随時更新中:COVID-19関連論文まとめ 日経メディカルOnlineで紹介した論文をまとめて読めるように一覧にしました。今後も新たな論文が追加されたら随時更新していきます。 2020/06/30 感染症
Lancet誌から スイスではSARS-CoV-2抗体陽性率は10%程度 ジュネーブ州の地域住民をサンプリングしてIgG抗体保有率を調査 スイスGeneva大学病院のSilvia Stringhini氏らは、ジュネーブ州の地域住民からランダムサンプリングして、12週間にわたってSARS-CoV-2血清抗体保有率を評価するSEROCoV-POPスタディを実施して、2020年4月6日から5週間の中間結果報告を行い、IgG抗体保有率は高くても10%程度であり、大半の住民は… 2020/06/30 感染症
NEWS◎2型糖尿病治療に経口セマグルチドが登場 初の経口GLP-1受容体作動薬リベルサスが承認 2020年6月29日、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬セマグルチドの経口薬(商品名リベルサス錠3mg、同錠7mg、同錠14mg)が、2型糖尿病を適応として承認された。従来、ペプチドであるGLP-1受容体作動薬には注射薬しか存在せず、経口製剤化は初めて。同薬は米国、欧州、スイス、カナダで… 2020/06/30 代謝・内分泌
NEWS◎どこに行けばtPA投与が可能かが分かるように 一次脳卒中センターの一覧を日本脳卒中学会発表 「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」の提言を具体化 日本脳卒中学会は6月29日、同学会が認定した「一次脳卒中センター」の施設一覧をウェブサイト上で公開した(こちら)。2020年4月までに975施設(現時点では974施設)が一次脳卒中センターとして認定され、既に各施設ではそのことを対外的に公表しているが、全施設の一覧はこれまで発表されていな… 2020/06/30 循環器
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) 持続血糖測定でケトアシドーシスのリスク減少 フラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM)のFreeStyleリブレを使用した糖尿病患者では、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)で入院する割合が大幅に減少したことが明らかとなった。フランスの全国的な後ろ向き研究の結果で、第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020、6月12~16日にウェブサイト… 2020/06/29 代謝・内分泌
BMJ誌から 英国でCOVID-19を発症し入院した妊婦の特徴 全英規模のコホート研究で疫学データを分析 これまでにもCOVID-19を発症した妊婦の症例報告はあったが、地域の妊婦全員を母集団に含めた統計データはほとんどなかった。英国Oxford大学のMarian Knight氏らは、同国内の産科ユニット194施設を受診した妊婦を対象に全国規模のコホート研究を行い、SARS-CoV-2に感染した妊婦の大半は重症化する… 2020/06/29 感染症
COVID-19がもたらした医師の収入減(その1:民間病院・診療所勤務医編) 「待機手術ゼロ」で成果給100万円を失う これは、ある地方都市の民間病院で常勤の整形外科医として働くA氏の話だ。──勤務先では整形外科医として、人工膝関節置換術や靭帯再建手術などを任されています。人工膝関節手術は年間にすると30~50件くらい行っているでしょうか。平日が少ない月でも、必ず2、3件は実施していました。他に待機… 2020/06/29 医師の職場環境
中川俊男氏が念願の日医会長、勝敗のポイントは 「物言う姿勢」に支持、政治との距離は臨機応変に 6月27日に開催された日本医師会の代議員会で、任期満了に伴う会長選挙が行われた。現職の横倉義武氏(福岡県医師会)と副会長の中川俊男氏(北海道医師会)による一騎打ちの結果、中川氏が総投票数371票のうち191票と過半数を獲得。174票の横倉氏を抑えて5選を阻み、新会長に当選した。任期は2年… 2020/06/29 組織
トピック◎イタリアの後ろ向きコホート研究の結果から トシリズマブでCOVID-19重症例の死亡リスク低減 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例において、トシリズマブ(抗IL-6受容体抗体)の上乗せ治療を受けた群は、人工呼吸器装着と死亡の複合から成るエンドポイントについて、標準治療群よりも改善したことが報告されました。イタリアで行われた後ろ向きコホート研究の結果で、論文が6月24日… 2020/06/26 呼吸器
オンライン診療、時限措置の見直しまもなく 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が一旦、ピークアウトしている中、時限・特例措置で解禁された電話・オンライン診療をめぐる議論が活発化してきた。 6月22日に行われた内閣府の規制改革推進会議では、「デジタル時代の規制・制度について」と題した意見書をまとめ、その中で、医療・介護サ… 2020/06/26 医療情報
Lancet Microbe誌から 香港住民の抗SARS-CoV-2抗体保有率は低い 血液標本が保管されていた1938人と湖北省からの帰国者452人の抗体検査結果 香港大学のKelvin Kai-Wang To氏らは、酵素免疫測定法(EIA)とマイクロ中和アッセイを用いたSARS-CoV-2に対する抗体検査を開発し、検査特性を調べた上で、COVID-19流行前後の香港住民の血清陽性率を調査し、2020年3月に湖北省から避難してきた住民とも比較したが、流行後も香港住民の血清陽性率… 2020/06/25 感染症
