シリーズ◎日経メディカル事故調セミナーリポート〈1〉 「医療事故調対策セミナー」を都内で緊急開催 制度創設に関与したキーパーソン6人がそろい踏み 10月にスタートした医療事故調査制度にどう向き合うべきか――。日経メディカルは10月25日、「医療事故調査制度対策セミナー」(日経ヘルスケア共催)を東京都内で緊急開催した。当日は、病医院で医療安全を担当する職員ら約150人が参加し、制度創設に関わったキーパーソン6人の話に熱心に耳を傾… 2015/10/30 医療安全
シリーズ◎医学部探訪【第2回】 徳島大学◆大学と県立病院の垣根取り払う 救急と研修で成果挙げるも道は半ば 大学病院と県立病院を合計約1100床の1つの病院のように運用する。これは徳島大学医学部が取り組む「総合メディカルゾーン構想」のテーマの1つだ。2つの病院を連絡橋でつなぎ、組織の違いを乗り越えた連携と交流を進めようとしている。… 2015/10/29 医師のキャリア
トレンド◎この10年間で梅毒の報告数が最多に 梅毒は様々な診療科で見逃されている 梅毒の報告数がこの10年間の最多記録を更新した。男性の同性間性的接触例が主だったが、異性間性的接触に広がり、女性の患者も急増中だ。先天性梅毒も目立つ。多彩な症状のために、様々な診療科で見逃されている現実も見えてきた。… 2015/10/27 感染症
リポート◎日本再興戦略では個人番号カードと健康保険証の一本化も提案 マイナンバーで医療の情報連携も始まる…のか? 10月に始まる社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の番号通知。懸念や批判をメディアが強調する中、さらに厚生労働省室長補佐が制度に関する収賄で逮捕されるなど、波乱含みのスタートとなった。医療や介護の分野では将来的に、マイナンバーのインフラを活用し、マイナンバーとは別の番号(… 2015/10/26 医療情報
インタビュー◎医療事故調査・支援センター始動で相談続々 9月以前に起きた医療事故も報告すべき? 日本医療安全調査機構常務理事の木村壯介氏に聞く 今月1日からスタートした医療事故調査制度。各医療機関が「予期せぬ死亡」だと判断した場合は、第三者機関である医療事故調査・支援センターに報告し、院内調査を行うことが義務付けられている。医療事故調査・支援センターに指名された日本医療安全調査機構で常務理事を務める木村壯介氏に、制度… 2015/10/26 医療安全
特集◎開業で救急を支える《ケース03》 精神疾患合併例も受け入れ3次救急の防波堤に 大高病院(東京都足立区) 東武伊勢崎線・西新井駅近くの大通りから少し奥に入った住宅街。ここに、まだ新しい白壁が目立つ、あか抜けた建物がある。壁に打ち付けられているのは「大高病院」の文字。救急科を標榜し、2013年に開院した22床の病院だ。… 2015/10/22 救急医療・集中治療
特集◎開業で救急を支える《ケース02》 消化器救急中心に緊急手術にも対応する診療所 第2西原クリニック(兵庫県伊丹市) 兵庫県伊丹市の住宅地に立地する第2西原クリニックは、消化管疾患を中心に24時間体制で救急患者を受け入れている有床診だ。 2015/10/21 医療経営
特集◎開業で救急を支える《ケース01》 救急診療所で看取り患者の病院搬送を減らす 越谷ハートフルクリニック(埼玉県越谷市) 「院長はポルシェに乗らなきゃ駄目だよ」──。越谷ハートフルクリニック院長の佐藤陽二氏は、2007年の開業時、ある大学の教授からこう言われたと振り返る。 2015/10/20 救急医療・集中治療
インタビュー◎医療事故調査制度スタートで注目される死亡時画像診断(Ai) 「急死例には解剖より先に、まずAiを」 Ai情報センター代表理事の山本正二氏に聞く 10月からスタートした医療事故調査制度では、医療機関で「予期せぬ死亡」が発生した際、医療事故調査・支援センターへの報告と、院内での事故調査が義務付けられるようになった。この院内事故調査で原因究明を行う際の手段の1つとして死亡時画像診断(Ai)が注目されている。Ai情報センター代表理… 2015/10/19 行政・制度
特集◎開業で救急を支える《プロローグ》 「救急崩壊」を食い止めるのは俺たちだ! 3次救急の負荷を軽減、ユニークな施設の開設相次ぐ 近年、救急医療をメーンに開業するケースが目立つようになった。高齢者を中心に軽症患者の搬送が増え、高次救急医療機関の負担が増す中、自ら受け皿となり「救急崩壊」阻止に貢献したいというのが、開設者たちに共通する思いだ。… 2015/10/19 医療経営
シリーズ◎2016診療報酬改定 「7対1の要件はより厳しくすべきか」を議論 短期滞在手術3の白内障手術は片眼と両眼の手術を分けて設定へ 中央社会保険医療協議会総会が10月14日に開かれ、急性期入院医療の機能分化について議論を行った。厚労省が2014年度診療報酬改定の結果を報告し、2016年度改定において7対1入院基本料の要件のさらなる厳格化が必要か、各委員が意見を応酬した。… 2015/10/16 医療提供体制
