オンライン診療の指針見直し案が公表 緊急避妊薬処方時の要件設定で意見分かれる 厚生労働省は4月24日に「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」を開催した。同検討会では、オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直し案が提示され、大筋で合意を得た。 見直し案では、患者のそばに主治医がいる状態で専門医など別の医師がオンライン診療を行う… 2019/04/26 行政・制度
シリーズ◎医師の「働き方改革」 「時間外労働の上限時間」より「宿日直の定義」が問題だ 日本病院会会長の相澤孝夫氏に聞く 医師の働き方改革のあり方を巡っては、3月末に厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が、残業時間の上限時間に一部特例を設けて1860時間とする最終報告書を取りまとめた(関連記事:「医師の働き方改革の最終報告書が公表」)。日本病院会会長の相澤孝夫氏に今後の課題について話を聞い… 2019/04/26 医療提供体制
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《2》 病院側が語った「透析中止」の真相 医師は治療継続の必要性を説明、患者は治療を拒む 公立福生病院(東京都福生市)で、腎臓病患者が人工透析治療を中止する選択をし、その後、死亡に至ったとする報道を機に非難や責任を追及する声が広がった。矢面に立たされた病院側は会見を開き、医師らが再三、治療継続の必要性を説明したにもかかわらず、女性患者(当時44歳)が透析を拒否してい… 2019/04/25 腎・泌尿器
座談会◎日本の総合診療を確立するために学会に求められること 若手医師が描くPC連合学会と病総診学会の明日 日本の総合診療を発展させるために、日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会が果たすべき役割とは何なのか――。それぞれの若手部会で活躍する医師たちは今、「分かりやすい総合診療の形」を理想に掲げ、学会として共有できる活動を融合させる道を模索。まずは「若手の合同セッシ… 2019/04/25 医師のキャリア
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part IV 左足趾の潰瘍・疼痛で96歳女性が車いすで来院 重症下肢虚血の終末期で血管外科医が思うこと 救急の現場で、皆さんは写真のような足趾を診た経験はあるでしょうか? また、ご自身であればどのように対応するでしょうか? 2019/04/25 救急医療・集中治療
シリーズ◎医師の「働き方改革」 「年1860時間」の上限変更は十分あり得る 自由民主党厚生労働部会「医師の働き方改革に関するPT」座長の羽生田俊氏に聞く 医師の働き方改革のあり方を巡っては、3月末に厚生労働省の検討会が、残業時間の上限時間を1860時間とする「結論」を示したばかり(参考記事)。検討会に対して要望書を提出してきた自由民主党政務調査会厚生労働部会「医師の働き方改革に関するプロジェクトチーム」座長の羽生田俊氏に、今後の議… 2019/04/25 行政・制度
シリーズ◎腎臓を守る最新の治療戦略 糖尿病患者の腎症進行の原因物質を同定、新たな治療法につながるか 東北大学病態液性制御学分野教授の阿部高明氏に聞く ──これまで慢性腎不全モデルマウスに便秘薬を投与すると腸内細菌叢が改善し、さらに慢性腎臓病(CKD)の進行抑制ができる可能性があると報告されています。 2019/04/24 腎・泌尿器
リポート◎“自由診療だけの病院”は病床規制を無視できる? 100床の外国人専用病院計画で露見した制度の穴 2020年度の完成を目指して建設が進められている羽田連絡道路。海外からの玄関口である羽田空港国際線ターミナル(東京都大田区)と、多摩川を挟んだ川崎市の殿町地区を結ぶ連絡橋だ。この殿町地区からほど近い場所で昨年秋、100床の外国人専用病院の開設計画が明らかになった。… 2019/04/23 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 小児に多い「アレルギー」「精神・行動の障害」 中医協、「乳幼児期~学童期・思春期」「周産期」の課題を議論 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は4月10日、2020年度診療報酬改定に向けて年代別・世代別に医療の課題を明らかにするため、「乳幼児期~学童期・思春期」「周産期」を取り上げて議論した。… 2019/04/22 行政・制度
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part IV 重篤外傷患者の治療や家族への接し方で悩んだら 外傷患者が重篤もしくは不幸にも亡くなってしまったとき、治療や家族への接し方などで悩むことはがありませんか? 例えば以下の症例です。 2019/04/22 救急医療・集中治療
リポート◎モーター搭載の義足開発「OTOTAKE PROJECT」始動 「乙武洋匡が歩く」ロボット義足で描く未来 あの乙武さんがロボット義足を使って自然に歩行する――。そんなプロジェクトが動き出している。乙武さんとは、先天性四肢欠損を抱え、『五体不満足』(講談社、1998年)の著者として有名な乙武洋匡氏、その人だ。モーターを搭載して歩行を助けるロボット義足を駆使するとどんな未来像が描けるの… 2019/04/18 外科
