短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか どうする? CPA患者の家族への悪い知らせ 家族面談でつらい経験を繰り返さないために 済生会福岡総合病院で開催された第1回救急×緩和ケアセミナーの講師陣による短期集中講座も今回が最後です。当日講師を務めた飯塚病院(福岡県)総合診療科の工藤仁隆氏に、心肺停止(CPA)患者の家族との対話をまとめてもらいました。家族面談でつらい経験を繰り返さないために、できることとは… 2018/04/27 救急医療・集中治療
リポート◎18年度改定でSAS・COPD患者のフォローを評価 点数新設! 遠隔モニタリングの損得勘定 今改定では、睡眠時無呼吸症候群に対する持続陽圧呼吸療法と、慢性閉塞性肺疾患など慢性呼吸不全の患者に対する在宅酸素療法について、月1回のテレビ電話などを通じた指導を評価する「遠隔モニタリング加算」(月150点)が新設された。2種類の遠隔モニタリングによって医師の仕事内容や医療機関・… 2018/04/26 在宅医療
特集◎癌ゲノム医療がやって来る《2》 癌遺伝子パネル検査のインパクト 治療は癌の遺伝子異常を知ることから 大きく変わってきた癌治療だが、さらに進化しようとしている。患者の癌にどんな遺伝子異常があるかを、治療前に全て明らかにしてしまおうという「癌ゲノム遺伝子パネル検査」が臨床現場に登場したのだ。… 2018/04/26 癌
特集◎癌ゲノム医療がやって来る《1》 ゲノムに基づく戦略に進化した肺癌診療 遺伝子異常の発見が予後を変える 「ゲフィチニブ(商品名イレッサ)は、癌患者の遺伝子異常を調べることの重要性を示した点で、癌治療に画期的な変化をもたらした」──。肺癌治療に長く携わってきた東北大学緩和医療学分野教授の井上彰氏は、こう振り返る。… 2018/04/25 癌
シリーズ◎医師の「働き方改革」 「独自の医師労働法制を」四病協が厚労省に要望 四病院団体協議会は4月18日、独自の医師労働法制の制定などを求める「医師の働き方改革」に関する要望書を取りまとめ、同日中に加藤勝信厚生労働大臣宛ての要望書を提出した。 2018/04/24 医師の職場環境
リポート【動画付き】◎高精細な映像は手術をどう変える? 毛細血管まで鮮明、「8K腹腔鏡」手術の実力 「髪の毛1本分ほどの毛細血管まで鮮明に見ることができる」――。そんな高精細な映像を映し出せる「8K」(画素数横7680×縦4320ピクセル)技術を用いた大腸癌の腹腔鏡手術の臨床試験が、今まさに国立がん研究センターで行われている。高解像度の映像を用いた内視鏡手術の利点と、実用化までの課題を… 2018/04/24 医療機器
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-6》 話題の総合診療専門医、初年度184人ってどう? 新専門医制度の目玉とされていた総合診療領域の創設。複数の疾患を抱える高齢者の増加に対応する必要性から、長年の議論を経て準備が進められてきた。 2018/04/24 行政・制度
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-5》 新専門医制度で専攻医の地域偏在は助長された? 新専門医制度が医師の地域偏在を助長するのではないか──。数年来の指摘に対する答えとして、日本専門医機構は「初期研修プログラムからみた採用データ」という表を3月27日の厚労省「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」に提出した。… 2018/04/23 行政・制度
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-4》 複数の専門医になるダブルボードは現実的? 新制度では、基本領域の研修は原則としてプログラム制。研修プログラムへの所属は日本専門医機構のサイトに登録する必要があるため、複数のプログラムに同時に所属することはできない仕組みになっている。… 2018/04/22 行政・制度
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-3》 認定内科医はどうなる?内科専門医になれる? 新専門医制度の導入に伴い、日本内科学会が運営してきた「認定内科医」と「総合内科専門医」は、「内科専門医」に統一される。これら既存資格の保持者が内科専門医に移行可能となる時期は未定。だが、内科学会は、それぞれの資格に合わせた移行の手順を用意している。… 2018/04/21 行政・制度
