医師2249人に聞く「新専門医制度の見直し議論」・中間集計 新専門医制度、65%の医師が「延期やむなし」 日本専門医機構が来年4月の開始を予定している新専門医制度に対して、65%もの医師が「開始時期を延ばしても構わないから、開始前に問題点を十分に議論し解決策を講じるべき」と考えていることが分かった。日経メディカル Onlineが実施している「活発な学会・停滞気味の学会に関する調査」の中間… 2016/03/31 医師のキャリア
トレンドビュー◎カシオのダーモスコピー学習用サービス「CeMDS」 Webでダーモスコピーのいろはを学ぼう メラノーマと色素細胞母斑(いわゆるホクロ)の鑑別などに有用で、2006年に保険適用、2008年の診療報酬改定では保険点数が大幅にアップし、今や皮膚科医の半数は保有していると言われているダーモスコピー。しかし、実際にはダーモスコピー像を見ても疾患の鑑別に役立てるのが難しく、十分に活用… 2016/03/31 皮膚科
リポート◎進化する心臓ペーシングデバイス 血管内にリード入れない植え込み型除細動器 深刻なリードトラブルから解放、将来は主流に? リードを血管内に留置しない「完全皮下植え込み型除細動器」(S-ICD)が、我が国でも使えるようになった。致死性頻脈性不整脈である心室頻拍や心室細動による突然死の予防が目的だ。従来型のデバイスで問題となっていた、リードの血管内留置に伴うトラブルから解放されることが大きなセールスポイ… 2016/03/30 循環器
人物探訪◆医療法人愛誠会・昭南病院(鹿児島県曽於市)院長 朝戸 幹雄氏 高齢過疎地の医療モデル作りに挑む 血管内治療の名手として知られる放射線科医の朝戸幹雄氏は、2006年に民間病院の院長職に就くと、院内改革に邁進。ギリギリの経営状態だった病院を、活気のある優良病院へと変身させた。 2016/03/30 医療提供体制
リポート◎生検による癌検出率が3割から6~9割に上昇 前立腺生検はMRIで狙い撃ち 先進医療は2月から東海大八王子病院で開始 前立腺癌疑いの患者に行う生検は、超音波画像を基に「腫瘍が多い」といわれる辺縁部を中心に全体から組織を採取するのが一般的。その精度を上げるため、MRI画像で「腫瘍の存在が疑われる場所」を特定した上で、その部位を中心に採取する手法が注目されている。… 2016/03/29 癌
特集◎目指せ!フルマッチ《4》研修医獲得の「傾向と対策」(その2) 学生実習から県内の病院になじませる 研修病院同士は、必ずしもライバル関係にあるわけではない。特に地方の医学部では、自らの付属病院のマッチングは二の次とし、学生を県内にとどまらせることを優先させる動きが出てきた。 2016/03/29 医師のキャリア
研修プログラムの審査で地域医療への影響は最小限にできる 新専門医制度の開始延期はさらなる混乱を招く 日本専門医機構理事長の池田康夫氏に聞く 2月18日に開催された社会保障審議会医療部会(会長:自治医科大学長・永井良三氏)で、2017年4月に開始予定の新しい専門医制度について「若手医師の地域偏在がさらに進む」「雇用形態や待遇に関する検討が不十分」といった指摘が相次ぎ、複数の委員から制度開始の延期を求める声が挙がった。これ… 2016/03/28 医師のキャリア
第12回 日本消化管学会総会学術集会会長に聞く 「より合理的な消化管診療を模索すべき時」 獨協医科大学病院長/獨協医科大学消化器内科主任教授 平石 秀幸氏 2月26~27日に東京都内で開催された第12回日本消化管学会総会学術集会のメインテーマは「消化管学の新規エビデンスを求めて」。その狙いについて会長の平石秀幸氏は、「高齢化の進展とそれに伴う医療費の増大を背景に、今後はより合理的な消化管診療のあり方を模索すべき時が来ている」と強調した… 2016/03/28 消化器
