シリーズ◎2016診療報酬改定 看護職の夜勤72時間ルール、見直しで議論紛糾 医師委員からは賛成意見相次ぐも、日看協は現状維持求める 中央社会保険医療協議会(中医協)は11月25日の総会で、2016年度診療報酬改定に向け、看護職員の「夜勤72時間ルール」のあり方について議論した。厚生労働省が現行のルールを緩和する方向の見直しを提案したが、委員の間で意見が分かれ、了承には至らなかった。… 2015/11/29 行政・制度
トレンド◎心房細動管理の常識を変える新デバイス 心筋冷凍で発作性心房細動を治す 手技は易しく高周波焼灼より短時間で施行可能 バルーンカテーテルで肺静脈入口部を円周状に冷凍焼灼して心房細動を治す新技術が登場した。日本メドトロニックが10月5日に発売した、薬剤抵抗性の発作性心房細動治療を目的としたバルーン型冷凍アブレーションカテーテルシステム「Arctic Front Advance」だ。高周波電流による従来の焼灼術に比べ手… 2015/11/27 循環器
シリーズ◎2016診療報酬改定 「診療報酬はマイナス改定」、財政審が再度強調 かかりつけ医普及の観点から主治医報酬の要件緩和も要望 財務省の財政制度等審議会(財政審)は11月24日、「平成28年度予算の編成等に関する建議」を財務大臣の麻生太郎氏に提出した。2016年度診療報酬改定では診療報酬本体をマイナス改定とすること、社会保障関係費の伸びを高齢化による自然増に相当する5000億円の範囲にとどめることなどを要望した。… 2015/11/26 行政・制度
ニュース追跡◎看取りの規制緩和訴える看護界の狙いは? 「死亡診断の看護師代行」報道で波紋 政府の規制改革会議で、在宅などでの看取りに関し、医師の死後診察を受けずに死亡診断書を交付できる患者の対象拡大に向けた検討が始まった。「安らかな看取り」実現に向けた看護側からの要件緩和の要望を踏まえた議論が行われる。… 2015/11/26 ターミナルケア
シリーズ 東北地方の医学部新設 「東北の地域医療の発展に寄与できると確信している」 東北薬科大学理事長の高柳元明氏に聞く 2016年4月、東北医科薬科大学(宮城県仙台市)の医学部が開学する。 医学部新設を目前とした今、同大学はどのような医学教育により、どのような医師を育成していこうと考えているのか――。東北薬科大学(東北医科薬科大学)理事長・学長の高柳元明氏に開学後の展望を聞いた。… 2015/11/24 医師のキャリア
特集◎看護師特定行為で医療が変わる 特定行為研修で医師の仕事はどうなる? 10月15日、指定研修機関の1つ、洛和会音羽病院(京都市山科区)で特定行為研修の講義が始まった。この日のテーマは「診断のプロセス」。副院長で洛和会京都医学教育センター長の酒見英太氏が講師を務め、院内で選抜された5人の看護師が、診断推論法や感度・特異度といった臨床疫学の考え方などを… 2015/11/23 コメディカル
特集◎看護師特定行為で医療が変わる 10月スタート!看護師特定行為研修って何? 高度な医学知識や技能を持った看護師を全国的に養成する制度、「特定行為に係る看護師の研修制度」が今年10月に始まった。特定行為とは、「診療の補助行為」であって、看護師が「手順書」(後述)により行う場合に、実践的な思考力や判断力、技術力などを要するものとして厚生労働省令で規定した… 2015/11/20 コメディカル
シリーズ◎2016診療報酬改定 主治医機能、算定対象となる疾患を拡大へ 小児に対する主治医機能の評価も検討 中央社会保険医療協議会(中医協)は11月11日の総会で、2016年度診療報酬改定における外来医療のあり方について議論した。2014年度改定で主治医機能を評価するために新設された「地域包括診療料」「地域包括診療加算」について、認知症患者に対して介護に関する療養上の指導を含めた継続的かつ全… 2015/11/19 医療提供体制
