トピック◎新型コロナウイルス感染症・PPE不足 透明ポリ袋を被ってでもCOVID-19をトリアージ 医療用マスクをはじめ、フェイスシールドやガウンなどの医療資源が十分でない中、どうしたら医師自らの感染を防ぎつつ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)疑い例のトリアージを維持できるのか──。この問いの答えが、透明ポリ袋の活用でした。… 2020/04/30 感染症
Nature Medicine誌から 感染力はCOVID-19発症の2~3日前から高い 発症後は1週間程度でPCR陽性でも感染力は低下する 現時点で、COVID-19パンデミックをコントロールする主な方法は、発症者と接触した人を同定し隔離することだが、発症の少なくとも2日前から感染性は非常に高い状態にあることが示唆された。中国広州医科大学のXi He氏らは、臨床データに基づく推定結果をNature Medicine誌電子版に2020年4月15日に… 2020/04/30 感染症
寄稿◎新型コロナウイルスのPCR検査のあり方 PCR論争に寄せて─PCR検査を行っている立場から検査の飛躍的増大を求める声に 最近、我が国におけるCOVID-19の流行におけるPCR検査について、検査数を飛躍的に上げよとの声が多く(例えば全国医学部長病院長会議の発表)、メディアにも大きくとり上げられている。だが、やみくもに数を増やすことには否定的な専門家が多いのも事実である(関連記事:「PCR検査を行っても免罪符… 2020/04/30 感染症
NEWS◎COVID-19流行期に特化した診療指針作り進む 日循、新型コロナ流行期の医療体制維持で提言 待機的な検査・治療は当面の延期を求める 日本循環器学会は4月26日、「COVID-19流行期における循環器医療体制維持に関する提言」を発表した(こちら)。同学会「COVID-19対策特命チーム」(委員長:佐賀大学循環器内科教授の野出孝一氏)が作成したもの。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急速な拡大により循環器医療体制の崩壊が強… 2020/04/30 循環器
医師3058人に聞いた「コロナ離職・休職の現状」 医療機関の1割で「コロナ離職・休職」発生 PPE不足では医師の戦線離脱やむなし、休校や介護不安、風評被害、コロナ差別も影響 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、医療者の離職もしくは休職が進行していることが、日経メディカル Onlineの医師会員を対象に行ったアンケートの結果明らかになった。アンケートに回答した3058人のうち約1割の医師が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に関連した離職や休… 2020/04/29 感染症
NEWS◎COVID-19への投与で副作用報告が増加 ヒドロキシクロロキンの重篤な副作用で注意喚起 サノフィ日本法人は4月28日、海外で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療のためヒドロキシクロロキン(商品名プラケニル)が投与された症例から、QT延長、トルサード・ド・ポアント、失神、心停止、突然死といった、重篤ないし生命を脅かす副作用の報告が増加しているとして注意喚起を行った… 2020/04/29 循環器
NEWS◎藤沢市民病院に入院したCOVID-19患者45人を解析 「神奈川モデル」における重症度分類は妥当 医療崩壊を防ぐべく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の搬送先を重症度別に振り分ける自治体が増えている。その先駆けとなったのが、4月7日から神奈川県が運用を開始した「神奈川モデル」だ。藤沢市民病院(神奈川県藤沢市)臨床検査科の清水博之氏らは4月24日、自施設におけるCOVID-19… 2020/04/28 感染症
Journal of Translational Medicine誌から 重篤なCOVID-19患者にトシリズマブは有望 サイトカインストームを抑制して重症患者の死亡率を下げる 重篤なCOVID-19患者では、サイトカインストームが生じている可能性が示唆されていた。中国科学技術大学のBinqing Fu氏らは、IL-6の受容体阻害薬であるトシリズマブを、IL-6値が上昇している重症患者21人に投与して、めざましい症状改善効果が得られたと報告した。予備的な研究の結果は、Journal o… 2020/04/28 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症に対するPCR検査 COVID-19、ドライブスルーは救世主か? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が増加する一方で、PCR検査のキャパシティーがなかなか増えず、医師が必要と判断しても検査を受けられないケースも指摘されている。そんな状況を受け、PCR検査体制の拡充を目的にドライブスルー方式による検体採取が各地で開始されている。受検者は… 2020/04/28 感染症
NEWS◎COVID-19流行期の健診はどうなる? 健診などは原則として延期に 日本医師会は2020年4月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴って各種の健康診断や予防接種をどのように行うべきかまとめたものを示した。健診は、内容ごとに厚生労働省内での担当部局が異なる他、学校健診のように文部科学省が担当しているものもあって分かりにくい状況になっていた。… 2020/04/27 行政・制度
NEWS◎約1万施設が掲載、対応率は都道府県によってバラツキも 電話等診療が可能な医療機関のリストが公開 厚生労働省は4月24日、ウェブサイト上に電話やオンラインによる診療に対応している医療機関のリストを公開した。全国の約1万施設の医療機関が掲載されており、これは全国の医療機関数のおよそ1割に相当する。 現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大を受け、電話やオンライン診療… 2020/04/27 感染症
インタビュー◎英国医療を長年見てきた医師は日本のCOVID-19対策をどう評価する? 「科学的知見」と「透明性」が求められる医療政策 英国の診療所で約12年間にわたり総合診療医(General Practitioner)として活躍し、現在は都内の地域医療支援病院の総合診療科・国際診療科に所属する佐々江龍一郎氏。英国の医療システムを見てきた立場から、現在の日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をどのように評価するか聞いた… 2020/04/27 海外