JAMA誌から 全身の炎症を起こしたCOVID-19小児患者の症例 米国では川崎病やTSSに似た症状と異なる特徴の両方あり 小児のCOVID-19発症は成人に比べ少ないと考えられているが、まれにCOVID-19関連と見なされる川崎病または毒素性ショック症候群(TSS)の特徴を示す小児患者の発生が報告されている。米国Columbia大学Irving医療センターのEva W. Cheung氏らは、COVID-19に感染し、重度の炎症性疾患を起こしたニュ… 2020/06/25 感染症
Lancet誌から COVID-19死亡患者に脳炎と髄膜炎見つかる ドイツで死亡した患者6人の剖検結果 ドイツ初のCOVID-19患者が入院して以来、Munich市民病院は690人超のCOVID-19入院患者の治療に当たってきた。うち103人がICUに入院し、63人が死亡し、587人が回復して退院した。同病院のClaus Hann von Weyhern氏らは、4月にCOVID-19により死亡した6人の剖検結果をLancet誌電子版のCorrespondence… 2020/06/24 感染症
社会保障審議会医療保険部会でCOVID-19への対応を説明 診療報酬増額の遡及適用など財政支援を求める声が多数 厚生労働省は6月19日に開催した社会保障審議会医療保険部会で、保険料の減免や猶予、傷病手当金、診療報酬の増額や概算前払いなど、医療保険制度における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について報告した。この報告を受けて委員からは、4月より前にさかのぼっての診療報酬増額の適… 2020/06/23 行政・制度
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) エルツグリフロジン、CVリスクの減少幅は3% 新たなメタアナリシス提示しSGLT2阻害薬のクラス効果は不変と主張 米国では4番目のSGLT2阻害薬として発売されているエルツグリフロジンの心血管安全性を評価した大規模臨床試験VERTIS-CVの詳細が、6月12~16日にウェブサイト上で開催された第80回米国糖尿病学会学術集会で発表された。主要評価項目である複合心血管イベント(MACE)のリスクは、プラセボ群に比べ… 2020/06/23 代謝・内分泌
1分解説◎5年の審査期間を経て薬食審・第二部会を通過 9価HPVワクチンが承認へ、今後の展開は? 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのシルガード9水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来))の承認を了承した。議決は5月20日付で、早ければ6月中にも承認される見通しだ。… 2020/06/23 検査
リポート◎国内2000人規模の調査で判明、「糖尿病性腎臓病」の有病率 糖尿病の2人に1人はDKD。どう立ち向かうか 糖尿病が原因となり腎機能が低下する糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease; DKD)。このほど国内の2000人規模のコホート研究で、糖尿病患者の実に2人に1人がDKDであるとの結果が発表された。この中には、正常だった腎機能が急速に低下していく「early decliner」と呼ばれる患者も含まれていた… 2020/06/23 腎・泌尿器
NEJM誌から ヒドロキシクロロキンに予防効果見られず 濃厚接触者を対象にしたCOVID-19発症予防のRCTでプラセボと差がない 米国Minnesota大学のDavid R. Boulware氏らは、COVID-19の診断が確定した患者と濃厚接触する機会があり、SARS-CoV-2に暴露した可能性が高い人を対象に、ヒドロキシクロロキンがCOVID-19の発症予防に役立つかどうかを調べるランダム化比較試験を行い、発症率はプラセボを使用した対照群と有意差が… 2020/06/22 感染症
第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) 利き手で箸を持たない食事で食後高血糖が改善 利き手と反対の手で箸を持つ食事により食後血糖値の改善が期待できることを、佐久市立国保浅間総合病院の西森栄太氏らが第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020、会期:6月12~16日、ウェブサイト上で開催)で報告した。… 2020/06/22 代謝・内分泌
インタビュー◎新概念「CIAMS/シャムズ」を提唱した國松淳和氏に聞く COVID-19のせいで「その人らしくなくなって」ませんか 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延に際して、日ごろならば絶対にいわないようなことを突然言うようになったり、穏やかな人が急に怒りっぽくなったりと、一般人だけではなく医療従事者でも「なんだか急にその人らしくなくなった」ことを目にしてはいないだろうか。南多摩病院(東京都… 2020/06/22 医師の職場環境
NEWS◎唾液による新型コロナウイルス抗原検査試薬が承認 唾液での抗原検査が可能に、発症9日以内が対象 30分で判定可も、専用装置が必要 厚生労働省は6月19日、唾液を検体として新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原を測定する抗原検査試薬「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」(写真1)を承認した。近く保険収載され、6月22日にも発売される見通し。鼻咽頭ぬぐい液だけでなく、唾液を検体として使用できる抗原検査試薬は国内初となる。唾液… 2020/06/19 感染症