特集◎目指せ!フルマッチ《3》研修医獲得の「傾向と対策」(その1) 「救急」だけでは響かない 初期臨床研修制度が始まってから12年。誰もが知るブランド病院に学生が殺到する状況は変わらないが、小規模ながらもフルマッチを続ける市中病院、マッチ数を伸ばす県もある。医学生が集まる理由は何なのか。マッチングの傾向と対策を紹介する。… 2016/03/28 医師のキャリア
特集◎目指せ!フルマッチ《2》 脱「オワコン」研修、歯車は動き始めた 医学生が残らない高知県で初期研修医が増えた理由 県を挙げて様々な対策を講じるものの、肝心の医学生に響かない。有効な手立てを見いだせないまま、初期研修医が減り続けていた高知県。ジリ貧の状況を動かしたのは当事者である初期研修医だった。 2016/03/25 医師のキャリア
リポート◎薬害事件で開発が留め置かれた世界標準薬 エリテマトーデスにクロロキン類薬 ヒドロキシクロロキン(商品名プラケニル)が昨秋に発売された。かつて薬害を引き起こしたクロロキンの類薬だが、WHOの必須医薬品リストに収載され、70カ国以上で使われているエリテマトーデスの標準治療薬。重篤な副作用である網膜症を防ぐには、眼科医との連携が不可欠だ。… 2016/03/24 アレルギー・免疫
トレンドビュー◎精神症状評価と初療を学べる「PEEC」普及の兆し 救急医が精神疾患合併患者を上手に診るコツ 救急患者の約3割が、精神症状を呈していたり、自殺企図例だというデータがある。精神科診療機能が乏しい救急医療機関のスタッフの中で、精神症状への初期対応を学び、翌朝や週明けなど精神科や専門機関に送るまでの“つなぎ役”になろうという気運が高まっている。… 2016/03/24 救急医療・集中治療
特集◎目指せ!フルマッチ《1》 なぜフルマッチを目指すのか 合同説明会に病院見学。今年も医学生の“就活”シーズンが始まる。秋のマッチング発表まで気が休まらないのが、初期研修の担当者。募集定員が充足する「フルマッチ」を目指し、日々頭を悩ませる。その工夫や苦労をのぞいてみよう。… 2016/03/24 医師のキャリア
リポート◎過剰な除去指導をどう防ぐ? 乳児の食物アレルギー、診断・指導に秘策あり 近年、食物アレルギーの発症者数は増加傾向にあり、その多くが乳児期にアトピー性皮膚炎を伴った形で発症する。非専門医であっても乳児期に食物アレルギーが疑われた患児の保護者から、離乳食を始める時にどうすればよいか相談を受けるケースは少なくない。必要最小限の除去指導を行うための食物… 2016/03/23 小児科
特集◎院内感染対策の常識を疑え《インタビュー》 「院内感染ではプロセスが問われる」 一山 智氏(京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学教授) 生体肝移植をはじめ数多くの先進医療を手掛ける京都大学病院。その治療過程で免疫不全を来す患者は多い。かつて院内感染事故を経験し、病院を挙げて院内感染防止に取り組む体制を構築した。「感染発生自体は過失ではない。その結果を導いた行為、プロセスの是非が問われる」と一山氏は話す。… 2016/03/23 感染症
特集◎院内感染対策の常識を疑え《8》 「抗MRSA薬の使用削減」だけがゴールではない 耐性菌出現を抑制する観点から求められる、抗MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)薬や広域スペクトラムの抗菌薬の適正使用。多剤耐性菌による院内感染事例が相次いだことなどを受けて、2012年度診療報酬改定で新設された「感染防止対策加算」には、これらの薬剤が本当に必要な症例のみに適切に… 2016/03/22 感染症
特集◎院内感染対策の常識を疑え《9》 実効性ある院内「抗菌薬マニュアル」の整備を 抗MRSA薬や広域抗菌薬の適正使用を促すために、「届け出制」の導入や起炎菌確定後のデエスカレーションに関するマニュアルなどをどんなに作成しても、「そもそもカルバぺネム系抗菌薬を初期治療(エンピリックセラピー)で使用するという医師の処方行動自体が変わらなければ、意味がない」と順天… 2016/03/22 その他