NEWS◎COVID-19流行期に特化した診療指針作り進む 日本脳卒中学会、新型コロナ対応治療指針を発表 脳卒中救急医療の崩壊防ぐため、確実な感染防御を強調 日本脳卒中学会は4月24日、「COVID-19対応 脳卒中プロトコル(日本脳卒中学会版Protected Code Strke:JSS-PCS)」を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が全国に拡大する中、医療従事者の院内感染による脳卒中診療の崩壊を防ぐため、同学会「COVID-19対策プロジェクトチーム」… 2020/04/27 循環器
NEJM誌から アイスランドが住民のPCRスクリーニング実施 3月半ばから4月初めの首都近郊住民のSARS-CoV-2陽性率は0.8% 国民のSARS-CoV-2感染率を継続的に調べれば、封じ込め対策が有効に機能しているかどうかを判断できると考えたアイスランドdeCODE Genetics-Amgen社のDaniel F. Gudbjartsson氏らは、感染リスクの高い人々にPCR検査を実施すると共に、一般市民を対象に公募した人々と、ランダムに選抜した住民にもP… 2020/04/27 感染症
寄稿◎循環器内科クリニックの現場から 不安抱える患者・家族が急増、私たちはどうする 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内で問題になってから数カ月が経とうとしています。診療所の循環器内科医として、また千葉県八千代市医師会の健康危機管理対策担当理事という立場から、私もこの問題に対応してきました。本稿では、COVID-19がかかりつけ患者に及ぼしている影響などを踏… 2020/04/27 感染症
インタビュー◎米国での重症COVID-19治療の最前線 蓄積進む情報が現場の混乱を引き起こすことに 世界中でいまだ猛威を振るい続けている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。米国では世界最多の80万人近い感染者が確認され、ニューヨーク市などの流行地域ではICU病床が逼迫している様子も大きく報じられている。米国のCOVID-19患者に対する集中治療の実情について、米トーマス・ジェファーソン… 2020/04/27 感染症
在宅医療における臨時的な対応を中医協で議論、同日付で事務連絡発出 在総管では電話再診を訪問回数に含めて算定 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2020年4月24日の総会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う医療保険制度の対応について議論した。在宅医療における臨時的な対応として、電話等再診を行った場合も訪問回数に含めて在宅時医学総合管理料(在総管)や施設入居時等医学総合… 2020/04/25 行政・制度
緊急寄稿◎医師が必要と考えた場合の検査は拡大も PCR検査を行っても免罪符にはならない 最近の新聞記事に、発熱帰国者センターへの問い合わせで、「無症状でもウイルスが陽性になることがあるのになぜ検査できないのだ」と怒声を浴びたという話があった。知り合いの医師たちから、「会社の上司から陰性証明を出してくれと言われた」との受診相談の対応に疲弊しているという話も聞いて… 2020/04/24 医療提供体制
緊急寄稿◎再利用は正しい方法で N95マスクのアルコールによる消毒は禁忌 昨今のマスク不足を受けて、厚生労働省は医療現場におけるマスクの再利用(つまり消毒して使う)を許す事務連絡を出しました(事務連絡4月10日「N95マスクの例外的取り扱いについて」)。そこには過酸化水素水プラズマ滅菌器による滅菌、過酸化水素水滅菌器による滅菌、5枚のN95マスクを毎日取り換… 2020/04/24 感染症
Ann Intern Med誌から 台湾のCOVID-19対策で薬剤師がマスク分配役に サージカルマスクを住民に平等に配布するシステムを構築 COVID-19のコントロールにおいて大きな成功を収めている台湾では、地域の薬局の薬剤師が、マスクの平等な配布から市民の不安の軽減まで、幅広く対応しているという。台湾国立成功大学のHuang-Tz Ou氏らは、当局のCOVID-19対策と薬剤師の役割についてAnn Intern Med誌電子版に2020年4月13日に報告… 2020/04/24 感染症
トレンド◎SARS-CoV-2の感染様式 そのPCR検査の結果の解釈は正しい? RNAコピー数と感染性ウイルスの存在は独立している可能性 SARS-CoV-2の検出にはPCR検査が主流となっている。しかし、PCR検査は検体内のウイルスゲノムRNAを対象としており、本来感染管理にとって必要な生きたウイルスに関する情報を得ることはできない。感染制御を考える上では感染性のあるウイルスの存在を重視すべきであり、ウイルスRNA量と感染性ウイ… 2020/04/24 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・紛れ込み COVID-19症状ない他疾患患者の約6%にPCR陽性 「手術・処置前PCR検査を公費で」を真摯に受け止めるべきとき 他疾患患者への新型コロナウイルス感染症の紛れ込み率は約6%──。4月13日から19日の間に、COVID-19症状のない他疾患患者を対象に行った術前・入院前PCR検査の結果、67人中4人(5.97%)に新型コロナウイルス陽性が確認されました。慶應義塾大学病院が、4月21日に発表した同病院の感染状況の報告で… 2020/04/24 感染症
NEWS◎COVID-19流行期に特化した診療指針作り進む 欧州心臓病学会、新型コロナ対応ガイダンス発表 欧州心臓病学会(ESC)は4月21日、「新型コロナウイルス流行下における心疾患の診断と管理に関するガイダンス」(ESC Guidance for the Diagnosis and Management of Heart Disease during COVID-19)を発表した。高血圧や心不全、心血管疾患の既往などはCOVID-19重症化の危険因子とされている上… 2020/04/24 循環器
緊急寄稿◎医師や看護師等と医療機関経営者のための緊急事態宣言入門(上) 新型インフルエンザ特措法の法的枠組みは? 今回の緊急事態宣言が出された後、さらにその適用される区域が全国にまで拡張され、GW明けまでこの体勢が取られる状況下で、医療従事者や医療機関経営者がどのようなことを考えておけばいいのでしょうか。 医師を中心とした医療関係者が、(1)どのような法律のどのような規定との関係でどのよう… 2020/04/23 行政・制度