療養病棟入院基本料等でのPCR検査・抗原検査の出来高算定が可能に 実施されているPCR検査の約6割が保険適用 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は6月17日の総会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う医療保険制度の主な対応状況を報告した。その中で、6月15日付で発出した事務連絡(「新型コロナウイルス感染症にかかる診療報酬上の臨時的な取り扱いについて(その22)」)に関して… 2020/06/19 行政・制度
JAMA誌から 重篤なCOVID-19患者に回復期血漿は期待薄? 輸血を追加しても標準治療群と臨床的改善に有意差が付かず 中国Chinese Academy of Medical SciencesのLing Li氏らは、重症または生命を脅かされているCOVID-19患者を対象に、武漢市でオープンラベルのランダム化比較試験を行い、標準治療のみの群と回復期血漿を追加した群の28日以内の臨床的改善効果を比較したが、回復期血漿群に有意なアウトカムの改善… 2020/06/19 感染症
1分解説◎SARS-CoV-2のPCR・抗原検査ともに、実施には行政との契約が必要 診療所での新型コロナウイルス検査の始め方 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第2波への備えの一つとして、自分の診療所でも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査の実施を検討したい」「昨今、実用化された抗原検査や唾液PCR検査であれば、自分の診療所でもできそうだ」──。 … 2020/06/19 感染症
COVID-19への対応を機能評価係数IIで評価を 中医協委員から要望、地域医療係数の体制評価に設定可能か今後検討 厚生労働省は6月17日に開催した中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2020年度診療報酬改定を踏まえたDPC/PDPS(診断群分類別包括評価支払い制度)の現況報告を行った。2020年4月時点でのDPC対象病院は1757病院(前年度比30病院増)、DPC準備病院は249病院(同10病院減)となった。DPC算定病… 2020/06/19 行政・制度
トピック◎オックスフォード大学のRECOVERY試験 デキサメタゾン、COVID-19重症例の死亡を減少 オックスフォード大学が主導しているRECOVERY(Randomised Evaluation of COVid-19 thERapY)試験の結果、ステロイド系抗炎症薬であるデキサメタゾンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例の死亡を減少させることが明らかになりました。オックスフォード大学が6月16日、同大のウェブサイ… 2020/06/19 感染症
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) イプラグリフロジンで糖尿病患者のNAFLD改善 肝生検により組織学的な改善を確認 SGLT2阻害薬イプラグリフロジンの投与によって、2型糖尿病に合併した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の肝病態を改善できる可能性が示された。我が国で行われた多施設共同ランダム化比較試験の結果で、イプラグリフロジン投与群は対照群に比べHbA1cやBMIが有意に改善したほか、肝生検による線維… 2020/06/18 代謝・内分泌
Lancet HIV誌から HIV感染者は一般のCOVID-19患者と異なるか? 臨床経過に差は見られず通常と同じ治療でよさそう スペインHospital Universitario Ramon y CajalのPilar Vizcarra氏らは、マドリード在住のHIV感染者を継続的にフォローしており、プロテアーゼ阻害薬や逆転写酵素阻害薬を使用しているHIV感染者と、一般のCOVID-19患者の臨床特性と違いがあるかどうかを検討し、HIV感染者のCOVID-19の臨床経過は一… 2020/06/18 感染症
トピック◎なみはやリハビリテーション病院 COVID-19院内感染、医療資材の不足も一因 濃厚接触者のスタッフが医療資材不足の下で吸引処置も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染が発生し、4月30日時点で133人の感染者が確認された、なみはやリハビリテーション病院(大阪府大阪市)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター対策班がまとめた報告書によると、院内感染の拡大は医療資材の不足も一因だったことが明らかにな… 2020/06/18 感染症
NEWS◎厚労省がガイドライン改定、抗原検査陰性でも追加PCR検査は不要に 抗原検査、発症2~9日は陰性でも確定診断可能に 厚生労働省は6月16日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断に用いる抗原検査について、発症2~9日目の症例では陰性の判定にも使用でき、追加のPCR検査を必須としない方針を決定した。これまでは、抗原検査で陽性の場合は確定診断とできたが、陰性の場合には偽陰性の可能性を排除できない… 2020/06/17 感染症
2020改定の影響調査、COVID-19の影響を配慮して実施へ 質問項目を最小限にして回答率向上、感染拡大地域の除外やWEB回答も視野に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は6月17日の総会で、2020年度診療報酬改定の結果検証の調査実施案を承認した。改定結果検証調査は、医療現場への診療報酬改定の影響を調べるため毎改定後行われる。同日の実施案では、かかりつけ医機能や働き方改革等の各項目について調査事項が示さ… 2020/06/17 行政・制度
