ニュース追跡◎副反応疑い例の追跡調査結果まとまるも… HPVワクチンの接種勧奨、いまだ再開せず 子宮頸癌の予防を目的としたヒトパピロマーウイルス(HPV)ワクチンの接種勧奨が中止されて2年以上が過ぎた。9月の専門部会で副反応疑い例に対する追跡調査の結果が示されたが、勧奨再開の決め手にはならなかった。… 2015/09/30 感染症
シリーズ◎医学部探訪【第1回】 順天堂大学◆「名医かつ良医」育成にシフト 国試合格率No.1は通過点にすぎず 「名医たらずとも良医たれ」。順天堂大学医学部で語り継がれる格言の1つだ。その順大で今、「名医かつ良医」の出現が待ち望まれているという。 2015/09/25 組織
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《インシデント事例の分析法》 エラーの原因を追究、「なぜなぜ分析」の進め方 たとえ数多くのヒヤリハットや事故の事例を収集できたとしても、その分析を誤ると、効果的な改善策を導き出すことは難しくなる。10月にスタートする医療事故調査制度では、予期せぬ死亡事故が発生した際に院内調査を行うことが義務付けられており、各医療機関で分析の手法や具体的な手順などを検… 2015/09/24 医療安全
シリーズ◎2016診療報酬改定 次期改定の基本方針決める議論がスタート 日医中川氏、「調剤医療費の伸びを論点に」と主張 社会保障審議会医療部会(会長:自治医科大学長・永井良三氏)は9月16日、2016年度診療報酬改定の基本方針を決める議論を始めた。厚生労働省が医療提供体制改革に関する主な論点をたたき台として示し、各委員が意見する形で議論が進められた。… 2015/09/18 行政・制度
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《インタビュー》 「医療安全なしに病院は成り立たない」 名古屋大学病院 医療の質・安全管理部教授 長尾能雅氏 かつて院内で起きた腹腔鏡下手術事故をきっかけに、トラブルが発生したら全科で対応する仕組みを構築した名古屋大学病院。「医療行為に伴う有害事象も新たな疾患の発生に変わりない。 2015/09/18 医療安全
リポート◎医師主導治験でジストロフィンの発現を確認 筋ジストロフィー治療に人工核酸が有望 海外でも開発が活発化、申請中の薬剤も 根本的な治療法がない難病である、筋ジストロフィーに対して、人工核酸を用いて遺伝子の発現を変える治療法が注目されている。今年5月には10例を対象にした医師主導治験の結果が公表され、患者でジストロフィン蛋白質が新たに産生されたことが示された。… 2015/09/18 先端医学
トレンドビュー◎予後不良の間質性肺炎に新薬登場 高齢化で増える「特発性肺線維症」に新たな一手 疾患の早期拾い上げがカギ、副作用に留意し慎重に投与を 5年生存率は20~40%と、癌よりも予後不良とされる特発性肺線維症。これまで治療の選択肢は限られていたが、今夏に期待の新薬が登場した。薬物療法の効果を最大限に引き出すためには、実地医家における患者の早期発見が欠かせない。… 2015/09/17 呼吸器
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《ミス予防策》 医師のヒヤリ報告が年間1000件超!の秘訣 ミス防止は「報告」「職員教育」「意思疎通」の3本柱で ミスを減らすためには、個人や部門単位だけでなく医療機関全体での取り組みも必要。鍵を握るのは、ミスやヒヤリハットの収集・改善活動の活性化、職員教育、スタッフ間のコミュニケーションギャップの解消だ。… 2015/09/17 その他
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《デバイス誤使用》 電気メス使用中に気管チューブに引火 高濃度酸素の近くでは電気メスは使用しない 電気メスを用いた手術・処置中の引火は、まれではあるが機器の普及に伴い、注意が喚起されているトラブルの1つだ。 2015/09/16 その他
シリーズ 東北地方の医学部新設 医学部新設で医療崩壊、責任の所在はどこに? 岩手医科大学理事長・学長の小川彰氏に聞く 東北医科薬科大学(宮城県仙台市)が2016年4月に開学することが8月27日、正式に決定した。文部科学省による設置許可は下りたものの、その決定までの流れを批判する声もある。「新設構想の議論が始まった頃から指摘されていた7条件を満たしていないまま、設置認可が下りてしまった。同じ東北地方の… 2015/09/16 医師のキャリア
トレンドビュー◎患者参加型プロジェクト「SCRUM-Japan」が始動 「産患学」のスクラムでゲノム医療を実用化 全国規模の遺伝子変異スクリーニングで抗癌剤の開発などを加速 病気になったらまず「ゲノム検査」をして、自分の持つ遺伝子変異に最も適した治療を受ける──。ヒトゲノムが解読された2003年に「未来の医療」として期待された姿だ。この未来の医療が、肺癌や消化器癌では5年後には日常診療になっているかもしれない。… 2015/09/15 医薬品
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《誤認・遺残》 タイムアウト形骸化で手術部位の左右取り違え 「ちょっと待って」が言いやすい環境作りを 手術に関連したミスの典型は、患者や手術部位の誤認や、ガーゼや手術器具などの体内遺残。個々の医療機関で防止策が講じられているが、一方で対策の形骸化も散見される。デバイスの誤使用が元で患者に危害を与えてしまうケースもある。… 2015/09/15 外科
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《誤挿管》 誤って食道挿管、再挿管するも低酸素血症に 気管切開の可能性も含め次の一手を念頭に対応 気管挿管はヒヤリとする場面が多い処置の1つだ。誤って食道にチューブを挿入してしまう「食道挿管」はその典型。挿管に手間取れば、低酸素血症から心停止に至る危険もある。 2015/09/14 救急医療・集中治療