thrombosis and haemostasis誌から DダイマーはCOVID-19患者死亡を予測する 2.0μg/mL以上の患者は院内死亡リスクが高い COVID-19で死亡した患者は、入院時のDダイマー値が顕著に上昇していたことが報告されていたが、死亡リスクの予測精度は明らかではなかった。中国武漢亜州心臓病医院のLitao Zhang氏らは、武漢市の病院に入院したCOVID-19確定例を対象に、入院時のDダイマー値を用いてROC曲線を検討し、院内死亡の… 2020/04/23 感染症
特別寄稿◎お茶の水循環器内科流、電話診療の始め方 電話と対面の患者はこう見極める 私は東京都千代田区で循環器内科に特化した診療所を開業しています。2015年8月、厚生労働省が遠隔診療に関する解釈を打ち出したことを受け、いち早くオンライン診療を行ってきました。血圧の管理が目的の患者さんなど、本当に毎回通院する必要があるのか疑問を感じていたからです。オンライン診療… 2020/04/23 医療情報
インタビュー◎COVID-19の拡大による診療所経営への影響 3月は500万円の減収に、オンライン診療を開始 みやはら耳鼻咽喉科(岡山市南区)院長の宮原孝和氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続いている。耳鼻咽喉科ではCOVID-19が否定できない患者に対し、一定期間ネブライザー療法を控えるよう学会が推奨するなど、診療規模を縮小せざるを得ない状況だ。みやはら耳鼻咽喉科(岡山市南区)は、今年3月時点で前年同月比500万円(22%)の減… 2020/04/23 医療経営
NEWS◎感染研が濃厚接触者の定義を変更 医療従事者が濃厚接触者になった際は検査実施求める 国立感染症研究所は2020年4月20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者について、発熱や咳、呼吸困難などの症状が出る2日前から感染可能期間と変更。合わせて、患者との濃厚接触者となる人について、これまで2mとしていた目安の距離を1mに短くすると同時に15分以上の接触という時間の目安… 2020/04/22 行政・制度
NEWS◎日本脳卒中学会もマニュアル作りに着手 新型コロナ流行下の脳卒中急性期医療に指針 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、他疾患で入院した患者の感染が後に判明するケースが増加しており、初期診療に当たった医療チームの感染リスクが無視できない問題になっている。そこでカナダ・トロント大学などのグループは、COVID-19パンデミック下での脳卒中超急… 2020/04/22 循環器
NEWS◎大阪府保険医協会による医療機関対象の緊急アンケート速報 COVID-19で患者減の診療所8割、20%以上減6割 大阪府の保健所は「危機的な状況」、検査を「断られた」「電話がつながらない」が6割 大阪府保険医協会が会員医療機関を対象にFAXによる緊急アンケートを実施し、複数回にわたって速報を公開した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による医療崩壊を避けるべく、診療所・病院への影響を把握し、大阪府や国に早急な対応を要請することを目的としている。 速報は診療所・病院ごと… 2020/04/22 事件・話題
Ann Intern Med誌から マスクはSARS-CoV-2の伝播を防げない可能性 サージカルマスクでも咳に含まれるウイルスを閉じ込められない 呼吸器ウイルス感染症の患者がマスクを着用すれば、感染を広げるリスクは低下すると考えられている。SARS-CoV-2の場合もマスク着用が有効なのかどうかは明らかではなかった。韓国University of Ulsan College of MedicineのSeongman Bae氏らは、ソウル市内の病院に入院したCOVID-19患者4人を対象… 2020/04/22 感染症
患者数減少を食い止める切り札になるか オンライン初診解禁、参入に悩む医師のホンネ かかりつけ患者のオンライン再診は「メリット大」 厚生労働省は4月10日、電話やオンライン診療システムなどの情報通信機器を用いた初診を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐための時限的・特例的な対応として解禁した。これまでも段階的に電話などを用いた再診や薬剤変更を解禁してきており、“自粛ムード”で外来患者が減る中、… 2020/04/22 感染症
トピック◎厚生労働省クラスター班の調査から 永寿総合病院の院内感染に浮かぶ教訓 「手指衛生などが不十分になる場面もあった」 入院・退院患者107人、医療従事者ら73人、計180人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性者が確認された東京都の永寿総合病院(台東区)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター班は4月15日、報告書を発表。その調査結果から、病棟休憩室、仮眠室、職員ロッカーなどでの医療従事者間の感… 2020/04/22 感染症
Lancet誌から COVID-19封じ込めの緩和はどうするべきか 実効再生産数が1.5未満になるような方法での実施が望ましい 香港大学のKathy Leung氏らは、中国各地のCOVID-19感染者のデータを利用して、社会的距離拡大策のような介入を緩和した場合の感染者の再増加に及ぼす影響を推定し、実効再生産数(Rt)と確定例致死率(cCFR)を慎重に監視する必要があると報告した。結果は、Lancet誌電子版に2020年4月8日に掲載さ… 2020/04/21 感染症
JAMA誌から イタリアのICUに入院したCOVID-19患者の特徴 ロンバルディア地方の診断確定例1591人の分析 イタリアFondazione IRCCS Ca' Granda Ospedale Maggiore PoliclinicoのGiacomo Grasselli氏らは、2020年2月20日から3月18日までの期間にロンバルディア地方の72病院のICUに入院したすべてのCOVID-19確定例を対象に、後ろ向きケースシリーズ研究を実施した。患者の多くが高齢者で、88%が機械的換… 2020/04/20 感染症
特別寄稿◎米UCLA脳卒中センターでの新型コロナウイルス対応 脳血管内治療チームを2つに分け医療崩壊防ぐ 病院全体で予定手術は平時の2割に抑制、外来の半数は遠隔診療 あっという間に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者数が世界最多になってしまった米国。その現状は、数週間先の日本とも言われる。パンデミックの影響が直接及ぶ脳卒中急性期医療における医療崩壊を防ぐため、現場はどう動いたのか。ロサンゼルスにあるロナルドレーガンUCLAメディカルセンタ… 2020/04/20 循環器