シリーズ◎2016診療報酬改定 重症児の受け入れ実績を機能強化型訪問看護ステーションの要件に 現行の看取り件数の算出方法は見直し、算定しやすくする方針 中央社会保険医療協議会(中医協)は11月11日の総会で、2016年度診療報酬改定における訪問看護の評価のあり方について議論した。機能強化型訪問看護ステーションの看取り件数の算出方法を見直すことや、重症児の受け入れ実績を評価することなどを検討した。… 2015/11/19 コメディカル
特集◎看護師特定行為で医療が変わる 「特定看護師」が臨床の現場に来たら… 今年10月、「特定行為に係る看護師の研修制度」がスタートした。これまで主に医師が行ってきた医行為を、実施の判断も含めて看護師に委ねようという制度だ。本誌が行った調査(上図)では、「職場の看護師に研修を受けてもらいたい」という医師が半数を超え、関心の高さがうかがえた。現場におけ… 2015/11/19 コメディカル
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《インタビュー》 「正しい診断を導くには戦略が必要」 志水太郎氏(JCHO東京城東病院総合内科チーフ・プログラムディレクター) 従来の医学教育では、かぜをはじめ非定型症状に対してどのように対処するかという方法論はほとんど教えられていない。『診断戦略』(医学書院)の著書もあり、実践的診断理論の代表的な教育者として知られる志水氏に、かぜ患者を診る際に重大疾患を見逃さないためのアプローチ法を聞いた。… 2015/11/19 プライマリケア
トレンド◎外科的切開と経皮的切開を“いいとこ取り”した新手法 気管切開は「ハイブリッド法」で安全・確実に 外科的気管切開と経皮的気管切開の両方のメリットを兼ね備えた、「ハイブリッド気管切開法」が救急医や集中治療医の間で注目されつつある。安全・確実に実施するためのコツを探った。 2015/11/17 救急医療・集中治療
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《5》 野口流◆焦って「かぜ」と診断するなかれ 名古屋第二赤十字病院(名古屋市昭和区)第一総合内科部長 野口 善令氏 「かぜ」の定義は患者や医師により異なる。曖昧に捉えるほど、かぜ症状に重大な疾患が紛れ込みやすくなる。「かぜの一番狭い定義はウイルス性上気道炎になる。… 2015/11/17 その他
シリーズ◎2016診療報酬改定 在宅医療に重症度に応じた報酬体系を導入へ “同一建物減算”については診療患者数による評価の細分化を検討 中央社会保険医療協議会(中医協)は11月11日の総会で、2016年度診療報酬改定における在宅医療のあり方について議論した。在宅患者に対する管理料として月1回算定できる「在宅時医学総合管理料(在医総管)」「特定施設入居時等医学総合管理料(特医総管)」について、患者の重症度や処置に応じた… 2015/11/16 在宅医療
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《4》 崎山・長谷川流◆保護者の直感を重視する 崎山小児科(東京都府中市)理事長 崎山 弘氏/東京都立小児総合医療センター総合診療科部長 長谷川 行洋氏 ある日、嘔吐症状を来した4歳男児が崎山小児科を受診した。理事長の崎山氏が診察に当たり、胃腸炎と診断。整腸薬を投与して帰宅させた。しかし帰宅後も吐き気は続き、子どもが突然「具合悪い。お母さんさようなら」と言った。…… 2015/11/16 その他
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《3》 上田流◆高齢者の咳・発熱は肺音をじっくり 洛和会丸太町病院(京都市中京区)救急・総合診療科医長 上田 剛士氏 症状や年齢に限らず、「重大な疾患を的確に拾い上げるには病歴を丁寧に取ること、これに尽きる」と上田氏は鑑別診断の基本をこう力説する。特に問診をする際には、局所症状とその推移を把握することに強くこだわるという。… 2015/11/13 その他
