促進する 米国NIAIDが行ったランダム化比較試験ACTT-1の最終結果 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のJohn H. Beigel氏らは、COVID-19で入院した成人患者にレムデシビルまたはプラセボを10日間投与する二重盲検のランダム化比較試験Adaptive Covid-19 Treatment Trial(ACTT-1)の最終結果をまとめ、レムデシビルはプラセボよりも回復までの期間を短縮した… 2020/10/27 感染症
NEWS◎CureAppが開発、あらゆる治療用アプリをワンストップで処方 治療用アプリの共通プラットフォームが提供開始 治療用アプリの開発・提供を手掛けるCureApp(東京都中央区)は2020年10月23日、治療用アプリの導入や処方をワンストップで行うためのプラットフォーム「App Prescription Service(APS)」の提供を開始した。現時点で国内で承認されている治療用アプリはCureAppのニコチン依存症治療用アプリのみ… 2020/10/26 医療情報
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 正常アルブミン尿DKDの予後は不良ではない 心血管イベントのリスク上昇見られず、JDDM研究の結果 近年、正常アルブミン尿ではあるが腎機能が低下した状態(NADKD:non-albuminuric diabetes kidney diseases)にある糖尿病患者の増加が指摘されている。古典的な糖尿病腎症の病像とは異なることから、NADKD患者の腎予後や心血管イベントのリスク、生命予後はまだ明らかではない。第63回日本糖尿… 2020/10/26 代謝・内分泌
インタビュー◎日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の池松秀之氏に聞く ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とは 今冬のインフルエンザは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下でシーズンを迎えます。目の前のインフルエンザ様症状を呈する患者がCOVID-19に罹患している可能性がある以上、インフルエンザの迅速検査も慎重にならざるを得ません。ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とはどうある… 2020/10/26 感染症
リポート◎新型コロナとインフルの同時流行に備えよ【埼玉県編】 埼玉県では新型コロナ対応医療機関を公開へ 全てのかかりつけ医に「診療・検査医療機関」への手挙げを呼びかけ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの同時流行(ツインデミック)に備えて、国は都道府県ごとに医療提供体制を整備するように求めている。埼玉県では県医師会が中心となり、COVID-19流行前に発熱患者を診療していた全ての医療機関に、COVID-19疑い患者を含めた発熱患者への対… 2020/10/26 感染症
トレンド○世界で初めての神経保護・再生促進シート 手根管症候群は神経にシートを巻き付け再生促進 企業は商業生産体制も構築済み 手根管症候群による正中神経の障害に対する新たな治療の開発が進んでいる。薬剤を含有する、生分解性を持ったナノファイバーシートを末梢神経に直接巻き付けて神経の再生を促す治療で、実験動物を使った検討で有効性を確認。今年中に臨床試験を開始する。既にシートの製造に関わる企業は商業生産… 2020/10/24 骨・関節・筋
トレンド◎心・腎・肝に続いて目の保護作用にも期待 SGLT2阻害薬、血糖管理と独立して網膜を守る? 糖尿病治療薬として、2014年に登場したSGLT2阻害薬。血糖降下作用だけでなく、心臓や腎臓、肝臓への臓器保護作用が示唆されている。特に心・腎保護作用については、いくつかの臨床試験で心血管イベントおよび慢性腎臓病(CKD)に対する予後改善効果が示された。さらに、最近、糖尿病網膜症や糖尿… 2020/10/22 医薬品
Lancet Neurology誌から COVID-19死亡患者の中枢神経系剖検データ 中枢神経系にもウイルスは侵入するが直接は影響しない ドイツHamburg-Eppendorf大学のJakob Matschke氏らは、COVID-19で死亡した患者の脳に生じた神経病理学的変化を調べ、患者の中枢神経系(CNS)にはSARS-CoV-2が存在するが、ウイルスが直接CNSにダメージを与えている証拠は観察されなかったと報告した。結果は2020年10月5日にLancet Neurology誌電… 2020/10/22 感染症