特集◎院内感染対策の常識を疑え《6》 N95マスク装着だけでは空気感染は防げない 医療機関で使用されるマスクには、サージカルマスクとN95マスクがある。サージカルマスクは、飛沫の吸い込みや口腔内細菌の放出を予防するためのもの。一方のN95マスクは、結核や水痘、麻疹のように空気感染する疾患にかかった患者の病室に入室する際などに医療者が装着するマスク。… 2016/03/17 感染症
特集◎院内感染対策の常識を疑え《7》 医療従事者のワクチン接種、その勘所 日本環境感染学会による「医療関係者のためのワクチンガイドライン」の第2版が2014年に発刊されている。同ガイドラインは「B型肝炎ワクチン」「麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘ワクチン」「インフルエンザ」の3項目からなる。… 2016/03/17 感染症
リポート◎非専門医もおしっこの悩みに応えよう 過活動膀胱診療で失敗しないコツ しっかり問診した上で、検尿、超音波残尿検査の活用を 泌尿器の悩みを抱える患者が多い一方で、過活動膀胱などの泌尿器系疾患に苦手意識を持つ非専門医は少なくないだろう。問診、検尿、超音波残尿検査で他疾患や難易度の高い患者を除外すれば、非専門医でも過活動膀胱を安全に診療できる。… 2016/03/17 腎・泌尿器
リポート◎対策型乳癌検診を巡る最新動向(その2) 「J-START」試験が与えるインパクトとは 超音波検査併用検診の有効性を検証する大規模臨床試験が国内で実施 マンモグラフィに超音波検査を併用する検診の有効性を検証した日本発の大規模臨床試験「J-START」の結果が2015年秋に発表され、注目を集めている。マンモグラフィ単独よりも超音波検査を併用した方が、早期乳癌をより多く発見できるという結果で、一部医療者の間で期待が高まっている。もっとも、… 2016/03/15 癌
韓国の医療IT◎外来をスマホで誘導、全ベッドにPC標準装備 ここまで来た! 韓国の最先端“IoT”病院 センサー付きモバイル聴診器の臨床試験も実施中 韓国では、日本よりやや遅れて、2009年11月にスマートフォンが登場した。しかしスマートフォンの普及速度は世界一を自負するほど早かった。韓国政府の調査によると、2015年12月時点で全国民の85%がスマートフォンを利用し、さらにその8割はLTEという高速モバイルインターネットに対応した最新機… 2016/03/15 医療情報
特集◎院内感染対策の常識を疑え《5》 CLABSI予防にクロルヘキシジン被覆材が有効 CRSBIの中でも、中心静脈ライン関連血流感染(CLABSI)は、絶対に防がなければならない。中心静脈カテーテルは、主として抗癌剤や高カロリー輸液の投与に使用されることが多く、ひとたびCLABSIを発症してしまうと全身状態が悪化して予後不良になりやすいからだ。原因菌としては皮膚表面のブドウ球… 2016/03/15 感染症
リポート◎対策型乳癌検診を巡る最新動向(その1) 高濃度乳腺にはエコー併用が必要? 日本人女性の多くがマンモグラフィに不向きな「デンスブレスト」 2015年7月、「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン」が改訂され、50歳以上へのマンモグラフィ検診の推奨グレードが下がった。マンモグラフィ検診による過剰診断の恐れがあったことや、日本人女性の多くがマンモグラフィで癌を検出するのが難しい「デンスブレスト(dense breast)」であるとい… 2016/03/14 癌