緊急寄稿●診療と心の健康の両方を維持するヒント 「火事場の馬鹿力」ではCOVID-19診療は続かない 精神科医である筆者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を専門分野として久留米大学病院のカウンセリングセンター長を務めているが、同時に産業医として久留米大学教職員のメンタルヘルスケアを担当している立場にある。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により7都府県を対象に4月7日緊急… 2020/04/20 生活習慣
NEWS◎患者の隔離や職員の院内感染防止対策などに配慮 重症コロナ患者の救急医療、診療報酬が倍に 2020年4月17日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会が持ち回りで開催された。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者に対して、救急医療や集中治療室(ICU)・ハイケアユニットでの管理を行った場合に算定できる診療報酬を約2倍にするなど、高度急性期治療を時限・特例的に手厚く評価… 2020/04/18 医療経営
NEWS◎耳鼻咽喉科学会が新型コロナウイルス感染拡大を受け啓発 嗅覚・味覚障害では2週間自宅療養を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状として、嗅覚・味覚障害が知られるようになり、同症状を訴える患者の来院により、院内感染のリスクが高まる危惧がある。そのため、日本耳鼻咽喉科学会は、3月末、一般に向けて、嗅覚・味覚に異常を感じた場合、2週間自宅で療養するといった対応方法を… 2020/04/17 感染症
NEWS◎日本透析医会と日本透析医学会による透析施設のCOVID-19感染状況調査続報 透析施設のCOVID-19、クラスターは未発生 日本透析医会と日本透析医学会による新型コロナウイルス感染対策合同委員会が実施中の全国の透析施設におけるCOVID-19の感染状況調査の続報が4月17日に発表された。本調査は4月9日より開始され、学会員を対象にCOVID-19の感染症例が発生した場合に報告するよう求めたもの。 4月10日に第1報が発表… 2020/04/17 感染症
緊急寄稿◎現場を混乱させる学会のガイドライン 院内感染は責められるべきではない 無症状の人にPCR検査をすべきではない理由 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大する中、医療機関はパニックが続いている。無理もない。感染者が出てしまうと、病院の診療が停止してしまう状況に陥るからだ。 特に高度医療を担う大病院で感染者が出ると大問題だ。緊急で手術や処置が必要な急性腹症、心筋梗塞、脳卒中などの… 2020/04/17 医療提供体制
JAMA誌から 米国のCOVID-19に関する情報アップデート 4月上旬までの情報整理 米国初のCOVID-19患者が2020年1月20日に同定されてからたった2カ月で、米国では23万5000人を超える患者が報告された。その2カ月間は、PCR検査の適用拡大が困難であったこと、また狭い症例定義を用いていたことから、実際の患者数はそれよりかなり多いと考えられている。Yale大学医学部のSaad B. O… 2020/04/17 感染症
トレンド◎心アミロイドーシス診療ガイドライン登場(Part.2) 手根管症候群や脊柱管狭窄、巨舌があったら… 高知大学老年病・循環器内科学教授の北岡裕章氏に聞く 日本循環器学会は3月18日、「心アミロイドーシス診療ガイドライン」を発表した。Part.1では心アミロイドーシスの病態とガイドライン作成の背景を、ガイドラインの班長を務めた高知大学老年病・循環器内科学教授の北岡裕章氏に聞いた。Part.2では、心アミロイドーシス診療の実際について聞く。… 2020/04/17 循環器
トレンド◎心アミロイドーシス診療ガイドライン登場(Part.1) HFpEFの1割は心アミロイドーシスなんです 高知大学老年病・循環器内科学教授の北岡裕章氏に聞く 日本循環器学会は3月18日、「心アミロイドーシス診療ガイドライン」を発表した。心アミロイドーシスに特化したガイドラインは世界でも初めて。診断法の進歩によって心不全の原因疾患として珍しくないことが明らかになったほか、治療薬の開発が相次いだことで、現時点での標準的な治療を示すことが… 2020/04/16 循環器
寄稿◎家族が37.4℃の発熱、悲壮感に拍車 COVID-19に罹患した医師の証言 ストレッチャーのままERの通路に、日本もそうならぬよう準備を 私は40歳代の医師で、現在ニューヨーク市内の病院に勤務しております。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する経験を日本の医療関係者の方々に発信してほしいとの依頼をいただきました。 2020/04/16 感染症
NEWS◎日本透析医会と日本透析医学会が透析施設のCOVID-19感染状況調査を開始 透析患者のCOVID-19、調査開始翌日時点で31人 日本透析医学会と日本透析医会は新型コロナウイルス感染対策合同委員会を立ち上げ、4月9日に学会員に対してCOVID-19の症例報告を要請した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内感染者数の増加に伴い、透析患者および透析医療従事者の感染も増えつつある現状を受け、全国の透析施設におけ… 2020/04/16 感染症
NEWS◎国立国際医療研究センターに検査スポットを設置 「新宿モデル」で検査迅速化、患者の振り分けも 東京都新宿区は4月15日に国立国際医療研究センター、新宿区医師会と共同で記者会見を開催。区内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が急増し、医療体制が逼迫している現状を踏まえ、検査体制の強化と重症度に応じた患者の振り分けを行うことを明らかにした。… 2020/04/16 感染症
インタビュー◎COVID-19に対するPCR検査の対象を広げるべきか 医師の要PCR判断で検査可能な体制構築すべき 日本感染症学会理事長の舘田一博氏に聞く 日経メディカル Onlineが4月1日から7日にかけて医師会員を対象に実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するPCR検査の実施基準に関するアンケートの結果では、日本感染症学会と日本環境感染学会が4月2日に発表した共同提言にある適応よりも検査対象を広げるべきだと考えている現場の医… 2020/04/16 検査