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 食事記録アプリで血糖コントロール改善 患者の気付きで食生活を是正 スマートフォンやタブレットで使用する食事記録アプリ「カロミル」の導入により、2型糖尿病患者の血糖コントロールに有意な改善が認められたと、第63回日本糖尿病学会学術集会(10月5日~16日、インターネット上で開催)で順天堂大学大学院代謝内分泌内科学の常見亜佐子氏らが報告した。… 2020/10/21 代謝・内分泌
EClinicalMedicine誌から エノキサパリンはCOVID-19患者の死亡率を減少 イタリアの1病院での観察コホート研究 イタリアFoundatione Poliambulanza病院のFilippo Albani氏らは、COVID-19患者にエノキサパリンを投与して血栓予防を試みる治療で院内死亡率を減らせるかを検討するコホート研究を行い、エノキサパリンを使用した患者は非使用者に比べ、院内死亡とICU入院のリスクが減少していたと報告した。結果… 2020/10/20 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症、今後の対応 唾液採取には「梅干し・レモン」の写真が効く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の今後の医療体制の整備が進む中、診療所の院長の中には「診療・検査医療機関」の指定をためらう人もいます。COVID-19疑い例の診察は、感染予防から検体採取まで悩みどころが山積みだからです。例えば「患者の唾液採取は難しい」との声も。これに対し「そんな… 2020/10/20 感染症
トレンド◎拒絶反応のメカニズムを解明 移植医療で懸念される拒絶反応の解決に光明 臓器不足の問題がない異種移植も実用化に向けて大きく前進 肝不全や腎不全、心不全に対する根本的な治療である臓器移植の課題にドナー不足がある。その解決のため、血液型の異なるドナーからの臓器移植(血液型不適合移植)が広がりつつあるほか、ブタなどの動物由来の臓器を使った異種移植の研究が進められているが、こうした血液型不適合移植や異種移植… 2020/10/19 先端医学
BMJ誌から ICUにいるCOVID-19患者の心停止発生率と転帰 蘇生処置を施された400人のうち生存退院できたのは12.0% 米国Michigan大学のSalim S Hayek氏らは、COVID-19でICUに入院していた成人患者の院内心停止の発生率と心肺蘇生実施率、危険因子、転帰について検討する多施設コホート研究STOP-COVIDを行い、5019人のICU入院患者のうち14%が2週間以内に院内心停止を経験しており、そのうちの57.1%が心配蘇生処… 2020/10/19 感染症
NEWS◎1年以内に4剤承認された新規機序の腎性貧血治療薬 日本腎臓学会、HIF-PH阻害薬の適正使用を勧告 日本腎臓学会は2020年9月29日、昨年から今年にかけて相次いで承認された腎性貧血治療薬である低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬に関して、「HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation」を同学会ウェブサイト上で公開した。HIF-PH阻害薬の作用機序から考えられる有害事象、臨床… 2020/10/17 腎・泌尿器
1分解説◎COVID-19・インフルエンザ同時流行時の検査体制 インフル流行期、新型コロナ検査はどうする? インフルエンザ流行期においては、インフルエンザが強く疑われる場合を除き、できる限り季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の両方の検査を行うべき──。厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部が2020年10月2日に公開した「新型コロナウイルス感染症(COVID-… 2020/10/15 感染症
リポート◎Apple Watchの心電計アプリが医療機器として国内で承認 Apple Watch心電図機能が解禁間近、臨床で使える? 2020年9月、腕時計型端末「Apple Watch」の心電図アプリケーションおよび不規則な心拍の通知プログラムが医療機器として承認された。汎用機器から得られた情報を用いるプログラム医療機器が承認されるのは日本ではじめて。2020年10月15日現在、実際に使えるようになる時期は明らかになっていない… 2020/10/15 医療機器
解説◎新型コロナウイルス感染症治療は新たなステージへ 重症化因子同定が拓くCOVID-19治療の可能性 国立国際医療研究センターは2020年9月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予測する5つのマーカーを同定しました。その意義は大きく、マーカーによりCOVID-19で重症化する患者の早期発見が可能となるばかりか、重症化予備群に対して医療資源を集中的に投入できるようにもなります。さ… 2020/10/14 感染症