インタビュー◎薬剤抵抗性患者への一手がいよいよ保険適用へ rTMSの保険収載でうつ病治療はどう変わる? 慶應義塾大学精神・神経科学教室の野田賀大氏、和田真孝氏に聞く 今年6月から、反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)を用いたうつ病治療が保険適用されることが決定した。当面は、ヴォーパル・テクノロジーズの「NeuroStar TMS治療装置」を用いて治療した場合に限り、1200点の診療報酬点数を請求できる。… 2019/04/17 精神・神経
リポート◎FDAが「フェブキソスタットはアロプリノールよりも死亡リスクが高い」と警告 無症候性高尿酸血症への安易な薬物療法はNG 「従来薬に比べて安全で使いやすいイメージのフェブキソスタットが登場してから、無症候性高尿酸血症にもより気軽に尿酸降下療法が行われるようになった印象がある」――。こう語られる尿酸生成阻害薬フェブキソスタットについて、米食品医薬品局(FDA)は2019年2月、「アロプリノールよりも死亡… 2019/04/16 代謝・内分泌
リポート◎ついに動き出す「医師の働き方改革」 医師の労働時間短縮と地域医療維持は両立するか 3月28日、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が最終報告書を取りまとめた。これを受け、医療界は残業時間の削減など、働き方の改革にようやく動き出すことになる。医師の過重労働解消の一方で、地域医療の崩壊を懸念する声も根強い。… 2019/04/15 医師のキャリア
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《1》 「透析をしない決定」に不可欠な倫理的配慮とは 臨床倫理学会が問題点を整理した見解を発表 公立福生病院(東京都福生市)で、腎臓病患者が人工透析治療を中止する選択をし、その後、死亡に至ったとする報道が波紋を広げている。非難や責任追及の声が拡がり、「透析をしなかったのは殺人行為」という短絡的な主張も飛び交った。「これでは本質的な問題を見失う」と危機感を抱いた日本臨床… 2019/04/12 事件・話題
NEWS◎立ち入り検査で透析離脱者と透析非導入者の記録を精査 福生病院の診療記録の不備を東京都が文書で指導 公立福生病院(東京都福生市)に立ち入り検査を実施した東京都は4月9日、一部で患者の意思を確認する書類が保存されず、代替療法の説明の記録にも不備があったとし、文書による指導を行った。病院側は4月11日、「指導内容を真摯に受け止め、診療記録における記録の徹底を図る」とするコメントを発表… 2019/04/12 腎・泌尿器
インタビュー◎標準的な治療となった人工内耳【動画あり】 重度感音難聴でも言葉の後れを回避できる 日本聴覚医学会理事長の山岨達也氏に聞く 1994年に保険適用された人工内耳の植え込み術は感音難聴の診療を一変させ、重度な先天性の難聴でも言葉の後れを回避できるようになった。ただし、人工内耳を有効に機能させるには、適応患者を早期に拾い挙げ、適切な時期に埋め込み術を行い、継続的に訓練を行うなどクリアすべき課題は多い。日本… 2019/04/11 耳鼻咽喉科
トレンド◎人工視覚で患者の光を取り戻せ 埋込型人工網膜が臨床研究で成果、治験開始へ 中途失明の三大原因の1つである網膜色素変性症。いまだに進行を止める治療法は実用化しておらず、最新の統計では糖尿病網膜症を抜き緑内障に次いで、第2位の原因疾患となっている。そんな網膜色素変性症による中途失明患者における視力を補う治療法として、埋込型の人工網膜が臨床研究で成果を上… 2019/04/09 眼科
シリーズ◎腎臓を守る最新の治療戦略 腎障害時に腸内細菌が作るD-セリンが腎臓を守る! 金沢大学腎臓内科学教授の和田隆志氏に聞く 急性腎障害が発生すると腸内細菌がD-セリンを作り、それが腎臓に集まって腎保護作用を示す──。そんな研究結果が最近、報告された。 2019/04/05 腎・泌尿器
ニュース追跡◎女子や多浪生の合格者が急増か 入試不正の影響で19年度医学部入試に異変 昨秋、複数の大学での入試不正が明らかになってから、初めてとなる医学部入試。入試不正で名前の挙がった大学の多くが志願者数を減らす一方で、それ以外の大学でも女子や浪人生が例年よりも多く合格するなどの影響もみられた。… 2019/04/05 事件・話題
リポート◎脳卒中後患者の自力歩行を支援 循環器科医が開発した「VRリハビリ」の実力 ゲームにより姿勢バランスと認知処理能力の改善図る 仮想現実(VR)技術を利用したゲームをこなすことで、姿勢バランスと認知処理能力の改善を図り、自力での歩行につなげる――。循環器科医が開発したそんなリハビリ機器が、このほど発売された。導入施設では、歩行の支援以外にも様々な目的で使用しており、成果も上がっているようだ。… 2019/04/04 医療機器
トレンド◎「人工膵臓」の実現へ開発加速 インスリンポンプは“自動運転”の時代へ 1型糖尿病の治療に使用されるインスリンポンプは、近年では低血糖を予測してインスリン注入を止める機能を備えた製品が登場し、血糖コントロールが飛躍的に改善する患者が増えつつある。さらに、血糖値を基に自動でインスリン注入量を増減する「人工膵臓」が使用できる時代が近々到来しそうだ。… 2019/04/02 代謝・内分泌