シリーズ◎2016診療報酬改定 「診療報酬個々への消費税分の補填は難しい」 日医が検討会の調査結果を厚労省分科会に報告 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」(会長:慶應義塾大学名誉教授の田中滋氏)は10月15日、保険診療における消費税の取り扱いについて議論した。… 2015/10/16 行政・制度
在宅患者の摂食を支えるための「摂食嚥下関連医療資源マップ」 嚥下機能検査は退院後にこそ必要 胃瘻造設術の点数は、2014年の診療報酬改定で1万70点から6070点に大きく引き下げられ、代わりに「胃瘻造設時嚥下機能評価加算」(2500点)が新設された。術前に嚥下造影(VF)または嚥下内視鏡(VE)を行い、嚥下機能を評価すれば、従来の胃瘻造設術の点数に近い報酬となる。そのため、胃瘻造設前… 2015/10/16 在宅医療
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《インタビュー》 心不全は在宅のコモンディジーズ 平原 佐斗司氏(梶原診療所在宅総合ケアセンター長・病棟医長) 日本では今後20年間に後期高齢者が倍増し、入院医療が必要な高齢者を病院が受け止めきれなくなる事態が想定される。その多くは心不全をはじめとする慢性疾患の末期患者だ。「高齢の非癌患者の終末期ケアを在宅でどう行うかが、今後の医療の最重要課題の1つ」と平原氏は強調する。… 2015/10/16 循環器
持効型インスリンに2種類の「新薬」登場 グラルギンのバイオ後続品と高濃度製剤、その特徴は 持効型インスリンのラインナップに、2種類の「新薬」が加わった。インスリングラルギンのバイオ後続品と、作用持続時間がより長くなったグラルギンの300単位/mL製剤だ。選択肢の増加は患者の多様なニーズに応えるものだが、グラルギンで3ブランド、持効型全体だと5ブランドになるだけに、その違い… 2015/10/15 代謝・内分泌
シリーズ◎2016診療報酬改定 入院医療に関する検討結果のとりまとめ案を了承 ICU患者の重症度評価「心電図モニター」「輸液ポンプ」は見直しへ 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:国際医療福祉大大学院教授・武藤正樹氏)は10月15日、これまでの検討結果を整理したとりまとめ案を了承した。次回の診療報酬基本問題小委員会に報告し、総会で2016年度診療報酬改定に向けた具体… 2015/10/15 行政・制度
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《広島・心臓いきいき推進事業》 多職種介入で心不全患者の再入院率を半分に 2011年、広島大学病院の心不全センターは、院内横断型の組織として発足した。その後、2次医療圏ごとにセンターを配置するという広島県の事業に発展。多職種による情報共有に基づく介入で、医療費半減という成果を収めつつある。… 2015/10/15 循環器
シリーズ◎2016診療報酬改定 DPCII群の選定要件に内科診療の実績を追加へ 機能評価係数IIには重症患者への対応機能を評価する新係数を導入 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「DPC評価分科会」(会長:東邦大特任教授・小山信彌氏)は10月14日、2016年度診療報酬改定に向けて適切な医療機関群や基礎係数、機能評価係数IIのあり方について議論した。選定要件を検討することになっていたII群病院では、「高度な医療… 2015/10/15 行政・制度
リポート◎選択肢広がる進行・再発胃癌の化学療法 分子標的薬ラムシルマブで変わる胃癌治療 パクリタキセルとの併用療法が二次治療の第一選択に 切除不能な進行・再発胃癌の二次治療に使える新たな分子標的薬として、今年6月にラムシルマブが発売された。さらに、一次治療の標準薬に外来投与が可能なオキサリプラチンが加わったことで、進行・再発胃癌の治療の選択肢は大きく広がりつつある。… 2015/10/15 癌
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《多職種介入》 心不全看護認定看護師の養成も急務 心不全の急性増悪時の対応はもちろん、その前段の再入院予防においても、多職種による介入は戦略上、必須条件となる。その推進役となる心不全専門の看護師養成も急務だ。チームを構成する看護師、栄養士らは今、何が問題と考えているのか。… 2015/10/14 循環器
リポート◎糞便移植で難病の根治を目指す 潰瘍性大腸炎に糞便移植が効果 ドナー選定やプロトコルの確立が成功のカギ 今年7月、難治性疾患である潰瘍性大腸炎への糞便移植療法に関する初のランダム化比較試験(RCT)の結果が海外一流誌に掲載された。「原始的で野蛮な治療」との見方は依然として根強いが、近年腸内細菌と疾患の関連性が次々に明らかとなる中、根治療法の可能性を秘める。… 2015/10/13 消化器