1分解説◎新型コロナウイルス感染症の対応見直し COVID-19の入院対象、疑似症例の届出が変更 入院は高齢者・基礎疾患等の重症化リスク者に限定 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の行政上の対応を見直す政令の改正が、10月9日に開催された閣議で決定されました。改正のポイントは2つ。措置入院の対象を絞り込むことと、疑似症患者の届出対象を入院患者のみとすることです。前者は10月24日から、後者は10月14日からの施行となります。… 2020/10/14 感染症
集中治療医が緩和ケア医になってみた 近年救急医療や集中治療領域と緩和ケアの統合が注目されています。終末期に限らず、急性期治療の全過程を通じて緩和ケアは重要です。今回私は、おそらく日本で初めて麻酔・集中治療専門医でありながら、独立型緩和ケア病院勤務医となった経緯から、集中治療における緩和ケアについて考察してみたい… 2020/10/13 癌
NEWS◎新型コロナウイルス感染症の新たな検査指針が公開 鼻腔ぬぐい液でのPCR・抗原検査が可能に、どう使い分ける? 厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部は2020年10月2日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第1版)」を公開し、鼻腔ぬぐい液を用いたPCR検査および抗原検査を可能とする方針を示した。鼻腔から2cmほどの位置で採取する鼻腔ぬぐい液は、患者自身が検体を採取… 2020/10/13 感染症
Lancet誌から ECMOで治療したCOVID-19患者の死亡率は40%未満 ELSOレジストリを利用して1035人のCOVID-19患者の症例を分析 米国Michigan大学のRyan P Barbaro氏らは、ECMO(体外式膜型人工肺)が適用された36カ国213病院のCOVID-19症例データを分析し、ECMO適用患者の90日院内死亡率は40%弱だったと報告した。結果はLancet誌電子版に2020年9月25日に掲載された。… 2020/10/13 感染症
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 GIP/GLP1共受容体作動薬、日本人の忍容性良好 2型糖尿病患者を対象とした第1相試験の結果 グルカゴン様ペプチド(GLP)-1とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)との共受容体作動薬tirzepatide(以下TZP、開発コード:LY3298176)に関して、日本人2型糖尿病患者を対象とした第1相試験の結果を、日本イーライリリー研究開発本部の大脇健二氏らが第63回日本糖尿病学会学… 2020/10/13 代謝・内分泌
Lancet Respiratory Medicine誌から 吸入ステロイドはCOVID-19死亡リスクを減らさない 英国のCOPD患者と喘息患者の観察研究 英国の慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息の患者で、吸入ステロイド(ICS)使用中にCOVID-19を発症した人の死亡のリスクは、ICS以外の治療薬を使用していた患者と同等かそれ以上であり、ICSによるリスク減少はないことが示された。英国London大学熱帯衛生医学大学院のAnna Schultze氏らは、観察研究… 2020/10/12 感染症
NEWS◎順天堂大が開発した「Holomedicine」 患者を映し出す3次元オンライン診療システム 順天堂大学のグループは10月5日に記者会見を開き、世界初となる3次元オンライン診療システム「Holomedicine」のデモンストレーションを行った。開発を主導したのは、同大医学部附属順天堂医院脳神経内科教授の服部信孝氏、准教授の大山彦光氏、非常勤助教の関本智子氏らのグループ。Holomedicine… 2020/10/12 医療機器
Lancet Respiratory Medicine誌から COVID-19患者に組換えACE2を投与した症例報告 アンジオテンシンII濃度を低下させ、抗体産生を妨げない オーストリアKaiser Franz Josef病院のAlexander Zoufaly氏らは、同国のAperion Biologics社が開発してフェーズ2試験が行われていた組換えヒト可溶性ACE2(hrsACE2)を、45歳女性の重症COVID-19患者に7日間投与した人道的使用の症例経過を観察し、投与後に臨床状態が徐々に改善して退院に至ったと… 2020/10/09 感染症
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 DPP-4阻害薬による類天疱瘡リスクの実像判明 全薬剤でリスク増加、投与開始から90日間は要注意 我が国の保険診療の全数データである「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を用いた解析から、DPP-4阻害薬による水疱性類天疱瘡発症リスクの実像が明らかになった。ビルダグリプチンなどでリスクが高いことが報告されていたが、全てのDPP-4阻害薬で発症リスクは有意に上昇していた… 2020/10/08 代謝・内分泌