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか 面談の極意は「目的が伝わる組み立て」にあり 「悪い知らせ」を伝えるSHAREプロトコールの活用も 3月17日に、済生会福岡総合病院で第1回救急×緩和ケアセミナーが開催されました。「救急」と「緩和ケア」を掛け合わせた理由は、高齢者の救急医療が様変わりしているから。今回は、当日講師を務めた飯塚病院(福岡県)緩和ケア科の木村衣里氏に、「面談の極意」を語ってもらいました。… 2018/04/20 救急医療・集中治療
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-2》 専門医の更新は?メスを置いた後でもOK? 従来の専門医は学術集会への参加実績だけで更新できるものも多かった。しかし新制度では、その領域における標準的な医療の提供を担保するため、経験症例数などの活動実績を更新要件とした。 2018/04/20 行政・制度
特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-1》 サブスペシャリティー専門医はどう取るの? 「乱立」と揶揄されるほど多くの学会が独自に作ってきた疾患別、臓器別、診療技術別などの専門医資格。それらを分かりやすく整理することが新専門医制度の大きな目的の1つだ。 2018/04/19 行政・制度
リポート◎患者への被害を寸前で防いだ信州大学病院の危機対応 病室でトコジラミ発見!入院患者をどう守る? 繰り返される吸血により激しいかゆみが襲う 「トコジラミの脅威を無視すると取り返しのつかないことになる」。信州大学病院感染制御室の金井信一郎氏からのメッセージだ。同病院は昨年、トコジラミのアウトブレイクを経験した。幸い人的被害は皆無だったが、それでも終息宣言まで3カ月を要した。何が起こったのか――。… 2018/04/19 感染症
特集◎走り出した新専門医制度《プロローグ》 新専門医制度、期待と不安の中で8400人が船出 地域医療への影響を危惧する声に押し切られて開始が1年延期となった新専門医制度。批判や反対意見がやむことはなかったが、ようやく2018年4月、専門研修プログラムのスタートにこぎ着けた。 2018/04/18 行政・制度
全自病会長の邉見氏「『医師の3偏在』の解決なくして規制は本末転倒」 病院や診療科の特性踏まえた時短策、「実施できる」は半数程度 全国自治体病院協議会はこのたび、会員病院を対象に実施した働き方改革に関するアンケート結果を公表した。厚生労働省が3月に通知した「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み」のうち、医師以外ができる仕事を医師以外の職種に委譲する「タスクシフティング(業務の移管)の推進」の項目に… 2018/04/17 医師の職場環境
非手術症例も登録する独自データベースの運用を開始 日本脳神経外科学会がNCDから離脱したワケ 日本脳神経外科学会は、全国規模の手術症例データベースNCD(National Clinical Database)への登録をやめ、2018年1月から独自データベース「JND(Japan Neurosurgical Database)」の運用を開始した。新専門医制度の下、NCDに加盟して症例登録する学会が増える中、あえて独自にデータベースを構… 2018/04/17 外科
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか 高齢者救急の4つのピットフォール 「普通の成人」と「高齢者」で救急の何が違うのか 3月17日に、済生会福岡総合病院で第1回救急×緩和ケアセミナーが開催されました。「救急」と「緩和ケア」を同時に取り上げたのは、高齢者の救急医療が様変わりしているからでした。今回は、当日講師を務めた飯塚病院(福岡県)救急部の熊城伶己氏に、高齢者救急に潜む「4つのピットフォール」につ… 2018/04/13 救急医療・集中治療
リポート◎「小児抗菌薬適正使用支援加算」は「細菌感染見逃支援加算?」 抗菌薬不要の説明に加算も細菌感染見逃す恐れ 2018年度の診療報酬改定で「小児抗菌薬適正使用支援加算」が新設された。抗菌薬不要と判断した際に文書による情報提供を行うことで算定できる。一方、加算目的で安易に細菌感染症を「ウイルス性」と診断する恐れもある。ウイルス性のかぜ症候群を普段診ることが多い小児科などの臨床現場は今回の… 2018/04/12 小児科
シリーズ◎どうする医療事故調制度 医療事故調の院内調査に弁護士の介入は要らない 東京都医師会理事の小林弘幸氏に聞く 制度開始からすでに約2年半が経過した医療事故調査制度は、順調に機能しているのだろうか。これまで長らく医療安全に携わり、東京都医師会理事として医療事故調査制度をサポートしている小林弘幸氏(順天堂大学医学部附属順天堂医院総合診療科・病院管理学教授)に医療事故調の現状について聞いた… 2018/04/11 医療安全