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) ダパグリフロジンで糖尿病の発症リスク32%減 DAPA-HF試験の探索的解析結果 SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの心不全治療効果を検証したDAPA-HF試験の探索的解析から、ダパグリフロジンの投与によって糖尿病の新規発症のリスクが32%、有意に抑制されたことが明らかになった。6月12~16日にウェブサイト上で開催された第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020)で、米国エール… 2020/06/17 代謝・内分泌
NEWS◎3都府県で約8000人を対象に実施の抗体検査結果を発表 厚労省実施の抗体検査、東京で陽性率0.10% 厚生労働省は6月16日、3都府県で計7950人を対象に実施した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査の結果を発表した。抗体陽性率は東京都で0.10%、大阪府で0.17%、宮城県で0.03%だった。 厚労省は6月1~7日にかけて、東京都、大阪府、宮城県でそれぞれ一般住民約3000人を無作為抽出して血液… 2020/06/17 感染症
Lancet Gastroenterol Hepatol誌から 非アルコール性脂肪性肝疾患の4割は非肥満 世界的なシステマティック・レビューおよびメタアナリシスの結果 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の約4割は非肥満者であり、体格指数(BMI)が高い人にしかNAFLDのスクリーニングを実施しないのは妥当ではないと報告された。結果は5月12日にLancet Gastroenterol Hepatol誌オンライン版に掲載された。 NAFLDは肥満や糖尿病などの代謝障害と関連してい… 2020/06/17 消化器
PNAS誌より SARS-CoV-2は普通のコロナウイルスと何が違うのか? ヒトに感染する7種類のコロナウイルスで見つかった遺伝子の違い 米国立衛生研究所(NIH)のAyal B. Gussow氏らは、ヒトに感染する7種類のコロナウイルスのうち、病原性が高いSARS-CoV、SARS-CoV-2、MERS-CoVと、病原性が低い他の4種類のコロナウイルスのゲノムを比較する研究を行い、両者で異なる特徴を突き止めた。結果はPNAS(Proceedings of the National Ac… 2020/06/17 感染症
『日経メディカル』6月号特集から 第2波に備えよ! オンライン診療システム比較 医療機関収入や患者負担はどう変わる? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、電話や情報通信機器を用いた診療が時限的に解禁されている。近いうちに国はこの時限措置を整理して、再流行に備える見通しだ。今からオンライン診療を導入する場合、どのような選択肢があるのか。まずは、主なオンライン診療システムの特徴… 2020/06/17 医療情報
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) ゴリムマブが1型糖尿病のインスリン分泌を維持 腫瘍壊死因子(TNF-α)に対する抗体医薬であるゴリムマブの投与によって、若年発症1型糖尿病患者の内因性インスリン分泌能の維持が可能であることが明らかになった。6月12~16日にウェブサイト上で開催された第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020)で、ニューヨーク州立大学バッファロー校のTe… 2020/06/16 代謝・内分泌
緊急寄稿◎新型コロナへのBCG仮説を中心に諸因子を考える 新型コロナ、日本の低い死亡率は“幸運”だから? 徳田均(JCHO東京山手メディカルセンター) わが国の新型コロナ感染症(COVID-19)の第1波が収束した今、日本の死亡率が欧米に比し2桁少ないことが世界的な注目を集めている。その説明として、日本人特有の生活習慣、遺伝子素因、行政の取り組み、医療体制などが挙げられている。それぞれについて今後の綿密な評価、研究が期待される。しか… 2020/06/16 感染症
医師4579人に聞いた「COVID-19第2波への備えしてますか」(その2) 個人が行うCOVID第2波への新たな対策は? 帰宅すぐにシャワーに直行する医師も 2019年末に中国武漢で発生して以来、世界中に広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。国内では、5月末には新規感染者数も落ち着きを見せ、緊急事態宣言も解除された。ただし、今後また大流行するのではないかと懸念されている。… 2020/06/16 感染症
Lancet誌から COVID-19を発症した癌患者の危険因子を探る ECOG-PSスコアなど癌患者特有の要因も候補に 米国Advanced Cancer Research Group社のNicole M Kuderer氏らは、COVID-19を発症した癌患者928人について、30日死亡率や死亡の危険因子について検討し、癌患者ではECOG-PSスコア高値や、寛解を達成していない活動性の癌なども独立した危険因子になり得ると報告した。結果はLancet誌電子版に2020… 2020/06/16 感染症
インタビュー◎保健所医師はCOVID-19とどう対峙した? 第2波では医療機関は最低限、発熱患者の診療を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延に際して、PCR検査を地方衛生研究所(地衛研)に回すかどうかなど、現場でコントロールタワーの役割を担ってきた地域の保健所。20年ほどの行政経験を持つ、ある保健所の医師職員に今回のCOVID-19流行時の対応を振り返っていただいた。――COVID-19第… 2020/06/16 感染症
