シリーズ◎2020診療報酬改定 急性期入院料1から入院料2・3への移行進まず 厚労省が入院医療等分科会に今年度の調査結果(速報値)を報告 厚生労働省は9月26日に中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)を開き、2018年度診療報酬改定の影響を検証するため今年度行った調査の結果(速報値)を報告した。改定前に7対1入院基本料を届け出ていた病棟では、急… 2019/09/30 行政・制度
トレンド◎腫瘍と消化管の間にスペーサーを入れて十分量の粒子線を照射 外科医と放射線治療医のタッグで挑む新・癌治療 小児癌と骨軟部腫瘍を対象に始動、将来は肝胆膵癌にも 限局性の癌だから切除できれば治癒が得られる可能性が高いのに、癌が血管を巻き込んでしまっていて切除できない。かといって放射線治療をしようにも患部のすぐ横には消化管があり、消化管穿孔などの合併症が危惧されて十分な照射もできない。外科医は切除できずに、放射線腫瘍医も照射できずに思… 2019/09/27 癌
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part V なぜ間質性肺炎に緩和ケアが必要なのか 間質性肺炎と聞くと、どうしたらいいのか分からない――。こう感じる方は多いのではないだろうか。今回は、なぜ間質性肺炎に緩和ケアが必要なのか、そしてなぜ緩和ケアを行うことが難しいのかの2点について述べたいと思う。… 2019/09/26 救急医療・集中治療
トレンド◎内用薬と注射薬に続く第3の選択肢 抗精神病薬に初の貼付薬が登場、どう使う? 抗精神病薬としては初めてとなる経皮吸収型製剤「ロナセンテープ」(一般名ブロナンセリン)が発売された。適応は統合失調症で、1日1回貼付する。新たな「貼る」という薬剤投与法は、日常診療にどのような影響を与えるだろうか。… 2019/09/26 精神・神経
シリーズ◎2020診療報酬改定 働き方改革に次期改定でどう対応すべきか協議 診療側委員は「コスト増への補填が必要」と訴える 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は9月25日、働き方改革をテーマとして取り上げ、次期改定でどのような対応が必要かを検討した。まず厚労省はこれまでの経緯や2020年度予算の概算要求について紹介。その上で、委員が様々な意見を述べた。中医協総会は今後も議論を深め、次期改定… 2019/09/25 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 看護必要度の基準、「急性期の指標として適切か」で意見分かれる 療養病棟の入院患者などと患者像の比較を求める声も 厚生労働省の中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)が9月19日に開かれ、急性期入院医療の指標である重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)の基準について議論した。2018年度診療報酬改定で導入された「A… 2019/09/25 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 2020診療報酬改定の基本方針の議論を開始 社保審医療部会、病院薬剤師業務の評価に関する要望が相次ぐ 厚生労働省の社会保障審議会医療部会は9月19日、2020年度診療報酬改定に向けて、改定の基本方針に関する検討を開始した。厚労省が用意した叩き台としての基本方針案を基に委員が意見を述べた。今後、社保審の医療部会と医療保険部会で協議を重ねて12月ごろに基本方針を策定する。… 2019/09/24 行政・制度
学会トピック◎第28回日本シェーグレン症候群学会 複数臓器の腫大や腫瘤をきたすIgG4関連疾患を知ってますか? リンパ球とIgG4陽性形質細胞の浸潤と周囲の線維化により単一または複数臓器に特徴的なびまん性あるいは限局性腫大、腫瘤、結節、肥厚性病変を認め、高IgG4血症を呈するのがIgG4関連疾患。 2019/09/24 アレルギー・免疫
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 初回心不全入院に対するトルバプタンの投与は腎保護効果あり 心不全による初回入院患者に対するトルバプタンの投与は、フロセミド単独治療に比べて腎保護効果があることが示された。 2019/09/24 循環器
シリーズ◎2020診療報酬改定 データ提出加算、回リハ5・6と療養の200床未満に対象拡大へ 対象拡大の方針に反対意見はないものの、中長期的な対応を求める声も 厚生労働省の中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)が9月19日に開かれ、2020年度診療報酬改定に向けて診療実績データの提出にかかる評価のあり方について議論した。データ提出を要件とする対象を広げる方針に委員… 2019/09/21 行政・制度