医師4869人に聞いた「医師会のCOVID-19対応に関する満足度」 都道府県医師会のコロナ対応、医師の満足度に差 この10月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療体制が大きく変わろうとしている。これまで、疑い例の診療は保健所を介して行われていたが、保健所を経由しなくても、かかりつけ医で患者の診療が実施しやすくなる。まず、発熱患者はかかりつけ医に相談し、かかりうけ医は可能な限り新型コ… 2020/10/08 感染症
Ann Intern Med誌から 9月上旬までのSARS-CoV-2感染論文のレビュー ウイルスRNA検出期間と感染力の持続期間は異なる 米国Montefiore Medical CenterのEric A. Meyerowitz氏らは、これまでに報告されたSARS-CoV-2感染に関する論文のレビューを行い、ウイルス側、宿主側、環境要因と感染の成立に関する状況を取りまとめ、Ann Intern Med誌2020年9月17日号に概説を報告した。… 2020/10/07 感染症
帯状疱疹が若者に急増中! その理由とは 不活化ワクチンの発売で既製品との使い分けが可能に 2014年の水痘ワクチン定期接種化に端を発する帯状疱疹の増加が、顕在化している。中でも、20歳代から40歳代の若年層で発症率が顕著に上昇していることが最新の疫学調査で明らかになった。一方、50歳代以上の予防戦略としては、2020年1月に発売されたサブユニットワクチンが選択肢として新たに加わ… 2020/10/07 皮膚科
New England Journal of Medicine誌から 週1回型インスリン、効果は1日1回製剤と同等 insulin icodecの第2相試験の結果 週1回投与ですむ持効型インスリンアナログ製剤、insulin icodecの第2相試験の結果が明らかになった。対照薬である1日1回投与のインスリン グラルギンU100と同様の血糖降下作用があり、安全性プロファイルも同程度だった。9月22日、New England Journal of Medicine誌オンライン版に掲載された。… 2020/10/07 代謝・内分泌
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このいぼのダーモはどう見てますか? ケラトアカントーマ/老人性血管腫編 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価したいと視線計測システムを使って検証する企画。前回は、皮膚科専門医として、当サイトでダーモスコピー像の見方の解説などを連載していただいている、さとう皮膚科(東京都杉並区)院長の佐藤俊次先生にご協力をいただき、足底色素細胞母斑とSpitz… 2020/10/06 皮膚科
トレンド◎誰でも簡単にできる運動療法 肝リハ、体重減少を伴わなくても脂肪肝改善 現状では、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対して承認された薬剤はなく、食事・運動療法による生活習慣の改善が主な治療となる。特に運動療法は、NAFLD/NASHとサルコペニアとの関連が明… 2020/10/06 消化器
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から ポビドンヨード液の鼻腔内15秒洗浄が有効か? in vitro実験でSARS-CoV-2ウイルスの感染力が不活化 米国Connecticut大学医学部のSamantha Frank氏らは、エアロゾルを生じさせる耳鼻咽喉科的手技を実施する前の感染予防策として、0.5%以上のポビドンヨード(PVP-I)を含む消毒液を鼻腔内に投与して15秒間洗浄を行うことを想定して、in vitroで消毒液のウイルス培養実験を行ったところ、この処置で… 2020/10/06 感染症
医師5705人に聞いた「患者から『死にたい』と言われた経験」 51%が「死にたい」と直接言われた経験あり もし、受け持ちの患者から「死にたい」と言われてしまったら──。日経メディカル本誌10月号の特集では、多くの医師が直面するこの問題を取り上げる(日経メディカル Onlineでのシリーズ記事はこちら)。 日経メディカル Onlineでは2020年8月24日~30日、医師会員を対象にウェブアンケートを実施… 2020/10/06 ターミナルケア
NEWS◎市町村が接種勧奨、接種を受けることは「努力義務」に コロナワクチン無料接種、分科会で運用面を協議 2020年10月2日、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会が開かれ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種について、費用負担のあり方や予防接種法における位置付けなどの議論が行われた。ワクチン接種にかかる費用は全て国が負担し、予防接種法上の臨時接種に位置付け… 2020/10/05 感染症