検証◎日本のCOVID-19対応に何が足りなかったのか 欧州型コロナ襲来で、後手に回った入国規制 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、再度の感染拡大(次なる波)が予想され、長丁場の対応が必要──。これは、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が繰り返し訴えてきたことです。5月29日に発表された新たな提言でもこの点を再確認し、これまでの対策を振り返って様々な課題を明らか… 2020/06/15 感染症
Surgery誌から パンデミック下で外科の機能を維持できた対応 イタリア・ロンバルディア州の外科医らが、新型コロナウイルスによるパンデミック下において、一般外科の機能を維持できた対応を発表した。この論文はSurgery誌4月13日号に掲載された。 ルイージ・サッコ病院(ミラノ)は、イタリアで感染者が発生した当初より、新型コロナウイルス感染症(COVID… 2020/06/15 外科
NEWS◎COVID-19流行で変わる急性心不全への対応 急性心不全の呼吸管理、気管挿管もやむを得ず 急性心不全患者の呼吸管理に用いられる非侵襲的換気療法(NIV)やネーザルハイフロー(NHF)。患者負担が少なく、医療者にとっても管理しやすいことで広く普及しているこれらの手技だが、エアロゾルの発生が懸念されることから、新型コロナ感染症(COVID-19)の流行を契機に、急性心不全患者に対… 2020/06/15 循環器
医師4579人に聞いた「COVID-19第2波への備えしてますか」(その1) 病院が行うCOVID第2波への新たな対策は? 「新たな備え・対策を準備した(している)」と回答したのは3割 次の流行(第2波)は来るのか、医師個人として、あるいは病院として次の流行に対して新たに備え、対策はしているのか。日経メディカル Onlineは、医師会員を対象に2020年6月1日~7日にアンケートを実施。COVID-19の第2波への備えについて聞いた。… 2020/06/15 感染症
Lancet Rheumatorogy誌から COVID-19を発症したSLE患者の症例研究 SLEに対する免疫抑制療法はCOVID-19の重症度と関係なさそう 全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫疾患で、自己抗体、炎症、リンパ球減少症を特徴とする。米国Columbia大学Irving Medical CenterのYevgeniya Gartshteyn氏らは、COVID-19の確定例と疑い例となったSLE患者18人の患者特性と臨床経過を、2020年5月26日に、Lancet Rheumatorogy誌電子版にComm… 2020/06/15 感染症
東京都医師会がCOVID-19第2波への備えを訴える COVID-19中等症を受け入れる専門病院が必要 東京都医師会は6月10日に記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第2波に対応するための医療提供体制の検討課題と、都民に対して流行が小康状態のうちに行っておくべき備えを説明した。 東京都医師会会長の尾﨑治夫氏は会見の冒頭、COVID-19の第2波が今秋から今冬にかけてイ… 2020/06/13 感染症
寄稿◎COVID-19の薬物治療はどうなる? 抗ウイルス薬の早期投与効果を早く検証すべき 日本臨床ウイルス学会は5月1日、「アビガン投薬の要件に関するお願い」と題した提言を、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部に対して行った。日本感染症学会が発表している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する抗ウイルス薬投与の指針において、抗ウイルス薬の投与時期、対象につい… 2020/06/12 感染症
解説◎With COVID-19の夏に向けた新たな熱中症予防とは 「マスクをはずして休憩」も大切、ただし…… 学術団体からのコンセンサス・ステートメントを読む 適宜マスクをはずして休憩することも大切。ただし、はずす際はフィジカルディスタンシングに配慮して──。これは、日本救急医学会や日本感染症学会などの学術団体が発表した「新しい生活様式」下での熱中症予防に関する提言の一部です。長く続いた外出自粛の影響もあり、私たちの体は夏への準備が… 2020/06/12 救急医療・集中治療
BMJ誌から 英国のCOVID-19流行第1波の入院患者の特徴 新たなパンデミックを想定して準備していた研究の報告 英国Edinburgh大学のAnnemarie B Docherty氏らは、大規模な前向きコホート研究ISARIC WHO Clinical Characterisation Protocol UK(CCP-UK)スタディに登録されていたCOVID-19入院患者のデータを調べ、英国でのアウトブレイク第1波の特徴を分析した。患者の院内死亡率は26%と高く、高齢、性別男… 2020/06/12 感染症
累積赤字4億円の病院が地域の信頼を獲得したワケ 病院を「開く」ことが収益・人材の課題解決への道 諏訪中央病院名誉院長・鎌田實氏に聞く 前回紹介した宇都宮病院のように、医療や介護の枠を超えて幅広い「地域支援」に取り組む医療機関が目立つようになった。そうした取り組みのパイオニアである鎌田實氏は、今から40年以上前、「開かれた病院になろう」をキーワードに、ボランティア活動などをきっかけとして地域住民と医師とのつな… 2020/06/11 医療提供体制
リポート◎COVID-19をCT画像で鑑別する COVID-19の「すりガラス陰影」の見分け方 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎の画像診断に有用とされる胸部CT検査。CTの保有台数が多いわが国では、COVID-19疑い例に対して積極的にCT検査を行っており、CT所見を契機にCOVID-19の診断に至った症例も少なくない。では、具体的にどのような所見が特徴的なのか、専門家に話を聞い… 2020/06/11 感染症
