トレンド◎乳房インプラントの保険適用で乳癌治療が変わる 乳癌手術で乳房全摘術をした患者が急増の理由 早期乳癌の外科的治療には根治性と整容性という相反する目標があり、これまでは根治性を重視しつつ、できるだけ切除範囲を小さくする乳房の部分切除術の開発・工夫が主に検討されてきた。しかし2013年7月から人工乳房(インプラント)による乳房再建が保険適用となり、整容性に対しても患者の期待… 2016/01/29 癌
リポート◎関節リウマチの治療戦略を変えるJAK阻害薬 リウマチは経口薬だけで治せる時代へ 新薬バリシチニブは単剤でもMTXやバイオを上回る効果示す 米国リウマチ学会は昨年11月、関節リウマチ(RA)治療ガイドラインを改訂し、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬を抗リウマチ薬不応例への治療選択肢の1つに位置付けた。開発中のJAK阻害薬バリシチニブは第3相試験で生物学的(バイオ)製剤を上回る有効性を示し、RAの治療戦略を大きく変えそうだ。… 2016/01/28 骨・関節・筋
人物探訪◆名古屋大学 岡崎研太郎氏 「糖尿病劇場」で医療者の意識を変革 日常診療の一幕を再現し、医療者と患者の意識の溝を描き出す「糖尿病劇場」。生みの親である岡崎研太郎氏(47歳)は、その先に糖尿病診療のパラダイムシフトを見据えている(文中敬称略)。 2016/01/27 その他
リポート◎2重手袋で術中感染を防ぐ その手袋、穴が開いていませんか? 多くの医療者が遭遇する手袋穿孔のリスク 普段何気なく使用している手袋。その手袋の穴開きのリスクを考えたことはあるだろうか。特に手術場面では、鋭利な器具などで容易に穿孔し得ることが明らかになってきた。職業感染や手術部位感染予防の観点から、2重手袋の重要性が指摘されている。… 2016/01/26 外科
寄稿◎2015/16シーズンのインフルエンザ診療 抗インフルエンザ薬の使い分けと留意点 昨シーズンのインフルエンザの流行はほぼA香港型一色だったが、今季はAH1pdm09とB型も流行する可能性がある。ワクチンは4価に変更され、4種のノイラミニダーゼ(NA)阻害薬はA・B型とも有効性が期待できる。 2016/01/26 感染症
医療行政の舞台裏◎関係者の顔立て「外枠」を駆使 で、ホントの診療報酬改定率は何%ですか? 4月に予定されている診療報酬改定の改定率が、2015年12月21日に決定した。診療報酬は、医師らの技術料や人件費に当たる「本体」部分と、医薬品や医療材料の価格である「薬価等」の部分からなる。改定に当たっては、この2つをそれぞれ何%増減させるかを決め、本体の改定率と薬価等の改定率を合わ… 2016/01/26 行政・制度
リポート◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の現実(その3) 「CRE感染症の臨床像の集積が急務」 国立国際医療研究センター病院国際感染症センター長の大曲貴夫氏に聞く 限られた臨床的記述に基づくなら、日本のCREは「医療機関に長期入院し、抗菌薬投与、侵襲的医療行為、カテーテル留置などの濃厚な医療を受ける患者に発症する傾向がある」となる。一方で、在院中の死亡率については、CRE感染群と対照群でほぼ同等という論文も報告されている。有効な対策を実施す… 2016/01/25 感染症
リポート◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の現実(その2) 大阪医療Cはなぜアウトブレイクと認識できなかったのか 菌種は多様、発生病棟はまちまちで散発的に発生 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)は、様々な菌種から検出されるため、院内感染と探知されにくい。また保菌者が存在し外部からの持ち込み例があることも院内感染のリスクを押し上げる。これは、国立病院機構大阪医療センターで発生したアウトブレイクが教えるCREの実像だ。… 2016/01/22 感染症
リポート◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の現実(その1) 密かに広がるナイトメア細菌、ステルス型も確認 見付けにくく院内感染のリスクも大、治療は難渋必至 米疾病対策センター(CDC)所長が「ナイトメア・バクテリア(悪夢の細菌)」と呼び、警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)。最後の切り札といわれる抗菌薬でも抑えきれないこの多剤耐性菌は、日本でも密かに広がっている。… 2016/01/21 感染症
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《8》インタビュー 「総病床数は2割減るとみています」 国際医療福祉大学大学院 医療経営管理分野教授 高橋 泰氏 未曾有の少子高齢化に向け、医療制度改革が本格化してきた。過剰気味の急性期病床は回復期病床や地域包括ケア病床などへの転換が進み、勤務医の働き方にも大きな影響を及ぼしそうだ。… 2016/01/21 医師のキャリア