インタビュー◎UCLA脳卒中センターの立嶋智氏に聞く 惨状を呈する米国の脳卒中センター乱立 我が国より20年先んじて脳卒中センターの整備が始まった米国では今、脳卒中センターの乱立によって急性期脳梗塞の医療レベルの低下すら懸念されているという。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)メディカルセンター脳神経外科教授の立嶋智氏は、現状を「惨状」と表現する。… 2020/04/16 循環器
NEJM誌から レムデシビルを投与されたCOVID-19患者の転帰 未承認薬の人道的使用で53人中36人(68%)に臨床的改善 米国Cedars Sinai Medical CenterのJonathan Grein氏らは、入院している重症COVID-19患者に対する未承認薬の人道的使用として、北米、欧州、日本で1月25日~3月7日までにレムデシビルを投与された患者の治療成績について、NEJM誌電子版に2020年4月10日に報告した… 2020/04/15 感染症
緊急寄稿◎東京の地域医療の現場から 感染拡大防ぐため外来閉鎖、訪問診療も半数に 在宅の新型コロナ疑い患者のPCR検体採取は1人で対応 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、緊急事態宣言も発令された中、地域医療の現場では苦しい対応を迫られている。東京都新宿区を中心に訪問診療や癌緩和治療を積極的に手掛ける新宿ヒロクリニック(東京都新宿区)の英裕雄院長に、地域医療の従事者が直面している状況をリポートして… 2020/04/15 事件・話題
Lancet誌から 武漢市のコンテナ病院は有効に機能した 短期間で1万3000床を増設し、感染収束後は元の施設に戻す 2020年2月に、COVID-19アウトブレイクと闘うために湖北省武漢に設置された、複数の臨時コンテナ病院は、公衆衛生のための新しい対応であり、COVID-19対策に苦慮する世界の国が参考とすべき特徴と機能を持っていた。ドイツHeidelberg 大学のSimiao Chen氏らは、コンテナ病院が果たした役割をLancet… 2020/04/15 感染症
NEWS◎厚労省がN95マスクの例外的な取扱いを容認 N95マスク、需要増加を受け再利用推奨に 厚生労働省は4月10日、滅菌器などを利用してN95マスクの再利用に努めるといった例外的取扱い方法について、事務連絡を行った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴うN95マスクの需要増加を受け、医療機関におけるN95マスクの適切な使用と再利用を促す目的だ。同事務連絡は、厚労… 2020/04/14 感染症
インタビュー◎COVID-19にどう立ち向かうか COVID-19への抗ウイルス療法はどう行うべき? ファビピラビルの開発に携わった白木公康氏(千里金蘭大学副学長・富山大学名誉教授)に聞く 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)は世界的な広がりを見せ、感染者数は爆発的に増加している。我が国でも、首都圏で外出自粛要請が出され、緊急事態宣言の可能性も取り沙汰されている。そんな中、ファビピラビル(アビガン)やレムデシビルなどに対して、COVID-19治療薬… 2020/04/14 感染症
COVID-19予防のための注射で副反応 BCGワクチンの誤接種で救急受診も 日本ビーシージー製造は4月7日、結核の予防に用いられるBCGワクチンの誤接種が発生したと発表。改めて適応外の使用に関して再考を求めた。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防への有効性を期待してBCGワクチンを誤って投与した結果、じんましんなどが出て救急外来を受診したことを… 2020/04/14 事件・話題
リポート◎一次脳卒中センター認定完了 脳卒中センター元年、空白の医療圏をなくせ 全国334の二次医療圏ほぼ全てに配置、長崎離島は独自にヘリ対応も 2020年4月、全国1000施設近い一次脳卒中センターが稼動し始めた。全国に334ある二次医療圏のほぼ全てに一次脳卒中センターが設置され、同センターから車で1時間以内の範囲に日本の総人口の98.9%が住んでいるという。脳梗塞急性期の積極治療が受けられない空白地域をなくすために、様々な対策が講… 2020/04/14 循環器
Lancet Microbe誌から 多くの環境下でSARS-CoV-2は長時間安定 家庭用の製品でも消毒法はかなり有効 SARS-CoV-2を様々な環境下において、感染力を維持している期間を検討した香港大学のAlex W H Chin氏らは、このウイルスの安定性は高いことを示す結果を得た。驚くべきことに、サージカルマスクの内側と外側にウイルスを含む小滴を付着させると、感染力を持つウイルスが4日から7日後まで検出できた… 2020/04/14 感染症
寄稿◎新型コロナウイルス感染症 CPA症例が新型コロナ感染者だったとき 医師が責任を負う形でDNARの同意を得るプロセスの検討 重篤な基礎疾患がありCOVID-19感染症のため呼吸循環不全に陥っており、心肺蘇生(CPR)を行うことが医学的に無益であると考えられる患者・家族に対する望ましいDNARオーダーに関するインフォームドアセント(医師が責任を負う形でDNARの同意を得る)のプロセスについて、解説していただきました。… 2020/04/13 感染症
JAMA誌から 重篤なCOVID-19患者に回復期血漿輸血が有望 中国の予備的研究で5人の重症患者が臨床的に改善し3人は退院 中国深せん市第三人民医院のChenguang Shen氏らは、ARDSを発症した重篤なCOVID-19患者に、回復期血漿が利益をもたらすかどうかを検討するために5人の患者に投与し、全員に臨床的な改善が認められたと報告した。結果はJAMA誌電子版に2020年3月27日に掲載された。… 2020/04/13 感染症
医師4473人に聞いた「新型コロナウイルス感染症に対する検査の実施基準」 接触歴あれば無症状でも「PCR検査すべき」64% 84%が症状・肺炎像だけで「全員検査すべき」 4月7日、都市部を中心に緊急事態宣言が発出された。新型コロナウイルスの感染は、日本においても急速に拡大している。 緊急事態宣言と同時に閣議決定された緊急経済対策では、PCR検査体制の強化などの感染拡大防止策も盛り込まれた。しかしPCR検査に関しては、「検査不足は潜在的なクラスターを… 2020/04/13 検査
緊急寄稿◎岩手県は本当に新型コロナウイルス感染者ゼロなのか… 緊張続く診療所の現場、顔にラップ巻き診察も 増える「コロナ疎開」、感染例の出現も時間の問題か 岩手県は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報告例が全国でまだ唯一ない県です。しかしながら、かかりつけ医機能を担う医療現場、一介の耳鼻咽喉科開業医である私にとりましても、切実な問題に直面しております。 一般の方々には意外と思われるかもしれませんが、耳鼻咽喉科はCOVID-19拡… 2020/04/12 感染症