NEWS◎ソフトバンクが社内や医療機関で抗体検査を実施 全国4万人規模の抗体検査、0.43%が陽性 ソフトバンクグループは6月9日、同グループ社員や医療従事者など約4万4000人を対象に実施した、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査の結果を発表した(外部リンク:動画、発表資料)。全体の抗体陽性率は0.43%で、このうち医療従事者約5800人については、抗体陽性率は1.79%だった。… 2020/06/11 感染症
NEWS◎COVID-19流行期に特化した診療指針作り進む 日循、「新型コロナ流行期の提言」を改訂 全国一律ではなく、地域の流行度や医療資源の状況を踏まえたものに 日本循環器学会は6月10日、「COVID-19流行期における循環器医療体制維持に関する提言(2020年6月改訂版)」を発表した。初版が発表されたのは全国に緊急事態宣言が出されていた4月26日。その後、大規模な流行の収束に伴って感染拡大状況の地域差が拡大、全国一律の提言が現状に適合せず、改訂が必… 2020/06/11 感染症
Lancet Infectious Disease誌から PCRで検出できないSARS-CoV-2変異の可能性 流行当初のPCR検査用のプライマーでは一部の変異株を見落とす SARS-CoV-2遺伝子の塩基配列に突然変異が起こり続けるなら、やがて流行開始当初からRT-PCR検査に使われているプライマーやプローブは、変異後のウイルスの塩基配列とマッチしなくなる可能性がある。ポルトガルMinho大学のNuno Sampaio Osorio氏らは、2020年3月30日までにGISAID databaseに報告さ… 2020/06/10 感染症
インタビュー◎自然免疫の賦活化を介してCOVID-19への抵抗力亢進か BCGと新型コロナ、分かっていることいないこと(後編) 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、日本をはじめとしたアジア諸国における死亡率の低さが注目され、その理由の一つにBCG接種の影響が指摘されている(関連記事:BCGとCOVID-19、分かっていることいないこと)。今後、どのようなことが明らかになれば、BCG仮説を証明できるのか、またその… 2020/06/10 感染症
宇都宮病院◎併設のコミュニティースペースが町と病院に活気 「いつつぶれるの?」と言われた病院の起死回生 人口減少などの地域社会の変化に伴い、病院は医療や介護の役割を担うだけではなく、コミュニティーの活性化などの地域貢献も求められている。和歌山市の宇都宮病院では、併設のコミュニティースペースを核として、住民向けの多様なサービスを提供。これが評判になり、当時、必ずしも良いものでは… 2020/06/10 医療提供体制
インタビュー◎BCG仮説、議論の前に理解しておきたい自然免疫 BCGと新型コロナ、分かっていることいないこと(前編) 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、日本をはじめとしたアジア諸国における死亡率の低さが注目されている。その理由としては様々な仮説が提唱されているが、そのうちの一つに挙げられているのが、BCG接種の影響だ。そもそも、BCGは生体にどのような影響を及ぼすのか、免疫学の大家である… 2020/06/09 感染症
Lancet Rheumatology誌から アナキンラを用いた臨床試験に必要な情報とは 臨床試験に参加する患者の組み入れ基準がバラバラ 現在、アナキンラをCOVID-19患者に投与する臨床試験が、各国で少なくとも10件進行中だ。英国Manchester大学のAndrew King氏らは、これらの臨床試験の組み入れ基準が必ずしも一致せず、試験によって違いがあることから、アナキンラの良い適応である過剰な炎症反応を起こしている患者の適切な選択の… 2020/06/09 感染症
International Journal of Infectious Diseases誌から SARS-CoV-2とインフルエンザの重複感染症例 死亡率は単独感染例と差がなかったが症状を悪化させる可能性 中国華中科技大学のSimin Ma氏らは、武漢市でCOVID-19患者数が最大になった時期が例年のインフルエンザの流行期と重複していたことから、インフルエンザとSARS-CoV-2に重複感染していたCOVID-19患者を同定し、特徴を分析して、International Journal of Infectious Diseases誌電子版に2020年5月26… 2020/06/08 感染症
リポート◎ALPとLDの測定法、向こう1年で国際標準に切り替え 測定法が変更、ALPは現行の3分の1の値に 2020年4月から1年かけて、アルカリホスファターゼ(ALP)と乳酸脱水素酵素(LD)の測定法が変更され、国際標準に統一される。ALPについては測定値が従来の約3分の1となり、基準範囲も大きく変わる。臨床検査値の大規模な変更は、2012年にHbA1cで行われた国際標準化以来、8年ぶり。この変更に伴い… 2020/06/08 検査
一般社団法人 人とまちづくり研究所が影響調査 介護事業者の約4%でCOVID-19陽性等の利用者 一般社団法人 人とまちづくり研究所(代表理事:慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授の堀田聰子氏)は2020年6月2日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が介護・高齢者支援に及ぼす影響と現場での取組み・工夫に関する緊急調査」のうち、「介護保険サービスを提供する法人調査」の… 2020/06/08 感染症