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《CV穿刺ミス》 中心静脈穿刺で動脈を誤穿刺、患者が意識消失 エコーガイド下でも油断禁物、血管走行と角度が重要 中心静脈(CV)穿刺は、高カロリー輸液や薬液の静脈内投与ルート確保、中心静脈圧測定など、様々な目的で行われる処置だ。以前は、中心静脈の位置を体表から推測し、穿刺する方法が一般的に行われていた。だが、総頸動脈に誤穿刺する例や、穿刺針が血管を貫いてしまい、血管外にガイドワイヤーや… 2015/09/11 外科
シリーズ◎骨粗鬆症ガイドラインを読み解く《3》 薬効判定は骨代謝マーカーで。○か×か 今年改訂されたガイドラインでは初めて、「薬物による治療の効果は、骨代謝マーカーの変化により評価可能」とされ、図3のフローチャートによる薬効評価が推奨された。 2015/09/11 骨・関節・筋
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《尿カテ誤挿入》 尿カテ挿入時に痛がる患者、尿道損傷で出血 バルーン拡張前に導尿の確認を 脳梗塞で入院中の60歳代男性に尿閉が疑われ、C医師が膀胱留置カテーテルを挿入することになった。いつものように挿入を始めたが、患者は力み、痛がっていた。しかし、グッとカテーテルを押すと挿入できたため、バルーンを10mL膨らませた。だが、患者は挿入後も痛がり続け、カテーテルの脇から血液… 2015/09/10 医療安全
シリーズ◎骨粗鬆症ガイドラインを読み解く《2》 ビスホスホネートは5年で休薬。○か×か 現在、骨粗鬆症の薬物治療に用いられる薬剤は、活性型ビタミンD3製剤、ビスホスホネート製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、副甲状腺ホルモン(PTH)、抗RANKLモノクローナル抗体など、作用機序の異なる薬剤が複数存在する。… 2015/09/10 骨・関節・筋
シリーズ◎骨粗鬆症ガイドラインを読み解く《1》 骨粗鬆症の治療目標は骨密度アップ。○か×か 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版』(ライフサイエンス出版、2015)が今年7月に発行された。これは、日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団が合同で組織した「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会」によるもので、3年ぶりの改訂となる。… 2015/09/09 骨・関節・筋
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《薬剤の取り違え》 カンデサルタンと間違えカルデナリンを処方 うろ覚えの一般名に要注意、3文字以上の入力を習慣に 東北地方の診療所に勤める内科医のB氏。外来診療をしていたところ、50歳代の男性が来院した。県外から出張で来たが、手持ちの薬がなくなったと話す男性。高血圧でいつもこの薬を飲んでいると紙を差し出してきた。… 2015/09/09 医療安全
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《用法・用量ミス》 曖昧な口頭指示で倍量のジアゼパムを筋注 ルールを徹底して緊急時のミスも防止 投与量を指示しなかったため2倍量の抗不安薬が筋注で投与され、患者の呼吸が停止した──。関東地方の病院に勤める内科医のA氏は、以前こんな事故を経験した。A氏は当時、普段勤務する病院とは異なる神経内科専門の病院で夜間当直をしていた。ある日、入院中の50歳代男性が痙攣と高熱を発症。セル… 2015/09/08 医療安全
シリーズ◎2016診療報酬改定 「治癒」「軽快」の定義の見直しまとまらず DPC評価分科会で意見が分かれ、次回以降も議論へ 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「DPC評価分科会」(会長:東邦大特任教授・小山信彌氏)で8月31日、退院患者調査における「治癒」「軽快」などの定義の見直しについて議論されたが、結論に至らなかった。2016年度診療報酬改定に反映させるため、次回以降も引き続き議論… 2015/09/04 行政・制度
医療行政の舞台裏◎医師偏在解消に向けた緊急提言って… 医学部新設「反対」で日医が繰り出した奥の手 「十年一昔」─。10年前が昔に感じられるほど世の中の移り変わりは激しいということわざだが、「確かにそうだな」とつくづく感じさせられた。日本医師会と全国医学部長病院長会議が8月19日に合同記者会見を開き、地域や診療科ごとの医師偏在の解消に向けた緊急提言の骨子を発表した際のことだ。… 2015/09/04 組織
ニュース追跡◎教授いじめ、独法化をきっかけに全国で蔓延か 浜松医大教授が学長をパワハラで提訴 今年7月、浜松医科大学を舞台に、教授が学長を訴えるというパワハラ訴訟が勃発した。訴えた教授は、11年前に国立大学が独立法人化され、学長の権限が強化されたことが遠因だと主張。似たようなことは、どこの大学でも起きているという指摘もある。… 2015/09/03 組織
シリーズ◎2016診療報酬改定 「重症度、医療・看護必要度」は見直しの方向 入院医療等の調査・評価分科会が中間とりまとめ案を了承 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:国際医療福祉大大学院教授・武藤正樹氏)は8月26日、これまでの検討結果を整理した中間とりまとめ案をおおむね了承した。9月の中医協診療報酬基本問題小委員会に報告し、2016年度診療報酬改定に… 2015/09/01 行政・制度
REPORT◎冠動脈インターベンションの新たな変革の芽となるか 術者の被曝を9割減らすPCIロボット、日本上陸 冠動脈インターベンション(PCI)用のロボットが、この夏に我が国に上陸した。ロボット化による大きなメリットは、術者の被曝を大幅に減らせること。さらにカテーテルを1mm単位で動かせるので、それだけ正確なステント留置が可能になるという。循環器領域でもロボット治療の時代が始まるのか。… 2015/09/01 循環器