シリーズ◎新興感染症 オンラインによる初診が時限的に解禁 電話などで初診を行う際のルールも事務連絡 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は4月10日に総会を開催し、電話やスマートフォンなどを用いたテレビ電話システムなどの情報通信機器を用いて初診を行う際の保険診療の仕組みについて協議した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐための時限的・特例的な対応として、… 2020/04/11 医療情報
政府が「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」を閣議決定 オンライン診療、初診で実施可能な仕組み整備へ 政府は2020年4月7日の臨時閣議で、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」を閣議決定した。緊急時に5万床超の病床を確保するほか、「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(仮称)」を創設して都道府県における医療提供体制の強化を支援する。さらに、初診対面診療の原則を時限的に緩和… 2020/04/10 医療機器
NEWS◎日本脳卒中学会と日本循環器学会が共同声明 「脳卒中・循環器救急体制の崩壊を強く懸念」 日本脳卒中学会と日本循環器学会は4月9日、「COVID-19に関する日本脳卒中学会・日本循環器学会 共同声明」を発表した。急性発症する脳卒中や循環器疾患では早期の積極治療が予後を左右するため、救急医療体制の維持が求められる。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、「脳… 2020/04/10 循環器
トピック◎新型コロナウイルス感染症・曝露リスク 個人防護具不足の懸念、防護シールドでしのぐ 新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールドが、聖マリアンナ医科大学病院で稼働中です。総合診療内科の土田知也氏らの研究グループが考案し、株式会社スターボール(福岡県)が製作しました。患者の急増が危惧される中、診察時の曝露リスクを低減できるだけでなく、… 2020/04/10 感染症
NEJM誌から 米国の長期介護施設のクラスター報告 167人のCOVID-19患者が発生し、周囲の施設にも飛び火した 長期介護施設では、入所者の年齢が高く、慢性疾患の保有率も高いため、COVID-19患者が発生すると深刻な結果になりうると予想されていた。米国Public Health-Seattle and King CountyのTemet M. McMichael氏らは、ワシントン州キング郡内の長期介護施設で発生したCOVID-19クラスターの特徴をNEJM誌… 2020/04/10 感染症
緊急事態宣言を受け、日医が記者会見開催 COVID-19対応でJMATの派遣も 日本医師会は2020年4月7日、政府の緊急事態宣言を受けて記者会見を開催。4月1日に「医療危機的状況宣言」を発表するなど、早期の緊急事態宣言発出を求めていた日本医師会長の横倉義武氏は、「純粋に医療のことだけを考えると、緊急事態宣言はできるだけ早く、だった。しかし非常事態宣言というの… 2020/04/09 組織
シリーズ◎2020診療報酬改定 オンライン診療は「おおむね30分以内に通院・訪問可能」が目安に 厚生労働省が2020年度診療報酬改定の疑義解釈資料を公表 厚生労働省は3月31日、2020年度診療報酬改定の疑義解釈資料を公表した。今改定では、オンライン診療料(71点)における緊急時の対応について、「オンライン診療を実施する医療機関において、おおむね30分以内に対面診察可能な体制を有すること」の要件が削除。夜間や休日などやむを得ず対応できな… 2020/04/09 行政・制度
BMJ誌から 英国のCOVID-19遠隔診療ガイド プライマリーケア医が遠隔診療を行うためのポイント 英国では、COVID-19患者のほとんどは、電話で状態を確認し、症状を管理する方法と自己隔離に関するアドバイスを与えることによって、遠隔管理が可能だと考えられるようになった。Oxford大学のTrisha Greenhalgh氏らは、COVID-19遠隔診療のための幅広いオリエンテーションとなることを意図して、プ… 2020/04/09 感染症
緊急寄稿◎新型コロナウイルス感染症・オーストラリアの状況 豪ではGPがCOVID-19対策の最前線に 4月から新規患者数が減少、感染爆発の抑制に成功か 今、オーストラリアは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染の広がりによって、歴史上初めて社会の仕組みが大きく変わってきています。オーストラリアでは3月22日ごろから急激に感染者が増加しました。2020年4月6日現在、オーストラリアにおけるSARS-CoV-2感染者は5795人。死亡者は39人、入院者… 2020/04/09 海外
「神奈川モデル」で新型コロナの流行に挑む 中等症の患者を集めて高次病院の負担軽減目指す 神奈川県新型コロナウイルス感染症対策本部 医療危機対策統括官の畑中洋亮氏に聞く 神奈川県は3月25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に際して医療崩壊を防ぐための「神奈川モデル」を構築していくと発表した。これは、酸素投与が必要な中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」を設置することで、高度急性期医療機関で人工呼吸やECMOが必要な重症患者に適切な治療を… 2020/04/08 医療提供体制
中医協、新型コロナ感染症対応で 院内トリアージ実施料の範囲を拡大へ 2020年4月8日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会が開催され、新型コロナウイルス感染症に伴う医療保険制度の対応が議論された。厚生労働省保険局医療課は、外来において新型コロナウイルス感染を疑う患者に必要な予防策を講じて実施した場合に対して、院内トリアージ実施料(1回300点)を臨時… 2020/04/08 感染症