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《7》 新専門医制度で医局制度が復権する? 2017年4月の新専門医制度スタートに向け、今年前半には基本領域専門医の研修プログラムが出そろうと見込まれる。本誌2015年8月号特集でも既報のように、各研修プログラムは基幹施設と複数の連携施設で構成…… 2016/01/20 医師の職場環境
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《6》 地域包括ケア病棟で活躍する総合診療医たち 「院内に地域包括ケア病棟ができたことで、仕事をやりやすくなった」。こう語るのは、愛媛県四国中央市のHITO病院(257床)で脳神経外科部長を務める篠原直樹氏だ。同病院は看護配置7対1の急性期病棟のほか、45床の地域包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟などを有する。… 2016/01/19 医師のキャリア
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《5》 多数精鋭チームと外来縮小で医師の負担を軽減 急性期機能の強化を図るために新規入院患者を増やせば、個々の医師の負担は確実に増える。一方で、看護師やコメディカルスタッフが高いレベルのパフォーマンスを発揮すれば、医師が業務をある程度委ねることができ、負担を減らせる。… 2016/01/18 医師のキャリア
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《4》 整形外科単科病院が救急を強化、その成算は? 桜島を望むヘリポートには病院所有のヘリが待機し、ハイブリッドERを擁する救急科では外傷を中心に、救急患者を積極的に受け入れる。ERでの処置を終えた後は、多くのリハビリテーションスタッフが急性期の機能回復を支える。手術室が増えたことで、元来の強みである脊椎や関節の手術件数も増加し… 2016/01/15 医師のキャリア
シリーズ◎2016年医学部入試動向(その3) 東北医科薬科大医学部のインパクトは限定的か 進学塾ビッグバン 松原好之氏に聞く 「2016年医学部入試動向」第3回は、日経メディカル Onlineの連載「子どもを医学部に入れよう!」でもおなじみの松原好之氏に、医学部入試の傾向、2016年入試の動向を聞いた。 2016/01/15 組織
シリーズ◎2016年医学部入試動向(その2) 東大の推薦入試実施を受け、阪大後期などの人気アップか 駿台予備学校市谷校舎・校舎長 竹内 昇氏に聞く 「2016年医学部入試動向」第2回は、医学部進学専門校舎として名高い駿台予備学校市谷校舎(学校法人駿河台学園)校舎長の竹内昇氏に聞いた。 2016/01/14 組織
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《3》 あの舞鶴市民病院が療養機能に特化した理由 病院はそのまま存続させるが、各病院の「個性」を引き出して地域医療を再編したのが京都府の舞鶴地区だ。 2016/01/14 その他
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《2》 公立病院の再編が魚沼の医師を変えた! 病院再編の最たるケースが公立病院を中心とする病院の吸収・合併だ。それに伴い、病院間で医師が異動したり、域外からも医師がやって来る。新潟県魚沼地域では5つの病院を巻き込み、再編が行われた 2016/01/13 医療経営
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《1》 勤務医人生を左右する4つの「医療再編」 病院の機能を「再編」しようとする動きが本格化してきた。病院同士の合併、院内の病棟再編、新専門医制度に伴う研修施設の再編など形は様々だが、いずれも勤務医の仕事やキャリアに多大な影響を与えるものばかりだ。その先には何が待ち受けているのか。一足早く動いた病院の現場から、「再編後」… 2016/01/12 医師のキャリア
シリーズ◎2016年医学部入試動向(その1) センター理科の負担感強く、私大志望者増加の傾向 河合塾教育情報部長 近藤 治氏に聞く 今週末16~17日の大学入試センター試験を皮切りに、2016年も本格的な医学部入試シーズンが始まる。特に、37年ぶりの新設医学部となる東北医科薬科大学の初の入試が実施される影響は気になるところだ。この点を中心に、例年と比べて2016年の医学部入試動向はどうなっているのか、学校法人河合塾・… 2016/01/12 組織
特別企画◎片山さつきの「未病革命2030」 発症を5年遅らせれば認知症患者数は半分以下に 国立長寿医療研究センター鳥羽研二理事長に聞く 今回は、鳥羽研二国立長寿医療研究センター理事長との対談です。認知症とその予防について討論します。 2016/01/08 公衆衛生・予防医学
トレンド◎動き出す?遠隔診療ビジネス 「ネットで診療・投薬」は是か非か 遠隔診療は、離島やへき地の住民向け――。そんなイメージが大きく変わりつつある。昨年8月に国が出した1件の通知をきっかけに、多忙のため通院が途切れがちな人などの需要を見込み、インターネットを用いて遠隔診療を行うサービスが、続々と立ち上がりつつある。患者の利便性を高めつつ、安全性… 2016/01/05 公衆衛生・予防医学