NEWS◎データ提供会社の症例情報の信ぴょう性に疑念? ヒドロキシクロロキン、イベルメクチンとCOVID-19が関係する論文が取り下げ 2020年6月4日、LancetとThe New England Journal of Medicineが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する論文を相次いで撤回した。医療情報分析会社であるSurgisphere社が提供するデータを用いて解析していた論文で、そのデータの信ぴょう性が疑われたことから取り下げとなった。今後のCOVID… 2020/06/07 医療の質
NEWS◎COVID-19の影響を日本脳卒中学会が緊急調査 全国で2割の脳卒中センターが救急診療に影響 東京都、埼玉県は「影響あり」が5割超 日本脳卒中学会は6月5日、今春の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が脳卒中救急医療に与えた影響を緊急調査し、その結果を公表した。同学会が認定する全国の一次脳卒中センターを対象に行ったもので、通常の救急応需が可能と回答した施設は77.8%にとどまり、21.5%の施設は何らかの制… 2020/06/05 感染症
Lancet Child & Adolescent Health誌から 敗血症性ショックを起こした小児のCOVID-19患者 炎症マーカーが上昇し腹痛を訴える肥満の小児に要注意か? 小児は成人よりCOVID-19にかかりにくく、重症になることはまれだ。スイスGeneva大学のCecilia Dallan氏らは、敗血性ショックを起こした小児のCOVID-19患者3例について、臨床的特徴を報告した。結果はLancet Child and Adolescent Health誌電子版に2020年5月19日に掲載された。… 2020/06/05 感染症
トピック◎日本医師会調査で半数の都道府県が「問題あり」 手指消毒用エタノール供給、高額とキャンセルも 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、国が進めている医療機関などに対する手指消毒用エタノールの優先供給について、47の都道府県医師会のうち半数を超える25の医師会が「何かしらの問題があった」と回答。中には、濃度が低い、値段が高いなどの理由で会員医療機関が買取をキャ… 2020/06/05 感染症
New England Journal of Medicine誌から tPAは脳梗塞の血栓回収療法に必須ではない 中国で行われたDIRECT-MT試験の結果 前方循環の脳主幹動脈閉塞に対する血栓回収療法の際、あらかじめ組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)を投与しなくても、3カ月後の機能予後はtPAを投与してから同治療を行った群と同等(非劣性)だった。論文は5月6日にNew England Journal of Medicine誌ウェブサイトで公開され、5月13日に… 2020/06/05 循環器
医師3900人に聞いた「電話・オンライン診療を実施しましたか?」 非対面診療の9割が電話、経験した医師の感想は 「途中でキャンセル」など、対面ではあり得ないトラブルも 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、時限的に解禁された電話やオンライン機器による診療。日経メディカル Onlineでは、医師会員3900人を対象に2020年5月14日~21日にかけてウェブアンケートを実施した。その結果によると、今年に入って46.0%の医師が視覚情報のない電話による診… 2020/06/05 医療情報
リポート◎2020診療報酬改定が持続血糖測定器の普及を後押し FreeStyleリブレが2型糖尿病でも使いやすく 連続的かつ非観血的に血糖値を測定する持続血糖測定器。主に1型糖尿病に使用されていたが、2020年度診療報酬改定で、フラッシュグルコースモニタリング(FGM)装置のFreeStyleリブレの算定基準が見直され、外来で強化インスリン療法を受ける2型糖尿病に使用しやすくなった。持続血糖測定器を活用… 2020/06/04 代謝・内分泌
医師4101人に聞いた「NAFLD/NASH診療のスタンス」 NAFLD/NASHを診たら…55%が専門医に紹介 非侵襲的なスクリーニング・検査法、有効な治療薬を望む声多数 NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)診療ガイドラインの改訂が進められている。確定診断には肝生検が必要だが、バイオマーカーやスコアリングシステム、血液検査、画像診断など、非侵襲的な診断法も検討されている。治療に関しても、現時点ではNAFLD/NASHに対す… 2020/06/04 消化器
Diabetologia誌から 糖尿病合併COVID-19患者の予後不良因子は BMIが関連するもHbA1cは有意にならず 基礎疾患として糖尿病があるCOVID-19患者を対象に、予後不良(入院7日目までの気管挿管または死亡)と患者背景因子の関連を検討した論文が、5月29日、Diabetologia誌ウェブサイトで公開された。7日以内の気管挿管が20.3%、同死亡が10.6%と高率であり、多変量解析ではBMIが有意な予後不良因子と… 2020/06/04 感染症
JAMA誌から 小児がCOVID-19にかかりにくい理由の有力仮説 小児は成人より鼻腔上皮のACE2遺伝子の発現量が少ない COVID-19患者に小児が占める割合は2%未満と少ないことが知られている。しかし、小児が成人より感染しにくい理由は明らかではない。米国Icahn School of Medicine at Mount SinaiのSupinda Bunyavanich氏らは、喘息のバイオマーカーを探る研究で、鼻腔上皮細胞の遺伝子発現を調べており、小児では… 2020/06/04 感染症