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《心不全専門の診診連携》 循環器専門診療所が入院・外来・在宅の要に 心不全患者の急増に対応するには、プライマリ・ケア医の参画が欠かせない。大西内科ハートクリニック(三重県津市)は、循環器専門診療所の新たな機能に挑んでいる。病院とかかりつけ医の中間にあって、心不全患者の振り分け機能を担う試みだ。… 2015/10/13 循環器
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《ステージ別の先制医療》 心不全ハイリスク者への積極介入がカギ 心不全に関するガイドラインは、治療戦略を組み込んだものが既に出来上がっている。しかし、実臨床では心不全治療の入り口と出口で課題が山積。特に心不全のハイリスク集団に対しては、必要な先制医療がほとんどできていないのが現状だ。… 2015/10/09 循環器
解説◎ブタの抗体陽性率上昇で全国の自治体が警鐘 日本脳炎は過去の病気ではない 予防接種率の低い「1995~2006年度生まれ」では特に警戒を この9月に、千葉県で1990年以来、25年ぶりの日本脳炎患者が確認された。患者は0歳男児で、生命に別条はないが入院加療中という。国の感染症流行予測調査によると、千葉県内のブタから、最近感染したことを示す抗体(2ME感受性抗体)が検出されており、患者の発生時期と一致していた。この抗体は他… 2015/10/09 感染症
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《急性増悪防ぐ介入ポイント》 「隠れた心不全」も拾い上げ、先手を打つ 心不全の急増を抑制するためには、臨床経過の全貌を把握しておく必要がある。多職種による心不全チーム医療を実践するなど、新たな取り組みを実践する兵庫県立尼崎総合医療センターの佐藤幸人氏に、心不全の臨床経過と介入ポイントを聞いた。… 2015/10/08 医療経営
シリーズ◎2016診療報酬改定 「在宅専門診療所」、2016年4月にも解禁 同一建物居住者の割合などの要件を設ける可能性も 中央社会保険医療協議会(中医協)は10月7日の総会で、2016年度診療報酬改定における在宅医療のあり方について議論した。高齢者の増加などで在宅医療のニーズがいっそう高まることを受け、医療提供体制を確保する観点から、在宅医療を専門に行う医療機関を認めてはどうかと厚生労働省が提案した。… 2015/10/07 行政・制度
シリーズ◎2016診療報酬改定 ICU患者の重症度評価、A項目を見直しへ ICUへの薬剤師配置を評価すべきとの声も 中央社会保険医療協議会の診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:国際医療福祉大大学院教授の武藤正樹氏)は10月1日、2015年度に行った影響調査の結果を踏まえ、特定集中治療室管理料の「重症度、医療・看護必要度」のあり方などを議論した。… 2015/10/07 行政・制度
特集◎「心不全パンデミック」の脅威《プロローグ》 心不全患者、10年後には120万人超へ 現在、100万人規模とされる我が国の慢性心不全患者は、団塊の世代が75歳以上に達する2025年には120万人を超える。これに、急性増悪による再入院を繰り返すという心不全の宿命が重なるため、医療体制への負荷は一気に増大する。… 2015/10/07 循環器
定期接種の勧奨再開を強く要望 HPVワクチンは早急に勧奨を再開すべき 和歌山県立医科大学産科婦人科教授の井箟一彦氏に聞く 接種後に全身の疼痛や運動障害などを来したといった訴えが報告されたことを受け、2013年6月以降「積極的な接種勧奨の一時中止」という措置が続いているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。接種後に生じた症状で苦しむ患者への診療体制の整備が急がれている。… 2015/10/07 感染症
医療行政の舞台裏◎料亭での根回しは今は昔 改定まであと半年。財源の分捕り合戦が始まった 来春の診療報酬改定に向けた中央社会保険医療協議会の議論が、10月からいよいよ本格化する。それに先立ち9月9日に開かれた中医協総会では、こんな一幕があった。 2015/10/06 行政・制度
医療事故情報収集等事業の第42回報告書から インスリン関連医療事故、薬剤量間違いが最多 110件のインスリン関連医療事故例を分析したところ、薬剤を過剰に投与した「薬剤量間違い(過剰)」が30件と最も多いことが分かった。一方、インスリン関連のヒヤリ・ハット事例では、分析した489件のうち、「無投与」が193件と40%近くを占めていた。日本医療機能評価機構が9月末に発表した医療… 2015/10/01 医療安全
シリーズ◎2016診療報酬改定 患者定額負担の義務化に向けた議論がスタート 厚労省は500床以上の地域医療支援病院を対象とすることを提案 中央社会保険医療協議会(中医協)は9月30日に総会を開き、2016年度診療報酬改定における外来医療のあり方について議論した。外来機能の分化を進める観点から、紹介状なしで大病院を受診した患者に一定金額の支払いを求める定額負担の導入に向けた議論を行った。… 2015/10/01 行政・制度