学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2020) 肥大型心筋症に初の原因療法薬が登場 ミオシン阻害薬mavacamtenの第3相試験EXPLORER-HCMの結果明らかに 閉塞性肥大型心筋症(HOCM)の病態の改善を目的として開発されたミオシン阻害薬mavacamtenの第3相試験EXPLORER-HCMから、血行動態や心機能が有意に改善することが示された。欧州心臓病学会会議(ESC2020、インターネット上で開催)でイタリア・カレッジ大学病院のIacopo Olivotto氏らが発表すると… 2020/10/05 循環器
今後のCOVID-19対応には診療所の力が不可欠に 医師・経済学者らが共同でコロナ禍の医療と経済について提言 コロナ危機下の医療提供体制と医療機関の経営問題についての研究会は9月25日、記者会見を開き、「医療提供体制の崩壊を防止し、経済社会活動への影響を最小化するための6つの緊急提言」を発表した。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止と経済社会活動の両立を目指してまとめ… 2020/10/05 感染症
医師のアルバイトは主務の病院での労働時間に合算することを改めて確認 働き方改革、医師を派遣する病院の時間外労働時間の上限を緩和へ 厚生労働省は2020年9月30日に第9回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。地域医療確保暫定特例水準(B水準)の対象医療機関を拡大し、地域医療提供体制の確保のためにやむを得ない場合は、副業・兼業先を通算して年1860時間までの時間外労働を認めることがおおむね了承された。… 2020/10/02 医師の職場環境
トレンド◎注目すべき肝筋連関 糖尿病合併NAFLDを診たらサルコペニアを疑え 骨格筋は運動器として機能するだけではなく主要な代謝器官でもあり、代謝の中心となる肝臓との関連、いわば肝筋連関が注目されている。中でも、肥満を伴うことが多い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatiti… 2020/10/02 消化器
学会トピック◎第56回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2020) 新規糖尿病薬イメグリミン、インスリンとの併用でも高い忍容性 新機序の2型糖尿病治療薬イメグリミンについて、インスリンとの併用療法を検討した国内第3相試験の結果が第56回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2020、会期:9月21日~25日)で報告された。重症低血糖などの大きな有害事象はなく、長期間の投与における持続的な血糖コントロール作用が認められたとフ… 2020/10/02 代謝・内分泌
学会トピック◎第61回日本神経学会学術大会 新薬の登場でますます注意すべき細菌性髄膜炎 近年、補体を標的とした抗体薬が登場し、発作性夜間ヘモグロビン尿症や重症筋無力症などの治療が大きく変わりつつあるが、こうした抗補体抗体の使用時には髄膜炎菌による感染症のリスクが上昇することを必ず念頭に置いておいてほしい──8月31日から岡山市で開催された第61回日本神経学会学術大会… 2020/10/02 精神・神経
学会トピック◎第68回日本化学療法学会総会 COVID-19重症・重篤、「RDT療法」で死亡激減 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症・重篤例の死亡割合が、レムデシビルとデキサメタゾン、トシリズマブを併用する「RDT療法」の導入によって大幅に改善したことが報告されました。 2020/10/01 感染症
BMJ Open誌から COVID-19患者のPCR陰性はいつ確認すべきか? 発症から35日後以降だと偽陰性の可能性が少ない イタリアAzienda USL-IRCCS di Reggio EmiliaのPamela Mancuso氏らは、北イタリアの都市レッジョ・エミリアでCOVID-19を発症した患者を対象に前向きコホート研究を行い、48時間超の間隔で2回連続してPCR検査が陰性になるタイミングを検討した。PCR検査で陰性となった患者が再検査でも陰性となった… 2020/10/01 感染症
トピック◎国立国際医療研究センターが発表 COVID-19重症化の予測因子を同定 新型コロナウイルスの対策は『受け身』から『攻勢』へ 国立国際医療研究センターは9月30日に記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予測する5つのマーカーを同定したと発表しました。既に検査マーカーとしての特許を申請済みで、今後、前向き多施設共同研究を実施し実用性を確認する方針です。重症化を早期に予測するCCL17と重… 2020/10/01 感染症