特集◎院内感染対策の常識を疑え《4》 末梢静脈カテ、1週間以上の留置はNG 末梢静脈留置カテーテル(PVC)は留置期間が長いほど、カテーテル由来血流感染(CRBSI)や静脈炎の発生率が高まることが知られている。だが、病院の方針や患者の状態によって実際の留置期間は様々。繰り返し穿刺して留置期間が1~2カ月というケースも少なくない。… 2016/03/14 感染症
学会トピック◎第12回日本消化管学会総会学術集会 機能性ディスペプシアの他疾患との鑑別が議論に 日本消化管学会総会学術集会は、消化管に関する1領域を数年にわたり継続して議論するコアシンポジウムが目玉の1つ。2月26~27日に東京都内で開催された第12回日本消化管学会総会学術集会のコアシンポジウムでは、機能性ディスペプシアと他の機能性消化管障害との鑑別について議論された。機能性デ… 2016/03/11 消化器
特集◎院内感染対策の常識を疑え《3》 術衣脇下部分からの感染にも要注意 手袋と同様、SSI対策で重要な役割を果たすガウンに、手術時間や手術内容などに応じた複数の規格があることをご存じだろうか。 2016/03/11 感染症
特集◎院内感染対策の常識を疑え《2》 穴開きリスクを考慮し2重手袋に 手袋やガウンなどの個人防護具も、SSIや職業感染を防ぐためには欠かせない。だが、手術時に使用する手袋は、鋭利な器具などで容易に穿孔し得ることが明らかになっている。 2016/03/10 外科
特集◎院内感染対策の常識を疑え 予防的抗菌薬投与は「原則24時間」へ 2016年3月中にも初めて公開される「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」(以下、実践ガイドライン)では、日本人を対象にしたエビデンスが示されたことを受け、術前からの予防的抗菌薬の投与期間は24時間を基本とする考え方を示す方針だ。日本化学療法学会・日本外科感染症学会… 2016/03/09 感染症
リポート◎「ストレスチェック義務化」を就労環境改善の好機に 先生、最近ちゃんと眠れていますか? 就労環境の改善に向けた様々な施策が動き出す中、ストレスチェックの実施が義務化された。医療機関も例外ではない。労働安全衛生の専門家は「心を病んだ医師を救う好機と捉え、積極的に取り組むべき」と指摘する。… 2016/03/08 精神・神経
ニュース追跡◎病理部門の人員不足と作業環境の悪さが原因か 千葉県がんC、検体を取り違え別患者の乳房全摘 腹腔鏡下手術事故を機に院内改革に取り組んでいた千葉県がんセンターで、新たに病理検体の取り違え事故が発生し、本来は不要な乳房全摘手術が行われた。事故の検証から、人員不足を放置していた病院側の不作為が露見した。… 2016/03/08 医療安全
医療行政の舞台裏◎要件に異例の「医師会の協力」も登場 新診療報酬に反映された日本医師会の復権 中央社会保険医療協議会は2月10日に開いた総会で、4月に実施予定の診療報酬改定案を取りまとめ、塩崎恭久厚生労働相に答申した。今回は、診療報酬本体の改定率がプラス0.49%とわずかにとどまったこともあり、初・再診料など基本診療料の点数は据え置かれた。… 2016/03/07 行政・制度
韓国の医療IT◎韓国のマイナンバーと医療 個人番号との紐づけで診察券も保険証も不要に 日本に先立つこと54年、1962年から住民登録番号制度を導入している韓国では、住民登録証を提示するだけで医療機関を受診できる。個人の医療記録や健康保険証番号と、住民登録番号を紐づけているためだ。… 2016/03/03 医療情報
トレンド◎日本初の他家細胞を使った細胞医薬品「テムセル」 急性GVHDの予後改善に新たな選択肢 非常に予後が悪く、致死率も高いのに、治療選択肢が少なく、その治療効果もまだまだ不十分なのが急性移植片対宿主病(GVHD)。この難治性急性GHVDに対する新たな治療薬として2月24日、「テムセル」が発売された。テムセルは他家細胞を使った国内初の細胞医薬としても注目されている。… 2016/03/01 癌