トレンド◎悩ましい認知症患者の不眠への対処法 ベンゾで認知機能低下のリスク、代替薬は? 認知症の行動・心理症状(BPSD)の中で最も頻度が高く、家族や介護者を悩ませる睡眠障害。ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬が処方されることが多いが、認知機能低下や転倒のリスクを高め、今回の診療報酬改定でもその長期処方が大幅減額された。とはいえ、安易な中止は離脱症状を引き起こす。では… 2018/04/11 精神・神経
リポート◎慢性痛への簡便な認知行動療法 慢性痛は「リハビリノート」で治す 複数の医療機関を受診しても痛みが取れない慢性痛患者を治癒に導く患者指導法がある。認知行動療法(CBT)に基づく「いきいきリハビリノート」(以下、リハビリノート)を用いたもの。生活上の目標を立てさせ、それを達成するための運動療法を促すことで、痛みへのとらわれをなくす。… 2018/04/10 麻酔科
シリーズ◎どうなる新専門医制度 総合診療専門医の状況にもう黙ってはいられない 日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉氏に聞く これからの日本の医療に不可欠な存在として、新専門医制度で新設される総合診療専門医。他の領域と異なり、日本専門医機構の直轄で準備が進んだが、その内容に現場の不満は高まるばかり。静観の立場を取ってきた日本プライマリ・ケア連合学会だが、「もう黙っていられない」と理事長の丸山氏は語… 2018/04/10 医師のキャリア
インタビュー◎医療者と患者の対立構造が痛みを難治化 「痛みが取れない」との訴えにイラッとしたら… 九州大学病院心療内科診療准教授の細井昌子氏に聞く 慢性痛を抱える患者では、医療者との関係の悪さが痛みの難治化に関係し得る。心療内科医として多くの慢性痛患者に対応してきた細井氏に、慢性痛患者を診療する上で医療者が陥りがちな心理的ピットフォールを聞いた。… 2018/04/10 麻酔科
シリーズ◎医師の「働き方改革」 働き方改革はあくまで手段。目的を忘れるな 日本病院会会長の相澤孝夫氏に聞く 医師の働き方改革については、時間外労働の上限設定などを厚生労働省の検討会で議論中で、2019年3月末までに結論が示される予定だ。あと1年で結論を得ようとしている検討会の論点と進むべき方向性について、日本病院会会長で相澤病院(長野県松本市)最高経営責任者の相澤孝夫氏に話を聞いた。… 2018/04/06 医療提供体制
シリーズ◎2018年度診療・介護報酬同時改定 【麻酔科】常勤医による管理を評価、フリーランス増加が背景に 2018年度診療報酬改定では、麻酔科診療に関する項目も見直しが行われた。閉鎖循環式全身麻酔において常勤の麻酔科医による総合的な医学管理をより重視するよう、見直しを行ったのが特徴だ。 2018/04/06 外科
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか 誤嚥性肺炎で搬送された86歳男性への対応は? 「高齢者急性期医療とは何か」を考える契機に 3月17日、済生会福岡総合病院で第1回救急×緩和ケアセミナーが開催された。「救急」と「緩和ケア」を同時に取り上げた理由は、高齢者の救急医療にあった。当日は「高齢者救急のピットホール」「救急現場にも応用できる面談の極意」「どうするCPA患者と家族との対話」などのテーマで議論が展開され… 2018/04/05 救急医療・集中治療
トレンド◎脳梗塞急性期の血栓回収療法、適応時間広がる 「朝起きたらマヒが出ていた脳梗塞」に積極治療 脳梗塞急性期の積極治療として注目されている血栓回収療法。従来の適応は発症6~8時間までだったが、画像診断による症例の選択により発症16~24時間まで有効なことが明らかになった。米国では直ちに診療ガイドラインが改訂され、16時間まではクラスIの推奨(行うべき治療)とした。就寝中の発症と… 2018/04/05 循環器
リポート◎日本でもテロによる銃創、爆傷に即応できる医師を 負傷者多数発生! コードブラックに備えよ 欧米や中東諸国を中心に、多数の人を狙った無差別テロが後を絶たない。東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、日本もテロの脅威にさらされている。非常事態下で対処できる医師を育てるべく、国は外傷外科医養成研修事業をスタートしている。… 2018/04/03 外科