JAMA Cardiology誌から COVID-19患者のTnT高値は転帰不良を示唆 心血管系の基礎疾患よりも入院中の検査値がアウトカムを反映 中国武漢大学のTao Guo氏らは、心血管系の基礎疾患を有することと、COVID-19死亡の関係を検討するために、武漢市第七病院に入院した患者を対象とする後ろ向きケースシリーズ研究を行った。その結果、入院中のトロポニンT(TnT)上昇が示す心筋損傷がある患者は死亡リスクが高かったと報告した。内… 2020/04/08 感染症
1分解説◎7都府県で緊急事態宣言が発令 緊急事態宣言で医療は何が変わる? 新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、安倍晋三総理大臣は4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)に基づく緊急事態宣言を行った。対象は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県。期間は4月8日から5月6日までの約1カ月とした。 緊急事態宣言によって新型コロナ… 2020/04/08 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・クラスター 研修医の集団感染で慶應義塾大学病院長が謝罪 医療者としての行動規範をより一層周知徹底し、再発防止に努めていく──。集団での会食を機に、初期研修医18人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染が発生したことを受け、慶応義塾大学病院は4月6日、病院長の北川雄光氏の名前で声明文を公表。「ご迷惑、ご心配をおかけした関係の皆… 2020/04/07 感染症
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏 「エッジの利いた総合診療医であれ」 『診断戦略』の普及と後進づくりにひた走る日々 総合診療医になりたいけれどロールモデルが身近にいない――。ある研修医の声がこのシリーズを始めるきっかけでした。そもそも総合診療医とはどのような医師なのか。医師9年目で『診断戦略』という診断学のバイブル本を上梓した獨協医科大学教授の志水太郎氏の姿を追いました。… 2020/04/07 医師のキャリア
アルムがCOVID-19患者のCT画像の無償提供開始 アルム(東京・港)は2020年4月7日、同社が提供する「Join」で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例集を無償で提供すると発表した。Joinは複数の医療関係者間でコミュニケーションをとるためのアプリ。アルムは国内のJoinユーザーから胸部CT画像症例の提供を受け、CT画像をDICOMデータとし… 2020/04/07 医療情報
BMJ誌から COVID-19と闘う医療従事者の精神的支援 管理者はモラルインジャリー予防策を施すべき COVID-19のパンデミックは、世界の医療従事者を前例のない状況下においている。不可能な決断を迫られ、極めて高い精神的重圧に押しつぶされそうになりながら働いている。英国King's College LondonのNeil Greenberg氏らは、医療スタッフを管理する立場の人々に向けて、心のケアの重要性を訴える文… 2020/04/07 感染症
緊急寄稿◎国が団結して対処して来たシンガポール マスクへの考え方が4月に入って大きく転換 日系クリニックでプライマリケア診療を担当している立場から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についてシンガポールの状況をお伝えしたいと思います。 4月3日にリー・シェンロン首相は、COVID-19の流行から3回目となる国民への語りかけを行いました。生活に不可欠なサービスなどを除いた大… 2020/04/07 感染症
「BCGがCOVID-19を予防」は本当か? 先週、私のトラベルクリニックの外来に米国赴任前にBCGを接種したいという受診者が訪れました。BCGが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防に有効ではないか、という話を聞いて受診したそうです。果たして、BCGはCOVID-19の予防に本当に有効なのでしょうか?… 2020/04/06 感染症
シリーズ◎新興感染症 東京都医師会が緊急事態宣言後の対応を説明 7日にも軽症者を宿泊施設に移し、遠隔モニタリング 東京都医師会は4月6日に記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって都内で医療崩壊の危険性が高まっていることを受け、医療的緊急事態宣言を発出した。感染者の増加を防ぐため、都民に対して改めて外出の自粛などを求めた上で、逼迫している入院医療の今後の見通しについて説明し… 2020/04/06 医療提供体制
Lancet Public Health誌から 武漢市の封鎖解除のシミュレーション 職場や学校はいつから再開すると再流行を押さえられるか 中国武漢市は、COVID-19のアウトブレイクに対して、長期にわたる学校と職場の閉鎖など、前例のない対策を実施した。英国London大学衛生熱帯医学大学院のKiesha Prem氏らは、数理モデルを用いて身体的距離拡大戦略の感染拡大への影響を推定し、学校や職場閉鎖の解除を4月以降に段階的に行うと、感… 2020/04/06 感染症
インタビュー◎日本感染症学会が新型コロナ軽症者の自宅療養などを提言 新型コロナ重症者を救命する医療体制を死守せよ 日本感染症学会理事長の舘田一博氏に聞く 日本感染症学会と日本環境感染学会は4月2日、「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方―医療現場の混乱を回避し、重症例を救命するために―」との提言を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症者の治療体制を維持するため、軽症者に対してはPCR検査を推奨せず、自宅安… 2020/04/06 感染症
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新たな治療法に取りかかるNCGM COVID-19回復者の血漿投与、臨床試験を開始 国立国際医療研究センターは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症し、その後回復した人の血漿をCOVID-19の患者に投与する「回復者血漿投与」を4月中にも開始する。 2020/04/05 感染症
阪大らが3Dプリンター用データを無料公開 クリアファイルで作るフェースシールド誕生 3Dプリンターがあれば、クリアファイル1つでフェースシールドを作れる――。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染対策に用いる個人防護具(PPE)の不足が言われる中、大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究講座兼外科学講座特任教授の中島清一氏らが、メガネフレームメーカーのシャルマン(福井県… 2020/04/04 感染症