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《2》 井村流◆少しでも違和感あれば再診を指示 飯塚病院(福岡県飯塚市)総合診療科部長 井村 洋氏 「単なるかぜ症状にもかかわらず、患者があえて医療機関に来るのは2つの不安を抱えているからだ」と井村氏は言う。1つは「かぜ」以外の病気なのではないかという不安。もう1つは、かぜ症状のつらさから来る漠然とした不安だ。「… 2015/11/12 感染症
トレンドビュー◎日本心臓病学会で緊急パネルディスカッション 心不全へのASV療法で心血管死亡増加の波紋 学会が適正使用のステートメントを発表 慢性心不全患者にASV(adaptive servo-ventilation)療法を実施すると、心血管疾患による死亡リスクが増加する――。この大規模臨床試験SERVE-HFの中間解析結果が波紋を呼んでいる。しかし同試験の問題点も指摘されており、結果を額面通り受け取る必要はないのでは、との見方もある。… 2015/11/12 循環器
特集◎かぜの顔した重大疾患を見逃すな《1》 熟練医師ほど危ない「思い込み」をどうする? 気温が下がり空気が乾燥するこれからの季節には、発熱や咳、咽頭痛など、かぜ症状を訴える患者が多数やって来る。だが、そうした患者には、脳をはじめ主要臓器の重大な疾患が隠れていることがある。かぜ症状に潜む重大疾患の徴候を見逃さないコツを先達に聞いた。… 2015/11/11 感染症
医療行政の舞台裏◎診療報酬改定「基本方針」の十年一日 どこを目指す?「ミニ中医協」化する社保審 厚生労働省は10月、社会保障審議会の部会に、2016年度診療報酬改定に向けた基本方針の骨子案を提示した。骨子案には「基本的視点」として、(1)医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムを推進する、(2)患者にとって安心・安全で納得できる効率的で質が高い医療を実現する、(3)重点… 2015/11/10 行政・制度
ニュース追跡◎川崎市の有料老人ホームで謎の連続転落死 老人ホーム職員による虐待事件から学ぶべきこと 川崎市は2015年9月から10月にかけて、市内の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」(川崎市幸区、80室)に対して介護保険法に基づく監査を実施した。同ホームは、高齢者住宅大手の(株)メッセージ(岡山市南区)の子会社である積和サポートシステム(株)(東京都中央区)が2011年11月に… 2015/11/09 事件・話題
シリーズ◎2016診療報酬改定 ICUの重症度評価、A項目に「重み付け」導入か 二次救急の夜間や休日の救急患者受け入れも評価する方向 中央社会保険医療協議会(中医協)は11月4日の総会で、2016年度診療報酬改定の個別事項として、高度急性期医療、救急医療などの評価のあり方について議論した。高度急性期医療では、特定集中治療室(ICU)に入院する患者像や、薬剤師を配置しているICUへの評価方法などを検討した。救急医療では、… 2015/11/05 行政・制度
シリーズ◎2016診療報酬改定 病院は赤字幅拡大、診療所は黒字幅が若干縮小 医療経済実態調査、2014年度改定前後の経営状況を比較 厚生労働省は11月4日、中央社会保険医療協議会総会(会長:東京大学大学院法学政治学研究科教授の田辺国昭氏)に2015年実施の「医療経済実態調査」(実調)の結果を報告した。一般病院は赤字幅が広がり、一般診療所は黒字幅が若干縮小した。2014年度診療報酬改定では全体の改定率は0.1%のプラスだ… 2015/11/04 行政・制度
シリーズ◎2016診療報酬改定 地包ケア病棟での急性期対応の評価が焦点に 日医と四病協が包括以外の新報酬体系の導入を提案 中央社会保険医療協議会総会(会長:東京大学大学院法学政治学研究科教授の田辺国昭氏)が10月28日に開かれ、2016年度診療報酬改定に向けて急性期後・慢性期入院医療、退院支援の取り組みなどに関する議論を進めた。その中で日本医師会(日医)と四病院団体協議会(四病協)は共同で、地域包括ケア… 2015/11/02 行政・制度