トレンド◎指先血で簡易に測定、新たな測定原理を持つ分析装置発売 90秒でHbA1cを測定できる装置がやってきた 診察時間中の採血でリアルタイムな数値に基づく患者指導が可能 外来診察室に入ってきた糖尿病患者に声を掛ける前に指先から採血すれば、問診中にその日のHbA1c値が出るため、その結果をすぐに患者指導に反映することができる。そんな外来を実現できる新しいグリコヘモグロビン分析装置が発売された。… 2019/09/20 代謝・内分泌
シリーズ◎2020診療報酬改定 摂食嚥下療法の拡大を求める意見相次ぐ リハビリテーションの診療報酬を議論 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は9月18日、2020年度診療報酬改定に向けて、リハビリテーションに関連する診療報酬を議論した。高齢化に伴いリハビリニーズが高まっている現状を踏まえ、(1)摂食機能療法を拡大する、(2)リンパ浮腫治療をより早期から開始する、(3)書類記… 2019/09/20 行政・制度
トレンド◎脳卒中治療ガイドライン追補2019がまもなく公開 tPAや血栓回収が使える脳梗塞が大幅に広がる! 治療選択の鍵はMRI画像の「ミスマッチ」 2年前に追補版が刊行された脳卒中治療ガイドラインが再度改訂され、9月末にも「脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019]」として公開される予定だ。最大のポイントは、これまで適応外だった発症時刻不明の急性期脳梗塞に対するtPA(組織プラスミノーゲン・アクティベーター)投与や、最終健常確認… 2019/09/19 循環器
シリーズ◎2020診療報酬改定 2020年度診療報酬改定に向け第2ラウンド開始 機能強化加算の妥当性検証求める声も 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は9月11日、2020年度診療報酬改定に向けて、第2ラウンドの議論を開始した。厚労省からは2018年度改定後の診療報酬点数の届け出状況や算定状況が示され、オンライン診療料・医学管理料の算定回数が少ない点や、機能強化加算の算定件数が178万回を… 2019/09/17 行政・制度
シリーズ◎医師の「働き方改革」 医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にするのか 過労自死した研修医の父で開業医の山田明氏が訴えること 埼玉県で開業する山田明氏は「医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にしてはならない」とし、「医師にも一般労働者と同じような規制を」と訴える。山田氏は2006年に、大学病院の研修医だった娘(当時26歳)を過労自死で亡くしていた。… 2019/09/13 医療安全
シリーズ◎2020診療報酬改定 2016年度以降、回リハ病棟の入棟時FIMが低下 「急性期からの早期受け入れだけでは説明できない」との指摘も 厚生労働省の中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)が9月5日に開かれ、診療情報・指標等作業グループにおける分析結果を基に入院患者の評価指標について議論した。回復期リハビリテーション病棟において、リハビ… 2019/09/13 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 A項目1点は「心電図モニター」が突出して多い 専門的な治療・処置は「免疫抑制剤の管理」が最多 厚生労働省の中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)が9月5日に開かれ、診療情報・指標等作業グループにおける分析結果を基に入院患者の評価指標について議論した。急性期入院医療の指標である重症度、医療・看護… 2019/09/09 行政・制度
トレンド◎人工股関節・膝関節全置換術を支援するMakoシステム ロボット支援手術、整形外科領域でも本格化 術前計画範囲外へのアームの動きを制限 人工股関節および膝関節の全置換術を支援する手術支援ロボット「Makoシステム」(以下、Mako、発売元は日本ストライカー株式会社)が承認され、このMakoシステムを使った人工股関節および人工膝関節の全置換手術が、相次いで保険適応された。整形外科領域におけるロボット支援手術が保険適用となっ… 2019/09/05 骨・関節・筋
リポート◎古くて新しい肝静脈波形、肝臓の炎症に影響を受けない強みも 普通のエコーでできる! 肝線維化をみる裏ワザ 超音波パルスドプラ法で肝静脈血流の速度変化を測定して得られる波形パターンは、肝臓の線維化が進行するにつれ平坦化することが知られている。東京大学医学部附属病院消化器内科の中塚拓馬氏らは、この肝静脈波形を数値化し、汎用型の超音波エコーで非侵襲的に肝線維化評価を行う方法を開発した… 2019/09/03 消化器