インタビュー◎北海道の流行から学ぶCOVID-19診療 目前に迫った首都圏の感染爆発に備えよ 感染症コンサルタントの岸田直樹氏に聞く 首都圏における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数増加が止まらない。4月1日の時点で東京都の感染者数は587人となり、オーバーシュート(爆発的な感染拡大)の懸念も広がる。医療現場の混乱を避けるためにはどうしたらよいのか。全国に先駆けてCOVID-19が流行した北海道で診療に尽力… 2020/04/03 感染症
現地報告◎マレーシアでの新型コロナウイルスの状況 マレーシア、感染者急増で活動制限令が延長 PCR検査の「出張サービス」も 2020年3月16日夜、マレーシアのムヒディン首相は、18日~31日までマレーシア全土で活動制限令(1988年感染症予防管理法並びに1967年警察法に準拠)を実施すると発表。さらに、25日には、4月14日までの期限延長が発表された。今、マレーシアは活動制限令下にある。4月2日現在の累計感染者数は3116人… 2020/04/03 海外
やまと診療所◎スタッフ全員が退院支援職となる「おうちにかえろう病院」 在宅医療メインのクリニックが地域包括ケア病院を作るワケ 医療法人社団焔理事長の安井佑氏に聞く 2021年春、東京都板橋区に120床の地域包括ケア病床を有する病院「おうちにかえろう病院」が開院する。同院は、板橋区と練馬区を中心に在宅医療を提供してきた医療法人社団焔(ほむら)が新設するもの。なぜ、在宅クリニックが120床もの病院を新たに展開するのか、理事長の安井佑氏(以下、敬称略… 2020/04/03 在宅医療
トピック◎新型コロナウイルス感染症・医療体制 無症状・軽症者は宿泊・自宅療養へ転換 退院基準も変更、4月2日から実施 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延期へ向けた動きが加速しています。厚生労働省は4月2日、都道府県に対し、無症状・軽症者を宿泊・自宅療養へ転換するための準備を進めるよう求める通知を発しました。同時に退院基準を見直し、軽快後から退院までに要していた60時間の制約を48時間に短… 2020/04/03 感染症
Lancet誌から COVID-19流行中の癌治療をどうするか? フランスが作成したガイドライン フランス保健省の要請に基づいて、フランス公衆衛生評議会(HCSP)は、国内の腫瘍内科医と放射線腫瘍医の代表者からなるグループに、癌患者をSARS-CoV-2感染から守るためのガイドラインの作製を依頼した。ガイドラインは2020年3月10日に完成し、3月14日に採用が決まって、HCSPにより同日公開され… 2020/04/03 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・専門学会 外科系学会、COVID-19患者・疑い例の手術で提言 医療従事者を感染から守ることも最優先事項の1つ 日本外科学会をはじめとする外科系学会9学会と日本医学会連合は4月1日、新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術で、外科医が注意すべき点を提言にまとめ発表しました。COVID-19まん延の中でも十分な外科医療を継続的に提供するには、医療従事者の感染リスクを過小評価してはならない… 2020/04/03 外科
NEJM誌から 武漢小児病院の入院患者171人の特徴 重症化する患者は少ないが腸重積があった1人は死亡 中国政府から武漢市で16歳以下のSARS-CoV-2患者の治療施設に指定されていた武漢小児病院のXiaoxia Lu氏らは、1月28日から2月26日までに同病院に入院したSARS-CoV-2感染確定例171人の特徴を、NEJM誌電子版のCORRESPONDENCEに2020年3月18日に報告した。… 2020/04/02 感染症
リポート◎北海道はいかにして新型コロナの流行を乗り越えようとしているか(2) 対策は万全、それでも防げぬ医療従事者感染 「標準予防策を徹底していても、医療従事者のCOVID-19感染を防ぐことは難しいことを痛感した」──。こう話すのは、斗南病院(札幌市中央区)院長の奥芝俊一氏。斗南病院では3月9日に職員の看護師が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したことが明らかになった。札幌市内では、2月後半から連… 2020/04/02 感染症
NEWS◎脳梗塞急性期の積極治療普及に追い風 tPAドリップシップ治療の安全性を多数例で確認 脳梗塞急性期の治療として組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)投与後、血栓回収療法などのより専門的な治療が行える施設へ搬送するドリップシップ(drip and ship)法は、欧米では積極的に展開されている。厚生労働省研究班がドリップシップ法について国内多数例を対象に検討した結果、同治… 2020/04/01 循環器
JAMA誌から ACE阻害薬やARBはCOVID-19患者に有害なのか? 学会は治療薬の継続を推奨 高血圧患者はCOVID-19が重症化しやすいことが示されているが、ARBとACE阻害薬が関与しているのではないかという懸念が高まっている。米国Brigham and Women’s HospitalのAnkit B. Patel氏らは、臨床医には、確かな情報が得られるまでは降圧薬の変更を行わず、患者の不安を受け止め、安心できるよ… 2020/04/01 感染症
続報◎国立がん研究センター中央病院 新たに看護師1人、医師1人が新型コロナ陽性 看護師2人に新型コロナウイルス陽性が確認された国立がん研究センター中央病院は3月31日、2人と接触歴のあった看護師1人と医師1人に陽性が確認されたと発表しました。発表時点で患者からの陽性者は出ていません。… 2020/04/01 感染症
リポート◎北海道はいかにして新型コロナの流行を乗り越えようとしているか(1) 病院全体でCOVID-19に立ち向かう市立札幌病院 道内で3月30日までに177人発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のうち、約半数は札幌市に集中する。3月中旬には市内のライブバーを発端に、20人弱のクラスターも発生した。COVID-19患者を受け入れる感染症指定医療機関は市内に2カ所。市立札幌病院はそのうちの1つで、24日までに28人… 2020/04/01 感染症