NEWS◎疫学調査としての抗体検査では「定量検査を行うべき」 抗体定性検査、陽性者の9割が定量検査で陰性に 東京大学先端科学研究センターなどのメンバーからなる新型コロナウイルス抗体検査機利用者協議会の研究グループは5月31日、680人の医療・介護従事者を対象に行った新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査の結果を発表した。680人のうち58人が定性検査の簡易検査キットでは陽性だったが、この… 2020/06/03 感染症
NEWS◎新型コロナウイルスの唾液PCR検査、厚労省が通知発出 唾液PCR検査が可能に、有症状者を対象 厚生労働省は6月2日、新型コロナウイルスの感染を調べるために、唾液を検体としてPCR検査を行うことを可能とする通知を発出。発熱などの症状発症から9日以内の有症状者を対象とした唾液PCR検査を承認・保険適用した。無症状者は唾液PCR検査の対象とならない。また同日、国立感染症研究所は医療従… 2020/06/03 感染症
Ann Intern Med誌から COVID-19死亡例の肺動脈に血栓が見つかる オーストリアで予防量の抗凝固薬を使用していた患者11例を解剖 オーストリアJohannes Kepler大学のSigurd F. Lax氏らは、COVID-19による死亡と関係する各臓器の病理学的変化を明らかにするために、1施設で11例の病理解剖を実施し、びまん性の肺胞障害に加え、予防的な抗凝固療法を受けていた患者であるにもかかわらず、区域や亜区域の肺動脈から血栓が見つかっ… 2020/06/03 感染症
NEWS◎厚労省が疑義解釈、機能強化加算や地域包括診療加算は対象外 特例措置の電話診療、時間外加算は算定可に 厚生労働省保険局医療課は6月1日、「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その20)」を発出。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴って特例措置として認めている電話や情報通信機器を用いた診療で算定できる診療報酬について、事務連絡で明確化した。… 2020/06/03 行政・制度
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏の弟子たち 診断困難例に総合的な視点から立ち向かえ 「エッジの利いた総合診療医であれ」──。獨協医科大学教授の志水太郎氏が後輩医師に贈るメッセージです。ある時は「名刺代わりになるものを作れ」と鼓舞することも。その志水氏の門下生たちから、今回は、診断困難例を前に、医学だけでなく社会学や心理学も取り入れた総合的な視点で立ち向かう高… 2020/06/03 救急医療・集中治療
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で面会謝絶の病院が取り組み テレビ電話を使った遠隔面会の実際 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染対策として、多くの病院が入院患者の面会を中止した。一部では、「終末期医療の現場にテレビ電話面会を広めるプロジェクト」のクラウドファンディングも行われている(関連記事:テレビ電話面会は終末期医療の新たな選択肢)。テレビ電話を用いた… 2020/06/03 感染症
リポート◎日循ガイドラインにフォーカスアップデート PCI後の抗血栓療法、出血リスク重視し短期化へ 非心臓手術時の薬剤休止に関しても推奨示す 冠動脈疾患患者に対する抗血栓療法に限定した、日本循環器学会ガイドラインのフォーカスアップデートが発表された。経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)後の抗血栓療法のアルゴリズムは患者の出血リスクを重視する形になり、多剤併用期間は全般的に短期化された。さらに、非心臓手術や観血… 2020/06/02 循環器
New England Journal of Medicine誌から クロロキンはCOVID-19患者の転帰と関連せず ニューヨークの基幹病院における観察研究結果 ニューヨークの基幹病院にCOVID-19で入院した連続症例の解析から、ヒドロキシクロロキンの投与は気管挿管または死亡リスクの上昇にも低下にも関連してはいなかったと、米国コロンビア大学などのグループが発表した。論文はNew England Journal of Medicineのウエブサイトで5月7日、公開された。… 2020/06/02 感染症
Lancet Respiratory Medicine誌から COVID-19患者の急性腎障害管理 COVID-19患者のAKIについてこれまで報告されたデータを整理 イタリアPadova大学のClaudio Ronco氏らは、COVID-19患者に発生する腎機能の低下について、これまでに得られている知見を整理し、臨床経験に基づく急性腎障害(AKI)予防と治療に関する一連のアドバイスをLancet Respiratory Medicine誌電子版のviewpointに投稿し、5月14日に公開された。… 2020/06/02 感染症
Lancet誌から イタリアで川崎病様疾患患者が急増 過去5年間に比べCOVID-19の流行期間中の患者数が30倍に イタリアPapa Giovanni XXIII病院のLucio Verdoni氏らは、同国ロンバルディア地方でCOVID-19の流行期間中に、川崎病と同様の特徴を示す小児患者が増えており、過去5年間に同病院の小児科に入院した川崎病患者の約30倍の頻度に増加したと報告した。状況はLancet誌電子版に2020年5月13日に掲載され… 2020/06/01 感染症
寄稿◎透析患者のCOVID-19致死率は8.6%と高く COVID-19から透析・腎移植患者を守る 腎移植患者に発症した新型コロナウイルス肺炎の治療例も 日本の透析患者の新型コロナウイルス感染者数は5月15日時点で95人です。致死率は12.6%(12人)で、日本全体の致死率3%と比べて非常に高くなっています。第2波の流行に備えて、維持透析治療の現場での取り組みを紹介します。合わせて、市中感染でCOVID-19を発症し間質性肺炎も生じたものの、無事に… 2020/06/01 腎・泌尿器